中村一義 BAND LIVE TOUR「ROCKでなしRockn'Roll」 @TSUTAYA O-EAST 9/5
- 2014/09/05
- 22:33
ここ最近は100sからの盟友、町田昌弘と2人での「まちなかスタイル」でフェスやイベントに出演してきた中村一義。しかし、今回のツアーは久しぶりのバンド編成。「対音楽」リリース後の武道館以来のバンド編成だが、あの時はゲストが出演しまくりだったので、ワンマンと言える内容だったかは微妙であった。
いつもより遅めの19:30過ぎ、今回のバンドメンバーである、町田昌弘とHermann H.&The Pacemakersの面々が先に登場。岡本洋平(ギター)の
「ろっくでなしー!」「ロックンロール!」
のコール&レスポンスのあと、中村一義が登場すると、コール&レスポンスの通りに「ロックンロール」からスタート。町田、岡本、平床政治(ギター)のトリプルギターによるサウンドは、キーボードを含んでいた100sよりもはるかに骨太で、様々なバンドでロックを鳴らしてきたマシータ(ドラム)、TOMO TOMO CLUB(ベース)によるリズムも強力。つまり、過去最高にロックンロールなサウンドに生まれ変わっているのである。
また、まちなかスタイルでは町田が一手に引き受けてきたコーラスも、全メンバーが曲ごとに代わる代わる務める。演奏だけでなく歌詞も完璧に覚えるくらいの曲に対する理解度がなくてはならないが、各々が忙しいこのメンバーはどれだけ練習やリハに時間を費やしてきたんだろうか。
「ショートホープ」まで4曲を一気に駆け抜けると、早くも息を切らしながらのMC。このO-EASTのステージはこのメンバーで初めて立ったステージであるために思い入れが強い(去年のやついフェスで初めてこの編成でライブを行った)ということを語り(その時は盛り上げ役としてステージにいたヘルマンのウルフはこの日はステージには上がらなかったが、会場のどこかにはいたらしい)、
「一つだけ決まってないことがある!それは、このバンドのバンド名です!」
と言い、このバンドのバンド名が「海賊」であることを発表。それを意識してか、中村一義と岡本洋平はONE PIECEのルフィのような麦わら帽子を着用している。
「海賊ということで、まぁ戦士ですよね。戦士っぽい曲」
と言うと、「虹の戦士」から演奏再開。このタームの最大の見所は「素晴らしき世界」「新世界」という、「世界」シリーズ2連発。特にサビに向かって徐々に演奏が高まって行く「新世界」のこのバンドバージョンは、歌詞の通りにキラキラとしたロックンロールそのものであった。
すると、ここではメンバー紹介。TOMO TOMO CLUBが町田の地元、熊谷の後輩(町田が3年生の時に1年生だったとのこと)であったり、マシータの紹介時にはBEAT CRUSADERS時代のお面を中村一義が着用したりしていたのだが、1番盛り上がった(主にステージ上の数人が)のは、平床が「仮面ライダー鎧武」のナレーションを全て担当しているという事実。実際にナレーションを再現してみせると、仮面ライダー大好きな町田が食いつきまくっていた。普段あまりしゃべるイメージがない平床とTOMOが普通にしゃべりまくっていたのもなんか新鮮だった。
最後に中村一義が岡本を、
「同じサザン好きで、同じ中古車好きだから、開演前のBGMも2人でサザンの曲を選んで決めたんだけど、サザンじゃなくてもっといい曲を知ってるんだよね~」
と紹介すると、ヘルマンの「言葉の果てに雨が降る」のカバーを、岡本とのツインボーカルで演奏するというサプライズ。ややぶっきらぼうなボーカルスタイルの岡本と、ハイトーンな中村一義のボーカルはいい意味で対象的で、全く違う聴こえ方をするのが面白い。
この日、100s名義の曲からは唯一の披露となった「いきるもの」では観客が三・三・七拍子の手拍子をし(町田もギターを弾かずに手拍子する場面もあった)、平床がギターを弾かずにタンバリンを芸人のような叩き方で鳴らした「ジュビリー」「ハレルヤ」ではサビで大合唱が起きるという、ステージと客席が見事に一体化してきたところで、
「セトリの流れからしたらおかしいけど、ここでデビュー曲を!」
と、観客に
「どう?どう?」
のフレーズを預けた「犬と猫」、さらにイントロの町田のギターからすでに歓声が上がり、
「ここにいる一人一人にこの曲を届けます」
