Galileo Galilei × The SALOVERS @新代田FEVER 1/25
- 2015/01/25
- 21:50
共に10代限定フェス、閃光ライオットをきっかけに10代という若さでデビューし、新世代のロックシーンを担う存在として期待をかけられていたGalileo GalileiとThe SALOVERS。
しかし、今年に入り、The SALOVERSが無期限活動休止を発表。(メンバーのコメントを読む限り、活動休止とは書いてあるが、実質的な解散だろう)
映画「日々ロック」にもバンドで出演し、さらなる飛躍が期待されていただけに、まさに晴天の霹靂といった出来事であった。
これまでに何度となく、いろんなところでライブを見てきたThe SALOVERSのライブを見るのも、この日とラストライブである3月のクアトロワンマンを含めて、あと2回だけとなってしまった。
・Galileo Galilei
先攻は、Zeppや渋谷公会堂などでもワンマンを行っており、キャパや人気を考えれば間違いなく普通なら間違いなくトリになるであろうガリレオ。先に出てきたのは、間違いなくThe SALOVERSを立ててのことだろう。
ここ最近、それこそ年末のCDJまでは、サポートメンバーを加えた4人~5人編成だったが、この日はメンバー3人のみ。イントロのような壮大な演奏から、「明日へ」でスタート。
打ち込みでシンセや女性コーラスを使ってはいるが、近年では最も骨太なギターロックサウンドで、「PORTAL」以降のエレクトロUSインディー的な曲も、ややギターロックと言っていいようにアレンジされている。
「僕らは同世代のバンドと対バンしたことが学生時代以降はそんなになくて。なので同い年で、リスペクトできるThe SALOVERSと、こうして僕らのホームの札幌(2週間前は札幌で対バンしている)と、The SALOVERSのホームの東京で一緒にライブができて嬉しいです。
今日は音と、それから打ち上げでお酒を飲みながらもっと仲良くなれたらいいなと(笑)」
とこの日のライブの趣旨を尾崎兄(ボーカル&ギター)が説明し、映画のタイアップとなり、バンドの中でも近年の代表曲と言っていい「サークルゲーム」へ。
観客もサビでは腕を挙げる曲こそあれど、基本的にゆらゆらとリズムに身を任せながら聴きいるというのがこのバンドのライブでの光景。盛り上がりを重視するバンドが多い中、このバンドくらいの若さでこうして目に見えて盛り上がることが全くないバンドは何気に希少な気がするし、このスタイルでしっかりと評価されているのが頼もしい。
佐考(ベース)と尾崎弟(ドラム)による物販紹介MCは完全に場繋ぎ。本人たちも言っていたが、進化と深化を辿る音楽性の一方、MCは一向に上手くならない。
女性コーラスが大きな役割を果たす「青い栞」はサポートがいたほうがいいんじゃないか、と思ったが、終盤には尾崎兄に加え、佐考もシンセを操り、エレクトロ要素の強い曲をあくまで3人で演奏しきって見せた。
3月にはギターロックなニューシングルもリリースされるようで、この編成も「パレード」以来のギターロック路線回帰を意味しているんだろうか。その頃の曲は一切やらなかったけど。
しかし、演奏も尾崎兄の歌も、「音源の完成度に比べるとライブはイマイチ」と言われていたのがはるか昔のことのように、本当に頼もしく、力強くなった。それだけにここからどんな方向に舵を取るのかが気になる。
1.明日へ
2.リジー
3.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
4.ブリキと銀とウォルナット
5.サークルゲーム
6.山賊と渡り鳥のうた
7.青い栞
8.Imaginary Friends
9.Birthday
10.星を落とす
バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
http://youtu.be/iubApGbf04I
・The SALOVERS
そして後攻のThe SALOVERS。手拍子が鳴るSEでメンバーが登場。ギターの藤井清也は髪がちょっと短くなり、白いジャージを着ていることで、かつてのオアシス時代のリアム・ギャラガーのよう。
