a flood of circle 8th Anniversary Oneman Live "レトロスペクティブ" a flood of circleのメロディーとソウル @東京キネマ倶楽部 7/16
- 2014/07/17
- 07:44
今年4月にバンド史上最大キャパの日比谷野音でワンマンライブを行った、a flood of circle。立ち見席まで出るくらいの大盛況だったライブだが、その時に発表されたのが、今回のキネマ倶楽部3days。しかも内容が、3日間でキャリアの全曲を被り曲なしで演奏するという、もしかしたら今後ないかもしれない貴重な機会。個人的にはこのバンドの曲は全曲ライブで聴いているはずだが、リリースツアー以降やっていない曲や、現在のメンバーでは演奏されていない曲もあるので、どういう人にとっても貴重な機会であるはず。
この日は「a flood of circle」「泥水のメロディー」「Buffalo Soul」と初期の3枚の曲をやる日。
やはり何度来ても慣れないというか、ライブハウスではない独特の空気感のあるキネマ倶楽部。バンドの盟友と言える片平実が明らかに会場の空気に合わせた選曲のDJを展開し、ちょっと遅めの19:30頃、場内が暗転すると、小さい螺旋型の階段を降りてメンバーが登場。佐々木亮介(ボーカル&ギター)は今日は黒の革ジャン。
曽根巧(サポートギター)がイントロのギターを奏で始めると、バンドの始まりの曲と言える「ブラックバード」からスタートし、「ガラパゴス」に続く流れは1stミニアルバム「a flood of circle」の冒頭の流れなので、これは再現ライブみたいに時系列順に曲をやっていく展開なんだろうか、と思ったが、続いて演奏されたのが「Buffalo Soul」の「Thunderbolt」だったので、そうではないことがわかる。
「エレクトリックストーン 僕らを救うのは愚かなる このロックンロール」
と歌い切る「エレクトリックストーン」に文字通り救われた人もこの日はたくさん来ていただろうが、リリース当時と今ではバンドはメンバーが半分違う。よって今とは音楽性も違うのは当たり前だが、バンド以上に変わったのは我々観客側である。今日演奏された曲はリリース当時はライブでダイブはもちろんモッシュすら起きないほどの棒立ちぶりで、むしろちょっとでも暴れて楽しもうという人がいたら、後でネットでディスられる、くらいにただ黙ってライブを見るべし、という空気が充満していた。
その状況を変えた曲は間違いなく明日演奏されるだろうが、今はそんな当時は棒立ちで聴いていた曲でガンガンダイブもモッシュも起こる。当時はモッシュしたりしたくても出来なかった不完全燃焼感があっただけに、「やっぱりこうなるだろ!」と思わざるを得ない。
それには本人達もビックリしていたようで、
「こんなに盛り上がるんならもっと早くやっておけばよかった」
と亮介もMCで話していた。
「夜はけむり」「SWIMMING SONG」「陽はまた~」はその流れでは盛り上がるのではなく聴かせる曲だが、このあたりは今やワンマンでも全くやらないので、レア曲感が非常に強い。
「季節外れだけど」
と亮介が紹介した「春の嵐」からは再びダイバー続出。今ではすっかり人気曲となったこの曲だが、「Buffalo Soul」ツアーファイナルではやらなかったんだよなぁ。まぁできる状況ではなかったのかもしれないけど。
そこからはクライマックスとでも言うようなロックンロールナンバーを次々に投下。個人的にブルース色が強い初期から、ロックンロールにシフトしていくターニングポイントになったという意味でバンドの中でも1番重要な曲だと思っている「Buffalo Dance」では文字通り「がむしゃらに踊るダンス」が展開。「アワワワワワ…」を亮介が一回やっただけだったのはちょっと意外だったが。曽根さんも前は普通にやってた気がするのに。
テンポがかなり速くなった「シーガル」では大合唱が起こり、亮介がKen Yokoyamaのようにマイクを客席に投入。この時期のライブ盤が初音源化だったので今日演奏された、メンバー紹介も含めた「プシケ」では曲終わりでギターを投げ捨て、客席にダイブ。しかし、投げ捨てたとこで、ギターが破損してしまい、マイクを通さずに、
