NO NUKES 2014 出演:ASIAN KUNG-FU GENERATION @Zepp Divercity 9/30
- 2014/09/30
- 23:45
昨日に続いて、Zepp DiverCityにてNO NUKES。昨日も触れた通り、この日はもともとはアジカンとNAMBA69の2マンの予定だったが、NAMBA69の難波章浩が喉の治療で出演できなくなってしまったため、アジカンのワンマンに。
ゴッチはかねてから、
「脱原発ってタイトルがつくだけでチケットが売れなくなる」
と自虐気味に語っていたが、昨日に続き、この日も当日券も含めてソールドアウト。よって、会場は満員。
19時になると、場内が暗転し、「新世紀のラブソング」のイントロが流れる中、サポートキーボードのシモリョー(the chef cooks me)を含めた5人が登場し、そのまま「新世紀のラブソング」の演奏に突入。
序盤はハウったりする場面もあり、サウンドのバランスがあまり良くなかったが、このイベントで演奏されるための曲とすら言える「N2」を経て、ゴッチが、
「最初、アジカンの日だけチケット全然売れてないって言われて(笑)300枚くらいとか(笑)
でもこういうイベントだと、緊張したり構えたりするかもしれないけど、最後まで楽しんでいきましょう」
と緊張をほぐすようなMCをすると、バンドも観客もリラックスして、音楽を楽しむ空気になってきた印象。
潔がダンスビートを叩き出し、カラフルな照明が光る「1980」ではシモリョーのキーボードと、さらにはコーラスも最大限に活かされ、近年の曲が続いた中にふいに「N.G.S」という、嬉しいサプライズも。
すると、実は最初はアジカンと坂本龍一との2マンだったのが、坂本龍一が闘病生活に入ったことにより、NAMBA69との2マンになり、難波章浩が喉の治療で出演できなくなってワンマンになったという事情説明から、かなり長いゴッチのMCへ。
「そうやって発起人の人たちがいないっていうのは残念ですけどね。忌野清志郎もジョン・レノンもいないし、ボノはアイルランド人だし。
でも、今日も面白いおじさんに会ったんだ。みんな、東京の1/3が森だって知ってた?しかも東京の23区以外にも480万人の人が住んでるんだって。それでそこに住んでる人が、森を手入れしながら、箸とかを作って、MADE IN TOKYOって形で世界に発信していきたいって。
俺達の時代は就職氷河期だったから、仕事が全然なくてさ。で、今はこうしてフリーランスで生きてて。レコード会社が金出さないって言うんなら、レーベル作ろうって、そこにいるシモリョーのthe chef cooks meのCD出してさ。こんな才能を埋れさせるなんて大きな損害だよ。
そうやって、なんか面白いことを自分でやってみる。音楽のことを「コンテンツ」って呼ぶジジイ達は黙ってろと。
音楽だけじゃないけど、そうやって面白いことを考えてさ。自分にはできないな、って思う人は面白いことをやってる人に着いていく。助さん、角さんでもいいんだよ。こいつら(喜多&山田)みたいにさ(笑)
なんか、長くなっちゃってゴメンね。さだまさしぐらいしゃべってるね。でもツイッターでそう言うと、さだまさしさんのMCはもっと面白いです!って言われる(笑)」
というかなりの長尺MC(これでもかなり端折ってるはず)に耐えかねてか、山田がベースを弾く仕草を見せると、まだ話し足りないながらも、「スタンダード」から、現在のライブではクライマックスに持ってくる曲を連発し、「君という花」までやってしまって、後半どうするんだ?とすら思ってしまう中、
「ギター、助平な助さん(笑)ベース、角刈りの角さん(笑)ドラム、エロ黄門(笑)」
と勝手にメンバーを改名しまくり、「今を生きて」で5人編成の第一部は終了。
転換中、スクリーンには、福島県双葉町のドキュメント映画第二弾(去年開催時は第一弾だった)の予告が流れる。自宅に帰れなくなってしまった人たち。自分たちが住んでいた故郷が放射性廃棄物の処理場になってしまうかもしれない人たち。みんな、音を立てることなく、画面に見入っていた。
再び、今度は4人編成でメンバーが登場。ゴッチは後に自分でいじることになるピンクのシャツを着て登場。
後半は今年の夏前あたりから定番になりつつある、「サイレン」スタート。さらに「センスレス」「Re:Re:」という、アルバム曲だが人気曲が演奏されると、最初は転換中の映像で少し沈み気味だった客席も、どんどん楽しさに満ちてくる。そして4人だけでの演奏は、ストレートなロックそのもので、本当に力強い。