「行くぞFEVER!」
と古舘(ボーカル&ギター)が叫び、メンバーの高音コーラスで始まる「チンギスハンとヘップバーン」からスタート。そのまま「仏教ソング」など、前半はひたすらに若さゆえの衝動を炸裂させたような激しい曲が続く。
「3月に出る、2年半ぶりのアルバムからの新曲も今日は何曲かやりたいと思っているので」
と言って披露された新曲は、この前半の流れを汲むような、衝動炸裂ナンバー。少年期を過ぎたからこそ、歌える歌詞のようなイメージだったが、それはつまりサラバーズとしての終わりをそのまま歌った曲である、というような気がする。
サビでメンバーが合唱する「フランシスコサンセット」を終えると、ぐっと雰囲気が変わり、初期の「Night in gale」を心に染み渡らせるように演奏すると(余談だが、かつてくるりの岸田がこの曲がすごく好きだと言っていた)、
「Galileo Galileiと我々って、世代は同じとは言え、全然違うじゃないですか。なんで知り合ったのかって言うと、まぁ最初は閃光ライオットっていう10代限定のフェスにガリレオが出てるのを見て。僕ら当時高校一年生だったんですけど、もうガリレオのライブを見た瞬間、凄過ぎてバンド辞めようと思って(笑)雄太(ドラムの藤川)と、終わった…ってマジで言ってたんだけど、その頃同じ学校で、スピッツとくるりのコピーバンドのするりっていうバンドやってたボーカルの女の子が、サラバーズも絶対大丈夫だから!って励ましてくれて。
で、次の年に僕らも閃光ライオット出れて。その時物販にガリレオのメンバーがいたんだけど、こっちも向こうも10代特有のトゲトゲした感じがあったから、その時は声かけたかったんだけど、声はかけず。まぁ当時は向こうからしたら俺たちなんて目に入ってなかったと思うけど。
それから初めてちゃんと会ったのは、大阪でイベントに両方出た時で。そこでようやく仲良くなって、この前札幌で対バンした時も、俺はわんわんスタジオ(ガリレオのホームスタジオにして生活拠点)を見に行きたい、っておざ兄とおざ弟に言ったんだけど、見に行けず(笑)」
と、ガリレオとの出会いから今にいたるまでを長々と話し、もう1曲、今度は「Night in gale」の流れに連なる、バラードの新曲を披露。タイトルは言わなかったのでわからないが、「電車」など、風景を喚起させるような歌詞のバラードはこのバンド(というか古舘)の得意なところと言える。
後半は、「俺たちの間ではいじられ役なのに、同窓会ではブイブイ言わしている」という藤川の雄叫びから、ラストスパートへ。いつもと変わらず、
「台湾!」
の合唱が起こった「オールド台湾」、このバンドを象徴する曲「サリンジャー」と続け、ラストは激しいながらも、どこか優しさと切なさを感じさせる歌詞とメロディの「床には君のカーディガン」で終了。
アンコールでは
「最後に新曲を1曲だけやって帰ります。夏に出した曲だけど、アルバムに入ります」
と、去年の夏に配信でリリースされた、このバンドの最新の名曲「声が嗄れるまで」を披露して、メンバーはあっさりとステージを去って行った。
途中で活動休止のことにもサラッと触れたが、ライブ自体は今までと全く変わらない、若さゆえの衝動を炸裂させまくった、いつものThe SALOVERSのライブだった。
それだけに、なぜ活動休止しなければならないのかが、ライブを見ただけではわからないが、今思えば、去年の初頭あたりから、古舘の弾き語りではバンドの新曲や古舘のソロアルバムの曲をガンガンやっていたが、バンドのライブでは全然新曲をやらない(対バンライブ2daysでセトリが全く変わらなかった)というあたりからちょっと今までと違ってきている、ということを感じとれたのかもしれない。
他にも、このバンドには思い出、思い入れがたくさんあるが、それはまた、現状最後のライブになる3月のクアトロのワンマンの時に。結局、ワンマンでは過去にもやっているクアトロが最大キャパになってしまったのは悔しくてしょうがないけど。
1.チンギスハンとヘップバーン
2.仏教ソング
3.SAD GIRL
4.HOT HOT HOT!
