男どアホウ サンボマスター @新木場STUDIO COAST 9/13
- 2014/09/13
- 22:49
昨年は初日にレキシ、2日目に10-FEETを招いて開催された、サンボマスターの2days対バンライブ、男どアホウ サンボマスター。
今年は初日のこの日がSPECIAL OTHERS、翌日の2日目が東京スカパラダイスオーケストラと、日本を代表するインストバンド2組を招いての開催。新木場STUDIO COAST名物の看板がかつて見たことない仕様になっていることから、このライブへのバンド側の意気込みを感じる。
しかしながら、この日は氣志團万博、ONE OK ROCKの横浜スタジアムワンマンなど、首都圏で大規模ライブが重なったからか、満員だった去年と比べると、客席はちょっと寂しい状態。
しかし、17時頃に一気に人が増えてほぼ満員状態になると、高校野球の応援仕様のブラスバンドアレンジの曲が会場に流れる中、会場が暗転し、野球の試合の注意事項のようなアナウンスが流れ、高校野球中継のような、両出演者の紹介VTRが流れるという凝りっぷり。SPECIAL OTHERSの高校時代の制服の写真が個人的にツボ。
さらに、ユニフォームを着こなしたサンボマスター木内による、選手宣誓。
まずは先行のSPECIAL OTHERS。音楽性は全く違えど、フェスやイベントなどでサンボマスターと同じ出演日になると、MCで互いをいじりあったりする中だが、サンボマスターがビクターに移籍してからはレーベルメイトとしてさらに深い仲になっている存在。
このバンドのライブはだいたい最初は渋く始まるが、この日もその例に漏れず。しかし、MCではメンバーが、
「こんな感じのイベントならもっと行進曲みたいなのを1曲目にすればよかった(笑)」
と、雰囲気を読み間違えてしまったことを語っていた。
おなじみ「Wait for the Sun」で会場を温めると、実に久しぶりにライブで聴くことができた「Aului」。果たしていつぶりに聴いただろうか。芹澤と宮原だけでなく、柳下のコーラスも美しい。
MCでは、
「こんなに設定の凝ったイベントに出るのは初めて」
「サンボマスターの木内さんとは一日に6回くらいLINEしてて、個人的に1番バンドとして仲良い存在」
と芹澤がサンボマスターとの交流を語ると、
「じゃあここらで他流試合でも…」
と言い、
「SPECIAL OTHERSでドラムを叩くのが個人的に夢の一つだった」
とサンボマスター木内が登場し、芹澤のエレピの跳ねるようなイントロの「Random」で、宮原とのツインドラム編成に。曲間では2人のドラムソロ対決もふんだんに展開され、
「9回裏2アウトまで何が起こるかわかりませんからね。我々もサンボマスター高校の攻撃に備えて、しっかり守備をしますかね」
と、木内が大好きな曲だと語っていた「Uncle John」でまたも美しいハーモニーを響かせて終了。いつもの定番と言える曲は「Wait for The Sun」くらいしかやらなかったが、それは今思うとこのあとへの伏線であった。
1.Have a Nice Day
2.Wait for The Sun
3.Aului
4.Random w/木内泰史
5.Uncle John
Wait for The Sun
http://youtu.be/pzJhz9zXnm8
そしてサンボマスター。いつものようにゴダイゴ「モンキーマジック」のSEでメンバーが登場。近藤は上だけユニフォームを着ている。すると、山口隆が
「スペアザ高校とサボ日大学園のこの試合、先発の木内が打ち込まれて14-0と大量リードを許しております(笑)
去年のレキシ、4回コールド負け(笑)、10-FEET、5回コールド負け(笑)
今日は負けてもいいんです。でもコールドだけは避けなければなりません!力貸してくれー!」
と、「青春狂騒曲」からスタート。歌詞のいたるとこれにSPECIAL OTHERSのメンバーの名前を入れてリスペクトを示しながら代表曲を連発していく。前回のツアー時から演奏されている新曲「愛してる 愛してほしい」も、夏フェスでも披露されており、すっかり他の曲と比べても遜色ないほどの盛り上がりぶりを見せるようになっている。
また、この序盤で、事前にアナウンスで禁止だと告げられていた水撒き行為があったのだが、山口は、
「水が機材にかかったら、男どアホウ、雨天中止になりますからね(笑)」
と、怒ってもいいところなのに、あくまで野球をベースにしてユーモアを交えて注意を促していたのはさすが。
「ステージの真ん中にホームベースがあるんだけど、ギターソロでここを踏む度に1点入るから、今4点返して14-4になっている(笑)」
と、やはり野球をテーマにしつつ、
「SPECIAL OTHERS、歌ってねぇのになんであんな強いんだって(笑)これはもうね…今、運営から注意がありました。アザーズではなくて、アザースらしいです(笑)
歌ってねぇのにあんなに強いんなら我々にもとっておきの秘策があります。それは楽器を弾かないということです!3マイクでお届けしてもいいですか!」
