ROCK IN JAPAN FES.2014 @国営ひたち海浜公園 8/10
- 2014/08/11
- 23:19
ついに最終日。しかし、朝から雨が降っており、しかも入場前には雷警報が発令され、すでに会場に着いていた人も避難を余儀なくされ、開場が1時間半くらい遅れて9時20分になるという事態に。入場列もかなり長くなってしまい、電車-バスで来た人は開演に間に合わなかった人もいた模様。開場後も雨は止まず、このフェス11年目の参加にして初めてレインコートと長靴という出で立ちで臨むことに。
10:30~ パスピエ [LAKE STAGE]
そんな状況なもので、LAKE STAGEは開演前はガラガラ。他のステージがどうだったかはわからないが、これはかなり厳しい状態だった。
そんな中、初出演だった去年はWING TENTだったが、今年は一気にLAKE STAGEまで進出したパスピエが、開演前からサウンドチェックをメンバー全員で行っていると、その時間は雨が止んだ。しかし、山崎洋一郎が前説を始めるとまた雨が降り始め、呼び込みのあとにメンバーが登場、とりわけ大胡田なつき(ボーカル)が登場するとぱたっと雨が止むという、この人は一体どんな力を持っているんだ!?と思わずにはいられない。
「S.S」からスタートし、最新アルバム「幕の内ISM」の曲も交えるという選曲はアルバムリリース後のイベントやフェスでの定番となっているが、三澤(ギター)と露崎(ベース)がライブを重ねるごとにステージの前まで出てきたり、目を引くようなアクションで演奏したりと、大胡田の存在感に負けないプレイヤーになってきている。
途中でまた少し雨が降ってきてしまったのだが、「夏フェスを意識して作った曲」と紹介された「七色の少年」は、こんな天気ではなく、晴れた空の下で聴いてみたかった。
ライブの途中から人がどんどん増えてきたのは、遅れて会場に到着した人たちがそのままこのステージに入ってきたからだと思うが、開場が遅れたり、天気がいつものように晴れていたら、きっと満員になっており、「ロックフェス(CDJ)に行って、このバンドを組んだ」という成田ハネダ(ピアノ)が最高のフェスの景色を見れただろうと思うので、そこが残念。
ただ、雨が降っていても全く演奏が乱れないどころか、むしろここ最近で1番と言っていいくらいに生き生きとしたライブを展開していたのはさすがとしか言いようがない。
あとでかいステージに進出したことによって、スクリーンに演奏の様子が映るようになったのだが、メンバーが顔出しをしていないので、カメラがメンバーの顔は映らないように撮っていた。でも、ステージがでかくなればなるほど、ずっとこのままやるのはキツくないか?
1.S.S
2.YES / NO
3.フィーバー
4.MATATABISTEP
5.七色の少年
6.チャイナタウン
7.ワールドエンド
8.最終電車
11:10~ Large House Satisfaction [WING TENT]
パスピエが終わる時には雨が止み、すっかり晴れ間すら見えるようになった中、屋根があるWING TENTには、野外フェスの青空よりも、薄暗い地下のライブハウスが似合うバンド、Large House Satisfactionが登場。
黒の衣装に身を包んだ賢司(ベース)、要司(ギター&ボーカル)の小林兄弟と、真逆の白いTシャツを着た田中(ドラム)が登場し、「Phantom」から、要司の野獣の咆哮のようなボーカルがテントの中を支配し、賢司と田中のドス黒いグルーヴが観客を踊らせていく。
「ROCK IN JAPAN最高だな!でも雨降りゃあいいのに。そうすりゃもっと人がここに来てたでしょー」
と、おそらく雨を望んでいる人はそういない中、普通に口にするふてぶてしさ全開の賢司が10月に新たなミニアルバムをリリースすることを発表すると、その中から新曲の「Stand by you」を演奏。基本的にこのバンドの曲はカッコいいロックンロールという曲が多いが、どこかしらアレンジだったり歌詞だったりにギミックが仕込まれているのだが、この曲は本当にストレートそのもの。ともするととっつきづらい感じもするバンドだが、こういう曲はそういう人も掴めると思う。
「お前ら猿になれんのかー!?」
と小林兄弟が煽りまくって踊らせた「Monkey」、そしてラストは要司のボーカルが圧倒的にカッコいい「尖端」で終了。これからこのバンドはいろんなフェスに初出演していくが、来年はとりあえずはこのステージを雨が降らなくてもしっかり埋められる存在になってほしい。
1.Phantom
2.bara
3.Stand by you (新曲)
4.Traffic
5.Monkey
6.尖端
11:55~ エレファントカシマシ [GRASS STAGE]
今や若手バンドが、最もフェスで見たいバンドに名前をあげる存在になったエレカシ。2年前までこのフェス皆勤賞だったが、去年は宮本の耳の治療により出演することができなかったので、初めてインターバルが空いての出演になる。
サポートにヒラマミキオ(ギター)を加えた5人編成で、「ズレてる方がいい」からスタートし、
「俺たちベテランだからたくさん曲があるんだけど、その中からいい曲だけを厳選してお届けします!」
と髪を切ってサッパリしたように見える宮本が言うように、「今宵の月のように」を筆頭に名曲を連発。とりわけ、
「昔書いた名曲を発掘してきた」
