9mm Parabellum Bullet 「カオスの百年TOUR」開催記念 座談会
- 2018/08/28
- 20:30
9mm Parabellum Bulletが「9mmの日」である9月9日から、「カオスの百年TOUR」を開催することを発表した。
これまでにもワンマンや対バンなど、様々な形で、リリースツアーではないからこその意外だったり多彩なセットリストでファンを歓喜させてきたこのツアー、今回はなんとファンから「ライブで演奏して欲しい曲を募る」というリクエスト企画もあることから、9mmファン3名+最近9mmを紹介されて聴き始めたという1名の計4名が集まり、各々がリクエストした曲や、ツアーの展望、そして自身と9mmについてなどを語りあった。
・参加者
霧
今回のこの企画の発起人。都内の9mmとa flood of circleのライブには大体いる。(それがソノダマンと知り合ったきっかけでもある)
遅筆のため更新頻度の低いブログを運営。
http://sleetfog.hatenablog.com/
つなぐ(@tsunagu)
発起人のツイートをきっかけに参加。9mmと、9mmのサポートギタリストである某ギタリストのファン。
だて
霧のリアル友人。2017年の9mmとPeople In The Boxの2マン(旧市街のワルツ)が初9mmライブ。今回は基本的に聞き役。
ソノダマン (@yoppeleah)
このブログの管理人。ライブ会場などで中村和彦と遭遇してもなかなか声をかけられない。かつて母校の大学の学祭ライブに9mmが出演したことがある。
・9mmとの出会い
(8月25日渋谷の某居酒屋にて)
ソノダマン
「では本日はよろしくお願いします。そもそもみなさんが9mmに出会ったタイミングっていうのをまず知りたいと。
自分は「Mr.Suicide」(インディー2ndアルバム「Phantmime」収録)がスペシャで流れて初めて聴いたんですけど、リリースが2006年の9月なんで、もう12年前ですね。
それで「なんだこのバンドは!?」と。その時はまだちゃんとライブとかは見てなかったんですけど、その後にメジャーデビューするタイミングで、いしわたり淳治さんがプロデュースするって知って。あのバンド、淳治さんがプロデュースするのか、と。
(いしわたり淳治は元SUPERCARのギタリスト兼作詞家。9mmの前にチャットモンチーのプロデュースをやっており、ソノダマンの音楽人生に多大なる影響を与えている。最近は関ジャムにも出演しているが、当時は9mmのライブなどでたまに遭遇していたので色々な話をしたのもいい思い出)
それで「Termination Tour」の千葉LOOKに行ったりして、すっかりハマっていきました。
あ、すいません、生一つで」
つなぐ
「私もスペシャでちょうど「The World ep.」がリリースされた頃で、POWER PUSH!に選ばれていて。それで「ヤバイ、このバンドいいな!」って思って、「The World TOUR」と「スペシャ列伝TOUR」に行って。スペシャ列伝TOURはNICO Touches the WallsとDOESとmonobrightが出てて。
(スペシャのその月のイチオシアーティストの曲。2時間に1回はスペシャで流れるため、スペシャを見ている人は好きではないけどPOWER PUSH!になったから知ってる曲がたくさんあるはず)
ちなみに「The World TOUR」の対バンはQomolangma Tomatoで、キャパ200くらいのところで2マンやってました(笑)」
全員
「Qomolangma Tomato懐かしい~!」
(ちなみにQomolangma Tomatoは活動休止している)
つなぐ
「それからTHE BACK HORNとの大惨事目眩大戦までは行ったりしていたんですけど。
(9mmとTHE BACK HORNの2マン。何かと荒れたりしたことでもファンの間では有名なツアー)
それから色々あって最近出戻ってきたっていう感じなんですけど、今はまたライブあれば行ってるっていう感じですね」
霧
「9mmと最初に出会ったのは某CD屋のフリーペーパーで、名前の読めないバンドがいるな、っていう印象だったんですけど。
(9mmは当時から今に至るまで、数々の名前を間違われたエピソードが存在するくらいに、よく名前を間違えられるバンドである)
そのあと「Discommunication」が出たタイミングで、テレビ神奈川の5分間にPVを3本流すっていうめちゃ乱暴な番組があったんですけど、その番組で流れ始めて。3回目に聴いた時に「なんだこのバンドすごい!」って思って。音源はそのあたりから入ったんですけど、当時は9mmはライブのチケットが全然取れなくて。すぐにライブには行けず。
2008年にMTVのイベントで海外のバンドたちと対バンしていて見に行って。日比谷野音ワンマンも立ち見で見てました。
(2008年10月18日に行われた、バンド初の野音ワンマン。今や野音は9mmにとって因縁の地になっている)
初期は本当にチケット取れなかったんですよね。「Termination TOUR」の渋谷QUATTROも電話で取ろうとして取れなくて」
つなぐ
「「Termination」「Vampire」あたりまでは毎回ツアー行ってたんですけど、客層とかが怖くなって行かなくなってしまって。チケットもプレイガイドでは10時には売り切れるくらいに取れないし、そこまでまだ個人的に重要なバンドではなくて。今はチケット取りますけど」
ソノダマン・霧
「今は余裕でチケット取れる(笑)」
・今までのカオスの百年TOURについて
霧
「ということで、今までの9mmのカオスの百年TOURのセトリをまとめてきました」
(膨大な量のセトリデータを事細かに記録した冊子を公開する霧氏)
つなぐ
「いきなり1曲知らない曲がある…」
霧
「それは金曜ロードショーのテーマソングだった曲のカバーですね。
(「フライデー・ナイト・ファンタジー」。アコースティック編成の時によくカバーしていた。限定DVD&CD「MTV Unplugged」にも収録されているが、原曲を知ってる人は世代がメンバーに近いかさらに上だと思われる)
その2015年のカオスの百年はレア曲枠が3曲あって、札幌で「We are Innocent」「砂の惑星」「次の駅まで」と」
つなぐ
「「砂の惑星」レアですね」
霧
「東京2日目は「Scream For The Future」「Caucasus」、あとは「The World」か「Living Dying Message」かな?