「このギター、このへんの曲を作った時に質屋で8000円で買ったんだ。その時1500円くらいしか持ってなかったんだけど、質屋の親父が今しか8000円にしないって言うから、友達に金借りて買って。でもこいつのおかげでこんなふうにいろんな景色を見ることができました」
と、当時のことを思い返すようなMCから、大学生の時に住んでいた部屋のことを歌った「308」。この時期のあと、バンドは名曲バラードを多数生み出していくことになるが、最初期のこの曲の時点でそういう名曲が生まれるのは必然だったと思うくらいに美しいメロディーと歌詞の曲。
今だったら絶対にこういう曲は作らないであろうと思うくらいにこのバンドの中では逆に異色なくらいに軽快な4つ打ちの「世界は君のもの」から、この時期は毎回最後に演奏されていた「象のブルース」で再び合唱を巻き起こして本編は終了。
アンコールで再びメンバーが登場すると、
「こうして昔の曲ばかりやってるけど、昔の曲が最高!って言われるのだけは嫌なんで、反則技だけど、バンドの1番新しい曲を!」
と言って、野音のDVDに付属の最新曲「GO」を演奏すると、そのまま「ロシナンテ」でさらなる熱狂を生み出し、最後は震災直後にバンドでも亮介の弾き語りでも決意表明のように演奏されていた「ノック」。
「虫けらみたいな俺たちにも 明日は待っている」
と明日につながるように歌い、レトロスペクティブ初日は終了。
バンドの時系列的には、この「Baffalo Soul」のツアーファイナル直前にギタリスト岡庭が失踪。そこから「波乱のバンド」と呼ばれるようになっていく。しかし、これだけこの時期の曲が盛り上がるってわかったんだから、これからもちょくちょくこの時期の曲を演奏してほしいものである。
1.ブラックバード
2.ガラパゴス
3.Thunderbolt
4.エレクトリックストーン
5.Red Dirt Boogie
6.夜はけむり
7.SMIMMING SONG
8.陽はまた昇るそれを知りながらまた朝を願う
9.ラバーソウル
10.僕を問う
11.春の嵐
12.ビスケット
13.泥水のメロディー
14.Buffalo Dance
15.シーガル
16.プシケ
17.308
18.世界は君のもの
19.象のブルース
encore
20.GO
21.ロシナンテ
22.ノック
Buffalo Dance
http://youtu.be/GyHfsg2a0yE
この日は「a flood of circle」「泥水のメロディー」「Buffalo Soul」と初期の3枚の曲をやる日。
やはり何度来ても慣れないというか、ライブハウスではない独特の空気感のあるキネマ倶楽部。バンドの盟友と言える片平実が明らかに会場の空気に合わせた選曲のDJを展開し、ちょっと遅めの19:30頃、場内が暗転すると、小さい螺旋型の階段を降りてメンバーが登場。佐々木亮介(ボーカル&ギター)は今日は黒の革ジャン。
曽根巧(サポートギター)がイントロのギターを奏で始めると、バンドの始まりの曲と言える「ブラックバード」からスタートし、「ガラパゴス」に続く流れは1stミニアルバム「a flood of circle」の冒頭の流れなので、これは再現ライブみたいに時系列順に曲をやっていく展開なんだろうか、と思ったが、続いて演奏されたのが「Buffalo Soul」の「Thunderbolt」だったので、そうではないことがわかる。
「エレクトリックストーン 僕らを救うのは愚かなる このロックンロール」
と歌い切る「エレクトリックストーン」に文字通り救われた人もこの日はたくさん来ていただろうが、リリース当時と今ではバンドはメンバーが半分違う。よって今とは音楽性も違うのは当たり前だが、バンド以上に変わったのは我々観客側である。今日演奏された曲はリリース当時はライブでダイブはもちろんモッシュすら起きないほどの棒立ちぶりで、むしろちょっとでも暴れて楽しもうという人がいたら、後でネットでディスられる、くらいにただ黙ってライブを見るべし、という空気が充満していた。
