COUNTDOWN JAPAN 14/15 day3 @幕張メッセ 12/30
- 2015/01/01
- 18:08
3日目。前日とは打って変わって快晴。
13:00~ 9mm Parabellum Bullet [EARTH STAGE]
恒例の渋谷陽一の前説が通算100回目を迎え、ミニくす玉を自ら割ってお祝いしたあとに登場した9mm。
先日のツアーでギターの滝が足を負傷、さらに直前になって手の指も負傷したため、サポートギターにHEREの武田を迎え、滝は車椅子で登場し、シンセでの出演。
ベストのツアーを経たことにより、フェスでのセトリもベスト的な内容に。和彦はデス声で
「幕張ー!」
と叫び、負傷している滝は椅子に座り、ギターのフレーズをシンセで演奏している、という感じ。
しかし、モニターに滝がシンセを弾いている姿が映るだけで笑いが起こっていたのはなんなんだろうか。確かに何か面白かったけど。
卓郎も
「普段から俺たちのライブを見てくれている人は、普段と変わらない、普段よりもちょっとスペシャルなライブだと思っていることだろう」
というように、ビジュアル的には滝の暴れギターこそないが、この編成、このサウンドの9mmを見れるのは実に貴重。
「talking machine」ではどこか滝がウズウズしている感じもあり、ラストは「(teenage)disaster」。「Punishment」あたりが来ると思っていたが、この曲にしたのは武田がコピーしやすいから、みたいな理由もあったんだろうか。
今年も武道館2daysや、ツアー2days、フェスなどで見まくった9mmの、実に貴重な内容での一年の締めくくりだった。
1.Discommunication
2.Cold Edge
3.The Revolutionary
4.Vampiregirl
5.Supernova
6.生命のワルツ
7.Black Market Blues
8.新しい光
9.talking machine
10.(teenage)disaster
14:15~ くるり [EARTH STAGE]
このフェス常連のくるり。最新アルバム「THE PIER」のツアーと同様の編成(キーボードが奥野真哉ではなく、野崎泰弘)で、アルバムの1曲目であるインスト「2034」のSEで登場し、そのまま演奏へ。
夏フェスまではひたすらに「変な曲」と言われまくっていたし、岸田本人も言っていた「Liberty & Gravity」ももはやすっかりアンセムに。
「9mmは9mmやけど、俺らは10mmやからな。嘘。7mmくらい」
という岸田のMCは何が言いたかったのかわけがわからない。
代表曲もしっかり演奏し、ラストはアルバムからシングルカットされた「There is (always light)」から、サポートメンバーがいなくなり、3人だけで演奏した「奇跡」。
この曲もそうだし、「ばらの花」も実に普遍的な名曲だが、今のロックフェスのメインステージの出演者陣の中では、くるりは異彩を放っていると言ってもいい存在になっている。
それだけに、これからもメインステージで見たいところだが、それは今後は厳しそうな気もする。
1.2034
2.Liberty & Gravity
3.ロックンロール・ハネムーン
4.WORLD'S END SUPERNOVA
5.ばらの花
6.everybody feels the same
7.There is (always light)
8.奇跡
15:30~ チャットモンチー [EARTH STAGE]
今年のロッキンで復活を遂げたチャットモンチー。CDJにも出演。
会場に重いビートが流れると、絵莉子とあっこがフラッグを持って登場し、そのビートに載せてラップをするという衝撃のオープニング。どうやら、これは未発表の新曲らしい。
「泣くまで待とう ホトトギス」
というサビのラインのインパクトが強い。
ドラム恒岡章が合流しての「初日の出」、さらにキーボードのシモリョーが合流して、
「私たちは日本のロックバンドです」
というサンプリングボイスが流れての「シャングリラ」と、新旧の曲を演奏すると、
アッコ「懐かしい曲聴きたい?」
と、まさかの「真夜中遊園地」。これは間違いなく4人になったからこそ出来る曲。恒岡とシモリョーに本当に感謝である。
もう1曲の懐かしい曲は「バスロマンス」。2人時代の時はできなかった、間奏で2人が向かいあって、寄っていきながら演奏する姿を見るのも本当に久しぶり。
