音楽をずっと聴いていると、「これはめちゃくちゃいいバンドだ!」と思うバンドでも、なかなか結果が出ずにシーンから去っていったり、まだやってるのか?というくらいに常に動向を注視していないとわからないような細々とした活動になってしまう、ということが多くはないけど少なくもない、という割合であったりする。
今回はそんな「好きだったけど売れなかったバンド」を音楽好きたちが全力でプレゼンする企画である。
参加者
ソノダマン
このブログを書いている人で今回の企画の立案者。初めて買ったCDはT.M.Revolution「Tripple Joker」。
(http://rocknrollisnotdead.blog.fc2.com/)
むらたかもめ
バンドからアイドルに至るまでの守備範囲の広さは五十嵐章人(元ロッテなど)を彷彿とさせる。初めて買ったCDは椎名林檎「歌舞伎町の女王」。
(http://www.ongakunojouhou.com/)
ロッキン・ライフの中の人
炎上を恐れずに自らのブログを更新する度胸は全盛期の東尾修を彷彿とさせる。初めて買ったCDはゆず「ゆずえん」。
(http://sinario19.com/)
softman
積極的に社会や政治にも苦言を呈していくスタイルはダレル・メイ(阪神→巨人)、トッド・リンデン(楽天)を彷彿とさせる。初めて買ったCDはORANGE RANGE「キズナ」。
(https://ameblo.jp/serment-musicinlife/)
Sugar@ロックとブログ
関根大気(DeNA)を彷彿とさせる期待の若手だが、BiSHのリンリンを追って失踪したため、今回は不参加。初めて買ったCDはORANGE RANGE「musiQ」。
(http://www.ysugarock.com/)
・それぞれが選んだアーティスト
ソノダマン
「まさかこんな時間からになるとは(笑)
じゃあスタートします!改めて今日のテーマは
「めちゃ良かったのに売れなかったバンド選手権」
です!」
(この日、ソノダマンは名古屋でThe Mirraz、ロキ中氏は大阪でパスピエ、softmanは武道館でsumikaとそれぞれライブに行っており、softmanが帰るのが遅れて当初の予定から30分押しのスタートという、ガンズ・アンド・ローゼズのライブみたいになっていた。ちなみにむらた氏はチャットモンチー展に行っていたという、各々が音楽を堪能していた土曜日に開催された)
ソノダマン
「では早速自分から行きます!
・メレンゲ
クボケンジ(ボーカル&ギター)を中心としたギターロックバンド。文学的かつ物語性の強い歌詞かつポップなメロディで根強いファンも多いが、同じマンションに住んでいたくらいの親友である志村正彦(フジファブリック)と会えなくなってからはシンセや打ち込みなどを使ったサウンドに大胆に変化。歌詞もラブソングがほとんどなくなるという逡巡が伺えたが、最も厳しかったのは、アルバムを出すと活動休止とかしてないはずなのに2~3年くらい平気でなんもない期間ができること。
きらめく世界
https://youtu.be/u9PgLqiSz6Q
・Good Dog Happy Men
「BUMP OF CHICKENと一緒にツアーを廻っていた」でおなじみのBURGER NUDS解散後に、門田匡陽が始動させた、ツインドラムのギターロックバンド。初期はミニアルバム、アルバムともに全て1枚通して1つの物語になっており、ライブハウス全体にその物語に合わせた自作の飾り付けを行うというコンセプトの強い活動形態で、それ故になかなか大衆的な流通であったり、大規模な活動には至らなかった。
度重なるメンバー脱退により、正式メンバーが門田1人きりになった2010年に活動休止。現在は「2度とやることはない」的なことまで言っていた、BURGER NUDSを再始動させて活動している。
Groria Streetから愛を込めて #3 -嬉しくて悲しいこと-
https://youtu.be/E54rlx7L8xk
・OverTheDogs
サマソニの一般公募枠で優勝して出演、スペシャ列伝ツアーではクリープハイプやアルカラとともに全国を廻るという、大きな期待を寄せられていたバンド。かつてのロッキンオンジャパン編集長の古川晋も「BUMP OF CHICKENみたいにリスナーが自分の人生を預けられるバンドになる」とまで評価していたが、初期のポップなギターロックからかなり音楽性は変化し、恒吉豊のボーカルもかなり好き嫌いが分かれる声質と歌い方だったためか、そこまで至ることなく現在は活動休止中。ちなみに恒吉はもともとはドラマーだったが、初代ボーカリストが事故で他界したことによってボーカルに転向したという喪失からスタートしているバンドのストーリーが、一聴するとポップな曲の端々から滲み出ている。
みぎてひだりて
https://youtu.be/We5P0gClxkM
・The SALOVERS
