サカナクション SAKANAQUARIUM 2014 SAKANATRIBE @Zepp Tokyo 1/23
- 2014/01/24
- 14:36
年明け早々に映画の主題歌を含む「グッドバイ/ユリイカ」をリリースしたサカナクション。すでに昨年の幕張メッセ2daysや、ほとんどトリを務めた夏フェス出演、そして紅白出演と、この国を代表するバンドになっているバンドだが、この日と翌日のZepp Tokyoを皮切りにした、今のバンドの規模からするともはや小さめの会場を主としたツアーを開催。(追加公演としてすでにクラブチッタ川崎2daysを終えているが)
会場に入ると、ステージに設置された楽器の後ろにはスクリーンが貼られ、新宿や渋谷や下北沢、そしてこのお台場などの東京の風景が、まさに「モノクロトーキョー」といった感じで白黒で次々に映し出されている。
19時を過ぎると、これまでとは違ってSEもなしに会場が暗転し、メンバーが登場。意識的なのかどうかはわからないが、全員グレーの衣装で統一されている。
各々が楽器を持って音を出し始めると、ミニマルな演奏が始まり、途中で山口一郎がメンバーの音量を指揮者のようにコントロールする。後で自らネタバラししていたのだが、これは「0から100」をテーマにしており、音が小さくなったところはスピーカーを通さずにアンプから直接音を出していたらしい。
その流れから一郎が歌い始めたのは、演奏通りにミニマルなダンスアレンジが施された「サンプル」。最初は全然なんの曲が始まるのか全くわからなかった。
そこからは「アルクアラウンド」を先頭に、人気曲を次々に演奏。近年のフェスやイベントではなかなか演奏されなくなってしまった「セントレイ」や、草刈と岡崎の女性陣のボーカルが冴える「表参道26時」が聞けたあたりは嬉しいところ。岩寺は「哀愁トレイン」が懐かしくて印象に残っているらしいが、後でMCの時にもう一回ギターのイントロを弾いた時はかなり怪しかった(笑)
そこからも「klee」「エンドレス」「シーラカンスと僕」といった、収録アルバムのリリースツアー以降はあまり演奏されなくなった曲を続ける。「シーラカンスと僕」では照明がまるで水族館の中を遊泳しているかのような働きをし、続く「流線」ではスクリーンにオイルアートが映し出されるという、チームサカナクションの本領発揮ぶり。
最新シングル「ユリイカ」では開演前のように風景が映し出され、今日のライブの開演待ちをする人の映像までも映る。開演前に客席をカメラで撮っているスタッフがいたのはこのためだったのであろう。しかしこの曲、エンディングで使用されている映画も見たが、本当にいい曲。徐々に高揚していく展開は「ミュージック」なんかにも通じるところはあるが、曲自体は全く似ていないのもこのバンドの引き出しの多さを感じさせる。
一郎が、「踊ろう」と言ってからの「『バッハ~』」は最近はリミックスが演奏される機会が多かったので、通常バージョンをライブで聞くのは結構久しぶりかもしれない。
そのままシームレスにつながる「インナーワールド」「三日月サンセット」という初期曲は最新ライブ仕様にアレンジされ、「三日月~」のアウトロからはハイパーなダンスミュージックに大きく進化。
サカナクションのワンマンは基本的に本編ではMCが全くないため、「モノクロトーキョー」からは早くもクライマックス。「夜の踊り子」から「ユリイカ」同様に映画の主題歌として大きなインパクトを受けた「アイデンティティ」(映画見てから、聞く度にリリー・フランキーの顔が浮かぶ)、そして派手なレーザー光線が飛び交う「ルーキー」で本編は終了。
アンコールではここまで本編では使っていなかった横並びラップトップが登場し、「Ame(B)」のイントロとともにメンバーが登場し、凄まじくハイパーなダンスミュージックアレンジで踊らせまくる。途中にはステージの上から雪を思わせる粉が降ってくるという演出も。
そのままの状態で「ミュージック」につながると、フェスなどでも披露されていたように、最後のサビ前で通常のバンド編成に戻り、さらに「Aoi」でピークと言っていいくらいの盛り上がりを見せる。