「昔、若かった頃は、音楽やってる人が政治とか、エコとかチャリティに関わるのはダサいってずっと思ってたけど、今この歳になって、本当に謝りたい(笑)」
と、再びゴッチの長いMCタイムに突入。とかく長くなったゴッチのMCだが、
「アジカンのファンはなんも考えないで後藤の言うことをホイホイ信じて、みたいなこと言われてさぁ。うるせぇバカと。パソコンでも見てろと。インターネットサーフィンでもしてろと。俺達は音楽という名の海を泳ぐんだ」
と名言も連発。本当に、自分も何回そうやって言われたことか(笑)
そこからも話はさらに展開し、民主主義そのものの在り方についてや、以前、坂本龍一とともにこのイベントの記者会見に参加したら、顔が見切れまくってた(笑)という話も。
最近のライブではよく演奏されるようになっている「暗号のワルツ」で文字通りワルツのリズムを取り入れたシャープなギターロックを展開すると、「フラッシュバック」から「未来の破片」という、「君繋ファイブエム」コンボという嬉しい流れ。さらには、憲法第9条についての曲である「No.9」ではイントロにセッションも盛り込み、シリアスなメッセージとは裏腹にサウンド自体は非常にダンサブルに。
すでにかなりの時間をMCに割いているが、ここで最後の長尺MC。坂本龍一と難波章浩と連絡を取っており、難波がそろそろ退院できそうだということを報告したが、この日はイベントのタイトルこそ「NO NUKES」という、原発に対してのリアクションであるが、ゴッチは原発のことよりも、スコットランドの独立や、アイスバケツチャレンジなど、最近の様々な社会の出来事を話し、
「失礼かもしれないけど、ここにいるみんな、社会の渡り方とか下手だと思うんだよ。「俺上手いです」って言われても困るけどさ。でも下手な奴らがいろんな思ってることを言う。それに対して、いや、俺はこう思うってリアクションしていく。そうやってコミュニケーション取りながら、下手なりにやっていきましょうよ」
など、それについて自分がどう思っているかを話した。
しかし、やはり喜多があまりの長さにギターの練習を始め、無理矢理まとめる形で「ローリングストーン」からラストスパート。「リライト」「ソラニン」という定番曲も演奏されたが、このラストスパートの白眉はやはり、「ワールド ワールド ワールド」からの「新しい世界」という締め。最後、ゴッチは少し声が苦しそうではあったが、このラストの選曲は、まさに俺達がこれから新しい世界を作るんだという意気込みに溢れていた。
アンコールではシモリョーも一緒に登場し、結果的にこの日が今年唯一のワンマンになったことを告げると、
「来年、アルバム出します」
と嬉しすぎる宣言。さらにはこのイベントを来年も開催することも告げ、
「俺のMCが寒かった以外は今日はよかったね(笑)俺だって本当はこんなこと言いたくないよ。普段のいろんなめんどくさいことから、音楽を聴いている時だけは解放されたい。音楽ってそういうものだと思うし。だから、こう言うことを言わなくていいような世の中をさ、楽しみながら作っていこうよ。
俺、部活みたいなの嫌だもん(笑)楽しく、楽しみながらいろんなことを考えたりしていきましょう。今日は来てくれて、本当に本当にありがとうございました」
と、最後は本当に丁寧に、来てくれて、演奏を楽しんで、話を最後まで聞いてくれた観客に感謝を告げ、5人編成での「転がる岩、君に朝が降る」。
このイベントで「楽しむ」という言葉は、昨日もthe HIATUSの細美武士が言っていた。長い間、音楽の中でも、社会についてでも一緒に闘ってきた仲間だからこそ、考えることは同じなんだろう。
でも、やっぱりゴッチの話は、考えるきっかけをくれる。ツイッターで叩かれたり、絡まれたりすることもあるのは辛いと思うけど、言いたいことをこんなに大勢の人の前で言えるのは本当にすごいと思う。
そして、何よりもアルバムが本当に楽しみ。「ローリングストーン」や「スタンダード」がすでに名曲なだけに、否応なしに期待は高まる。
1.新世紀のラブソング
2.A to Z
3.N2
4.迷子犬と雨のビート
5.1980
6.N.G.S
7.スタンダード
8.踵で愛を打ち鳴らせ
9.マーチングバンド
10.君という花
11.今を生きて
12.サイレン
13.センスレス
14.Re:Re:
15.暗号のワルツ
16.フラッシュバック
17.未来の破片
18.No.9
19.ローリングストーン
20.リライト
21.ソラニン
22.ワールド ワールド ワールド
23.新しい世界
encore
24.転がる岩、君に朝が降る
明日はいよいよ最終日。BRAHMANとACIDMAN。この2日間、3アーティストが様々な話をしたが、TOSHI-LOWと大木は何を話すんだろうか。
