amazarashi LIVE TOUR 2014 「夕日信仰ヒガシズム」 追加公演 @渋谷公会堂 12/24
- 2014/12/24
- 22:25
amazarashiが今年リリースしたフルアルバム「夕日信仰ヒガシズム」のツアー追加公演。すでに東京はZepp Tokyoでワンマンが行われているが、この日はもはやホームと言ってもいい渋谷公会堂。
折しもクリスマスイブということで、渋谷の街は華やかな装いの中、会場内は満員。ステージにはいつものように紗幕が張られており、19時ちょうどくらいになると会場が暗転。すでに幕の向こう側にいる秋田ひろむ(ボーカル&ギター)と豊川真奈美(ピアノ)とサポートメンバー3人が音を出し始めると、紗幕に映像が映し出され、「後期衝動」からスタート。ツアーを経て演奏はさらに迫力を増している。
曲が終わると、
「青森県から来たamazarashiです。渋谷公会堂、よろしくお願いします!」
と秋田が挨拶。今まではこんなことは絶対言わなかったが、これはどうやら今回のツアーでは毎回やっているようだ。
「ヒガシズム」「もう一度」という最新アルバムの曲が続いた序盤は、バンドのダイナミクスが本当に過去最強と思えるほど。
「風に流離い」の前には秋田の朗読というか、前口上のようなセリフも挟まれる。
「穴を掘っている」では、もはやおなじみの演出となりつつあるニンジャーライトがステージを上下し、「春待ち」では青く発光したニンジャーライトがまるで雨のように、歌詞を読み上げる秋田のもとに降り注ぐ。
「春待ち」~「さくら」の流れは、まさにこれからの時期に聴きながら春の訪れを待ちたくなる。「さくら」には「代々木公園」という歌詞が出てくるだけに、代々木公園からほど近い渋谷公会堂で聴くのは実に情景が浮かびやすい。
そして、豊川のピアノの美しいイントロが流れ、この日この会場に来た人全てが期待していたであろう、「クリスマス」。紗幕には曲のPVが映し出されていたのだが、この映像は何度見ても涙腺を刺激される。「カルマ」をライブでやる時もこの映像が使われるが、やっぱりこの映像はこの曲の時に使って欲しい。
さらに新作からの美しいメロディの「雨男」。歌詞に
「未来は僕らの手の中」
というフレーズがあり、前作の「ドブネズミ」同様に、THE BLUE HEARTSのオマージュが見える曲。
「ラブソング」の前にも、もはや恒例の前口上があり、演奏中は曲のPVが流れるのだが、「クリスマス」に続いてこの曲のPVを見ると、なんとも示唆的に感じる。
そして次の「冷凍睡眠」。この曲がとんでもなかった。すでにライブでは何度も演奏されている曲だが、秋田の歌唱がもはや鬼気迫るレベル。目と耳を少しでも逸らしたら飲み込まれてしまいそうですらある。
これまでのライブではボーカルが不安定な時もあったが、ツアーを経てきたことによって、秋田のボーカルとしての力量は確実に大きく向上している。
秋田がアコギに持ち替えた「ひろ」では一転して、最初は秋田と豊川の2人だけでの演奏。途中からバンドメンバーも演奏に加わるが、映像などは一切なし。
「それはまた別のお話」でも、夕暮れの映像とともに、実に優しくて暖かい演奏を聴かせる。
すると秋田が、
「ありがとうございます。あと、2曲。それでツアーが終わってしまいます。実に寂しい気分です。
今回のアルバムで言いたかったのも、そういう終わってしまうことによる、寂しさとか頑張ろうとか、そういうものです」
と話した。ツアーが終わってしまうのが寂しいということは、ツアー、そしてライブが楽しかったことに他ならない。これまで、ツアーというツアーを何度もしてきたわけではないし、ライブの本数自体も、アーティストの規模からしたら極端に少ない。なので、秋田がライブに関してそんなにも前向きな感情を持っているとは思いもしなかった。
これは、これからはライブの頻度がさらに多くなるんじゃないか、と期待せずにはいられない。
そして最後の2曲の1曲目は、PVが映し出された「ジュブナイル」。本当にこの日の終盤の秋田の歌唱は凄まじかった。何かが憑依してるんじゃないかと思うほど。それだけに、最後の花畑で(おそらく秋田と豊川が)演奏しているシーンの解放感はとてつもないものがあった。
