Getting Better 18th Anniversary Party "Special" @TSUTAYA O-EAST 6/8
- 2014/06/09
- 18:43
毎年この時期恒例の、ロックDJ集団Getting Betterのライブアクトを迎えてのパーティー。今年は
a flood of circle
Large House Satisfaction
go!go!vanillas
忘れらんねえよ
Hermann H.& The Pacemakers
というロックンロールな5組。さらにゲストDJとして鹿野淳、ヒサシ the KID(THE BEACHES)を迎えた布陣。
開場後は鹿野淳が近年のロックバンドの代表曲を中心としたDJを展開。
・a flood of circle
最初のライブアクトは、去年はDancing☆Zombiezという名前でオープニングアクトとして出演したa flood of circle。
「おはようございます。a flood of circleです」
という佐々木亮介の挨拶から、ダイブも発生するといういきなりの観客のテンションの高さ。このバンドのTシャツを着た人が1番多いように見受けられたので(自分含め)、このバンドのファンが1番多そうな感じがしたのもあるかもしれない。
Getting Betterの片平実への感謝を口にしながらも、
「姉さん(HISAYO)も打ち上げでは絡まれた記憶しかないでしょ?この間日比谷の野音でライブやったあとに片平さんとアフターパーティーやったんだけど、片平さん何も覚えてないくらいに酔っ払ってたらしいから(笑)」
といじることも忘れない。先日亮介の弾き語りでも新曲の「GO」を披露したが、東京でバンドで演奏するのは今日が初めてだという。弾き語りの時は当然アコギだけだったしメンバーのコーラスもなかったので、バンドバージョンはまた違った印象。だがやはり最近のこのバンドの曲ではかなりストレートな曲だと思う。
「Sweet Home Battle Field」では亮介が客席に突入して歌い、メンバー紹介を含んだ「プシケ」から、
「Getting Betterに捧げます」
と言って演奏された、温かいバラード「アカネ」へ。この選曲はなかなか意外なところだった。
そしてラストは「I LOVE YOU」。弾き語りの時も、このO-EASTでこの曲をやるのは思い入れがあると言っていたので、この曲で締めたのかもしれない。
来月にはキネマ倶楽部でキャリア全網羅した3daysワンマンが行われる。久しぶりの曲もたくさん聴けるので本当に楽しみ。
1.Dancing Zombiez
2.KIDS
3.シーガル
4.GO (新曲)
5.Sweet Home Battle Field
6.プシケ
7.アカネ
8.I LOVE YOU
・Large House Satisfaction
片平実のDJのあとは、最近いろんなフェスに出演している、小林賢司(ベース)と要司(ボーカル&ギター)の兄弟とドラムの田中による3人組のバンド、Large House Satisfaction。
黒い衣装で統一されたメンバーが登場すると、ぶっとくてドス黒いロックンロールを展開。CDを聴いた時から、ライブで見たほうがいいバンドだろうなぁと思っていたが、本当にその通りで、観客と曲を通してコミュニケーションを取ることは全くせず、ひたすらに荒々しくて重い演奏を叩きつけていく。
賢司によるMCも、ビッグマウスさすら感じるほどのふてぶてしさで、
「最初は片平実は頭おかしいおっさんだと思ってた」
と言い、あとは必要最小限の告知のみ。(しかし出番を終えたあとはDJでめちゃくちゃ楽しそうに他の出演者と一緒に踊りまくっていたので、ある程度ふてぶてしいキャラを演じてるのかもしれない)