かつての10代バンドの登竜門であった閃光ライオットの第2回である2009年は、優勝バンドのSHIT HAPPENING、後にOKAMOTO'Sになるズットズレテルズ、GLIM SPANKY、挫・人間、現在MOSHIMOとして活動するCHEEZE CAKEなど、強者揃いだった。
そんな中で審査員特別賞を受賞したThe SALOVERSは若者が抱える青春の衝動を放出しまくる、ひたすらにエモーショナルなギターロックバンドだった。着実に階段を登っているかのように見えたが、青春期が終わり、コンスタントにリリースされていた作品も出なくなってきた2015年に活動休止。古舘伊知郎の息子であるボーカルの古舘佑太郎は現在はNHKの朝ドラに出るくらいに役者としての才能も開花させている。ギターの藤井清也は一瞬だけa flood of circleのサポートギターをやっていた。
サリンジャー
https://youtu.be/MWcsqmj1C6I
・Schloder
新卒で入った会社を退職後、早朝から深夜まであらゆる種類の野球をテレビで見ていた時期があったのだが、その合間の深夜にスペシャをつけた際に流れた、全く知らないバンドの曲に一発で射抜かれた。それが神戸のインディーズバンド、Schloder(シュローダー)だった。すぐさま渋谷タワレコにCDを買いに行き、東京に来るたびにライブを見に行った。それぐらいに彼らの作る、パンクやアニソンなどの要素を取り入れた、新しくもキャッチーなポップサウンドに夢中だった。
しかしボーカルの交代劇を皮切りに、なかなかメンバーが固定できなかったのが本当にもったいなかった。今聴いてもなんで日の目を見なかったのかと悔しくなるばかりである。
コンポーザーであった、よねざわやすゆき(ギター)はアイドルなど様々なグループに曲を提供し、そのメロディメーカーぶりを遺憾なく発揮している。
kiss me baby
https://youtu.be/cB_cCoue334
以上の5組です。じゃあ各々よろしくお願いします!」
softman
「Prague
以前ブログにも掲載したが完全に時代の先を行きすぎていたパターン
デビュー当初からシーンと完全に一線を画し、アルバムのクオリティーも尋常ではなかった
しかし出来すぎていたためか、燃え尽きて自然消滅
ちなみにリズム隊は現在初音ミクバンド所属
バランスドール
https://youtu.be/kLaVcTiEn9g
DOES
1番悔しかった
自分がロックに目覚めるきっかけを生んでくれたバンドだから
銀魂関連の曲は軒並みヒットしていたが、それ以外になると売れない負の連鎖に苦しんでしまった
4thの「MODERN AGE」は大名盤であったが、5thがあまりにアレ過ぎたのがとどめを刺してしまったのではないか
スーパー・カルマ
https://youtu.be/TK0SrSjuvrw
nano.RIPE
アニソンバンドの認識が強いかもしれないがれっきとしたバンド
かつてスピッツの草野マサムネも絶賛したほどである
ヒット曲もいくつか持っているし、アルバムも安定している
ただ所属レーベルを間違えてしまった
現在リズム隊が離脱し、サポートを加えながら活動継続中
ラックライフもこうならないか不安視されている
なお現在のサポートドラムはELLEGARDENのあの人
影踏み
https://youtu.be/QLh2hLhCRs8
LAMP IN TEREEN
THE ORAL CIGARETTESやフレデリックを選出したコンテスト、魔法少女になり隊やおいしくるメロンパンを輩出したコンテストの両方で優勝している
しかしながら完全に置いて行かれてしまっている
ロッキンでも4年連続一番下のステージになっており、今年出演していたら5年連続になっていた可能性も
3rdで個性が急激に薄れてしまったのはまずかったかも・・・
GRAPEVINE路線でいいんだよ・・・
メイ
https://youtu.be/PBx8TNlCgCg
THREE RIGHTS DAWN KINGS
名古屋勢力の中でフォーリミやヒスパニに置いて行かれてしまったという点ではテレンに似ている
だがその最大の要因はシャウトを封印してしまったこと
それが原因で3rdはセールス低迷どころか批判の嵐に
その上このタイミングでボーカルが離脱し、多くのファンが離れたものと思われる
ボーカルチェンジで復活したバンドはほとんどいない
その上、離れていったお客さんを呼び戻すのは困難なので今後も苦戦必須
Everybody!! Up to You
https://youtu.be/IP3WSastpKw
解散してないバンドが半数含まれておりますが、その点はお見逃しを・・・特にサンエルはほぼ復活困難でしょうし」
むらたかもめ
「メレンゲ
皆さんご存知だと思いますが名曲だらけでポップさやキャッチーさもあってタイアップも沢山付いたのに売れなかったバンド...
