the telephones SUPER DISCO Hits 9!!! CENTER OF THE DISCO!!! ~TDCの真ん中でDISCOを叫ぶ~ @TOKYO DOME CITY HALL 12/23
- 2014/12/24
- 00:17
毎年恒例のthe telephonesの年末ワンマン、これまではあえて「普段はライブが行われない場所」で開催されてきたが、今年はれっきとしたライブハウス(というかホール)であるTOKYO DOME CITY HALL(TDC)での開催である。
今年の注目点は2つ。まずは4年前のディファ有明以来となるセンターステージでのライブ。
そしてもう一つが、来年で結成10周年を迎えるバンドの、10年目についての重大発表である。
この時までは、自分はまだこの重大発表が「良い発表」であると信じ切っていた。
16時開場、17時開演という、祝日にしても早すぎる時間設定の場内に入ると、確かにステージは普段よりは前にあり、ステージの周りをスタンディングエリアが囲む形となっているが、そこまでセンターという感じでもない。
そして17時を10分ほど過ぎたところで、いつものように「Happiness,Happiness,Happiness」のSEでメンバーが登場。するとドラムの誠治が長い髪だったのが坊主になり、顔を白塗りというには実に微妙なメイクを施している。これは顔をミラーボールにしようとしたらしく、メイクを手がけたのは「コスメティック涼平」こと、ベースの涼平。
石毛(ボーカル&ギター)の、
「TDCー!いきなり高く飛ぼうぜー!」
の号令から、最新作からの「Hyper Jump」でスタート。SUPER DISCO Hits!!!では毎回のように演奏されている「crashed mirror ball」を始め、インディーズ期からも含め、最近は演奏されていないレア曲もふんだんに演奏される。
ステージ自体がいつもよりも小さいこともあり、ノブの暴れっぷりはそこまででもないが、やはりこの年末ワンマンはメンバーのテンションも非常に高い。メンバーの頭上にはミラーボールがあり、そのミラーボールの周りを帯状のLEDが囲み、このバンドには珍しく、美しい映像も使ってのライブ。
「この曲で、インディーズの時のレーベルが声をかけてくれました」
と、バンドの始まりの曲である「I and I」は久しぶりに聴いたし、「kiss me,love me,kiss me」は、初めてライブで聴いた「春のテレフォンズ祭り」のリキッドルームでのライブの時に対バンのBIGMAMAの東出がバイオリン弾いたな、などの思い出が蘇ってくるのも、毎年この年末ライブに参加し、バンドが毎年セトリを変えて臨んできたからこそ。
「みんな明日はクリスマスイブだけど、なんかあるのか?…ここにはリア充はいないのか?(笑)
じゃあ我々がクリスマスソングをプレゼントしてあげよう!」
と言って、ディズニーロックスのコンピに収録されていた「Heigh-Ho」を演奏すると、ノブのMC。
「今日は朝、生姜湯を飲んできた。電車に乗ったら、結構混んでた。この会場の周りに人がたくさんいすぎて、東京ドームへ行こうとしてしまった。
あの国民的5人組(この日ドームでライブを行った嵐)と同い年だけど、向こうよりも俺たちのほうがいい人生を送れているはずだぜ。なぜなら、君たちに出会えたからだ!
…Twitterには書くなよ。向こうのファンは怖いらしいぜ(笑)」
と、この日は一応内容はしっかりしていて、オチもちゃんとあった。
ここからはこれまで全く動きのなかったセンターステージが回り(4年前は手動で回していたが、この日は電動)、さらに3mほど上昇(マジで怖かったとはノブ談)するという演出もあり、「I Hate DISCOOOOOOO!!!」からは怒涛の終盤。
「ディスコ!」を叫ぶ曲だけでなく、初期のキラーチューンも放たれ、
「死ぬまでディスコを叫ぼうぜ!」
と前置きされた「Keep Your DISCO!!!」では銀テープ(ちゃんとこの日限りの文字がプリントされている)が飛び、ラストの「Odoru ~朝が来ても~」では色鮮やかな風船が大量にばら撒かれた。
アンコールでは誠治がメイクを落として登場したので、誠治いじり。のはずが、
「髪長かったのに、バンドのために坊主にするんだよ?誠治君は本当に偉いよ」
と石毛が言ったので、誠治を敬うモードに。
そして発表その1、ベストアルバムの発売が発表され、その中に入るかもしれない新曲「Say DISCO!!!」を披露。石毛のラップ調の歌唱やめまぐるしく変わる展開など、実に捉えどころのない曲、という印象。ちなみにこの年末ワンマンでは新曲をやるのは恒例。
そして「Baby,Baby,Baby」ではノブが客席の周りを練り歩き、「urban disco」ではダイブまでかますという灼熱の盛り上がりで終了。
