[Alexandros] Premium V.I.P. Party @日本武道館 7/17
- 2015/07/18
- 12:03
去年の3月、[Champagne]からの改名を日本武道館の舞台で発表した、[Alexandros]。
今年、[Alexandros]名義での初アルバム「ALXD」をリリースし、今年は様々な大型フェスでもメインステージのトリを務めるようになり、日本を代表する巨大バンドになりつつある。
武道館のステージにはドラムセットの後ろに階段があり、階段の上にはソファもあるという、タイトル通りの「V.I.P Party」感。ライブハウスでの時はこのような演出はなかったが。さらには電飾で囲まれた巨大スクリーンには、都市の夜景の映像が映し出されている。
19時過ぎ、場内が暗転すると、スクリーンに映し出された夜景の中をヘリコプターが飛ぶ映像がスタートすると、着地したヘリコプターの中から4人が出てきたかのような登場の仕方。
なので、今回はおなじみの「Burger Queen」のSEはなし。川上は普段からジャケットとシャツという姿だが、この日は「Premium V.I.P」ということで、他の3人も色は違えど珍しくジャケットにシャツという出で立ち。
「ALXD」のオープニング曲であり、バンドのキャパシティーをさらに広げた「ワタリドリ」でスタート。川上はハンドマイクでステージ両サイドの花道のうち、上手のほうを歩きながら、手が届く位置の客席のファンとハイタッチするというサービス精神を早くも見せる。
その川上がギターを持つと、初期の「For Freedom」。スクリーンには「Where's My Potato?」のジャケ写になっている外人男性とヤギのような動物が映る。
「ライブハウス武道館へようこそ![Alexandros]と申します!」
と川上が挨拶すると、早くも合唱が起きた「Yeah Yeah Yeah」、「She's Very」と「Where's~」曲が続くのだが、CDで聴くより圧倒的な進化を遂げている。特にそれは白井のギターの音色の変化によるところが大きいと思われる。
さらには川上のボーカルは冒頭から全開。このボーカルは、日本ハム時代の小笠原道大のごとき安定感に満ちている。この己のボーカルの強さが、自信の源の一つになっていると思う。
すると映像が恐竜が歩きながら火を吹く映像に変わり、「Rocknrolla!」。この映像は2ndアルバム「I Wanna Go To Hawaii.」のジャケ写のもの。最初の流れで薄々感じていた、曲順が年代順になってるんじゃないか?という微かな予感は、この時点で確信に変わる。ステージからは恐竜の吹く炎に呼応するかのように、無数の火柱が立ち上がっている。
ライブハウスでは多数のダイバーが出現する「city」も全席指定の武道館では当然そんなことが起こるわけもなく、おなじみのキーボード奏者、Rose嬢がイントロのコードを奏で、
「我々の最初のラブソング!」
と言って始まった「You're So Sweet & I Love You」では磯部(ベース)が自身のスタンドマイクをコーラス部分で客席に向けると、武道館を包み込むような優しい歌声が響き渡る。
MCではこの日、西日本を中心に猛威を振るっていた台風が関東には来ずに、晴れたことを
「やっぱり俺たち雨男じゃなかった!」
と祝う。磯部は
「でも向こうからこっちに来ようと思ってた人もいるかもしれないからね。みんな、その人たちの分まで楽しんでね」
と気遣いを見せる。
すると「Waitress,Waitress!」からは名盤「Schwarzenegger」のゾーンに。
「言え」ではサビで川上が煽ると、突き抜けるような大合唱が響き、間奏部分では思い切りまくった、ラップパートが導入されるという、あまりにもカッコよすぎるアレンジ。最後の川上の弾き語りでのサビ歌唱も含め、このバージョンで再録してもらいたいくらい。
バンド結成当時からある曲ということで、このような大会場で鳴らすのはさぞメンバーも感慨深いであろう「spy」を終えると、本来はここで磯部が空を飛ぶつもりだったらしいのだが、グッドモーニングアメリカのたなしん、the telephonesのノブなど、非常に近い存在のバンドメンバーがすでにやっていた、ということでやめたらしい。
その代わりに、この日の目玉企画の一つである、楽曲人気投票で選ばれた曲を演奏する時間がやってくる。
「票を集めたのはダントツでB面曲」
