SUMMER SONIC 2014 @QVCマリンフィールド、幕張メッセ 8/16
- 2014/08/17
- 20:34
昨年はソニックマニアにしか行ってないので、2年ぶりの参戦となるサマソニ。一応Arctic Monkeys目当て、というか、出てなかったらまず行かなかったであろう。
まずは深夜に出演するKoji Nakamuraの限定Tシャツを買うために物販に並ぶも、「全出演者の物販が同じ列」という物販の手法が信じられないくらいの行列を生み(毎年そうだけど)、開場時間に入場したのにオープニングアクトに間に合わないという信じられない結果に。とりあえず目当てのTシャツは買えたが、ナカコーのTシャツ1枚買うのに1時間半も並ぶというのは今後の人生においても経験できないことだろう。全く経験したくないけど。
今回も、
MARINE STAGE (QVCマリンスタジアム)
BEACH STAGE
GARDEN STAGE
ISLAND STAGE
という野外ステージと、幕張メッセ内の
MOUNTAIN STAGE
SONIC STAGE
RAINBOW STAGE
というステージ構成。さらに野外には観覧無料のステージもいくつかある。
11:00~ WHITE ASH [RAINBOW STAGE]
日本、韓国、台湾などの様々なアジアのバンドが出演するRAINBOW STAGE。そのトップバッターを務めるのが、日本のWHITE ASH。the pillowsの「white ash」で登場すると、「Crowds」からスタート。序盤からザクザクとリフで押しまくるギターロックを展開し、「Paranoia」ではのび太(ボーカル&ギター)がハンドマイクで歌う。
「もともと大学時代にArctic Monkeysのコピーバンドとして結成したので、こうして同じイベントに出れるのが本当に嬉しい」
とのび太が語るように、憧れのバンドとラインナップに名を連ねたことで、本当にメンバーが楽しそうに演奏していたのが印象的。
今日ライブで初披露された新曲は、東京モード学園のCM曲になっているものの、ここ最近のシングル曲と比べると、BPMが遅めの重心の低いロックンロールという感じの曲。
結果的にセトリもフェスという場を考えるとかなり初期の曲が多かった印象だが、そのあたりはアクモンに影響を受けた曲を多くやったということなんだろうか。
そして客席はもう超満員というくらいに埋まりきっていたが、それは次の出演者がTOKIOだからだったのが多分に影響しているだろう。
1.Crowds
2.Number Ninety Nine
3.Paranoia
4.Hopes Bright (新曲)
5.New Wave Surfrider
6.Jails
7.Stranger
12:00~ DJダイノジ [BEACH STAGE]
前日にすぐ近くのイオンモールにあるよしもとの劇場で漫才ライブを見たダイノジ。この日はもはやフェスではおなじみとなったDJとして出演。
「まずは、ベストテン時代のマッチ」
というフリで、おおちさんが近藤真彦のモノマネをする音声が会場に聞こえると、ダンサーズとともに2人が登場。やはり昨日とは服装も異なり、おおちさんはエアギターの時に着ている虎のセーター着用。
Daft Punk「One More Time」からスタートすると、YOUR SONG IS GOOD「Kids Are Alright」~The Specials「Little Bitch」という、ビーチにピッタリなスカを繋いだり、かと思えばマキシマム ザ ホルモン「予襲復讐」~Red Hot Chili Peppers「By The Way」という、サマソニでおなじみのミクスチャーまでかけ、仲間の芸人とおおちさんが歌うフラワーカンパニーズ「深夜高速」など、短い時間で実に多彩な選曲を見せる。
「TOKIO見ないでこっち来て良かったでしょ!?」
と大谷さんが煽ると、2年前にTOTALFATが出演した時は、ライブ中にダンサーとしてステージに乱入した「PARTY PARTY」でクライマックスへ。フジファブリック「銀河」で志村けんから着想を得た振り付けを観客にも強要すると、
「後ろのやつらもやれー!芸人のDJはどんなもんかと思って見に来たんだろうけど、俺らはDJとしてのスキルはないよ!(笑)
でも、俺たちは君らが恥ずかしさを捨てて踊るところを見に来たんだよ!」
と大谷さんが熱いMCをし、振り付けを全員強制参加させてから、同じくフジファブリック「夜明けのBEAT」で終了。ダイノジのDJは結構知ってる曲も多いけど、振り付けやダンサーの力(ステージのみならず、客席に来て踊りまくってた)もあって本当に楽しいので、知ってる曲がさらに好きになる。
前日に漫才見たからっていうのもあるけど、やっぱりこの2人好きだな。
13:10~ Fear,and Loathing in Las Vegas [MOUNTAIN STAGE]
昨年はソニマニに出演したラスベガス。今年はオープニングアクトで出演して以来のMOUNTAIN STAGE。ライブ見るのはまさにソニマニ以来だが、その間にベースのメンバーチェンジという変化もあった。
いきなりメンバーがみんなダッシュでステージに登場すると、Soのハイトーンな声の挨拶から、「加速装置」というタイトルそのもののように勢いをつける「Accelaration」からスタート。Minami(キーボード)はデスボイスを繰り出し、Taiki(ギター)は鮮やかな色のタンクトップスーツを着ている。
音楽性的には、ラウドとディスコの融合というバンドで、ひたすらに力押しで熱狂させていくのだが、8/6にリリースされたばかりの新作アルバム「PHASE2」収録の、このバンドの曲とは思えないくらいに爽やかなサウンドで、曲中にはタオル回しも行われる「Swing It!!」は、ともすれば「暴れるための音楽」と捉えられがちなこのバンドのイメージを変えることができる曲だし、さらなるバンドの可能性を感じさせる曲だと思う。
「Swing It!!」も含め、リード曲「Thunderclap」など新作の曲をいくつか披露しながら、Sxunの、オープニングアクトで出演した時を回想するMCを挟み、ラストは「Just Awake」からの「Twilight」でアゲまくって終了。
すでにアルバムはオリコン初登場4位という結果を出している(確か前作も3位までいった)が、このバンドの勢いと、さらに前に進もうとする強い意思はもう止まりそうにない。
1.Accelaration
2.Scream Hard as You Can
3.Rave-up Tonight
4.Swing It!!
