fun time ACCIDENT UNISON SQUARE GARDEN / パスピエ / go!go!vanillas @EX THEATER ROPPONGI 6/22
- 2014/06/23
- 12:07
ボーカル斎藤のポリープ手術により、VIVA LA ROCK出演キャンセルなど、はじめてバンドとしての活動がストップしてしまったUNISON SQUARE GARDEN。先月末のMETROCKに出演して復帰したが、久々の長尺のライブとなるこの自主企画イベントで本格的に復帰となる。
今回はユニゾンとパスピエ、go!go!vanillas、そして開場中のオープニングアクトとしてサンドクロックという計4組が出演。
・サンドクロック (オープニングアクト)
17時開場で、17時35分頃に登場した、ギター(アコギ)&ボーカルとキーボード&ボーカルの男性2人組。主にメインボーカルを務めるギターのほうが非常に緊張しているのがよくわかる。キーボードのほうは平井堅に出で立ちが似ている印象。
2人とも非常に歌が上手く、よく駅前で路上ライブやってる、ゆずフォロワー的なポップなユニットかと思ったら、「80歳になったら盆栽を極める」というシュールなタイトルの曲(本人いわく真面目)を演奏し、歌詞がかなりひねっていて、いわゆる「普通の」2人組ではない。
わずか3曲という短い時間だったが、すでに満員状態の客席からは温かい拍手と手拍子が起きた。秋に全国流通のCDが出るらしいが、どんな曲が入っているのだろうか。
・go!go!vanillas
2週間前にライブを見たばかりのgo!go!vanillas。その時とはセトリの順番をガラッと変え、大人しい前半から一気に後半ヒートアップする「オリエント」からスタート。
ジェットセイヤのドラムソロと自己紹介(自分じゃなくてバンドを紹介しろとメンバーに突っ込まれていた)を挟み、序盤からテンション高いライブを展開するも、やはりアウェー感はちょっと感じざるを得ない。
しかし、プリティ(ベース)が観客にジャンプすることを煽ってから始まった8月発売の新曲「エマ」が始まると空気が一変し、堰を切ったように一気に観客が前に詰めかける。多くの人がはじめて見るバンドの新曲としてはかなり異例の光景である。
そこで完全に空気を持って行ったあとは、プリティと宮川(ギター)が一つのマイクで一緒にコーラスするのが見ていて楽しい「人間賛歌」、
「YEAH YEAH YEAH ライフイズまさにホラーショー」
のコーラスを観客に練習させ、巨大なコーラスを生み出した「ホラーショー」から、「アクロス ザ ユニバーシティ」で終了。前回見た時も思ったが、本当に「エマ」のパワーはとんでもないものがある。今年多数出演する夏フェスでいきなりアンセム化する可能性すら秘めた、バンドの代表曲になり得る存在。
ちなみに、今回このイベントに呼ばれたのは、ユニゾンから直筆の手紙が送られてきて、昨今の音楽シーンに対する意見など、居酒屋で飲みながらするような話が長々と書かれた手紙の内容に共鳴したからだという。本人たちも言っていたが、メールやLINEなどではなく、直筆の手紙というのがユニゾンらしくて非常にいいエピソードだなと思う。
1.オリエント
2.ハイテンション
3.ミスタースウィンドル
4.エマ (新曲)
5.人間賛歌
6.ホラーショー
7.アクロス ザ ユニバーシティ
人間賛歌
http://youtu.be/uuR2_dpfsJc
・パスピエ
もはや若手の中でも飛び抜けた存在になっているパスピエ。最新アルバム「幕の内ISM」リリース直後のタイミングでのライブ。
いつもと違ってSEもなく、大胡田なつき以外の4人が先に登場すると、メンバーでのインストセッションから始まるという意表を突くスタート。これは実は成田ハネダ(キーボード)が先日ユニゾンの田淵と初めて飲みに行った時に出された要望に応えたものらしい。すぐこうやって難なくやってのけるところがこのバンドの技術の高さを表しているのだが。
セッションが終わると大胡田も登場し、「幕の内ISM」の1曲目である「YES / NO」からスタートし、先行シングルである「MATATABI STEP」は大胡田の猫の手の真似のような振り付けが面白い。さらにアルバムから踊らせるというよりは聴き入らせる「七色の少年」も演奏され、リリースされたばかりにもかかわらず、完全にバンドは「幕の内ISM」のモードに突入している。
成田によるMCでは、先日初めて田淵と2人で飲みに行って、いろんな音楽の話や冒頭のセッションを要望されたことを話し、「チャイナタウン」からはさらにエモーショナルに。このバンドはライブ以外ではメンバーの顔を公開していないので、紅一点の大胡田とMCをする成田以外は地味な印象を持たれがちだが、三澤(ギター)と露崎(ベース)もガンガンステージ前まで出てきて己の演奏力をアピールする。
その演奏力の高さがパスピエの「複雑なのに超ポップ」な曲を生み出す要素なのは間違いないし、何よりもその演奏力とバンドのグルーヴでライブシーンを勝ち上がってきた。「幕の内ISM」のツアーファイナルはついにZepp DiverCityだが、今年も勢力的に出演する夏フェスを終えた頃にはそこすら飛び越えるほどのスケール感をまとっている予感がする。
1.YES / NO
2.MATATABISTEP
3.フィーバー
4.七色の少年
5.チャイナタウン
6.S.S.