と、「永遠なるもの」。
「あぁ、全てが人並みに、うまく行きますように。」
というフレーズは今もなお聴いてる我々に小さいけれど確かな力を与えてくれるし、
「愛が、全ての人達に、分けられてますように。」
というフレーズは、今、こういう時代だからこそ一層胸に響く。
演奏を終えると、ここであっという間に本編は終了。わずか1時間ちょっと。
開演時とは逆に、中村一義が最初に登場したアンコールでは、
「ちゃんと名前を覚えてもらいたいから」
という理由で、中村一義がメンバーを一人ずつステージに招く。すると中村一義と町田以外の、ヘルマンメンバーがTシャツを着替えているというところから、かなりわざとらしい町田による物販紹介のセールストークへ。
一通り終えると、定番の「1,2,3」から、
「ここにいるみんなは死ぬように生きてるわけねぇよな!」
と、中村一義がサビでマイクを客席に向けて大合唱が起きた「キャノンボール」で終了。
演奏を終えたメンバーが一列に並んで頭を下げると、中村一義がここからみんなでツアーに出て行くことを告げてステージから去っていった。
かつて、「状況が裂いた部屋」でたった一人で生み出された中村一義の音楽は、たくさんの人の背中を押し、中村一義本人にも、100sという心強い仲間が出来た。それからだいぶ年を重ねたが、今、中村一義は新しい仲間達とともに自分の音楽を鳴らし、一緒に旅に出ようとしている。
やはり高音のボーカルは不安定に感じるところが多かっただけに、これからはガンガンライブをやって、常に完璧な喉の状態にしてもらいたい。そして、このメンバーで新曲作ったら、またこれまでとは違う面白いものができると思う。
とりあえず、今までみたいに、ツアー終わったらまた何年も活動しない、みたいなのは勘弁してください。
1.ロックンロール
2.ロザリオ
3.まる・さんかく・しかく
4.ショートホープ
5.虹の戦士
6.謎
7.素晴らしき世界
8.新世界
9.言葉の果てに雨が降る
10.いきるもの
11.ジュビリー
12.ハレルヤ
13.犬と猫
14.永遠なるもの
encore
15.1,2,3
16.キャノンボール
永遠なるもの
http://youtu.be/T7XHT1UB_Wc
キャノンボール
http://youtu.be/QSaydVwiNqs
いつもより遅めの19:30過ぎ、今回のバンドメンバーである、町田昌弘とHermann H.&The Pacemakersの面々が先に登場。岡本洋平(ギター)の
「ろっくでなしー!」「ロックンロール!」
のコール&レスポンスのあと、中村一義が登場すると、コール&レスポンスの通りに「ロックンロール」からスタート。町田、岡本、平床政治(ギター)のトリプルギターによるサウンドは、キーボードを含んでいた100sよりもはるかに骨太で、様々なバンドでロックを鳴らしてきたマシータ(ドラム)、TOMO TOMO CLUB(ベース)によるリズムも強力。つまり、過去最高にロックンロールなサウンドに生まれ変わっているのである。
また、まちなかスタイルでは町田が一手に引き受けてきたコーラスも、全メンバーが曲ごとに代わる代わる務める。演奏だけでなく歌詞も完璧に覚えるくらいの曲に対する理解度がなくてはならないが、各々が忙しいこのメンバーはどれだけ練習やリハに時間を費やしてきたんだろうか。
「ショートホープ」まで4曲を一気に駆け抜けると、早くも息を切らしながらのMC。このO-EASTのステージはこのメンバーで初めて立ったステージであるために思い入れが強い(去年のやついフェスで初めてこの編成でライブを行った)ということを語り(その時は盛り上げ役としてステージにいたヘルマンのウルフはこの日はステージには上がらなかったが、会場のどこかにはいたらしい)、
「一つだけ決まってないことがある!それは、このバンドのバンド名です!」
と言い、このバンドのバンド名が「海賊」であることを発表。それを意識してか、中村一義と岡本洋平はONE PIECEのルフィのような麦わら帽子を着用している。
「海賊ということで、まぁ戦士ですよね。戦士っぽい曲」
と言うと、「虹の戦士」から演奏再開。このタームの最大の見所は「素晴らしき世界」「新世界」という、「世界」シリーズ2連発。特にサビに向かって徐々に演奏が高まって行く「新世界」のこのバンドバージョンは、歌詞の通りにキラキラとしたロックンロールそのものであった。