するとここでこの日最初で最後のMC。前述のようにメンバー一人一人に話を振り、最初の「サンプル」のネタバラしをしたりしながら、
江島「僕一人暮らししてるんですけど…」
一郎「前は二人だったやつな(笑)」
という微笑ましいやり取りと、恒例のツアーグッズ紹介、そして、
「いつかサカナクションで野外レイブパーティーをやりたくて。音楽だけじゃなくて、昼は太鼓作りとかを出来るワークショップ、で夜はライブやって、未成年はそこで帰ってもらうんだけど、大人はそこから朝までお酒飲んでダンスパーティーやって。そこで知り合った男女が付き合って、結婚して子供が出来たりして。で、託児所とかも作って家族で遊びにこれるようにして、前に来たことある子供が、初めて来た子供に遊び方を教えてあげたりして。いつかそういうのをやってみたいなって思ってます」
という壮大な夢を語る。これはTAICOCLUBとかに出演したことによる影響もあるんだろうか。
そしてラストは「グッドバイ」。ラストにふさわしい壮大な曲なのだが、このバンドが紅白に出たりするくらいの規模になっても未だにマンネリ化せず、まだまだ上が見えるのは、「ユリイカ」とともに、出す曲出す曲が本当に毎回素晴らしく、かつ似通った曲になっていないところだと思う。
そんなこれからのサカナクションに大きな期待と手応えを感じているが、ツアーでのアレンジも回を重ねるごとに試行錯誤して、どんどん良くなっていく。3月のファイナルの時には果たしてどんなレベルに達しているのだろうか。
あと、今回は前回のアルバムリリースツアーみたいにガチガチに映像や演出と曲を合わせてるわけじゃないので、ツアーの前半と後半でセトリもちょっと変わるんじゃないかなという期待もある。
1.サンプル
2.アルクアラウンド
3.セントレイ
4.表参道26時
5.哀愁トレイン
6.klee
7.エンドレス
8.シーラカンスと僕
9.流線
10.ユリイカ
11.『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
12.インナーワールド
13.三日月サンセット
14.モノクロトーキョー
15.夜の踊り子
16.アイデンティティ
17.ルーキー
encore
18.Ame (B)
19.ミュージック
20.Aoi
21.グッドバイ
http://youtu.be/kt5-Al0CMuk
グッドバイ / サカナクション
会場に入ると、ステージに設置された楽器の後ろにはスクリーンが貼られ、新宿や渋谷や下北沢、そしてこのお台場などの東京の風景が、まさに「モノクロトーキョー」といった感じで白黒で次々に映し出されている。
19時を過ぎると、これまでとは違ってSEもなしに会場が暗転し、メンバーが登場。意識的なのかどうかはわからないが、全員グレーの衣装で統一されている。
各々が楽器を持って音を出し始めると、ミニマルな演奏が始まり、途中で山口一郎がメンバーの音量を指揮者のようにコントロールする。後で自らネタバラししていたのだが、これは「0から100」をテーマにしており、音が小さくなったところはスピーカーを通さずにアンプから直接音を出していたらしい。
その流れから一郎が歌い始めたのは、演奏通りにミニマルなダンスアレンジが施された「サンプル」。最初は全然なんの曲が始まるのか全くわからなかった。
そこからは「アルクアラウンド」を先頭に、人気曲を次々に演奏。近年のフェスやイベントではなかなか演奏されなくなってしまった「セントレイ」や、草刈と岡崎の女性陣のボーカルが冴える「表参道26時」が聞けたあたりは嬉しいところ。岩寺は「哀愁トレイン」が懐かしくて印象に残っているらしいが、後でMCの時にもう一回ギターのイントロを弾いた時はかなり怪しかった(笑)
そこからも「klee」「エンドレス」「シーラカンスと僕」といった、収録アルバムのリリースツアー以降はあまり演奏されなくなった曲を続ける。「シーラカンスと僕」では照明がまるで水族館の中を遊泳しているかのような働きをし、続く「流線」ではスクリーンにオイルアートが映し出されるという、チームサカナクションの本領発揮ぶり。