7.最終電車
MATATABISTEP
http://youtu.be/v4P1JsHOe88
・UNISON SQUARE GARDEN
そしてトリのユニゾン。いつものSEで3人が登場すると、じっくりと音を出して始まったのは、1stアルバムの最後に収録されていた「クローバー」という意外すぎるオープニング。のっけから定番曲をガンガンやってくるんじゃないかという予想はこの段階でいい意味で裏切られる。
「シャンデリア・ワルツ」で観客が飛び跳ねると、一気にバンド、とりわけステージを走り回りながらベースを弾く田淵もどんどん熱量を増して行く。演奏が終わると斎藤が、
「ただいま!」
と一言。
「個人的な話なんだけど、ポリープの手術をして。みんなもっと、「待ってたよー!」みたいな感じかと思ったら、「田淵ー!田淵ー!」って(笑)
僕、斎藤っていうんですけど(笑)
でも、みんないつも通りだね。僕らもいつも通りでしょ?」
とのMCのように、斎藤の声はもう心配ないくらいに回復している。
「サンポサキマイライフ」「デイライ協奏楽団」という懐かしくもある曲に続いてはピアノの同期を使った「harmonized finale」をじっくり聴かせる。このバンドはシングル曲がキラーチューン揃いなのだが、ここまではこの曲しかシングル曲をやっていない。しかし、それでもライブが普通に成立してしまうほどにアルバム曲(この日はやってないけどカップリング曲も)のクオリティが本当に高い。極論、20曲くらいならシングル曲全くやらなくても全然いけるとすら思う。
「さっきも言ったけど、僕入院してたんですよ。入院する前に田淵が、「お見舞いいっぱい行くから!漫画たくさん持って行くから!釣りバカ日誌持って行くから!」って言ってくれて。別に釣りバカ日誌は読みたくなかったんだけど(笑)
なのに今に至るまで一回もお見舞いに来てません!(笑)
で、鈴木もストイックな奴だから、1番練習してるし、常にバンドのことを考えてるやつで。だから入院中に己の新たな一面を開拓するべく、ゲイバーに行ったらしくて(笑)
その時に接客してくれた、ダイちゃんていう人が今日は見に来てくれてるみたいです(笑)
そうやってバンドが活動してない時も着実にファンを1人増やす男、ドラム鈴木貴雄!」
と、斎藤が自らの手術をネタにして笑いを取ると、鈴木のスタンディングドラムソロから、「プロトラクト・カウントダウン」、未発表曲にも関わらずすでにライブ定番曲になっており、ピークと言える盛り上がりを見せた「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」と攻め続けると、ラストは意外な「like coffeeのおまじない」で終了。
アンコールでは、
「今日出てくれたサンドクロック、go!go!vanillas、パスピエ。みんな全然違うバンドだけど、本当にみんな濃いことをやっていて。今日ライブ見て、そういうとこを感じとってくれたら、このイベントをやった甲斐があったかなって思います」
と斎藤が言い、「オリオンをなぞる」から「フルカラープログラム」というキラーチューン連発。「フルカラープログラム」では最後の大サビ前で田淵と鈴木が演奏を止め、斎藤がアカペラで熱唱。そしてサビに突入すると、「うおー!」という声があがるほど、最後の最後に最大級の熱狂ぶりを見せた。この瞬間、斎藤の声の完全復活を感じた。
1.クローバー
2.シャンデリア・ワルツ
3.Miss.サンディ
4.サンポサキマイライフ
5.デイライ協奏楽団
6.harmonized finale
7.プロトラクト・カウントダウン
8.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
9.like coffeeのおまじない
encore
10.オリオンをなぞる
11.フルカラープログラム
harmonized finale (short version)
http://youtu.be/ZPn_c7QoNi4
メンバーがステージを去ると、スクリーンには「重大発表」の文字が。そこには8月27日にニューアルバム「Catcher In The Spy」を発売することと、それに伴うツアーも発表。個人的には「CIDER ROAD」の時に、次は武道館行くんじゃないかと思ったが、東京は中野サンプラザ2days。ツアースケジュールには柏PALOOZAもあるので、2公演は行っておきたい。
今回はユニゾンとパスピエ、go!go!vanillas、そして開場中のオープニングアクトとしてサンドクロックという計4組が出演。
・サンドクロック (オープニングアクト)
