the band apart "BONGO e.p."release live SMOOTH LIKE BUTTER TOUR @新木場STUDIO COAST 6/27
- 2014/06/28
- 00:43
昨年、日本語詞に挑戦したアルバム「街の14景」をリリースしたthe band apart、今年リリースの新作ep、「BONGO e.p.」ももちろん全日本語詞。その新作のリリースツアーは対バンツアーなのだが、東北でのファイナル前の東京公演のゲストは、まさかのWRONG SCALE。5年前に解散して以来のライブとなる。
先攻はWRONG SCALE。野田(ベース&ボーカル)、菊川(ギター&ボーカル)、大西(ギター&ボーカル)、楠(ドラム)の4人で、the band apart同様に様々な音楽をミックスさせたバンドサウンドで人気を博すも、2009年の新宿でのライブを最後に解散。それ以降は大西のivory7 chordなど、個々に活動しているが、この日、5年半ぶりにまさかの集結。
普段よりちょっと早めの18時半、メンバーが登場すると、「Trace of grief」からスタート。このバンドの持ち味は、真ん中の野田を筆頭に、大西と菊川も代わる代わるボーカルを務めるトリプルボーカルのスタイルなのだが、3人のボーカルは未だに瑞々しさを全く失っていない。
演奏自体はCDよりも荒々しさを感じるが、それがかつて「バンアパに似てる」とやたらと言われていたものの、バンアパよりもはるかにパンク、メロコア要素が強いこのバンドの音楽性を際立たせている。
そして、その演奏を受け止める、この瞬間を5年以上待ち続けていたであろう人たちのエネルギーの凄さ。絶えずダイバーが転がり続け、キラーチューン連発というよりもキラーチューンしか演奏しないバンドの心意気に全身全霊で応えている。
「今日こうしてまたこの4人でやることになったいきさつはですね…この前、バンアパの原と2人で飲んでたんですよ。そしたら最初は、
「ロンスケやらねえの?」
って言われて、やらねえよって返してたんですけど。途中から、
「ロンスケやれ」
になって、朝方には
「ロンスケやる」
になってて(笑)そしたらバンアパのマネージャーから電話かかってきて。ツアー出ませんか、と。それでやることにしたんだけど…今後の活動予定は…ありません(笑)我々、腰が重いバンドだし、再開するのはかっこ悪いから絶対嫌だっていう気持ちで解散したので…僕ら主導ではやらないと思います。誰かに引っ張ってもらう形で、またいつか」
と、この日いきなり再始動するに至った経緯を野田が話し、
「ちょっと間が空くとみんなすぐいなくなるから(笑)SiMとか見に行くようになるから(笑)disってないですよ、大好きですから(笑)」
「この間ようやく解散ライブの映像を見たら、いろいろ思い出して。打ち上げが朝まで40人くらいいたんだけど、ASPARAGUSとかが全然帰らせてくれなかった(笑)」
と笑える話も交えながら、9曲の、現時点では一夜限りの再始動ライブを完遂した。5年間、時間が止まっていたとは思えないほどの現役感に満ちたバンドアンサンブルだったが、楠は解散してから一度もドラムを叩いていなかったらしい。おそらくかなり集中してスタジオ入りしていたと思うが、今回はどうしてもこの9曲しかできないらしい。またいつかやる日が来たら、その時は他の曲も聴けるだろうか。
結構サウンド的に今KEYTALKを聴いてるような若い人たちにも伝わるものがあると思うバンドだと個人的には思っている。
1.Trace of grief
2.calling
3.The day rain changes to the rainbow
4.End of pain
5.Always want to be loved
6.melt down
7.G.F.S.