5.Disaster of Youth (新曲)
6.フランシスコサンセット
7.Night in gale
8.新曲
9.ディタラトゥエンティ
10.オールド台湾
11.サリンジャー
12.床には君のカーディガン
encore
13.声が嗄れるまで
終演後、新作の予約をして、サラバーズのメンバーにタオルにサインをしてもらったのだが、めちゃくちゃわかりにくいものになってしまったので、横のコンビニで色紙でも買ってくればよかったと反省。
でも、これまで何度も物販でメンバー(主に物販に立っていたのは小林と古舘)と話したりしたけど、こうしてサラバーズのメンバーとして話せるのはこの日が最後だっただろう。
「スペチャる!ギグ(女優の臼田あさ美が主催したスペシャのイベント)で初めてライブ見てから今にいたるまで、いろんなところで数えきれないくらいライブ見れて本当に幸せでした。クアトロのワンマンも楽しみにしてます」
としか言えなかったが、本当は
「頼むからやめないでくれ」
って言いたかった。それくらい、これからもずっと見ていたいバンドだった。
オールド台湾
http://youtu.be/N2mpPdqOoPE
Next→ 1/29 クリープハイプ @Zepp Tokyo
しかし、今年に入り、The SALOVERSが無期限活動休止を発表。(メンバーのコメントを読む限り、活動休止とは書いてあるが、実質的な解散だろう)
映画「日々ロック」にもバンドで出演し、さらなる飛躍が期待されていただけに、まさに晴天の霹靂といった出来事であった。
これまでに何度となく、いろんなところでライブを見てきたThe SALOVERSのライブを見るのも、この日とラストライブである3月のクアトロワンマンを含めて、あと2回だけとなってしまった。
・Galileo Galilei
先攻は、Zeppや渋谷公会堂などでもワンマンを行っており、キャパや人気を考えれば間違いなく普通なら間違いなくトリになるであろうガリレオ。先に出てきたのは、間違いなくThe SALOVERSを立ててのことだろう。
ここ最近、それこそ年末のCDJまでは、サポートメンバーを加えた4人~5人編成だったが、この日はメンバー3人のみ。イントロのような壮大な演奏から、「明日へ」でスタート。
打ち込みでシンセや女性コーラスを使ってはいるが、近年では最も骨太なギターロックサウンドで、「PORTAL」以降のエレクトロUSインディー的な曲も、ややギターロックと言っていいようにアレンジされている。
「僕らは同世代のバンドと対バンしたことが学生時代以降はそんなになくて。なので同い年で、リスペクトできるThe SALOVERSと、こうして僕らのホームの札幌(2週間前は札幌で対バンしている)と、The SALOVERSのホームの東京で一緒にライブができて嬉しいです。
今日は音と、それから打ち上げでお酒を飲みながらもっと仲良くなれたらいいなと(笑)」
とこの日のライブの趣旨を尾崎兄(ボーカル&ギター)が説明し、映画のタイアップとなり、バンドの中でも近年の代表曲と言っていい「サークルゲーム」へ。
観客もサビでは腕を挙げる曲こそあれど、基本的にゆらゆらとリズムに身を任せながら聴きいるというのがこのバンドのライブでの光景。盛り上がりを重視するバンドが多い中、このバンドくらいの若さでこうして目に見えて盛り上がることが全くないバンドは何気に希少な気がするし、このスタイルでしっかりと評価されているのが頼もしい。
佐考(ベース)と尾崎弟(ドラム)による物販紹介MCは完全に場繋ぎ。本人たちも言っていたが、進化と深化を辿る音楽性の一方、MCは一向に上手くならない。
女性コーラスが大きな役割を果たす「青い栞」はサポートがいたほうがいいんじゃないか、と思ったが、終盤には尾崎兄に加え、佐考もシンセを操り、エレクトロ要素の強い曲をあくまで3人で演奏しきって見せた。
3月にはギターロックなニューシングルもリリースされるようで、この編成も「パレード」以来のギターロック路線回帰を意味しているんだろうか。その頃の曲は一切やらなかったけど。
しかし、演奏も尾崎兄の歌も、「音源の完成度に比べるとライブはイマイチ」と言われていたのがはるか昔のことのように、本当に頼もしく、力強くなった。それだけにここからどんな方向に舵を取るのかが気になる。
1.明日へ
2.リジー
3.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
4.ブリキと銀とウォルナット
5.サークルゲーム
6.山賊と渡り鳥のうた
7.青い栞
8.Imaginary Friends
9.Birthday
10.星を落とす
バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
http://youtu.be/iubApGbf04I
・The SALOVERS
そして後攻のThe SALOVERS。手拍子が鳴るSEでメンバーが登場。ギターの藤井清也は髪がちょっと短くなり、白いジャージを着ていることで、かつてのオアシス時代のリアム・ギャラガーのよう。
「行くぞFEVER!」
と古舘(ボーカル&ギター)が叫び、メンバーの高音コーラスで始まる「チンギスハンとヘップバーン」からスタート。そのまま「仏教ソング」など、前半はひたすらに若さゆえの衝動を炸裂させたような激しい曲が続く。