5.Thunderclap
6.Virture and Vice
7.Short but Seems Long,Time of Our Life
8.Just Awake
9.Twilight
14:25~ cinema staff [BEACH STAGE]
なぜか空模様がかなり不安な感じになってきた時間帯だが、自らを「雨バンド」と自認するcinema staffの力によるものなんだろうか。
メンバーが登場すると、見慣れぬ鮮やかな金髪の男がおり、あれは誰だ?と思っていたら、飯田(ボーカル&ギター)だった。ロッキンには毎年出演しているので、野外のライブ自体は全く違和感はないが、この砂浜と海というロケーションはどうなんだろうか、と思っていたが、このバンドの爽やかなギターサウンドは実にこのロケーションに似合っていた。少なくとも残響の先輩2バンドよりは合っていると思う。
最新アルバムの曲を軸にしつつ、
「雨が降り出しそうだ」
という、今のこの空模様で選曲したんじゃないか?とすら思える「daybreak syndrome」を終えると、久野(ドラム)が、
「俺だってベビメタ見たかったよー!」
と、同じ時間にMOUNTAIN STAGEに出演していたBABY METALを見れなかったことを嘆き、
「ベビメタのタオル巻いてる人がいますけど、向こう行かなくていいんですか?(笑)」
と観客をいじる。すると飯田は、
「僕ら、前にサマソニに出たのが、6,7年前の大阪の会場だったんで、東京に出るのは初めてなんですけど、その時は土砂降りの雨で(笑)だから今日も雨が降ったら俺らのせいです(笑)」
と、雨バンドたる自虐MCで苦笑い。
「進撃の巨人」のテーマソングになったことで、初めてこのバンドのライブを見たであろう人のリアクションも非常に良かった「great escape」からはクライマックスへ突入し、ラストは「夏の曲」と紹介された、観客のほうを凝視しながら演奏する辻のギターと、飯田のボーカルがこの上ない爽やかさを感じさせる「into the green」。
飯田は、
「前のスキマスイッチさんがすごい人だったんで、まだ名前をあんまり知られてない僕らなんか1列目しか人いなくて恥をかくかもしれないと思ってた」
と言っていたが、密度こそそこまでではないにしても、ステージの後ろのほうまで人がいたので、恥をかくどころか、誇っていい結果を示したはずだ。
1.theme of us
2.tokyo surf
3.奇跡
4.borka
5.daybreak syndrome
6.great escape
7.ニトロ
8.西南西の虹
9.into the green
そのあと、QVCマリンフィールドこと、MARINE STAGEで、イギリスのマンチェスター出身のThe 1975を途中から見る。イケメンボーカルのマシューが上半身裸(TATOOあり)、白のパンツという出で立ちで、マンチェスター出身とは思えないほど、むしろアメリカのポップバンドみたいなくらいに振り切ってるポップさが素晴らしい。ライブだと演奏も力強かった。
前にGalileo Galileiが渋谷公会堂のワンマンでこのThe 1975の「Chocolate」をカバーしてたが、ガリレオのファンは10代の子が多いので、誰の曲?みたいな空気になってたけど、もしかしたらそういうとこからこのバンドを知った人もいるかもしれない。すでに全英1位(こんなにUKロックらしさがないのに)を獲得しているだけあり、いずれはこのステージの夜に出演するようになるかもしれない。
さらにそのあと、マリンからメッセの駐車場に向かう途中にある、観覧無料のRedbullのライブステージで、たまたまこの時間に出ていたFOUR GET ME A NOTSを見る。メロディと男女ツインボーカルが激しくも美しい、注目のメロコアバンド。ロッキンにも今年初出演したけど、千葉のバンドなだけに、いつかはメッセの、もっとでかいステージで見てみたい。
16:10~ Superfly [MARINE STAGE]
日本が誇る歌姫、Superflyがサマソニ初出演。しかしながら、出番直前から会場内は雨が降りはじめ、国内勢ではトップクラスの集客力を誇る(だからこそメインステージの後ろから3番目という位置での出演である)アーティストだが、アリーナにいた観客が一斉に雨の当たらない2階のスタンド席に避難したことにより、アリーナはガラガラになってしまう結果になった。
そんな悪天候の中、先にバンドメンバーが登場し、演奏がスタートすると越智志帆が後から合流して、「Alright!!」からスタートし、そこからはフェス仕様にアゲアゲのシングル曲を連発。蔦屋好位置(キーボード)を含むバンドメンバーの演奏もさすがに盤石で、海外勢に全くひけを取らない。
中盤、
「ここまでアゲアゲな曲ばかりでしたけど、ここからはしっとりした曲を2曲続けます。次の曲は知ってる人もいると思うので、一緒に歌ってください」
と言って、ピアノのイントロから大歓声が上がったのは、もちろん「愛を込めて花束を」。久しぶりにライブで聴いたというのもあるし、アゲアゲな曲が続いた後に聴いたこの曲は本当に感情を揺さぶられるくらいに素晴らしかった。続く「輝く月のように」も、「愛を込めて花束を」ほど有名な曲ではないが、非常に美しいバラード。近年はちょっと保守的なバラードシングルが多い感じがするが、バラードを出すんならせめてこの曲くらいのクオリティは期待したいところ。
そして一転してラストはブルージーかつロックな「マニフェスト」。しかし、この曲が始まった時から、なぜか猛烈な雨が降りはじめ、雨の中アリーナにいた人たちまでもが避難してしまうというくらいに。曲終了後には越智志帆も、
「すごい雨だったねぇ!」
と思わず口に出してしまうほど。
しかし、デビュー当初に2人組だった頃は、どこか心細げな田舎の少女というイメージだったのが別人のような堂々たる貫禄を見せるようになった。こんなに歌えたら、歌うのが楽しくてしょうがないだろうなぁってくらいにあまりにも歌が上手すぎる。
1.Alright!!
