9mm Parabellum Bullet 10th Anniversary Live 「E」 @日本武道館 2/8
- 2014/02/09
- 11:04
昨日に続いての9mmの武道館。今日は偶数の日なのだが、大雪の影響で、武道館の敷地内も銀世界。物販の販売のお姉さん方が非常につらそうだった。
18時過ぎ、昨日同様に暗転、SEがかかってメンバーが登場。今日も卓郎の丁寧なお辞儀から、今日はいきなり「Discommunication」でスタート。さらに「Survive」、「ウォーウォー」のコーラスが勇ましい「Grasshopper」、滝がギターぶん回しまくりの「Vampiregirl」と、ひたすらにアッパーな曲を連発する序盤戦。
「今日は偶数の日だから、2,4,6,8が好きな人達がたくさんいると。割り切れるのがたまらん!ていう(笑)
俺たちは5年前の2009年にこの武道館でライブをやったんだが、その時に新曲としてやった曲を次にやります」
と卓郎が言って演奏されたのは「Cold Edge」。中村和彦が作曲したこの曲は、リリース時こそ個人的には微妙な感触だったが、5年を経て今では完全にキラーチューンに成長している。
昨日の「オマツリサワギニ」に続く今日の新曲は、卓郎が曲のタイトルを説明してから始まった、かみじょうの四つ打ちという9mmにしては意外なイントロから、かなりアッパーに振り切れる「EQ」。ちなみにEQは音のバランス調整のことで、(オーディオやコンポにもついてる機能)歌詞にも「バランス」という単語などが出てくる。この場合は「自分」と「世の中」とのバランスのように使われているようだが。
そこからは
「偶数と言えばカップリング曲ですよ。カップリング曲は名曲が多いというのは昔からの常ですが、我々のカップリング曲も名曲揃いということで、ここからはカップリング曲3連発!」
と「ラストラウンド」から、久々の「エレヴェーターに乗って」、滝が左右の花道を移動しまくりながらギターを弾き倒す「Bone To Love You」と、シングルがリリースされた直後のワンマンとかでないとなかなかライブで聴く機会がない曲たちを演奏。9mmはライブトラック入りのEPをたくさんリリースしているので、枚数の割にカップリング曲は少ないが、少数精鋭と言っていいくらいのカップリング曲のクオリティである。
「外は雪が降ってるらしいが…次はそんな雪とは正反対の曲をやります」
と卓郎が言った時は、タイトル的に「The Revenge of Surf Queen」かと思ったが、同じインストでも西武チックな「Wild West Mustang」。
そこからは「We are Innocent」からの間髪入れぬ「Termination」での大合唱、またしても間奏で滝の見せ場が炸裂の9mmの中でもオシャレ度が高い「Finder」と爆裂曲を続けて、かみじょうを残して3人がいったんステージを去る。
そして昨日同様にかみじょうちひろの超人ドラムソロのコーナーへ。今日も信じられないくらいのツーバス連打で、大歓声を浴びるも、途中で片方のスティックを落としてしまい、片手と両足で叩きまくる。そして銅鑼を連打して、3人も再登場してドラムセットに座り、4人でのドラムセッション。昨日同様の流れだが、昨日はそれぞれのソロが多かったが、今日は合わせて叩くのが多かった印象。
4人が一度ステージを去ってから再登場すると、ここから後半戦。「Monday」「Keyword」から、ちょっと久しぶりな感じの「命ノゼンマイ」、そして一呼吸置くと、昨日同様にストリングス隊が登場。「カモメ」は昨日すでにやっただけに、他にストリングス使う曲あるか?と思ったら、壮大なストリングスからかみじょうのドラムのイントロに繋がって始まったのは、「黒い森の旅人」。ストリングスが入るからといってアコースティックにするでもなくテンポを遅くするでもない、普段通りの演奏にストリングスが重なる。
それはかっこよさの上に美しさが加わったようで、感動すら覚えるレベル。
そこからはラストスパート。卓郎のMCがタイトル通りに武道館を燃やすかのように火をつける「ハートに火をつけて」から、最新作「Dawning」の「Zero Gravity」、そして「marvelous」から卓郎がマラカス振りまくりのイントロから始まる「talking machine」とインディーズ期の曲を連発し、ラストはおなじみの「Punishment」で爆裂フィニッシュ。
アンコールでは昨日同様にライブTシャツに着替えて登場し、卓郎の総括的なMCから、他の3人への感謝を告げる。
「みんなが俺なんかと10年も一緒にバンドやってくれてるから俺はこうして最高の景色が見れている。
でも、俺は4人だけでライブをやってるって思ったことは1度もないぜ。みんな来てくれて、俺たちと出会ってくれて本当にありがとう!」
という言葉にはうるっときてしまった。
しかしそんな感動的な流れを断ち切るかのように、滝のエッジーなギターが鳴り響く「Mr.Suicide」へ。この曲は自分が9mmと出会うきっかけになった曲なので、こうした節目的なライブで聴けて嬉しい限り。
さらに必殺曲「Living Dying Message」で滝と和彦が同時にアンプから飛び降りてからの「Scenes」、そしてラストは滝がコーラスの
「世界をー!」
をシャウトし、卓郎が
「世界を変えるのさー! 俺たちの思い通りにー!」
と歌う、これからの凱歌とも言っていい「The Revolutionary」。卓郎が言ってたように、このバンドとこれからも20年30年を祝っていきたいと思う会心の締めだった。
昨日は卓郎以外は一言もしゃべらなかったが、この日はかみじょうが
「お疲れ様でしたー。武道館サイコー!またライブハウスで会おうぜー!」
と叫んだ。
9mmは曲や演奏はもちろんのこと、バンドやメンバーのフォルムまでもが最大限にカッコいい。同世代のバンドと比べて男性の観客が多いのも男子は戦隊ヒーローに夢中だった頃から、「かわいい」より「カッコいい」のが好きなのだ。「Mr.Suicide」を初めて聞いた時から撃ち抜かれっぱなし。
あと、2009年の武道館も、昨日も今日も同じ全29曲。9mm Parabellum Bulletという名前を冠したことへの美学と、バンド名への最大限の愛着を感じる。バンド名すらめちゃくちゃカッコいいもんなぁ。
ベストアルバムが出たらまたツアーをやるだろうか。とりあえずは来月のTHE BACK HORNとの2マン!