ラストはやはり最新作のテーマソングとでも言うような「スターライト」。ニンジャーライトが鳥の形になって羽ばたき、演奏が終わると、誰もいなくなったステージから響くギターの残響音。その残響音が止まると、堰を切ったように大きな拍手が巻き起こった。
しかし、まだ会場は明るくならず、紗幕にはamazarashiのロゴが映る中、終演SEとして流れたのは、すでにアニメのタイアップとして話題の新曲「季節は次々死んでいく」。絶望の果てから一筋の希望を手繰り寄せようとする世界観は、amazarashiそのものだが、初めて聴いて、かつてないくらいに体が震えた。とんでもない名曲が世に放たれようとしている。
秋田ひろむと豊川真奈美のユニットであるamazarashiは、今回のツアーでライブメンバーも含めたロックバンドになったと感じた。それは、冒頭の秋田のまるでロックバンドな挨拶もそうだし、何より最新作の収録曲でのサウンドの圧倒的な迫力によるもの。そして「季節は次々死んでいく」のサウンドの方向性もその流れそのものだった。
しかし、すでに発表された春のライブは、あの美しくて、完璧な世界観で構成された「あまざらし」名義でのライブ。果たして、この曲は演奏されるのだろうか。
「罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて
それが年明けまで続けば この過ちも枯れてくれるかな
どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女
願いを一つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス」
そう、今日は美しいクリスマスだった。
1.後期衝動
2.ヒガシズム
3.もう一度
4.風に流離い
5.穴を掘っている
6.春待ち
7.さくら
8.クリスマス
9.雨男
10.ラブソング
11.冷凍睡眠
12.あとがき
13.ひろ
14.それはまた別のお話
15.ジュブナイル
16.スターライト
クリスマス
http://youtu.be/eb_lznby0bk
Next→ 12/25 BIGMAMA @EX THEATER ROPPONGI
折しもクリスマスイブということで、渋谷の街は華やかな装いの中、会場内は満員。ステージにはいつものように紗幕が張られており、19時ちょうどくらいになると会場が暗転。すでに幕の向こう側にいる秋田ひろむ(ボーカル&ギター)と豊川真奈美(ピアノ)とサポートメンバー3人が音を出し始めると、紗幕に映像が映し出され、「後期衝動」からスタート。ツアーを経て演奏はさらに迫力を増している。
曲が終わると、
「青森県から来たamazarashiです。渋谷公会堂、よろしくお願いします!」
と秋田が挨拶。今まではこんなことは絶対言わなかったが、これはどうやら今回のツアーでは毎回やっているようだ。
「ヒガシズム」「もう一度」という最新アルバムの曲が続いた序盤は、バンドのダイナミクスが本当に過去最強と思えるほど。
「風に流離い」の前には秋田の朗読というか、前口上のようなセリフも挟まれる。
「穴を掘っている」では、もはやおなじみの演出となりつつあるニンジャーライトがステージを上下し、「春待ち」では青く発光したニンジャーライトがまるで雨のように、歌詞を読み上げる秋田のもとに降り注ぐ。
「春待ち」~「さくら」の流れは、まさにこれからの時期に聴きながら春の訪れを待ちたくなる。「さくら」には「代々木公園」という歌詞が出てくるだけに、代々木公園からほど近い渋谷公会堂で聴くのは実に情景が浮かびやすい。
そして、豊川のピアノの美しいイントロが流れ、この日この会場に来た人全てが期待していたであろう、「クリスマス」。紗幕には曲のPVが映し出されていたのだが、この映像は何度見ても涙腺を刺激される。「カルマ」をライブでやる時もこの映像が使われるが、やっぱりこの映像はこの曲の時に使って欲しい。
さらに新作からの美しいメロディの「雨男」。歌詞に