売れなかった理由は王道のJPOP的な編曲とは少し違うマニアックな部分もあってそこが世間には分かりづらくロック好きらは気づかれにくかったのかも?
あとタイアップ曲で新しい挑戦や売れ線を狙って失敗したり、、、
君に春を思う
https://m.youtube.com/watch?v=ARFiqfs_Als
フーバーオーバー
ポップでキャッチーなロックでどことなくSHISHAMOと通ずるメロディや声質だったり一時期増えた時代やタイミングさえ合えば売れたようにも思う。
売れなかった理由は青春パンクが流行ってた頃にそのカテゴリに入りそうなのに入れない絶妙な音楽性で流れに乗れなかったから?
フェンダー
https://m.youtube.com/watch?v=mlqWMpz1flU
ロストインタイム
売れる流れは確実に来ていたし、ブレイク候補に上がっていたバンド。
野音や東京厚生年金会館などホールでもライブをやっていてこのまま一気に売れるかなと思ったら急激に人気が失速してしまった...
売れなかった理由はメンバー脱退でボーカルがベースボーカルからギターボーカルになり少し音楽性が変わったり、またベースボーカルになったりゴタゴタしてたから?
手紙
https://m.youtube.com/watch?v=q3M24BFtxz4
髭
Nirvanaみたいなグランジを上手く日本のロックにして個性もあったバンド。ルックスも曲も歌詞も個性があったし、Chaos in Appleをリリースした時はこのままロックシーンで独自のポジションを築いて売れると思ってた。
売れなかった理由は注目され始めたタイミングで1曲40分のファンも困惑するシングルを出したり、良くも悪くもポップ路線の曲を出したから?
それともボーカルがグラサンしてるとカート・コバーンに似てるのに外すと居酒屋のお兄ちゃんみたいな見た目になるから?
ロックンロールと五人の囚人
https://m.youtube.com/watch?v=JrdP12ylDNI
椿屋四重奏
曲も歌詞も唯一無二の個性があったしボーカルもイケメンでバンドも色気があったバンド。
デビュー当初からそれなりに注目されていたから音楽好きにはそれなりに知名度はあったけどもイマイチ売れなかった。
売らなかった理由は当時ギターロックがシーンの中心だったけどそういったギターロックとは音作りが違ったし、メロディも歌謡曲ぽかったりジャジーだったのが少し分かりづらかった?
