ハルカミライ 「A CRATER」ダイジェスト映像を見て
- 2020/05/13
- 18:36
アリトアラユル記事やニュースにも同じ枕詞が使われすぎているけれど、やっぱり使わざるを得ないというのはやはり新型コロナウイルスの影響によってライブに行くのはもちろん、仕事はあれどプライベートでは外出すらもできないような状況が続いているということである。
最後にライブに行ったのが3月半ばくらいだったので、もう2ヶ月くらいライブに行っていない。基本的にはライブに行って自分が見たことや感じたことを書くというスタイルでブログを書いているために、そのブログを書くためのネタすらもないから全然ブログも書いていない。
(そもそもブログを書くためにライブに行っているのではなく、ライブに行ったことを綴る手段としてブログを書いているので、やはり「ライブに行く」というのが自分にとっては1番大事だし1番最初である)
多くのアーティストが過去のライブ映像なんかを配信するようになっており、ライブに行けない状況であるだけにそうした映像を見るのが大きな楽しみの一つになっている人もたくさんいると思われるが、先日、ハルカミライは昨年12月に開催された幕張メッセでのワンマンライブ「A CRATER」のダイジェスト映像を公開した。
その前にもハルカミライは「スタジオ演奏配信」という形でリアルタイムで演奏する姿を配信したりもしていたが、これまでにライブ映像を積極的に公開することをしてこなかったバンドである。
それはかつてHi-STANDARDが「カラオケ行って歌うならバンドやれ」と言ってカラオケに曲を入れていなかったように(今は普通に入っている)、映像作品をリリースしてそれを買ってもらうお金があるのなら実際にライブに足を運んで欲しいという意識がバンドサイドにもレーベルサイドにもあると思われるし、そこには「ライブを1回見てもらえばどんなバンドなのか絶対にわかる」というライブへの絶対的な自信があるからこそだ。
かくして公開された、わずか5分くらいの短い「A CRATER」の映像。当日もクレーンカメラが入っていたので、なんらかの形で映像には残るとは思っていたが、360°客席ライブであったが故に、自分のいた場所はドラムの小松の真後ろであった。それがこうして映像として公開されたことによって、いろんな角度からのバンドの姿を見ることができる。そしてステージから客席、我々観客がどう見えていたのかも。
各曲数秒ずつ。目の前ではない画面越しであってすら、なぜ見ていてこんなに感動してしまうんだろうか。この日のライブ当日のことも、それまでに見てきたハルカミライのライブのことも思い出す。
それは音楽や曲のみならず彼らの「人間力」あってこそ、というのはこれまでに何度かライブを見てきてわかっていることではあるのだが、ハルカミライがあらゆるバンドの中でその人間力をなぜこれほどまでに強く感じさせるのか。それがはっきりとわかるまでライブに行き続けたいと思うけれど、それがわかったら今よりももっとハルカミライを観るためにライブに行きまくるようになるんだろうな、とも思う。
その人間力をこの5分間という短い時間で最も感じさせるのは、ライブ後半に発された橋本学の
「よく褒め言葉で「バケモノみたいなバンドだ」って言ってくれるんだけど…。俺たちそういうんじゃないんだよ。バケモノなんかじゃない。ホンモノなだけなんだ」
という、今後日本のロックシーンにおける名言として語り継がれていくであろうMC。
それこそ昨年の04 Limited Sazabys主催のYON FESでもトリのフォーリミ前に出演し、
「普通のバンドなら「フォーリミの前に体力を使い切らせてやる!」って言うんだろうけど、ハルカミライはちょっと違うぜ。終わった後にフォーリミに走る元気を与えにきたんだー!」
と今も鮮明に脳裏に残っている、フェス史に残る大名言を放ってみせた。
でもきっとそれだけじゃなく、常にどこかのライブハウスで、そこにいる誰かの脳裏と心に焼き付くような言葉を口にしてきたのだろう。そんなバンドが、この状況が明けて最初にライブをする時にどんなことを口にするのだろうか。できることならその場所に居合わせて、幕張の時と同じように自分の耳でその言葉を聞きたいと願う。
ライブに行けなくなってしまって2ヶ月。自分の人生の中でこんなにライブに行かないのは10年以上ぶり。それだけに、もしかしたらこのままライブがない生活に慣れてしまって、それが当たり前になってしまって、ライブへ行くことの欲求が薄れてしまうかもしれないという恐怖心もあった。
でも、この5分間の映像を見た時に、やっぱり体も心も震えた。まだ自分にはその感覚が失われていない。ハルカミライのライブを見て感動することができている。そしてどれだけ首相から名指しされたとしても、少しでも早くまたあの場所に戻りたいと思っている。それがわかったのが本当に嬉しかった。
ダイジェスト映像が出たということは、きっと「A CRATER」は映像化される。こうしてライブに行けなかったり、この先の人生において辛いことがあった時に何度となくその映像を繰り返し見ることになるはず。
