ねごと presents 「お口ポカーン!! "Z"OOM in Z day」 @EX THEATER ROPPONGI 7/20
- 2014/07/20
- 21:21
今年、デビュー作以来のミニアルバム「"Z"OOM」をリリースした、ガールズバンド、ねごと。去年はフェス出まくり、同世代バンドとの対バンツアーなど、さらにライブへの意識を高めていた(対バンツアーの渋谷QUATTROでは久しぶりにアンコールにも応えた)だけに、すでにZeppやTOKYO DOME CITY HALLなどでもワンマンを行っているが、久々の大規模のライブハウスでのワンマンということで期待が高まる。
開演前はステージに幕がかかっており、ベース藤咲によるかなり噛み気味の影アナもあってから、18時過ぎに会場が暗転。演奏が始まってから幕が開き、「"Z"OOM」からの「真夜中のアンセム」でスタート。さらに「メルシールー」「シンクロマニカ」とシングル曲を続ける。
ちょっとした挨拶のあとにはカップリングにしておくにはもったいないくらいの名曲「彗星シロップ」が演奏されたのだが、CDでの軽快なキーボードが印象的なポップな曲から、キーボードがギターとロックに絡むライブ仕様のアレンジが施されていた。
これまではねごとのイメージとしてはやはり、「若い女の子がやってるポップなバンド」という感じだと思うが、このアレンジや、ドラムの澤村が紙パックのココアをストローを使って飲もうとしたのを蒼山が、
「ガブ飲みしたほうがロックだよ」
と言ったり、
「やっぱりライブハウスが1番だ!」
と言っていたように、バンドの意識は間違いなく「ロック」に向かっていると思われる。
そして「"Z"OOM」の曲。ミニアルバムだからというのもあるのかもしれないが、非常に肩の力が抜けているというか、バンドが今やりたいのはこういうことであり、バンドのメンバーで楽しみながら作った曲、というのが伝わってくるように、「N.Y.D.」は蒼山の語りみたいな部分があるし、「Dreamin'」はAメロ、Bメロ、サビがそれぞれ全く違う曲のよう。
こうして今までにはなかったような曲を作ったことは、今これらの曲が出来た、というよりも、これから新たな曲を作って行く上で、重要な引き出しになるような気がする。そう考えると、このミニアルバムはもっと先に評価されるようになるのかもしれない。
「nameless」「潜在証明」ではさらに逞しくなったバンドサウンドを見せつけ、「week…end」からは逆に精神の中へ深く潜って行く。とりわけ、
「普段、目に見えないものに押しつぶされそうになったりすることもあるんだけど、そういう時に好きな人の声や、みんながライブに来てくれて顔や仕草を見せてくれるのが、何よりの支えになってます」
と蒼山が自身の心境を吐露したあとに披露された「たしかなうた」は会場全体を優しさで包み込むかのように鳴っていた。
ライブでは初披露された「たしかなうた」のカップリング「B.B.B」を終えると、
「重大発表があります!」
と言って、9月に両A面シングルをリリースすることを告知し、そのうちの1曲「アンモナイト!」を、こちらも初披露。ハンドクラップから始まり、途中にはコール&レスポンスもあるなど、明らかにライブ、とりわけ大きな場所でたくさんの人と楽しさを共有し合うために作られたような曲。もう1曲の「黄昏のラプソディ」も気になるタイトルだが、イメージ的にこっちはミドル~バラード的な曲なのだろうか。
演奏自体は本当にツアー、ライブを経るごとにたくましさを増しているが、それよりも明らかに成長してるのがわかるのが、蒼山のボーカル。かつてはどちらかというと速めの曲で歌いきれてない、声が出てない時も多々あったが、終盤の代表曲の連発でも全く声が不安定になることはなく、「カロン」の最後の
「朝になっていた なっていたんだ」
のフレーズも悠々と歌いこなす。前はここが1番歌えてなかったポイントだっただけに、ガッカリすることもあったが、もうその心配もないだろう。
