9mm Parabellum Bullet 10th Anniversary Live 「O」 @日本武道館 2/7
- 2014/02/07
- 23:02
去年もバンド名に含まれる「9」周年ということで、アルバムリリースや記念ライブやイベントを行いまくった、9mm Parabellum Bullet。
去年9周年ということは、今年は通常のお祝いタームの10周年ということで、10周年を記念して、日本武道館でのワンマンライブ2daysを開催。
その2daysのライブの内容が、
「アルバムの収録曲順が奇数の曲と、偶数の曲にわけて演奏する」
というもので、今日は初日、奇数曲の日である。ちなみにライブタイトルの「O」とは、奇数の英語「odd」の頭文字。
2009年の武道館や、「Movement」リリース時の横浜アリーナのように、アリーナも全席指定で、ステージにはメタルバンドかと思うくらい大量のアンプが置かれているのが普段との違いを感じさせる。
19:15ほどになると、急に会場が暗転し、おなじみATARI TEENAGE RIOTの「Digital Hardcore」が流れてメンバーが登場。歓声と拍手に包まれる中、卓郎が丁寧にお辞儀をし、メジャー1stアルバム「Termination」の1曲目「Psychopolis」からスタート。
「Answer And Answer」「Heat-Island」というシングル収録曲でスタートダッシュを決め、早くも凄まじい轟音に武道館が支配される。
「荒地」を終えると卓郎が、
「この2日間を被り曲なしでやろうって言ったのは、中村和彦なんだけど、どうやって曲を分けようかみんなで考えに考えて、偶数と奇数にしようって。それで今日は知ってのとおり奇数の日です。なのでここにいる人達は、みんな奇数が好きでたまらない人達と。1,3,5,7,9が大好きな人達っていう(笑)」
と卓郎のMC。「シベリアンバード ~涙の渡り鳥~」では卓郎と和彦がコサックダンスのような足の動きをしながら演奏するというコミカルなパフォーマンスも。
「そろそろ新曲をば…やっちゃおうかな!」
と言って、今日の目玉である、このライブの演奏を録音したCDが来場者にプレゼントされる新曲。徐々に徐々に盛り上がって行く、かつてないほどに和風テイストな「オマツリサワギニ」。卓郎が演奏前にタイトルを言った時は「Black Market Blues」的な爆裂ナンバーかと思ったので、若干裏をかかれた感じ。
緑色のレーザー光線が飛び交う「Wanderland」と「Supernova」という両A面シングルが続けて演奏されたのは、ともにアルバムに収録され、しかもともに奇数だったという偶然にしては出来すぎと感じてしまう。
さらに「Sundome」というメジャーデビュー期の曲と「Scream For The Future」という近年のシングル曲が並んでも全く違和感がないのもお見事。山本リンダの「どうにも止まらない」のカバーも久々に演奏され、サビで卓郎が「もう!」と言うと、観客が「どうにも止まらない!」と返す。
「Caution!!」が終わると卓郎、和彦、滝の三人がステージを去り、かみじょう1人に。ということはどういうことかと言うと、これまでも大会場のライブでは披露されてきた、かみじょうちひろの超人ドラムソロである。凄まじい速度でのツーバス連打に大歓声が上がり、最後は銅鑼をひたすら叩きまくる。するとステージにドラムセットが3セット登場。ステージに戻ってきた3人もスティックを持っているということは…まさかの全員でのドラムセッション。超人かみじょうと、元々ドラマーだった滝に比べると、やはり卓郎と和彦は急造感は否めず、ひとしきり叩き終わったあとに卓郎が、
「俺と和彦はねぇ…この武道館に立ちたくてしょうがないドラマーのみなさんには謝っておきたい(笑)」
と言うが、横浜アリーナの時も卓郎はドラムを叩かず、和彦はドラムというよりパーカッションだったので、非常に貴重な瞬間を見せてもらった。
「俺たちは今日と明日、ここで10周年を祝うんだが、今日と明日にかけて日本に10年に一度の大寒波が到来しているという…日本列島ももっと他の祝い方があるんじゃないのか(笑)
でもそんな日によく似合う曲です」
と「銀世界」ではミラーボールが鮮やかに回り、さらに「コスモス」と聴かせる曲が続く。
アップライトベースが登場しただけで歓声が上がった「キャンドルの灯を」を終えると、ドラムセットの後ろの床がせり上がり、人がぞろぞろと登場。どよめく武道館。その人達が楽器を持つと、アレンジした四家卯大(チェロ)を中心とするストリングス隊を迎えての「カモメ」。曲の最後の轟音ギターの中から浮かび上がる弦楽器の音は本当に美しかった。卓郎も
「ずっとやりたくて、今日出来て本当によかった」
と満足そうなのも頷ける完成度だった。さらに今年の7月にベストアルバムをリリースする計画があること(ただしまだ内容やタイトルは全く決まってないらしい)を告げ、
「10年前に結成した時は本当に友達しか見てくれる人はいなくて。あ、今日も来てるね。でもみんな、10年の間に俺たちを見つけて、出会ってくれてありがとう。これからも20年、30年、いや、違うな。11年、12年とよろしく!」
と卓郎の総括的なMCからクライマックスへ。
