the band apart SMOOTH LIKE BUTTER with some new shit TOUR @新木場STUDIO COAST 11/22
- 2014/11/22
- 21:05
意外にもthe band apart、今年唯一の東名阪ワンマンツアーである。
DVD以外は特にリリースもないタイミングでのツアーだが、来年にフルアルバムの発売を発表しており、ライブのタイトルにもある通り、そのアルバムからの新曲のお披露目的な意味もあるツアー。
前回のツアーの東京公演がこのSTUDIO COASTでのWRONG SCALEとの対バンだったのだが、その時のライブが、その日の夜のageHaとの兼ね合いでかなり後半が巻き気味になってしまった反省からか、この日は17:30開演というかなり早めの時間設定。
その開演時間の17:30ちょうどくらいに会場が暗転すると、いつものようにSEもなくフラッとメンバーが登場。各々が楽器を持つと、木暮のドラムのイントロから始まったのは、いきなりの「higher」。大サビ前では観客による、
「ワン、ツー!」
の掛け声が響く。そのままアウトロからつなげるように「amplified my sign」へ。この流れは「Recognize EP」の収録曲と全く同じ。
荒井(ボーカル&ギター)の挨拶的なMCから、来年リリースのアルバムについての告知をすると、早くもそのアルバムからの新曲「ピルグリム」を披露。実にバンアパらしい複雑な演奏と多様な音楽性を含んだ曲だが、バンアパらしくはあってもこれまでのどの曲らしさも感じないあたりはさすがの引き出しの多さを感じさせる。ちなみに近年の曲と同様にもちろん日本語。
川崎(ギター)のタッピング奏法がキラキラしたメロディを強調する「Moonlight Stepper」、疾走感溢れる「Still awake」など、荒井が
「なんのリリースもしてない、意味なしワンマンシリーズ」
というように、リリースがないからこそと言える幅広い年代からの選曲。
もはやこのバンドのライブの楽しみの一つでもあるベース原の最初のMCは、
「暇人がこんなに集まって…日本は大丈夫なのか(笑)」
という、まだこの段階では挨拶程度のレベル。
そしてここからは新曲を2曲続ける。ともにアッパーと言えるタイプの曲だが、「廃棄CITY」のほうはどちらかというとダークさも感じさせる。
間奏でメンバーの濃厚なセッションが展開された「Taipei」を終えると、珍しく木暮がMC。
「この前Facebook見てたら、いつもは「僕はもうダメだ」みたいなことばっかり書いてるART-SCHOOLの木下理樹ってやつがいるんですけど、最近は後輩に結構「CDが売れない」みたいなことを相談されるらしくて。それに対してリッキーが、「音楽家として生きていくんならそれくらいは覚悟しないとダメだ」みたいな、いい事言ってて。珍しいな~って思ってたら、「木下理樹さんがいいね!と言ってます」って書いてあって(笑)自分がいの一番にいいね!しているという(笑)」
という木下理樹に触れたもの。なぜか「Taipei」の演奏中はずっとそのことが頭に浮かんでいたらしい。ちなみに木暮は最近は髪の毛も石鹸で洗っているらしい。
「free fall」「cerastone song」「beautiful vanity」と、後半は名曲連発モードで、歌詞からすると季節的に意外な選曲だった「Waiting」までも演奏し、今日は原があまりしゃべっていないことに対して荒井が原に振ると、
「最近は自分でも何を言っているかわからないから、MC恐怖症みたいになってんだよね(笑)」
と、深刻なようでいて、いつものトーンで言うので全然深刻には聞こえない。
すると荒井と木暮も交え、リハビリのような原のMCの褒め合いをした結果、
原「僕は一緒にバンドをやっているこの3人に心から感謝しています(笑)」
と着地。そしてミラーボールも回り出した「夜の向こうへ」から、本編ラストは1stアルバムからの名曲「K. and his bike」。この曲は荒井がソロで日本語にしてセルフカバーしていたが、こうして演奏されたのはその影響によるところもあるのだろうか。
アンコールではまず荒井が登場し、MCをしている間に他のメンバーも1人ずつ登場。荒井によると、面白くないことしか言えない自分と違って原のMCは凄いという。さらに、荒井が16歳のときに3人と知り合って20年、ちゃんとバンドとしてスタートしてからはもう15年になるという。そして来年には7枚目のフルアルバムがリリースされるということで、