2.Wildflower
3.Bi-Li-Li EMOTION
4.Dancing On The Fire
5.Free Planet
6.タマシイレボリューション
7.愛を込めて花束を
8.輝く月のように
9.マニフェスト
17:30~ ROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS [MARINE STAGE]
なんだかやたらと長いアーティスト名だが、伝説のロックバンド、レッド・ツェッペリンのボーカル、ロバート・プラントのソロユニットである。
大所帯のバンドが先にステージにスタンバイしてる中、後からやたらとラフな衣装の、太ったおじいさんが出てきたな、と思ったら、ボーカルマイクのとこに立ったので、その人がロバート・プラントであることが判明する。昔のアーティスト写真のイメージしかなかったので、誰だか全然わからなかった。
最初はサイケデリックな演奏のソロ曲が中心で、かつてのツェッペリン時代ほどではないにしても、まだまだハイトーンと言えるボーカルを聴かせ、なんかステージングもかなりお茶目な感じ。しかし、それにしてもバンドの演奏力がとんでもない。様々な楽器を操りながら、鉄壁の演奏を聴かせてくれる。
しかしながら、やはりツェッペリン曲以外は総じてリアクションはイマイチ。実際、雨も上がってきつつあったが、客入りもアリーナはかなり寂しい有様だった。
だが、期待されたツェッペリン曲も「Black Dog」などを現在のアレンジで演奏していたが、最後の最後に「Whole Lotta Love」(邦題:胸いっぱいの愛を)を演奏。やはり音源とはかなり声は違ったが、生で聴けて本当に良かった。
バンドメンバーも丁寧に紹介し、演奏を終えると、
「Next is…ARCTIC MONKEYS!」
と紹介していたのも、このライブのすぐ後に66歳の誕生日を迎えるという御大の愛を感じた。
19:20~ ARCTIC MONKEYS [MARINE STAGE]
そしてこの日のヘッドライナー、ARCTIC MONKEYS。先ほどまでとは打って変わって、アリーナもスタンドも満員に。
割れんばかりの歓声に迎えられてメンバーが登場すると、まずは最新アルバム「AM」の、重心の低いロックンロールを3連発。このあたりの曲ではキーボードやタンバリンなどのサポートメンバーも迎えて演奏。オールバックのアレックス・ターナー(ボーカル&ギター)は実に色気に満ちた歌声をマリンに響かせる。
「Do you know…Brianstorm!?」
というアレックスの煽りからは、2ndアルバム収録の「Brianstorm」で、初期のこのバンドの衝撃そのもののような、言葉数の多い性急なギターリフを繰り出す。
しかし、1st,2ndの曲は少なく、あくまでメインは「AM」の曲。初期とは全く異なるBPMの早くない、なんで今更?と言うくらいに時代錯誤なロックンロール(とアレックスの髪型)だが、バンドの演奏やオーラからは、「絶対これだろ?」的な不敵な空気を感じる。現に「AM」は世界各国で大ヒットを記録しており、絶賛されている。
だが、この日は、
「I!」「Bet!」「You!」
という曲の入りが超絶カッコよかった、このバンドの永遠の代表曲「I Bet You Look Good On The Dancefloor」を終えると、他のステージに移動していく人もたくさんおり、終盤、アレックスがアコギを弾きながら歌うバラード「No.1 Party Anthem」以降は、スタンド席も明らかに空き始めていた。
アンコールも、おそらく多数のファンは「When The Sun Goes Down」あたりを期待していたと思われる(自分もそうだったけど)多数の観客からは、「これじゃないんだよなぁ」感が如実に現れていたが、最後の最後の「R U Mine?」が終わって花火が打ち上がる時は、やっぱりこのバンドのかっこよさに酔いしれていた。
今日はWHITE ASHもMCでこのバンドのコピバンをしてたことを話していたし、The Mirrazは初期の頃はこのバンドのパクりと言われるくらいにまんまな曲をやっていた。そう考えると、2000年代以降の海外のバンドでは最も日本のバンドに影響を与えている存在と言える。次は是非ともワンマンで来日公演を行って欲しいが、ともかく千葉に来てくれて本当にありがとう!
1.Do I Wanna Know?