「インフェルノ」にこの日のライブトラックが入ってますね。
O-EASTで3daysやった時には「intersepter」とか「Scenes」とか、2日連続で「Motorbreath」やったりしてますね」
つなぐ
「「Scenes」、野音でもやりましたからね。じゃあ、ハマグリ頼みますか」
(ハマグリのバター蒸しみたいなやつと日本酒を注文)
ソノダマン
「生一つで」
つなぐ
「「Supernova」とかやらないですかね?」
ソノダマン
「さいたまスーパーアリーナでは確実にやりますね。VIVA LA ROCKでもやってた」
霧
「2016年の「太陽が欲しいだけ TOUR」の豊洲PITでやってます。対バンがGRAPEVINEの時に」
ソノダマン
「この2016年の時ってやっぱり他の年に比べると曲数が少ないですよね。状況が状況なだけに」
つなぐ
「でもこの追加公演で対バンを身内から呼ばなかったっていうのは面白かったなと。GRAPEVINEって今まで全然絡みなかったじゃないですか」
霧
「卓郎さんか滝さんがコピバンやってて、すぐ弾けるっていう話をしてました」
(この辺りで日本酒がなみなみと注がれ始める)
つなぐ
「キャリア10年くらい先輩のバンドをファイナルに呼ぶっていう。で、GRAPEVINEってリーダー(元ベーシストの西原誠)がジストニアで脱退してるっていう歴史がありまして。復帰して色々試したんだけど、これ以上バンドに迷惑をかけるわけにはいかないって言って脱退してて。
それで滝さんがあんな状況になった時にGRAPEVINEが呼ばれたっていうのはちょっと因縁めいたものを感じてしまって。あれは自分的にはめちゃくちゃ嬉しかったですけど、今では呪いのようにのしかかっていて。なんか、ドラマじゃないですけど。
滝さんはいつでもカッコいいんですけど、やっぱりギタリスト・滝善充が1番カッコいいので」
・今年のカオスTOURについて
霧
「9mmは基本的にツアーの時に公演ごとにガラッとセトリを変えるバンドだったんですけど、「BABEL on Life Line TOUR」の時は東京と長野でセトリが1曲しか変わらなくて。
今回もあまりにも毎回変えるとは思えないんで、毎回やる曲があるとして、レア曲枠が1公演2曲だとすると、計12曲っていう。
多分「キャリーオン」と新曲2曲は絶対やるとして、あとは何をやるのかっていう」
ソノダマン
「(霧氏がまとめた最近のライブのセトリを見て)
ロッキンとサマソニもセトリ一緒?いや、1曲違うな」
つなぐ
「サポートが為川さんでしたからね。武田さんがサポートだと「新しい光」やりがちっていう。
(近年の9mmはHEREの武田将幸とfolcaの為川裕也がサポートギタリストとして参加している)
個人的にはフェスの9mmは武田さんの方が相性良さそう。為川さんがサポートだとブルージーな曲が増えるっていうか」
霧
「「BABEL」的には為川さんの方がいいと思うんですけどね」
だて
「このサラダ、塩辛みたいなの入ってて美味しいですよ」
ソノダマン
「そもそも今回のツアーはリクエストというシステムがあるわけなんですが、みなさんは何の曲に投票したんですかね?」
つなぐ
「私は「Beautiful Target」入れようと思ったんですけど、本人たちがLINE LIVEでやりたいって言ってたから、やるだろうと思って「Vortex」に入れました。それか滝さんがシンセを弾くのを想定して「Survive」に入れました」
霧
「私は「エレヴェーターに乗って」と「Wildpitch」にしました。あれも聴きたい、これも聴きたいっていうとキリがなくなるんですけど、最初に聴きたいって思ったのはその2曲と「ラストラウンド」で。カップリングにも良い曲はあるし、私がもともとそういう速い曲が好きなので。両方とも武道館以来やってないと思うんですけど、今の9mmって機材も変わって腕も上がってるので、そのキレで「エレヴェーターに乗って」と「Wildpitch」を聴いてみたいなって。
「Wildpitch」ってアナログレコーディングなんですけど、ギターソロを2本で弾いてるんですけど、両方滝さんが録ってて。今のトリプルギター編成でやるとどうなるのかなって。サポートを入れるっていうのはマイナスに捉えられがちなんですけど、単純にギターが増えたことによって、表現の幅が広がるのはプラスだと思うんですよね。
「エレヴェーターに乗って」の最後のカオス音も3人でやってくれっていう」
つなぐ
「為川さんって本当に聴いた曲をそのままコピーできるっていうコピーマシーンみたいな人なんですよね。folcaっていういちインディーバンドのギタリストとしては異常っていうくらいギターのレベルが高くて。だからこそサポートに引っ張ってきてもらったっていうのはあると思うんですけど」
ソノダマン
「「エレヴェーターに乗って」って今でこそレア曲ですけど、リリースされる前にガンガン新曲でやってて。「この曲なんだ!?」ってみんななってたのに、いざリリースされてみたら全然やんないっていう(笑)」
つなぐ
「9mmそういうことありますもんね~(笑)」
ソノダマン
「自分がリクエストしたのはまず「Heart-Shaped Gear」。「Termination」出た時に1番好きな曲で思い入れがあるので。あの曲、Nirvanaの「Heart-Shaped Box」っていう曲が元ネタだと思うんですけど。
あとは、反則なんですけど「Monkey Discoooooo」(笑)
(the telephonesトリビュートアルバム収録のカバー曲。以前、9mmのモバイル会員限定ライブにthe telephonesの石毛輝がサポートギタリストとして参加して披露されている。the telephonesが再始動したのはこの日のライブで石毛輝が封印を解いたのも大きいのではないか)
あれ、投稿フォームないからいくらでも好きなやつ入れられるっていう。
じゃあビール2つで」
つなぐ
「ちなみにそのTシャツ、最新作ですね」
ソノダマン
「こういう時こそ着ないと!(笑)」
(ソノダマンは夏フェスグッズの「BIG 9 Tシャツ」着用)
霧
「9mm史上1番可愛い武道館Tシャツです!