って言ってたので、「You Drive Me Crazy Girl but I Don't Like You」と「美術館」(ともに「city」のカップリング)だと思ったんだが、まず演奏されたのは、スクリーンに文字通り雷雨の映像が映し出された「Thunder」。
打ち込みも導入した、インディー感の強いサウンドの上を川上の早口ファルセットボーカルが駆け抜けていく曲なのだが、川上のボーカルは珍しく揺らぐところもあった。このあたりはライブ初披露の曲ということもあるだろうか。
続く「Waterdrop」もまさにタイトル通りな映像が流れる中、川上、白井、磯部の3人の足元に水の波紋のような照明が当てられる。この曲もライブでは初披露ということだが、これから先に聴ける機会はあるだろうか。
そしてレーザー光線がステージ中から客席に向かって放たれる「Rise」からは前作「Me No Do Karate.」ゾーンへ突入。
「Stimulator」では白井と磯部がそれぞれ花道の上手と下手に別れてギターとベースを弾き、「Starrrrrr」ではまさに星が煌めくような6つのミラーボールの輝きと、序盤を上回る大合唱が会場を包み込んでいく。
そして川上が再びハンドマイクで歌う「Kick & Spin」へ。またしても上手の花道に向かい、ハイタッチや握手をしながらそこで歌う。このあたりになるともはやステージも客席も汗かきまくりで、完全にライブハウス状態である。
「1stの時はサトヤスはまだいなくて。2ndから入ったんだけど、その時はグルーヴがまだまだ、って感じで。でも「Waitress,Waitress!」が出来たあたりから、すごくこれはいけるな、って確信ができて。で最高傑作って言えるアルバムが完成して。
でもこうやってでかいとこでやることによって、ライブハウスに来ていたような人たちは、なんか変わっちゃったな、って来なくなった人もいる。そういう人がいるのは悔しいけど、こうして過去の曲から今の曲までをやってみて、改名したりもしたけど、俺たちは何も変わってないんだなって。
でもこういうでかいとこでやるのももちろん楽しいけど、ライブハウスも俺たちは大好きで。昔、下北沢の、シャワーやトイレも整備されてない汚いライブハウスでやってた時も本当に楽しかったし。
だから、東京ドームと下北沢SHELTERで2daysやれるようなバンドになりたいですね。
普段はこういうクサいMCは絶対したくないんだけど、今日くらいは(笑)」
と川上は語ったが、売れるとでかいとこでしかできなくなるバンドがたくさんいて、逆に売れてもライブハウス以外の場所ではやらないバンドもたくさんいる中で、この「東京ドームと下北沢SHELTERで2days」というのはこのバンドの姿勢そのもの。
そして最後のタームはもちろん最新アルバム「ALXD」からの曲。スクリーンにはいよいよメンバーが演奏している姿が4分割で映し出される。
すでに春フェスで披露されてから、アルバムの期待が高まりまくっていた、「city」の系譜に連なる名曲「Famous Day」、白井のギターリフが心地よい「Run Away」では金テープが炸裂、そしてまたも川上がハンドマイクで歌い、花道を両サイドに歩いていく「Adventure」がラスト。観客の姿がスクリーンに映し出され、川上が煽ると曲終わりでもコーラス部分の大合唱が起こる中、
「悔しいけど、愛してるぜ!」
と川上が告げてステージを去って行った。
アンコールではスクリーンにドクロのような犬の映像が流れ始め、真っ赤な照明がステージを照らす中でメンバーが登場し、「ALXD」の中の獰猛なロックンロール「Dog 3」を披露。スクリーンにはアメコミ風なバンドロゴとともに、
「I'm a dog!」「Bow wow」
といった、メンバー全員で叫ぶパートの歌詞が映し出される。
そして何も考えてなかったという白井の急なMCに、秋からもツアーが始まることを告げると、そのツアーに先駆けて披露されたアルバムの曲は、失恋ソング「Leaving Grapefruits」。ここまで映像、レーザー、特効、火柱、金テープなど様々な演出を凝らしてきたが、この曲では一切の演出なし、メロの暗闇からサビで温かい光が差し込むという照明のみで歌を聴かせる。これだけは曲そのものをしっかり聴かせるという意図があったように思う。
そしてラストは
「虜にしたい!」
と言って最新ラブソング「Dracula La」。演奏が終わると再び川上が、
「愛してるぜ!」
と言ってステージを去って行った。