「こうしてちょっとでもみんなが見に来てくれるから、俺ももっと頑張ろうって思えるんだよね」
と、これまでを総括し、さらにこの先への決意を語り、バンドの切なさが爆発する、この時期に実によく似合う「Can't remember」、そしてラストはやはり「Eric.W」で再びミラーボールが回り、客席も飛び跳ねまくって終了。
しかしそれでもまだアンコールを求める手拍子は止まず、原と木暮の2人が漫才のような立ち位置で登場。
原「俺は中学生の頃までは痩せてたんだよ。でも痩せててもカッコ良くなかったし、モテなかったから、今更走り込みして痩せても昔に戻るだけで、結局変わりはしないんだろうからこのままでいいやって。
あのー、デブが生き残るには楽器をオススメします(笑)あと、暗いデブってのはダメだね(笑)もうお笑い芸人になるしかないみたいなやつね(笑)」
と、この日最後にして待望のMCをすると、2人で一本締めをして終了。
5~6年前の、ロッキンやCDJなどでメインステージに出ていた頃に比べると、若干勢いは落ち着いてきた感じは否めない。しかしながらこうしてライブを見にくると、このバンドは本当にカッコいいバンドだと思えるし、新しいアルバムに期待せざるを得ない。
次にこのバンドを見るのはCDJ。タイムテーブルも発表されたが、年越し後のGALAXY STAGEなので、もう次は来年になる。それまでに原のMC恐怖症は克服されるのだろうか。
1.higher
2.amplified my sign
3.I Love You Wasted Junks & Greens
4.Photograph
5.ピルグリム (新曲)
6.Moonlight Stepper
7.Still awake
8.Flower Tone
9.笑うDJ (新曲)
10.廃棄CITY (新曲)
11.来世BOX
12.Taipei
13.free fall
14.cerastone song
15.beautiful vanity
16.Waiting
17.夜の向こうへ
18.K. and his bike
encore
19.Can't remember
20.Eric.W
Moonlight Stepper
http://youtu.be/EafFDR9J-Ts
Can't remember
http://youtu.be/g3n3gSTEsZY
Next→11/23 the telephones @Zepp Tokyo
DVD以外は特にリリースもないタイミングでのツアーだが、来年にフルアルバムの発売を発表しており、ライブのタイトルにもある通り、そのアルバムからの新曲のお披露目的な意味もあるツアー。
前回のツアーの東京公演がこのSTUDIO COASTでのWRONG SCALEとの対バンだったのだが、その時のライブが、その日の夜のageHaとの兼ね合いでかなり後半が巻き気味になってしまった反省からか、この日は17:30開演というかなり早めの時間設定。
その開演時間の17:30ちょうどくらいに会場が暗転すると、いつものようにSEもなくフラッとメンバーが登場。各々が楽器を持つと、木暮のドラムのイントロから始まったのは、いきなりの「higher」。大サビ前では観客による、
「ワン、ツー!」
の掛け声が響く。そのままアウトロからつなげるように「amplified my sign」へ。この流れは「Recognize EP」の収録曲と全く同じ。
荒井(ボーカル&ギター)の挨拶的なMCから、来年リリースのアルバムについての告知をすると、早くもそのアルバムからの新曲「ピルグリム」を披露。実にバンアパらしい複雑な演奏と多様な音楽性を含んだ曲だが、バンアパらしくはあってもこれまでのどの曲らしさも感じないあたりはさすがの引き出しの多さを感じさせる。ちなみに近年の曲と同様にもちろん日本語。
川崎(ギター)のタッピング奏法がキラキラしたメロディを強調する「Moonlight Stepper」、疾走感溢れる「Still awake」など、荒井が
「なんのリリースもしてない、意味なしワンマンシリーズ」
というように、リリースがないからこそと言える幅広い年代からの選曲。
もはやこのバンドのライブの楽しみの一つでもあるベース原の最初のMCは、
「暇人がこんなに集まって…日本は大丈夫なのか(笑)」
という、まだこの段階では挨拶程度のレベル。
そしてここからは新曲を2曲続ける。ともにアッパーと言えるタイプの曲だが、「廃棄CITY」のほうはどちらかというとダークさも感じさせる。
間奏でメンバーの濃厚なセッションが展開された「Taipei」を終えると、珍しく木暮がMC。