17時開場で、17時35分頃に登場した、ギター(アコギ)&ボーカルとキーボード&ボーカルの男性2人組。主にメインボーカルを務めるギターのほうが非常に緊張しているのがよくわかる。キーボードのほうは平井堅に出で立ちが似ている印象。
2人とも非常に歌が上手く、よく駅前で路上ライブやってる、ゆずフォロワー的なポップなユニットかと思ったら、「80歳になったら盆栽を極める」というシュールなタイトルの曲(本人いわく真面目)を演奏し、歌詞がかなりひねっていて、いわゆる「普通の」2人組ではない。
わずか3曲という短い時間だったが、すでに満員状態の客席からは温かい拍手と手拍子が起きた。秋に全国流通のCDが出るらしいが、どんな曲が入っているのだろうか。
・go!go!vanillas
2週間前にライブを見たばかりのgo!go!vanillas。その時とはセトリの順番をガラッと変え、大人しい前半から一気に後半ヒートアップする「オリエント」からスタート。
ジェットセイヤのドラムソロと自己紹介(自分じゃなくてバンドを紹介しろとメンバーに突っ込まれていた)を挟み、序盤からテンション高いライブを展開するも、やはりアウェー感はちょっと感じざるを得ない。
しかし、プリティ(ベース)が観客にジャンプすることを煽ってから始まった8月発売の新曲「エマ」が始まると空気が一変し、堰を切ったように一気に観客が前に詰めかける。多くの人がはじめて見るバンドの新曲としてはかなり異例の光景である。
そこで完全に空気を持って行ったあとは、プリティと宮川(ギター)が一つのマイクで一緒にコーラスするのが見ていて楽しい「人間賛歌」、
「YEAH YEAH YEAH ライフイズまさにホラーショー」
のコーラスを観客に練習させ、巨大なコーラスを生み出した「ホラーショー」から、「アクロス ザ ユニバーシティ」で終了。前回見た時も思ったが、本当に「エマ」のパワーはとんでもないものがある。今年多数出演する夏フェスでいきなりアンセム化する可能性すら秘めた、バンドの代表曲になり得る存在。
ちなみに、今回このイベントに呼ばれたのは、ユニゾンから直筆の手紙が送られてきて、昨今の音楽シーンに対する意見など、居酒屋で飲みながらするような話が長々と書かれた手紙の内容に共鳴したからだという。本人たちも言っていたが、メールやLINEなどではなく、直筆の手紙というのがユニゾンらしくて非常にいいエピソードだなと思う。
1.オリエント
2.ハイテンション
3.ミスタースウィンドル
4.エマ (新曲)
5.人間賛歌
6.ホラーショー
7.アクロス ザ ユニバーシティ
人間賛歌
http://youtu.be/uuR2_dpfsJc
・パスピエ
もはや若手の中でも飛び抜けた存在になっているパスピエ。最新アルバム「幕の内ISM」リリース直後のタイミングでのライブ。
いつもと違ってSEもなく、大胡田なつき以外の4人が先に登場すると、メンバーでのインストセッションから始まるという意表を突くスタート。これは実は成田ハネダ(キーボード)が先日ユニゾンの田淵と初めて飲みに行った時に出された要望に応えたものらしい。すぐこうやって難なくやってのけるところがこのバンドの技術の高さを表しているのだが。
セッションが終わると大胡田も登場し、「幕の内ISM」の1曲目である「YES / NO」からスタートし、先行シングルである「MATATABI STEP」は大胡田の猫の手の真似のような振り付けが面白い。さらにアルバムから踊らせるというよりは聴き入らせる「七色の少年」も演奏され、リリースされたばかりにもかかわらず、完全にバンドは「幕の内ISM」のモードに突入している。
成田によるMCでは、先日初めて田淵と2人で飲みに行って、いろんな音楽の話や冒頭のセッションを要望されたことを話し、「チャイナタウン」からはさらにエモーショナルに。このバンドはライブ以外ではメンバーの顔を公開していないので、紅一点の大胡田とMCをする成田以外は地味な印象を持たれがちだが、三澤(ギター)と露崎(ベース)もガンガンステージ前まで出てきて己の演奏力をアピールする。
その演奏力の高さがパスピエの「複雑なのに超ポップ」な曲を生み出す要素なのは間違いないし、何よりもその演奏力とバンドのグルーヴでライブシーンを勝ち上がってきた。「幕の内ISM」のツアーファイナルはついにZepp DiverCityだが、今年も勢力的に出演する夏フェスを終えた頃にはそこすら飛び越えるほどのスケール感をまとっている予感がする。
1.YES / NO
2.MATATABISTEP
3.フィーバー
4.七色の少年
5.チャイナタウン
6.S.S.