と紹介された「ハナウタ ~遠い昔からの物語~」はフェスで演奏されたのはそこそこ久しぶりな感じ。言うほど昔の曲ではないけれど。
「俺たちの明日」では歌い出しから、座って聴いていた人たちが立ち上がって拳を突き出すというほどの、新たなエレカシ黄金期のアンセムぶりを見せつけると、いつにも増して性急なテンポで、宮本がかなり歌詞を変えて歌い、ラストは「ファイティングマン」。かつてはGRASS STAGEからLAKE STAGEになり、それでも客席ガラガラという光景を見ただけに、こうして再び文句無しにGRASS STAGEに出れるようになり、しっかり埋めているのは本当にすごいことだと思うし、やはりこのフェスにはこのバンドがいないとなぁと思わせてくれる。宮本も本当に嬉しそうだった。
1.ズレてる方がいい
2.今宵の月のように
3.悲しみの果て
4.デーデ
5.風に吹かれて
6.Destiny
7.ハナウタ ~遠い昔からの物語~
8.俺たちの明日
9.so many people
10.ガストロンジャー
11.ファイティングマン
12:50~ THE ORAL CIGARETTES [BUZZ STAGE]
初出演のTHE ORAL CIGARETTES。サウンドチェックをメンバー全員で行いながら、山中(ボーカル)は、
「あー!エレカシ見たかったー!」
と、自分たちのセッティングと時間がかぶって見れなかったエレカシへの思いを叫ぶ。そのままメンバーがステージに残り、時間になるとスタートするというスタイルはアルカラに通じるところもある。(両者は仲も良い)
山中の前口上から、「mist…」でスタートすると、テントからはみ出すほどに序盤から満員となった観客とのコール&レスポンスも関西人らしい盛りあげ方で展開し、「大魔王参上」ではあきらかにあきら(ベース)が左足を高くあげながら演奏するのだが、もはや頭の上まで足が上がっているという絶好調ぶり。
「今度東名阪でワンマンツアーやるんですけど、今日最速でこの会場でチケット買えます。ここにいるみんなが買ったら瞬殺やな(笑)今日初めて俺らのライブ見た人は?めっちゃいっぱいおるな。(8~9割手を挙げた)じゃあワンマン行ってみようかなって人は?めちゃくちゃおるやん!(ほぼ全員手を挙げる)お前らええ奴やなぁ!じゃあちゃんと買えよ!」
とツアー、さらには11月についにメジャーでの1stアルバムが出ることを発表すると、
「2013年にTHE ORAL CIGARETTESが生み出した、最強のキラーチューン!」
と紹介された「Mr.ファントム」、そして、
「嫌だー!帰りたくない!来年はもっとでかいステージでお会いしましょう!」
とラストは「起死回生STORY」で終始踊らせまくった。
まだまだ無名中の無名だった年末のCDJも初出演でまさかの満員(本人も他誌のインタビューで言うほど驚いてた)、そして今回も初出演で満員。JAPANにそこまでプッシュされているわけではない(むしろスペシャなどと共同で開催してるオーディションで優勝して出てきただけに、MUSICAのほうがプッシュしてる)が、このフェスの層との相性が抜群なことをこれで見せつけた。山中の言っていた、「来年のでかいステージ」はもしかしたらLAKEくらいまで行ってしまうかもしれないというほどの期待感に満ち溢れている。
ちなみに、ライブ後にチケットセンターに行ったら、ワンマンの最速先行販売はもうソールドアウトするという、バンドのみならず観客側も有言実行。
1.mist…
2.大魔王参上
3.出会い街
4.N.I.R.A
5.Mr.ファントム
6.起死回生STORY
13:20~ 10-FEET [GRASS STAGE]
もはやこのフェスどころか、邦楽フェスを代表する存在と言える10-FEET。いきなりの「RIVER」でスタートし、今年もTAKUMAは
「流れ行く 那珂川~」
と歌詞をひたちなか仕様にアレンジして歌うと、演奏が終わるとなんと再び「RIVER」のイントロを演奏し始め、観客をどよめかせるも、
「やるかー!」
と、ただのフェイント。そこからは定番曲をひたすら連発していき、4曲終わった段階で、
「ありがとうございましたー!10-FEETでしたー!」
と、何故か早くも終わらせようとして、
「アンコール始めます!」
と勝手にアンコールに突入していく。(特に一回引っ込んだりはしてない)
「去年、靴だけダイブしろと言って靴を投げさせたら、3000足の靴が空を飛び交い、スタッフが必死に回収した結果、セキュリティがステージ前からいなくなってしまうという事態になってしまいました~(笑)
大人になってから初めてというくらいに怒られました~(笑)」
と、去年の靴だけダイブを、何故か旅番組のナレーターっぽく話し、今年は靴を20cmだけ頭上に投げてしっかり自分で回収するというパフォーマンスで去年のリベンジを果たす。
そしてラストは「CHERRY BLOSSOM」でタオルが飛び交うエンディング。ダイブに関してはいろいろ思うところはあると思うが、こうして本来のライブならダイブが起きて当然みたいなバンドが、こうしてダイブをしなくても楽しませるようなパフォーマンスをしてくれるのは本当に頼もしい。
ただ、公式サイトのクイックレポートには靴のくだりは一切書いてなかっただけに、また今年も怒られるんだろうか(笑)
1.RIVER
2.4REST
3.JUST A FALSE! JUST A HOLE!