恋わずらい
https://m.youtube.com/watch?v=nFlz3uQVhNs
本人に売れたい気待ちがありそうだったり、売れるきっかけを掴めそうだったり、売れかけたけど人気が持続しなかったバンドを選びました」
ロキ中
「そもそも好きで売れなかったバンドがほとんどいないので、この3組を。
森は生きている
2015年くらいなら間違いなくインディー界でもっとも面白い音楽をやっていたバンドのひとつ。ceroは陽の目を浴びたが、このバンドももっと陽の目を浴びても良かったのになーって今でも思う。
音速ライン
「スワロー」「街風」「逢瀬川」など名曲を連発するものの、声は瑞々しいのにボーカルの見た目がわりとおっさんなせいであまり売れない(そういう意味ではゴーイングアンダーグラウンドとよく似てる)。歌詞もメロもサウンドも声も良いと思うんだけど、あまり伸びる気配がない。
envy
こんなにもかっけえポストハードロックなバンドなのに、いまいち認知度が低い気がするなーと思っていたら、メンバーがどんどん脱退してあばばばばばばばばば(悲鳴)
以上!」
ソノダマン
「まず、テーマ的に主観が強く出るとはいえ、Mステに出たことがあるDOESと椿屋はここに入れるのか?っていう(笑)」
(椿屋四重奏は2005年の6月のシングル「紫陽花」リリース時にミュージックステーション出演。当時からボーカル中田裕二のイケメンっぷりはロック界隈ではBIGMAMA金井政人に先駆けて「王子」と呼ばれていたが、出演してもそこは全く話題にならなかった)
softman
「DOESはZEPPクラス常連になれなかったからいれても問題ございません!!「修羅」の直後が「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」でロックリスナー以外ポカーンとなったのもあるけど」
(DOESは「修羅」「曇天」「バクチ・ダンサー」と「銀魂」のアニメ主題歌曲だけはバカ売れした。「曇天」「バクチ・ダンサー」はオリコン3位で、「バクチ・ダンサー」リリース時にミュージックステーションに出演した)
むらたかもめ
「Mステに出てれば売れたと言うわけではない気が、、、
例えばソノダさんのよく知ってるThe Mirrazと、、、」
(今となっては信じ難いが、The Mirrazもミニアルバム「夏を好きになる6つの法則」リリース時の2013年の6月にミュージックステーション出演。「真夏の屯田兵 ~yeah! yeah! yeah!~」を披露し、タモリに「なんでこんなに歌詞が多いの?」と聞かれ、「Dragon AshやRIP SLYMEが好きだから」という茶の間に寄せた回答をしていた)
ソノダマン
「ミイラズは売れたと思ってるんで入れませんでした(笑)」
(一応、The Mirrazはミュージックステーション出演前の「We Are The Fuckin' World」がオリコン10位にランクインしており、当時はZepp Tokyoワンマンが即完する人気っぷりだった)
softman
「その点では小林太郎も当てはまりますね」
(当時まだデビュー直後だった小林太郎は、ミュージックステーションと同じテレ朝のドラマのタイアップ曲で2010年9月に出演。トークではタモリに握手してもらうという素朴な一面を見せた)
ロキ中
「まあ、昔と今ではMステのバンド枠の立ち位置は違いますからね」
ソノダマン
「そのあたり、「どの辺りが各々の分水嶺か?」っていうところからですかね。自分はオリコンTOP10に一度でも入ったバンドは今回の対象からは外したんですけど」
softman
「僕の場合は正直、幅広いそうに支持されなかったりもうセールスを戻すのが厳しいケース。nano.RIPEはメンバー2人離脱がな・・・。新曲で吹っ切れた感はあるけど、離脱するとネガティブなイメージが抜けにくいので・・・。キャパがかつてZEPPだったのが新代田まで落ちたのは驚愕でした」
むらたかもめ
「自分はバンド好きにはそれなりに知名度があったけど世間の知名度は殆どなかったバンドを選びました。
その中でも上手く行けばもっと幅広く支持されたのになあというバンド。
関東のホールクラスではで行けたけどアリーナは到底無理だったバンドを選んだ感じです」
ロキ中
「僕の場合、チャートがどうのこうのとかTV出演というより、単純な知名度ですね。フォロワーの認知度とかも参考にしています。そう意味では、テレンもDOES、ザラバーズはわりと知名度あるのかなーという気はします」
softman
「ロキ中さんと考え方が近いですね。nano.RIPEはアニメ好きな方、ロックリスナー以外は認知されてないかと。一応ダイバー出ることもありますし」
ソノダマン
「なるほど。やっぱりこのあたりはそれぞれの感覚による部分が大きいですね。
The SALOVERSは活動してた時からみんな知らなかった気がするんですけど(笑)」
softman
「赤い公園と共に猛プッシュされていた記憶があるぞ」
(赤い公園とThe SALOVERSはデビュー時にともにレコード会社が東芝EMIで、EMI ROCKSというEMI主催のさいたまスーパーアリーナでのフェスに出ていた。ちなみに他には東京事変や吉井和哉、ストレイテナー、9mm Parabellum Bullet、the telephonesなどが出ていた)
むらたかもめ
「あと世代にもよりますよね。
自分は今アラサーですけどロキ中さんが挙げた音速ラインは学生時代音楽をそこまで聞かない人にもそこそこ知名度あったんで」
(世代。この中だとsoftmanが1番若い。会話の端々から各々の年齢は感じ取れる気がする)
ロキ中
「音速ラインはデビュー曲がCDTVで使用されたので、比較的知名度はあるかもです」
(「スワロー」が器用されたが、果物を切る映像が若干グロく感じたのは自分だけだろうか?)