スリーピースの形にこだわった爆音のロックンロールは最後まで途切れず、近年の「楽しくて踊れるロックンロール」という傾向に風穴を開ける存在になるかもしれない。CDJに続き、ロッキンにも出演決定。
1.Bang Bang Bang
2.bara
3.Phantom
4.暗室
5.タテガミ
6.traffic
7.尖端
・go!go!vanillas
スペシャ列伝ツアーにも参加し、それからもフェスやイベントなどへの出演で一気に知名度が上がっている若手ロックンロールバンド。
よく比較されるTHE BAWDIES(レーベルの先輩でもある)のような、ロックンロールの楽しい部分に焦点を当てたバンドだが、この日も冒頭からベースのプリティの、ベーシストとは思えないアクションで初めて見る人も取り込んでいく。
そのプリティによる、滑舌の悪さを指摘されながらも、
「ライフイズまさにホラーショー」
というコーラスを観客に練習させてから歌わせたり、
プリティ「Getting Better18周年おめでとうございます。18年ってすごいですよ。まだ僕は小学校1年生でランドセルしょってましたからね」
牧「今でもランドセルしょってそうな感じするけどな」
プリティ「誰が名探偵コナンやねん!」(プリティの衣装は名探偵コナンそのもの)
という漫才のやり取りを展開したり、ジェットセイヤ(ドラム)によるパワフルなドラムソロと若干意味不明な気合いの叫びなど、異様にリズム隊のキャラが立ちまくっている。
しかし、それよりも披露された新曲のクオリティの高さが印象的。ストレートなロックンロールの曲だが、このバンドの曲の中では1番なんじゃないかと思うほどのキャッチーさ。おそらく多数出演する夏フェスでも披露されるはずだし、そこでたくさんの人を揺らすことになると思う。
1.アクロス ザ ユニバーシティ
2.非実在少女
3.ホラーショー
4.ミスタースウィンドル
5.新曲
6.オリエント
転換中にGetting Betterの西村道男によるDJではブルーハーツの「リンダリンダ」がかかり、ジェットセイヤをLarge House Satisfactionの賢司が肩車するという場面もあり、観客は若い人が中心だったにもかかわらず、20年くらい前の曲でこの日のここまでのDJタイムでは最大級の盛り上がりを見せた。
・忘れらんねえよ
チャゲ&飛鳥のSEで登場した忘れらんねえよ。まず、ドラムとベースの位置が入れ替わってセッティングされていることに違和感を感じるが、ベースの梅津は椅子に座ってベースを弾いていたのは怪我なりなんなりの理由があったのだろうか。
柴田は登場するなり、
「クソバンド、忘れらんねえよです!もう知ってる人もいるかもしれないけど、みんなに謝らなきゃいけないことがあるんですよ。そう、俺は童貞じゃないのにビジネス上、童貞だって嘘ついてました!」
と言い、何故か
「ビジネス!」「童貞!」
というコール&レスポンスを巻き起こすいきなりのヤケクソぶり。
「今日は本当に出てるメンツもすごくて、高鳴ってますよ。この高鳴りをなんと呼ぶ!」
と、曲のつなぎをかっこ良く決めるも、合間合間には
「どうも、flumpoolです」
「どうも、ONE OK ROCKです。俺の本名、柴田隆浩って言うんで、まぁTakaっていうのも間違いではないんで(笑)半分OK ROCKみたいな。…これ昨日も言ったんだけど昨日より受けなかったね。深追いし過ぎたってやつ」
と小ネタを挟んでくる。モッシュおきまくりのパンクソング「この街には君がいない」「北極星」を終えると、今月リリースされるミニアルバムの告知をし、その中から新曲「ばかばっか」をやることを告げ、