4.2%
5.super stomper
6.JUNGLES
7.1sec.
8.goes on
9.蜃気楼
10.その向こうへ
11.CHERRY BLOSSOM
14:45~ 9mm Parabellum Bullet [GRASS STAGE]
もはや雨降らないんじゃないか?というくらいに暑さを感じるほどになってきているので、このあたりでレインコートを脱ぎ、長靴から普通の靴に履き替えることに。
そんな中、もはやGRASSの常連となっている9mmが登場。いきなり「Discommunication」でスタートすると、歌詞に「朝日」が出てくる「The Revolutionary」では文字通りに雲の隙間から太陽が顔を出し、
「太陽が出てきたぞー!」
と卓郎が叫ぶ。
滝(ギター)と和彦(ベース)が合わせてジャンプしたり、滝がゴロゴロとステージの上を転げ回りながらギターを弾きまくるという、いつにも増して激しいアクションを見せながら、新曲「生命のワルツ」も披露。タイトルから、「命のゼンマイ」的な曲かと思っていたが、イントロこそ厳かなワルツという感じだが、いきなり爆音かつ高速に急展開する、9mmらしさ全開の曲。
そこからもシングルを中心にした代表曲を連発し、
「同じ目的のためにこれだけ多くの人が集まってるってすごいことだよね。俺たちはそういうことができるんだよね。みんなが家に帰ってこのエネルギーを周りに振りまけるように我々も演奏するからさ。でも1番の敵は自分自身の弱さだと思うんだよ。まぁ何が言いたいかと言うと、俺たちはみんなのハートに火をつけたいんだよ!」
と「ハートに火をつけて」からはさらに加速。「新しい光」では再び太陽が顔を出し、ラストは「Punishment」で終了…かと思いきや、卓郎がマラカスを持って踊らせまくる「Talking Machine」で終了。もはや貫禄すら感じるほどの圧巻のライブを見せた。
1.Discommunication
2.The Revolutionary
3.Black Market Blues
4.Answer And Answer
5.生命のワルツ (新曲)
6.Supernova
7.黒い森の旅人
8.ハートに火をつけて
9.新しい光
10.Punishment
11.Talking Machine
15:45~ 中村一義 (Acoustic Set) [SOUND OF FOREST]
100sで最後に出演したのが2009年。それから5年ぶりの出演となる中村一義。これまではずっとGRASS STAGEへの出演だったが、アコースティック編成ということもあってか、今回はSOUND OF FORESTへの出演。
最近おなじみの町田昌弘とのまちなかスタイルで、デビュー以来からの名曲を連発。今年でこのフェスが15周年ということで、第一回のこのフェスに出るはずだった時のことも話す。(第一回の大トリで出演するはずだったが、台風直撃によって、出番前に中止になってしまった)
「すごいライブ前に気合い入れてたんだけど、中止になってからの記憶が全然なくて、気づいたら帰りのバスに乗ってたんだけど、高速でずっとスジャータのトラックが並走してて、その記憶だけがはっきり残ってる(笑)
そんな景色を思い出させてくれる曲」
と紹介された「セブンスター」、第一回で中止にならなければ演奏されていたという「ジュビリー」ではサビのフレーズを観客に歌わせて、大合唱が起きる。決して観客は多くはなかったが、ここに集まった人はみな、このアーティストには思い入れがある人なので、1人1人が大きな声で歌っていた。
そしてラストは「1,2,3」から、
「ここでこれだけの声を聴かせてくれた人たちが、みんな死ぬように生きてるはずがない!」
と、このフェスで何度も歴史を刻んできた名曲「キャノンボール」で終了。
「このステージ気に入った!俺はここの森の住人になる!」
と言っていたが(町田に「じゃあ明日も来るの?(笑)」と言われていた)、これまではかなりインターバルが空くことが多かっただけに、これからは毎年出て欲しい。出演回数はそんなに多くはないし、近年は特にあまり出なくなったけど、自分にとってこのフェスを代表するアーティストの1人なのは絶対これからも変わらないだろうから。
1.犬と猫
2.永遠なるもの
3.セブンスター
4.ジュビリー
5.1,2,3
6.キャノンボール
そのあと、GRASS STAGEに戻り、the HIATUSを途中からちょっと見る。と、そしたらいきなり雨が降ってきて、細美武士も思わず、
「こんな演出、狙っても絶対できねえよ!最高じゃねぇか!」
と、いつにも増して楽しそうに歌っていた。ライブ後にすぐ雨が止んだので、この人が自分たちのライブのために雨を呼んだんじゃないかという感じすらするほどに神々しい姿だった。
17:30~ Plastic Tree [PARK STAGE]
2年前はWING TENTに出演したPlastic Tree、今年はPARK STAGEに登場。かなり天気は悪いが、雨は降っていないのが救い。