1.Discommunication
2.Survive
3.Grasshopper
4.Vampiregirl
5.Cold Edge
6.Sleepwalk
7.Scarlet Shoes
8.3031
9.EQ (新曲)
10.ラストラウンド
11.エレヴェーターに乗って
12.Bone To Love You
13.Wild West Mustang
14.We are Innocent
15.Termination
16.Finder
~ドラムセッション~
17.Monday
18.Keyword
19.命ノゼンマイ
20.黒い森の旅人 (Strings Version)
21.ハートに火をつけて
22.Zero Gravity
23.marvelous
24.talking machine
25.Punishment
encore
26.Mr.Suicide
27.Living Dying Message
28.Scenes
29.The Revolutionary
しかし帰りに交通機関がマヒしまくっていて、普段は1時間くらいで帰れるはずが、4時間半くらいかかり、なおかつ1時間くらいは吹雪の中を歩いて帰った。
でも、それでもライブは本当に行ってよかったと思っている。
http://youtu.be/KQsn6dHpOno
黒い森の旅人 / 9mm Parabellum Bullet
18時過ぎ、昨日同様に暗転、SEがかかってメンバーが登場。今日も卓郎の丁寧なお辞儀から、今日はいきなり「Discommunication」でスタート。さらに「Survive」、「ウォーウォー」のコーラスが勇ましい「Grasshopper」、滝がギターぶん回しまくりの「Vampiregirl」と、ひたすらにアッパーな曲を連発する序盤戦。
「今日は偶数の日だから、2,4,6,8が好きな人達がたくさんいると。割り切れるのがたまらん!ていう(笑)
俺たちは5年前の2009年にこの武道館でライブをやったんだが、その時に新曲としてやった曲を次にやります」
と卓郎が言って演奏されたのは「Cold Edge」。中村和彦が作曲したこの曲は、リリース時こそ個人的には微妙な感触だったが、5年を経て今では完全にキラーチューンに成長している。
昨日の「オマツリサワギニ」に続く今日の新曲は、卓郎が曲のタイトルを説明してから始まった、かみじょうの四つ打ちという9mmにしては意外なイントロから、かなりアッパーに振り切れる「EQ」。ちなみにEQは音のバランス調整のことで、(オーディオやコンポにもついてる機能)歌詞にも「バランス」という単語などが出てくる。この場合は「自分」と「世の中」とのバランスのように使われているようだが。
そこからは
「偶数と言えばカップリング曲ですよ。カップリング曲は名曲が多いというのは昔からの常ですが、我々のカップリング曲も名曲揃いということで、ここからはカップリング曲3連発!」
と「ラストラウンド」から、久々の「エレヴェーターに乗って」、滝が左右の花道を移動しまくりながらギターを弾き倒す「Bone To Love You」と、シングルがリリースされた直後のワンマンとかでないとなかなかライブで聴く機会がない曲たちを演奏。9mmはライブトラック入りのEPをたくさんリリースしているので、枚数の割にカップリング曲は少ないが、少数精鋭と言っていいくらいのカップリング曲のクオリティである。
「外は雪が降ってるらしいが…次はそんな雪とは正反対の曲をやります」
と卓郎が言った時は、タイトル的に「The Revenge of Surf Queen」かと思ったが、同じインストでも西武チックな「Wild West Mustang」。
そこからは「We are Innocent」からの間髪入れぬ「Termination」での大合唱、またしても間奏で滝の見せ場が炸裂の9mmの中でもオシャレ度が高い「Finder」と爆裂曲を続けて、かみじょうを残して3人がいったんステージを去る。
そして昨日同様にかみじょうちひろの超人ドラムソロのコーナーへ。今日も信じられないくらいのツーバス連打で、大歓声を浴びるも、途中で片方のスティックを落としてしまい、片手と両足で叩きまくる。そして銅鑼を連打して、3人も再登場してドラムセットに座り、4人でのドラムセッション。昨日同様の流れだが、昨日はそれぞれのソロが多かったが、今日は合わせて叩くのが多かった印象。
