SWEET LOVE SHOWER 2018 day1 @山中湖交流プラザきらら 8/31
- 2018/09/02
- 22:24
毎年、8月の終わりの恒例となっている、音楽専門チャンネルSPACE SHOWER TV主催の夏フェス、SWEET LOVE SHOWER。
富士山の麓という抜群のロケーションを有し、スペシャならではのアーティストが揃うことによって、年々チケットは即完となり、今年も3日間全てソールドアウト。
今年も
LAKESIDE STAGE
Mt.FUJI STAGE
FOREST STAGE
WATERFRONT STAGE
という4つのステージ構成で、スペシャの番組にちなんだブースや飲食店も並ぶ。
この日の初日は暑いくらいの晴れ模様であり、富士山も朝から実にしっかりと見える。その景色を見ると、今年もここに来られて本当に良かったと実感する。
9:25~ 向井太一 [WATERFRONT STAGE] (Opening Acoustic)
どこのステージよりも早く、また他のフェスならまず始まってすらいないであろう時間に始まる、山中湖の水面の上に作られた(今年はライブで使用する以外の時間はバーカウンターになるらしい)、WATERFRONT STAGEでのMorning Acoustic。ここに初日に出演する、つまり今年このフェスで最初にライブを行うのは向井太一。
アコースティックという立ち位置ながらもステージにはドラムセットとシンセがセッティングされ、そこにオレンジ色のシャツを着て革靴を履いた向井太一が加わるという3人編成。
ギターやベースの音こそ打ち込みであるが、アーバンなサウンドと向井太一のソウルフルなボーカルは一見この山中湖が後ろに広がるという自然の景色には似つかわしくないように見えるが、ソウルフルでありながらも綺麗な声はしなやかに山中湖の水面にたゆたう波の流れに溶け込んで行く。
本人も言うように、全くアコースティックではないライブだったが、だからこそ観客が手を振ったり手拍子をしたりというリズムに合わせた動きをすることもできる。向井太一の見た目はこのステージ同様に爽やかだった。
1.Siren
2.FREER
3.FLY
4.君にキスして
5.空
Siren
https://youtu.be/vr28xrPUxko
10:25~ ヤバイTシャツ屋さん [Mt.FUJI STAGE]
初出演だった昨年はFOREST STAGEで明らかに収まりきっていないくらいの集客を見せた、ヤバイTシャツ屋さん。今年はげんきいっぱいにMt.FUJI STAGEのトップバッターとして出演。
最初のアクトということで60秒前からカウントダウンが始まり、おなじみの脱力必至の「はじまるよ〜」というSEで3人が登場すると、
「みんな元気ないんちゃうの!?」
と、すでに平日の朝10時とは思えないくらいに客席からあふれそうな超満員の観客を煽りまくり、いきなりの「ハッピーウエディング前ソング」で
「キッス!キッス!」「入籍!入籍!入籍!」
の大合唱。
「2017年、SPACE SHOWER TV ミュージックビデオアワード、ベストコンセプチュアル部門受賞曲!」
というスペシャで受賞した賞をしっかり紹介してから「ヤバみ」を演奏すると、
「2年目のラブシャ、何か爪痕を残さないと!」
と、なぜか床に寝転がって「Universal Serial Bus」を演奏。しばたともりもとに
「いや、無理やろ!」
と言われていたが、案の定1コーラスだけで立ち上がる。それでも寝転がりながらギター弾いて歌えるのはすごいし、こやまの技術の向上っぷりを感じさせる。
実際、こやま以外の2人も演奏に安定感が増しており、とくにしばたは見るたびに歌もベースも上手くなっている。この姿を見て、誰がこのバンドをサークルバンドなんて言えるだろうか。
とはいえ自己紹介では
「あやまんJAPANです!」
「平日の朝からこんなとこにいるなんて、君ら仕事してへんやろ?」
と相変わらずの悪ふざけっぷり。そんな中で
「スペシャで好きな番組は「OXALA!」「熱血!スペシャ中学」「爆裂エレキングダム」です!」
と、かつて放送していたスペシャの人気番組の名前を挙げるあたり、本当にこやまはスペシャを見て育ってきたのがよくわかる。それだけにこうしてスペシャのフェスに自分が出れるのが本当に嬉しいのだろう。
タオルがぐるぐる回りまくる「L・O・V・Eタオル」からタイトルとは裏腹にサウンドは直球メロコアな「無線LANばり便利」で一気に勢いを増してダイバーが続出すると、ラストは「SPACE SHOWER TV 2016年11月のPOWER PUSH!」こと「あつまれ!パーティーピーポー」で大合唱を巻き起こして終了…かと思いきや、
「まだ時間あるから、鬼速で!」
と「Tank-top of the world」を高速バージョンで演奏し、最後にダイバーが続出するなど、この日最大の盛り上がりを見せた。
ロッキンのGRASS STAGEとこの日のラブシャ。きっと他のフェスでもそうだったのだろうが、ヤバTは今年の夏に大きいステージにしっかり駒を進め、そのステージに見合うようなライブができる存在になった。
だからライブを見てももはや面白いバンドというイメージを持つことはない。ただ良い曲を熱く演奏するバンドになった。そしてそれはロックバンドの最も強い形である。
リハ.とりあえず噛む
リハ.喜志駅周辺なんもない
リハ.KOKYAKU満足度1位
1.ハッピーウエディング前ソング
2.ヤバみ
3.Universal Serial Bus
4.鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
5.L・O・V・Eタオル
6.無線LANばり便利
7.あつまれ!パーティーピーポー
8.Tank-top of the world
あつまれ!パーティーピーポー
https://youtu.be/J5oytYDMWHA
11:05〜 KEYTALK [LAKESIDE STAGE]
今年のメインステージであるLAKESIDE STAGEのトップバッターはKEYTALK。もはやこのフェスにおいてもおなじみの存在である。
時間がない中でもリハをやってから「物販」のSEでメンバーが登場すると、「桜花爛漫」で爽やかにスタート。やや義勝の声(特に高音)がきつそうに感じるが、この日最も荒ぶっていたのは武正のギター。もともと技巧派なギタリストだが、この日はもう弾きまくりというレベルに近い。
巨匠がサングラスをかけてパリピになっての「Summer Venus」で太陽の光が照りつけるこの状況に最もふさわしいのは俺らだ、と言わんばかりの夏バンドっぷりを見せると、中盤には武正のギターの荒ぶりがさらなる激しさを増す「太陽系リフレイン」から「YURAMEKI SUMMER」と夏曲を連発するのだが、一口に夏曲と言ってもこのバンドの音楽性の幅の広さを示すように、どれもが全く違うタイプのものだからこそこうして1つのライブで何曲も演奏することができる。
巨匠がコンタクトレンズを持って来るのを忘れてしまったため、この日は武正が普段使っている度が強いものを装着していることを明かすと、その武正はおなじみの「ぺーい」のコール&レスポンスをする中で、
「4〜5年前にSAKANAMONがこのフェスに出た時に俺がゲストでギター弾いてるのを見たっていう人〜?…8人くらいはいるな(笑)」
と、2014年に初出演した際に、当時スペシャのドラマで共演していた藤森元生のバンドであるSAKANAMONのライブ中の「君の○○を××したい」という曲でギターソロを弾いた時のことに触れる。なぜそこまでわかるのかというと、自分はその時にそのライブを見ているからで、つまり8人くらいのうちの1人なわけである。
その2014年のライブの時に武正は3日間全て会場に来て、30アーティストくらいライブを見たと言っていた。(実際、9mm Parabellum Bulletなどを袖で見ていた)
それくらい好きなフェスだということがよくわかるし、武正がこの後叫びまくっていたテンションの高さはそうしたこのフェスを愛するがゆえだとするなら、同じようにこのフェスを愛する者として本当に嬉しいことだ。
ちなみにその武正と藤森が出演していたドラマは他にTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也、赤い公園の佐藤千明が出演していた。今ではこのフェスのメインステージに立つようになったKEYTALKもオーラルも、その当時はまだ1番小さいステージに出ていた若手バンドであった。
ラストはやはりもはやロックシーン、フェスシーンにおけるアンセムと言っていい「MATSURI BAYASHI」から観客の多数が踊り方を習得している「MONSTER DANCE」という鉄壁の流れ。あまりにも鉄壁過ぎるというか、「RAINBOW」というアルバムを出して、さらに「Cheers!」というシングルを出したばかりとは思えないくらいに昨年以前に出した曲で固められたこのセトリの意図はどういったものなのだろうか。(せっかくだから「Cheers!」聴きたかった)
リハ.FLAVOR FLAVOR
リハ.sympathy
1.桜花爛漫
2.Summer Venus
3.Love me
4.太陽系リフレイン
5.YURAMEKI SUMMER
6.MATSURI BAYASHI
7.MONSTER DANCE
MONSTER DANCE
https://youtu.be/N39glrfql0I
11:40〜 パノラマパナマタウン [FOREST STAGE]
2年前にオープニングアクトとしてこのフェスに出演した、パノラマパナマタウンが本アクトとなって帰還。この間にはスペシャの番組にもよく出演していた。
メンバーが登場すると、ギターの浪越はすでに上半身裸という気合いの入りっぷりで「世界最後になる歌は」からスタートし、見た目がどんどんファンキーに変化している田野のベースが否が応でも体を踊らせる中、岩渕は早くもステージを降りて客席に突入しながら熱唱。
「今日、このフェスで1番を取るために来ました!」
と堂々と言ってのけるくらいに、絶対このフェスで状況を変えてやる、という気合いに満ち溢れている。
岩渕は時折フリースタイル的なラップも披露するが、ヒップホップとファンクの要素が強いのに聴き心地としてはギターロックと言いたくなるようなバランス感覚はやはり絶妙。1曲の中でガラッと展開が変わる曲が多いというのもあるかもしれない。