おなじみMy Bloody Valentine「Only Shallow」のSEで登場すると、このフェスにおいては異例とも言える黄色い歓声がメンバーに飛ぶ。そんな中、曇り空のPARK STAGEをシューゲイザー要素の強いバンドサウンドが支配していく。
有村(ボーカル&ギター)の
「やぁやぁ」
というおなじみの挨拶からの「メランコリック」では激しいヘドバンも発生し、すでにPVが公開されている新曲「マイム」では有村が飛び跳ねながら歌い、観客もピョンピョン飛び跳ねる。打ち込みも使ったエレクトロの要素も取り入れた曲だが、ここまで飛び跳ねられる曲はあまりないだけに、幅広いこのバンドの音楽性をさらに広げる曲になっていきそうな気がする。
そしてなんと次の曲であっという間のラストは「リプレイ」。CDJでは4曲だけだったので、それよりは曲数は増えたが、それでもやっぱりまだまだ少ない。夏の野外に似合う曲は他にもあるし、ロックフェスに来る観客にアピールできそうな曲もたくさんある。1曲が長いので仕方がないが、世界観に浸ってきたと思ったら終わりだからなぁ。
しかし、過去に出演経験があるとはいえ、V系に括られるPlastic Treeにはこのフェスはアウェーな場と言える。(動員もワンマンの規模を考えるとかなり寂しいものだった)しかし、V系なんてのはただの見た目の話。彼らは紛れもなくロックバンドそのものだと、ライブを見る度に実感する。今度は夜に出て欲しいな。出来ればLAKEの夜が似合いそうだが、FORESTでも良さそうな気がする。
1.1999
2.曲論
3.メランコリック
4.マイム (新曲)
5.リプレイ
18:40~ BIGMAMA [LAKE STAGE]
今年のLAKE STAGE、最後を締めくくるのはBIGMAMA。すでに満員の観客が待ち受ける中、メンバーが登場すると金井が、
「ROCK IN JAPANがもうすぐ終わっちゃうよー!」
と言い、
「みなさんをRoclassicの世界にご案内しましょう!」
と「荒狂曲"シンセカイ"」からスタート。
「このステージにピッタリな曲」
と紹介されたのは、もちろん「白鳥の湖」のRoclassicバージョン「Swan Song」。高校の先輩であるグッドモーニングアメリカのたなしんが前日に白鳥のコスプレをして登場したが、同じ高校の先輩後輩で考えることは同じでも、ステージでの表し方は全く違うのが非常に面白い。
ベートーベンの第九のRoclassicである「No.9」では夜のLAKE STAGEという幻想的な空間に歓喜のコーラスが響き渡る。こちらも前日にアジカンが同名の曲を演奏しているが、タイトルこそ同じでも、曲のテーマは全く違うのが面白い。
というように序盤は「Roclassic」の曲が中心で、
「この景色を見るために一年間生きてきたような気がしてます!」
という金井のMCのあとは、ライブ定番曲を連発。しかしながら、「あれ?もう終わり?」と思うほどに実にあっという間のライブであった。
アンコールを待つ観客が「until the blouse is buttoned up」を合唱していると、再びメンバーが登場し、金井が、
「じゃあそのまま歌ってよ!」
と言って、そのまま曲へ。色とりどりのタオルを掲げて合唱する観客の姿がスクリーンに映ると、みんな本当にいい顔をしていて、もうフェスが終わってしまうという感情もあり、ついうるっときてしまった。
演奏が終わると金井が、
「BIGMAMAでした、ありがとうございました!ROCK IN JAPAN FES.、LAKE STAGEでした!」
と、バンドのライブとともに、このステージすらも締めた。いつの間にか、このバンドはこのステージを代表するバンドになっていた。金井がそう言ったことで、LAKE STAGE、今年もありがとう!と思えた。
1.荒狂曲 "シンセカイ"
2.Swan Song
3.alongside
4.No.9
5.Mr.&Mrs.Balloon
6.#DIV/0!
7.秘密
8.Sweet Dreams
encore
10.until the blouse is buttoned up
そのあと、飲食ブースで唐揚げを食べたりしながら、GRASS STAGEの大トリ、SEKAI NO OWARIをちょっとだけ見る。「幻の命」とアンコールの「インスタントラジオ」が聴けて良かったな。
そして、花火が上がって、4日間全日程終了。雨もあったけど、やっぱり来てよかった。生きてる限り、このフェスが続く限りは、来ないという選択肢は自分の中にはない。来年この景色を見れるように一年間頑張ろうと心に誓った。
だが結局、そのあとも名残惜しくてなかなか帰れず、みなと屋に行っておにぎりを食べたり、DJブースで遠藤孝行のDJを聴いたり。今年のこのフェスの最後の曲は、andymoriの「everything is my guitar」だった。
ここに来るようになって11年。ステージも増えたし、フェスに出ている人やフェスの在り方、自分の趣味や趣向もだいぶ変わった。でも、それでもこのフェスが自分の人生の中で1番大事な時間なのはずっと変わらない。だから、ひたちなか、また来年!今年も本当に楽しかった、ありがとう!