しかし、まだあるのはわかっている。だって最後は「Love&DISCO」でこの上なくハッピーになって終わるんだから、と思っていると、やはりメンバーが再び登場。
発表2つ目として、結成10周年の記念日に、ついに日本武道館でワンマンをやることが発表され、会場は祝福モードに。過去にはさいたまスーパーアリーナでもワンマンをやっている(埋まりはしなかったが)ので、10周年ならばこのクラスでのライブはやるだろうとは思ってはいた。
しかし、最後の発表は、ここにいた全てのファンが予想だにしなかったものであった。
「the telephones、2015年をもって無期限活動休止」
石毛の口からその言葉が出た時、「何言ってんの?」「どうせ嘘だろう」という空気が漂っていたが、
「マジなやつです。the telephonesが結成して9年、ロックシーンを騒がせたり、変えてきた自負があるけど、いろいろ、ちゃんと話し会って決めました」
と言うと、ついさっきまで「urban disco」で夢中になって踊り狂っていた人たちが呆然と立ち尽くし、泣いてる人もたくさんいた。
そんな状況の中、
「これまでで1番想いを込めて歌います」
と言って演奏された「Love&DISCO」。もう、どんな顔して、どんな風に聴けばいいというのだろうか。毎年毎年、サークルが発生したり、みんなで肩を組んで、最高に楽しんでいたこの曲。リリースされる前からライブを見ているけど、この曲がこんなにも盛り上がらないのは初めてだった。
演奏が終わり、メンバーがステージを去る時も拍手はまばら。スクリーンに武道館の予告映像が流れて、会場が明るくなっても、いつも聞こえてくる「イェーイ!」「楽しかったー!」「暑いー!」などの声は全く聞こえてこなかった。ただただ静寂。みんな、活動休止という事実を急過ぎて受け止めきれていなかったのは明らかだった。
しかし、なぜ今活動休止しなければいけないのか。理由はまだ語られてはいないが、メンバーの仲がこれほどまでにいい(他のバンドのライブをみんなで見にきたりしている姿をしょっちゅう見る)だけに、仲違いというのは考えにくい。
強いて言うならば、フェスでは何万人も人が来るのに、ワンマンではそうはならず、フェスの動員とCDの売り上げが大きく乖離しているという状況がさらに強くなっている、ということもあるが、自分がライブを見始めた2008年頃からずっと
「シーンを変えようぜ!」
と言っていた石毛がそう簡単にバンドの状況に白旗を挙げるのも考えにくい。(このシーンを変えるというのは、前に石毛が言っていた、学校などで「AKBの誰々が~」という会話が「PILLS EMPIREが~」に変わるくらいに根本的な、革命とも言えるくらいのレベルのことだと思われる)
しかし、口に出してしまった以上、我々はもう受け止めて、武道館を始めとする残りのライブに赴くことしかできない。
多分、自分が生涯で1番ライブを見てきたバンドなだけに、このバンドのライブを見れるのは当たり前のことだった。しかし、それがいきなり当たり前ではなくなってしまった。
ステージが回ったり上がったりしたのも、誠治のミラーボールメイクも、新曲も、ダブルアンコールの前までの、
「予想していたけど、予想していたよりも楽しい」(石毛)
ライブの全てが吹き飛んでしまった。
でもthe telephonesに関しては、これまでの他のバンドの解散や活動休止した時みたいに「もっとライブ見ておけば良かった」って思わないくらいにたくさんライブを見てこれたのは幸せなことなのかもしれない。少なくとも、自分の中に後悔の念は全くない。
自分と同じように、the telephonesのTシャツを着た、the telephonesのライブの楽しさに救われてきたたくさんの人たちが同じように、終わっても立ちすくむ中、自分はそんなことを考えていた。
武道館、もちろん行く。また、来週のCDJでも、何か話が聞けるだろうか。
1.Hyper Jump
2.crashed mirror ball
3.Beautiful Bitch
4.HABANERO
5.Take Me Higher
6.Ex-Boyfriend
7.I and I
8.kiss me,love me,kiss me
9.Romantic Disco
10.Space Communication
11.Starship Romance
12.Heigh-Ho
13.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
14.Broken Government ~理想の世界~
15.It's Alright To Dance (Yes!!! Happy Monday!!!)
16.A.B.C.DISCO
17.I Hate DISCOOOOOOO!!!
18.DaDaDa
19.sick rocks
20.Keep Your DISCO!!!