ソノダマン
「例えば、髭も実はCDJでメインステージに出たこともあったりとか、動員力っていうよりはその他の要素でそう感じることなのかなぁと」
softman
「DOESもCDJでGALAXYの常連、大トリまでやってましたね」
むらたかもめ
「髭ちゃんはアースでやったけど集客は全然でしたよ、、、
大きなステージに立っても埋まってないと「売れてない」感じもあるかもしれないです」
ロキ中
「髭はレディクレのメインステージでトリのときもありましたね~」
むらたかもめ
「それ行きましたけど開演5分前で最前列行けました(笑)」
softman
「そうなるとテレンがオーラルやフレデリックに置いて行かれていることがますます鮮明に・・・
むらたさんの書き込み見て、去年のポリや一昨年のミイラズ思い出しました・・・」
ソノダマン
「フェスだと裏のアーティストとかでもだいぶ動員が変わりますからね」
むらたかもめ
「まだそれほど規制のなかった頃のレディクレ(笑)」
ロキ中
「ただ、動員はともかくメインステージやってるなら売れてるのでは?と思ってしまいます」
ソノダマン
「自分もCDJでEARTH出たら選ばないですね(笑)
YOUR SONG IS GOODやDOPING PANDAも出ましたけど(笑)
ただ、こうして見ると、やっぱりサラバーズとDOES以外はほとんど共通点がありますよね」
softman
「メンバー離脱、個性消失あたりですか?」
ソノダマン
「メンバーが増えたLAMP IN TERRENや椿屋も含めて、ほとんどみんなどっかしらで編成が変わってるっていう。
音速ラインもメレンゲもドラマー脱退してるし、髭は増えたり減ったりしてるし」
むらたかもめ
「でもそれは売れてるバンドでも編成が変わることはありますからねえ、、、
まあ、音速ライン、メレンゲ、髭は売れるタイミング逃してから編成が変わった感じではありますけど、、、
まあ、売れない期間が長いバンドが脱退や編成が変わると落ち目感は強くなるかもですけど、、、」
softman
「テレンは曲は良くなりましたよ。 問題は3rdで突然バンプ感が出て、売れ線に走り出してしまったこと。「Dreams」みたいな路線を継続するならまだ可能性は残されてます。
テナーなんてツーピースだったのが今や4人。それも音楽性の限界になったタイミングでメンバー増えて、成功しているから尚更凄い」
ロキ中
「逆に編成の変わらないバンドの方が稀な気もします」
ソノダマン
「ただ、やっぱりサウンドは変わりますからね。それで離れてく人をいくら見たことか。テナーも未だにインディーズ期が最高!っていう人もいっぱいいるし。
変わっても成功するバンドはファンも含めての入れ替わりが上手いこといってるというか」
softman
「テナーは全作実験要素入れてますからファンが入れる変わるのもしょうがない(笑)」
ロキ中
「でも、人選変更の成功の有無は結果論な気もします。くるりなんて入れてはミスっての繰り返しですけど、歴史でみたら「それもアリ」になっています」
ソノダマン
「くるりは編成とともにサウンドも変わってるからまたあれは特殊かと。「さよならストレンジャー」路線のままメンバーチェンジしまくってたら今いないと思います。
だから岸田は運が良いのか、はたまためちゃくちゃ計算してるのか(笑)」
むらたかもめ
「音楽的な部分だけでなくメンバーの関係性とかキャラクター的な部分も含めて魅力になってるバンドは脱退や編成変更は痛手かもとは思います。
くるりはそこら辺良くも悪くもドライだし(本人達もファンも)」
(メンバーチェンジバンドの代名詞的なバンドである、くるり。今は岸田と佐藤とファンファンの3人だが、正式メンバーが5人も脱退している。ちなみに2007年に脱退した大村達身はその後に前出のメレンゲのサポートギターを務めた)
softman
「岸田はくるりはブラック企業って認めてましたよ 大村が脱退した理由は「ワルツ」の時期に曲調の変換に耐えられなかったって話してました」
ロキ中
「あんまり話すと脱線するからアレですけど、そこまで計算はしてないようですよ、諸々の書物を読むと」
(なんでくるりの話をしてるんだっけ?っていうくらいにすでに脱線しているが、4人全員がくるりを好きというのはなかなかすごい。everybody feels the same!)