10:30~ パスピエ [LAKE STAGE]
そんな状況なもので、LAKE STAGEは開演前はガラガラ。他のステージがどうだったかはわからないが、これはかなり厳しい状態だった。
そんな中、初出演だった去年はWING TENTだったが、今年は一気にLAKE STAGEまで進出したパスピエが、開演前からサウンドチェックをメンバー全員で行っていると、その時間は雨が止んだ。しかし、山崎洋一郎が前説を始めるとまた雨が降り始め、呼び込みのあとにメンバーが登場、とりわけ大胡田なつき(ボーカル)が登場するとぱたっと雨が止むという、この人は一体どんな力を持っているんだ!?と思わずにはいられない。
「S.S」からスタートし、最新アルバム「幕の内ISM」の曲も交えるという選曲はアルバムリリース後のイベントやフェスでの定番となっているが、三澤(ギター)と露崎(ベース)がライブを重ねるごとにステージの前まで出てきたり、目を引くようなアクションで演奏したりと、大胡田の存在感に負けないプレイヤーになってきている。
途中でまた少し雨が降ってきてしまったのだが、「夏フェスを意識して作った曲」と紹介された「七色の少年」は、こんな天気ではなく、晴れた空の下で聴いてみたかった。
ライブの途中から人がどんどん増えてきたのは、遅れて会場に到着した人たちがそのままこのステージに入ってきたからだと思うが、開場が遅れたり、天気がいつものように晴れていたら、きっと満員になっており、「ロックフェス(CDJ)に行って、このバンドを組んだ」という成田ハネダ(ピアノ)が最高のフェスの景色を見れただろうと思うので、そこが残念。
ただ、雨が降っていても全く演奏が乱れないどころか、むしろここ最近で1番と言っていいくらいに生き生きとしたライブを展開していたのはさすがとしか言いようがない。
あとでかいステージに進出したことによって、スクリーンに演奏の様子が映るようになったのだが、メンバーが顔出しをしていないので、カメラがメンバーの顔は映らないように撮っていた。でも、ステージがでかくなればなるほど、ずっとこのままやるのはキツくないか?
1.S.S
2.YES / NO
3.フィーバー
4.MATATABISTEP
5.七色の少年
6.チャイナタウン
7.ワールドエンド
8.最終電車
11:10~ Large House Satisfaction [WING TENT]
パスピエが終わる時には雨が止み、すっかり晴れ間すら見えるようになった中、屋根があるWING TENTには、野外フェスの青空よりも、薄暗い地下のライブハウスが似合うバンド、Large House Satisfactionが登場。
黒の衣装に身を包んだ賢司(ベース)、要司(ギター&ボーカル)の小林兄弟と、真逆の白いTシャツを着た田中(ドラム)が登場し、「Phantom」から、要司の野獣の咆哮のようなボーカルがテントの中を支配し、賢司と田中のドス黒いグルーヴが観客を踊らせていく。
「ROCK IN JAPAN最高だな!でも雨降りゃあいいのに。そうすりゃもっと人がここに来てたでしょー」
と、おそらく雨を望んでいる人はそういない中、普通に口にするふてぶてしさ全開の賢司が10月に新たなミニアルバムをリリースすることを発表すると、その中から新曲の「Stand by you」を演奏。基本的にこのバンドの曲はカッコいいロックンロールという曲が多いが、どこかしらアレンジだったり歌詞だったりにギミックが仕込まれているのだが、この曲は本当にストレートそのもの。ともするととっつきづらい感じもするバンドだが、こういう曲はそういう人も掴めると思う。
「お前ら猿になれんのかー!?」
と小林兄弟が煽りまくって踊らせた「Monkey」、そしてラストは要司のボーカルが圧倒的にカッコいい「尖端」で終了。これからこのバンドはいろんなフェスに初出演していくが、来年はとりあえずはこのステージを雨が降らなくてもしっかり埋められる存在になってほしい。
1.Phantom
2.bara
3.Stand by you (新曲)
4.Traffic
5.Monkey
6.尖端
11:55~ エレファントカシマシ [GRASS STAGE]
今や若手バンドが、最もフェスで見たいバンドに名前をあげる存在になったエレカシ。2年前までこのフェス皆勤賞だったが、去年は宮本の耳の治療により出演することができなかったので、初めてインターバルが空いての出演になる。
サポートにヒラマミキオ(ギター)を加えた5人編成で、「ズレてる方がいい」からスタートし、
「俺たちベテランだからたくさん曲があるんだけど、その中からいい曲だけを厳選してお届けします!」
と髪を切ってサッパリしたように見える宮本が言うように、「今宵の月のように」を筆頭に名曲を連発。とりわけ、
「昔書いた名曲を発掘してきた」
と紹介された「ハナウタ ~遠い昔からの物語~」はフェスで演奏されたのはそこそこ久しぶりな感じ。言うほど昔の曲ではないけれど。