(缶詰のデザインの武道館Tシャツを着用)
ちなみに、他に聴きたい曲とかありますか?」
ソノダマン
「まぁ言ってもそんなに定番曲は外れないでしょう。「新しい光」「Black Market Blues」…」
つなぐ
「個人的にですけど、今の9mmにとって「新しい光」がアンセムっぽくなってる気がして。
あとはツアーでもお蔵入りになっていた「迷宮のリビングデッド」をやるのかどうか、っていう」
ソノダマン
「っていうかそもそもみなさんはツアーどこに参加するんですかね?」
つなぐ
「9月9日は必修科目なんで、札幌に飛び…」
ソノダマン
「必修なの?(笑)」
つなぐ
「カオスの百年と銘打ってるからには行かないと、っていう。あとは仙台と東京2daysですね」
霧
「とりあえず北海道は行くよね」
ソノダマン
「とりあえずで行ける距離じゃない(笑)」
つなぐ
「今回のツアー終わったら9mmはちょっと落ち着くんですかね?」
霧
「11月からはキツネツキのツアーがありますね」
(卓郎と滝によるユニット。滝はドラマーとして参加している)
つなぐ
「アルバムとか出ないんですかね?」
ソノダマン
「新曲の数からするとアルバムが出てもおかしくはない感じではありますよね」
霧
「リリースが1枚もない年ってないですよね。あれ?ソノダマンさんはツアーはどこに?」
ソノダマン
「ファイナルのZeppだけですね、チケット取ってるのは」
つなぐ
「え?2daysじゃないんですか?」
(ファイナルは9月末の金曜と土曜のZepp Tokyo2days。行くのが当たり前になっている感が恐ろしい)
ソノダマン
「最悪、一般っていうか当日券でも入れるかなって(笑)」
霧
「とりあえずモバイル会員じゃない人でガンガン1桁や2桁の番号が出てるのはなんなんだと!」
ソノダマン
「この間の野音でも散々話題になりましたからね(笑)」
つなぐ
「これ信州のお酒ですか?かみじょうちひろの地元に貢献しましょう(笑)」
(かみじょうちひろは長野県出身。以前地元のホールで凱旋ライブ的なこともしたが、参加者は口々に「アクセスがとんでもなく悪い」と言うほどにど田舎らしい)
霧
「ちなみに私は札幌と、仙台と…」
ソノダマン
「全部でしょ(笑)」
(霧氏は今回のツアー全通予定)
霧
「私がカオスの百年ツアーのチケットを全部取ったのはセトリが変わるだろうな、っていうのもありつつ、今回のチケットはCD付きですが、そのCDが会場ごとにジャケットが変わるかな?って思ったら、まさかの全箇所内容が違うっていう。しかも各会場で販売もしていて、ちゃんと全部行けない人への救済措置もあるっていう。行ける限りのところで対応できるのは素晴らしいなっていう」
全員
「素晴らしい!」
つなぐ
「本人たちも「まさか全通する人はいないだろうけれど…」って言ってましたけどね(笑)
いるんだなー、これが!っていう(笑)」
霧
「今回は土日だから全通しやすい。有給1日だけで行ける。仙台も近いし」
ソノダマン
「いやいやいやいや(笑)」
霧
「宇都宮の次くらいだから!(笑)
とりあえず「Sleepwalk」が聴きたいです(笑)
あの「あらゆるものは無駄遣い」のフレーズを卓郎さんが小さく歌ったあとのドラムの炸裂っぷりとか。「Termination」の曲を今の9mmで聴きたいっていうのもあるんですけど、初期曲を今やるとどうなるのか、っていう。
だからアルバム再現ツアーとかもやって欲しいな、っていう」
ソノダマン
「再現ライブやるんなら1日2~3枚にしないとすぐライブ終わりますね(笑)」
霧
「9mmもそれなりに枚数あるんで、3~4日に分けてやってもらうっていう。
そこは来年に期待、っていうか15周年なんで。あと「Dawning」の曲ってあんまりやってないんですよね」
つなぐ
「あと、今滝さんのあのシンセ聴きたくないですか?滝さんが完全復活するんならギターで全部やるんでしょうけど」
だて
「タコの唐揚げ食べる人?」
ソノダマン
「生グレサワーで!」
つなぐ
「日本酒進みますね~」
霧
「ちなみに「午後の鳥籠」ってどうなるんですかね?1回もライブでやってないんですが」
(シングル「サクリファイス」のカップリング曲)
つなぐ
「でも「午後の鳥籠」全箇所でやるのはあると思いますよ」
霧
「名古屋だけ、とかになると暴動が起きますよ」
ソノダマン
「野音でやるかなぁとも思ったんですけどね~。そもそも需要あるんですか?(笑)」
霧
「結構聴きたいっていう声が来てるらしいですよ」
ソノダマン
「客席棒立ちになりませんかね?」
つなぐ
「「カモメ」みたいなポジションで」
霧
「じゃあとりあえずツアーでやるのは確定が「キャリーオン」と新曲、それから「午後の鳥籠」…」
ソノダマン
「定番曲として「Black Market Blues」「新しい光」…」
つなぐ
「「Black Market Blues」は毎回やってるからカオスツアーでやらなくてもよくない?っていう」
霧
「でも札幌とかは行く機会があんまりないから…。「Discommunication」「ハートに火をつけて」あたりも入ってきそう。「ガラスの街のアリス」も」
ソノダマン
「「スタンドバイミー」をフェスでやってたのはツアーの前触れかな?とも思ったんですけどね」
つなぐ
「あれは夏の曲だからフェスで、っていう」
ソノダマン
「卓郎が言うまで夏の曲だって全然気づかなかったですけどね(笑)
それこそ夏の曲って言ったら…」
霧
「The Revenge of Surf Queen」聴きたい~!「黒い森の旅人」とかもCOUNTDOWN JAPANでやったりしてましたからね」
ソノダマン
「そもそも何曲くらいやるんですかね?」
つなぐ
「1日22曲くらいですかね?」
霧
「本人たちがやりたい曲と、リクエストから3曲くらい参考にして、みたいな感じですかね?」
ソノダマン
「そもそもどのくらい反映されるのかっていう。せめて投票結果の上位3曲くらいはやってもらわないと…」
霧
「あとは他の曲との兼ね合いですかね。「Butterfly Effect」やるんなら「オマツリサワギニ」やりやすいでしょうし。
北海道は「BABEL on Life Line TOUR」でも行ってないから、そこを重視するかもしれないし、9月9日だから初期曲を入れるかもしれないし。
あとは「Finder」が聴きたいな~」
ソノダマン
「最近フェスでやりがちな「The World」はやりそうな気がするんですよね。ロッキンでもJAPAN JAMでもやってたし」
つなぐ
「「Keyword」とかは?」
霧
「「TOUR of BABEL」でやってましたね。為川さんタッピング得意そうだからやるかもしれないですね」
つなぐ
「為川さん、タッピング得意です!(キッパリ)」
ソノダマン
「あとはフェスでは「太陽が欲しいだけ」も毎回やってましたね」