最新アルバム「Dawning」の1曲目、「The Lightning」から、キラーチューンを連発。「Black Market Blues」がこれだけ後半に演奏されるのも久々な感じがするが、滝は上手に伸びた花道を走り回り、だんだんギターを弾いてない瞬間が増えている。
そして本編ラストは爆裂ハードコアな「The Silence」。銀テープやレーザー光線などが炸裂しまくる演出を見せ、ギターの轟音が会場にこだまする中、卓郎が丁寧にお辞儀してメンバーがステージを去っていった。
アンコールではライブTシャツに着替えて登場し、
「普段はアンコールはじゃんけんでやる曲決めてるんだけど、今日はライブの趣旨的にそれだとわけわかんなくなりそうだから、前もって決めてきた」
と言い、メジャーデビューepのタイトル曲「The World」、インディーズ1stの1曲目「(teenage)disaster」と、節目を飾ってきた曲が演奏され、イントロに大幅なアレンジが加わった「Sector」、そしてラストは
「俺たちのラブコールを受け取ってくれ!」
と「Lovecall From The World」。和彦は途中でベースを放り出し、かみじょうの銅鑼をひたすら打ち鳴らしまくっていた。
そんな暴走っぷりと破壊的な感じなのに、この上なく完成されている、そんな9mmの真髄を見せつけた2時間ちょっと。明日も同じくらいの曲数を、しかも今日と被りなしで聞けるというのが嬉しくてしょうがない。雪が心配だけど。
1.Psychopolis
2.Answer And Answer
3.Heat-Island
4.荒地
5.シベリアンバード ~涙の渡り鳥~
6.Trigger
7.Caucasus
8.Starlight
9.オマツリサワギニ (新曲)
10.Wanderland
11.Supernova
12.Sundome
13.Scream For The Future
14.どうにも止まらない
15.光の雨が降る夜に
16.Caution!!
~ドラムセッション~
17.銀世界
18.コスモス
19.キャンドルの灯を
20.カモメ (Strings Version)
21.The Lightning
22.新しい光
23.beautiful target
24.Black Market Blues
25.The Silence
encore
26.The World
27.(teenage)disaster
28.Sector
29.Lovecall From The World
Black Market Blues / 9mm Parabellum Bullet
http://youtu.be/mNFHg5vQ2pU
去年9周年ということは、今年は通常のお祝いタームの10周年ということで、10周年を記念して、日本武道館でのワンマンライブ2daysを開催。
その2daysのライブの内容が、
「アルバムの収録曲順が奇数の曲と、偶数の曲にわけて演奏する」
というもので、今日は初日、奇数曲の日である。ちなみにライブタイトルの「O」とは、奇数の英語「odd」の頭文字。
2009年の武道館や、「Movement」リリース時の横浜アリーナのように、アリーナも全席指定で、ステージにはメタルバンドかと思うくらい大量のアンプが置かれているのが普段との違いを感じさせる。
19:15ほどになると、急に会場が暗転し、おなじみATARI TEENAGE RIOTの「Digital Hardcore」が流れてメンバーが登場。歓声と拍手に包まれる中、卓郎が丁寧にお辞儀をし、メジャー1stアルバム「Termination」の1曲目「Psychopolis」からスタート。
「Answer And Answer」「Heat-Island」というシングル収録曲でスタートダッシュを決め、早くも凄まじい轟音に武道館が支配される。
「荒地」を終えると卓郎が、
「この2日間を被り曲なしでやろうって言ったのは、中村和彦なんだけど、どうやって曲を分けようかみんなで考えに考えて、偶数と奇数にしようって。それで今日は知ってのとおり奇数の日です。なのでここにいる人達は、みんな奇数が好きでたまらない人達と。1,3,5,7,9が大好きな人達っていう(笑)」
と卓郎のMC。「シベリアンバード ~涙の渡り鳥~」では卓郎と和彦がコサックダンスのような足の動きをしながら演奏するというコミカルなパフォーマンスも。
「そろそろ新曲をば…やっちゃおうかな!」
と言って、今日の目玉である、このライブの演奏を録音したCDが来場者にプレゼントされる新曲。徐々に徐々に盛り上がって行く、かつてないほどに和風テイストな「オマツリサワギニ」。卓郎が演奏前にタイトルを言った時は「Black Market Blues」的な爆裂ナンバーかと思ったので、若干裏をかかれた感じ。
緑色のレーザー光線が飛び交う「Wanderland」と「Supernova」という両A面シングルが続けて演奏されたのは、ともにアルバムに収録され、しかもともに奇数だったという偶然にしては出来すぎと感じてしまう。
さらに「Sundome」というメジャーデビュー期の曲と「Scream For The Future」という近年のシングル曲が並んでも全く違和感がないのもお見事。山本リンダの「どうにも止まらない」のカバーも久々に演奏され、サビで卓郎が「もう!」と言うと、観客が「どうにも止まらない!」と返す。