「俺たちの明日」では歌い出しから、座って聴いていた人たちが立ち上がって拳を突き出すというほどの、新たなエレカシ黄金期のアンセムぶりを見せつけると、いつにも増して性急なテンポで、宮本がかなり歌詞を変えて歌い、ラストは「ファイティングマン」。かつてはGRASS STAGEからLAKE STAGEになり、それでも客席ガラガラという光景を見ただけに、こうして再び文句無しにGRASS STAGEに出れるようになり、しっかり埋めているのは本当にすごいことだと思うし、やはりこのフェスにはこのバンドがいないとなぁと思わせてくれる。宮本も本当に嬉しそうだった。
1.ズレてる方がいい
2.今宵の月のように
3.悲しみの果て
4.デーデ
5.風に吹かれて
6.Destiny
7.ハナウタ ~遠い昔からの物語~
8.俺たちの明日
9.so many people
10.ガストロンジャー
11.ファイティングマン
12:50~ THE ORAL CIGARETTES [BUZZ STAGE]
初出演のTHE ORAL CIGARETTES。サウンドチェックをメンバー全員で行いながら、山中(ボーカル)は、
「あー!エレカシ見たかったー!」
と、自分たちのセッティングと時間がかぶって見れなかったエレカシへの思いを叫ぶ。そのままメンバーがステージに残り、時間になるとスタートするというスタイルはアルカラに通じるところもある。(両者は仲も良い)
山中の前口上から、「mist…」でスタートすると、テントからはみ出すほどに序盤から満員となった観客とのコール&レスポンスも関西人らしい盛りあげ方で展開し、「大魔王参上」ではあきらかにあきら(ベース)が左足を高くあげながら演奏するのだが、もはや頭の上まで足が上がっているという絶好調ぶり。
「今度東名阪でワンマンツアーやるんですけど、今日最速でこの会場でチケット買えます。ここにいるみんなが買ったら瞬殺やな(笑)今日初めて俺らのライブ見た人は?めっちゃいっぱいおるな。(8~9割手を挙げた)じゃあワンマン行ってみようかなって人は?めちゃくちゃおるやん!(ほぼ全員手を挙げる)お前らええ奴やなぁ!じゃあちゃんと買えよ!」
とツアー、さらには11月についにメジャーでの1stアルバムが出ることを発表すると、
「2013年にTHE ORAL CIGARETTESが生み出した、最強のキラーチューン!」
と紹介された「Mr.ファントム」、そして、
「嫌だー!帰りたくない!来年はもっとでかいステージでお会いしましょう!」
とラストは「起死回生STORY」で終始踊らせまくった。
まだまだ無名中の無名だった年末のCDJも初出演でまさかの満員(本人も他誌のインタビューで言うほど驚いてた)、そして今回も初出演で満員。JAPANにそこまでプッシュされているわけではない(むしろスペシャなどと共同で開催してるオーディションで優勝して出てきただけに、MUSICAのほうがプッシュしてる)が、このフェスの層との相性が抜群なことをこれで見せつけた。山中の言っていた、「来年のでかいステージ」はもしかしたらLAKEくらいまで行ってしまうかもしれないというほどの期待感に満ち溢れている。
ちなみに、ライブ後にチケットセンターに行ったら、ワンマンの最速先行販売はもうソールドアウトするという、バンドのみならず観客側も有言実行。
1.mist…
2.大魔王参上
3.出会い街
4.N.I.R.A
5.Mr.ファントム
6.起死回生STORY
13:20~ 10-FEET [GRASS STAGE]
もはやこのフェスどころか、邦楽フェスを代表する存在と言える10-FEET。いきなりの「RIVER」でスタートし、今年もTAKUMAは
「流れ行く 那珂川~」
と歌詞をひたちなか仕様にアレンジして歌うと、演奏が終わるとなんと再び「RIVER」のイントロを演奏し始め、観客をどよめかせるも、
「やるかー!」
と、ただのフェイント。そこからは定番曲をひたすら連発していき、4曲終わった段階で、
「ありがとうございましたー!10-FEETでしたー!」
と、何故か早くも終わらせようとして、
「アンコール始めます!」
と勝手にアンコールに突入していく。(特に一回引っ込んだりはしてない)
「去年、靴だけダイブしろと言って靴を投げさせたら、3000足の靴が空を飛び交い、スタッフが必死に回収した結果、セキュリティがステージ前からいなくなってしまうという事態になってしまいました~(笑)
大人になってから初めてというくらいに怒られました~(笑)」
と、去年の靴だけダイブを、何故か旅番組のナレーターっぽく話し、今年は靴を20cmだけ頭上に投げてしっかり自分で回収するというパフォーマンスで去年のリベンジを果たす。
そしてラストは「CHERRY BLOSSOM」でタオルが飛び交うエンディング。ダイブに関してはいろいろ思うところはあると思うが、こうして本来のライブならダイブが起きて当然みたいなバンドが、こうしてダイブをしなくても楽しませるようなパフォーマンスをしてくれるのは本当に頼もしい。
ただ、公式サイトのクイックレポートには靴のくだりは一切書いてなかっただけに、また今年も怒られるんだろうか(笑)
1.RIVER
2.4REST
3.JUST A FALSE! JUST A HOLE!