すると、ここではメンバー紹介。TOMO TOMO CLUBが町田の地元、熊谷の後輩(町田が3年生の時に1年生だったとのこと)であったり、マシータの紹介時にはBEAT CRUSADERS時代のお面を中村一義が着用したりしていたのだが、1番盛り上がった(主にステージ上の数人が)のは、平床が「仮面ライダー鎧武」のナレーションを全て担当しているという事実。実際にナレーションを再現してみせると、仮面ライダー大好きな町田が食いつきまくっていた。普段あまりしゃべるイメージがない平床とTOMOが普通にしゃべりまくっていたのもなんか新鮮だった。
最後に中村一義が岡本を、
「同じサザン好きで、同じ中古車好きだから、開演前のBGMも2人でサザンの曲を選んで決めたんだけど、サザンじゃなくてもっといい曲を知ってるんだよね~」
と紹介すると、ヘルマンの「言葉の果てに雨が降る」のカバーを、岡本とのツインボーカルで演奏するというサプライズ。ややぶっきらぼうなボーカルスタイルの岡本と、ハイトーンな中村一義のボーカルはいい意味で対象的で、全く違う聴こえ方をするのが面白い。
この日、100s名義の曲からは唯一の披露となった「いきるもの」では観客が三・三・七拍子の手拍子をし(町田もギターを弾かずに手拍子する場面もあった)、平床がギターを弾かずにタンバリンを芸人のような叩き方で鳴らした「ジュビリー」「ハレルヤ」ではサビで大合唱が起きるという、ステージと客席が見事に一体化してきたところで、
「セトリの流れからしたらおかしいけど、ここでデビュー曲を!」
と、観客に
「どう?どう?」
のフレーズを預けた「犬と猫」、さらにイントロの町田のギターからすでに歓声が上がり、
「ここにいる一人一人にこの曲を届けます」
と、「永遠なるもの」。
「あぁ、全てが人並みに、うまく行きますように。」
というフレーズは今もなお聴いてる我々に小さいけれど確かな力を与えてくれるし、
「愛が、全ての人達に、分けられてますように。」
というフレーズは、今、こういう時代だからこそ一層胸に響く。
演奏を終えると、ここであっという間に本編は終了。わずか1時間ちょっと。
開演時とは逆に、中村一義が最初に登場したアンコールでは、
「ちゃんと名前を覚えてもらいたいから」
という理由で、中村一義がメンバーを一人ずつステージに招く。すると中村一義と町田以外の、ヘルマンメンバーがTシャツを着替えているというところから、かなりわざとらしい町田による物販紹介のセールストークへ。
一通り終えると、定番の「1,2,3」から、
「ここにいるみんなは死ぬように生きてるわけねぇよな!」
と、中村一義がサビでマイクを客席に向けて大合唱が起きた「キャノンボール」で終了。
演奏を終えたメンバーが一列に並んで頭を下げると、中村一義がここからみんなでツアーに出て行くことを告げてステージから去っていった。
かつて、「状況が裂いた部屋」でたった一人で生み出された中村一義の音楽は、たくさんの人の背中を押し、中村一義本人にも、100sという心強い仲間が出来た。それからだいぶ年を重ねたが、今、中村一義は新しい仲間達とともに自分の音楽を鳴らし、一緒に旅に出ようとしている。
やはり高音のボーカルは不安定に感じるところが多かっただけに、これからはガンガンライブをやって、常に完璧な喉の状態にしてもらいたい。そして、このメンバーで新曲作ったら、またこれまでとは違う面白いものができると思う。
とりあえず、今までみたいに、ツアー終わったらまた何年も活動しない、みたいなのは勘弁してください。
1.ロックンロール
2.ロザリオ
3.まる・さんかく・しかく
4.ショートホープ
5.虹の戦士
6.謎
7.素晴らしき世界
8.新世界
9.言葉の果てに雨が降る
10.いきるもの
11.ジュビリー
12.ハレルヤ
13.犬と猫
14.永遠なるもの
encore
15.1,2,3
16.キャノンボール
永遠なるもの
http://youtu.be/T7XHT1UB_Wc
キャノンボール
http://youtu.be/QSaydVwiNqs
BAYCAMP 2014 @川崎市東扇島公園 9/6 ホーム
撃鉄 presents バーいってバーやっちゃおうよ番外編 ~下北沢2MANシリーズ死闘戦~ 出演:撃鉄/忘れらんねえよ @下北沢SHELTER 9/3