「キュウソネコカミ知ってますか?この曲でキュウソみたいにウォールオブデスやってみたいんですけど、みんながぶつかってるのを上から見てるだけっていうのも偲びないんで、俺が今からそっちに降りるから、俺に向かってウォールオブデスやってもらっていいですか!」
と言い、酒田のカウントでウォールオブデスを発生させようとするのだが、柴田が客席に降りた瞬間、観客が柴田に群がってしまい、ウォールオブデスとしては完成度が低いものになってしまった。だが、
「俺をステージにちゃんと戻してくれ!」
というお願いはしっかり果たされ、無事に曲中にステージに舞い戻る。
そしてラストは「忘れらんねえよ」の大合唱で終了。対バンツアーのツレ伝でミニアルバムの他の収録曲も聴いているが、1回聴いただけでわかるくらいにいい曲ばかりだったので、同志であるグッドモーニングアメリカやキュウソネコカミに追いつくくらいの結果を残して欲しい。
1.僕らチェンジザワールド
2.戦う時はひとりだ
3.この高鳴りをなんと呼ぶ
4.この街には君がいない
5.北極星
6.ばかばっか
7.忘れらんねえよ
転換中には、ゲストDJとして、活動休止中のTHE BEACHESのヒサシ the KIDが登場。椎名林檎やcapsuleという意外な選曲は的を拡げてのことだろうか。自身の曲ではマイクを持って歌唱。ちなみにここでもジェットセイヤは独特の振り付けでひたすら踊りまくっていた。
・Hermann H.&The Pacemakers
そしてこの日のトリは活動休止から復活してすっかり現役バリバリと言っていいくらいになっているヘルマン。岡本洋平が各演奏者と握手を交わしてからスタートしたのだが、この日は普段はサポートギターを務める山下壮が、自身のバンドLUNKHEADのフェス出演のために不在。ギターは岡本と平床の2人体制。
演奏が始まると、赤いジャージを着たおじさんことウルフも登場し、のっけからステージの端から端へ動き回り、踊りまくる。
復活後の曲と代表曲を織り交ぜた選曲で、「ロックンロール」というテーマに集まった今日の他の出演者はいろんな意味で濃厚なバンドばかりなだけに、ヘルマンのサウンドはロックでありながらも非常に爽やかに響き、観客も思い思いに体を揺らしている。
遅い時間まで残ってくれた観客と、Getting Betterへの感謝を告げると、
岡本「さっきDJやってたヒサシはずっと昔からの友達で。あ、あそこで見てるのか」
ヒサシ「ヘルマン最高!」
岡本「ジェリー・リー、やんねえの?」
ヒサシ「気が向いたら!」
岡本「あと、これは俺にとって何の得にもならない話だけど、さっき出た忘れらんねえよのミニアルバムのプロデュースを俺がやってて。あ、柴田もあそこにいるのか。居酒屋に呼ばれて行ったら、イヤホン渡されて新曲聴かされて。ちゃんとした音にしてくれませんかねぇって言われて、そしたらプロデューサーになってた(笑)」
柴田「あざーっす!」
岡本「まぁ愛すべき後輩ですよ。まぁこの先、ザ・チャレンジとの対バンとか、つばきとの3マンとかもあるんで…あんまり反応よくないけど(笑)、よろしくお願いします!」
という、これまで一緒に戦ってきた仲間と、自分達の背中を見て育った後輩との絆を感じさせるMC。
ラストの「Rock It Now!」では間奏で長いジャムセッションが行われ、ソロパートを交えたメンバー紹介をし、ラストには岡本がギターを投げて終了。
他のバンドのファンが若い人ばかりだったためか、トリにしてはアウェー感が強かったのがちょっと残念なところだった。ちなみにウルフの使っているマイクスタンドは、ブルーハーツ時代に甲本ヒロトが使っていたものらしい。
1.Dance,don't run!
2.アクション
3.東京湾
4.Sun Jose
5.言葉の果てに雨が降る
6.BEAT MANIA
7.MISTER MEMENTO
8.Rock It Now!