4.2%
5.super stomper
6.JUNGLES
7.1sec.
8.goes on
9.蜃気楼
10.その向こうへ
11.CHERRY BLOSSOM
14:45~ 9mm Parabellum Bullet [GRASS STAGE]
もはや雨降らないんじゃないか?というくらいに暑さを感じるほどになってきているので、このあたりでレインコートを脱ぎ、長靴から普通の靴に履き替えることに。
そんな中、もはやGRASSの常連となっている9mmが登場。いきなり「Discommunication」でスタートすると、歌詞に「朝日」が出てくる「The Revolutionary」では文字通りに雲の隙間から太陽が顔を出し、
「太陽が出てきたぞー!」
と卓郎が叫ぶ。
滝(ギター)と和彦(ベース)が合わせてジャンプしたり、滝がゴロゴロとステージの上を転げ回りながらギターを弾きまくるという、いつにも増して激しいアクションを見せながら、新曲「生命のワルツ」も披露。タイトルから、「命のゼンマイ」的な曲かと思っていたが、イントロこそ厳かなワルツという感じだが、いきなり爆音かつ高速に急展開する、9mmらしさ全開の曲。
そこからもシングルを中心にした代表曲を連発し、
「同じ目的のためにこれだけ多くの人が集まってるってすごいことだよね。俺たちはそういうことができるんだよね。みんなが家に帰ってこのエネルギーを周りに振りまけるように我々も演奏するからさ。でも1番の敵は自分自身の弱さだと思うんだよ。まぁ何が言いたいかと言うと、俺たちはみんなのハートに火をつけたいんだよ!」
と「ハートに火をつけて」からはさらに加速。「新しい光」では再び太陽が顔を出し、ラストは「Punishment」で終了…かと思いきや、卓郎がマラカスを持って踊らせまくる「Talking Machine」で終了。もはや貫禄すら感じるほどの圧巻のライブを見せた。
1.Discommunication
2.The Revolutionary
3.Black Market Blues
4.Answer And Answer
5.生命のワルツ (新曲)
6.Supernova
7.黒い森の旅人
8.ハートに火をつけて
9.新しい光
10.Punishment
11.Talking Machine
15:45~ 中村一義 (Acoustic Set) [SOUND OF FOREST]
100sで最後に出演したのが2009年。それから5年ぶりの出演となる中村一義。これまではずっとGRASS STAGEへの出演だったが、アコースティック編成ということもあってか、今回はSOUND OF FORESTへの出演。
最近おなじみの町田昌弘とのまちなかスタイルで、デビュー以来からの名曲を連発。今年でこのフェスが15周年ということで、第一回のこのフェスに出るはずだった時のことも話す。(第一回の大トリで出演するはずだったが、台風直撃によって、出番前に中止になってしまった)
「すごいライブ前に気合い入れてたんだけど、中止になってからの記憶が全然なくて、気づいたら帰りのバスに乗ってたんだけど、高速でずっとスジャータのトラックが並走してて、その記憶だけがはっきり残ってる(笑)
そんな景色を思い出させてくれる曲」
と紹介された「セブンスター」、第一回で中止にならなければ演奏されていたという「ジュビリー」ではサビのフレーズを観客に歌わせて、大合唱が起きる。決して観客は多くはなかったが、ここに集まった人はみな、このアーティストには思い入れがある人なので、1人1人が大きな声で歌っていた。
そしてラストは「1,2,3」から、
「ここでこれだけの声を聴かせてくれた人たちが、みんな死ぬように生きてるはずがない!」
と、このフェスで何度も歴史を刻んできた名曲「キャノンボール」で終了。
「このステージ気に入った!俺はここの森の住人になる!」
と言っていたが(町田に「じゃあ明日も来るの?(笑)」と言われていた)、これまではかなりインターバルが空くことが多かっただけに、これからは毎年出て欲しい。出演回数はそんなに多くはないし、近年は特にあまり出なくなったけど、自分にとってこのフェスを代表するアーティストの1人なのは絶対これからも変わらないだろうから。
1.犬と猫
2.永遠なるもの
3.セブンスター
4.ジュビリー
5.1,2,3
6.キャノンボール
そのあと、GRASS STAGEに戻り、the HIATUSを途中からちょっと見る。と、そしたらいきなり雨が降ってきて、細美武士も思わず、
「こんな演出、狙っても絶対できねえよ!最高じゃねぇか!」
と、いつにも増して楽しそうに歌っていた。ライブ後にすぐ雨が止んだので、この人が自分たちのライブのために雨を呼んだんじゃないかという感じすらするほどに神々しい姿だった。
17:30~ Plastic Tree [PARK STAGE]
2年前はWING TENTに出演したPlastic Tree、今年はPARK STAGEに登場。かなり天気は悪いが、雨は降っていないのが救い。
