THE PINBALLS end of the days tour @千葉LOOK 2/17
- 2019/02/17
- 22:39
昨年メジャーデビューを果たし、11月にはメジャー移籍後初のフルアルバム「時の肋骨」をリリースした4人組ロックンロールバンド、THE PINBALLS。
リリース直後にはアルバム購入者限定のアコースティックライブも行ったが、リリースツアーとしてはこの日の千葉LOOKが初日。10公演という他のバンドからしたら本数自体は多くはないが、これまでは対バンがいることが多かっただけに全箇所ワンマンでこのバンドのライブが見れるというのは実に嬉しいところである。
超満員(しかも観客の男性比率が高いのでステージが低い千葉LOOKはメンバーの姿がまぁ見にくい)の観客がこのツアーの開幕を今か今かと待ちわびる中、18時を少し過ぎたところで不穏な雰囲気のSEが鳴り、いつものように黒いシャツにネクタイというわかりやすいくらいに見るからにロックンロールバンドである4人がステージに登場。
セッション的に爆音で演奏を合わせると、古川貴之(ボーカル&ギター)が
「イェー!!!」
と叫んで古川、中屋智裕(ギター)、森下拓貴(ベース)の3人が台の上に立って客席を見渡す。満員の観客がこのバンドのロックンロールを求めるように前方に押し寄せると、
「蝙蝠と聖レオンハルト」からスタートするのだが、金髪のクールな見た目とは裏腹に衝動的に弾きまくる中屋のギターも、一音一音、一打一打にさらに重さと強さを増している森下と石原天のドラムも、明らかにこれまで見てきたものとは全く違うのがわかる。バンドとしてついに覚醒の時期を迎えているし、それが冒頭から熱気を放出しまくる客席の期待によってどんどん増していく。
THE PINBALLSは実にストイックというか、ライブにおいて基本的に特別な演出もないし、長々としたMCもしないし、何よりも曲と曲の間がほとんどない。だから「蝙蝠と聖レオンハルト」が終わるとすぐさま石原が疾走感のあるエイトビートのイントロを叩き始めて「水兵と黒い犬」に突入していく。そのスピード感によって一切熱量が落ち着く暇もないし、最新アルバムの曲が続いても噛みしめるように聴くのではなく、ひたすらに今ここで鳴っているロックンロールに身を委ねるしかない。それが何よりもカッコいいのである。
「古川ー!」
という観客からの歓声に
「嬉し過ぎて反応しちゃった(笑)」
と両手を上げて古川が応えると、「CRACK」では登場時にはしていたメガネをはやくも外した森下が
「千葉LOOKー!THE PINBALLS参上だー!」
と古川のセンターマイクで挨拶するとそのまま真ん中でコーラスをし、古川は逆に下手の森下のマイクで歌う。もはやコーラスというよりはツインボーカルと言ってもいいレベルのこの曲が生まれたからこそできるフォーメーション。この辺りのライブの見せ方の部分もしっかり練習や準備を重ねてきたのだろう。
序盤は新作の曲を含めてまさにロックンロールでしかないようなアッパーな曲を連発していたが、ポップなメロディの「片目のウィリー」(自分がこのバンドを知ったきっかけの曲でもある)を演奏すると、
「本当に嬉しいし、めちゃくちゃ楽しい。なんかみんなも熱いんだけど優しいっていうか、そういう感じが今日はすごくする」
と完全に事前に何も喋ることを決めてなさそうな古川のMCこそ変わらないが、その表情は本当に嬉しそうで、実際に曲中でも客席を見ては笑顔になっているというシーンも多かった。
このバンドはいわゆるロックンロールバンドの中でもアルバムに強いコンセプトを持たせて作っている バンドであるというのは他のアーティストが使っているのを全く見たことがない固有名詞を用いたタイトルからも察せられるし、インディーズ時代のセルフタイトルのフルアルバムは「四季」をテーマにした内容だった。