「チャットモンチーと一緒にやるようになって、どういう一年でした?」
というあっこの質問に対し、恒岡は「幸せでした」、シモリョーは「大変だったけど勉強になった」と答え、かつてハイスタをコピーしていた絵莉子は恒岡の発言に感動していた。
ラストは「ハテナ」「こころとあたま」とアッパーなバンドサウンドの曲を続けて終了。
こうして復活して、新曲、かつての曲を満遍なく演奏できるようになったのは本当に嬉しい。10周年イヤー、ツアーと武道館も決まり、楽しみなことこの上ない。
1.ぜんぶカン (新曲)
2.初日の出
3.シャングリラ
4.真夜中遊園地
5.いたちごっこ
6.バスロマンス
7.ハテナ
8.こころとあたま
そのままEARTH STAGEで10-FEETを3曲だけ見るも、その直後にハイスタの「STAY GOLD」を演奏したらしい。せめてそこまで粘っていればよかった。
17:20~ UNISON SQUARE GARDEN [GALAXY STAGE]
もはやGALAXYではおなじみのUNISON SQUARE GARDEN。いつものイズミカワソラのSEでメンバーが登場すると、「crazy birthday」でスタート。
「自由に40分やります!UNISON SQUARE GARDENです!」
と挨拶すると、最新アルバム「Catcher In The Spy」の曲を交えながら、MCらしいMC一切なし、シングル曲もわずか2曲だけという、まさに自由な40分のライブを展開。今月までツアーを行っていたこともあり、バンドの演奏も抜群。
7月にはついに武道館で初ワンマンを行うが、「桜のあと (all quartets lead to the?)」のコーラスの大合唱が響く様は、バンドがそのスケールでワンマンをできるようになったことを証明するかのようであり、さらにこのバンドがこのフェスでさらに上のステージに立つことになるんじゃないかという可能性を示していた。
1.crazy birthday
2.天国と地獄
3.サイレンインザスパイ
4.等身大の地球
5.マスターボリューム
6.流れ星を撃ち落とせ
7.場違いハミングバード
8.桜のあと (all quartets lead to the?)
18:00~ jamming O.P. [MOON STAGE]
9mmの滝が、かつて9mmと並行して行っていたjamming O.P.。解散→再結成を経て、今年ついに初のアルバムをリリースし、このフェスにも初出演を果たした。
しかしながら、9mm同様に滝が負傷したことにより、滝はシンセでの出演で、サポートギターは地元の先輩であるというDr.DOWNERの猪股。
メタルやハードコアの要素をたっぷり含んだロックサウンドで、滝と猪股以外の3人は実に素朴な出で立ちであるために、サウンドとのギャップがすごい。
滝は椅子に座り、行儀良く叫びまくるという姿が実に面白い。
「物販もあるんですけど、さっき見に行ったら、めちゃくちゃ並んでるな!って思ったら、隣のONE OK ROCKの列だった(笑)
ONE OK ROCK、楽しみですね」
と、フェス初出演ならではのエピソードを語ると、フェスに出演できたことを、
「社会人5年目くらいなのに、ドラフトで指名されたみたいな。ベイスターズ5巡目くらいで」
と絶妙な例に例える。
後半では同じ時間にメインステージに出演しているTM NETWORKの「Get Wild」を轟音バージョンで演奏するというサプライズも。
これからも継続的に活動していくのかどうかわからないが、滝がギター弾いてる編成でのライブも見てみたい。客席はかなり空いていたので、次にこのフェスに呼ばれるかどうかはわからないが。
1.O.P.A
2.pothead
3.photograph
4.calling my name
5.stockholm
6.check my head
7.alcohol and homeless
8.keep you see my eyes
18:30~ 忘れらんねえよ [COSMO STAGE]
2年前のMOON STAGEの大トリ以来、3年連続出演の忘れらんねえよ。
ゲラゲラポーのSEで登場すると、柴田がジバニャンのお面を被り、シバニャンとして登場。
「みんな!俺、シバニャンじゃないんだー!」
とお面を外すと、「ばかばっか」でスタートし、いきなりEXILEの「Choo Choo Train」のダンスを観客全員で踊らせる。
さらにフラワーカンパニーズの「真冬の盆踊り」の「ヨサホイ」も踊らせながら、
