the telephones ~Japan Tour 2014~ "SUPER HIGH TENSION DISCO!!!" PLAYBALL DISCO!!!2014 @EX THEATER ROPPONGI 7/13
- 2014/07/14
- 11:34
先月、ニューアルバム「SUPER HIGH TENSION!!!」をリリースしたthe telephones。アルバム発売前から発表されていた、六本木EX THEATERでの2daysワンマンは、アルバム収録曲のお披露目ライブであり、レコ発ツアーのプレライブ的なものとなった。
今回の2daysはそれぞれ「KICK OFF DISCO!!!」と「PLAYBALL DISCO!!!」に分けられており、2日目のこの日は「PLAYBALL DISCO!!!」。ライブタイトルからも想像できるように、初日はサッカー、この日は野球というコンセプトで、しっかり1日ずつサッカーバージョンと野球バージョンのポスターを作っているあたりはさすが。
開演前の場内アナウンスが、客席のことをグラウンドと言ったり、
「ファールボールにはじゅうぶんお気をつけ下さい」
と言うなど、野球の試合が始まる前そのもののような内容になっているあたりが普段のライブとは違うことを意識させる。
開演時間の18時になると、スクリーンにROOKIESのパクりそのもののような、「不良になって野球を辞めたエース石毛がまたみんなと一緒に野球をやる」というメンバーのみで野球場を使ってロケされた映像が流れ、野球のユニフォーム姿のメンバーが登場。それぞれグローブを手にはめ、サイン入りボールを客席に投入してから、新作のリード曲である「Hyper Jump」でスタート。さらに「Ex-Boyfriend」と新作の曲を続けるが、いつもとメンバーの出で立ちがまるで違うので、違和感を感じざるを得ず、メンバーもどことなくいつもよりは演奏しづらそうな印象も受ける。
「Baby,Baby,Baby」では普段この曲でステージを走り回りながらカウベルを叩くノブ(シンセ)が、カラーバットを持ち、サインボールを客席に打ち込もうとするのだが、スタッフにトスされても空振り連発で全くバットに当たらないという始末(笑)
間奏で涼平(ベース)がスタッフに代わってノブにトスするも、トスするのに夢中になりすぎた涼平が演奏に間に合わないという事態になってしまい、石毛と誠治(ドラム)は明らかに焦っていた。(それでも一瞬で立て直した涼平はやはりさすが)
「これまでにサッカーっぽい曲はいくつか作ってきたんだけど、野球っぽい曲ないかなぁと思って探したら…ギリ野球っぽい曲があったので、その曲をやります」
と石毛が言って演奏されたのは、何故か「Kung Fu Village」。正直、自分にはどの辺が野球っぽいのかさっぱりわからない。曲タイトルのイメージによるものかもしれないけど。
新作からアッパーな「Aconite」、これからの時期にピッタリで、夏フェスでも活躍が期待される「Hot Hot Summer」を続け、「A.B.C.DISCO」を終えると、
「6回裏が終了したので、グラウンド整備に入ります」
と、石毛と涼平が6回までを振り返る解説の音声を流しながら、本当に10分くらい休憩タイムに。ちなみに解説の内容は、
石毛「松本捕手のリードはどうですか?」
涼平「彼は非常に内角を攻めるが好きなので、もっとアウトコースを意識させてほしいですね」
石毛「なるほど。そうすればエース石毛選手の決め球である高速スライダーもより威力を発揮しますね」
など、どこまでも野球ネタを貫き通す。
再び会場が暗転すると、今度はいつも通りのMCでいつもの出で立ちの4人が登場。新作のオープニングナンバーである「Take Me Higher」からスタートするという、第二部幕開けのような感じ。
しかし、新作はタイトルこそ「SUPER HIGH TENSION!!!」だが、実際にはそこまでアッパーかつ、このバンドのイメージの1つだと思われる、暴れられる曲というのがほぼ全くと言っていいほどない。むしろ、メンバーの温かさを感じさせる「I'm In Love With You」や、アルバムのインタールード的でもあり、次の曲のイントロ的でもあるインスト曲「Space Communication」や、タイトル通りにスペイシーかつ壮大なイメージが湧き上がる「Starship Romance」など、これまでのアルバムの中ではかなり大人しい部類に入る内容のアルバムである。だからこそ、これまでのthe telephonesのイメージで聴かず嫌いをしている人にこそ一度手に取ってもらいたいアルバムでもある。
ノブによる、
「風が…止んだ。台風はどうやら過ぎ去ったみたいだ。台風用の巨大てるてる坊主を作った甲斐があったぜ。
でも台風がなくなったんなら、この中で、俺たちと君たちで台風を起こせばいいじゃないか!」
という、石毛に「過去最高に意味がわからない」と一刀両断されたMCを挟み、「D.E.N.W.A」からはこれまでの定番曲を連打。「sick rocks」ではダイバーが現れるほどの熱狂ぶりを見せ、石毛の
「Are you disco!?」
というおなじみのコール&レスポンスからディスコ曲を連打。そしてラストは、「踊り続ける」という、自由に踊ることを制限される社会に対するメッセージを含んでいると思われる「Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!」で終了。