しかし岩渕は去年出演することができなかったことや、スペシャで担当していたコーナーが打ち切りになったことなど、2年間の間に経験してきた悔しい出来事を語り、それをぶつけるかのように「ラプチャー」を重く響かせると、最新曲であり、数に支配された世の中に警鐘を鳴らす「SUJI」で再びミクスチャーに振り切るのだが、
「ロックな歌詞だけど大人になったら歌えなくなるよ、って俺はそんな大人にだけは死んでもなりたくねぇ!!!」
という曲の最後の絶叫がこのバンドの今のスタンスを最も表している。
そしてラストの「フカンショウ」では再び岩渕が客席に突入し、
「今日ここにいるみんなで、もっとすごい景色見に行こうぜ!絶対そういうバンドになってやるから!」
と叫ぶ。その言葉に賭けたくなるくらい、もはや2年前とは比べものにならないほどに進化している。
こうした大型フェスではまだまだ動員が厳しいところもある。しかし、小さいライブハウスでのサーキットイベントなどではもはや格が違うと言っていいレベルの存在感を発揮している。そこにはこうした大舞台での経験が生きているはずだし、このライブの後に岩渕が客席からいろんな出演者のライブをじっくり見ていた姿は必ずバンドに還元されるはず。
1.世界最後になる歌は
2.リバティーリバティー
3.マジカルケミカル
4.ラプチャー
5.SUJI
6.フカンショウ
SUJI
https://youtu.be/onOEzaUdxFs
12:40〜 04 Limited Sazabys [LAKESIDE STAGE]
今やGENが番組の司会として定着するくらいにスペシャとは深い関係となった、フォーリミ。今年で4年連続の出演となる。
最近おなじみのオリジナルのSEでメンバーが登場すると、
「準備できてんの!?」
といきなりの「fiction」で早くも客席はモッシュ、ダイブ、サークルの嵐に。
メンバーの演奏ももはやこうしたデカいステージで見てもなんの違和感も感じないくらいの風格を感じさせるし、
「本物になりたくて
流されて 試されて 飛べ」
と「My HERO」で歌っているが、間違いなくたくさんの人にとっての本物のヒーローになれてきている。
しかしGENは高音部がちょっとキツそうであり、実際に「swim」では歌えなくなるようなところすらあった。
だがここにいたるまでの数え切れないくらいの経験によるものだろうか、ライブが進むにつれてその声の不安はどんどん解消されていく。無理をしているようでいて、あのハイトーンなキーは決してそういうものではない。
GENはバンドがこの山中湖でよく合宿を行って曲を作っているため、この日は産地直送的な形でのライブであることを語ると、実際に非常にメンバーも曲もいつもよりも生き生きしているように感じる。
ライブハウスなどの屋内会場ではレーザーや炎などの演出を駆使するという、パンクバンドの中では珍しいタイプなのだが、この日はその二つに変わって水がステージから客席に大量に放たれる。だからこそ水の歌である「Drops」が演奏されたんじゃないか、という気もしてくる。
「水を降らしたら次に降らせるのは…流星群!」
と曲のタイプこそバラバラだが、実に違和感のない流れに。
GENは自身がもはや「スペシャファミリー」と言っていいくらいの存在になっていることを語ると、
「ファミリーだからこそ、好きになったり嫌いになったりする。でもいつか嫌いになっても戻ってくるのも家族だから。そんな家族であるスペシャには借りがたくさんあるんで、どうやって借りを返したらいいのかって思うんですけど、やっぱり良いライブだった、って言ってもらえるようにするのが1番のお返しかなって」
とスペシャに本当に世話になっていることを語ると、その思いを曲にしたような「Letter」で感謝を告げると、「Squall」のストレートかつ鋭くて重いサウンドが快晴の空に突き刺さると、この日の最後は「monolith」でやはりダイバー続出の激しいトドメとなった。
去年はMt.FUJI STAGEに出演し、リフトする人の多さに苦言を呈して「Buster Call」の演奏を止めるというシーンもあったが、この日はそうしたことが全くないくらいになっていたのは、そうしてバンドが見たいと思っているような景色をファンも理解してきているということだろうか。それを確かめる意味でも、そろそろ久しぶりにYON FESにも足を運んでみたい。
リハ.nem…
リハ.Remember
1.fiction
2.My HERO
3.swim
4.Warp
5.Drops
6.midnght cruising
7.Letter
8.Squall
9.monolith
Squall
https://youtu.be/NRhmgBtRKBA
13:30〜 SKY-HI [Mt.FUJI STAGE]
サウンドチェックでは「Seaside Bound」のみならず、
「この間のサマソニでも」「朝から来ている人もいるんだろうけど」
と、圧巻のフリースタイルを続けて、本番前から持っているスキルの高さを見せつけていた、SKY-HI。このフェスには初出演である。
ドラム、キーボード、DJ、ギターというTHE SUPER FLYERSの核の部分のメンバーによるコンパクトなバンド編成で音を鳴らし始めると、そこに黒い衣装を着たSKY-HIが登場。
序盤はメドレー的にラップをつないでいき、まずは挨拶代わりといった感じか。ガンガン上げていくのかと思いきや、少しスローダウンして「I Think, I Can, I Say」でラップではないもう一つの武器である自身の歌をじっくり聴かせる。本人が言っていたように、この富士山の麓というシチュエーションが実によく似合うし、だからこその選曲な気もする。
そこからはSKY-HIの代名詞でもある超高速ラップを畳み掛けていく。自身名義の曲もそうだし、客演したりコラボした曲も自身のラップ部分をつなぐ形で披露していく。
「50人しか客がいないクラブでも、武道館でもアリーナでも俺がやることは変わらない!ただ死ぬ気でお前たちを楽しませるだけだ!」
と自らのエンターテイメント哲学を高らかに宣言し、初出演というアウェーな場所だからこそ、コーラスの練習を観客にさせた「Double Down」からの
「こういう言い方はあんまり好きじゃないけど、2018年8月31日、正真正銘平成最後の夏だぞ!とことん楽しんでいけ!」
と「Snatchaway」で終盤は観客と一緒にライブを作り上げていく。
「今日が俺との出会いになった人もたくさんいると思うし、2回目、3回目の人もいるだろうし、いつも俺のことを応援してくれてる人もいると思う。みんなと末長い付き合いになりますように。また会いましょう」
と、日高の言葉は最後まで見た目の顔の良さよりも内面のカッコよさがにじみ出るようなものだったし、最初に途中までを歌った「リインカネーション」を今度は途中から最後まで歌うという締め方はまさに「転生」を思わせるようなものだった。
しかし他のMt.FUJI STAGE出演者と比べると、客席はかなり寂しいものだった。初出演ということもあるだろうが、ライブを見れば誰しもがビックリするようなスキルを持っているこの男にとっても、ロックフェスはまだまだアウェーの場なのかもしれない。
でもだからこそ燃えているのがわかるし、SKY-HIのフェスでのライブからはいつも「ひっくり返してやる」という強い意志が感じられる。それはフェスに出始めた若手バンドが持っているものと全く同じもの。まだまだ道のりは長いが、いつかロックフェスがホームになった時は日高はどんなことを口にするんだろうか。
リハ.Seaside Bound
フリースタイル
1.リインカネーション
2.Diver's High
3.Stray Cat
4.I Think, I Sing, I Say
5.Tylant Island
6.Walking on Water
7.何様
8.RAPSTA
9.F-3
10.Double Down
11.Snatchaway
12.リインカネーション
Snatchaway
https://youtu.be/lYTnHA357W0
14:15〜 SiM [LAKESIDE STAGE]
まだロックシーンでラウドロックがここまで広がりを見せる前の若手時代にFOREST STAGEに出演して以降、毎年このフェスで伝説的なライブを見せてきた、SiM。今やラウドシーンのラスボス的な存在として、今年もこのLAKESIDE STAGEに出演。
初っ端の「WHO'S NEXT」で早くも大合唱&高速サークルとダイブの嵐が起き、のどかな風景は一瞬にしてカオスに。SINはステージの1番前に腰掛けてベースを弾くという音の激しさとは対照的にマイペースなパフォーマンス。
初出演時からPAテントの周りを観客がグルグル走り回るというこのフェスで最も激しいサークルを出現させてきた「Faster Than The Clock」に代わり、今年は「T×H×C」で巨大サークルが出現し、「GUNSHOTS」では客席一面モンキーダンスと、間違いなくこのバンドのライブでしか見れないような光景のみが広がっていく。
「去年、時間がなくて「f.a.i.t.h」を最後までできなかったんで、ステージ上で「来年はトリをやらせてくれー!」って言って。演者にステージ上で言われたら断れないって知ってるんで(笑)
でも見事にスルーされました!(笑)しかも今年も1番暑い時間じゃないか!」
とトリになれなかったことを嘆くMAHが導入的にサビのフレーズを歌い、観客にも歌わせてるというアレンジがなされた「Blah Blah Blah」でさらに熱狂は増す一方かと思いきや、
「さっきからペットボトルが飛んでるけど、お前たちが投げるのと俺たちが投げるのは違うんだからな!俺たちは邪魔になったから投げるんじゃなくて、お前たちが倒れたら困るから水を撒いてやってるんだからな!次に飛んだら殺すからな!」
と口は非常に悪いが悪魔とは思えない周囲への優しさを見せ、
「暴れるだけがロックバンドのライブの楽しみ方じゃないだろう!?」
とその優しさを帯びた歌声が快晴の空の下に響き渡る「The Sound Of Breath」という選曲も。しかしながら
「暴れるだけが楽しみ方じゃない、って言っても、フェスの日くらいはバカになって楽しみたいんだろ!?…イェーイじゃねぇよ!お前らなんて元からバカなんだよ!」