「残された俺たちは 幕張で飲みました」(Cから始まるABC)
「明日には名曲が 幕張に生まれんだ」(この高鳴りをなんと呼ぶ)
と、歌詞にこのライブならではの単語を入れ、大きな歓声を浴びる。
さらには、
「今日、ついにチャットモンチーと同じ日に出ることが出来ました!」
と言うと、「シャングリラ」のカバーも演奏。
「今年、いろいろキツかったこともあったんだけど、こんなにたくさん来てくれて、本当に嬉しい!俺、音楽やってて本当に良かった!」
と、3年目にしてついに満員(しかもステージのキャパは広くなったにもかかわらず)に出来たことによってか、柴田もバンドもかつてないくらいにエモーショナルに。
ラストの真面目な曲である「バンドやろうぜ」はそのエモーションが完全に爆発したかのようで、この日のライブが最後の参加になるサポートベーシストのアベ(挫・人間)と、柴田、酒田がアウトロでガッチリ握手。
持てるすべてのものを総動員して、来てくれた人を楽しませたい、というバンドの気持ちがついに満員という最高の景色を生み出した。
サポートが卒業ということは、療養中の梅津が帰ってくる日も近いのだろうか。
1.ばかばっか
2.Cから始まるABC
3.この高鳴りをなんと呼ぶ
4.忘れらんねえよ
5.北極星
6.バンドやろうぜ
19:30~ キュウソネコカミ [GALAXY STAGE]
昨年はMOON STAGEで入場規制のキュウソネコカミ。今年はGALAXYにステップアップしたが、それでも始まる前から入場規制レベルの満員ぶり。
メンバーがサウンドチェックしつつの本気のリハで曲を演奏しつつ、
「どんな楽しみ方してもいいけど、土下バンだけは意味わからへんからやめろ!ドンキーコングみたいやから!
あと、終わったあとにSNSで客同士でディスり合うなよ!エゴサーチしててそれが1番涙出そうになるからな!出ないけど!」
と、セイヤがライブ前からしゃべり、本番ではいきなりのキラーチューン連発で踊らせまくる。
「KMDT25」ではサークルならず、盆踊りを客席に展開させる。
「サークルやんのはいいけど、曲ちゃんと知らないやつおるやろー!ちゃんとタイミング覚えてからやれやー!」
と客いじりも忘れない。
やる曲は同じでも毎回違うライブなのがキュウソの楽しいところだが、今回は「DQN~」で
「フードコートにいる人たちだけで、ヤンキー怖いコールしてくれー!」
と、GALAXYの隣にあるフードコートにいる人に「ヤンキー怖いー!」コールをさせ、小さい声ながらも返ってくると、メンバーがドラムセットの前に集まり、ガッチリと握手を交わす。
「この曲を作った時は、まさかこのGALAXY STAGEで演奏できるとは思わなかったから、勝手にエモくなってる!」
と、ドラゴンボールのタイアップに決まっている「GALAXY」を演奏し、ラストは「ビビった」。客入り的にはもはや来年はメインステージでも全く不思議ではない。
そしてその時のライブのルールやキャパに応じて楽しみ方、やり方を変えるのは本当にさすが。天然なように見えて、めちゃくちゃ頭が良いバンド。年明け早々始まるツアーではどんなことをやってくれるのだろうか。
リハ.ネコ踊る
リハ.OS
1.ウィーアーインディーズバンド!!
2.良いDJ
3.KMDT25
4.ファントムバイブレーション
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.カワイイだけ
7.GALAXY
8.ビビった
20:30~ the HIATUS [EARTH STAGE]
この日のメインのトリは、先日の武道館ワンマンも素晴らしかったthe HIATUS。
サウンドチェックの段階でメンバーが登場し、「Centipede」を演奏してファンを喜ばせると、本番でも序盤はアッパーな、バンドの圧巻のアンサンブルを見せつける曲を続ける。
細美がアコギに持ち替えながら、
「ここすごい広くなっちゃったなー。こんだけ広いとお前らとどうやって向き合えばいいのかちょっとわかんねぇな。
これロックフェスだよな?なんか釈然としない…。俺、渋谷さんと山崎さんとも仲良いから、終わったらちょっと話すわ。
まぁいいや、俺の得意なことは、嫌なこととかはすぐ忘れるってことだから」
と、何やら気になる細美のMCからは、アコギをメインにした曲を続ける。
「わかったぞ!お前ら、好きなバンド見たいし、退場させられたくないからちゃんとルール守ってるんだな!偉いぞ、お前ら!
