BRAHMAN Tour 1080° @新木場STUDIO COAST 6/17
- 2014/06/17
- 22:50
昨年のアルバム「超克」リリース後、全国をツアーで回り、交通事故による機材車の大破という事態も乗り越えて幕張メッセでワンマンを行ったBRAHMAN。(その時のメッセでのライブはDVDになっている)
今年、曲やCDのリリース自体はないものの、早くもツアーを敢行。この日の新木場STUDIO COASTにはラコスバーガー、幡ヶ谷再生大学、東北ライブハウス大作戦など、いつものようにたくさんのブースが並んでいる。
いつもよりちょっと遅めの19時半過ぎ、会場が暗転するとスクリーンに映し出されたのは、幕張メッセの時の映像。その映像の中、MAKOTO、KOHKI、RONZIの3人が登場し、最後に映像が終わったところでTOSHI-LOWが姿を現す。
「待たせたね。やっと帰ってきた東京、BRAHMAN、始めます!」
と言うと、「FOR ONE'S LIFE」からスタート。スクリーンにはステージを真上から映している映像。「賽の河原」「今際の際」という「超克」の曲では日本語の歌詞がスクリーンに映る曲もあり、「BEYOND THE MOUNTAIN」「Deep」といった代表曲も演奏されるが、もはやテンポが良いというレベルを超越し、ほぼ全ての曲でアウトロとイントロがつながっているかのよう。TOSHI-LOWは汗を飛び散らせまくりながら格闘技の選手のように歌い、メンバーの演奏も本当に力強い。もちろん、このあたりはダイバーが人の上を飛びまくる。
「時の鐘」からは聴かせる曲も増えていくが、カバー曲以外は全て日本語だった「超克」の曲のみならず、過去曲もこの日は日本語の曲が非常に多いイメージ。
この日演奏された新曲も全日本語詞で、TOSHI-LOWの歌いあげるかのような歌唱と、スクリーンに映し出された歌詞が頭の中に自然豊かな情景を思い浮かばせる。
「30年、40年続く工事現場がある。それは俺たちの子供の代になっても続く」
とTOSHI-LOWが言って始まった「鼎の問」ではスクリーンに、「30年、40年続く工事現場」そのものである福島第一原発で働く作業員の写真と言葉が映し出される。「超克」リリース後はほとんど毎回演奏されているし、映像も映し出されているが、やはり何度見てもこの映像には感じるものがあるし、目が潤んでしまう。自分はこうしてBRAHMANがこの曲を演奏することで、この人達の存在を忘れないでいられる。
「Causation」からは再び攻撃的な展開に。「SEE OFF」ではこれでもかと言わんばかりにダイブが発生しまくる。
そして「警醒」ではTOSHI-LOWが思いっきり助走をつけ、まるでドロップキックするかのように客席に飛び込み、観客もTOSHI-LOWめがけてガンガン飛んでいく。そのままの状態で「ANSWER FOR…」まで歌うと、震災以降おなじみになったTOSHI-LOWのMC。
「この前の福岡でのライブの時に、小学2年生の男の子に手紙を貰って。
「僕はBRAHMANが好きです。なぜなら汗をいっぱいかいていてかっこいいからです。
BRAHMANの曲の中では「初期衝動」という曲が好きです。なぜならお父さんがいつも車の中でかけているからです」
って書いてあったんだけど(笑)、その手紙の裏にでっかく
「行け!BRAHMAN!世界一になれ!」
って書いてあって(笑)
俺は普段は「自分らしくいりゃいいんだよ」みたいなことを言ってるけど、丸くなったって思われてるのかと思って、そのあとメンバーで「どうしたら世界一のバンドになれるか」っていうミーティングをして。その結果、「褒め合う」のが1番だっていうことに気づいて(笑)
リハの時も、
「お前のリズムのヨレ、良かったよー」
とか、
「お前のリフ、ミスりまくってて良かったよー」
とか、
「お前の歌も音程めちゃくちゃだけど最高だよ」
みたいにメンバー同士褒めあってて。あとはあるメンバーはラーメンに替え玉しなくなったり、休肝日を設けたりして、健康に気を使うようになった(笑)
あと、昔ボクサーが「左を制すものは世界を制す」って言ってて。武井壮もラジオで「全競技左利き最強説」を唱えてたから、その福岡の帰りから、左でご飯を食べるようにしています(笑)