と客をいじりまくる悪魔っぷりを見せながらやはり「KiLLiNG ME」で暴れまくりに。曲途中では観客を一斉に座らせると、
「このステージからの景色を見れないお前らみたいな下等生物に一瞬だけ夢を見せてやろう。最近よくやってるから練習してるやつもいるかもしれないけど、この曲のギター弾けるやついるか?…よし、お前上がって来い!早くしろ!お前のために時間押したくないから!」
と、まさかの観客の男性をステージに上げてギターを弾かせる。どことなくたどたどしい感じ(そりゃあ緊張して当たり前だが)にMAHは耳をじっくり傾けながらリズムを取っていたが、SHOW-HATEは実に優しく男性にギターのことを教えているように見えた。
そして今年もラストはウォールオブデスを発生させた「f.a.i.t.h」。だが、やはり途中で時間が来てしまい、
「あんな下手くそに夢見させなきゃ良かった…!終わり!帰ります!」
とあっさりとステージから去って行った。観客からはアンコールを求める声も上がっていたが、当然それに応えるわけもなし。
悪魔キャラらしく口調はかなり悪いが、今のSiMからはかつてよりも観客を楽しませようという空気を感じる。(観客にギターを弾かせたりいじったりするのもそういうことだろう)
だがそれだけではなく、音楽面でもGODRiのコーラスが重要な役割を果たすようになっていたり、同世代のラウドバンドがギターが複数人いたり、シンセやホーンを使っているのに対し、このバンドは基本的にギター1本のみでラウドの極みのようなサウンドを発している。それこそがこのメインステージに立ち続けられている理由である。
果たして、このバンドがこのフェスのメインステージで「f.a.i.t.h」をフルで演奏する=このステージのトリをやる日は訪れるのだろうか。
1.WHO'S NEXT
2.T×H×C
3.GUNSHOTS
4.Blah Blah Blah
5.The Sound Of Breath
6.KiLLiNG ME
7.f.a.i.t.h
Blah Blah Blah
https://youtu.be/0rvqWa8Mnsg
15:05〜 グループ魂 [Mt.FUJI STAGE]
2年前はLAKESIDE STAGEに出演していたグループ魂、今回はMt.FUJI STAGEに登場。
まずは発光するド派手な兜を被った、「夜の熱帯低気圧」こと港カヲルが1人で登場すると、
「最近はフェス慣れしてきたので、タイムテーブルを見れば自分たちが呼ばれた意味がわかります。15時過ぎ、みんなが疲れてダレてきた時間帯に日陰で休んでいる時に遠くの方からうっすらと聞こえてくる…そう、我々はセミです!
今日のタイムテーブルを見たら我々が最年長で愕然としております!明日出てても最年長です!」
と話していると、やはりバイト君以外は山中湖に温泉旅館に来たかのような出で立ちのメンバーが登場し、「モテる努力をしないでモテたい節」からスタート。破壊こと阿部サダヲは冒頭からスリッパを客席のかなり遠いところまで投げ込んでおり、その飛距離同様に声もよく出ている。
この日の夜にNHKの「Covers」に出演することを告げると(基本的にここにいた人はみんな見れないだろう)、その番組でオンエアされる7年ぶりのシングル曲「もうすっかりNO FUTURE!」を披露。内容自体は加齢を嘆くものだが、サウンドはむしろキッズに戻ったかのようなシンプルかつストレートなパンクで、そのコントラストも面白い。
破壊が歌舞伎俳優になりきる「中村屋」ではメンバーの悪ノリが加速し、10-FEETを「テンプュール」、MAN WITH A MISSIONのMANの前に「手」をつけて無理矢理下ネタに持っていくというやりたい放題っぷりにスタッフから巻きの指示が入り、バンドの代名詞的ヒット曲「君にジュースを買ってあげる」へ。最後のサビ前には最前にいる観客を
「そこのBEAMSの袋持ってる、今日生理の君!」
と指名して飲みたい飲み物を聞くのだが、とっさに答えることができず、
「俺がSiMの人だったら殺されてるよ!」
と笑いに転化してみせるあたりはさすがである。
しかしこのバンドのある意味では本気の部分はここからだった。自慰行為の曲である「Over 30 do the 魂」では、
「30代とか40代になったらシコる回数が減ると思ってるだろ?むしろ増える一方さ!
大谷翔平も田中将大も前田健太もみんなシコりながら頑張ってるのさ!」
と、歌詞を現代バージョンに変えながらこのフェスって生中継されてるんじゃなかったっけ?と心配するくらいの下ネタに走り、
「Over 30 do the シコる」
「Over 40 do the シコる」
「Over 50 do the シコる」
と年代別に分けてコール&レスポンスを敢行すると、50代の元気の良い男性からは返ってきたが、60代はさすがにおらず、「死んだ」とのこと。そのレスポンスに感銘を受けた破壊は、
「俺が初めて射精したのは12歳の時だった。まだ透明の液体だった。なんでそんなことを言うのかって?みんなの声が思い出させてくれたのさ」
と、言い方はカッコよさげだが内容は大多数の人が聞きたくもないもの。
そんな下ネタの行き着く先は「ペニスJAPAN」でもはや恥ずかしがる必要もなくなった大合唱。最後には港カヲルが
「次はBLUE ENCOUNT改め、ブルーチーズです!」
と、ブルエンが下ネタにならないようなバンド名で良かったなぁと思うような締めだった。
1.モテる努力をしないでモテたい節
2.Charのフェンダー
3.スーパー!サマー!アックスボンバー!ラブハンター!06!
4.もうすっかりNO FUTURE!
5.中村屋
6.君にジュースを買ってあげる
7.Over 30 do the 魂
8.ペニスJAPAN
もうすっかりNO FUTURE!
https://youtu.be/M-c2McjaW9w
15:50〜 10-FEET [LAKESIDE STAGE]
今年は主催フェス・京都大作戦の中止もあったが、例年と同じように他のフェスには出まくっていくスタイルは変わらない10-FEET。このフェスでもおなじみの存在。
いつものSEで壮大に登場すると、
「ありがとうございました、10-FEETでしたー!」
といきなり最後の曲であるかのように「1 size FITS ALL」からスタートし、歌詞を「富士川」「山中湖」とご当地ものに変えた(山中湖は川ではないけど)「RIVER」では
「まだ戻れるまた訪れる あのRIVER…」
と歌って最後のサビに突入すると見せかけてサビに入らず、最後のサビでダイブしようとしていた人は次々に墜落、弾けようとしていたサークルも消滅するという愉快犯っぷりをみせる。(確かにTAKUMAは何かを伺うかのようにいつもよりKOUICHIの方を見ながら歌っていた)
太陽が照りつける中での「太陽4号」、「RIVER」では消化不良だったキッズたちをダイブの海に誘う「その向こうへ」と続けると、TAKUMAが突如、
「「goes on」やるけど、ギター弾けるやつおる?じゃあお前、上がってこい。早くせぇ、お前のせいで時間押したくないからな」
と先ほどのSiMの丸パクリのようなことを言いだして男性をステージに上げるのだが、上がった男性は実はドラマーであり、ギターは弾けないということで再びTAKUMAがギターを弾ける人を探すと、ステージ袖から手を挙げて現れたのは、10-FEETの大ファンであるヤバイTシャツ屋さんのこやま。
やはり普通に「goes on」を弾けるこやまにTAKUMAがギターを任せると、自身はハンドマイクで歌い、最後にはステージから降りて客席に突入するというやりたい放題っぷり。こやまは10-FEETでギターを弾いていることが本当に嬉しいようで、キッズそのものの顔をしていた。京都大作戦で難波章浩と横山健がKOUICHIのドラムでHi-STANDARDをやった時のように。
そしてそのこやまの様子を、もはや袖というかステージの後ろでしばたとロットングラフティーのメンバーたちが嬉しそうな顔をして見ていた。ただ笑いを取るためにバンドをやっているわけでもなければ、こやま1人だけが10-FEETが好きなわけでもない。学生時代からヤバTは10-FEETみたいなバンドになりたいという夢を持って活動をしてきた。それを3人で共有してきて、実際に10-FEETのライブでギターを弾いた。それは学生時代の彼らの夢が叶った瞬間でもあったはずだ。そしてそれはまたヤバTを聴いてバンドを始めたキッズの夢に繋がっていく。
1.1 size FITS ALL
2.RIVER
3.太陽4号
4.その向こうへ
5.ヒトリセカイ
6.goes on feat.こやまたくや(ヤバT)
RIVER
https://youtu.be/MPfOYr5YkiM
17:05〜 BLUE ENCOUNT [Mt.FUJI STAGE]
フォーリミやKEYTALKなどの同世代のバンドが居並ぶ中、日陰が多くなってきた時間帯のMt.FUJI STAGEにBLUE ENCOUNTが登場。
おなじみ本気のリハでの「Never Ending Story」から本番さながらの盛り上がりを見せると、
「最初っからみんなの声を聞かせてくれ!」
といきなりの「もっと光を」で超満員の観客の大合唱が響き渡る。
江口のタッピングや辻村のぶっといベースと煽りなども披露しながらキラーチューンを連発していくと、満員の観客を見渡して満足そうな田邊も
「普段そんなこと思わないんだけど、ブルエンめちゃくちゃカッコいいじゃねぇか!」
と自画自賛するほど。そう言いたくなるのもわかるくらいにバンドの演奏は漲っている。
それ以外に田邊は長いMCを行わなかったのだが、かつてだったらフォーリミやオーラルやKEYTALKがメインステージに出ているのに自分たちがそのステージに立てない悔しさを逆噴射するようなライブをしていただろうが、今はそういうことをしない。田邊が最後に
「言いたいことは全部音楽に込めてるから!」
と言ったように、もう言葉をつらつら並べる必要もないレベルにまでバンドが達しているのだ。だからファンを持っていかれそうな気もするオーラルの直前という位置でも、観客は全然減ることはないし、ダイバーはさらに増えたりと、激しさは一層増していっている。
最後の「VS」のオリエンタルなサウンドはまさにメンバーの音が全てぶつかり合いながらも一つに調和しているかのようだった。
リハ.Never Ending Story
1.もっと光を
2.LAST HERO
3.Waaaake!!!!