しかしそれでもアンコールを求める声は止まず、
「お前ら欲しがり過ぎだな!」
と川上が言いながら再登場すると、
「爽やかな曲と猫の曲、どっちがいい!?」
と聞いて大多数の人が手を挙げたのは、猫の曲こと「Cat2」。間奏ではいつものようにギターを弾きまくった白井が、
「武道館ー!もっと行けんだろー!」
と叫んでから最後のサビに突入し、ぶち上がり状態で2度目の武道館のラストを飾った。
「3度目の、愛してるぜ!」
と川上が言ってメンバーがステージを去ると、スクリーンにはツアーの日程が流れ、最後にはメンバーからの感謝の言葉が映し出された。
その映像とともに流れた「Burger Queen」は、ツアーのSEのようであった。
本文中でも触れたように、数々の演出からこれまでで最も金のかかったライブであるのは間違いないが、「初武道館」「改名の場」という条件が期せずして重なり、どこかメンバーも観客も緊張感を持っていた前回(それはそれで本当に素晴らしかったが)と比べると、今回はもはや武道館でやるのは当たり前、といったどこか余裕すらある貫禄を感じた。
メインステージのトリを務めるところもある夏フェスを巡り(何本出るんだ、ってくらいに毎週どこかしらのフェスに出ている)、ツアーファイナル、ワンマンでは過去最大キャパとなる12月の幕張メッセではどこまで進化した姿を見せてくれるんだろうか。もちろん、夏フェスも追う。
1.ワタリドリ
2.For Freedom
3.Yeah Yeah Yeah
4.She's Very
5.Rocknrolla!
6.city
7.You're So Sweet & I Love You
8.Waitress,Waitress!
9.言え
10.spy
11.Thunder
12.Waterdrop
13.Rise
14.Stimulator
15.Starrrrrrr
16.Kick & Spin
17.Famous Day
18.Run Away
19.Adventure
encore1
20.Dog 3
21.Leaving Grapefruits
22.Dracula La
encore2
23.Cat2
Famous Day
http://youtu.be/6WDyzkFSri8
Next→ 7/18 ASIAN KUNG-FU GENERATION @横浜アリーナ
今年、[Alexandros]名義での初アルバム「ALXD」をリリースし、今年は様々な大型フェスでもメインステージのトリを務めるようになり、日本を代表する巨大バンドになりつつある。
武道館のステージにはドラムセットの後ろに階段があり、階段の上にはソファもあるという、タイトル通りの「V.I.P Party」感。ライブハウスでの時はこのような演出はなかったが。さらには電飾で囲まれた巨大スクリーンには、都市の夜景の映像が映し出されている。
19時過ぎ、場内が暗転すると、スクリーンに映し出された夜景の中をヘリコプターが飛ぶ映像がスタートすると、着地したヘリコプターの中から4人が出てきたかのような登場の仕方。
なので、今回はおなじみの「Burger Queen」のSEはなし。川上は普段からジャケットとシャツという姿だが、この日は「Premium V.I.P」ということで、他の3人も色は違えど珍しくジャケットにシャツという出で立ち。
「ALXD」のオープニング曲であり、バンドのキャパシティーをさらに広げた「ワタリドリ」でスタート。川上はハンドマイクでステージ両サイドの花道のうち、上手のほうを歩きながら、手が届く位置の客席のファンとハイタッチするというサービス精神を早くも見せる。
その川上がギターを持つと、初期の「For Freedom」。スクリーンには「Where's My Potato?」のジャケ写になっている外人男性とヤギのような動物が映る。
「ライブハウス武道館へようこそ![Alexandros]と申します!」
と川上が挨拶すると、早くも合唱が起きた「Yeah Yeah Yeah」、「She's Very」と「Where's~」曲が続くのだが、CDで聴くより圧倒的な進化を遂げている。特にそれは白井のギターの音色の変化によるところが大きいと思われる。
さらには川上のボーカルは冒頭から全開。このボーカルは、日本ハム時代の小笠原道大のごとき安定感に満ちている。この己のボーカルの強さが、自信の源の一つになっていると思う。