今回の「時の肋骨」は「時間」をテーマにしており、全12曲で24時間を描くというコンセプトの元、CDに付属の歌詞カードもそれを表すタロットカード風なものになっていて「CDを実際に手に取ると一層曲やアルバムの理解が深まる」というものになっているのだが、その中からまずは「夕方」をテーマにした「DUSK」を演奏。テーマ通りにオレンジ色の照明がメンバーを照らす姿がコンセプトを強く感じさせるが、「ヤンシュバイクマイエルの午後」も含め、そうしたコンセプトに合わせた演出があってもいいんじゃないかとも思うし、もしこのバンドがホールクラスの会場まで行ったらそういう景色が見れるんじゃないだろうか、とすら思えた。もちろんライブハウスがこのバンドの生きる場所なのは間違いないけれど。
リリース後に行われた昨年のアコースティックライブのことにも触れ、
森下「アコースティックやった時に古川がオラオラしなくなったから日和ったのかな?これからはそうなるのかな?って思った(笑)」
古川「いや、あれはあれで良かったけど、変わってないですから!」
とやはりかなりこの日の古川はテンションが先行している感があったが、そのアコースティックライブの時にも解説とともに披露された、同じ時間であっても夜と昼の対照を描いた「BEAUTIFUL DAY」と「風見鶏の髪飾り」を続けて演奏。曲調もコンセプト通りに真逆なのだが、アイリッシュパンク風味の「風見鶏の髪飾り」では曲終わりに
「この物語は終わりだけど、みんなで最後にジャンプしたい!」
と古川が言うとさらに疾走感と跳躍力を増した演奏に呼応するかのように観客も飛び跳ねていた。その時のこの会場はステージも客席もまさに「笑いの国」そのものだった。
古川の独自の世界観が炸裂している歌詞の「失われた宇宙」からは再びロックンロールに突っ走り始め、「COME ON」ではタイトルのフレーズで合唱にも似た歓声が発生と、中盤を過ぎてもステージも客席も全く熱量は落ちず、むしろ新作のタイトル曲的な不敵なギターサウンドの「アダムの肋骨」ではさらにそれをこの日最高潮に更新しているかのようですらあった。
そして「carnival come」では間奏でメンバー紹介も交えたソロ回しも行われるのだが、その際の石原と森下のソロがこのバンドの進化を物語っていたというか、これまでよりはるかにライブが良くなっているのはメンバーそれぞれがこのバンドで、ロックンロールで生きていくという意識を今までよりもしっかり持つようになって、それを全員でちゃんと共有しているからである。それが各々の発する音から出ているし、
「このバンドの魂を預ける!」
と古川に任されてギターソロを弾きだした中屋に至っては客席に突入して観客に支えられながらという状態で強烈なギターを弾きまくる。クールなように見えて中身が誰よりも燃えているのはこの男なのかもしれない。
そうしてバンドのライブ力そのものが大幅に上がっているので、「七転八倒のブルース」「劇場支配人のテーマ」というこれまでのバンドの代表曲であった、そもそも曲がめちゃくちゃカッコいいという曲たちは聴いていて体が震えるくらいのレベルのカッコよさになっていた。ついに曲のクオリティをバンド側が上回れるようになったのである。
そしてしっかりと「時の肋骨」の物語を完結させるべく、アルバムの最後に収録されている「銀河の風」を最後に演奏。まさにそれまでの熱狂とはガラッと変わって爽やかな風が吹くようなポップさ。地下のライブハウスにまだたくさんいる「ロックンロールバンド」たちの中でこのバンドがこうしてメジャーに進出し、全国ワンマンツアーができるような存在になれた最大の理由はメロディ・楽曲の良さである。ライブが良いバンドはたくさんいても、曲が良くなければライブの場だけで終わってしまう。でもこのバンドは日常のふとした瞬間や普段から聴きたくなるくらいに優れたメロディの曲をこれまでに作り続けてきた。だからこそこれからもさらなる名曲を我々の元に届けてくれる予感しかないのだ。
すぐさまアンコールでメンバーが再登場すると中屋が柄シャツに着替えており、森下がステージ後方の台に乗ってしっかりと観客から見えるような状態(それは森下も後ろの方の観客が見える状態でもある)で呪術的なサウンドの「Voo Doo」という意外な(シングルのカップリング曲)選曲にもかかわらずアルバムの曲と全く変わらぬというかそれ以上にすら見える盛り上がりからはこうしてライブに来ている人たちがみんなこのバンドの曲を全て聴き込んでいるという愛の深さを感じさせると、
「最後にロックンロールを!」