アンコールでは4人がカラーバットを持ち、このライブ限定の野球ユニフォームTシャツに着替えて登場。しかし、ノブだけはかねてから自身が大ファンであることを公言し、引退発表をした時に涙を流したという松井秀喜の巨人時代のユニフォームを着用。
各々がカラーバットでサインボールをノックし、すべてのボールを打ち終えても涼平がなかなかバットを離さずに素振りを繰り返したりする中、
「俺は夏の夜っていう空気がすごい好きで。そういう時期にピッタリの曲だと思うんで、みんな好きなように踊ったり、歌ったりして下さい」
と、アルバムを締めくくる曲「Night Parade」を、祭りのあとのように心に染み渡らせ、
「まぁなんやかんやありますけど、人生やっぱり最後は、愛でしょ!」
と、このバンドの最強アンセム、「Love & DISCO」の祝祭感溢れる空気の中、終了。
この日のためだけに作ったという横断幕を準備し、何故か石毛が元日本ハムの名内野手、田中幸雄のモノマネをし始めると、
「田中幸雄は2000本以上ヒットを打ってるんだけど、1回も年間3割を打ったことがないんだよ!」
とノブがマニアック過ぎる豆知識を披露。自分は世代的に田中幸雄が全盛期にプレーするのを見ていたので、このやり取りはめちゃくちゃ面白かったが、周りが他に誰も笑ってなかったので、伝わってる人はかなり少なかったと思われる。
そしてライブ恒例の記念撮影をし、
「これからフェスにもいろいろ出るけど、こうしてライブハウスにも足を運んで下さい。またライブハウスで会いましょう!」
と石毛が言って、アイデアとエンタメ精神溢れる2日間は幕を閉じた。
夏フェスを挟み、9月からはツアーがスタートする。そのファイナルは11月のZepp Tokyo。夏フェスでももちろん見るけど、やっぱりこのバンドのワンマンの幸せな空気が好きだ。だからまたライブハウスで。11月のZeppも行きます。
1.Hyper Jump
2.Ex-Boyfriend
3.What's Your Name???
4.Baby,Baby,Baby
5.Kung Fu Village
6.Aconite
7.Hot Hot Summer
8.A.B.C.DISCO
ーグラウンド整備ー
9.Take Me Higher
10.I'm In Love With You
11.Space Communication
12.Starship Romance
13.Lucky People 2014
14.D.E.N.W.A
15.sick rocks
16.I Hate DISCOOOOOOO!!!
17.Keep Your DISCO!!!
18.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
encore
19.Night Parade
20.Love & DISCO
Hyper Jump
http://youtu.be/MHZt-bJmuDs
今回の2daysはそれぞれ「KICK OFF DISCO!!!」と「PLAYBALL DISCO!!!」に分けられており、2日目のこの日は「PLAYBALL DISCO!!!」。ライブタイトルからも想像できるように、初日はサッカー、この日は野球というコンセプトで、しっかり1日ずつサッカーバージョンと野球バージョンのポスターを作っているあたりはさすが。
開演前の場内アナウンスが、客席のことをグラウンドと言ったり、
「ファールボールにはじゅうぶんお気をつけ下さい」
と言うなど、野球の試合が始まる前そのもののような内容になっているあたりが普段のライブとは違うことを意識させる。
開演時間の18時になると、スクリーンにROOKIESのパクりそのもののような、「不良になって野球を辞めたエース石毛がまたみんなと一緒に野球をやる」というメンバーのみで野球場を使ってロケされた映像が流れ、野球のユニフォーム姿のメンバーが登場。それぞれグローブを手にはめ、サイン入りボールを客席に投入してから、新作のリード曲である「Hyper Jump」でスタート。さらに「Ex-Boyfriend」と新作の曲を続けるが、いつもとメンバーの出で立ちがまるで違うので、違和感を感じざるを得ず、メンバーもどことなくいつもよりは演奏しづらそうな印象も受ける。
「Baby,Baby,Baby」では普段この曲でステージを走り回りながらカウベルを叩くノブ(シンセ)が、カラーバットを持ち、サインボールを客席に打ち込もうとするのだが、スタッフにトスされても空振り連発で全くバットに当たらないという始末(笑)
間奏で涼平(ベース)がスタッフに代わってノブにトスするも、トスするのに夢中になりすぎた涼平が演奏に間に合わないという事態になってしまい、石毛と誠治(ドラム)は明らかに焦っていた。(それでも一瞬で立て直した涼平はやはりさすが)
「これまでにサッカーっぽい曲はいくつか作ってきたんだけど、野球っぽい曲ないかなぁと思って探したら…ギリ野球っぽい曲があったので、その曲をやります」
と石毛が言って演奏されたのは、何故か「Kung Fu Village」。正直、自分にはどの辺が野球っぽいのかさっぱりわからない。曲タイトルのイメージによるものかもしれないけど。
新作からアッパーな「Aconite」、これからの時期にピッタリで、夏フェスでも活躍が期待される「Hot Hot Summer」を続け、「A.B.C.DISCO」を終えると、