ただ、前日の2マンより、アジカンのワンマンのほうが30分近くも長くなるとは(笑)
ゴッチはかねてから、
「脱原発ってタイトルがつくだけでチケットが売れなくなる」
と自虐気味に語っていたが、昨日に続き、この日も当日券も含めてソールドアウト。よって、会場は満員。
19時になると、場内が暗転し、「新世紀のラブソング」のイントロが流れる中、サポートキーボードのシモリョー(the chef cooks me)を含めた5人が登場し、そのまま「新世紀のラブソング」の演奏に突入。
序盤はハウったりする場面もあり、サウンドのバランスがあまり良くなかったが、このイベントで演奏されるための曲とすら言える「N2」を経て、ゴッチが、
「最初、アジカンの日だけチケット全然売れてないって言われて(笑)300枚くらいとか(笑)
でもこういうイベントだと、緊張したり構えたりするかもしれないけど、最後まで楽しんでいきましょう」
と緊張をほぐすようなMCをすると、バンドも観客もリラックスして、音楽を楽しむ空気になってきた印象。
潔がダンスビートを叩き出し、カラフルな照明が光る「1980」ではシモリョーのキーボードと、さらにはコーラスも最大限に活かされ、近年の曲が続いた中にふいに「N.G.S」という、嬉しいサプライズも。
すると、実は最初はアジカンと坂本龍一との2マンだったのが、坂本龍一が闘病生活に入ったことにより、NAMBA69との2マンになり、難波章浩が喉の治療で出演できなくなってワンマンになったという事情説明から、かなり長いゴッチのMCへ。
「そうやって発起人の人たちがいないっていうのは残念ですけどね。忌野清志郎もジョン・レノンもいないし、ボノはアイルランド人だし。
でも、今日も面白いおじさんに会ったんだ。みんな、東京の1/3が森だって知ってた?しかも東京の23区以外にも480万人の人が住んでるんだって。それでそこに住んでる人が、森を手入れしながら、箸とかを作って、MADE IN TOKYOって形で世界に発信していきたいって。
俺達の時代は就職氷河期だったから、仕事が全然なくてさ。で、今はこうしてフリーランスで生きてて。レコード会社が金出さないって言うんなら、レーベル作ろうって、そこにいるシモリョーのthe chef cooks meのCD出してさ。こんな才能を埋れさせるなんて大きな損害だよ。
そうやって、なんか面白いことを自分でやってみる。音楽のことを「コンテンツ」って呼ぶジジイ達は黙ってろと。
音楽だけじゃないけど、そうやって面白いことを考えてさ。自分にはできないな、って思う人は面白いことをやってる人に着いていく。助さん、角さんでもいいんだよ。こいつら(喜多&山田)みたいにさ(笑)
なんか、長くなっちゃってゴメンね。さだまさしぐらいしゃべってるね。でもツイッターでそう言うと、さだまさしさんのMCはもっと面白いです!って言われる(笑)」
というかなりの長尺MC(これでもかなり端折ってるはず)に耐えかねてか、山田がベースを弾く仕草を見せると、まだ話し足りないながらも、「スタンダード」から、現在のライブではクライマックスに持ってくる曲を連発し、「君という花」までやってしまって、後半どうするんだ?とすら思ってしまう中、
「ギター、助平な助さん(笑)ベース、角刈りの角さん(笑)ドラム、エロ黄門(笑)」
と勝手にメンバーを改名しまくり、「今を生きて」で5人編成の第一部は終了。
転換中、スクリーンには、福島県双葉町のドキュメント映画第二弾(去年開催時は第一弾だった)の予告が流れる。自宅に帰れなくなってしまった人たち。自分たちが住んでいた故郷が放射性廃棄物の処理場になってしまうかもしれない人たち。みんな、音を立てることなく、画面に見入っていた。
再び、今度は4人編成でメンバーが登場。ゴッチは後に自分でいじることになるピンクのシャツを着て登場。
後半は今年の夏前あたりから定番になりつつある、「サイレン」スタート。さらに「センスレス」「Re:Re:」という、アルバム曲だが人気曲が演奏されると、最初は転換中の映像で少し沈み気味だった客席も、どんどん楽しさに満ちてくる。そして4人だけでの演奏は、ストレートなロックそのもので、本当に力強い。
「昔、若かった頃は、音楽やってる人が政治とか、エコとかチャリティに関わるのはダサいってずっと思ってたけど、今この歳になって、本当に謝りたい(笑)」
と、再びゴッチの長いMCタイムに突入。とかく長くなったゴッチのMCだが、