と言って演奏された「毒蛇のロックンロール」で、このバンドの芯がやはりロックンロールであることを示すと、楽器を下ろしてすぐさまステージから去って行った。ライブが始まってからここまでわずか1時間ちょっと。そのスピード感も含めて潔いくらいにロックンロールだった。
THE PINBALLSはメジャーデビュー前まではこの手のバンドの中ではライブの本数が少なかったり、作品をリリースしてもリリースツアーが半年後だったりと、なかなか見ている側からしたらモヤモヤするような活動ペースだった。
でもそれもこんなに素晴らしいライブができるようなら必ず変わる。何よりもメンバー自身が確実に変わったのが本当によくわかるから。これからはきっと音楽だけで生きていけるようなバンドになるはず。
このバンドはメジャーデビューしたばかりとはいえ決して若いと言えるような年齢ではない。それでも自分はアコースティックライブの時に
「日本のロックンロールの未来はこのバンドが背負っていると言っても過言ではない」
と書いた。そう感じさせたポテンシャルがついに完全開花を迎えようとしている。ミッシェル・ガン・エレファントだってデビューした年齢は決して若くはなかった。年齢ではなくてどれだけ衝動を保ったままでロックンロールができるか。それがあれば日本の音楽シーンのど真ん中でこの音楽が鳴るような景色を想像することができる。
あまりの覚醒っぷりに、もはやこのバンドをこのまま埋もれさせてはならないという使命感みたいなものすら感じてきているし、やっぱりロックンロールってとんでもなくカッコいい音楽だな、ということを改めて確認させてくれた。
1.蝙蝠と聖レオンハルト
2.水兵と黒い犬
3.DAWN
4.CRACK
5.サイコ
6.片目のウィリー
7.DUSK
8.ヤンシュバイクマイエルの午後
9.BEAUTIFUL DAY
10.風見鶏の髪飾り
11.失われた宇宙
12.COME ON
13.アダムの肋骨
14.carnival come
15.七転八倒のブルース
16.劇場支配人のテーマ
17.銀河の風
encore
18.Voo Doo
19.毒蛇のロックンロール
アダムの肋骨
https://youtu.be/08h001_ma0E
Next→ 2/18 あいみょん @日本武道館
リリース直後にはアルバム購入者限定のアコースティックライブも行ったが、リリースツアーとしてはこの日の千葉LOOKが初日。10公演という他のバンドからしたら本数自体は多くはないが、これまでは対バンがいることが多かっただけに全箇所ワンマンでこのバンドのライブが見れるというのは実に嬉しいところである。
超満員(しかも観客の男性比率が高いのでステージが低い千葉LOOKはメンバーの姿がまぁ見にくい)の観客がこのツアーの開幕を今か今かと待ちわびる中、18時を少し過ぎたところで不穏な雰囲気のSEが鳴り、いつものように黒いシャツにネクタイというわかりやすいくらいに見るからにロックンロールバンドである4人がステージに登場。
セッション的に爆音で演奏を合わせると、古川貴之(ボーカル&ギター)が
「イェー!!!」
と叫んで古川、中屋智裕(ギター)、森下拓貴(ベース)の3人が台の上に立って客席を見渡す。満員の観客がこのバンドのロックンロールを求めるように前方に押し寄せると、
「蝙蝠と聖レオンハルト」からスタートするのだが、金髪のクールな見た目とは裏腹に衝動的に弾きまくる中屋のギターも、一音一音、一打一打にさらに重さと強さを増している森下と石原天のドラムも、明らかにこれまで見てきたものとは全く違うのがわかる。バンドとしてついに覚醒の時期を迎えているし、それが冒頭から熱気を放出しまくる客席の期待によってどんどん増していく。
THE PINBALLSは実にストイックというか、ライブにおいて基本的に特別な演出もないし、長々としたMCもしないし、何よりも曲と曲の間がほとんどない。だから「蝙蝠と聖レオンハルト」が終わるとすぐさま石原が疾走感のあるエイトビートのイントロを叩き始めて「水兵と黒い犬」に突入していく。そのスピード感によって一切熱量が落ち着く暇もないし、最新アルバムの曲が続いても噛みしめるように聴くのではなく、ひたすらに今ここで鳴っているロックンロールに身を委ねるしかない。それが何よりもカッコいいのである。