ライブが終わると、Getting Better陣による最後のDJ。
Hyper Jump!!! / the telephones
Yang2 / avengers in sci-fi
アイデンティティ / サカナクション
ないものねだり / KANA-BOON
HOT DOG / THE BAWDIES
というロックアンセム連発で9時半を過ぎているにもかかわらず、ガンガンに踊らせまくる。ここでもジェットセイヤは踊りまくりというバイタリティを発揮し、ヒサシ the KIDは自身の曲であるJERRY LEE PHANTOM「Freedom」や、ロックDJの定番曲The Crash「I Fought The Law」をマイクを持って歌い、
「こうして自分の好きなことやってたら、最高な仲間達と出会えましたー!ありがとうー!」
と叫ぶ。この時にいたDJブース出演者はみな酔っていただろう。
22時あたりになって、時間が厳しくなってきたので、最後までいることが出来ず、やむなく会場を後にする。長丁場ではあったが、音が鳴り止む時間が全くなく、本当に楽しかった。ダンス禁止法であったり、チームは違えど、片平実とともに日本のロックDJシーンを長い間牽引してきた前田博章(ロッキンやCDJでもおなじみだった)が引退するなど、ロックDJシーンもいろいろあるが、これからもずっと続いていて欲しいと心から思う。片平さん、また来年もよろしくお願いします。
a flood of circle
Large House Satisfaction
go!go!vanillas
忘れらんねえよ
Hermann H.& The Pacemakers
というロックンロールな5組。さらにゲストDJとして鹿野淳、ヒサシ the KID(THE BEACHES)を迎えた布陣。
開場後は鹿野淳が近年のロックバンドの代表曲を中心としたDJを展開。
・a flood of circle
最初のライブアクトは、去年はDancing☆Zombiezという名前でオープニングアクトとして出演したa flood of circle。
「おはようございます。a flood of circleです」
という佐々木亮介の挨拶から、ダイブも発生するといういきなりの観客のテンションの高さ。このバンドのTシャツを着た人が1番多いように見受けられたので(自分含め)、このバンドのファンが1番多そうな感じがしたのもあるかもしれない。
Getting Betterの片平実への感謝を口にしながらも、
「姉さん(HISAYO)も打ち上げでは絡まれた記憶しかないでしょ?この間日比谷の野音でライブやったあとに片平さんとアフターパーティーやったんだけど、片平さん何も覚えてないくらいに酔っ払ってたらしいから(笑)」
といじることも忘れない。先日亮介の弾き語りでも新曲の「GO」を披露したが、東京でバンドで演奏するのは今日が初めてだという。弾き語りの時は当然アコギだけだったしメンバーのコーラスもなかったので、バンドバージョンはまた違った印象。だがやはり最近のこのバンドの曲ではかなりストレートな曲だと思う。
「Sweet Home Battle Field」では亮介が客席に突入して歌い、メンバー紹介を含んだ「プシケ」から、
「Getting Betterに捧げます」
と言って演奏された、温かいバラード「アカネ」へ。この選曲はなかなか意外なところだった。
そしてラストは「I LOVE YOU」。弾き語りの時も、このO-EASTでこの曲をやるのは思い入れがあると言っていたので、この曲で締めたのかもしれない。
来月にはキネマ倶楽部でキャリア全網羅した3daysワンマンが行われる。久しぶりの曲もたくさん聴けるので本当に楽しみ。
1.Dancing Zombiez
2.KIDS
3.シーガル
4.GO (新曲)
5.Sweet Home Battle Field
6.プシケ
7.アカネ
8.I LOVE YOU
・Large House Satisfaction
片平実のDJのあとは、最近いろんなフェスに出演している、小林賢司(ベース)と要司(ボーカル&ギター)の兄弟とドラムの田中による3人組のバンド、Large House Satisfaction。
黒い衣装で統一されたメンバーが登場すると、ぶっとくてドス黒いロックンロールを展開。CDを聴いた時から、ライブで見たほうがいいバンドだろうなぁと思っていたが、本当にその通りで、観客と曲を通してコミュニケーションを取ることは全くせず、ひたすらに荒々しくて重い演奏を叩きつけていく。
賢司によるMCも、ビッグマウスさすら感じるほどのふてぶてしさで、
「最初は片平実は頭おかしいおっさんだと思ってた」