2.Snap Out Of It
3.Arabella
4.Brianstorm
5.Don't Sit Down Cause I've Moved Your Chair
6.Dancing Shoes
7.Crying Lightning
8.Knee Socks
9.My Propeller
10.I Bet You Look Good On The Dancefloor
11.Library Pictures
12.Old Yellow Bricks
13.Fireside
14.No.1 Party Anthem
15.Why'd You Only Call Me When You're High?
16.Fluorescent Adelesent
17.505
encore
18.One For The Road
19.I Wanna Be Yours
20.R U Mine?
そのあと、メッセでは早朝までライブが続くのだが、メッセに着いたら急激に眠くなったので、3時まで仮眠、と言えないほどにガッツリ寝てしまい、結局目当てである最後のアクト以外は全く見ないという結果になってしまった。
3:10~ Koji Nakamura [SONIC STAGE (MIDNIGHT SONIC)]
というわけで、もはや日付も変わってしまっているが、初日の本当の締めとして、ナカコーが登場。
田渕ひさ子(ギター)、345(ベース)、沼澤尚(ドラム)というソロバンドのメンバーとともに登場し、
「じゃあ、始めますか」
というナカコーの一声で、まずはアニメ「エウレカ」のサントラに収録された短いインスト曲を演奏。一応サントラのアルバムもKoji Nakamura名義だったけど、この曲たちはもともとバンドで演奏するつもりだったんだろうか、という感じもする。
続いてはスーパーカーの「White Surf Style .5」。この曲の打ち込みのイントロが流れ出した瞬間、後ろのほうで寝ていた人たちも前のほうまで駆け寄ってくる。ナカコーも、見ている側がびっくりするくらいにハイテンションなボーカルを聴かせ、そこからはスーパーカー曲を連発。「Wonderword」はすでにこの前もやっていたが、「Warning Bell」は聴けるとは思っていなかった。ただ、やはりこの曲はフルカワミキのコーラスがあってこその曲だという思いもあるので、そこはちょっと寂しい感じもしたが。
ソロアルバムからの「B.O.Y」「I know」を挟むと、小難しいことをやってたようなイメージだが、実はキャッチーな曲が多かったiLL名義の「Kiss」、そしてまさかのスーパーカーの「JET BEE TOWN」。この曲は「OOkeah!!」という、初期のストック曲吐き出しアルバム(同時に「OOYear!!」もリリースされている)なのだが、まさかこの時期のアルバムからえんされるなんて全く想像していなかったし、自分自身この曲が非常に好きな曲なので、聴けて嬉しかった。この熟練のメンバーでやるにはストレート過ぎるギターロックだが、これをやったということは今後、この時期の他の曲もやる機会があるんじゃないか?と期待も膨らむ。
「マディソンへ抜ける橋の途中
まだ童話の幻想に夢中」
という歌い出しのフレーズは、今になっても、どう頭の中をひっくり返したらこんな単語が出てくるんだろうか、といしわたり淳治の天才作詞家ぶりに感心せずにはいられない。(ちゃんと韻も踏んでるし)それだけに、今演奏してるメンバーがナカコーしかいないのは違和感を感じるところでもあるが。
再びソロ曲を2曲、アルバムリリース前から演奏していた「Diamond」も演奏されたが、先ほどの2曲もそうだし、「Masterpeace」の曲は、スーパーカー時代と比べても遜色ないくらい、というか、こうしてスーパーカーの曲と並んでも違和感ないくらいにキャッチーな曲が揃っている。そこは歌詞を本人が書かずに外部の作詞家に任せたという要素もあるかもしれない。
「ありがとうございました。10月に、ツアーとかもあるんで、もし良かったら、そこで」
と、以前は全くMCをしようともしなかったナカコーがちょっとしゃべると、スーパーカーのB面曲「Antenna」からは、名曲「AOHARU YOUTH」、そしてラストアルバム「Answer」収録の「GOLDEN MASTER KEY」で終了。
もういっそスーパーカー再結成すればいいんじゃないの?って気もするけど、淳治さんがプロデューサーとして確固たる地位を確立し、コーダイが青森に帰って新たな生活をしているのを見ると、もうあの4人が揃うことはないんだろうな、と思う。(フルカワミキはナカコーとLAMAをやってるけど)
ただ、やはりスーパーカーのライブをこの目で見ることができなかった者としては、ナカコーだけであっても、こうしてスーパーカーの曲をライブで聴くことができるのは本当に嬉しい。もちろん、スーパーカーの曲だけしかやらないようになったらダメだけど、ソロアルバムのクオリティの高さも含め、10月のワンマンが今から楽しみでしょうがない。その前に来月、BAYCAMPでも見れるな。
1.Thatness and Thereness
2.OP Signal ALERT
3.White Surf Style .5
4.Wonderword
5.Warning Bell
6.B.O.Y
7.I know
8.Kiss
9.JET BEE TOWN
10.Diamond
11.Reaction Curve
12.Antenna
13.AOHARU YOUTH
14.GOLDEN MASTER KEY
翌日は行かないので、これにて自分の今年のサマソニは終了。しかし、やはり自分はクリエイティブマンの姿勢であったり、スタッフや一部の参加者のマナーだったりで、サマソニを「好きなフェス」と呼ぶことはできない。(周りにも同じ理由でサマソニには行かない人が何人かいる)
おそらくそれはもうずっと変わることはないだろうから、本当に見たい海外のアーティスト(2年前のGreen Dayや、今回のARCTIC MONKEYSレベル)が来ない限り、行こうとは思わない。せっかく地元の千葉でのフェスなだけに、こういうライブ以外の理由でガッカリしてしまうのは実に残念。まぁ主催者がそういう姿勢だから、出演者にブログでディスられたりするんだろうけど。