「古川ー!」
という観客からの歓声に
「嬉し過ぎて反応しちゃった(笑)」
と両手を上げて古川が応えると、「CRACK」では登場時にはしていたメガネをはやくも外した森下が
「千葉LOOKー!THE PINBALLS参上だー!」
と古川のセンターマイクで挨拶するとそのまま真ん中でコーラスをし、古川は逆に下手の森下のマイクで歌う。もはやコーラスというよりはツインボーカルと言ってもいいレベルのこの曲が生まれたからこそできるフォーメーション。この辺りのライブの見せ方の部分もしっかり練習や準備を重ねてきたのだろう。
序盤は新作の曲を含めてまさにロックンロールでしかないようなアッパーな曲を連発していたが、ポップなメロディの「片目のウィリー」(自分がこのバンドを知ったきっかけの曲でもある)を演奏すると、
「本当に嬉しいし、めちゃくちゃ楽しい。なんかみんなも熱いんだけど優しいっていうか、そういう感じが今日はすごくする」
と完全に事前に何も喋ることを決めてなさそうな古川のMCこそ変わらないが、その表情は本当に嬉しそうで、実際に曲中でも客席を見ては笑顔になっているというシーンも多かった。
このバンドはいわゆるロックンロールバンドの中でもアルバムに強いコンセプトを持たせて作っている バンドであるというのは他のアーティストが使っているのを全く見たことがない固有名詞を用いたタイトルからも察せられるし、インディーズ時代のセルフタイトルのフルアルバムは「四季」をテーマにした内容だった。
今回の「時の肋骨」は「時間」をテーマにしており、全12曲で24時間を描くというコンセプトの元、CDに付属の歌詞カードもそれを表すタロットカード風なものになっていて「CDを実際に手に取ると一層曲やアルバムの理解が深まる」というものになっているのだが、その中からまずは「夕方」をテーマにした「DUSK」を演奏。テーマ通りにオレンジ色の照明がメンバーを照らす姿がコンセプトを強く感じさせるが、「ヤンシュバイクマイエルの午後」も含め、そうしたコンセプトに合わせた演出があってもいいんじゃないかとも思うし、もしこのバンドがホールクラスの会場まで行ったらそういう景色が見れるんじゃないだろうか、とすら思えた。もちろんライブハウスがこのバンドの生きる場所なのは間違いないけれど。
リリース後に行われた昨年のアコースティックライブのことにも触れ、
森下「アコースティックやった時に古川がオラオラしなくなったから日和ったのかな?これからはそうなるのかな?って思った(笑)」
古川「いや、あれはあれで良かったけど、変わってないですから!」
とやはりかなりこの日の古川はテンションが先行している感があったが、そのアコースティックライブの時にも解説とともに披露された、同じ時間であっても夜と昼の対照を描いた「BEAUTIFUL DAY」と「風見鶏の髪飾り」を続けて演奏。曲調もコンセプト通りに真逆なのだが、アイリッシュパンク風味の「風見鶏の髪飾り」では曲終わりに
「この物語は終わりだけど、みんなで最後にジャンプしたい!」
と古川が言うとさらに疾走感と跳躍力を増した演奏に呼応するかのように観客も飛び跳ねていた。その時のこの会場はステージも客席もまさに「笑いの国」そのものだった。
古川の独自の世界観が炸裂している歌詞の「失われた宇宙」からは再びロックンロールに突っ走り始め、「COME ON」ではタイトルのフレーズで合唱にも似た歓声が発生と、中盤を過ぎてもステージも客席も全く熱量は落ちず、むしろ新作のタイトル曲的な不敵なギターサウンドの「アダムの肋骨」ではさらにそれをこの日最高潮に更新しているかのようですらあった。
そして「carnival come」では間奏でメンバー紹介も交えたソロ回しも行われるのだが、その際の石原と森下のソロがこのバンドの進化を物語っていたというか、これまでよりはるかにライブが良くなっているのはメンバーそれぞれがこのバンドで、ロックンロールで生きていくという意識を今までよりもしっかり持つようになって、それを全員でちゃんと共有しているからである。それが各々の発する音から出ているし、
「このバンドの魂を預ける!」