7.最終電車
MATATABISTEP
http://youtu.be/v4P1JsHOe88
・UNISON SQUARE GARDEN
そしてトリのユニゾン。いつものSEで3人が登場すると、じっくりと音を出して始まったのは、1stアルバムの最後に収録されていた「クローバー」という意外すぎるオープニング。のっけから定番曲をガンガンやってくるんじゃないかという予想はこの段階でいい意味で裏切られる。
「シャンデリア・ワルツ」で観客が飛び跳ねると、一気にバンド、とりわけステージを走り回りながらベースを弾く田淵もどんどん熱量を増して行く。演奏が終わると斎藤が、
「ただいま!」
と一言。
「個人的な話なんだけど、ポリープの手術をして。みんなもっと、「待ってたよー!」みたいな感じかと思ったら、「田淵ー!田淵ー!」って(笑)
僕、斎藤っていうんですけど(笑)
でも、みんないつも通りだね。僕らもいつも通りでしょ?」
とのMCのように、斎藤の声はもう心配ないくらいに回復している。
「サンポサキマイライフ」「デイライ協奏楽団」という懐かしくもある曲に続いてはピアノの同期を使った「harmonized finale」をじっくり聴かせる。このバンドはシングル曲がキラーチューン揃いなのだが、ここまではこの曲しかシングル曲をやっていない。しかし、それでもライブが普通に成立してしまうほどにアルバム曲(この日はやってないけどカップリング曲も)のクオリティが本当に高い。極論、20曲くらいならシングル曲全くやらなくても全然いけるとすら思う。
「さっきも言ったけど、僕入院してたんですよ。入院する前に田淵が、「お見舞いいっぱい行くから!漫画たくさん持って行くから!釣りバカ日誌持って行くから!」って言ってくれて。別に釣りバカ日誌は読みたくなかったんだけど(笑)
なのに今に至るまで一回もお見舞いに来てません!(笑)
で、鈴木もストイックな奴だから、1番練習してるし、常にバンドのことを考えてるやつで。だから入院中に己の新たな一面を開拓するべく、ゲイバーに行ったらしくて(笑)
その時に接客してくれた、ダイちゃんていう人が今日は見に来てくれてるみたいです(笑)
そうやってバンドが活動してない時も着実にファンを1人増やす男、ドラム鈴木貴雄!」
と、斎藤が自らの手術をネタにして笑いを取ると、鈴木のスタンディングドラムソロから、「プロトラクト・カウントダウン」、未発表曲にも関わらずすでにライブ定番曲になっており、ピークと言える盛り上がりを見せた「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」と攻め続けると、ラストは意外な「like coffeeのおまじない」で終了。
アンコールでは、
「今日出てくれたサンドクロック、go!go!vanillas、パスピエ。みんな全然違うバンドだけど、本当にみんな濃いことをやっていて。今日ライブ見て、そういうとこを感じとってくれたら、このイベントをやった甲斐があったかなって思います」
と斎藤が言い、「オリオンをなぞる」から「フルカラープログラム」というキラーチューン連発。「フルカラープログラム」では最後の大サビ前で田淵と鈴木が演奏を止め、斎藤がアカペラで熱唱。そしてサビに突入すると、「うおー!」という声があがるほど、最後の最後に最大級の熱狂ぶりを見せた。この瞬間、斎藤の声の完全復活を感じた。
1.クローバー
2.シャンデリア・ワルツ
3.Miss.サンディ
4.サンポサキマイライフ
5.デイライ協奏楽団
6.harmonized finale
7.プロトラクト・カウントダウン
8.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
9.like coffeeのおまじない
encore
10.オリオンをなぞる
11.フルカラープログラム
harmonized finale (short version)
http://youtu.be/ZPn_c7QoNi4
メンバーがステージを去ると、スクリーンには「重大発表」の文字が。そこには8月27日にニューアルバム「Catcher In The Spy」を発売することと、それに伴うツアーも発表。個人的には「CIDER ROAD」の時に、次は武道館行くんじゃないかと思ったが、東京は中野サンプラザ2days。ツアースケジュールには柏PALOOZAもあるので、2公演は行っておきたい。
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YATSUI FES 2014 @TSUTAYA O-EAST,O-WEST他 6/21