4人が一度ステージを去ってから再登場すると、ここから後半戦。「Monday」「Keyword」から、ちょっと久しぶりな感じの「命ノゼンマイ」、そして一呼吸置くと、昨日同様にストリングス隊が登場。「カモメ」は昨日すでにやっただけに、他にストリングス使う曲あるか?と思ったら、壮大なストリングスからかみじょうのドラムのイントロに繋がって始まったのは、「黒い森の旅人」。ストリングスが入るからといってアコースティックにするでもなくテンポを遅くするでもない、普段通りの演奏にストリングスが重なる。
それはかっこよさの上に美しさが加わったようで、感動すら覚えるレベル。
そこからはラストスパート。卓郎のMCがタイトル通りに武道館を燃やすかのように火をつける「ハートに火をつけて」から、最新作「Dawning」の「Zero Gravity」、そして「marvelous」から卓郎がマラカス振りまくりのイントロから始まる「talking machine」とインディーズ期の曲を連発し、ラストはおなじみの「Punishment」で爆裂フィニッシュ。
アンコールでは昨日同様にライブTシャツに着替えて登場し、卓郎の総括的なMCから、他の3人への感謝を告げる。
「みんなが俺なんかと10年も一緒にバンドやってくれてるから俺はこうして最高の景色が見れている。
でも、俺は4人だけでライブをやってるって思ったことは1度もないぜ。みんな来てくれて、俺たちと出会ってくれて本当にありがとう!」
という言葉にはうるっときてしまった。
しかしそんな感動的な流れを断ち切るかのように、滝のエッジーなギターが鳴り響く「Mr.Suicide」へ。この曲は自分が9mmと出会うきっかけになった曲なので、こうした節目的なライブで聴けて嬉しい限り。
さらに必殺曲「Living Dying Message」で滝と和彦が同時にアンプから飛び降りてからの「Scenes」、そしてラストは滝がコーラスの
「世界をー!」
をシャウトし、卓郎が
「世界を変えるのさー! 俺たちの思い通りにー!」
と歌う、これからの凱歌とも言っていい「The Revolutionary」。卓郎が言ってたように、このバンドとこれからも20年30年を祝っていきたいと思う会心の締めだった。
昨日は卓郎以外は一言もしゃべらなかったが、この日はかみじょうが
「お疲れ様でしたー。武道館サイコー!またライブハウスで会おうぜー!」
と叫んだ。
9mmは曲や演奏はもちろんのこと、バンドやメンバーのフォルムまでもが最大限にカッコいい。同世代のバンドと比べて男性の観客が多いのも男子は戦隊ヒーローに夢中だった頃から、「かわいい」より「カッコいい」のが好きなのだ。「Mr.Suicide」を初めて聞いた時から撃ち抜かれっぱなし。
あと、2009年の武道館も、昨日も今日も同じ全29曲。9mm Parabellum Bulletという名前を冠したことへの美学と、バンド名への最大限の愛着を感じる。バンド名すらめちゃくちゃカッコいいもんなぁ。
ベストアルバムが出たらまたツアーをやるだろうか。とりあえずは来月のTHE BACK HORNとの2マン!
1.Discommunication
2.Survive
3.Grasshopper
4.Vampiregirl
5.Cold Edge
6.Sleepwalk
7.Scarlet Shoes
8.3031
9.EQ (新曲)
10.ラストラウンド
11.エレヴェーターに乗って
12.Bone To Love You
13.Wild West Mustang
14.We are Innocent
15.Termination
16.Finder
~ドラムセッション~
17.Monday
18.Keyword
19.命ノゼンマイ
20.黒い森の旅人 (Strings Version)
21.ハートに火をつけて
22.Zero Gravity
23.marvelous
24.talking machine
25.Punishment
encore
26.Mr.Suicide
27.Living Dying Message
28.Scenes
29.The Revolutionary
しかし帰りに交通機関がマヒしまくっていて、普段は1時間くらいで帰れるはずが、4時間半くらいかかり、なおかつ1時間くらいは吹雪の中を歩いて帰った。
でも、それでもライブは本当に行ってよかったと思っている。
http://youtu.be/KQsn6dHpOno
黒い森の旅人 / 9mm Parabellum Bullet
メレンゲ 渋谷公会堂 「初恋の集い 2014 in バレンタイン」 @渋谷公会堂 2/14 ホーム
9mm Parabellum Bullet 10th Anniversary Live 「O」 @日本武道館 2/7