21.Monkey Discooooooo
22.Odoru ~朝が来ても~
encore1
23.Say DISCO!!! (新曲)
24.Baby,Baby,Baby
25.urban disco
encore2
26.Love&DISCO
Love&DISCO
http://youtu.be/PDRdyrFk378
Next→ 12/24 amazarashi @渋谷公会堂

今年の注目点は2つ。まずは4年前のディファ有明以来となるセンターステージでのライブ。
そしてもう一つが、来年で結成10周年を迎えるバンドの、10年目についての重大発表である。
この時までは、自分はまだこの重大発表が「良い発表」であると信じ切っていた。
16時開場、17時開演という、祝日にしても早すぎる時間設定の場内に入ると、確かにステージは普段よりは前にあり、ステージの周りをスタンディングエリアが囲む形となっているが、そこまでセンターという感じでもない。
そして17時を10分ほど過ぎたところで、いつものように「Happiness,Happiness,Happiness」のSEでメンバーが登場。するとドラムの誠治が長い髪だったのが坊主になり、顔を白塗りというには実に微妙なメイクを施している。これは顔をミラーボールにしようとしたらしく、メイクを手がけたのは「コスメティック涼平」こと、ベースの涼平。
石毛(ボーカル&ギター)の、
「TDCー!いきなり高く飛ぼうぜー!」
の号令から、最新作からの「Hyper Jump」でスタート。SUPER DISCO Hits!!!では毎回のように演奏されている「crashed mirror ball」を始め、インディーズ期からも含め、最近は演奏されていないレア曲もふんだんに演奏される。
ステージ自体がいつもよりも小さいこともあり、ノブの暴れっぷりはそこまででもないが、やはりこの年末ワンマンはメンバーのテンションも非常に高い。メンバーの頭上にはミラーボールがあり、そのミラーボールの周りを帯状のLEDが囲み、このバンドには珍しく、美しい映像も使ってのライブ。
「この曲で、インディーズの時のレーベルが声をかけてくれました」
と、バンドの始まりの曲である「I and I」は久しぶりに聴いたし、「kiss me,love me,kiss me」は、初めてライブで聴いた「春のテレフォンズ祭り」のリキッドルームでのライブの時に対バンのBIGMAMAの東出がバイオリン弾いたな、などの思い出が蘇ってくるのも、毎年この年末ライブに参加し、バンドが毎年セトリを変えて臨んできたからこそ。
「みんな明日はクリスマスイブだけど、なんかあるのか?…ここにはリア充はいないのか?(笑)
じゃあ我々がクリスマスソングをプレゼントしてあげよう!」
と言って、ディズニーロックスのコンピに収録されていた「Heigh-Ho」を演奏すると、ノブのMC。
「今日は朝、生姜湯を飲んできた。電車に乗ったら、結構混んでた。この会場の周りに人がたくさんいすぎて、東京ドームへ行こうとしてしまった。
あの国民的5人組(この日ドームでライブを行った嵐)と同い年だけど、向こうよりも俺たちのほうがいい人生を送れているはずだぜ。なぜなら、君たちに出会えたからだ!
…Twitterには書くなよ。向こうのファンは怖いらしいぜ(笑)」
と、この日は一応内容はしっかりしていて、オチもちゃんとあった。
ここからはこれまで全く動きのなかったセンターステージが回り(4年前は手動で回していたが、この日は電動)、さらに3mほど上昇(マジで怖かったとはノブ談)するという演出もあり、「I Hate DISCOOOOOOO!!!」からは怒涛の終盤。
「ディスコ!」を叫ぶ曲だけでなく、初期のキラーチューンも放たれ、
「死ぬまでディスコを叫ぼうぜ!」
と前置きされた「Keep Your DISCO!!!」では銀テープ(ちゃんとこの日限りの文字がプリントされている)が飛び、ラストの「Odoru ~朝が来ても~」では色鮮やかな風船が大量にばら撒かれた。
アンコールでは誠治がメイクを落として登場したので、誠治いじり。のはずが、
「髪長かったのに、バンドのために坊主にするんだよ?誠治君は本当に偉いよ」
と石毛が言ったので、誠治を敬うモードに。
そして発表その1、ベストアルバムの発売が発表され、その中に入るかもしれない新曲「Say DISCO!!!」を披露。石毛のラップ調の歌唱やめまぐるしく変わる展開など、実に捉えどころのない曲、という印象。ちなみにこの年末ワンマンでは新曲をやるのは恒例。
そして「Baby,Baby,Baby」ではノブが客席の周りを練り歩き、「urban disco」ではダイブまでかますという灼熱の盛り上がりで終了。
しかし、まだあるのはわかっている。だって最後は「Love&DISCO」でこの上なくハッピーになって終わるんだから、と思っていると、やはりメンバーが再び登場。
発表2つ目として、結成10周年の記念日に、ついに日本武道館でワンマンをやることが発表され、会場は祝福モードに。過去にはさいたまスーパーアリーナでもワンマンをやっている(埋まりはしなかったが)ので、10周年ならばこのクラスでのライブはやるだろうとは思ってはいた。