と古川に任されてギターソロを弾きだした中屋に至っては客席に突入して観客に支えられながらという状態で強烈なギターを弾きまくる。クールなように見えて中身が誰よりも燃えているのはこの男なのかもしれない。
そうしてバンドのライブ力そのものが大幅に上がっているので、「七転八倒のブルース」「劇場支配人のテーマ」というこれまでのバンドの代表曲であった、そもそも曲がめちゃくちゃカッコいいという曲たちは聴いていて体が震えるくらいのレベルのカッコよさになっていた。ついに曲のクオリティをバンド側が上回れるようになったのである。
そしてしっかりと「時の肋骨」の物語を完結させるべく、アルバムの最後に収録されている「銀河の風」を最後に演奏。まさにそれまでの熱狂とはガラッと変わって爽やかな風が吹くようなポップさ。地下のライブハウスにまだたくさんいる「ロックンロールバンド」たちの中でこのバンドがこうしてメジャーに進出し、全国ワンマンツアーができるような存在になれた最大の理由はメロディ・楽曲の良さである。ライブが良いバンドはたくさんいても、曲が良くなければライブの場だけで終わってしまう。でもこのバンドは日常のふとした瞬間や普段から聴きたくなるくらいに優れたメロディの曲をこれまでに作り続けてきた。だからこそこれからもさらなる名曲を我々の元に届けてくれる予感しかないのだ。
すぐさまアンコールでメンバーが再登場すると中屋が柄シャツに着替えており、森下がステージ後方の台に乗ってしっかりと観客から見えるような状態(それは森下も後ろの方の観客が見える状態でもある)で呪術的なサウンドの「Voo Doo」という意外な(シングルのカップリング曲)選曲にもかかわらずアルバムの曲と全く変わらぬというかそれ以上にすら見える盛り上がりからはこうしてライブに来ている人たちがみんなこのバンドの曲を全て聴き込んでいるという愛の深さを感じさせると、
「最後にロックンロールを!」
と言って演奏された「毒蛇のロックンロール」で、このバンドの芯がやはりロックンロールであることを示すと、楽器を下ろしてすぐさまステージから去って行った。ライブが始まってからここまでわずか1時間ちょっと。そのスピード感も含めて潔いくらいにロックンロールだった。
THE PINBALLSはメジャーデビュー前まではこの手のバンドの中ではライブの本数が少なかったり、作品をリリースしてもリリースツアーが半年後だったりと、なかなか見ている側からしたらモヤモヤするような活動ペースだった。
でもそれもこんなに素晴らしいライブができるようなら必ず変わる。何よりもメンバー自身が確実に変わったのが本当によくわかるから。これからはきっと音楽だけで生きていけるようなバンドになるはず。
このバンドはメジャーデビューしたばかりとはいえ決して若いと言えるような年齢ではない。それでも自分はアコースティックライブの時に
「日本のロックンロールの未来はこのバンドが背負っていると言っても過言ではない」
と書いた。そう感じさせたポテンシャルがついに完全開花を迎えようとしている。ミッシェル・ガン・エレファントだってデビューした年齢は決して若くはなかった。年齢ではなくてどれだけ衝動を保ったままでロックンロールができるか。それがあれば日本の音楽シーンのど真ん中でこの音楽が鳴るような景色を想像することができる。
あまりの覚醒っぷりに、もはやこのバンドをこのまま埋もれさせてはならないという使命感みたいなものすら感じてきているし、やっぱりロックンロールってとんでもなくカッコいい音楽だな、ということを改めて確認させてくれた。
1.蝙蝠と聖レオンハルト
2.水兵と黒い犬
3.DAWN
4.CRACK
5.サイコ
6.片目のウィリー
7.DUSK
8.ヤンシュバイクマイエルの午後
9.BEAUTIFUL DAY
10.風見鶏の髪飾り
11.失われた宇宙
12.COME ON
13.アダムの肋骨
14.carnival come
15.七転八倒のブルース
16.劇場支配人のテーマ
17.銀河の風
encore
18.Voo Doo
19.毒蛇のロックンロール
アダムの肋骨
https://youtu.be/08h001_ma0E
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