「この前Facebook見てたら、いつもは「僕はもうダメだ」みたいなことばっかり書いてるART-SCHOOLの木下理樹ってやつがいるんですけど、最近は後輩に結構「CDが売れない」みたいなことを相談されるらしくて。それに対してリッキーが、「音楽家として生きていくんならそれくらいは覚悟しないとダメだ」みたいな、いい事言ってて。珍しいな~って思ってたら、「木下理樹さんがいいね!と言ってます」って書いてあって(笑)自分がいの一番にいいね!しているという(笑)」
という木下理樹に触れたもの。なぜか「Taipei」の演奏中はずっとそのことが頭に浮かんでいたらしい。ちなみに木暮は最近は髪の毛も石鹸で洗っているらしい。
「free fall」「cerastone song」「beautiful vanity」と、後半は名曲連発モードで、歌詞からすると季節的に意外な選曲だった「Waiting」までも演奏し、今日は原があまりしゃべっていないことに対して荒井が原に振ると、
「最近は自分でも何を言っているかわからないから、MC恐怖症みたいになってんだよね(笑)」
と、深刻なようでいて、いつものトーンで言うので全然深刻には聞こえない。
すると荒井と木暮も交え、リハビリのような原のMCの褒め合いをした結果、
原「僕は一緒にバンドをやっているこの3人に心から感謝しています(笑)」
と着地。そしてミラーボールも回り出した「夜の向こうへ」から、本編ラストは1stアルバムからの名曲「K. and his bike」。この曲は荒井がソロで日本語にしてセルフカバーしていたが、こうして演奏されたのはその影響によるところもあるのだろうか。
アンコールではまず荒井が登場し、MCをしている間に他のメンバーも1人ずつ登場。荒井によると、面白くないことしか言えない自分と違って原のMCは凄いという。さらに、荒井が16歳のときに3人と知り合って20年、ちゃんとバンドとしてスタートしてからはもう15年になるという。そして来年には7枚目のフルアルバムがリリースされるということで、
「こうしてちょっとでもみんなが見に来てくれるから、俺ももっと頑張ろうって思えるんだよね」
と、これまでを総括し、さらにこの先への決意を語り、バンドの切なさが爆発する、この時期に実によく似合う「Can't remember」、そしてラストはやはり「Eric.W」で再びミラーボールが回り、客席も飛び跳ねまくって終了。
しかしそれでもまだアンコールを求める手拍子は止まず、原と木暮の2人が漫才のような立ち位置で登場。
原「俺は中学生の頃までは痩せてたんだよ。でも痩せててもカッコ良くなかったし、モテなかったから、今更走り込みして痩せても昔に戻るだけで、結局変わりはしないんだろうからこのままでいいやって。
あのー、デブが生き残るには楽器をオススメします(笑)あと、暗いデブってのはダメだね(笑)もうお笑い芸人になるしかないみたいなやつね(笑)」
と、この日最後にして待望のMCをすると、2人で一本締めをして終了。
5~6年前の、ロッキンやCDJなどでメインステージに出ていた頃に比べると、若干勢いは落ち着いてきた感じは否めない。しかしながらこうしてライブを見にくると、このバンドは本当にカッコいいバンドだと思えるし、新しいアルバムに期待せざるを得ない。
次にこのバンドを見るのはCDJ。タイムテーブルも発表されたが、年越し後のGALAXY STAGEなので、もう次は来年になる。それまでに原のMC恐怖症は克服されるのだろうか。
1.higher
2.amplified my sign
3.I Love You Wasted Junks & Greens
4.Photograph
5.ピルグリム (新曲)
6.Moonlight Stepper
7.Still awake
8.Flower Tone
9.笑うDJ (新曲)
10.廃棄CITY (新曲)
11.来世BOX
12.Taipei
13.free fall
14.cerastone song
15.beautiful vanity
16.Waiting
17.夜の向こうへ
18.K. and his bike
encore
19.Can't remember
20.Eric.W
Moonlight Stepper
http://youtu.be/EafFDR9J-Ts
Can't remember
http://youtu.be/g3n3gSTEsZY
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