そんな演奏と歌唱の目に見える成長とは逆に、あまり成長しないのがメンバー全員でのMC(笑)特にギターの沙田は1番見た目的にははっきりしゃべりそうな感じがするのに、しゃべり出すと本当にグダグダ。蒼山と澤村が
「人の話を本当に聞かない(笑)」
と言っていたので、もうそういう性質なんだろうか。
そんなこともありつつ、本編ラストは「"Z"OOM」の「勲章」。この曲、バラードと言っていい曲なのだが、CDで聴くよりもライブで聴くほうがはるかに感情に訴えてくるものがあった。もちろん、そう感じたのは、バンドのライブの力が向上しているからこそ。デビュー当初だったらそうは思わなかっただろう。
解禁されてからはすっかり観客も手拍子をして待つようになったアンコールでは、沙田がカメラ(携帯ではなく、一眼レフ)で客席を撮影してから、完全燃焼するためという感じで、「Re:myned!」から「sharp #」というライブ定番曲にして最も盛り上がると言っていい2曲を連発して終了。
メンバーがステージを去ると、再び藤咲による影アナ。しかし、感極まってしまったのか、澤村に「泣かないでー!」って言われるほどに思いっきり泣きながらアナウンスしてた。前にZeppでワンマンやった時は、「まだZeppだから泣かないよ」って言ってたのになぁ。
多分、このバンドはセールスや動員的にも1stの「ex Negoto」の時が現時点でのピークだと思われているはず。だからこそこれだけライブが良くなっているのになかなか見合った評価を獲得できないのは、本当にもどかしいが、いつか武道館まで行ったらステージの上で泣いてもいいはず。
1.真夜中のアンセム
2.メルシールー
3.シンクロマニカ
4.彗星シロップ
5.メイドミー…
6.N.Y.D.
7.風惹かれ
8.Dreamin'
9.nameless
10.潜在証明
11.week…end
12.街
13.たしかなうた
14.B.B.B
15.アンモナイト! (新曲)
16.迷宮ラブレター
17.greatwall
18.ループ
19.カロン
20.勲章
encore
21.Re:myned!
22.sharp #
真夜中のアンセム
http://youtu.be/gSRucClwNXY
開演前はステージに幕がかかっており、ベース藤咲によるかなり噛み気味の影アナもあってから、18時過ぎに会場が暗転。演奏が始まってから幕が開き、「"Z"OOM」からの「真夜中のアンセム」でスタート。さらに「メルシールー」「シンクロマニカ」とシングル曲を続ける。
ちょっとした挨拶のあとにはカップリングにしておくにはもったいないくらいの名曲「彗星シロップ」が演奏されたのだが、CDでの軽快なキーボードが印象的なポップな曲から、キーボードがギターとロックに絡むライブ仕様のアレンジが施されていた。
これまではねごとのイメージとしてはやはり、「若い女の子がやってるポップなバンド」という感じだと思うが、このアレンジや、ドラムの澤村が紙パックのココアをストローを使って飲もうとしたのを蒼山が、
「ガブ飲みしたほうがロックだよ」
と言ったり、
「やっぱりライブハウスが1番だ!」
と言っていたように、バンドの意識は間違いなく「ロック」に向かっていると思われる。
そして「"Z"OOM」の曲。ミニアルバムだからというのもあるのかもしれないが、非常に肩の力が抜けているというか、バンドが今やりたいのはこういうことであり、バンドのメンバーで楽しみながら作った曲、というのが伝わってくるように、「N.Y.D.」は蒼山の語りみたいな部分があるし、「Dreamin'」はAメロ、Bメロ、サビがそれぞれ全く違う曲のよう。
こうして今までにはなかったような曲を作ったことは、今これらの曲が出来た、というよりも、これから新たな曲を作って行く上で、重要な引き出しになるような気がする。そう考えると、このミニアルバムはもっと先に評価されるようになるのかもしれない。