その状況を変えた曲は間違いなく明日演奏されるだろうが、今はそんな当時は棒立ちで聴いていた曲でガンガンダイブもモッシュも起こる。当時はモッシュしたりしたくても出来なかった不完全燃焼感があっただけに、「やっぱりこうなるだろ!」と思わざるを得ない。
それには本人達もビックリしていたようで、
「こんなに盛り上がるんならもっと早くやっておけばよかった」
と亮介もMCで話していた。
「夜はけむり」「SWIMMING SONG」「陽はまた~」はその流れでは盛り上がるのではなく聴かせる曲だが、このあたりは今やワンマンでも全くやらないので、レア曲感が非常に強い。
「季節外れだけど」
と亮介が紹介した「春の嵐」からは再びダイバー続出。今ではすっかり人気曲となったこの曲だが、「Buffalo Soul」ツアーファイナルではやらなかったんだよなぁ。まぁできる状況ではなかったのかもしれないけど。
そこからはクライマックスとでも言うようなロックンロールナンバーを次々に投下。個人的にブルース色が強い初期から、ロックンロールにシフトしていくターニングポイントになったという意味でバンドの中でも1番重要な曲だと思っている「Buffalo Dance」では文字通り「がむしゃらに踊るダンス」が展開。「アワワワワワ…」を亮介が一回やっただけだったのはちょっと意外だったが。曽根さんも前は普通にやってた気がするのに。
テンポがかなり速くなった「シーガル」では大合唱が起こり、亮介がKen Yokoyamaのようにマイクを客席に投入。この時期のライブ盤が初音源化だったので今日演奏された、メンバー紹介も含めた「プシケ」では曲終わりでギターを投げ捨て、客席にダイブ。しかし、投げ捨てたとこで、ギターが破損してしまい、マイクを通さずに、
「このギター、このへんの曲を作った時に質屋で8000円で買ったんだ。その時1500円くらいしか持ってなかったんだけど、質屋の親父が今しか8000円にしないって言うから、友達に金借りて買って。でもこいつのおかげでこんなふうにいろんな景色を見ることができました」
と、当時のことを思い返すようなMCから、大学生の時に住んでいた部屋のことを歌った「308」。この時期のあと、バンドは名曲バラードを多数生み出していくことになるが、最初期のこの曲の時点でそういう名曲が生まれるのは必然だったと思うくらいに美しいメロディーと歌詞の曲。
今だったら絶対にこういう曲は作らないであろうと思うくらいにこのバンドの中では逆に異色なくらいに軽快な4つ打ちの「世界は君のもの」から、この時期は毎回最後に演奏されていた「象のブルース」で再び合唱を巻き起こして本編は終了。
アンコールで再びメンバーが登場すると、
「こうして昔の曲ばかりやってるけど、昔の曲が最高!って言われるのだけは嫌なんで、反則技だけど、バンドの1番新しい曲を!」
と言って、野音のDVDに付属の最新曲「GO」を演奏すると、そのまま「ロシナンテ」でさらなる熱狂を生み出し、最後は震災直後にバンドでも亮介の弾き語りでも決意表明のように演奏されていた「ノック」。
「虫けらみたいな俺たちにも 明日は待っている」
と明日につながるように歌い、レトロスペクティブ初日は終了。
バンドの時系列的には、この「Baffalo Soul」のツアーファイナル直前にギタリスト岡庭が失踪。そこから「波乱のバンド」と呼ばれるようになっていく。しかし、これだけこの時期の曲が盛り上がるってわかったんだから、これからもちょくちょくこの時期の曲を演奏してほしいものである。
1.ブラックバード
2.ガラパゴス
3.Thunderbolt
4.エレクトリックストーン
5.Red Dirt Boogie
6.夜はけむり
7.SMIMMING SONG
8.陽はまた昇るそれを知りながらまた朝を願う
9.ラバーソウル
10.僕を問う
11.春の嵐
12.ビスケット
13.泥水のメロディー
14.Buffalo Dance
15.シーガル
16.プシケ
17.308
18.世界は君のもの
19.象のブルース
encore
20.GO
21.ロシナンテ
22.ノック
Buffalo Dance
http://youtu.be/GyHfsg2a0yE
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