とりあえずまたいつか行くことがあるんなら、その時に。



まずは深夜に出演するKoji Nakamuraの限定Tシャツを買うために物販に並ぶも、「全出演者の物販が同じ列」という物販の手法が信じられないくらいの行列を生み(毎年そうだけど)、開場時間に入場したのにオープニングアクトに間に合わないという信じられない結果に。とりあえず目当てのTシャツは買えたが、ナカコーのTシャツ1枚買うのに1時間半も並ぶというのは今後の人生においても経験できないことだろう。全く経験したくないけど。
今回も、
MARINE STAGE (QVCマリンスタジアム)
BEACH STAGE
GARDEN STAGE
ISLAND STAGE
という野外ステージと、幕張メッセ内の
MOUNTAIN STAGE
SONIC STAGE
RAINBOW STAGE
というステージ構成。さらに野外には観覧無料のステージもいくつかある。
11:00~ WHITE ASH [RAINBOW STAGE]
日本、韓国、台湾などの様々なアジアのバンドが出演するRAINBOW STAGE。そのトップバッターを務めるのが、日本のWHITE ASH。the pillowsの「white ash」で登場すると、「Crowds」からスタート。序盤からザクザクとリフで押しまくるギターロックを展開し、「Paranoia」ではのび太(ボーカル&ギター)がハンドマイクで歌う。
「もともと大学時代にArctic Monkeysのコピーバンドとして結成したので、こうして同じイベントに出れるのが本当に嬉しい」
とのび太が語るように、憧れのバンドとラインナップに名を連ねたことで、本当にメンバーが楽しそうに演奏していたのが印象的。
今日ライブで初披露された新曲は、東京モード学園のCM曲になっているものの、ここ最近のシングル曲と比べると、BPMが遅めの重心の低いロックンロールという感じの曲。
結果的にセトリもフェスという場を考えるとかなり初期の曲が多かった印象だが、そのあたりはアクモンに影響を受けた曲を多くやったということなんだろうか。
そして客席はもう超満員というくらいに埋まりきっていたが、それは次の出演者がTOKIOだからだったのが多分に影響しているだろう。
1.Crowds
2.Number Ninety Nine
3.Paranoia
4.Hopes Bright (新曲)
5.New Wave Surfrider
6.Jails
7.Stranger
12:00~ DJダイノジ [BEACH STAGE]
前日にすぐ近くのイオンモールにあるよしもとの劇場で漫才ライブを見たダイノジ。この日はもはやフェスではおなじみとなったDJとして出演。
「まずは、ベストテン時代のマッチ」
というフリで、おおちさんが近藤真彦のモノマネをする音声が会場に聞こえると、ダンサーズとともに2人が登場。やはり昨日とは服装も異なり、おおちさんはエアギターの時に着ている虎のセーター着用。
Daft Punk「One More Time」からスタートすると、YOUR SONG IS GOOD「Kids Are Alright」~The Specials「Little Bitch」という、ビーチにピッタリなスカを繋いだり、かと思えばマキシマム ザ ホルモン「予襲復讐」~Red Hot Chili Peppers「By The Way」という、サマソニでおなじみのミクスチャーまでかけ、仲間の芸人とおおちさんが歌うフラワーカンパニーズ「深夜高速」など、短い時間で実に多彩な選曲を見せる。
「TOKIO見ないでこっち来て良かったでしょ!?」
と大谷さんが煽ると、2年前にTOTALFATが出演した時は、ライブ中にダンサーとしてステージに乱入した「PARTY PARTY」でクライマックスへ。フジファブリック「銀河」で志村けんから着想を得た振り付けを観客にも強要すると、
「後ろのやつらもやれー!芸人のDJはどんなもんかと思って見に来たんだろうけど、俺らはDJとしてのスキルはないよ!(笑)
でも、俺たちは君らが恥ずかしさを捨てて踊るところを見に来たんだよ!」
と大谷さんが熱いMCをし、振り付けを全員強制参加させてから、同じくフジファブリック「夜明けのBEAT」で終了。ダイノジのDJは結構知ってる曲も多いけど、振り付けやダンサーの力(ステージのみならず、客席に来て踊りまくってた)もあって本当に楽しいので、知ってる曲がさらに好きになる。
前日に漫才見たからっていうのもあるけど、やっぱりこの2人好きだな。
13:10~ Fear,and Loathing in Las Vegas [MOUNTAIN STAGE]
昨年はソニマニに出演したラスベガス。今年はオープニングアクトで出演して以来のMOUNTAIN STAGE。ライブ見るのはまさにソニマニ以来だが、その間にベースのメンバーチェンジという変化もあった。
いきなりメンバーがみんなダッシュでステージに登場すると、Soのハイトーンな声の挨拶から、「加速装置」というタイトルそのもののように勢いをつける「Accelaration」からスタート。Minami(キーボード)はデスボイスを繰り出し、Taiki(ギター)は鮮やかな色のタンクトップスーツを着ている。
音楽性的には、ラウドとディスコの融合というバンドで、ひたすらに力押しで熱狂させていくのだが、8/6にリリースされたばかりの新作アルバム「PHASE2」収録の、このバンドの曲とは思えないくらいに爽やかなサウンドで、曲中にはタオル回しも行われる「Swing It!!」は、ともすれば「暴れるための音楽」と捉えられがちなこのバンドのイメージを変えることができる曲だし、さらなるバンドの可能性を感じさせる曲だと思う。
「Swing It!!」も含め、リード曲「Thunderclap」など新作の曲をいくつか披露しながら、Sxunの、オープニングアクトで出演した時を回想するMCを挟み、ラストは「Just Awake」からの「Twilight」でアゲまくって終了。
すでにアルバムはオリコン初登場4位という結果を出している(確か前作も3位までいった)が、このバンドの勢いと、さらに前に進もうとする強い意思はもう止まりそうにない。
1.Accelaration
2.Scream Hard as You Can
3.Rave-up Tonight
4.Swing It!!