4.Survivor
5.ロストジンクス
6.DAY × DAY
7.VS
VS
https://youtu.be/fey-Kn6WROs
17:50〜 THE ORAL CIGARETTES [LAKESIDE STAGE]
かつてインディーデビューした週にオープニングアクトとしてこのフェスに初出演。ついにメインステージのトリ前という位置まで辿り着いた、THE ORAL CIGARETTES。
EDM的なSEでメンバーが登場すると、おなじみの山中拓也の前口上から、
「ラブシャはもうホームの回を始めたいと思います!」
と宣言し、最新アルバム「Kisses and Kills」のリード曲である「容姿端麗な嘘」からスタート。ハンドマイクで歌うのがすっかり様になった山中の声は実に妖艶な魅力を放っており、曲のイメージにさらに合うようになってきている。
ホームだからこそ、続いても最新作からの、山中と鈴木とあきらかにあきらが揃ってステップを踏む、何曲ぶんのアイデアを1曲にしたんだろうか、と思ってしまう「What you want」でバンドの最新の形を見せることができるし、キラーチューン祭りではなく、不穏な雰囲気の「マナーモード」、山中がじっくりと歌い上げる「エンドロール」と、緩急で言えば緩の部分にあたる、ガンガン盛り上げていきたくなるような夏の野外フェスらしからぬ選曲もできる。
「トリ前って力抜かれやすいねん!MAN WITH A MISSION、先輩やけど力残すなよ!俺たちに全部使えよ!俺たちがその気になれば、新しい時代を作るなんて、カンタンナコト」
と「カンタンナコト」からは一気にギアをトップに切り替え、今やバンド最大のキラーチューンと言える「BLACK MEMORY」ではダイバーが壁のように居並び、
「Get it up」
のフレーズの大合唱が轟き、文字通り「狂乱Hey Kids!!」では鈴木とあきらがキメで高くジャンプし、ステージも客席も全く力を温存することなく、全てを出し切ろうとしている。
すると山中がインディーの時からずっと出続けているこのフェスが自分たちにとって本当に特別な存在であることを語ると、最後に演奏されたのはこのフェスへの感謝を告げる「エイミー」。山中がポリープの手術から復活したあと、このフェスで涙を流しながら歌った曲。どれだけ大きくなっても、というかオーラルはこのフェスとともに大きくなってきた。だからこそいつまでもこのフェスはこのバンドにとってホームであり、特別な場所。きっと近い将来、このステージでトリをやっていると思う。
1.容姿端麗な嘘
2.What you want
3.マナーモード
4.エンドロール
5.カンタンナコト
6.BLACK MEMORY
7.狂乱Hey Kids!!
8.エイミー
容姿端麗な嘘
https://youtu.be/L9IMylF6Zc0
18:45〜 レキシ [Mt.FUJI STAGE]
このフェスの名物アクト的な立場から一気に広がり、今や日本のあらゆるフェスでメインステージに出演するまでになった、レキシ。今年はMt.FUJI STAGEのトリという位置での出演。
先にバンドメンバーたちが登場して音を鳴らし始めると、十二単を着た池ちゃんがステージに現れ、「SHIKIBU」からスタート。
客席をイルカのビニール人形が舞いまくる「KMTR645」、放送中のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のタイアップ曲であり、鬼太郎が履いてる「下駄の音」を無理矢理英語にしたかのような「GET A NOTE」と、いつになくテンポ良く曲を連発していく。
しかしそんな曲の連発っていうだけでレキシのライブが終わるわけがなく、「狩りから稲作へ」のイントロが流れ始めると、
「この曲やったらもう終わっちゃうよ!?っていうか雨降ってない!?あんなに晴れてたのにこの曲の時だけ雨降るの!?(笑)」
と暑いくらいの快晴だったこの日の中で稲穂が揺れる上に恵みの雨を降らし、
「田植えだ!田植えバーだ!」
とGLAY「HOWEVER」を歌い上げるも、キーが高過ぎて声が出ずに何度もキーを合わせながらやり直し、
「君に稲穂を買ってあげる!」
とグループ魂「君にジュースを買ってあげる」を歌詞を変えて歌うと、池ちゃんが振っていた稲穂が折れてしまうという奇跡をまたしても呼び込み、
「グループ魂に稲穂代を請求します!」
とグループ魂のせいにしながら、次に控えるMAN WITH A MISSION「FLY AGAIN」すらも稲穂のネタにしてしまい、最後は「キャッツ」を連発しながらも、
「やっぱりSWEET LOVE SHOWERが好き〜」
と昔から縁の深いスペシャへの愛を歌って大歓声を浴びる。
しかしこの曲では終わらず、最後に「きらきら武士」を演奏した頃には恵みの雨はすっかり止んでいた。やはり稲穂のために降ってきたのだろうか。
1.SHIKIBU
2.KMTR645
3.GET A NOTE
4.狩りから稲作へ
5.きらきら武士
GET A NOTE
https://youtu.be/e-owBBwVYW4
19:35〜 MAN WITH A MISSION [LAKESIDE STAGE]
初日のトリはかつてもこのステージでトリを務めたことのある、MAN WITH A MISSION。今年は様々なフェスでトリを務めている。
スクリーンにこのバンドのための宇宙で太陽が燃え盛るような映像が流れてからメンバーたちがステージに登場すると、その壮大な映像から繋がるように「Emotions」からスタートし、ステージからは炎が吹き上がるという夜の山中湖だからこそ映える演出。
「合言葉は一つ、かかってきなさい人間のヤロウども!」
とスペシャの番組では完全にいじられキャラであるのが定着しているジャン・ケン・ジョニーがカッコいい姿を見せながら、先日まで1週間イギリスツアーをしており、久しぶりの日本でのライブへの気合いを見せつける。
近年はそうして明確に海外へ照準を合わせた、グルーヴやリズムの探究心を強めた曲も多く世に出しているが、この日はそうした曲は一切なく、日本人の琴線にふれるような壮大なメロディの曲が中心で、それこそがこのバンドの持つ最大の武器であり、この規模までくることができた理由であることがわかる。
タイトル通りに近代的な映像とともに演奏された「2045」で最新アルバム「Chasing the Horizon」のモードを提示すると、
「日本でやるのは久しぶりです!」
というNirvanaのカバー「Smells Like Teen Spirit」のオルタナティブとラウドの融合サウンドで観客を飛び跳ねさせまくると、狼の出で立ちではない人間が1人ステージに登場。その人間は10-FEETのTAKUMAで、コラボ曲の「database」を披露するというスペシャルコラボ。このバンドの中には
「困ったらTAKUMAを使え」
という決まりがあるらしいが、あまりにも贅沢な打開策である。
「激しい曲ではないけれど、この景色に似合うと思う」
という「Winding Road」は確かに壮大なスケールを持った、こうした野外の会場でのライブに実によく似合う曲だし、バンドがこれからも未踏の地に進んで行こうとする決意を感じさせる。
「Raise your flag」で再び炎が噴き出しながら自分たちの存在という名の旗をこのステージに打ち込んで本編を終えると、アンコールではこうしてこのフェスのトリを務められることへの感謝を告げてから「Take Me Under」を演奏し、
「さっき、TAKUMAさんに「お前最近YES,YESって言わなくなったな」って言われたんで、また今日から言っていこうと思います、YES,YES」
と無理矢理口癖を復活させると、最後はやはり「FLY AGAIN」でDJサンタモニカやカミカゼ・ボーイもステージ前にまで出てきて煽りまくり、激しいアーティストが多かった1日目を最大限の激しさで締めくくった。
設定とかを無視したことを言うと、MAN WITH A MISSIONは顔もわからないし、実際にどういう人たちなのかもわからない。でも彼らが作る音楽やライブからは、音楽への愛情や熱量を確かに感じることができる。それは決してカバーをやっているからというだけではないし、こういうバンドが日本代表として世界の舞台に打って出て行っているのは実に頼もしいことだ。
1.Emotions
2.Dive
3.2045
4.Smells Like Teen Spirit
5.database feat.TAKUMA
6.Winding Road
7.Raise your flag
encore
8.Take Me Under
9.FLY AGAIN
2045
https://youtu.be/Vhd9MZFQy_c
結果的にこの日は雨が降ったのはレキシの時だけ、富士山が実にくっきりと見えた1日だった。その景色を見れるだけでも、ここまで来る価値はあると思う。
Next→ 9/1 SWEET LOVE SHOWER day2 @山中湖交流プラザきらら
富士山の麓という抜群のロケーションを有し、スペシャならではのアーティストが揃うことによって、年々チケットは即完となり、今年も3日間全てソールドアウト。
今年も
LAKESIDE STAGE
Mt.FUJI STAGE
FOREST STAGE
WATERFRONT STAGE
という4つのステージ構成で、スペシャの番組にちなんだブースや飲食店も並ぶ。
この日の初日は暑いくらいの晴れ模様であり、富士山も朝から実にしっかりと見える。その景色を見ると、今年もここに来られて本当に良かったと実感する。
9:25~ 向井太一 [WATERFRONT STAGE] (Opening Acoustic)
どこのステージよりも早く、また他のフェスならまず始まってすらいないであろう時間に始まる、山中湖の水面の上に作られた(今年はライブで使用する以外の時間はバーカウンターになるらしい)、WATERFRONT STAGEでのMorning Acoustic。ここに初日に出演する、つまり今年このフェスで最初にライブを行うのは向井太一。