「未来は僕らの手の中」
というフレーズがあり、前作の「ドブネズミ」同様に、THE BLUE HEARTSのオマージュが見える曲。
「ラブソング」の前にも、もはや恒例の前口上があり、演奏中は曲のPVが流れるのだが、「クリスマス」に続いてこの曲のPVを見ると、なんとも示唆的に感じる。
そして次の「冷凍睡眠」。この曲がとんでもなかった。すでにライブでは何度も演奏されている曲だが、秋田の歌唱がもはや鬼気迫るレベル。目と耳を少しでも逸らしたら飲み込まれてしまいそうですらある。
これまでのライブではボーカルが不安定な時もあったが、ツアーを経てきたことによって、秋田のボーカルとしての力量は確実に大きく向上している。
秋田がアコギに持ち替えた「ひろ」では一転して、最初は秋田と豊川の2人だけでの演奏。途中からバンドメンバーも演奏に加わるが、映像などは一切なし。
「それはまた別のお話」でも、夕暮れの映像とともに、実に優しくて暖かい演奏を聴かせる。
すると秋田が、
「ありがとうございます。あと、2曲。それでツアーが終わってしまいます。実に寂しい気分です。
今回のアルバムで言いたかったのも、そういう終わってしまうことによる、寂しさとか頑張ろうとか、そういうものです」
と話した。ツアーが終わってしまうのが寂しいということは、ツアー、そしてライブが楽しかったことに他ならない。これまで、ツアーというツアーを何度もしてきたわけではないし、ライブの本数自体も、アーティストの規模からしたら極端に少ない。なので、秋田がライブに関してそんなにも前向きな感情を持っているとは思いもしなかった。
これは、これからはライブの頻度がさらに多くなるんじゃないか、と期待せずにはいられない。
そして最後の2曲の1曲目は、PVが映し出された「ジュブナイル」。本当にこの日の終盤の秋田の歌唱は凄まじかった。何かが憑依してるんじゃないかと思うほど。それだけに、最後の花畑で(おそらく秋田と豊川が)演奏しているシーンの解放感はとてつもないものがあった。
ラストはやはり最新作のテーマソングとでも言うような「スターライト」。ニンジャーライトが鳥の形になって羽ばたき、演奏が終わると、誰もいなくなったステージから響くギターの残響音。その残響音が止まると、堰を切ったように大きな拍手が巻き起こった。
しかし、まだ会場は明るくならず、紗幕にはamazarashiのロゴが映る中、終演SEとして流れたのは、すでにアニメのタイアップとして話題の新曲「季節は次々死んでいく」。絶望の果てから一筋の希望を手繰り寄せようとする世界観は、amazarashiそのものだが、初めて聴いて、かつてないくらいに体が震えた。とんでもない名曲が世に放たれようとしている。
秋田ひろむと豊川真奈美のユニットであるamazarashiは、今回のツアーでライブメンバーも含めたロックバンドになったと感じた。それは、冒頭の秋田のまるでロックバンドな挨拶もそうだし、何より最新作の収録曲でのサウンドの圧倒的な迫力によるもの。そして「季節は次々死んでいく」のサウンドの方向性もその流れそのものだった。
しかし、すでに発表された春のライブは、あの美しくて、完璧な世界観で構成された「あまざらし」名義でのライブ。果たして、この曲は演奏されるのだろうか。
「罪深い三百幾日に 白い雪の粒が舞い落ちて
それが年明けまで続けば この過ちも枯れてくれるかな
どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女
願いを一つ唱えたところ 今日は美しいクリスマス」
そう、今日は美しいクリスマスだった。
1.後期衝動
2.ヒガシズム
3.もう一度
4.風に流離い
5.穴を掘っている
6.春待ち
7.さくら
8.クリスマス
9.雨男
10.ラブソング
11.冷凍睡眠
12.あとがき
13.ひろ
14.それはまた別のお話
15.ジュブナイル
16.スターライト
クリスマス
http://youtu.be/eb_lznby0bk
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