霧
「「太陽が欲しいだけ」やりそうですね!「湖」とかは?」
ソノダマン・つなぐ
「やらないでしょ(笑)」
霧
「北海道っぽい曲で札幌で「Snow Plants」やらないですかね?」
ソノダマン
「季節感なさ過ぎる(笑)
あとはリクエストは得てしてどのバンドもライブでやらない曲をやって欲しいみたいな感じになりがちですね」
つなぐ
「あえてやらないのか、やれないのか…」
霧
「やれないで言うと、「Motorbreath」は滝さんの指が高確率で攣ったりしますからね」
店員
「ラストオーダーでーす」
ソノダマン
「日本酒ハイボールで!」
霧
「とりあえず「午後の鳥籠」は今回やらないなら、来年アリーナツアーとかで…」
ソノダマン
「アリーナ埋まらないでしょ(笑)武道館すらもう埋まらない(笑)」
霧
「幕張メッセを狭めに使うとか(笑)」
つなぐ
「国際フォーラムホールAで!」
霧
「2年足らずでホールツアーやりますかねぇ」
つなぐ
「15周年はデカいところでバン!ってやるか、廻るかですよね」
ソノダマン
「今の形だと全国くまなく廻るよりも、一本ドカンとやる方が…」
霧
「5月の野音のセトリはAC(アコースティック)を入れてないんですけど、全部で16曲です」
ソノダマン
「ワンマンにしては少ないんですよね~」
霧
「もしかしたらここで状況を見たのかもしれないけど、前みたいに22~23曲やるのはキツいかもしれないですね」
ソノダマン
「昔、新木場で2daysやった時は初日がワンマンで2日目がthe telephonesとの2マンだったんですけど、ワンマンの日は20曲以上やったのに、1時間半くらいで終わってました」
(2014年の「Next Bullet Marks Tour」のファイナル。2マンでも20曲近くやっている)
霧
「あのツアーの最後に滝さんが足を骨折して。もしかしたらあの辺からキツかったんじゃないかなぁって」
ソノダマン
「本編最後に怪我して、アンコールで足引きずって出てきましたからね」
つなぐ
「9mmって曲が短いからフェスとかでもたくさん曲やれてましたけど、その中でも「インフェルノ」はその時にできる最大限を90秒の中に詰め込んだ、アンセムになるべき曲じゃないかと思ってます。90秒の曲って作ろうと思って作れるものじゃないじゃないですか」
霧
「昔、「Wanderland」が日テレの深夜アニメの主題歌だったんですけど、70秒しか流れる尺がなくて。ある意味「インフェルノ」は90秒で1曲っていうリベンジだったんじゃないかなぁと。
っていうか予約する時に聞かなかったんですけど、店は3時間制かもしれないです」
(店員にそろそろ時間です、と言われる)
・9mmの中で1番好きなフレーズとは
ソノダマン
「というわけで、宴もたけなわではございますが、座談会恒例の、各々が好きな9mmのフレーズを色紙に書いていただく、っていうやつをですね…」
霧
「いきなり言われても人生を救われたフレーズが何個あると思ってるんですか!(笑)」
ソノダマン
「いや、もう今思いついたやつとかで…」
つなぐ
「思いついたやつがいくつあると思ってるんですか!(笑)」
霧
「本当に救われた言葉が多すぎるんです!(笑)」
ソノダマン
「とりあえず書きましょう(笑)」
(なんやかんや言いながらも各々色紙に好きな9mmの歌詞を書く)
つなぐ
「これです。
この世の果てまで 僕らは道連れ (「キャリーオン」)
最新シングルなんですけど、歌詞カードを最初に見た時に、卓郎さんが滝さんに向けて書いたとしか思えなくて。だし、みんなそういう気持ちだよ、って」
だて
「じゃあこれで。
俺たちは今夜無敵なんだ (「Story of Glory」)
最強じゃないですか。すごい好きです。1番シンプルっていうか、楽器が鳴ってないところで歌われるっていう」
ソノダマン
「自分はこれなんですけど。
呼吸を止めて確かめてみる 生きてく苦しみをわずかでも (「The World」)
正直、インディーズの時ってまだ歌詞っていうよりも単語の羅列なんですよ。「(teenage)disaster」とかに顕著なように。それがちゃんと「歌詞」っていう表現になったのが、この曲でいしわたり淳治さんにプロデュースしてもらってメジャーデビューしてからで。
で、卓郎が歌詞を書くっていうことに対する意識が変わったのがこの曲からなんですよね。だから卓郎も自分で
「インディーズの頃の俺ってなんにも言いたいことがなかったんだな、って(笑)」
って言ってるんですけど。っていうので、9mmが完全に変わったなっていうのを示したこの曲のこの歌詞です」
霧
「では最後に。
最後の駅の向こう 何から始めよう (「Termination」)
救われた言葉はたくさんあるんですけど、押し付けがましい言葉ってほとんどなくて。人によって捉え方に余地があるっていうか。無理矢理引っ張っていくでもないし、こうなんだよっていう明確な解釈があるわけでもなくて。
私は自分のブログを「最後の駅の向こう」っていうタイトルにしてるんですけど、自分にとっていいことをアウトプットしようと思って。それが私にとっては「最後の駅の向こう」だったんですよね。
「何から始めよう」っていう言葉に可能性もあるし、逆に何もしなくていいっていう安心感もあって。本当に気が楽になったなっていう言葉で。
あともう一つが
こわれかけの心 もうひとつにはしない
ツキに見放されて 流れ星は消えた それでも最後には笑え (「太陽が欲しいだけ」)
なんですけど。プライベートで色々あった時に「Waltz on Life Line」が出まして。そういう時に「ツキにも見放されて」も「最後には笑え」って言ってもらえて。
この言葉って最後には絶対救われるみたいな確約がないんですね。それでも「最後には笑え」っていう。もしかしたら人によっては無責任な言葉かもしれないけど、どうとでも取れる言葉に救われたっていうか。この言葉は自分が死ぬ時に思い出して、笑って死ねたらいいなって思うんです」
だて
「お会計…」
ソノダマン
「では皆さま、長い時間ありがとうございました。またツアーの振り返り会で今回の予想の答えあわせをしながら、あのライブがどうだった、とか言えたらなと思います」
全員
「ありがとうございました!」
というわけで、ひたすらアルコールを摂取しながらツアーに向けての話をしてきたわけだが、こうして9mmをずっと聴いていて、ライブに行っている人たちは9mmのロックバンドとしてのカッコよさに衝撃を受けて、少なからず人生を救われてきている。
今回の座談会はそんな9mmの魅力のほんの一部にしか触れていない。楽曲、人間、ライブ、歴史…語ろうと思えばいくらでも語れる部分はあるし、そうした魅力を最も感じさせてくれたのがこれまでの「カオスの百年 TOUR」だった。この記事を読んで、1人でもツアーに足を運んでくれたら、参加者一同この上ない幸せである。