5.Thunderclap
6.Virture and Vice
7.Short but Seems Long,Time of Our Life
8.Just Awake
9.Twilight
14:25~ cinema staff [BEACH STAGE]
なぜか空模様がかなり不安な感じになってきた時間帯だが、自らを「雨バンド」と自認するcinema staffの力によるものなんだろうか。
メンバーが登場すると、見慣れぬ鮮やかな金髪の男がおり、あれは誰だ?と思っていたら、飯田(ボーカル&ギター)だった。ロッキンには毎年出演しているので、野外のライブ自体は全く違和感はないが、この砂浜と海というロケーションはどうなんだろうか、と思っていたが、このバンドの爽やかなギターサウンドは実にこのロケーションに似合っていた。少なくとも残響の先輩2バンドよりは合っていると思う。
最新アルバムの曲を軸にしつつ、
「雨が降り出しそうだ」
という、今のこの空模様で選曲したんじゃないか?とすら思える「daybreak syndrome」を終えると、久野(ドラム)が、
「俺だってベビメタ見たかったよー!」
と、同じ時間にMOUNTAIN STAGEに出演していたBABY METALを見れなかったことを嘆き、
「ベビメタのタオル巻いてる人がいますけど、向こう行かなくていいんですか?(笑)」
と観客をいじる。すると飯田は、
「僕ら、前にサマソニに出たのが、6,7年前の大阪の会場だったんで、東京に出るのは初めてなんですけど、その時は土砂降りの雨で(笑)だから今日も雨が降ったら俺らのせいです(笑)」
と、雨バンドたる自虐MCで苦笑い。
「進撃の巨人」のテーマソングになったことで、初めてこのバンドのライブを見たであろう人のリアクションも非常に良かった「great escape」からはクライマックスへ突入し、ラストは「夏の曲」と紹介された、観客のほうを凝視しながら演奏する辻のギターと、飯田のボーカルがこの上ない爽やかさを感じさせる「into the green」。
飯田は、
「前のスキマスイッチさんがすごい人だったんで、まだ名前をあんまり知られてない僕らなんか1列目しか人いなくて恥をかくかもしれないと思ってた」
と言っていたが、密度こそそこまでではないにしても、ステージの後ろのほうまで人がいたので、恥をかくどころか、誇っていい結果を示したはずだ。
1.theme of us
2.tokyo surf
3.奇跡
4.borka
5.daybreak syndrome
6.great escape
7.ニトロ
8.西南西の虹
9.into the green
そのあと、QVCマリンフィールドこと、MARINE STAGEで、イギリスのマンチェスター出身のThe 1975を途中から見る。イケメンボーカルのマシューが上半身裸(TATOOあり)、白のパンツという出で立ちで、マンチェスター出身とは思えないほど、むしろアメリカのポップバンドみたいなくらいに振り切ってるポップさが素晴らしい。ライブだと演奏も力強かった。
前にGalileo Galileiが渋谷公会堂のワンマンでこのThe 1975の「Chocolate」をカバーしてたが、ガリレオのファンは10代の子が多いので、誰の曲?みたいな空気になってたけど、もしかしたらそういうとこからこのバンドを知った人もいるかもしれない。すでに全英1位(こんなにUKロックらしさがないのに)を獲得しているだけあり、いずれはこのステージの夜に出演するようになるかもしれない。
さらにそのあと、マリンからメッセの駐車場に向かう途中にある、観覧無料のRedbullのライブステージで、たまたまこの時間に出ていたFOUR GET ME A NOTSを見る。メロディと男女ツインボーカルが激しくも美しい、注目のメロコアバンド。ロッキンにも今年初出演したけど、千葉のバンドなだけに、いつかはメッセの、もっとでかいステージで見てみたい。
16:10~ Superfly [MARINE STAGE]
日本が誇る歌姫、Superflyがサマソニ初出演。しかしながら、出番直前から会場内は雨が降りはじめ、国内勢ではトップクラスの集客力を誇る(だからこそメインステージの後ろから3番目という位置での出演である)アーティストだが、アリーナにいた観客が一斉に雨の当たらない2階のスタンド席に避難したことにより、アリーナはガラガラになってしまう結果になった。
そんな悪天候の中、先にバンドメンバーが登場し、演奏がスタートすると越智志帆が後から合流して、「Alright!!」からスタートし、そこからはフェス仕様にアゲアゲのシングル曲を連発。蔦屋好位置(キーボード)を含むバンドメンバーの演奏もさすがに盤石で、海外勢に全くひけを取らない。
中盤、
「ここまでアゲアゲな曲ばかりでしたけど、ここからはしっとりした曲を2曲続けます。次の曲は知ってる人もいると思うので、一緒に歌ってください」
と言って、ピアノのイントロから大歓声が上がったのは、もちろん「愛を込めて花束を」。久しぶりにライブで聴いたというのもあるし、アゲアゲな曲が続いた後に聴いたこの曲は本当に感情を揺さぶられるくらいに素晴らしかった。続く「輝く月のように」も、「愛を込めて花束を」ほど有名な曲ではないが、非常に美しいバラード。近年はちょっと保守的なバラードシングルが多い感じがするが、バラードを出すんならせめてこの曲くらいのクオリティは期待したいところ。
そして一転してラストはブルージーかつロックな「マニフェスト」。しかし、この曲が始まった時から、なぜか猛烈な雨が降りはじめ、雨の中アリーナにいた人たちまでもが避難してしまうというくらいに。曲終了後には越智志帆も、
「すごい雨だったねぇ!」
と思わず口に出してしまうほど。
しかし、デビュー当初に2人組だった頃は、どこか心細げな田舎の少女というイメージだったのが別人のような堂々たる貫禄を見せるようになった。こんなに歌えたら、歌うのが楽しくてしょうがないだろうなぁってくらいにあまりにも歌が上手すぎる。
1.Alright!!