しかし、最後の発表は、ここにいた全てのファンが予想だにしなかったものであった。
「the telephones、2015年をもって無期限活動休止」
石毛の口からその言葉が出た時、「何言ってんの?」「どうせ嘘だろう」という空気が漂っていたが、
「マジなやつです。the telephonesが結成して9年、ロックシーンを騒がせたり、変えてきた自負があるけど、いろいろ、ちゃんと話し会って決めました」
と言うと、ついさっきまで「urban disco」で夢中になって踊り狂っていた人たちが呆然と立ち尽くし、泣いてる人もたくさんいた。
そんな状況の中、
「これまでで1番想いを込めて歌います」
と言って演奏された「Love&DISCO」。もう、どんな顔して、どんな風に聴けばいいというのだろうか。毎年毎年、サークルが発生したり、みんなで肩を組んで、最高に楽しんでいたこの曲。リリースされる前からライブを見ているけど、この曲がこんなにも盛り上がらないのは初めてだった。
演奏が終わり、メンバーがステージを去る時も拍手はまばら。スクリーンに武道館の予告映像が流れて、会場が明るくなっても、いつも聞こえてくる「イェーイ!」「楽しかったー!」「暑いー!」などの声は全く聞こえてこなかった。ただただ静寂。みんな、活動休止という事実を急過ぎて受け止めきれていなかったのは明らかだった。
しかし、なぜ今活動休止しなければいけないのか。理由はまだ語られてはいないが、メンバーの仲がこれほどまでにいい(他のバンドのライブをみんなで見にきたりしている姿をしょっちゅう見る)だけに、仲違いというのは考えにくい。
強いて言うならば、フェスでは何万人も人が来るのに、ワンマンではそうはならず、フェスの動員とCDの売り上げが大きく乖離しているという状況がさらに強くなっている、ということもあるが、自分がライブを見始めた2008年頃からずっと
「シーンを変えようぜ!」
と言っていた石毛がそう簡単にバンドの状況に白旗を挙げるのも考えにくい。(このシーンを変えるというのは、前に石毛が言っていた、学校などで「AKBの誰々が~」という会話が「PILLS EMPIREが~」に変わるくらいに根本的な、革命とも言えるくらいのレベルのことだと思われる)
しかし、口に出してしまった以上、我々はもう受け止めて、武道館を始めとする残りのライブに赴くことしかできない。
多分、自分が生涯で1番ライブを見てきたバンドなだけに、このバンドのライブを見れるのは当たり前のことだった。しかし、それがいきなり当たり前ではなくなってしまった。
ステージが回ったり上がったりしたのも、誠治のミラーボールメイクも、新曲も、ダブルアンコールの前までの、
「予想していたけど、予想していたよりも楽しい」(石毛)
ライブの全てが吹き飛んでしまった。
でもthe telephonesに関しては、これまでの他のバンドの解散や活動休止した時みたいに「もっとライブ見ておけば良かった」って思わないくらいにたくさんライブを見てこれたのは幸せなことなのかもしれない。少なくとも、自分の中に後悔の念は全くない。
自分と同じように、the telephonesのTシャツを着た、the telephonesのライブの楽しさに救われてきたたくさんの人たちが同じように、終わっても立ちすくむ中、自分はそんなことを考えていた。
武道館、もちろん行く。また、来週のCDJでも、何か話が聞けるだろうか。
1.Hyper Jump
2.crashed mirror ball
3.Beautiful Bitch
4.HABANERO
5.Take Me Higher
6.Ex-Boyfriend
7.I and I
8.kiss me,love me,kiss me
9.Romantic Disco
10.Space Communication
11.Starship Romance
12.Heigh-Ho
13.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
14.Broken Government ~理想の世界~
15.It's Alright To Dance (Yes!!! Happy Monday!!!)
16.A.B.C.DISCO
17.I Hate DISCOOOOOOO!!!
18.DaDaDa
19.sick rocks
20.Keep Your DISCO!!!
21.Monkey Discooooooo
22.Odoru ~朝が来ても~
encore1
23.Say DISCO!!! (新曲)
24.Baby,Baby,Baby
25.urban disco
encore2
26.Love&DISCO
Love&DISCO
http://youtu.be/PDRdyrFk378
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