キャリーオン
https://youtu.be/LsGOX0wxRD8
太陽が欲しいだけ
https://youtu.be/jxzswxXc6sY
Termination
https://youtu.be/dGkl798zD54
The World
https://youtu.be/aAX841zGCDs
Next→ 8/31~9/2 SWEET LOVE SHOWER 2018 @山中湖交流プラザ
これまでにもワンマンや対バンなど、様々な形で、リリースツアーではないからこその意外だったり多彩なセットリストでファンを歓喜させてきたこのツアー、今回はなんとファンから「ライブで演奏して欲しい曲を募る」というリクエスト企画もあることから、9mmファン3名+最近9mmを紹介されて聴き始めたという1名の計4名が集まり、各々がリクエストした曲や、ツアーの展望、そして自身と9mmについてなどを語りあった。
・参加者
霧
今回のこの企画の発起人。都内の9mmとa flood of circleのライブには大体いる。(それがソノダマンと知り合ったきっかけでもある)
遅筆のため更新頻度の低いブログを運営。
http://sleetfog.hatenablog.com/
つなぐ(@tsunagu)
発起人のツイートをきっかけに参加。9mmと、9mmのサポートギタリストである某ギタリストのファン。
だて
霧のリアル友人。2017年の9mmとPeople In The Boxの2マン(旧市街のワルツ)が初9mmライブ。今回は基本的に聞き役。
ソノダマン (@yoppeleah)
このブログの管理人。ライブ会場などで中村和彦と遭遇してもなかなか声をかけられない。かつて母校の大学の学祭ライブに9mmが出演したことがある。
・9mmとの出会い
(8月25日渋谷の某居酒屋にて)
ソノダマン
「では本日はよろしくお願いします。そもそもみなさんが9mmに出会ったタイミングっていうのをまず知りたいと。
自分は「Mr.Suicide」(インディー2ndアルバム「Phantmime」収録)がスペシャで流れて初めて聴いたんですけど、リリースが2006年の9月なんで、もう12年前ですね。
それで「なんだこのバンドは!?」と。その時はまだちゃんとライブとかは見てなかったんですけど、その後にメジャーデビューするタイミングで、いしわたり淳治さんがプロデュースするって知って。あのバンド、淳治さんがプロデュースするのか、と。
(いしわたり淳治は元SUPERCARのギタリスト兼作詞家。9mmの前にチャットモンチーのプロデュースをやっており、ソノダマンの音楽人生に多大なる影響を与えている。最近は関ジャムにも出演しているが、当時は9mmのライブなどでたまに遭遇していたので色々な話をしたのもいい思い出)
それで「Termination Tour」の千葉LOOKに行ったりして、すっかりハマっていきました。
あ、すいません、生一つで」
つなぐ
「私もスペシャでちょうど「The World ep.」がリリースされた頃で、POWER PUSH!に選ばれていて。それで「ヤバイ、このバンドいいな!」って思って、「The World TOUR」と「スペシャ列伝TOUR」に行って。スペシャ列伝TOURはNICO Touches the WallsとDOESとmonobrightが出てて。
(スペシャのその月のイチオシアーティストの曲。2時間に1回はスペシャで流れるため、スペシャを見ている人は好きではないけどPOWER PUSH!になったから知ってる曲がたくさんあるはず)
ちなみに「The World TOUR」の対バンはQomolangma Tomatoで、キャパ200くらいのところで2マンやってました(笑)」
全員
「Qomolangma Tomato懐かしい~!」
(ちなみにQomolangma Tomatoは活動休止している)
つなぐ
「それからTHE BACK HORNとの大惨事目眩大戦までは行ったりしていたんですけど。
(9mmとTHE BACK HORNの2マン。何かと荒れたりしたことでもファンの間では有名なツアー)
それから色々あって最近出戻ってきたっていう感じなんですけど、今はまたライブあれば行ってるっていう感じですね」
霧
「9mmと最初に出会ったのは某CD屋のフリーペーパーで、名前の読めないバンドがいるな、っていう印象だったんですけど。
(9mmは当時から今に至るまで、数々の名前を間違われたエピソードが存在するくらいに、よく名前を間違えられるバンドである)
そのあと「Discommunication」が出たタイミングで、テレビ神奈川の5分間にPVを3本流すっていうめちゃ乱暴な番組があったんですけど、その番組で流れ始めて。3回目に聴いた時に「なんだこのバンドすごい!」って思って。音源はそのあたりから入ったんですけど、当時は9mmはライブのチケットが全然取れなくて。すぐにライブには行けず。
2008年にMTVのイベントで海外のバンドたちと対バンしていて見に行って。日比谷野音ワンマンも立ち見で見てました。
(2008年10月18日に行われた、バンド初の野音ワンマン。今や野音は9mmにとって因縁の地になっている)
初期は本当にチケット取れなかったんですよね。「Termination TOUR」の渋谷QUATTROも電話で取ろうとして取れなくて」
つなぐ
「「Termination」「Vampire」あたりまでは毎回ツアー行ってたんですけど、客層とかが怖くなって行かなくなってしまって。チケットもプレイガイドでは10時には売り切れるくらいに取れないし、そこまでまだ個人的に重要なバンドではなくて。今はチケット取りますけど」
ソノダマン・霧
「今は余裕でチケット取れる(笑)」
・今までのカオスの百年TOURについて
霧
「ということで、今までの9mmのカオスの百年TOURのセトリをまとめてきました」
(膨大な量のセトリデータを事細かに記録した冊子を公開する霧氏)
つなぐ
「いきなり1曲知らない曲がある…」
霧
「それは金曜ロードショーのテーマソングだった曲のカバーですね。
(「フライデー・ナイト・ファンタジー」。アコースティック編成の時によくカバーしていた。限定DVD&CD「MTV Unplugged」にも収録されているが、原曲を知ってる人は世代がメンバーに近いかさらに上だと思われる)
その2015年のカオスの百年はレア曲枠が3曲あって、札幌で「We are Innocent」「砂の惑星」「次の駅まで」と」
つなぐ
「「砂の惑星」レアですね」
霧
「東京2日目は「Scream For The Future」「Caucasus」、あとは「The World」か「Living Dying Message」かな?