先が見えなくて不安になったり、なにかと絶望的になってしまいそうな今に光を当ててくれて、希望を持たせてくれて、本当に?ありがとね。
再会 再会の日を楽しみにしてるよ。
最後にライブに行ったのが3月半ばくらいだったので、もう2ヶ月くらいライブに行っていない。基本的にはライブに行って自分が見たことや感じたことを書くというスタイルでブログを書いているために、そのブログを書くためのネタすらもないから全然ブログも書いていない。
(そもそもブログを書くためにライブに行っているのではなく、ライブに行ったことを綴る手段としてブログを書いているので、やはり「ライブに行く」というのが自分にとっては1番大事だし1番最初である)
多くのアーティストが過去のライブ映像なんかを配信するようになっており、ライブに行けない状況であるだけにそうした映像を見るのが大きな楽しみの一つになっている人もたくさんいると思われるが、先日、ハルカミライは昨年12月に開催された幕張メッセでのワンマンライブ「A CRATER」のダイジェスト映像を公開した。
その前にもハルカミライは「スタジオ演奏配信」という形でリアルタイムで演奏する姿を配信したりもしていたが、これまでにライブ映像を積極的に公開することをしてこなかったバンドである。
それはかつてHi-STANDARDが「カラオケ行って歌うならバンドやれ」と言ってカラオケに曲を入れていなかったように(今は普通に入っている)、映像作品をリリースしてそれを買ってもらうお金があるのなら実際にライブに足を運んで欲しいという意識がバンドサイドにもレーベルサイドにもあると思われるし、そこには「ライブを1回見てもらえばどんなバンドなのか絶対にわかる」というライブへの絶対的な自信があるからこそだ。
かくして公開された、わずか5分くらいの短い「A CRATER」の映像。当日もクレーンカメラが入っていたので、なんらかの形で映像には残るとは思っていたが、360°客席ライブであったが故に、自分のいた場所はドラムの小松の真後ろであった。それがこうして映像として公開されたことによって、いろんな角度からのバンドの姿を見ることができる。そしてステージから客席、我々観客がどう見えていたのかも。
各曲数秒ずつ。目の前ではない画面越しであってすら、なぜ見ていてこんなに感動してしまうんだろうか。この日のライブ当日のことも、それまでに見てきたハルカミライのライブのことも思い出す。
それは音楽や曲のみならず彼らの「人間力」あってこそ、というのはこれまでに何度かライブを見てきてわかっていることではあるのだが、ハルカミライがあらゆるバンドの中でその人間力をなぜこれほどまでに強く感じさせるのか。それがはっきりとわかるまでライブに行き続けたいと思うけれど、それがわかったら今よりももっとハルカミライを観るためにライブに行きまくるようになるんだろうな、とも思う。
その人間力をこの5分間という短い時間で最も感じさせるのは、ライブ後半に発された橋本学の
「よく褒め言葉で「バケモノみたいなバンドだ」って言ってくれるんだけど…。俺たちそういうんじゃないんだよ。バケモノなんかじゃない。ホンモノなだけなんだ」
という、今後日本のロックシーンにおける名言として語り継がれていくであろうMC。
それこそ昨年の04 Limited Sazabys主催のYON FESでもトリのフォーリミ前に出演し、
「普通のバンドなら「フォーリミの前に体力を使い切らせてやる!」って言うんだろうけど、ハルカミライはちょっと違うぜ。終わった後にフォーリミに走る元気を与えにきたんだー!」
と今も鮮明に脳裏に残っている、フェス史に残る大名言を放ってみせた。
でもきっとそれだけじゃなく、常にどこかのライブハウスで、そこにいる誰かの脳裏と心に焼き付くような言葉を口にしてきたのだろう。そんなバンドが、この状況が明けて最初にライブをする時にどんなことを口にするのだろうか。できることならその場所に居合わせて、幕張の時と同じように自分の耳でその言葉を聞きたいと願う。
ライブに行けなくなってしまって2ヶ月。自分の人生の中でこんなにライブに行かないのは10年以上ぶり。それだけに、もしかしたらこのままライブがない生活に慣れてしまって、それが当たり前になってしまって、ライブへ行くことの欲求が薄れてしまうかもしれないという恐怖心もあった。
でも、この5分間の映像を見た時に、やっぱり体も心も震えた。まだ自分にはその感覚が失われていない。ハルカミライのライブを見て感動することができている。そしてどれだけ首相から名指しされたとしても、少しでも早くまたあの場所に戻りたいと思っている。それがわかったのが本当に嬉しかった。
ダイジェスト映像が出たということは、きっと「A CRATER」は映像化される。こうしてライブに行けなかったり、この先の人生において辛いことがあった時に何度となくその映像を繰り返し見ることになるはず。
先が見えなくて不安になったり、なにかと絶望的になってしまいそうな今に光を当ててくれて、希望を持たせてくれて、本当に?ありがとね。
再会 再会の日を楽しみにしてるよ。