と、「孤独とランデブー」をカラオケ→途中からバンド演奏といういつものスタイルで披露すると、間髪入れずに「世界をかえさせておくれよ」と、これまでとやっている曲自体はそこまで変わらないが、順番は大幅に入れ替えながらの展開。
「スペアザが芹澤のシャツとかあんなにオシャレだから…」
という話から始まり、
「ここで出会った男女がこのあと、男どアホウっていう普段は着れないようなTシャツを着て有楽町線に乗ってだな…」
と、まるで落語のようにテンポよく妄想が展開していくと、アコースティックセットでの「I'm in love 光る海」。ここまでは激しい曲が続いただけに、一層心に染み入る。
しかし、踊れる「君を守って 君を愛して」からは再び爆裂モードに。「光のロック」では次々と飛んでいくダイバーを見るや、
「セキュリティ!」
と、しっかり受け止めることを喚起し、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では一大「愛と平和!」コールが巻き起こる。
そして、
「今日は他にでかいライブやイベントがあるからできねえんじゃねえかと思ったんだ。でもできるじゃねぇか。ロックンロールはできるんだ!」
と、「できっこないを やらなくちゃ」、さらにSPECIAL OTHERSのメンバーの名前を挙げてからの「ロックンロール イズ ノットデッド」。
サンボマスターの代表曲といえば、やはり「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」や「世界をかえさせておくれよ」だと思うが、近年のサンボマスターのライブでの最大のキラーチューンであり、クライマックスは間違いなくこの2曲。現に、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では曲前にユーモラスなMCをするが、この2曲の前は常にシリアスなことを言ってから曲を始める。だからこそ、普段からこのバンドのライブを見ていれば見ているほど、この2曲への思い入れは強くなる。
ものすごく早くアンコールで再びメンバーが現れると、マネージャーやローディーの名前を出しながらも、何故かスベり気味で、名前を出された2人がスベった感じになるという実に厄介な空気を生み出してからの、「歌声よおこれ」、そして最後にもう一暴れとばかりに、「あなたといきたい」で終了。
と思ったが、いつものように終演SEが流れず、これはまだあるんじゃないか?という期待を抱かせ、スタッフがいそいそとステージ上にセッティングを始める。すると、再びメンバー3人がステージに現れ、SPECIAL OTHERSの「Laurentech」をいきなり演奏し始める。山口がちゃんとギターを弾ききれていなかったあたり、やはり柳下は本当にギター上手いんだなぁと思わせる。ギター&ボーカルとギター選任という違いはあるが。
すると、SPECIAL OTHERSのメンバーを呼び込み、一人一人と会話を交わし(ワンマン以外でベースの又吉がしゃべるのは非常に珍しい)、山口が
「スペアザは1,2を争うくらいライブを見ているバンド」
と言うと芹澤も、
「サンボマスターは世界一好きなロックンロールバンド」
と返す。そして、7人で「Laurentech」を演奏。山口と木内もコーラス部分を芹澤、宮原とともに歌い、原曲よりもロックンロール度を増したバージョンで初日を締めくくった。
ちなみに、サンボマスターの曲ではなく、SPECIAL OTHERSの曲をコラボしたのは、木内が
「ゲストとして呼んで来てもらうのに、負担をかけるわけにはいかない」
と言ったからだとか。
演奏を終えると、開始前にウグイス嬢という名の影アナを務めた田中さんも登場し、両バンドのメンバーがサインボールを投げ込み、一人ずつホームベースを踏んでステージから去って行った。
こうして、互いにコラボもあった初日は大成功に終わった。それはやはり、音楽性は全く違えど、この2組の仲の良さからくる雰囲気によるものだと思う。去年のレキシも10-FEETもそうだっただけに、全くバラバラな音楽性のアーティストと深い関係を築いているサンボマスターはすごい。次の作品とそのツアーも待ち遠しい。
1.青春狂騒曲
2.そのぬくもりに用がある
3.ミラクルをキミとおこしたいんです
4.愛してる 愛してほしい
5.孤独とランデブー
6.世界をかえさせておくれよ
7.I'm in love 光る海
8.君を守って 君を愛して
9.光のロック
10.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
11.できっこないを やらなくちゃ
12.ロックンロール イズ ノットデッド
encore1
13.歌声よおこれ
14.あなたといきたい
encore2
15.Laurentech w/SPECIAL OTHERS
ロックンロール イズ ノットデッド