でもそうやってはるか世界一を目指すのもいいけど、目の前のことをちゃんと乗り越えていくのも大事なんじゃないかって。わずか3年3ヶ月の間に忘れ去られた人たちがいて。世界一っていうのはその時その状況で変わるもんで、あの人達からしたら、あの日世界一のご馳走はコンビニのおにぎりだったりカレーだったりしただろうし。そこに配られた1000個以上のラコスバーガーはどれだけ世界一の味だったんだろうかって。
そうやって、俺に力をくれる人たちが今日はたくさん見にきてる。世界一のキックボクサーや、原発で作業してる人…今日はそういう人たちがロビーにブース出してるから、時間あったら見て行ってください。
俺たちは、俺たちなりの世界一…あと何回ライブできるかもわかんねえけど、世界一のライブができるその日までやり続けます。今日はありがとうございました。
変わらない世界、変わらない日常、本日晴天の…」
と言って演奏されたのは「霹靂」。1番最初にこの曲をライブで聴いた、2011年のロッキンのメインステージの大トリの時、身動きが取れなかった。それほどこの曲とBRAHMANのライブに打ちのめされていた。それから「曲とライブが激しいバンド」というだけのイメージは完全にひっくり返り、今ではこうしてワンマンに足を運ぶようになった。
それから何百組のアーティストのライブを見ているかわからないが、「震災以降」というタームで考えると、1番ライブを見るべきバンドはBRAHMANだというのは、それから一度も変わっていない。
そしてラストは「虚空ヲ掴ム」「初期衝動」で終了。メンバーがステージを去ると、スクリーンにはバンドを現在から過去に振り返る映像が流れ、そのあとさらに過去から現在に戻って行く映像が流れた。
果たして、この映像は何を意味しているのだろうか。それはこのツアーが終わった時にわかるのかもしれない。
1.FOR ONE'S LIFE
2.賽の河原
3.今際の際
4.Speculation
5.(A Piece Of) Blue Moon
6.BEYOND THE MOUNTAIN
7.Deep
8.時の鐘
9.汀に咲く
10.BASIS
11.新曲
12.Far From…
13.鼎の問
14.Causation
15.露命
16.SEE OFF
17.遠国
18.警醒
19.ANSWER FOR…
20.霹靂
21.虚空ヲ掴ム
22.初期衝動
今年、曲やCDのリリース自体はないものの、早くもツアーを敢行。この日の新木場STUDIO COASTにはラコスバーガー、幡ヶ谷再生大学、東北ライブハウス大作戦など、いつものようにたくさんのブースが並んでいる。
いつもよりちょっと遅めの19時半過ぎ、会場が暗転するとスクリーンに映し出されたのは、幕張メッセの時の映像。その映像の中、MAKOTO、KOHKI、RONZIの3人が登場し、最後に映像が終わったところでTOSHI-LOWが姿を現す。
「待たせたね。やっと帰ってきた東京、BRAHMAN、始めます!」
と言うと、「FOR ONE'S LIFE」からスタート。スクリーンにはステージを真上から映している映像。「賽の河原」「今際の際」という「超克」の曲では日本語の歌詞がスクリーンに映る曲もあり、「BEYOND THE MOUNTAIN」「Deep」といった代表曲も演奏されるが、もはやテンポが良いというレベルを超越し、ほぼ全ての曲でアウトロとイントロがつながっているかのよう。TOSHI-LOWは汗を飛び散らせまくりながら格闘技の選手のように歌い、メンバーの演奏も本当に力強い。もちろん、このあたりはダイバーが人の上を飛びまくる。
「時の鐘」からは聴かせる曲も増えていくが、カバー曲以外は全て日本語だった「超克」の曲のみならず、過去曲もこの日は日本語の曲が非常に多いイメージ。
この日演奏された新曲も全日本語詞で、TOSHI-LOWの歌いあげるかのような歌唱と、スクリーンに映し出された歌詞が頭の中に自然豊かな情景を思い浮かばせる。
「30年、40年続く工事現場がある。それは俺たちの子供の代になっても続く」
とTOSHI-LOWが言って始まった「鼎の問」ではスクリーンに、「30年、40年続く工事現場」そのものである福島第一原発で働く作業員の写真と言葉が映し出される。「超克」リリース後はほとんど毎回演奏されているし、映像も映し出されているが、やはり何度見てもこの映像には感じるものがあるし、目が潤んでしまう。自分はこうしてBRAHMANがこの曲を演奏することで、この人達の存在を忘れないでいられる。