「3月に出る、2年半ぶりのアルバムからの新曲も今日は何曲かやりたいと思っているので」
と言って披露された新曲は、この前半の流れを汲むような、衝動炸裂ナンバー。少年期を過ぎたからこそ、歌える歌詞のようなイメージだったが、それはつまりサラバーズとしての終わりをそのまま歌った曲である、というような気がする。
サビでメンバーが合唱する「フランシスコサンセット」を終えると、ぐっと雰囲気が変わり、初期の「Night in gale」を心に染み渡らせるように演奏すると(余談だが、かつてくるりの岸田がこの曲がすごく好きだと言っていた)、
「Galileo Galileiと我々って、世代は同じとは言え、全然違うじゃないですか。なんで知り合ったのかって言うと、まぁ最初は閃光ライオットっていう10代限定のフェスにガリレオが出てるのを見て。僕ら当時高校一年生だったんですけど、もうガリレオのライブを見た瞬間、凄過ぎてバンド辞めようと思って(笑)雄太(ドラムの藤川)と、終わった…ってマジで言ってたんだけど、その頃同じ学校で、スピッツとくるりのコピーバンドのするりっていうバンドやってたボーカルの女の子が、サラバーズも絶対大丈夫だから!って励ましてくれて。
で、次の年に僕らも閃光ライオット出れて。その時物販にガリレオのメンバーがいたんだけど、こっちも向こうも10代特有のトゲトゲした感じがあったから、その時は声かけたかったんだけど、声はかけず。まぁ当時は向こうからしたら俺たちなんて目に入ってなかったと思うけど。
それから初めてちゃんと会ったのは、大阪でイベントに両方出た時で。そこでようやく仲良くなって、この前札幌で対バンした時も、俺はわんわんスタジオ(ガリレオのホームスタジオにして生活拠点)を見に行きたい、っておざ兄とおざ弟に言ったんだけど、見に行けず(笑)」
と、ガリレオとの出会いから今にいたるまでを長々と話し、もう1曲、今度は「Night in gale」の流れに連なる、バラードの新曲を披露。タイトルは言わなかったのでわからないが、「電車」など、風景を喚起させるような歌詞のバラードはこのバンド(というか古舘)の得意なところと言える。
後半は、「俺たちの間ではいじられ役なのに、同窓会ではブイブイ言わしている」という藤川の雄叫びから、ラストスパートへ。いつもと変わらず、
「台湾!」
の合唱が起こった「オールド台湾」、このバンドを象徴する曲「サリンジャー」と続け、ラストは激しいながらも、どこか優しさと切なさを感じさせる歌詞とメロディの「床には君のカーディガン」で終了。
アンコールでは
「最後に新曲を1曲だけやって帰ります。夏に出した曲だけど、アルバムに入ります」
と、去年の夏に配信でリリースされた、このバンドの最新の名曲「声が嗄れるまで」を披露して、メンバーはあっさりとステージを去って行った。
途中で活動休止のことにもサラッと触れたが、ライブ自体は今までと全く変わらない、若さゆえの衝動を炸裂させまくった、いつものThe SALOVERSのライブだった。
それだけに、なぜ活動休止しなければならないのかが、ライブを見ただけではわからないが、今思えば、去年の初頭あたりから、古舘の弾き語りではバンドの新曲や古舘のソロアルバムの曲をガンガンやっていたが、バンドのライブでは全然新曲をやらない(対バンライブ2daysでセトリが全く変わらなかった)というあたりからちょっと今までと違ってきている、ということを感じとれたのかもしれない。
他にも、このバンドには思い出、思い入れがたくさんあるが、それはまた、現状最後のライブになる3月のクアトロのワンマンの時に。結局、ワンマンでは過去にもやっているクアトロが最大キャパになってしまったのは悔しくてしょうがないけど。
1.チンギスハンとヘップバーン
2.仏教ソング
3.SAD GIRL
4.HOT HOT HOT!
5.Disaster of Youth (新曲)
6.フランシスコサンセット
7.Night in gale
8.新曲
9.ディタラトゥエンティ
10.オールド台湾
11.サリンジャー
12.床には君のカーディガン
encore
13.声が嗄れるまで
終演後、新作の予約をして、サラバーズのメンバーにタオルにサインをしてもらったのだが、めちゃくちゃわかりにくいものになってしまったので、横のコンビニで色紙でも買ってくればよかったと反省。
でも、これまで何度も物販でメンバー(主に物販に立っていたのは小林と古舘)と話したりしたけど、こうしてサラバーズのメンバーとして話せるのはこの日が最後だっただろう。
「スペチャる!ギグ(女優の臼田あさ美が主催したスペシャのイベント)で初めてライブ見てから今にいたるまで、いろんなところで数えきれないくらいライブ見れて本当に幸せでした。クアトロのワンマンも楽しみにしてます」
としか言えなかったが、本当は
「頼むからやめないでくれ」
って言いたかった。それくらい、これからもずっと見ていたいバンドだった。
オールド台湾
http://youtu.be/N2mpPdqOoPE
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