http://youtu.be/V71UIJd2LTg

今年は初日のこの日がSPECIAL OTHERS、翌日の2日目が東京スカパラダイスオーケストラと、日本を代表するインストバンド2組を招いての開催。新木場STUDIO COAST名物の看板がかつて見たことない仕様になっていることから、このライブへのバンド側の意気込みを感じる。
しかしながら、この日は氣志團万博、ONE OK ROCKの横浜スタジアムワンマンなど、首都圏で大規模ライブが重なったからか、満員だった去年と比べると、客席はちょっと寂しい状態。
しかし、17時頃に一気に人が増えてほぼ満員状態になると、高校野球の応援仕様のブラスバンドアレンジの曲が会場に流れる中、会場が暗転し、野球の試合の注意事項のようなアナウンスが流れ、高校野球中継のような、両出演者の紹介VTRが流れるという凝りっぷり。SPECIAL OTHERSの高校時代の制服の写真が個人的にツボ。
さらに、ユニフォームを着こなしたサンボマスター木内による、選手宣誓。
まずは先行のSPECIAL OTHERS。音楽性は全く違えど、フェスやイベントなどでサンボマスターと同じ出演日になると、MCで互いをいじりあったりする中だが、サンボマスターがビクターに移籍してからはレーベルメイトとしてさらに深い仲になっている存在。
このバンドのライブはだいたい最初は渋く始まるが、この日もその例に漏れず。しかし、MCではメンバーが、
「こんな感じのイベントならもっと行進曲みたいなのを1曲目にすればよかった(笑)」
と、雰囲気を読み間違えてしまったことを語っていた。
おなじみ「Wait for the Sun」で会場を温めると、実に久しぶりにライブで聴くことができた「Aului」。果たしていつぶりに聴いただろうか。芹澤と宮原だけでなく、柳下のコーラスも美しい。
MCでは、
「こんなに設定の凝ったイベントに出るのは初めて」
「サンボマスターの木内さんとは一日に6回くらいLINEしてて、個人的に1番バンドとして仲良い存在」
と芹澤がサンボマスターとの交流を語ると、
「じゃあここらで他流試合でも…」
と言い、
「SPECIAL OTHERSでドラムを叩くのが個人的に夢の一つだった」
とサンボマスター木内が登場し、芹澤のエレピの跳ねるようなイントロの「Random」で、宮原とのツインドラム編成に。曲間では2人のドラムソロ対決もふんだんに展開され、
「9回裏2アウトまで何が起こるかわかりませんからね。我々もサンボマスター高校の攻撃に備えて、しっかり守備をしますかね」
と、木内が大好きな曲だと語っていた「Uncle John」でまたも美しいハーモニーを響かせて終了。いつもの定番と言える曲は「Wait for The Sun」くらいしかやらなかったが、それは今思うとこのあとへの伏線であった。
1.Have a Nice Day
2.Wait for The Sun
3.Aului
4.Random w/木内泰史
5.Uncle John
Wait for The Sun
http://youtu.be/pzJhz9zXnm8
そしてサンボマスター。いつものようにゴダイゴ「モンキーマジック」のSEでメンバーが登場。近藤は上だけユニフォームを着ている。すると、山口隆が
「スペアザ高校とサボ日大学園のこの試合、先発の木内が打ち込まれて14-0と大量リードを許しております(笑)
去年のレキシ、4回コールド負け(笑)、10-FEET、5回コールド負け(笑)
今日は負けてもいいんです。でもコールドだけは避けなければなりません!力貸してくれー!」
と、「青春狂騒曲」からスタート。歌詞のいたるとこれにSPECIAL OTHERSのメンバーの名前を入れてリスペクトを示しながら代表曲を連発していく。前回のツアー時から演奏されている新曲「愛してる 愛してほしい」も、夏フェスでも披露されており、すっかり他の曲と比べても遜色ないほどの盛り上がりぶりを見せるようになっている。
また、この序盤で、事前にアナウンスで禁止だと告げられていた水撒き行為があったのだが、山口は、
「水が機材にかかったら、男どアホウ、雨天中止になりますからね(笑)」
と、怒ってもいいところなのに、あくまで野球をベースにしてユーモアを交えて注意を促していたのはさすが。
「ステージの真ん中にホームベースがあるんだけど、ギターソロでここを踏む度に1点入るから、今4点返して14-4になっている(笑)」
と、やはり野球をテーマにしつつ、
「SPECIAL OTHERS、歌ってねぇのになんであんな強いんだって(笑)これはもうね…今、運営から注意がありました。アザーズではなくて、アザースらしいです(笑)
歌ってねぇのにあんなに強いんなら我々にもとっておきの秘策があります。それは楽器を弾かないということです!3マイクでお届けしてもいいですか!」