なんか俺、グッと来ちゃった。明日から声出なくなってもいいくらいの感じで歌うわ!」
と、観客に対して話してからは、最新作「Keeper Of The Flame」の曲を続ける。
「歌うのはいいんだろ!?」
と言っての「Lone Train Running」では大きな合唱がこの広い会場を包み、
「文句ばっかり言ってるように聞こえるかもしれないけど、ロッキンオンジャパンは世界一好きな音楽雑誌だからな!でも、仲間でも全て分かり合えるわけじゃないよねぇ。
あと、俺たちはお前らの楽しそうな顔を見るのが世界一好きなバンドです!」
と言ってラストの「紺碧の夜に」に突入すると、最後だからか、大量のダイバーが出現した。
するとアンコールで登場した細美が、
「良かった~!ロッキンオンの客のお前らはやっぱり羊じゃなくて狼だったんだな~!すげえスッキリした!
なんか、お前らに必要なのは巨大なモニターでも、豪華な照明でもないような気がするわ」
と、「Waiting For the Sun」を演奏し、終了。
毎年出ているにもかかわらず、なぜ今年この話をしたのかはよくわからない。そしてこのライブのあとにまたダイブ論争が起こるとは思わなかったが、個人的にはロッキン2011のBRAHMANの「主催者側も禁止したくてしてんじゃねぇ。前にここで事故が起きて、仕方なくそうしたんだ。そいつを守れなかったお前らの責任でもある」っていうMCが今も頭にある。
今になってはもうロッキンオンのフェスのルールは変わらないだろうけど。
リハ.Centipede
1.The Ivy
2.Storm Racers
3.The Flare
4.Monkeys
5.Deerhounds
6.Horse Riding
7.Silver Birch
8.Thirst
9.Unhurt
10.Something Ever After
11.Lone Train Running
12.Insomnia
13.紺碧の夜に
encore
14.Waiting For the Sun
この日良かったのは忘れらんねえよかな。ワンマンも何度も行っているが、あれだけエモいライブは初めてだった気がする。
13:00~ 9mm Parabellum Bullet [EARTH STAGE]
恒例の渋谷陽一の前説が通算100回目を迎え、ミニくす玉を自ら割ってお祝いしたあとに登場した9mm。
先日のツアーでギターの滝が足を負傷、さらに直前になって手の指も負傷したため、サポートギターにHEREの武田を迎え、滝は車椅子で登場し、シンセでの出演。
ベストのツアーを経たことにより、フェスでのセトリもベスト的な内容に。和彦はデス声で
「幕張ー!」
と叫び、負傷している滝は椅子に座り、ギターのフレーズをシンセで演奏している、という感じ。
しかし、モニターに滝がシンセを弾いている姿が映るだけで笑いが起こっていたのはなんなんだろうか。確かに何か面白かったけど。
卓郎も
「普段から俺たちのライブを見てくれている人は、普段と変わらない、普段よりもちょっとスペシャルなライブだと思っていることだろう」
というように、ビジュアル的には滝の暴れギターこそないが、この編成、このサウンドの9mmを見れるのは実に貴重。
「talking machine」ではどこか滝がウズウズしている感じもあり、ラストは「(teenage)disaster」。「Punishment」あたりが来ると思っていたが、この曲にしたのは武田がコピーしやすいから、みたいな理由もあったんだろうか。
今年も武道館2daysや、ツアー2days、フェスなどで見まくった9mmの、実に貴重な内容での一年の締めくくりだった。
1.Discommunication
2.Cold Edge
3.The Revolutionary
4.Vampiregirl
5.Supernova
6.生命のワルツ
7.Black Market Blues
8.新しい光
9.talking machine
10.(teenage)disaster
14:15~ くるり [EARTH STAGE]
このフェス常連のくるり。最新アルバム「THE PIER」のツアーと同様の編成(キーボードが奥野真哉ではなく、野崎泰弘)で、アルバムの1曲目であるインスト「2034」のSEで登場し、そのまま演奏へ。