と言い、あとは必要最小限の告知のみ。(しかし出番を終えたあとはDJでめちゃくちゃ楽しそうに他の出演者と一緒に踊りまくっていたので、ある程度ふてぶてしいキャラを演じてるのかもしれない)
スリーピースの形にこだわった爆音のロックンロールは最後まで途切れず、近年の「楽しくて踊れるロックンロール」という傾向に風穴を開ける存在になるかもしれない。CDJに続き、ロッキンにも出演決定。
1.Bang Bang Bang
2.bara
3.Phantom
4.暗室
5.タテガミ
6.traffic
7.尖端
・go!go!vanillas
スペシャ列伝ツアーにも参加し、それからもフェスやイベントなどへの出演で一気に知名度が上がっている若手ロックンロールバンド。
よく比較されるTHE BAWDIES(レーベルの先輩でもある)のような、ロックンロールの楽しい部分に焦点を当てたバンドだが、この日も冒頭からベースのプリティの、ベーシストとは思えないアクションで初めて見る人も取り込んでいく。
そのプリティによる、滑舌の悪さを指摘されながらも、
「ライフイズまさにホラーショー」
というコーラスを観客に練習させてから歌わせたり、
プリティ「Getting Better18周年おめでとうございます。18年ってすごいですよ。まだ僕は小学校1年生でランドセルしょってましたからね」
牧「今でもランドセルしょってそうな感じするけどな」
プリティ「誰が名探偵コナンやねん!」(プリティの衣装は名探偵コナンそのもの)
という漫才のやり取りを展開したり、ジェットセイヤ(ドラム)によるパワフルなドラムソロと若干意味不明な気合いの叫びなど、異様にリズム隊のキャラが立ちまくっている。
しかし、それよりも披露された新曲のクオリティの高さが印象的。ストレートなロックンロールの曲だが、このバンドの曲の中では1番なんじゃないかと思うほどのキャッチーさ。おそらく多数出演する夏フェスでも披露されるはずだし、そこでたくさんの人を揺らすことになると思う。
1.アクロス ザ ユニバーシティ
2.非実在少女
3.ホラーショー
4.ミスタースウィンドル
5.新曲
6.オリエント
転換中にGetting Betterの西村道男によるDJではブルーハーツの「リンダリンダ」がかかり、ジェットセイヤをLarge House Satisfactionの賢司が肩車するという場面もあり、観客は若い人が中心だったにもかかわらず、20年くらい前の曲でこの日のここまでのDJタイムでは最大級の盛り上がりを見せた。
・忘れらんねえよ
チャゲ&飛鳥のSEで登場した忘れらんねえよ。まず、ドラムとベースの位置が入れ替わってセッティングされていることに違和感を感じるが、ベースの梅津は椅子に座ってベースを弾いていたのは怪我なりなんなりの理由があったのだろうか。
柴田は登場するなり、
「クソバンド、忘れらんねえよです!もう知ってる人もいるかもしれないけど、みんなに謝らなきゃいけないことがあるんですよ。そう、俺は童貞じゃないのにビジネス上、童貞だって嘘ついてました!」
と言い、何故か
「ビジネス!」「童貞!」
というコール&レスポンスを巻き起こすいきなりのヤケクソぶり。
「今日は本当に出てるメンツもすごくて、高鳴ってますよ。この高鳴りをなんと呼ぶ!」
と、曲のつなぎをかっこ良く決めるも、合間合間には
「どうも、flumpoolです」
「どうも、ONE OK ROCKです。俺の本名、柴田隆浩って言うんで、まぁTakaっていうのも間違いではないんで(笑)半分OK ROCKみたいな。…これ昨日も言ったんだけど昨日より受けなかったね。深追いし過ぎたってやつ」
と小ネタを挟んでくる。モッシュおきまくりのパンクソング「この街には君がいない」「北極星」を終えると、今月リリースされるミニアルバムの告知をし、その中から新曲「ばかばっか」をやることを告げ、
「キュウソネコカミ知ってますか?この曲でキュウソみたいにウォールオブデスやってみたいんですけど、みんながぶつかってるのを上から見てるだけっていうのも偲びないんで、俺が今からそっちに降りるから、俺に向かってウォールオブデスやってもらっていいですか!」
と言い、酒田のカウントでウォールオブデスを発生させようとするのだが、柴田が客席に降りた瞬間、観客が柴田に群がってしまい、ウォールオブデスとしては完成度が低いものになってしまった。だが、
「俺をステージにちゃんと戻してくれ!」
というお願いはしっかり果たされ、無事に曲中にステージに舞い戻る。
そしてラストは「忘れらんねえよ」の大合唱で終了。対バンツアーのツレ伝でミニアルバムの他の収録曲も聴いているが、1回聴いただけでわかるくらいにいい曲ばかりだったので、同志であるグッドモーニングアメリカやキュウソネコカミに追いつくくらいの結果を残して欲しい。