「Causation」からは再び攻撃的な展開に。「SEE OFF」ではこれでもかと言わんばかりにダイブが発生しまくる。
そして「警醒」ではTOSHI-LOWが思いっきり助走をつけ、まるでドロップキックするかのように客席に飛び込み、観客もTOSHI-LOWめがけてガンガン飛んでいく。そのままの状態で「ANSWER FOR…」まで歌うと、震災以降おなじみになったTOSHI-LOWのMC。
「この前の福岡でのライブの時に、小学2年生の男の子に手紙を貰って。
「僕はBRAHMANが好きです。なぜなら汗をいっぱいかいていてかっこいいからです。
BRAHMANの曲の中では「初期衝動」という曲が好きです。なぜならお父さんがいつも車の中でかけているからです」
って書いてあったんだけど(笑)、その手紙の裏にでっかく
「行け!BRAHMAN!世界一になれ!」
って書いてあって(笑)
俺は普段は「自分らしくいりゃいいんだよ」みたいなことを言ってるけど、丸くなったって思われてるのかと思って、そのあとメンバーで「どうしたら世界一のバンドになれるか」っていうミーティングをして。その結果、「褒め合う」のが1番だっていうことに気づいて(笑)
リハの時も、
「お前のリズムのヨレ、良かったよー」
とか、
「お前のリフ、ミスりまくってて良かったよー」
とか、
「お前の歌も音程めちゃくちゃだけど最高だよ」
みたいにメンバー同士褒めあってて。あとはあるメンバーはラーメンに替え玉しなくなったり、休肝日を設けたりして、健康に気を使うようになった(笑)
あと、昔ボクサーが「左を制すものは世界を制す」って言ってて。武井壮もラジオで「全競技左利き最強説」を唱えてたから、その福岡の帰りから、左でご飯を食べるようにしています(笑)
でもそうやってはるか世界一を目指すのもいいけど、目の前のことをちゃんと乗り越えていくのも大事なんじゃないかって。わずか3年3ヶ月の間に忘れ去られた人たちがいて。世界一っていうのはその時その状況で変わるもんで、あの人達からしたら、あの日世界一のご馳走はコンビニのおにぎりだったりカレーだったりしただろうし。そこに配られた1000個以上のラコスバーガーはどれだけ世界一の味だったんだろうかって。
そうやって、俺に力をくれる人たちが今日はたくさん見にきてる。世界一のキックボクサーや、原発で作業してる人…今日はそういう人たちがロビーにブース出してるから、時間あったら見て行ってください。
俺たちは、俺たちなりの世界一…あと何回ライブできるかもわかんねえけど、世界一のライブができるその日までやり続けます。今日はありがとうございました。
変わらない世界、変わらない日常、本日晴天の…」
と言って演奏されたのは「霹靂」。1番最初にこの曲をライブで聴いた、2011年のロッキンのメインステージの大トリの時、身動きが取れなかった。それほどこの曲とBRAHMANのライブに打ちのめされていた。それから「曲とライブが激しいバンド」というだけのイメージは完全にひっくり返り、今ではこうしてワンマンに足を運ぶようになった。
それから何百組のアーティストのライブを見ているかわからないが、「震災以降」というタームで考えると、1番ライブを見るべきバンドはBRAHMANだというのは、それから一度も変わっていない。
そしてラストは「虚空ヲ掴ム」「初期衝動」で終了。メンバーがステージを去ると、スクリーンにはバンドを現在から過去に振り返る映像が流れ、そのあとさらに過去から現在に戻って行く映像が流れた。
果たして、この映像は何を意味しているのだろうか。それはこのツアーが終わった時にわかるのかもしれない。
1.FOR ONE'S LIFE
2.賽の河原
3.今際の際
4.Speculation
5.(A Piece Of) Blue Moon
6.BEYOND THE MOUNTAIN
7.Deep
8.時の鐘
9.汀に咲く
10.BASIS
11.新曲
12.Far From…
13.鼎の問
14.Causation
15.露命
16.SEE OFF
17.遠国
18.警醒
19.ANSWER FOR…
20.霹靂
21.虚空ヲ掴ム
22.初期衝動
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