「インフェルノ」にこの日のライブトラックが入ってますね。
O-EASTで3daysやった時には「intersepter」とか「Scenes」とか、2日連続で「Motorbreath」やったりしてますね」
つなぐ
「「Scenes」、野音でもやりましたからね。じゃあ、ハマグリ頼みますか」
(ハマグリのバター蒸しみたいなやつと日本酒を注文)
ソノダマン
「生一つで」
つなぐ
「「Supernova」とかやらないですかね?」
ソノダマン
「さいたまスーパーアリーナでは確実にやりますね。VIVA LA ROCKでもやってた」
霧
「2016年の「太陽が欲しいだけ TOUR」の豊洲PITでやってます。対バンがGRAPEVINEの時に」
ソノダマン
「この2016年の時ってやっぱり他の年に比べると曲数が少ないですよね。状況が状況なだけに」
つなぐ
「でもこの追加公演で対バンを身内から呼ばなかったっていうのは面白かったなと。GRAPEVINEって今まで全然絡みなかったじゃないですか」
霧
「卓郎さんか滝さんがコピバンやってて、すぐ弾けるっていう話をしてました」
(この辺りで日本酒がなみなみと注がれ始める)
つなぐ
「キャリア10年くらい先輩のバンドをファイナルに呼ぶっていう。で、GRAPEVINEってリーダー(元ベーシストの西原誠)がジストニアで脱退してるっていう歴史がありまして。復帰して色々試したんだけど、これ以上バンドに迷惑をかけるわけにはいかないって言って脱退してて。
それで滝さんがあんな状況になった時にGRAPEVINEが呼ばれたっていうのはちょっと因縁めいたものを感じてしまって。あれは自分的にはめちゃくちゃ嬉しかったですけど、今では呪いのようにのしかかっていて。なんか、ドラマじゃないですけど。
滝さんはいつでもカッコいいんですけど、やっぱりギタリスト・滝善充が1番カッコいいので」
・今年のカオスTOURについて
霧
「9mmは基本的にツアーの時に公演ごとにガラッとセトリを変えるバンドだったんですけど、「BABEL on Life Line TOUR」の時は東京と長野でセトリが1曲しか変わらなくて。
今回もあまりにも毎回変えるとは思えないんで、毎回やる曲があるとして、レア曲枠が1公演2曲だとすると、計12曲っていう。
多分「キャリーオン」と新曲2曲は絶対やるとして、あとは何をやるのかっていう」
ソノダマン
「(霧氏がまとめた最近のライブのセトリを見て)
ロッキンとサマソニもセトリ一緒?いや、1曲違うな」
つなぐ
「サポートが為川さんでしたからね。武田さんがサポートだと「新しい光」やりがちっていう。
(近年の9mmはHEREの武田将幸とfolcaの為川裕也がサポートギタリストとして参加している)
個人的にはフェスの9mmは武田さんの方が相性良さそう。為川さんがサポートだとブルージーな曲が増えるっていうか」
霧
「「BABEL」的には為川さんの方がいいと思うんですけどね」
だて
「このサラダ、塩辛みたいなの入ってて美味しいですよ」
ソノダマン
「そもそも今回のツアーはリクエストというシステムがあるわけなんですが、みなさんは何の曲に投票したんですかね?」
つなぐ
「私は「Beautiful Target」入れようと思ったんですけど、本人たちがLINE LIVEでやりたいって言ってたから、やるだろうと思って「Vortex」に入れました。それか滝さんがシンセを弾くのを想定して「Survive」に入れました」
霧
「私は「エレヴェーターに乗って」と「Wildpitch」にしました。あれも聴きたい、これも聴きたいっていうとキリがなくなるんですけど、最初に聴きたいって思ったのはその2曲と「ラストラウンド」で。カップリングにも良い曲はあるし、私がもともとそういう速い曲が好きなので。両方とも武道館以来やってないと思うんですけど、今の9mmって機材も変わって腕も上がってるので、そのキレで「エレヴェーターに乗って」と「Wildpitch」を聴いてみたいなって。
「Wildpitch」ってアナログレコーディングなんですけど、ギターソロを2本で弾いてるんですけど、両方滝さんが録ってて。今のトリプルギター編成でやるとどうなるのかなって。サポートを入れるっていうのはマイナスに捉えられがちなんですけど、単純にギターが増えたことによって、表現の幅が広がるのはプラスだと思うんですよね。
「エレヴェーターに乗って」の最後のカオス音も3人でやってくれっていう」
つなぐ
「為川さんって本当に聴いた曲をそのままコピーできるっていうコピーマシーンみたいな人なんですよね。folcaっていういちインディーバンドのギタリストとしては異常っていうくらいギターのレベルが高くて。だからこそサポートに引っ張ってきてもらったっていうのはあると思うんですけど」
ソノダマン
「「エレヴェーターに乗って」って今でこそレア曲ですけど、リリースされる前にガンガン新曲でやってて。「この曲なんだ!?」ってみんななってたのに、いざリリースされてみたら全然やんないっていう(笑)」
つなぐ
「9mmそういうことありますもんね~(笑)」
ソノダマン
「自分がリクエストしたのはまず「Heart-Shaped Gear」。「Termination」出た時に1番好きな曲で思い入れがあるので。あの曲、Nirvanaの「Heart-Shaped Box」っていう曲が元ネタだと思うんですけど。
あとは、反則なんですけど「Monkey Discoooooo」(笑)
(the telephonesトリビュートアルバム収録のカバー曲。以前、9mmのモバイル会員限定ライブにthe telephonesの石毛輝がサポートギタリストとして参加して披露されている。the telephonesが再始動したのはこの日のライブで石毛輝が封印を解いたのも大きいのではないか)
あれ、投稿フォームないからいくらでも好きなやつ入れられるっていう。
じゃあビール2つで」
つなぐ
「ちなみにそのTシャツ、最新作ですね」
ソノダマン
「こういう時こそ着ないと!(笑)」
(ソノダマンは夏フェスグッズの「BIG 9 Tシャツ」着用)
霧
「9mm史上1番可愛い武道館Tシャツです!