1.僕らチェンジザワールド
2.戦う時はひとりだ
3.この高鳴りをなんと呼ぶ
4.この街には君がいない
5.北極星
6.ばかばっか
7.忘れらんねえよ
転換中には、ゲストDJとして、活動休止中のTHE BEACHESのヒサシ the KIDが登場。椎名林檎やcapsuleという意外な選曲は的を拡げてのことだろうか。自身の曲ではマイクを持って歌唱。ちなみにここでもジェットセイヤは独特の振り付けでひたすら踊りまくっていた。
・Hermann H.&The Pacemakers
そしてこの日のトリは活動休止から復活してすっかり現役バリバリと言っていいくらいになっているヘルマン。岡本洋平が各演奏者と握手を交わしてからスタートしたのだが、この日は普段はサポートギターを務める山下壮が、自身のバンドLUNKHEADのフェス出演のために不在。ギターは岡本と平床の2人体制。
演奏が始まると、赤いジャージを着たおじさんことウルフも登場し、のっけからステージの端から端へ動き回り、踊りまくる。
復活後の曲と代表曲を織り交ぜた選曲で、「ロックンロール」というテーマに集まった今日の他の出演者はいろんな意味で濃厚なバンドばかりなだけに、ヘルマンのサウンドはロックでありながらも非常に爽やかに響き、観客も思い思いに体を揺らしている。
遅い時間まで残ってくれた観客と、Getting Betterへの感謝を告げると、
岡本「さっきDJやってたヒサシはずっと昔からの友達で。あ、あそこで見てるのか」
ヒサシ「ヘルマン最高!」
岡本「ジェリー・リー、やんねえの?」
ヒサシ「気が向いたら!」
岡本「あと、これは俺にとって何の得にもならない話だけど、さっき出た忘れらんねえよのミニアルバムのプロデュースを俺がやってて。あ、柴田もあそこにいるのか。居酒屋に呼ばれて行ったら、イヤホン渡されて新曲聴かされて。ちゃんとした音にしてくれませんかねぇって言われて、そしたらプロデューサーになってた(笑)」
柴田「あざーっす!」
岡本「まぁ愛すべき後輩ですよ。まぁこの先、ザ・チャレンジとの対バンとか、つばきとの3マンとかもあるんで…あんまり反応よくないけど(笑)、よろしくお願いします!」
という、これまで一緒に戦ってきた仲間と、自分達の背中を見て育った後輩との絆を感じさせるMC。
ラストの「Rock It Now!」では間奏で長いジャムセッションが行われ、ソロパートを交えたメンバー紹介をし、ラストには岡本がギターを投げて終了。
他のバンドのファンが若い人ばかりだったためか、トリにしてはアウェー感が強かったのがちょっと残念なところだった。ちなみにウルフの使っているマイクスタンドは、ブルーハーツ時代に甲本ヒロトが使っていたものらしい。
1.Dance,don't run!
2.アクション
3.東京湾
4.Sun Jose
5.言葉の果てに雨が降る
6.BEAT MANIA
7.MISTER MEMENTO
8.Rock It Now!
ライブが終わると、Getting Better陣による最後のDJ。
Hyper Jump!!! / the telephones
Yang2 / avengers in sci-fi
アイデンティティ / サカナクション
ないものねだり / KANA-BOON
HOT DOG / THE BAWDIES
というロックアンセム連発で9時半を過ぎているにもかかわらず、ガンガンに踊らせまくる。ここでもジェットセイヤは踊りまくりというバイタリティを発揮し、ヒサシ the KIDは自身の曲であるJERRY LEE PHANTOM「Freedom」や、ロックDJの定番曲The Crash「I Fought The Law」をマイクを持って歌い、
「こうして自分の好きなことやってたら、最高な仲間達と出会えましたー!ありがとうー!」
と叫ぶ。この時にいたDJブース出演者はみな酔っていただろう。
22時あたりになって、時間が厳しくなってきたので、最後までいることが出来ず、やむなく会場を後にする。長丁場ではあったが、音が鳴り止む時間が全くなく、本当に楽しかった。ダンス禁止法であったり、チームは違えど、片平実とともに日本のロックDJシーンを長い間牽引してきた前田博章(ロッキンやCDJでもおなじみだった)が引退するなど、ロックDJシーンもいろいろあるが、これからもずっと続いていて欲しいと心から思う。片平さん、また来年もよろしくお願いします。
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