アコースティックという立ち位置ながらもステージにはドラムセットとシンセがセッティングされ、そこにオレンジ色のシャツを着て革靴を履いた向井太一が加わるという3人編成。
ギターやベースの音こそ打ち込みであるが、アーバンなサウンドと向井太一のソウルフルなボーカルは一見この山中湖が後ろに広がるという自然の景色には似つかわしくないように見えるが、ソウルフルでありながらも綺麗な声はしなやかに山中湖の水面にたゆたう波の流れに溶け込んで行く。
本人も言うように、全くアコースティックではないライブだったが、だからこそ観客が手を振ったり手拍子をしたりというリズムに合わせた動きをすることもできる。向井太一の見た目はこのステージ同様に爽やかだった。
1.Siren
2.FREER
3.FLY
4.君にキスして
5.空
Siren
https://youtu.be/vr28xrPUxko
10:25~ ヤバイTシャツ屋さん [Mt.FUJI STAGE]
初出演だった昨年はFOREST STAGEで明らかに収まりきっていないくらいの集客を見せた、ヤバイTシャツ屋さん。今年はげんきいっぱいにMt.FUJI STAGEのトップバッターとして出演。
最初のアクトということで60秒前からカウントダウンが始まり、おなじみの脱力必至の「はじまるよ〜」というSEで3人が登場すると、
「みんな元気ないんちゃうの!?」
と、すでに平日の朝10時とは思えないくらいに客席からあふれそうな超満員の観客を煽りまくり、いきなりの「ハッピーウエディング前ソング」で
「キッス!キッス!」「入籍!入籍!入籍!」
の大合唱。
「2017年、SPACE SHOWER TV ミュージックビデオアワード、ベストコンセプチュアル部門受賞曲!」
というスペシャで受賞した賞をしっかり紹介してから「ヤバみ」を演奏すると、
「2年目のラブシャ、何か爪痕を残さないと!」
と、なぜか床に寝転がって「Universal Serial Bus」を演奏。しばたともりもとに
「いや、無理やろ!」
と言われていたが、案の定1コーラスだけで立ち上がる。それでも寝転がりながらギター弾いて歌えるのはすごいし、こやまの技術の向上っぷりを感じさせる。
実際、こやま以外の2人も演奏に安定感が増しており、とくにしばたは見るたびに歌もベースも上手くなっている。この姿を見て、誰がこのバンドをサークルバンドなんて言えるだろうか。
とはいえ自己紹介では
「あやまんJAPANです!」
「平日の朝からこんなとこにいるなんて、君ら仕事してへんやろ?」
と相変わらずの悪ふざけっぷり。そんな中で
「スペシャで好きな番組は「OXALA!」「熱血!スペシャ中学」「爆裂エレキングダム」です!」
と、かつて放送していたスペシャの人気番組の名前を挙げるあたり、本当にこやまはスペシャを見て育ってきたのがよくわかる。それだけにこうしてスペシャのフェスに自分が出れるのが本当に嬉しいのだろう。
タオルがぐるぐる回りまくる「L・O・V・Eタオル」からタイトルとは裏腹にサウンドは直球メロコアな「無線LANばり便利」で一気に勢いを増してダイバーが続出すると、ラストは「SPACE SHOWER TV 2016年11月のPOWER PUSH!」こと「あつまれ!パーティーピーポー」で大合唱を巻き起こして終了…かと思いきや、
「まだ時間あるから、鬼速で!」
と「Tank-top of the world」を高速バージョンで演奏し、最後にダイバーが続出するなど、この日最大の盛り上がりを見せた。
ロッキンのGRASS STAGEとこの日のラブシャ。きっと他のフェスでもそうだったのだろうが、ヤバTは今年の夏に大きいステージにしっかり駒を進め、そのステージに見合うようなライブができる存在になった。
だからライブを見てももはや面白いバンドというイメージを持つことはない。ただ良い曲を熱く演奏するバンドになった。そしてそれはロックバンドの最も強い形である。
リハ.とりあえず噛む
リハ.喜志駅周辺なんもない
リハ.KOKYAKU満足度1位
1.ハッピーウエディング前ソング
2.ヤバみ
3.Universal Serial Bus
4.鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
5.L・O・V・Eタオル
6.無線LANばり便利
7.あつまれ!パーティーピーポー
8.Tank-top of the world
あつまれ!パーティーピーポー
https://youtu.be/J5oytYDMWHA
11:05〜 KEYTALK [LAKESIDE STAGE]
今年のメインステージであるLAKESIDE STAGEのトップバッターはKEYTALK。もはやこのフェスにおいてもおなじみの存在である。
時間がない中でもリハをやってから「物販」のSEでメンバーが登場すると、「桜花爛漫」で爽やかにスタート。やや義勝の声(特に高音)がきつそうに感じるが、この日最も荒ぶっていたのは武正のギター。もともと技巧派なギタリストだが、この日はもう弾きまくりというレベルに近い。
巨匠がサングラスをかけてパリピになっての「Summer Venus」で太陽の光が照りつけるこの状況に最もふさわしいのは俺らだ、と言わんばかりの夏バンドっぷりを見せると、中盤には武正のギターの荒ぶりがさらなる激しさを増す「太陽系リフレイン」から「YURAMEKI SUMMER」と夏曲を連発するのだが、一口に夏曲と言ってもこのバンドの音楽性の幅の広さを示すように、どれもが全く違うタイプのものだからこそこうして1つのライブで何曲も演奏することができる。
巨匠がコンタクトレンズを持って来るのを忘れてしまったため、この日は武正が普段使っている度が強いものを装着していることを明かすと、その武正はおなじみの「ぺーい」のコール&レスポンスをする中で、
「4〜5年前にSAKANAMONがこのフェスに出た時に俺がゲストでギター弾いてるのを見たっていう人〜?…8人くらいはいるな(笑)」
と、2014年に初出演した際に、当時スペシャのドラマで共演していた藤森元生のバンドであるSAKANAMONのライブ中の「君の○○を××したい」という曲でギターソロを弾いた時のことに触れる。なぜそこまでわかるのかというと、自分はその時にそのライブを見ているからで、つまり8人くらいのうちの1人なわけである。
その2014年のライブの時に武正は3日間全て会場に来て、30アーティストくらいライブを見たと言っていた。(実際、9mm Parabellum Bulletなどを袖で見ていた)
それくらい好きなフェスだということがよくわかるし、武正がこの後叫びまくっていたテンションの高さはそうしたこのフェスを愛するがゆえだとするなら、同じようにこのフェスを愛する者として本当に嬉しいことだ。
ちなみにその武正と藤森が出演していたドラマは他にTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也、赤い公園の佐藤千明が出演していた。今ではこのフェスのメインステージに立つようになったKEYTALKもオーラルも、その当時はまだ1番小さいステージに出ていた若手バンドであった。
ラストはやはりもはやロックシーン、フェスシーンにおけるアンセムと言っていい「MATSURI BAYASHI」から観客の多数が踊り方を習得している「MONSTER DANCE」という鉄壁の流れ。あまりにも鉄壁過ぎるというか、「RAINBOW」というアルバムを出して、さらに「Cheers!」というシングルを出したばかりとは思えないくらいに昨年以前に出した曲で固められたこのセトリの意図はどういったものなのだろうか。(せっかくだから「Cheers!」聴きたかった)
リハ.FLAVOR FLAVOR
リハ.sympathy
1.桜花爛漫
2.Summer Venus
3.Love me
4.太陽系リフレイン
5.YURAMEKI SUMMER
6.MATSURI BAYASHI
7.MONSTER DANCE
MONSTER DANCE
https://youtu.be/N39glrfql0I
11:40〜 パノラマパナマタウン [FOREST STAGE]
2年前にオープニングアクトとしてこのフェスに出演した、パノラマパナマタウンが本アクトとなって帰還。この間にはスペシャの番組にもよく出演していた。
メンバーが登場すると、ギターの浪越はすでに上半身裸という気合いの入りっぷりで「世界最後になる歌は」からスタートし、見た目がどんどんファンキーに変化している田野のベースが否が応でも体を踊らせる中、岩渕は早くもステージを降りて客席に突入しながら熱唱。
「今日、このフェスで1番を取るために来ました!」
と堂々と言ってのけるくらいに、絶対このフェスで状況を変えてやる、という気合いに満ち溢れている。
岩渕は時折フリースタイル的なラップも披露するが、ヒップホップとファンクの要素が強いのに聴き心地としてはギターロックと言いたくなるようなバランス感覚はやはり絶妙。1曲の中でガラッと展開が変わる曲が多いというのもあるかもしれない。
しかし岩渕は去年出演することができなかったことや、スペシャで担当していたコーナーが打ち切りになったことなど、2年間の間に経験してきた悔しい出来事を語り、それをぶつけるかのように「ラプチャー」を重く響かせると、最新曲であり、数に支配された世の中に警鐘を鳴らす「SUJI」で再びミクスチャーに振り切るのだが、
「ロックな歌詞だけど大人になったら歌えなくなるよ、って俺はそんな大人にだけは死んでもなりたくねぇ!!!」
という曲の最後の絶叫がこのバンドの今のスタンスを最も表している。
そしてラストの「フカンショウ」では再び岩渕が客席に突入し、
「今日ここにいるみんなで、もっとすごい景色見に行こうぜ!絶対そういうバンドになってやるから!」
と叫ぶ。その言葉に賭けたくなるくらい、もはや2年前とは比べものにならないほどに進化している。