「nameless」「潜在証明」ではさらに逞しくなったバンドサウンドを見せつけ、「week…end」からは逆に精神の中へ深く潜って行く。とりわけ、
「普段、目に見えないものに押しつぶされそうになったりすることもあるんだけど、そういう時に好きな人の声や、みんながライブに来てくれて顔や仕草を見せてくれるのが、何よりの支えになってます」
と蒼山が自身の心境を吐露したあとに披露された「たしかなうた」は会場全体を優しさで包み込むかのように鳴っていた。
ライブでは初披露された「たしかなうた」のカップリング「B.B.B」を終えると、
「重大発表があります!」
と言って、9月に両A面シングルをリリースすることを告知し、そのうちの1曲「アンモナイト!」を、こちらも初披露。ハンドクラップから始まり、途中にはコール&レスポンスもあるなど、明らかにライブ、とりわけ大きな場所でたくさんの人と楽しさを共有し合うために作られたような曲。もう1曲の「黄昏のラプソディ」も気になるタイトルだが、イメージ的にこっちはミドル~バラード的な曲なのだろうか。
演奏自体は本当にツアー、ライブを経るごとにたくましさを増しているが、それよりも明らかに成長してるのがわかるのが、蒼山のボーカル。かつてはどちらかというと速めの曲で歌いきれてない、声が出てない時も多々あったが、終盤の代表曲の連発でも全く声が不安定になることはなく、「カロン」の最後の
「朝になっていた なっていたんだ」
のフレーズも悠々と歌いこなす。前はここが1番歌えてなかったポイントだっただけに、ガッカリすることもあったが、もうその心配もないだろう。
そんな演奏と歌唱の目に見える成長とは逆に、あまり成長しないのがメンバー全員でのMC(笑)特にギターの沙田は1番見た目的にははっきりしゃべりそうな感じがするのに、しゃべり出すと本当にグダグダ。蒼山と澤村が
「人の話を本当に聞かない(笑)」
と言っていたので、もうそういう性質なんだろうか。
そんなこともありつつ、本編ラストは「"Z"OOM」の「勲章」。この曲、バラードと言っていい曲なのだが、CDで聴くよりもライブで聴くほうがはるかに感情に訴えてくるものがあった。もちろん、そう感じたのは、バンドのライブの力が向上しているからこそ。デビュー当初だったらそうは思わなかっただろう。
解禁されてからはすっかり観客も手拍子をして待つようになったアンコールでは、沙田がカメラ(携帯ではなく、一眼レフ)で客席を撮影してから、完全燃焼するためという感じで、「Re:myned!」から「sharp #」というライブ定番曲にして最も盛り上がると言っていい2曲を連発して終了。
メンバーがステージを去ると、再び藤咲による影アナ。しかし、感極まってしまったのか、澤村に「泣かないでー!」って言われるほどに思いっきり泣きながらアナウンスしてた。前にZeppでワンマンやった時は、「まだZeppだから泣かないよ」って言ってたのになぁ。
多分、このバンドはセールスや動員的にも1stの「ex Negoto」の時が現時点でのピークだと思われているはず。だからこそこれだけライブが良くなっているのになかなか見合った評価を獲得できないのは、本当にもどかしいが、いつか武道館まで行ったらステージの上で泣いてもいいはず。
1.真夜中のアンセム
2.メルシールー
3.シンクロマニカ
4.彗星シロップ
5.メイドミー…
6.N.Y.D.
7.風惹かれ
8.Dreamin'
9.nameless
10.潜在証明
11.week…end
12.街
13.たしかなうた
14.B.B.B
15.アンモナイト! (新曲)
16.迷宮ラブレター
17.greatwall
18.ループ
19.カロン
20.勲章
encore
21.Re:myned!
22.sharp #
真夜中のアンセム
http://youtu.be/gSRucClwNXY