「Caution!!」が終わると卓郎、和彦、滝の三人がステージを去り、かみじょう1人に。ということはどういうことかと言うと、これまでも大会場のライブでは披露されてきた、かみじょうちひろの超人ドラムソロである。凄まじい速度でのツーバス連打に大歓声が上がり、最後は銅鑼をひたすら叩きまくる。するとステージにドラムセットが3セット登場。ステージに戻ってきた3人もスティックを持っているということは…まさかの全員でのドラムセッション。超人かみじょうと、元々ドラマーだった滝に比べると、やはり卓郎と和彦は急造感は否めず、ひとしきり叩き終わったあとに卓郎が、
「俺と和彦はねぇ…この武道館に立ちたくてしょうがないドラマーのみなさんには謝っておきたい(笑)」
と言うが、横浜アリーナの時も卓郎はドラムを叩かず、和彦はドラムというよりパーカッションだったので、非常に貴重な瞬間を見せてもらった。
「俺たちは今日と明日、ここで10周年を祝うんだが、今日と明日にかけて日本に10年に一度の大寒波が到来しているという…日本列島ももっと他の祝い方があるんじゃないのか(笑)
でもそんな日によく似合う曲です」
と「銀世界」ではミラーボールが鮮やかに回り、さらに「コスモス」と聴かせる曲が続く。
アップライトベースが登場しただけで歓声が上がった「キャンドルの灯を」を終えると、ドラムセットの後ろの床がせり上がり、人がぞろぞろと登場。どよめく武道館。その人達が楽器を持つと、アレンジした四家卯大(チェロ)を中心とするストリングス隊を迎えての「カモメ」。曲の最後の轟音ギターの中から浮かび上がる弦楽器の音は本当に美しかった。卓郎も
「ずっとやりたくて、今日出来て本当によかった」
と満足そうなのも頷ける完成度だった。さらに今年の7月にベストアルバムをリリースする計画があること(ただしまだ内容やタイトルは全く決まってないらしい)を告げ、
「10年前に結成した時は本当に友達しか見てくれる人はいなくて。あ、今日も来てるね。でもみんな、10年の間に俺たちを見つけて、出会ってくれてありがとう。これからも20年、30年、いや、違うな。11年、12年とよろしく!」
と卓郎の総括的なMCからクライマックスへ。
最新アルバム「Dawning」の1曲目、「The Lightning」から、キラーチューンを連発。「Black Market Blues」がこれだけ後半に演奏されるのも久々な感じがするが、滝は上手に伸びた花道を走り回り、だんだんギターを弾いてない瞬間が増えている。
そして本編ラストは爆裂ハードコアな「The Silence」。銀テープやレーザー光線などが炸裂しまくる演出を見せ、ギターの轟音が会場にこだまする中、卓郎が丁寧にお辞儀してメンバーがステージを去っていった。
アンコールではライブTシャツに着替えて登場し、
「普段はアンコールはじゃんけんでやる曲決めてるんだけど、今日はライブの趣旨的にそれだとわけわかんなくなりそうだから、前もって決めてきた」
と言い、メジャーデビューepのタイトル曲「The World」、インディーズ1stの1曲目「(teenage)disaster」と、節目を飾ってきた曲が演奏され、イントロに大幅なアレンジが加わった「Sector」、そしてラストは
「俺たちのラブコールを受け取ってくれ!」
と「Lovecall From The World」。和彦は途中でベースを放り出し、かみじょうの銅鑼をひたすら打ち鳴らしまくっていた。
そんな暴走っぷりと破壊的な感じなのに、この上なく完成されている、そんな9mmの真髄を見せつけた2時間ちょっと。明日も同じくらいの曲数を、しかも今日と被りなしで聞けるというのが嬉しくてしょうがない。雪が心配だけど。
1.Psychopolis
2.Answer And Answer
3.Heat-Island
4.荒地
5.シベリアンバード ~涙の渡り鳥~
6.Trigger
7.Caucasus
8.Starlight
9.オマツリサワギニ (新曲)
10.Wanderland
11.Supernova
12.Sundome
13.Scream For The Future
14.どうにも止まらない
15.光の雨が降る夜に
16.Caution!!
~ドラムセッション~
17.銀世界
18.コスモス
19.キャンドルの灯を
20.カモメ (Strings Version)
21.The Lightning
22.新しい光
23.beautiful target
24.Black Market Blues
25.The Silence
encore
26.The World
27.(teenage)disaster
28.Sector
29.Lovecall From The World
Black Market Blues / 9mm Parabellum Bullet
http://youtu.be/mNFHg5vQ2pU
9mm Parabellum Bullet 10th Anniversary Live 「E」 @日本武道館 2/8 ホーム
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