こうした大型フェスではまだまだ動員が厳しいところもある。しかし、小さいライブハウスでのサーキットイベントなどではもはや格が違うと言っていいレベルの存在感を発揮している。そこにはこうした大舞台での経験が生きているはずだし、このライブの後に岩渕が客席からいろんな出演者のライブをじっくり見ていた姿は必ずバンドに還元されるはず。
1.世界最後になる歌は
2.リバティーリバティー
3.マジカルケミカル
4.ラプチャー
5.SUJI
6.フカンショウ
SUJI
https://youtu.be/onOEzaUdxFs
12:40〜 04 Limited Sazabys [LAKESIDE STAGE]
今やGENが番組の司会として定着するくらいにスペシャとは深い関係となった、フォーリミ。今年で4年連続の出演となる。
最近おなじみのオリジナルのSEでメンバーが登場すると、
「準備できてんの!?」
といきなりの「fiction」で早くも客席はモッシュ、ダイブ、サークルの嵐に。
メンバーの演奏ももはやこうしたデカいステージで見てもなんの違和感も感じないくらいの風格を感じさせるし、
「本物になりたくて
流されて 試されて 飛べ」
と「My HERO」で歌っているが、間違いなくたくさんの人にとっての本物のヒーローになれてきている。
しかしGENは高音部がちょっとキツそうであり、実際に「swim」では歌えなくなるようなところすらあった。
だがここにいたるまでの数え切れないくらいの経験によるものだろうか、ライブが進むにつれてその声の不安はどんどん解消されていく。無理をしているようでいて、あのハイトーンなキーは決してそういうものではない。
GENはバンドがこの山中湖でよく合宿を行って曲を作っているため、この日は産地直送的な形でのライブであることを語ると、実際に非常にメンバーも曲もいつもよりも生き生きしているように感じる。
ライブハウスなどの屋内会場ではレーザーや炎などの演出を駆使するという、パンクバンドの中では珍しいタイプなのだが、この日はその二つに変わって水がステージから客席に大量に放たれる。だからこそ水の歌である「Drops」が演奏されたんじゃないか、という気もしてくる。
「水を降らしたら次に降らせるのは…流星群!」
と曲のタイプこそバラバラだが、実に違和感のない流れに。
GENは自身がもはや「スペシャファミリー」と言っていいくらいの存在になっていることを語ると、
「ファミリーだからこそ、好きになったり嫌いになったりする。でもいつか嫌いになっても戻ってくるのも家族だから。そんな家族であるスペシャには借りがたくさんあるんで、どうやって借りを返したらいいのかって思うんですけど、やっぱり良いライブだった、って言ってもらえるようにするのが1番のお返しかなって」
とスペシャに本当に世話になっていることを語ると、その思いを曲にしたような「Letter」で感謝を告げると、「Squall」のストレートかつ鋭くて重いサウンドが快晴の空に突き刺さると、この日の最後は「monolith」でやはりダイバー続出の激しいトドメとなった。
去年はMt.FUJI STAGEに出演し、リフトする人の多さに苦言を呈して「Buster Call」の演奏を止めるというシーンもあったが、この日はそうしたことが全くないくらいになっていたのは、そうしてバンドが見たいと思っているような景色をファンも理解してきているということだろうか。それを確かめる意味でも、そろそろ久しぶりにYON FESにも足を運んでみたい。
リハ.nem…
リハ.Remember
1.fiction
2.My HERO
3.swim
4.Warp
5.Drops
6.midnght cruising
7.Letter
8.Squall
9.monolith
Squall
https://youtu.be/NRhmgBtRKBA
13:30〜 SKY-HI [Mt.FUJI STAGE]
サウンドチェックでは「Seaside Bound」のみならず、
「この間のサマソニでも」「朝から来ている人もいるんだろうけど」
と、圧巻のフリースタイルを続けて、本番前から持っているスキルの高さを見せつけていた、SKY-HI。このフェスには初出演である。
ドラム、キーボード、DJ、ギターというTHE SUPER FLYERSの核の部分のメンバーによるコンパクトなバンド編成で音を鳴らし始めると、そこに黒い衣装を着たSKY-HIが登場。
序盤はメドレー的にラップをつないでいき、まずは挨拶代わりといった感じか。ガンガン上げていくのかと思いきや、少しスローダウンして「I Think, I Can, I Say」でラップではないもう一つの武器である自身の歌をじっくり聴かせる。本人が言っていたように、この富士山の麓というシチュエーションが実によく似合うし、だからこその選曲な気もする。
そこからはSKY-HIの代名詞でもある超高速ラップを畳み掛けていく。自身名義の曲もそうだし、客演したりコラボした曲も自身のラップ部分をつなぐ形で披露していく。
「50人しか客がいないクラブでも、武道館でもアリーナでも俺がやることは変わらない!ただ死ぬ気でお前たちを楽しませるだけだ!」
と自らのエンターテイメント哲学を高らかに宣言し、初出演というアウェーな場所だからこそ、コーラスの練習を観客にさせた「Double Down」からの
「こういう言い方はあんまり好きじゃないけど、2018年8月31日、正真正銘平成最後の夏だぞ!とことん楽しんでいけ!」
と「Snatchaway」で終盤は観客と一緒にライブを作り上げていく。
「今日が俺との出会いになった人もたくさんいると思うし、2回目、3回目の人もいるだろうし、いつも俺のことを応援してくれてる人もいると思う。みんなと末長い付き合いになりますように。また会いましょう」
と、日高の言葉は最後まで見た目の顔の良さよりも内面のカッコよさがにじみ出るようなものだったし、最初に途中までを歌った「リインカネーション」を今度は途中から最後まで歌うという締め方はまさに「転生」を思わせるようなものだった。
しかし他のMt.FUJI STAGE出演者と比べると、客席はかなり寂しいものだった。初出演ということもあるだろうが、ライブを見れば誰しもがビックリするようなスキルを持っているこの男にとっても、ロックフェスはまだまだアウェーの場なのかもしれない。
でもだからこそ燃えているのがわかるし、SKY-HIのフェスでのライブからはいつも「ひっくり返してやる」という強い意志が感じられる。それはフェスに出始めた若手バンドが持っているものと全く同じもの。まだまだ道のりは長いが、いつかロックフェスがホームになった時は日高はどんなことを口にするんだろうか。
リハ.Seaside Bound
フリースタイル
1.リインカネーション
2.Diver's High
3.Stray Cat
4.I Think, I Sing, I Say
5.Tylant Island
6.Walking on Water
7.何様
8.RAPSTA
9.F-3
10.Double Down
11.Snatchaway
12.リインカネーション
Snatchaway
https://youtu.be/lYTnHA357W0
14:15〜 SiM [LAKESIDE STAGE]
まだロックシーンでラウドロックがここまで広がりを見せる前の若手時代にFOREST STAGEに出演して以降、毎年このフェスで伝説的なライブを見せてきた、SiM。今やラウドシーンのラスボス的な存在として、今年もこのLAKESIDE STAGEに出演。
初っ端の「WHO'S NEXT」で早くも大合唱&高速サークルとダイブの嵐が起き、のどかな風景は一瞬にしてカオスに。SINはステージの1番前に腰掛けてベースを弾くという音の激しさとは対照的にマイペースなパフォーマンス。
初出演時からPAテントの周りを観客がグルグル走り回るというこのフェスで最も激しいサークルを出現させてきた「Faster Than The Clock」に代わり、今年は「T×H×C」で巨大サークルが出現し、「GUNSHOTS」では客席一面モンキーダンスと、間違いなくこのバンドのライブでしか見れないような光景のみが広がっていく。
「去年、時間がなくて「f.a.i.t.h」を最後までできなかったんで、ステージ上で「来年はトリをやらせてくれー!」って言って。演者にステージ上で言われたら断れないって知ってるんで(笑)
でも見事にスルーされました!(笑)しかも今年も1番暑い時間じゃないか!」
とトリになれなかったことを嘆くMAHが導入的にサビのフレーズを歌い、観客にも歌わせてるというアレンジがなされた「Blah Blah Blah」でさらに熱狂は増す一方かと思いきや、
「さっきからペットボトルが飛んでるけど、お前たちが投げるのと俺たちが投げるのは違うんだからな!俺たちは邪魔になったから投げるんじゃなくて、お前たちが倒れたら困るから水を撒いてやってるんだからな!次に飛んだら殺すからな!」
と口は非常に悪いが悪魔とは思えない周囲への優しさを見せ、
「暴れるだけがロックバンドのライブの楽しみ方じゃないだろう!?」
とその優しさを帯びた歌声が快晴の空の下に響き渡る「The Sound Of Breath」という選曲も。しかしながら
「暴れるだけが楽しみ方じゃない、って言っても、フェスの日くらいはバカになって楽しみたいんだろ!?…イェーイじゃねぇよ!お前らなんて元からバカなんだよ!」
と客をいじりまくる悪魔っぷりを見せながらやはり「KiLLiNG ME」で暴れまくりに。曲途中では観客を一斉に座らせると、
「このステージからの景色を見れないお前らみたいな下等生物に一瞬だけ夢を見せてやろう。最近よくやってるから練習してるやつもいるかもしれないけど、この曲のギター弾けるやついるか?…よし、お前上がって来い!早くしろ!お前のために時間押したくないから!」