最新シングル「ユリイカ」では開演前のように風景が映し出され、今日のライブの開演待ちをする人の映像までも映る。開演前に客席をカメラで撮っているスタッフがいたのはこのためだったのであろう。しかしこの曲、エンディングで使用されている映画も見たが、本当にいい曲。徐々に高揚していく展開は「ミュージック」なんかにも通じるところはあるが、曲自体は全く似ていないのもこのバンドの引き出しの多さを感じさせる。
一郎が、「踊ろう」と言ってからの「『バッハ~』」は最近はリミックスが演奏される機会が多かったので、通常バージョンをライブで聞くのは結構久しぶりかもしれない。
そのままシームレスにつながる「インナーワールド」「三日月サンセット」という初期曲は最新ライブ仕様にアレンジされ、「三日月~」のアウトロからはハイパーなダンスミュージックに大きく進化。
サカナクションのワンマンは基本的に本編ではMCが全くないため、「モノクロトーキョー」からは早くもクライマックス。「夜の踊り子」から「ユリイカ」同様に映画の主題歌として大きなインパクトを受けた「アイデンティティ」(映画見てから、聞く度にリリー・フランキーの顔が浮かぶ)、そして派手なレーザー光線が飛び交う「ルーキー」で本編は終了。
アンコールではここまで本編では使っていなかった横並びラップトップが登場し、「Ame(B)」のイントロとともにメンバーが登場し、凄まじくハイパーなダンスミュージックアレンジで踊らせまくる。途中にはステージの上から雪を思わせる粉が降ってくるという演出も。
そのままの状態で「ミュージック」につながると、フェスなどでも披露されていたように、最後のサビ前で通常のバンド編成に戻り、さらに「Aoi」でピークと言っていいくらいの盛り上がりを見せる。
するとここでこの日最初で最後のMC。前述のようにメンバー一人一人に話を振り、最初の「サンプル」のネタバラしをしたりしながら、
江島「僕一人暮らししてるんですけど…」
一郎「前は二人だったやつな(笑)」
という微笑ましいやり取りと、恒例のツアーグッズ紹介、そして、
「いつかサカナクションで野外レイブパーティーをやりたくて。音楽だけじゃなくて、昼は太鼓作りとかを出来るワークショップ、で夜はライブやって、未成年はそこで帰ってもらうんだけど、大人はそこから朝までお酒飲んでダンスパーティーやって。そこで知り合った男女が付き合って、結婚して子供が出来たりして。で、託児所とかも作って家族で遊びにこれるようにして、前に来たことある子供が、初めて来た子供に遊び方を教えてあげたりして。いつかそういうのをやってみたいなって思ってます」
という壮大な夢を語る。これはTAICOCLUBとかに出演したことによる影響もあるんだろうか。
そしてラストは「グッドバイ」。ラストにふさわしい壮大な曲なのだが、このバンドが紅白に出たりするくらいの規模になっても未だにマンネリ化せず、まだまだ上が見えるのは、「ユリイカ」とともに、出す曲出す曲が本当に毎回素晴らしく、かつ似通った曲になっていないところだと思う。
そんなこれからのサカナクションに大きな期待と手応えを感じているが、ツアーでのアレンジも回を重ねるごとに試行錯誤して、どんどん良くなっていく。3月のファイナルの時には果たしてどんなレベルに達しているのだろうか。
あと、今回は前回のアルバムリリースツアーみたいにガチガチに映像や演出と曲を合わせてるわけじゃないので、ツアーの前半と後半でセトリもちょっと変わるんじゃないかなという期待もある。
1.サンプル
2.アルクアラウンド
3.セントレイ
4.表参道26時
5.哀愁トレイン
6.klee
7.エンドレス
8.シーラカンスと僕
9.流線
10.ユリイカ
11.『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
12.インナーワールド
13.三日月サンセット
14.モノクロトーキョー
15.夜の踊り子
16.アイデンティティ
17.ルーキー
encore
18.Ame (B)
19.ミュージック
20.Aoi
21.グッドバイ
http://youtu.be/kt5-Al0CMuk
グッドバイ / サカナクション
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