8.Things as they are -date 3.12-
9.p.s moved out
melt down
http://youtu.be/fNBgxTdXc3w
そして、WRONG SCALEを復活させたthe band apart。インストのSEでメンバーが登場すると、「K. AND HIS BIKE」の「ag FM」のような、
「東京都千代田区、安倍晋三さんからの投稿、
男気じゃ 飯は食えない 夏の朝
バカが3秒で考えたようなクソみたいな一句ですね」
というラジオ音声が流れ、「BONGO e.p.」の「誰も知らないカーニバル」からスタート。今回のep、タイトルこそボンゴだが、曲で鳴っているのはコンガ。ということで、荒井の横にはかれこれバンドとは15年くらいの付き合いになるというレコーディングエンジニアの速水氏がコンガやタンバリンなどの打楽器で参加。これまでのライブでは4人以外の音が入るのを見たことがないので、これは目にも耳にも非常に新鮮。ちなみに速水氏は現在45歳で、荒井いわく普通のおっさんらしい。
早くも「higher」が演奏されると、川崎のアウトロのギターのフレーズが徐々に変化していき、「photograph」のイントロにつながるというライブアレンジ。
荒井がWRONG SCALEへの感謝を告げ、いつもは面白いMCをするキャラになっている原もMCのネタが尽きているらしく、
「楽屋の弁当がうまかった」
と、内容0。
新作の中で唯一コンガなしで披露された「The Base」は日本語詞になってからは珍しくなった疾走感あふれる曲。
新作からの「来世BOX」からは再び速水氏がコンガで参加し、タイトル通りに赤い照明がムーディーな空気を演出する「環状の赤」、アウトロでは速水氏も含めた長尺ジャムセッションが行われた「Taipei」と、今回のライブはかなりコンガをフィーチャーした内容となっている。ちなみに荒井は速水氏の演奏中に速水氏やメンバー、さらに己の写真を撮っていた。
後半は代表曲を続け、荒井が
「俺がしゃべってても客席からまーちゃん(原)早くしゃべってみたいな空気を感じる(笑)」
と自虐的に語ると、
「自分達主導じゃやらないとか言ってたから、これから毎月WRONG SCALEをライブに呼ぼうと思ってます(笑)
まぁでも次はWRONG SCALEに呼んでもらいたいですね」
と原な真面目に締め、冒頭のSEのように、
「金曜の 晩には誰も ダイブせず」
「金曜の 晩には誰が ダイブする」
と「ag FM」の金曜日バージョンが流れると、「Eric.W」で終了。
アンコールにすぐさまメンバーが現れると、
「このあとこの会場、ageHaで使うらしいから、かなり時間ギリギリ(笑)なんで1曲だけ」
と荒井が言って、「夜の向こうへ」を演奏。最後のサビ前ではミラーボールが回り出し、去年出たこの曲が、すでにこのバンドの代表曲の一つになっていると実感した。それはつまり、今回の新作の曲や、これからさらに増えてくるであろう日本語詞の曲もそうなっていく可能性はじゅうぶんにある。
演奏を終えると、WRONG SCALEのメンバーを呼び込み、橋本塁の撮影で集合写真を撮る。今回の対バン実現の立役者であるバンアパのマネージャーも呼ぼうとするも、まさかのすでに帰宅。荒井と原が
「あいつ半端ねえな!」
と口に出しながら、時間も差し迫った最後は原の一本締めで終了。
近年は歌詞が日本語になり、新作ではコンガを全面的に取り入れたりと、15年くらいバンドを続ける中で、従来の手法ではやり尽くしてきているから、カンフル剤としての新機軸への挑戦なのかもとも思うが、荒井が原のことを、まーちゃんて呼ぶ関係はずっと変わらない。
荒井がロンスケの話をしている時、
「5年経てばなんでも変わる」
と言っていたけど、バンアパは多分何年経ってもずっと変わらない。
1.誰も知らないカーニバル
2.higher
3.photograph
4.The Base
5.ノード
6.クレメンタイン
7.Flower Tone
8.来世BOX
9.環状の赤
10.Taipei
11.Rays of Gravity
12.I Love You Wasted Junks & Greens
13.free fall
14.coral reef
15.Eric.W
encore
16.夜の向こうへ
誰も知らないカーニバル~The Base
http://youtu.be/2e-l_3jDeeQ
先攻はWRONG SCALE。野田(ベース&ボーカル)、菊川(ギター&ボーカル)、大西(ギター&ボーカル)、楠(ドラム)の4人で、the band apart同様に様々な音楽をミックスさせたバンドサウンドで人気を博すも、2009年の新宿でのライブを最後に解散。それ以降は大西のivory7 chordなど、個々に活動しているが、この日、5年半ぶりにまさかの集結。
普段よりちょっと早めの18時半、メンバーが登場すると、「Trace of grief」からスタート。このバンドの持ち味は、真ん中の野田を筆頭に、大西と菊川も代わる代わるボーカルを務めるトリプルボーカルのスタイルなのだが、3人のボーカルは未だに瑞々しさを全く失っていない。
演奏自体はCDよりも荒々しさを感じるが、それがかつて「バンアパに似てる」とやたらと言われていたものの、バンアパよりもはるかにパンク、メロコア要素が強いこのバンドの音楽性を際立たせている。
そして、その演奏を受け止める、この瞬間を5年以上待ち続けていたであろう人たちのエネルギーの凄さ。絶えずダイバーが転がり続け、キラーチューン連発というよりもキラーチューンしか演奏しないバンドの心意気に全身全霊で応えている。
「今日こうしてまたこの4人でやることになったいきさつはですね…この前、バンアパの原と2人で飲んでたんですよ。そしたら最初は、
「ロンスケやらねえの?」
って言われて、やらねえよって返してたんですけど。途中から、
「ロンスケやれ」
になって、朝方には
「ロンスケやる」
になってて(笑)そしたらバンアパのマネージャーから電話かかってきて。ツアー出ませんか、と。それでやることにしたんだけど…今後の活動予定は…ありません(笑)我々、腰が重いバンドだし、再開するのはかっこ悪いから絶対嫌だっていう気持ちで解散したので…僕ら主導ではやらないと思います。誰かに引っ張ってもらう形で、またいつか」
と、この日いきなり再始動するに至った経緯を野田が話し、
「ちょっと間が空くとみんなすぐいなくなるから(笑)SiMとか見に行くようになるから(笑)disってないですよ、大好きですから(笑)」
「この間ようやく解散ライブの映像を見たら、いろいろ思い出して。打ち上げが朝まで40人くらいいたんだけど、ASPARAGUSとかが全然帰らせてくれなかった(笑)」
と笑える話も交えながら、9曲の、現時点では一夜限りの再始動ライブを完遂した。5年間、時間が止まっていたとは思えないほどの現役感に満ちたバンドアンサンブルだったが、楠は解散してから一度もドラムを叩いていなかったらしい。おそらくかなり集中してスタジオ入りしていたと思うが、今回はどうしてもこの9曲しかできないらしい。またいつかやる日が来たら、その時は他の曲も聴けるだろうか。
結構サウンド的に今KEYTALKを聴いてるような若い人たちにも伝わるものがあると思うバンドだと個人的には思っている。
1.Trace of grief
2.calling
3.The day rain changes to the rainbow
4.End of pain
5.Always want to be loved
6.melt down
7.G.F.S.