「6回裏が終了したので、グラウンド整備に入ります」
と、石毛と涼平が6回までを振り返る解説の音声を流しながら、本当に10分くらい休憩タイムに。ちなみに解説の内容は、
石毛「松本捕手のリードはどうですか?」
涼平「彼は非常に内角を攻めるが好きなので、もっとアウトコースを意識させてほしいですね」
石毛「なるほど。そうすればエース石毛選手の決め球である高速スライダーもより威力を発揮しますね」
など、どこまでも野球ネタを貫き通す。
再び会場が暗転すると、今度はいつも通りのMCでいつもの出で立ちの4人が登場。新作のオープニングナンバーである「Take Me Higher」からスタートするという、第二部幕開けのような感じ。
しかし、新作はタイトルこそ「SUPER HIGH TENSION!!!」だが、実際にはそこまでアッパーかつ、このバンドのイメージの1つだと思われる、暴れられる曲というのがほぼ全くと言っていいほどない。むしろ、メンバーの温かさを感じさせる「I'm In Love With You」や、アルバムのインタールード的でもあり、次の曲のイントロ的でもあるインスト曲「Space Communication」や、タイトル通りにスペイシーかつ壮大なイメージが湧き上がる「Starship Romance」など、これまでのアルバムの中ではかなり大人しい部類に入る内容のアルバムである。だからこそ、これまでのthe telephonesのイメージで聴かず嫌いをしている人にこそ一度手に取ってもらいたいアルバムでもある。
ノブによる、
「風が…止んだ。台風はどうやら過ぎ去ったみたいだ。台風用の巨大てるてる坊主を作った甲斐があったぜ。
でも台風がなくなったんなら、この中で、俺たちと君たちで台風を起こせばいいじゃないか!」
という、石毛に「過去最高に意味がわからない」と一刀両断されたMCを挟み、「D.E.N.W.A」からはこれまでの定番曲を連打。「sick rocks」ではダイバーが現れるほどの熱狂ぶりを見せ、石毛の
「Are you disco!?」
というおなじみのコール&レスポンスからディスコ曲を連打。そしてラストは、「踊り続ける」という、自由に踊ることを制限される社会に対するメッセージを含んでいると思われる「Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!」で終了。
アンコールでは4人がカラーバットを持ち、このライブ限定の野球ユニフォームTシャツに着替えて登場。しかし、ノブだけはかねてから自身が大ファンであることを公言し、引退発表をした時に涙を流したという松井秀喜の巨人時代のユニフォームを着用。
各々がカラーバットでサインボールをノックし、すべてのボールを打ち終えても涼平がなかなかバットを離さずに素振りを繰り返したりする中、
「俺は夏の夜っていう空気がすごい好きで。そういう時期にピッタリの曲だと思うんで、みんな好きなように踊ったり、歌ったりして下さい」
と、アルバムを締めくくる曲「Night Parade」を、祭りのあとのように心に染み渡らせ、
「まぁなんやかんやありますけど、人生やっぱり最後は、愛でしょ!」
と、このバンドの最強アンセム、「Love & DISCO」の祝祭感溢れる空気の中、終了。
この日のためだけに作ったという横断幕を準備し、何故か石毛が元日本ハムの名内野手、田中幸雄のモノマネをし始めると、
「田中幸雄は2000本以上ヒットを打ってるんだけど、1回も年間3割を打ったことがないんだよ!」
とノブがマニアック過ぎる豆知識を披露。自分は世代的に田中幸雄が全盛期にプレーするのを見ていたので、このやり取りはめちゃくちゃ面白かったが、周りが他に誰も笑ってなかったので、伝わってる人はかなり少なかったと思われる。
そしてライブ恒例の記念撮影をし、
「これからフェスにもいろいろ出るけど、こうしてライブハウスにも足を運んで下さい。またライブハウスで会いましょう!」
と石毛が言って、アイデアとエンタメ精神溢れる2日間は幕を閉じた。
夏フェスを挟み、9月からはツアーがスタートする。そのファイナルは11月のZepp Tokyo。夏フェスでももちろん見るけど、やっぱりこのバンドのワンマンの幸せな空気が好きだ。だからまたライブハウスで。11月のZeppも行きます。
1.Hyper Jump
2.Ex-Boyfriend
3.What's Your Name???
4.Baby,Baby,Baby
5.Kung Fu Village
6.Aconite
7.Hot Hot Summer
8.A.B.C.DISCO
ーグラウンド整備ー
9.Take Me Higher
10.I'm In Love With You
11.Space Communication
12.Starship Romance
13.Lucky People 2014
14.D.E.N.W.A
15.sick rocks
16.I Hate DISCOOOOOOO!!!
17.Keep Your DISCO!!!
18.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
encore
19.Night Parade
20.Love & DISCO
Hyper Jump
http://youtu.be/MHZt-bJmuDs
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