すると映像が恐竜が歩きながら火を吹く映像に変わり、「Rocknrolla!」。この映像は2ndアルバム「I Wanna Go To Hawaii.」のジャケ写のもの。最初の流れで薄々感じていた、曲順が年代順になってるんじゃないか?という微かな予感は、この時点で確信に変わる。ステージからは恐竜の吹く炎に呼応するかのように、無数の火柱が立ち上がっている。
ライブハウスでは多数のダイバーが出現する「city」も全席指定の武道館では当然そんなことが起こるわけもなく、おなじみのキーボード奏者、Rose嬢がイントロのコードを奏で、
「我々の最初のラブソング!」
と言って始まった「You're So Sweet & I Love You」では磯部(ベース)が自身のスタンドマイクをコーラス部分で客席に向けると、武道館を包み込むような優しい歌声が響き渡る。
MCではこの日、西日本を中心に猛威を振るっていた台風が関東には来ずに、晴れたことを
「やっぱり俺たち雨男じゃなかった!」
と祝う。磯部は
「でも向こうからこっちに来ようと思ってた人もいるかもしれないからね。みんな、その人たちの分まで楽しんでね」
と気遣いを見せる。
すると「Waitress,Waitress!」からは名盤「Schwarzenegger」のゾーンに。
「言え」ではサビで川上が煽ると、突き抜けるような大合唱が響き、間奏部分では思い切りまくった、ラップパートが導入されるという、あまりにもカッコよすぎるアレンジ。最後の川上の弾き語りでのサビ歌唱も含め、このバージョンで再録してもらいたいくらい。
バンド結成当時からある曲ということで、このような大会場で鳴らすのはさぞメンバーも感慨深いであろう「spy」を終えると、本来はここで磯部が空を飛ぶつもりだったらしいのだが、グッドモーニングアメリカのたなしん、the telephonesのノブなど、非常に近い存在のバンドメンバーがすでにやっていた、ということでやめたらしい。
その代わりに、この日の目玉企画の一つである、楽曲人気投票で選ばれた曲を演奏する時間がやってくる。
「票を集めたのはダントツでB面曲」
って言ってたので、「You Drive Me Crazy Girl but I Don't Like You」と「美術館」(ともに「city」のカップリング)だと思ったんだが、まず演奏されたのは、スクリーンに文字通り雷雨の映像が映し出された「Thunder」。
打ち込みも導入した、インディー感の強いサウンドの上を川上の早口ファルセットボーカルが駆け抜けていく曲なのだが、川上のボーカルは珍しく揺らぐところもあった。このあたりはライブ初披露の曲ということもあるだろうか。
続く「Waterdrop」もまさにタイトル通りな映像が流れる中、川上、白井、磯部の3人の足元に水の波紋のような照明が当てられる。この曲もライブでは初披露ということだが、これから先に聴ける機会はあるだろうか。
そしてレーザー光線がステージ中から客席に向かって放たれる「Rise」からは前作「Me No Do Karate.」ゾーンへ突入。
「Stimulator」では白井と磯部がそれぞれ花道の上手と下手に別れてギターとベースを弾き、「Starrrrrr」ではまさに星が煌めくような6つのミラーボールの輝きと、序盤を上回る大合唱が会場を包み込んでいく。
そして川上が再びハンドマイクで歌う「Kick & Spin」へ。またしても上手の花道に向かい、ハイタッチや握手をしながらそこで歌う。このあたりになるともはやステージも客席も汗かきまくりで、完全にライブハウス状態である。
「1stの時はサトヤスはまだいなくて。2ndから入ったんだけど、その時はグルーヴがまだまだ、って感じで。でも「Waitress,Waitress!」が出来たあたりから、すごくこれはいけるな、って確信ができて。で最高傑作って言えるアルバムが完成して。
でもこうやってでかいとこでやることによって、ライブハウスに来ていたような人たちは、なんか変わっちゃったな、って来なくなった人もいる。そういう人がいるのは悔しいけど、こうして過去の曲から今の曲までをやってみて、改名したりもしたけど、俺たちは何も変わってないんだなって。
でもこういうでかいとこでやるのももちろん楽しいけど、ライブハウスも俺たちは大好きで。昔、下北沢の、シャワーやトイレも整備されてない汚いライブハウスでやってた時も本当に楽しかったし。
だから、東京ドームと下北沢SHELTERで2daysやれるようなバンドになりたいですね。