と、まさかの観客の男性をステージに上げてギターを弾かせる。どことなくたどたどしい感じ(そりゃあ緊張して当たり前だが)にMAHは耳をじっくり傾けながらリズムを取っていたが、SHOW-HATEは実に優しく男性にギターのことを教えているように見えた。
そして今年もラストはウォールオブデスを発生させた「f.a.i.t.h」。だが、やはり途中で時間が来てしまい、
「あんな下手くそに夢見させなきゃ良かった…!終わり!帰ります!」
とあっさりとステージから去って行った。観客からはアンコールを求める声も上がっていたが、当然それに応えるわけもなし。
悪魔キャラらしく口調はかなり悪いが、今のSiMからはかつてよりも観客を楽しませようという空気を感じる。(観客にギターを弾かせたりいじったりするのもそういうことだろう)
だがそれだけではなく、音楽面でもGODRiのコーラスが重要な役割を果たすようになっていたり、同世代のラウドバンドがギターが複数人いたり、シンセやホーンを使っているのに対し、このバンドは基本的にギター1本のみでラウドの極みのようなサウンドを発している。それこそがこのメインステージに立ち続けられている理由である。
果たして、このバンドがこのフェスのメインステージで「f.a.i.t.h」をフルで演奏する=このステージのトリをやる日は訪れるのだろうか。
1.WHO'S NEXT
2.T×H×C
3.GUNSHOTS
4.Blah Blah Blah
5.The Sound Of Breath
6.KiLLiNG ME
7.f.a.i.t.h
Blah Blah Blah
https://youtu.be/0rvqWa8Mnsg
15:05〜 グループ魂 [Mt.FUJI STAGE]
2年前はLAKESIDE STAGEに出演していたグループ魂、今回はMt.FUJI STAGEに登場。
まずは発光するド派手な兜を被った、「夜の熱帯低気圧」こと港カヲルが1人で登場すると、
「最近はフェス慣れしてきたので、タイムテーブルを見れば自分たちが呼ばれた意味がわかります。15時過ぎ、みんなが疲れてダレてきた時間帯に日陰で休んでいる時に遠くの方からうっすらと聞こえてくる…そう、我々はセミです!
今日のタイムテーブルを見たら我々が最年長で愕然としております!明日出てても最年長です!」
と話していると、やはりバイト君以外は山中湖に温泉旅館に来たかのような出で立ちのメンバーが登場し、「モテる努力をしないでモテたい節」からスタート。破壊こと阿部サダヲは冒頭からスリッパを客席のかなり遠いところまで投げ込んでおり、その飛距離同様に声もよく出ている。
この日の夜にNHKの「Covers」に出演することを告げると(基本的にここにいた人はみんな見れないだろう)、その番組でオンエアされる7年ぶりのシングル曲「もうすっかりNO FUTURE!」を披露。内容自体は加齢を嘆くものだが、サウンドはむしろキッズに戻ったかのようなシンプルかつストレートなパンクで、そのコントラストも面白い。
破壊が歌舞伎俳優になりきる「中村屋」ではメンバーの悪ノリが加速し、10-FEETを「テンプュール」、MAN WITH A MISSIONのMANの前に「手」をつけて無理矢理下ネタに持っていくというやりたい放題っぷりにスタッフから巻きの指示が入り、バンドの代名詞的ヒット曲「君にジュースを買ってあげる」へ。最後のサビ前には最前にいる観客を
「そこのBEAMSの袋持ってる、今日生理の君!」
と指名して飲みたい飲み物を聞くのだが、とっさに答えることができず、
「俺がSiMの人だったら殺されてるよ!」
と笑いに転化してみせるあたりはさすがである。
しかしこのバンドのある意味では本気の部分はここからだった。自慰行為の曲である「Over 30 do the 魂」では、
「30代とか40代になったらシコる回数が減ると思ってるだろ?むしろ増える一方さ!
大谷翔平も田中将大も前田健太もみんなシコりながら頑張ってるのさ!」
と、歌詞を現代バージョンに変えながらこのフェスって生中継されてるんじゃなかったっけ?と心配するくらいの下ネタに走り、
「Over 30 do the シコる」
「Over 40 do the シコる」
「Over 50 do the シコる」
と年代別に分けてコール&レスポンスを敢行すると、50代の元気の良い男性からは返ってきたが、60代はさすがにおらず、「死んだ」とのこと。そのレスポンスに感銘を受けた破壊は、
「俺が初めて射精したのは12歳の時だった。まだ透明の液体だった。なんでそんなことを言うのかって?みんなの声が思い出させてくれたのさ」
と、言い方はカッコよさげだが内容は大多数の人が聞きたくもないもの。
そんな下ネタの行き着く先は「ペニスJAPAN」でもはや恥ずかしがる必要もなくなった大合唱。最後には港カヲルが
「次はBLUE ENCOUNT改め、ブルーチーズです!」
と、ブルエンが下ネタにならないようなバンド名で良かったなぁと思うような締めだった。
1.モテる努力をしないでモテたい節
2.Charのフェンダー
3.スーパー!サマー!アックスボンバー!ラブハンター!06!
4.もうすっかりNO FUTURE!
5.中村屋
6.君にジュースを買ってあげる
7.Over 30 do the 魂
8.ペニスJAPAN
もうすっかりNO FUTURE!
https://youtu.be/M-c2McjaW9w
15:50〜 10-FEET [LAKESIDE STAGE]
今年は主催フェス・京都大作戦の中止もあったが、例年と同じように他のフェスには出まくっていくスタイルは変わらない10-FEET。このフェスでもおなじみの存在。
いつものSEで壮大に登場すると、
「ありがとうございました、10-FEETでしたー!」
といきなり最後の曲であるかのように「1 size FITS ALL」からスタートし、歌詞を「富士川」「山中湖」とご当地ものに変えた(山中湖は川ではないけど)「RIVER」では
「まだ戻れるまた訪れる あのRIVER…」
と歌って最後のサビに突入すると見せかけてサビに入らず、最後のサビでダイブしようとしていた人は次々に墜落、弾けようとしていたサークルも消滅するという愉快犯っぷりをみせる。(確かにTAKUMAは何かを伺うかのようにいつもよりKOUICHIの方を見ながら歌っていた)
太陽が照りつける中での「太陽4号」、「RIVER」では消化不良だったキッズたちをダイブの海に誘う「その向こうへ」と続けると、TAKUMAが突如、
「「goes on」やるけど、ギター弾けるやつおる?じゃあお前、上がってこい。早くせぇ、お前のせいで時間押したくないからな」
と先ほどのSiMの丸パクリのようなことを言いだして男性をステージに上げるのだが、上がった男性は実はドラマーであり、ギターは弾けないということで再びTAKUMAがギターを弾ける人を探すと、ステージ袖から手を挙げて現れたのは、10-FEETの大ファンであるヤバイTシャツ屋さんのこやま。
やはり普通に「goes on」を弾けるこやまにTAKUMAがギターを任せると、自身はハンドマイクで歌い、最後にはステージから降りて客席に突入するというやりたい放題っぷり。こやまは10-FEETでギターを弾いていることが本当に嬉しいようで、キッズそのものの顔をしていた。京都大作戦で難波章浩と横山健がKOUICHIのドラムでHi-STANDARDをやった時のように。
そしてそのこやまの様子を、もはや袖というかステージの後ろでしばたとロットングラフティーのメンバーたちが嬉しそうな顔をして見ていた。ただ笑いを取るためにバンドをやっているわけでもなければ、こやま1人だけが10-FEETが好きなわけでもない。学生時代からヤバTは10-FEETみたいなバンドになりたいという夢を持って活動をしてきた。それを3人で共有してきて、実際に10-FEETのライブでギターを弾いた。それは学生時代の彼らの夢が叶った瞬間でもあったはずだ。そしてそれはまたヤバTを聴いてバンドを始めたキッズの夢に繋がっていく。
1.1 size FITS ALL
2.RIVER
3.太陽4号
4.その向こうへ
5.ヒトリセカイ
6.goes on feat.こやまたくや(ヤバT)
RIVER
https://youtu.be/MPfOYr5YkiM
17:05〜 BLUE ENCOUNT [Mt.FUJI STAGE]
フォーリミやKEYTALKなどの同世代のバンドが居並ぶ中、日陰が多くなってきた時間帯のMt.FUJI STAGEにBLUE ENCOUNTが登場。
おなじみ本気のリハでの「Never Ending Story」から本番さながらの盛り上がりを見せると、
「最初っからみんなの声を聞かせてくれ!」
といきなりの「もっと光を」で超満員の観客の大合唱が響き渡る。
江口のタッピングや辻村のぶっといベースと煽りなども披露しながらキラーチューンを連発していくと、満員の観客を見渡して満足そうな田邊も
「普段そんなこと思わないんだけど、ブルエンめちゃくちゃカッコいいじゃねぇか!」
と自画自賛するほど。そう言いたくなるのもわかるくらいにバンドの演奏は漲っている。
それ以外に田邊は長いMCを行わなかったのだが、かつてだったらフォーリミやオーラルやKEYTALKがメインステージに出ているのに自分たちがそのステージに立てない悔しさを逆噴射するようなライブをしていただろうが、今はそういうことをしない。田邊が最後に
「言いたいことは全部音楽に込めてるから!」
と言ったように、もう言葉をつらつら並べる必要もないレベルにまでバンドが達しているのだ。だからファンを持っていかれそうな気もするオーラルの直前という位置でも、観客は全然減ることはないし、ダイバーはさらに増えたりと、激しさは一層増していっている。
最後の「VS」のオリエンタルなサウンドはまさにメンバーの音が全てぶつかり合いながらも一つに調和しているかのようだった。
リハ.Never Ending Story
1.もっと光を
2.LAST HERO
3.Waaaake!!!!