(缶詰のデザインの武道館Tシャツを着用)
ちなみに、他に聴きたい曲とかありますか?」
ソノダマン
「まぁ言ってもそんなに定番曲は外れないでしょう。「新しい光」「Black Market Blues」…」
つなぐ
「個人的にですけど、今の9mmにとって「新しい光」がアンセムっぽくなってる気がして。
あとはツアーでもお蔵入りになっていた「迷宮のリビングデッド」をやるのかどうか、っていう」
ソノダマン
「っていうかそもそもみなさんはツアーどこに参加するんですかね?」
つなぐ
「9月9日は必修科目なんで、札幌に飛び…」
ソノダマン
「必修なの?(笑)」
つなぐ
「カオスの百年と銘打ってるからには行かないと、っていう。あとは仙台と東京2daysですね」
霧
「とりあえず北海道は行くよね」
ソノダマン
「とりあえずで行ける距離じゃない(笑)」
つなぐ
「今回のツアー終わったら9mmはちょっと落ち着くんですかね?」
霧
「11月からはキツネツキのツアーがありますね」
(卓郎と滝によるユニット。滝はドラマーとして参加している)
つなぐ
「アルバムとか出ないんですかね?」
ソノダマン
「新曲の数からするとアルバムが出てもおかしくはない感じではありますよね」
霧
「リリースが1枚もない年ってないですよね。あれ?ソノダマンさんはツアーはどこに?」
ソノダマン
「ファイナルのZeppだけですね、チケット取ってるのは」
つなぐ
「え?2daysじゃないんですか?」
(ファイナルは9月末の金曜と土曜のZepp Tokyo2days。行くのが当たり前になっている感が恐ろしい)
ソノダマン
「最悪、一般っていうか当日券でも入れるかなって(笑)」
霧
「とりあえずモバイル会員じゃない人でガンガン1桁や2桁の番号が出てるのはなんなんだと!」
ソノダマン
「この間の野音でも散々話題になりましたからね(笑)」
つなぐ
「これ信州のお酒ですか?かみじょうちひろの地元に貢献しましょう(笑)」
(かみじょうちひろは長野県出身。以前地元のホールで凱旋ライブ的なこともしたが、参加者は口々に「アクセスがとんでもなく悪い」と言うほどにど田舎らしい)
霧
「ちなみに私は札幌と、仙台と…」
ソノダマン
「全部でしょ(笑)」
(霧氏は今回のツアー全通予定)
霧
「私がカオスの百年ツアーのチケットを全部取ったのはセトリが変わるだろうな、っていうのもありつつ、今回のチケットはCD付きですが、そのCDが会場ごとにジャケットが変わるかな?って思ったら、まさかの全箇所内容が違うっていう。しかも各会場で販売もしていて、ちゃんと全部行けない人への救済措置もあるっていう。行ける限りのところで対応できるのは素晴らしいなっていう」
全員
「素晴らしい!」
つなぐ
「本人たちも「まさか全通する人はいないだろうけれど…」って言ってましたけどね(笑)
いるんだなー、これが!っていう(笑)」
霧
「今回は土日だから全通しやすい。有給1日だけで行ける。仙台も近いし」
ソノダマン
「いやいやいやいや(笑)」
霧
「宇都宮の次くらいだから!(笑)
とりあえず「Sleepwalk」が聴きたいです(笑)
あの「あらゆるものは無駄遣い」のフレーズを卓郎さんが小さく歌ったあとのドラムの炸裂っぷりとか。「Termination」の曲を今の9mmで聴きたいっていうのもあるんですけど、初期曲を今やるとどうなるのか、っていう。
だからアルバム再現ツアーとかもやって欲しいな、っていう」
ソノダマン
「再現ライブやるんなら1日2~3枚にしないとすぐライブ終わりますね(笑)」
霧
「9mmもそれなりに枚数あるんで、3~4日に分けてやってもらうっていう。
そこは来年に期待、っていうか15周年なんで。あと「Dawning」の曲ってあんまりやってないんですよね」
つなぐ
「あと、今滝さんのあのシンセ聴きたくないですか?滝さんが完全復活するんならギターで全部やるんでしょうけど」
だて
「タコの唐揚げ食べる人?」
ソノダマン
「生グレサワーで!」
つなぐ
「日本酒進みますね~」
霧
「ちなみに「午後の鳥籠」ってどうなるんですかね?1回もライブでやってないんですが」
(シングル「サクリファイス」のカップリング曲)
つなぐ
「でも「午後の鳥籠」全箇所でやるのはあると思いますよ」
霧
「名古屋だけ、とかになると暴動が起きますよ」
ソノダマン
「野音でやるかなぁとも思ったんですけどね~。そもそも需要あるんですか?(笑)」
霧
「結構聴きたいっていう声が来てるらしいですよ」
ソノダマン
「客席棒立ちになりませんかね?」
つなぐ
「「カモメ」みたいなポジションで」
霧
「じゃあとりあえずツアーでやるのは確定が「キャリーオン」と新曲、それから「午後の鳥籠」…」
ソノダマン
「定番曲として「Black Market Blues」「新しい光」…」
つなぐ
「「Black Market Blues」は毎回やってるからカオスツアーでやらなくてもよくない?っていう」
霧
「でも札幌とかは行く機会があんまりないから…。「Discommunication」「ハートに火をつけて」あたりも入ってきそう。「ガラスの街のアリス」も」
ソノダマン
「「スタンドバイミー」をフェスでやってたのはツアーの前触れかな?とも思ったんですけどね」
つなぐ
「あれは夏の曲だからフェスで、っていう」
ソノダマン
「卓郎が言うまで夏の曲だって全然気づかなかったですけどね(笑)
それこそ夏の曲って言ったら…」
霧
「The Revenge of Surf Queen」聴きたい~!「黒い森の旅人」とかもCOUNTDOWN JAPANでやったりしてましたからね」
ソノダマン
「そもそも何曲くらいやるんですかね?」
つなぐ
「1日22曲くらいですかね?」
霧
「本人たちがやりたい曲と、リクエストから3曲くらい参考にして、みたいな感じですかね?」
ソノダマン
「そもそもどのくらい反映されるのかっていう。せめて投票結果の上位3曲くらいはやってもらわないと…」
霧
「あとは他の曲との兼ね合いですかね。「Butterfly Effect」やるんなら「オマツリサワギニ」やりやすいでしょうし。
北海道は「BABEL on Life Line TOUR」でも行ってないから、そこを重視するかもしれないし、9月9日だから初期曲を入れるかもしれないし。
あとは「Finder」が聴きたいな~」
ソノダマン
「最近フェスでやりがちな「The World」はやりそうな気がするんですよね。ロッキンでもJAPAN JAMでもやってたし」
つなぐ
「「Keyword」とかは?」
霧
「「TOUR of BABEL」でやってましたね。為川さんタッピング得意そうだからやるかもしれないですね」
つなぐ
「為川さん、タッピング得意です!(キッパリ)」
ソノダマン
「あとはフェスでは「太陽が欲しいだけ」も毎回やってましたね」
霧
「「太陽が欲しいだけ」やりそうですね!「湖」とかは?」
ソノダマン・つなぐ
「やらないでしょ(笑)」
霧
「北海道っぽい曲で札幌で「Snow Plants」やらないですかね?」
ソノダマン
「季節感なさ過ぎる(笑)