普段はこういうクサいMCは絶対したくないんだけど、今日くらいは(笑)」
と川上は語ったが、売れるとでかいとこでしかできなくなるバンドがたくさんいて、逆に売れてもライブハウス以外の場所ではやらないバンドもたくさんいる中で、この「東京ドームと下北沢SHELTERで2days」というのはこのバンドの姿勢そのもの。
そして最後のタームはもちろん最新アルバム「ALXD」からの曲。スクリーンにはいよいよメンバーが演奏している姿が4分割で映し出される。
すでに春フェスで披露されてから、アルバムの期待が高まりまくっていた、「city」の系譜に連なる名曲「Famous Day」、白井のギターリフが心地よい「Run Away」では金テープが炸裂、そしてまたも川上がハンドマイクで歌い、花道を両サイドに歩いていく「Adventure」がラスト。観客の姿がスクリーンに映し出され、川上が煽ると曲終わりでもコーラス部分の大合唱が起こる中、
「悔しいけど、愛してるぜ!」
と川上が告げてステージを去って行った。
アンコールではスクリーンにドクロのような犬の映像が流れ始め、真っ赤な照明がステージを照らす中でメンバーが登場し、「ALXD」の中の獰猛なロックンロール「Dog 3」を披露。スクリーンにはアメコミ風なバンドロゴとともに、
「I'm a dog!」「Bow wow」
といった、メンバー全員で叫ぶパートの歌詞が映し出される。
そして何も考えてなかったという白井の急なMCに、秋からもツアーが始まることを告げると、そのツアーに先駆けて披露されたアルバムの曲は、失恋ソング「Leaving Grapefruits」。ここまで映像、レーザー、特効、火柱、金テープなど様々な演出を凝らしてきたが、この曲では一切の演出なし、メロの暗闇からサビで温かい光が差し込むという照明のみで歌を聴かせる。これだけは曲そのものをしっかり聴かせるという意図があったように思う。
そしてラストは
「虜にしたい!」
と言って最新ラブソング「Dracula La」。演奏が終わると再び川上が、
「愛してるぜ!」
と言ってステージを去って行った。
しかしそれでもアンコールを求める声は止まず、
「お前ら欲しがり過ぎだな!」
と川上が言いながら再登場すると、
「爽やかな曲と猫の曲、どっちがいい!?」
と聞いて大多数の人が手を挙げたのは、猫の曲こと「Cat2」。間奏ではいつものようにギターを弾きまくった白井が、
「武道館ー!もっと行けんだろー!」
と叫んでから最後のサビに突入し、ぶち上がり状態で2度目の武道館のラストを飾った。
「3度目の、愛してるぜ!」
と川上が言ってメンバーがステージを去ると、スクリーンにはツアーの日程が流れ、最後にはメンバーからの感謝の言葉が映し出された。
その映像とともに流れた「Burger Queen」は、ツアーのSEのようであった。
本文中でも触れたように、数々の演出からこれまでで最も金のかかったライブであるのは間違いないが、「初武道館」「改名の場」という条件が期せずして重なり、どこかメンバーも観客も緊張感を持っていた前回(それはそれで本当に素晴らしかったが)と比べると、今回はもはや武道館でやるのは当たり前、といったどこか余裕すらある貫禄を感じた。
メインステージのトリを務めるところもある夏フェスを巡り(何本出るんだ、ってくらいに毎週どこかしらのフェスに出ている)、ツアーファイナル、ワンマンでは過去最大キャパとなる12月の幕張メッセではどこまで進化した姿を見せてくれるんだろうか。もちろん、夏フェスも追う。
1.ワタリドリ
2.For Freedom
3.Yeah Yeah Yeah
4.She's Very
5.Rocknrolla!
6.city
7.You're So Sweet & I Love You
8.Waitress,Waitress!
9.言え
10.spy
11.Thunder
12.Waterdrop
13.Rise
14.Stimulator
15.Starrrrrrr
16.Kick & Spin
17.Famous Day
18.Run Away
19.Adventure
encore1
20.Dog 3
21.Leaving Grapefruits
22.Dracula La
encore2
23.Cat2
Famous Day
http://youtu.be/6WDyzkFSri8
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