と、「孤独とランデブー」をカラオケ→途中からバンド演奏といういつものスタイルで披露すると、間髪入れずに「世界をかえさせておくれよ」と、これまでとやっている曲自体はそこまで変わらないが、順番は大幅に入れ替えながらの展開。
「スペアザが芹澤のシャツとかあんなにオシャレだから…」
という話から始まり、
「ここで出会った男女がこのあと、男どアホウっていう普段は着れないようなTシャツを着て有楽町線に乗ってだな…」
と、まるで落語のようにテンポよく妄想が展開していくと、アコースティックセットでの「I'm in love 光る海」。ここまでは激しい曲が続いただけに、一層心に染み入る。
しかし、踊れる「君を守って 君を愛して」からは再び爆裂モードに。「光のロック」では次々と飛んでいくダイバーを見るや、
「セキュリティ!」
と、しっかり受け止めることを喚起し、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では一大「愛と平和!」コールが巻き起こる。
そして、
「今日は他にでかいライブやイベントがあるからできねえんじゃねえかと思ったんだ。でもできるじゃねぇか。ロックンロールはできるんだ!」
と、「できっこないを やらなくちゃ」、さらにSPECIAL OTHERSのメンバーの名前を挙げてからの「ロックンロール イズ ノットデッド」。
サンボマスターの代表曲といえば、やはり「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」や「世界をかえさせておくれよ」だと思うが、近年のサンボマスターのライブでの最大のキラーチューンであり、クライマックスは間違いなくこの2曲。現に、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では曲前にユーモラスなMCをするが、この2曲の前は常にシリアスなことを言ってから曲を始める。だからこそ、普段からこのバンドのライブを見ていれば見ているほど、この2曲への思い入れは強くなる。
ものすごく早くアンコールで再びメンバーが現れると、マネージャーやローディーの名前を出しながらも、何故かスベり気味で、名前を出された2人がスベった感じになるという実に厄介な空気を生み出してからの、「歌声よおこれ」、そして最後にもう一暴れとばかりに、「あなたといきたい」で終了。
と思ったが、いつものように終演SEが流れず、これはまだあるんじゃないか?という期待を抱かせ、スタッフがいそいそとステージ上にセッティングを始める。すると、再びメンバー3人がステージに現れ、SPECIAL OTHERSの「Laurentech」をいきなり演奏し始める。山口がちゃんとギターを弾ききれていなかったあたり、やはり柳下は本当にギター上手いんだなぁと思わせる。ギター&ボーカルとギター選任という違いはあるが。
すると、SPECIAL OTHERSのメンバーを呼び込み、一人一人と会話を交わし(ワンマン以外でベースの又吉がしゃべるのは非常に珍しい)、山口が
「スペアザは1,2を争うくらいライブを見ているバンド」
と言うと芹澤も、
「サンボマスターは世界一好きなロックンロールバンド」
と返す。そして、7人で「Laurentech」を演奏。山口と木内もコーラス部分を芹澤、宮原とともに歌い、原曲よりもロックンロール度を増したバージョンで初日を締めくくった。
ちなみに、サンボマスターの曲ではなく、SPECIAL OTHERSの曲をコラボしたのは、木内が
「ゲストとして呼んで来てもらうのに、負担をかけるわけにはいかない」
と言ったからだとか。
演奏を終えると、開始前にウグイス嬢という名の影アナを務めた田中さんも登場し、両バンドのメンバーがサインボールを投げ込み、一人ずつホームベースを踏んでステージから去って行った。
こうして、互いにコラボもあった初日は大成功に終わった。それはやはり、音楽性は全く違えど、この2組の仲の良さからくる雰囲気によるものだと思う。去年のレキシも10-FEETもそうだっただけに、全くバラバラな音楽性のアーティストと深い関係を築いているサンボマスターはすごい。次の作品とそのツアーも待ち遠しい。
1.青春狂騒曲
2.そのぬくもりに用がある
3.ミラクルをキミとおこしたいんです
4.愛してる 愛してほしい
5.孤独とランデブー
6.世界をかえさせておくれよ
7.I'm in love 光る海
8.君を守って 君を愛して
9.光のロック
10.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
11.できっこないを やらなくちゃ
12.ロックンロール イズ ノットデッド
encore1
13.歌声よおこれ
14.あなたといきたい
encore2
15.Laurentech w/SPECIAL OTHERS
ロックンロール イズ ノットデッド
http://youtu.be/V71UIJd2LTg

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