夏フェスまではひたすらに「変な曲」と言われまくっていたし、岸田本人も言っていた「Liberty & Gravity」ももはやすっかりアンセムに。
「9mmは9mmやけど、俺らは10mmやからな。嘘。7mmくらい」
という岸田のMCは何が言いたかったのかわけがわからない。
代表曲もしっかり演奏し、ラストはアルバムからシングルカットされた「There is (always light)」から、サポートメンバーがいなくなり、3人だけで演奏した「奇跡」。
この曲もそうだし、「ばらの花」も実に普遍的な名曲だが、今のロックフェスのメインステージの出演者陣の中では、くるりは異彩を放っていると言ってもいい存在になっている。
それだけに、これからもメインステージで見たいところだが、それは今後は厳しそうな気もする。
1.2034
2.Liberty & Gravity
3.ロックンロール・ハネムーン
4.WORLD'S END SUPERNOVA
5.ばらの花
6.everybody feels the same
7.There is (always light)
8.奇跡
15:30~ チャットモンチー [EARTH STAGE]
今年のロッキンで復活を遂げたチャットモンチー。CDJにも出演。
会場に重いビートが流れると、絵莉子とあっこがフラッグを持って登場し、そのビートに載せてラップをするという衝撃のオープニング。どうやら、これは未発表の新曲らしい。
「泣くまで待とう ホトトギス」
というサビのラインのインパクトが強い。
ドラム恒岡章が合流しての「初日の出」、さらにキーボードのシモリョーが合流して、
「私たちは日本のロックバンドです」
というサンプリングボイスが流れての「シャングリラ」と、新旧の曲を演奏すると、
アッコ「懐かしい曲聴きたい?」
と、まさかの「真夜中遊園地」。これは間違いなく4人になったからこそ出来る曲。恒岡とシモリョーに本当に感謝である。
もう1曲の懐かしい曲は「バスロマンス」。2人時代の時はできなかった、間奏で2人が向かいあって、寄っていきながら演奏する姿を見るのも本当に久しぶり。
「チャットモンチーと一緒にやるようになって、どういう一年でした?」
というあっこの質問に対し、恒岡は「幸せでした」、シモリョーは「大変だったけど勉強になった」と答え、かつてハイスタをコピーしていた絵莉子は恒岡の発言に感動していた。
ラストは「ハテナ」「こころとあたま」とアッパーなバンドサウンドの曲を続けて終了。
こうして復活して、新曲、かつての曲を満遍なく演奏できるようになったのは本当に嬉しい。10周年イヤー、ツアーと武道館も決まり、楽しみなことこの上ない。
1.ぜんぶカン (新曲)
2.初日の出
3.シャングリラ
4.真夜中遊園地
5.いたちごっこ
6.バスロマンス
7.ハテナ
8.こころとあたま
そのままEARTH STAGEで10-FEETを3曲だけ見るも、その直後にハイスタの「STAY GOLD」を演奏したらしい。せめてそこまで粘っていればよかった。
17:20~ UNISON SQUARE GARDEN [GALAXY STAGE]
もはやGALAXYではおなじみのUNISON SQUARE GARDEN。いつものイズミカワソラのSEでメンバーが登場すると、「crazy birthday」でスタート。
「自由に40分やります!UNISON SQUARE GARDENです!」
と挨拶すると、最新アルバム「Catcher In The Spy」の曲を交えながら、MCらしいMC一切なし、シングル曲もわずか2曲だけという、まさに自由な40分のライブを展開。今月までツアーを行っていたこともあり、バンドの演奏も抜群。
7月にはついに武道館で初ワンマンを行うが、「桜のあと (all quartets lead to the?)」のコーラスの大合唱が響く様は、バンドがそのスケールでワンマンをできるようになったことを証明するかのようであり、さらにこのバンドがこのフェスでさらに上のステージに立つことになるんじゃないかという可能性を示していた。
1.crazy birthday
2.天国と地獄
3.サイレンインザスパイ
4.等身大の地球
5.マスターボリューム
6.流れ星を撃ち落とせ
7.場違いハミングバード
8.桜のあと (all quartets lead to the?)