おなじみMy Bloody Valentine「Only Shallow」のSEで登場すると、このフェスにおいては異例とも言える黄色い歓声がメンバーに飛ぶ。そんな中、曇り空のPARK STAGEをシューゲイザー要素の強いバンドサウンドが支配していく。
有村(ボーカル&ギター)の
「やぁやぁ」
というおなじみの挨拶からの「メランコリック」では激しいヘドバンも発生し、すでにPVが公開されている新曲「マイム」では有村が飛び跳ねながら歌い、観客もピョンピョン飛び跳ねる。打ち込みも使ったエレクトロの要素も取り入れた曲だが、ここまで飛び跳ねられる曲はあまりないだけに、幅広いこのバンドの音楽性をさらに広げる曲になっていきそうな気がする。
そしてなんと次の曲であっという間のラストは「リプレイ」。CDJでは4曲だけだったので、それよりは曲数は増えたが、それでもやっぱりまだまだ少ない。夏の野外に似合う曲は他にもあるし、ロックフェスに来る観客にアピールできそうな曲もたくさんある。1曲が長いので仕方がないが、世界観に浸ってきたと思ったら終わりだからなぁ。
しかし、過去に出演経験があるとはいえ、V系に括られるPlastic Treeにはこのフェスはアウェーな場と言える。(動員もワンマンの規模を考えるとかなり寂しいものだった)しかし、V系なんてのはただの見た目の話。彼らは紛れもなくロックバンドそのものだと、ライブを見る度に実感する。今度は夜に出て欲しいな。出来ればLAKEの夜が似合いそうだが、FORESTでも良さそうな気がする。
1.1999
2.曲論
3.メランコリック
4.マイム (新曲)
5.リプレイ
18:40~ BIGMAMA [LAKE STAGE]
今年のLAKE STAGE、最後を締めくくるのはBIGMAMA。すでに満員の観客が待ち受ける中、メンバーが登場すると金井が、
「ROCK IN JAPANがもうすぐ終わっちゃうよー!」
と言い、
「みなさんをRoclassicの世界にご案内しましょう!」
と「荒狂曲"シンセカイ"」からスタート。
「このステージにピッタリな曲」
と紹介されたのは、もちろん「白鳥の湖」のRoclassicバージョン「Swan Song」。高校の先輩であるグッドモーニングアメリカのたなしんが前日に白鳥のコスプレをして登場したが、同じ高校の先輩後輩で考えることは同じでも、ステージでの表し方は全く違うのが非常に面白い。
ベートーベンの第九のRoclassicである「No.9」では夜のLAKE STAGEという幻想的な空間に歓喜のコーラスが響き渡る。こちらも前日にアジカンが同名の曲を演奏しているが、タイトルこそ同じでも、曲のテーマは全く違うのが面白い。
というように序盤は「Roclassic」の曲が中心で、
「この景色を見るために一年間生きてきたような気がしてます!」
という金井のMCのあとは、ライブ定番曲を連発。しかしながら、「あれ?もう終わり?」と思うほどに実にあっという間のライブであった。
アンコールを待つ観客が「until the blouse is buttoned up」を合唱していると、再びメンバーが登場し、金井が、
「じゃあそのまま歌ってよ!」
と言って、そのまま曲へ。色とりどりのタオルを掲げて合唱する観客の姿がスクリーンに映ると、みんな本当にいい顔をしていて、もうフェスが終わってしまうという感情もあり、ついうるっときてしまった。
演奏が終わると金井が、
「BIGMAMAでした、ありがとうございました!ROCK IN JAPAN FES.、LAKE STAGEでした!」
と、バンドのライブとともに、このステージすらも締めた。いつの間にか、このバンドはこのステージを代表するバンドになっていた。金井がそう言ったことで、LAKE STAGE、今年もありがとう!と思えた。
1.荒狂曲 "シンセカイ"
2.Swan Song
3.alongside
4.No.9
5.Mr.&Mrs.Balloon
6.#DIV/0!
7.秘密
8.Sweet Dreams
encore
10.until the blouse is buttoned up
そのあと、飲食ブースで唐揚げを食べたりしながら、GRASS STAGEの大トリ、SEKAI NO OWARIをちょっとだけ見る。「幻の命」とアンコールの「インスタントラジオ」が聴けて良かったな。
そして、花火が上がって、4日間全日程終了。雨もあったけど、やっぱり来てよかった。生きてる限り、このフェスが続く限りは、来ないという選択肢は自分の中にはない。来年この景色を見れるように一年間頑張ろうと心に誓った。
だが結局、そのあとも名残惜しくてなかなか帰れず、みなと屋に行っておにぎりを食べたり、DJブースで遠藤孝行のDJを聴いたり。今年のこのフェスの最後の曲は、andymoriの「everything is my guitar」だった。
ここに来るようになって11年。ステージも増えたし、フェスに出ている人やフェスの在り方、自分の趣味や趣向もだいぶ変わった。でも、それでもこのフェスが自分の人生の中で1番大事な時間なのはずっと変わらない。だから、ひたちなか、また来年!今年も本当に楽しかった、ありがとう!