2.Wildflower
3.Bi-Li-Li EMOTION
4.Dancing On The Fire
5.Free Planet
6.タマシイレボリューション
7.愛を込めて花束を
8.輝く月のように
9.マニフェスト
17:30~ ROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS [MARINE STAGE]
なんだかやたらと長いアーティスト名だが、伝説のロックバンド、レッド・ツェッペリンのボーカル、ロバート・プラントのソロユニットである。
大所帯のバンドが先にステージにスタンバイしてる中、後からやたらとラフな衣装の、太ったおじいさんが出てきたな、と思ったら、ボーカルマイクのとこに立ったので、その人がロバート・プラントであることが判明する。昔のアーティスト写真のイメージしかなかったので、誰だか全然わからなかった。
最初はサイケデリックな演奏のソロ曲が中心で、かつてのツェッペリン時代ほどではないにしても、まだまだハイトーンと言えるボーカルを聴かせ、なんかステージングもかなりお茶目な感じ。しかし、それにしてもバンドの演奏力がとんでもない。様々な楽器を操りながら、鉄壁の演奏を聴かせてくれる。
しかしながら、やはりツェッペリン曲以外は総じてリアクションはイマイチ。実際、雨も上がってきつつあったが、客入りもアリーナはかなり寂しい有様だった。
だが、期待されたツェッペリン曲も「Black Dog」などを現在のアレンジで演奏していたが、最後の最後に「Whole Lotta Love」(邦題:胸いっぱいの愛を)を演奏。やはり音源とはかなり声は違ったが、生で聴けて本当に良かった。
バンドメンバーも丁寧に紹介し、演奏を終えると、
「Next is…ARCTIC MONKEYS!」
と紹介していたのも、このライブのすぐ後に66歳の誕生日を迎えるという御大の愛を感じた。
19:20~ ARCTIC MONKEYS [MARINE STAGE]
そしてこの日のヘッドライナー、ARCTIC MONKEYS。先ほどまでとは打って変わって、アリーナもスタンドも満員に。
割れんばかりの歓声に迎えられてメンバーが登場すると、まずは最新アルバム「AM」の、重心の低いロックンロールを3連発。このあたりの曲ではキーボードやタンバリンなどのサポートメンバーも迎えて演奏。オールバックのアレックス・ターナー(ボーカル&ギター)は実に色気に満ちた歌声をマリンに響かせる。
「Do you know…Brianstorm!?」
というアレックスの煽りからは、2ndアルバム収録の「Brianstorm」で、初期のこのバンドの衝撃そのもののような、言葉数の多い性急なギターリフを繰り出す。
しかし、1st,2ndの曲は少なく、あくまでメインは「AM」の曲。初期とは全く異なるBPMの早くない、なんで今更?と言うくらいに時代錯誤なロックンロール(とアレックスの髪型)だが、バンドの演奏やオーラからは、「絶対これだろ?」的な不敵な空気を感じる。現に「AM」は世界各国で大ヒットを記録しており、絶賛されている。
だが、この日は、
「I!」「Bet!」「You!」
という曲の入りが超絶カッコよかった、このバンドの永遠の代表曲「I Bet You Look Good On The Dancefloor」を終えると、他のステージに移動していく人もたくさんおり、終盤、アレックスがアコギを弾きながら歌うバラード「No.1 Party Anthem」以降は、スタンド席も明らかに空き始めていた。
アンコールも、おそらく多数のファンは「When The Sun Goes Down」あたりを期待していたと思われる(自分もそうだったけど)多数の観客からは、「これじゃないんだよなぁ」感が如実に現れていたが、最後の最後の「R U Mine?」が終わって花火が打ち上がる時は、やっぱりこのバンドのかっこよさに酔いしれていた。
今日はWHITE ASHもMCでこのバンドのコピバンをしてたことを話していたし、The Mirrazは初期の頃はこのバンドのパクりと言われるくらいにまんまな曲をやっていた。そう考えると、2000年代以降の海外のバンドでは最も日本のバンドに影響を与えている存在と言える。次は是非ともワンマンで来日公演を行って欲しいが、ともかく千葉に来てくれて本当にありがとう!
1.Do I Wanna Know?
2.Snap Out Of It
3.Arabella
4.Brianstorm
5.Don't Sit Down Cause I've Moved Your Chair
6.Dancing Shoes
7.Crying Lightning
8.Knee Socks
9.My Propeller
10.I Bet You Look Good On The Dancefloor
11.Library Pictures
12.Old Yellow Bricks
13.Fireside
14.No.1 Party Anthem
15.Why'd You Only Call Me When You're High?