「アジカンのファンはなんも考えないで後藤の言うことをホイホイ信じて、みたいなこと言われてさぁ。うるせぇバカと。パソコンでも見てろと。インターネットサーフィンでもしてろと。俺達は音楽という名の海を泳ぐんだ」
と名言も連発。本当に、自分も何回そうやって言われたことか(笑)
そこからも話はさらに展開し、民主主義そのものの在り方についてや、以前、坂本龍一とともにこのイベントの記者会見に参加したら、顔が見切れまくってた(笑)という話も。
最近のライブではよく演奏されるようになっている「暗号のワルツ」で文字通りワルツのリズムを取り入れたシャープなギターロックを展開すると、「フラッシュバック」から「未来の破片」という、「君繋ファイブエム」コンボという嬉しい流れ。さらには、憲法第9条についての曲である「No.9」ではイントロにセッションも盛り込み、シリアスなメッセージとは裏腹にサウンド自体は非常にダンサブルに。
すでにかなりの時間をMCに割いているが、ここで最後の長尺MC。坂本龍一と難波章浩と連絡を取っており、難波がそろそろ退院できそうだということを報告したが、この日はイベントのタイトルこそ「NO NUKES」という、原発に対してのリアクションであるが、ゴッチは原発のことよりも、スコットランドの独立や、アイスバケツチャレンジなど、最近の様々な社会の出来事を話し、
「失礼かもしれないけど、ここにいるみんな、社会の渡り方とか下手だと思うんだよ。「俺上手いです」って言われても困るけどさ。でも下手な奴らがいろんな思ってることを言う。それに対して、いや、俺はこう思うってリアクションしていく。そうやってコミュニケーション取りながら、下手なりにやっていきましょうよ」
など、それについて自分がどう思っているかを話した。
しかし、やはり喜多があまりの長さにギターの練習を始め、無理矢理まとめる形で「ローリングストーン」からラストスパート。「リライト」「ソラニン」という定番曲も演奏されたが、このラストスパートの白眉はやはり、「ワールド ワールド ワールド」からの「新しい世界」という締め。最後、ゴッチは少し声が苦しそうではあったが、このラストの選曲は、まさに俺達がこれから新しい世界を作るんだという意気込みに溢れていた。
アンコールではシモリョーも一緒に登場し、結果的にこの日が今年唯一のワンマンになったことを告げると、
「来年、アルバム出します」
と嬉しすぎる宣言。さらにはこのイベントを来年も開催することも告げ、
「俺のMCが寒かった以外は今日はよかったね(笑)俺だって本当はこんなこと言いたくないよ。普段のいろんなめんどくさいことから、音楽を聴いている時だけは解放されたい。音楽ってそういうものだと思うし。だから、こう言うことを言わなくていいような世の中をさ、楽しみながら作っていこうよ。
俺、部活みたいなの嫌だもん(笑)楽しく、楽しみながらいろんなことを考えたりしていきましょう。今日は来てくれて、本当に本当にありがとうございました」
と、最後は本当に丁寧に、来てくれて、演奏を楽しんで、話を最後まで聞いてくれた観客に感謝を告げ、5人編成での「転がる岩、君に朝が降る」。
このイベントで「楽しむ」という言葉は、昨日もthe HIATUSの細美武士が言っていた。長い間、音楽の中でも、社会についてでも一緒に闘ってきた仲間だからこそ、考えることは同じなんだろう。
でも、やっぱりゴッチの話は、考えるきっかけをくれる。ツイッターで叩かれたり、絡まれたりすることもあるのは辛いと思うけど、言いたいことをこんなに大勢の人の前で言えるのは本当にすごいと思う。
そして、何よりもアルバムが本当に楽しみ。「ローリングストーン」や「スタンダード」がすでに名曲なだけに、否応なしに期待は高まる。
1.新世紀のラブソング
2.A to Z
3.N2
4.迷子犬と雨のビート
5.1980
6.N.G.S
7.スタンダード
8.踵で愛を打ち鳴らせ
9.マーチングバンド
10.君という花
11.今を生きて
12.サイレン
13.センスレス
14.Re:Re:
15.暗号のワルツ
16.フラッシュバック
17.未来の破片
18.No.9
19.ローリングストーン
20.リライト
21.ソラニン
22.ワールド ワールド ワールド
23.新しい世界
encore
24.転がる岩、君に朝が降る
明日はいよいよ最終日。BRAHMANとACIDMAN。この2日間、3アーティストが様々な話をしたが、TOSHI-LOWと大木は何を話すんだろうか。
ただ、前日の2マンより、アジカンのワンマンのほうが30分近くも長くなるとは(笑)
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