あとはリクエストは得てしてどのバンドもライブでやらない曲をやって欲しいみたいな感じになりがちですね」
つなぐ
「あえてやらないのか、やれないのか…」
霧
「やれないで言うと、「Motorbreath」は滝さんの指が高確率で攣ったりしますからね」
店員
「ラストオーダーでーす」
ソノダマン
「日本酒ハイボールで!」
霧
「とりあえず「午後の鳥籠」は今回やらないなら、来年アリーナツアーとかで…」
ソノダマン
「アリーナ埋まらないでしょ(笑)武道館すらもう埋まらない(笑)」
霧
「幕張メッセを狭めに使うとか(笑)」
つなぐ
「国際フォーラムホールAで!」
霧
「2年足らずでホールツアーやりますかねぇ」
つなぐ
「15周年はデカいところでバン!ってやるか、廻るかですよね」
ソノダマン
「今の形だと全国くまなく廻るよりも、一本ドカンとやる方が…」
霧
「5月の野音のセトリはAC(アコースティック)を入れてないんですけど、全部で16曲です」
ソノダマン
「ワンマンにしては少ないんですよね~」
霧
「もしかしたらここで状況を見たのかもしれないけど、前みたいに22~23曲やるのはキツいかもしれないですね」
ソノダマン
「昔、新木場で2daysやった時は初日がワンマンで2日目がthe telephonesとの2マンだったんですけど、ワンマンの日は20曲以上やったのに、1時間半くらいで終わってました」
(2014年の「Next Bullet Marks Tour」のファイナル。2マンでも20曲近くやっている)
霧
「あのツアーの最後に滝さんが足を骨折して。もしかしたらあの辺からキツかったんじゃないかなぁって」
ソノダマン
「本編最後に怪我して、アンコールで足引きずって出てきましたからね」
つなぐ
「9mmって曲が短いからフェスとかでもたくさん曲やれてましたけど、その中でも「インフェルノ」はその時にできる最大限を90秒の中に詰め込んだ、アンセムになるべき曲じゃないかと思ってます。90秒の曲って作ろうと思って作れるものじゃないじゃないですか」
霧
「昔、「Wanderland」が日テレの深夜アニメの主題歌だったんですけど、70秒しか流れる尺がなくて。ある意味「インフェルノ」は90秒で1曲っていうリベンジだったんじゃないかなぁと。
っていうか予約する時に聞かなかったんですけど、店は3時間制かもしれないです」
(店員にそろそろ時間です、と言われる)
・9mmの中で1番好きなフレーズとは
ソノダマン
「というわけで、宴もたけなわではございますが、座談会恒例の、各々が好きな9mmのフレーズを色紙に書いていただく、っていうやつをですね…」
霧
「いきなり言われても人生を救われたフレーズが何個あると思ってるんですか!(笑)」
ソノダマン
「いや、もう今思いついたやつとかで…」
つなぐ
「思いついたやつがいくつあると思ってるんですか!(笑)」
霧
「本当に救われた言葉が多すぎるんです!(笑)」
ソノダマン
「とりあえず書きましょう(笑)」
(なんやかんや言いながらも各々色紙に好きな9mmの歌詞を書く)
つなぐ
「これです。
この世の果てまで 僕らは道連れ (「キャリーオン」)
最新シングルなんですけど、歌詞カードを最初に見た時に、卓郎さんが滝さんに向けて書いたとしか思えなくて。だし、みんなそういう気持ちだよ、って」
だて
「じゃあこれで。
俺たちは今夜無敵なんだ (「Story of Glory」)
最強じゃないですか。すごい好きです。1番シンプルっていうか、楽器が鳴ってないところで歌われるっていう」
ソノダマン
「自分はこれなんですけど。
呼吸を止めて確かめてみる 生きてく苦しみをわずかでも (「The World」)
正直、インディーズの時ってまだ歌詞っていうよりも単語の羅列なんですよ。「(teenage)disaster」とかに顕著なように。それがちゃんと「歌詞」っていう表現になったのが、この曲でいしわたり淳治さんにプロデュースしてもらってメジャーデビューしてからで。
で、卓郎が歌詞を書くっていうことに対する意識が変わったのがこの曲からなんですよね。だから卓郎も自分で
「インディーズの頃の俺ってなんにも言いたいことがなかったんだな、って(笑)」
って言ってるんですけど。っていうので、9mmが完全に変わったなっていうのを示したこの曲のこの歌詞です」
霧
「では最後に。
最後の駅の向こう 何から始めよう (「Termination」)
救われた言葉はたくさんあるんですけど、押し付けがましい言葉ってほとんどなくて。人によって捉え方に余地があるっていうか。無理矢理引っ張っていくでもないし、こうなんだよっていう明確な解釈があるわけでもなくて。
私は自分のブログを「最後の駅の向こう」っていうタイトルにしてるんですけど、自分にとっていいことをアウトプットしようと思って。それが私にとっては「最後の駅の向こう」だったんですよね。
「何から始めよう」っていう言葉に可能性もあるし、逆に何もしなくていいっていう安心感もあって。本当に気が楽になったなっていう言葉で。
あともう一つが
こわれかけの心 もうひとつにはしない
ツキに見放されて 流れ星は消えた それでも最後には笑え (「太陽が欲しいだけ」)
なんですけど。プライベートで色々あった時に「Waltz on Life Line」が出まして。そういう時に「ツキにも見放されて」も「最後には笑え」って言ってもらえて。
この言葉って最後には絶対救われるみたいな確約がないんですね。それでも「最後には笑え」っていう。もしかしたら人によっては無責任な言葉かもしれないけど、どうとでも取れる言葉に救われたっていうか。この言葉は自分が死ぬ時に思い出して、笑って死ねたらいいなって思うんです」
だて
「お会計…」
ソノダマン
「では皆さま、長い時間ありがとうございました。またツアーの振り返り会で今回の予想の答えあわせをしながら、あのライブがどうだった、とか言えたらなと思います」
全員
「ありがとうございました!」
というわけで、ひたすらアルコールを摂取しながらツアーに向けての話をしてきたわけだが、こうして9mmをずっと聴いていて、ライブに行っている人たちは9mmのロックバンドとしてのカッコよさに衝撃を受けて、少なからず人生を救われてきている。
今回の座談会はそんな9mmの魅力のほんの一部にしか触れていない。楽曲、人間、ライブ、歴史…語ろうと思えばいくらでも語れる部分はあるし、そうした魅力を最も感じさせてくれたのがこれまでの「カオスの百年 TOUR」だった。この記事を読んで、1人でもツアーに足を運んでくれたら、参加者一同この上ない幸せである。
キャリーオン
https://youtu.be/LsGOX0wxRD8
太陽が欲しいだけ
https://youtu.be/jxzswxXc6sY
Termination
https://youtu.be/dGkl798zD54
The World
https://youtu.be/aAX841zGCDs
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