4.Survivor
5.ロストジンクス
6.DAY × DAY
7.VS
VS
https://youtu.be/fey-Kn6WROs
17:50〜 THE ORAL CIGARETTES [LAKESIDE STAGE]
かつてインディーデビューした週にオープニングアクトとしてこのフェスに初出演。ついにメインステージのトリ前という位置まで辿り着いた、THE ORAL CIGARETTES。
EDM的なSEでメンバーが登場すると、おなじみの山中拓也の前口上から、
「ラブシャはもうホームの回を始めたいと思います!」
と宣言し、最新アルバム「Kisses and Kills」のリード曲である「容姿端麗な嘘」からスタート。ハンドマイクで歌うのがすっかり様になった山中の声は実に妖艶な魅力を放っており、曲のイメージにさらに合うようになってきている。
ホームだからこそ、続いても最新作からの、山中と鈴木とあきらかにあきらが揃ってステップを踏む、何曲ぶんのアイデアを1曲にしたんだろうか、と思ってしまう「What you want」でバンドの最新の形を見せることができるし、キラーチューン祭りではなく、不穏な雰囲気の「マナーモード」、山中がじっくりと歌い上げる「エンドロール」と、緩急で言えば緩の部分にあたる、ガンガン盛り上げていきたくなるような夏の野外フェスらしからぬ選曲もできる。
「トリ前って力抜かれやすいねん!MAN WITH A MISSION、先輩やけど力残すなよ!俺たちに全部使えよ!俺たちがその気になれば、新しい時代を作るなんて、カンタンナコト」
と「カンタンナコト」からは一気にギアをトップに切り替え、今やバンド最大のキラーチューンと言える「BLACK MEMORY」ではダイバーが壁のように居並び、
「Get it up」
のフレーズの大合唱が轟き、文字通り「狂乱Hey Kids!!」では鈴木とあきらがキメで高くジャンプし、ステージも客席も全く力を温存することなく、全てを出し切ろうとしている。
すると山中がインディーの時からずっと出続けているこのフェスが自分たちにとって本当に特別な存在であることを語ると、最後に演奏されたのはこのフェスへの感謝を告げる「エイミー」。山中がポリープの手術から復活したあと、このフェスで涙を流しながら歌った曲。どれだけ大きくなっても、というかオーラルはこのフェスとともに大きくなってきた。だからこそいつまでもこのフェスはこのバンドにとってホームであり、特別な場所。きっと近い将来、このステージでトリをやっていると思う。
1.容姿端麗な嘘
2.What you want
3.マナーモード
4.エンドロール
5.カンタンナコト
6.BLACK MEMORY
7.狂乱Hey Kids!!
8.エイミー
容姿端麗な嘘
https://youtu.be/L9IMylF6Zc0
18:45〜 レキシ [Mt.FUJI STAGE]
このフェスの名物アクト的な立場から一気に広がり、今や日本のあらゆるフェスでメインステージに出演するまでになった、レキシ。今年はMt.FUJI STAGEのトリという位置での出演。
先にバンドメンバーたちが登場して音を鳴らし始めると、十二単を着た池ちゃんがステージに現れ、「SHIKIBU」からスタート。
客席をイルカのビニール人形が舞いまくる「KMTR645」、放送中のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のタイアップ曲であり、鬼太郎が履いてる「下駄の音」を無理矢理英語にしたかのような「GET A NOTE」と、いつになくテンポ良く曲を連発していく。
しかしそんな曲の連発っていうだけでレキシのライブが終わるわけがなく、「狩りから稲作へ」のイントロが流れ始めると、
「この曲やったらもう終わっちゃうよ!?っていうか雨降ってない!?あんなに晴れてたのにこの曲の時だけ雨降るの!?(笑)」
と暑いくらいの快晴だったこの日の中で稲穂が揺れる上に恵みの雨を降らし、
「田植えだ!田植えバーだ!」
とGLAY「HOWEVER」を歌い上げるも、キーが高過ぎて声が出ずに何度もキーを合わせながらやり直し、
「君に稲穂を買ってあげる!」
とグループ魂「君にジュースを買ってあげる」を歌詞を変えて歌うと、池ちゃんが振っていた稲穂が折れてしまうという奇跡をまたしても呼び込み、
「グループ魂に稲穂代を請求します!」
とグループ魂のせいにしながら、次に控えるMAN WITH A MISSION「FLY AGAIN」すらも稲穂のネタにしてしまい、最後は「キャッツ」を連発しながらも、
「やっぱりSWEET LOVE SHOWERが好き〜」
と昔から縁の深いスペシャへの愛を歌って大歓声を浴びる。
しかしこの曲では終わらず、最後に「きらきら武士」を演奏した頃には恵みの雨はすっかり止んでいた。やはり稲穂のために降ってきたのだろうか。
1.SHIKIBU
2.KMTR645
3.GET A NOTE
4.狩りから稲作へ
5.きらきら武士
GET A NOTE
https://youtu.be/e-owBBwVYW4
19:35〜 MAN WITH A MISSION [LAKESIDE STAGE]
初日のトリはかつてもこのステージでトリを務めたことのある、MAN WITH A MISSION。今年は様々なフェスでトリを務めている。
スクリーンにこのバンドのための宇宙で太陽が燃え盛るような映像が流れてからメンバーたちがステージに登場すると、その壮大な映像から繋がるように「Emotions」からスタートし、ステージからは炎が吹き上がるという夜の山中湖だからこそ映える演出。
「合言葉は一つ、かかってきなさい人間のヤロウども!」
とスペシャの番組では完全にいじられキャラであるのが定着しているジャン・ケン・ジョニーがカッコいい姿を見せながら、先日まで1週間イギリスツアーをしており、久しぶりの日本でのライブへの気合いを見せつける。
近年はそうして明確に海外へ照準を合わせた、グルーヴやリズムの探究心を強めた曲も多く世に出しているが、この日はそうした曲は一切なく、日本人の琴線にふれるような壮大なメロディの曲が中心で、それこそがこのバンドの持つ最大の武器であり、この規模までくることができた理由であることがわかる。
タイトル通りに近代的な映像とともに演奏された「2045」で最新アルバム「Chasing the Horizon」のモードを提示すると、
「日本でやるのは久しぶりです!」
というNirvanaのカバー「Smells Like Teen Spirit」のオルタナティブとラウドの融合サウンドで観客を飛び跳ねさせまくると、狼の出で立ちではない人間が1人ステージに登場。その人間は10-FEETのTAKUMAで、コラボ曲の「database」を披露するというスペシャルコラボ。このバンドの中には
「困ったらTAKUMAを使え」
という決まりがあるらしいが、あまりにも贅沢な打開策である。
「激しい曲ではないけれど、この景色に似合うと思う」
という「Winding Road」は確かに壮大なスケールを持った、こうした野外の会場でのライブに実によく似合う曲だし、バンドがこれからも未踏の地に進んで行こうとする決意を感じさせる。
「Raise your flag」で再び炎が噴き出しながら自分たちの存在という名の旗をこのステージに打ち込んで本編を終えると、アンコールではこうしてこのフェスのトリを務められることへの感謝を告げてから「Take Me Under」を演奏し、
「さっき、TAKUMAさんに「お前最近YES,YESって言わなくなったな」って言われたんで、また今日から言っていこうと思います、YES,YES」
と無理矢理口癖を復活させると、最後はやはり「FLY AGAIN」でDJサンタモニカやカミカゼ・ボーイもステージ前にまで出てきて煽りまくり、激しいアーティストが多かった1日目を最大限の激しさで締めくくった。
設定とかを無視したことを言うと、MAN WITH A MISSIONは顔もわからないし、実際にどういう人たちなのかもわからない。でも彼らが作る音楽やライブからは、音楽への愛情や熱量を確かに感じることができる。それは決してカバーをやっているからというだけではないし、こういうバンドが日本代表として世界の舞台に打って出て行っているのは実に頼もしいことだ。
1.Emotions
2.Dive
3.2045
4.Smells Like Teen Spirit
5.database feat.TAKUMA
6.Winding Road
7.Raise your flag
encore
8.Take Me Under
9.FLY AGAIN
2045
https://youtu.be/Vhd9MZFQy_c
結果的にこの日は雨が降ったのはレキシの時だけ、富士山が実にくっきりと見えた1日だった。その景色を見れるだけでも、ここまで来る価値はあると思う。
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