16.Fluorescent Adelesent
17.505
encore
18.One For The Road
19.I Wanna Be Yours
20.R U Mine?
そのあと、メッセでは早朝までライブが続くのだが、メッセに着いたら急激に眠くなったので、3時まで仮眠、と言えないほどにガッツリ寝てしまい、結局目当てである最後のアクト以外は全く見ないという結果になってしまった。
3:10~ Koji Nakamura [SONIC STAGE (MIDNIGHT SONIC)]
というわけで、もはや日付も変わってしまっているが、初日の本当の締めとして、ナカコーが登場。
田渕ひさ子(ギター)、345(ベース)、沼澤尚(ドラム)というソロバンドのメンバーとともに登場し、
「じゃあ、始めますか」
というナカコーの一声で、まずはアニメ「エウレカ」のサントラに収録された短いインスト曲を演奏。一応サントラのアルバムもKoji Nakamura名義だったけど、この曲たちはもともとバンドで演奏するつもりだったんだろうか、という感じもする。
続いてはスーパーカーの「White Surf Style .5」。この曲の打ち込みのイントロが流れ出した瞬間、後ろのほうで寝ていた人たちも前のほうまで駆け寄ってくる。ナカコーも、見ている側がびっくりするくらいにハイテンションなボーカルを聴かせ、そこからはスーパーカー曲を連発。「Wonderword」はすでにこの前もやっていたが、「Warning Bell」は聴けるとは思っていなかった。ただ、やはりこの曲はフルカワミキのコーラスがあってこその曲だという思いもあるので、そこはちょっと寂しい感じもしたが。
ソロアルバムからの「B.O.Y」「I know」を挟むと、小難しいことをやってたようなイメージだが、実はキャッチーな曲が多かったiLL名義の「Kiss」、そしてまさかのスーパーカーの「JET BEE TOWN」。この曲は「OOkeah!!」という、初期のストック曲吐き出しアルバム(同時に「OOYear!!」もリリースされている)なのだが、まさかこの時期のアルバムからえんされるなんて全く想像していなかったし、自分自身この曲が非常に好きな曲なので、聴けて嬉しかった。この熟練のメンバーでやるにはストレート過ぎるギターロックだが、これをやったということは今後、この時期の他の曲もやる機会があるんじゃないか?と期待も膨らむ。
「マディソンへ抜ける橋の途中
まだ童話の幻想に夢中」
という歌い出しのフレーズは、今になっても、どう頭の中をひっくり返したらこんな単語が出てくるんだろうか、といしわたり淳治の天才作詞家ぶりに感心せずにはいられない。(ちゃんと韻も踏んでるし)それだけに、今演奏してるメンバーがナカコーしかいないのは違和感を感じるところでもあるが。
再びソロ曲を2曲、アルバムリリース前から演奏していた「Diamond」も演奏されたが、先ほどの2曲もそうだし、「Masterpeace」の曲は、スーパーカー時代と比べても遜色ないくらい、というか、こうしてスーパーカーの曲と並んでも違和感ないくらいにキャッチーな曲が揃っている。そこは歌詞を本人が書かずに外部の作詞家に任せたという要素もあるかもしれない。
「ありがとうございました。10月に、ツアーとかもあるんで、もし良かったら、そこで」
と、以前は全くMCをしようともしなかったナカコーがちょっとしゃべると、スーパーカーのB面曲「Antenna」からは、名曲「AOHARU YOUTH」、そしてラストアルバム「Answer」収録の「GOLDEN MASTER KEY」で終了。
もういっそスーパーカー再結成すればいいんじゃないの?って気もするけど、淳治さんがプロデューサーとして確固たる地位を確立し、コーダイが青森に帰って新たな生活をしているのを見ると、もうあの4人が揃うことはないんだろうな、と思う。(フルカワミキはナカコーとLAMAをやってるけど)
ただ、やはりスーパーカーのライブをこの目で見ることができなかった者としては、ナカコーだけであっても、こうしてスーパーカーの曲をライブで聴くことができるのは本当に嬉しい。もちろん、スーパーカーの曲だけしかやらないようになったらダメだけど、ソロアルバムのクオリティの高さも含め、10月のワンマンが今から楽しみでしょうがない。その前に来月、BAYCAMPでも見れるな。
1.Thatness and Thereness
2.OP Signal ALERT
3.White Surf Style .5
4.Wonderword
5.Warning Bell
6.B.O.Y
7.I know
8.Kiss
9.JET BEE TOWN
10.Diamond
11.Reaction Curve
12.Antenna
13.AOHARU YOUTH
14.GOLDEN MASTER KEY
翌日は行かないので、これにて自分の今年のサマソニは終了。しかし、やはり自分はクリエイティブマンの姿勢であったり、スタッフや一部の参加者のマナーだったりで、サマソニを「好きなフェス」と呼ぶことはできない。(周りにも同じ理由でサマソニには行かない人が何人かいる)
おそらくそれはもうずっと変わることはないだろうから、本当に見たい海外のアーティスト(2年前のGreen Dayや、今回のARCTIC MONKEYSレベル)が来ない限り、行こうとは思わない。せっかく地元の千葉でのフェスなだけに、こういうライブ以外の理由でガッカリしてしまうのは実に残念。まぁ主催者がそういう姿勢だから、出演者にブログでディスられたりするんだろうけど。
とりあえずまたいつか行くことがあるんなら、その時に。



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