18:00~ jamming O.P. [MOON STAGE]
9mmの滝が、かつて9mmと並行して行っていたjamming O.P.。解散→再結成を経て、今年ついに初のアルバムをリリースし、このフェスにも初出演を果たした。
しかしながら、9mm同様に滝が負傷したことにより、滝はシンセでの出演で、サポートギターは地元の先輩であるというDr.DOWNERの猪股。
メタルやハードコアの要素をたっぷり含んだロックサウンドで、滝と猪股以外の3人は実に素朴な出で立ちであるために、サウンドとのギャップがすごい。
滝は椅子に座り、行儀良く叫びまくるという姿が実に面白い。
「物販もあるんですけど、さっき見に行ったら、めちゃくちゃ並んでるな!って思ったら、隣のONE OK ROCKの列だった(笑)
ONE OK ROCK、楽しみですね」
と、フェス初出演ならではのエピソードを語ると、フェスに出演できたことを、
「社会人5年目くらいなのに、ドラフトで指名されたみたいな。ベイスターズ5巡目くらいで」
と絶妙な例に例える。
後半では同じ時間にメインステージに出演しているTM NETWORKの「Get Wild」を轟音バージョンで演奏するというサプライズも。
これからも継続的に活動していくのかどうかわからないが、滝がギター弾いてる編成でのライブも見てみたい。客席はかなり空いていたので、次にこのフェスに呼ばれるかどうかはわからないが。
1.O.P.A
2.pothead
3.photograph
4.calling my name
5.stockholm
6.check my head
7.alcohol and homeless
8.keep you see my eyes
18:30~ 忘れらんねえよ [COSMO STAGE]
2年前のMOON STAGEの大トリ以来、3年連続出演の忘れらんねえよ。
ゲラゲラポーのSEで登場すると、柴田がジバニャンのお面を被り、シバニャンとして登場。
「みんな!俺、シバニャンじゃないんだー!」
とお面を外すと、「ばかばっか」でスタートし、いきなりEXILEの「Choo Choo Train」のダンスを観客全員で踊らせる。
さらにフラワーカンパニーズの「真冬の盆踊り」の「ヨサホイ」も踊らせながら、
「残された俺たちは 幕張で飲みました」(Cから始まるABC)
「明日には名曲が 幕張に生まれんだ」(この高鳴りをなんと呼ぶ)
と、歌詞にこのライブならではの単語を入れ、大きな歓声を浴びる。
さらには、
「今日、ついにチャットモンチーと同じ日に出ることが出来ました!」
と言うと、「シャングリラ」のカバーも演奏。
「今年、いろいろキツかったこともあったんだけど、こんなにたくさん来てくれて、本当に嬉しい!俺、音楽やってて本当に良かった!」
と、3年目にしてついに満員(しかもステージのキャパは広くなったにもかかわらず)に出来たことによってか、柴田もバンドもかつてないくらいにエモーショナルに。
ラストの真面目な曲である「バンドやろうぜ」はそのエモーションが完全に爆発したかのようで、この日のライブが最後の参加になるサポートベーシストのアベ(挫・人間)と、柴田、酒田がアウトロでガッチリ握手。
持てるすべてのものを総動員して、来てくれた人を楽しませたい、というバンドの気持ちがついに満員という最高の景色を生み出した。
サポートが卒業ということは、療養中の梅津が帰ってくる日も近いのだろうか。
1.ばかばっか
2.Cから始まるABC
3.この高鳴りをなんと呼ぶ
4.忘れらんねえよ
5.北極星
6.バンドやろうぜ
19:30~ キュウソネコカミ [GALAXY STAGE]
昨年はMOON STAGEで入場規制のキュウソネコカミ。今年はGALAXYにステップアップしたが、それでも始まる前から入場規制レベルの満員ぶり。
メンバーがサウンドチェックしつつの本気のリハで曲を演奏しつつ、
「どんな楽しみ方してもいいけど、土下バンだけは意味わからへんからやめろ!ドンキーコングみたいやから!