8.Things as they are -date 3.12-
9.p.s moved out
melt down
http://youtu.be/fNBgxTdXc3w
そして、WRONG SCALEを復活させたthe band apart。インストのSEでメンバーが登場すると、「K. AND HIS BIKE」の「ag FM」のような、
「東京都千代田区、安倍晋三さんからの投稿、
男気じゃ 飯は食えない 夏の朝
バカが3秒で考えたようなクソみたいな一句ですね」
というラジオ音声が流れ、「BONGO e.p.」の「誰も知らないカーニバル」からスタート。今回のep、タイトルこそボンゴだが、曲で鳴っているのはコンガ。ということで、荒井の横にはかれこれバンドとは15年くらいの付き合いになるというレコーディングエンジニアの速水氏がコンガやタンバリンなどの打楽器で参加。これまでのライブでは4人以外の音が入るのを見たことがないので、これは目にも耳にも非常に新鮮。ちなみに速水氏は現在45歳で、荒井いわく普通のおっさんらしい。
早くも「higher」が演奏されると、川崎のアウトロのギターのフレーズが徐々に変化していき、「photograph」のイントロにつながるというライブアレンジ。
荒井がWRONG SCALEへの感謝を告げ、いつもは面白いMCをするキャラになっている原もMCのネタが尽きているらしく、
「楽屋の弁当がうまかった」
と、内容0。
新作の中で唯一コンガなしで披露された「The Base」は日本語詞になってからは珍しくなった疾走感あふれる曲。
新作からの「来世BOX」からは再び速水氏がコンガで参加し、タイトル通りに赤い照明がムーディーな空気を演出する「環状の赤」、アウトロでは速水氏も含めた長尺ジャムセッションが行われた「Taipei」と、今回のライブはかなりコンガをフィーチャーした内容となっている。ちなみに荒井は速水氏の演奏中に速水氏やメンバー、さらに己の写真を撮っていた。
後半は代表曲を続け、荒井が
「俺がしゃべってても客席からまーちゃん(原)早くしゃべってみたいな空気を感じる(笑)」
と自虐的に語ると、
「自分達主導じゃやらないとか言ってたから、これから毎月WRONG SCALEをライブに呼ぼうと思ってます(笑)
まぁでも次はWRONG SCALEに呼んでもらいたいですね」
と原な真面目に締め、冒頭のSEのように、
「金曜の 晩には誰も ダイブせず」
「金曜の 晩には誰が ダイブする」
と「ag FM」の金曜日バージョンが流れると、「Eric.W」で終了。
アンコールにすぐさまメンバーが現れると、
「このあとこの会場、ageHaで使うらしいから、かなり時間ギリギリ(笑)なんで1曲だけ」
と荒井が言って、「夜の向こうへ」を演奏。最後のサビ前ではミラーボールが回り出し、去年出たこの曲が、すでにこのバンドの代表曲の一つになっていると実感した。それはつまり、今回の新作の曲や、これからさらに増えてくるであろう日本語詞の曲もそうなっていく可能性はじゅうぶんにある。
演奏を終えると、WRONG SCALEのメンバーを呼び込み、橋本塁の撮影で集合写真を撮る。今回の対バン実現の立役者であるバンアパのマネージャーも呼ぼうとするも、まさかのすでに帰宅。荒井と原が
「あいつ半端ねえな!」
と口に出しながら、時間も差し迫った最後は原の一本締めで終了。
近年は歌詞が日本語になり、新作ではコンガを全面的に取り入れたりと、15年くらいバンドを続ける中で、従来の手法ではやり尽くしてきているから、カンフル剤としての新機軸への挑戦なのかもとも思うが、荒井が原のことを、まーちゃんて呼ぶ関係はずっと変わらない。
荒井がロンスケの話をしている時、
「5年経てばなんでも変わる」
と言っていたけど、バンアパは多分何年経ってもずっと変わらない。
1.誰も知らないカーニバル
2.higher
3.photograph
4.The Base
5.ノード
6.クレメンタイン
7.Flower Tone
8.来世BOX
9.環状の赤
10.Taipei
11.Rays of Gravity
12.I Love You Wasted Junks & Greens
13.free fall
14.coral reef
15.Eric.W
encore
16.夜の向こうへ
誰も知らないカーニバル~The Base
http://youtu.be/2e-l_3jDeeQ
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