あと、終わったあとにSNSで客同士でディスり合うなよ!エゴサーチしててそれが1番涙出そうになるからな!出ないけど!」
と、セイヤがライブ前からしゃべり、本番ではいきなりのキラーチューン連発で踊らせまくる。
「KMDT25」ではサークルならず、盆踊りを客席に展開させる。
「サークルやんのはいいけど、曲ちゃんと知らないやつおるやろー!ちゃんとタイミング覚えてからやれやー!」
と客いじりも忘れない。
やる曲は同じでも毎回違うライブなのがキュウソの楽しいところだが、今回は「DQN~」で
「フードコートにいる人たちだけで、ヤンキー怖いコールしてくれー!」
と、GALAXYの隣にあるフードコートにいる人に「ヤンキー怖いー!」コールをさせ、小さい声ながらも返ってくると、メンバーがドラムセットの前に集まり、ガッチリと握手を交わす。
「この曲を作った時は、まさかこのGALAXY STAGEで演奏できるとは思わなかったから、勝手にエモくなってる!」
と、ドラゴンボールのタイアップに決まっている「GALAXY」を演奏し、ラストは「ビビった」。客入り的にはもはや来年はメインステージでも全く不思議ではない。
そしてその時のライブのルールやキャパに応じて楽しみ方、やり方を変えるのは本当にさすが。天然なように見えて、めちゃくちゃ頭が良いバンド。年明け早々始まるツアーではどんなことをやってくれるのだろうか。
リハ.ネコ踊る
リハ.OS
1.ウィーアーインディーズバンド!!
2.良いDJ
3.KMDT25
4.ファントムバイブレーション
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.カワイイだけ
7.GALAXY
8.ビビった
20:30~ the HIATUS [EARTH STAGE]
この日のメインのトリは、先日の武道館ワンマンも素晴らしかったthe HIATUS。
サウンドチェックの段階でメンバーが登場し、「Centipede」を演奏してファンを喜ばせると、本番でも序盤はアッパーな、バンドの圧巻のアンサンブルを見せつける曲を続ける。
細美がアコギに持ち替えながら、
「ここすごい広くなっちゃったなー。こんだけ広いとお前らとどうやって向き合えばいいのかちょっとわかんねぇな。
これロックフェスだよな?なんか釈然としない…。俺、渋谷さんと山崎さんとも仲良いから、終わったらちょっと話すわ。
まぁいいや、俺の得意なことは、嫌なこととかはすぐ忘れるってことだから」
と、何やら気になる細美のMCからは、アコギをメインにした曲を続ける。
「わかったぞ!お前ら、好きなバンド見たいし、退場させられたくないからちゃんとルール守ってるんだな!偉いぞ、お前ら!
なんか俺、グッと来ちゃった。明日から声出なくなってもいいくらいの感じで歌うわ!」
と、観客に対して話してからは、最新作「Keeper Of The Flame」の曲を続ける。
「歌うのはいいんだろ!?」
と言っての「Lone Train Running」では大きな合唱がこの広い会場を包み、
「文句ばっかり言ってるように聞こえるかもしれないけど、ロッキンオンジャパンは世界一好きな音楽雑誌だからな!でも、仲間でも全て分かり合えるわけじゃないよねぇ。
あと、俺たちはお前らの楽しそうな顔を見るのが世界一好きなバンドです!」
と言ってラストの「紺碧の夜に」に突入すると、最後だからか、大量のダイバーが出現した。
するとアンコールで登場した細美が、
「良かった~!ロッキンオンの客のお前らはやっぱり羊じゃなくて狼だったんだな~!すげえスッキリした!
なんか、お前らに必要なのは巨大なモニターでも、豪華な照明でもないような気がするわ」
と、「Waiting For the Sun」を演奏し、終了。
毎年出ているにもかかわらず、なぜ今年この話をしたのかはよくわからない。そしてこのライブのあとにまたダイブ論争が起こるとは思わなかったが、個人的にはロッキン2011のBRAHMANの「主催者側も禁止したくてしてんじゃねぇ。前にここで事故が起きて、仕方なくそうしたんだ。そいつを守れなかったお前らの責任でもある」っていうMCが今も頭にある。
今になってはもうロッキンオンのフェスのルールは変わらないだろうけど。
リハ.Centipede
1.The Ivy
2.Storm Racers
3.The Flare
4.Monkeys
5.Deerhounds
6.Horse Riding
7.Silver Birch
8.Thirst
9.Unhurt
10.Something Ever After
11.Lone Train Running
12.Insomnia
13.紺碧の夜に
encore
14.Waiting For the Sun
この日良かったのは忘れらんねえよかな。ワンマンも何度も行っているが、あれだけエモいライブは初めてだった気がする。