ソノダマン
「まぁ計算してたらドラマーさすがにあんなに変わらないと思いますけど(笑)
ただ、ライブ見てると3人→4人になるのすら否定的な人も結構いるんですよね。ギター1本で良かったのに!っていう」
むらたかもめ
「「くるりのこと」という本を読むと岸田さんが意外とメンヘラでメンバーもクビにしたり限界が来たら辞めたりって感じだったんで結構行き当たりばったりな気もします(笑)
その上で現体制を活かして作品作りやライブやってるみたいな」
ロキ中
「宇野さんの本ですね」
(宇野維正。元ロッキンオンのフリーライター。なぜかロッキンオンにいた時のことを黒歴史みたいにしているが、それは自身の持っていた海外サッカーを紹介するというロッキンオンジャパン読者に一切求められていなかったコラムが案の定あっという間に打ち切りにされたからだと思われる。最近は海外のヒップホップやR&Bばかり聴いている)
むらたかもめ
「そうです!岸田さんが病んで旅行に行ったりレコーディング中に失踪したことも書いてあります(笑)」
ソノダマン
「吉田省念がチェロを弾いたりしてたのは明らかにそうしたサウンドをフォローできる人材だったからだと思うんですけど…くるりの話ばかりになってしまう(笑)」
(吉田省念。2011年~2013年に参加していた、ギターだけでなくチェロも弾けてボーカルもコーラスもできたマルチプレイヤー。もともとは京都でローカル的に活動していたシンガーソングライター。脱退時に「くるりは岸田のせいでメンバーが辞めてく!」とネットで話題になった時は岸田も「なんであいつが辞めたのも俺のせいやねん」みたいにキレ気味だった)
ロキ中
「まあ、自分の話と繋げると、くるりとかceroみたいな音楽もたまには売れるのに、なぜ森は生きているはそうならなかったのか、、、残念だ、、、というのが今日の本論」
ソノダマン
「ボーカルが宇野維正と揉めたからでしょう(笑)」
ロキ中
「ありましたね(笑)」
(森は生きているの岡田拓郎氏と、宇野維正によるツイッター上での壮絶な泥仕合が展開され、ごく一部の音楽好きの間で話題になった)
むらたかもめ
「森は生きているは一時期色々と悪い噂が広がってましたね、、、
岡田拓郎は大森靖子とも揉めてYogee New Waves騒動の時もちゃっかりツイートて参加したり」
(昨年のBAYCAMPで大森靖子とYogee New Wavesが揉め、互いに炎上。個人的にはどっちもどっちの喧嘩両成敗的な終結の仕方だったと思う)
ロキ中
「そういう意味では、わりと人間性も売れる売れないはけっこう関係してると思います、冗談抜きで」
softman
「悪い噂といえばテレン・・・」
むらたかもめ
「テレンは男なら仕方がないです(笑)」
(LAMP IN TERRENの松本大もツイッター上で色々と暴露されたことがあり…詳しくはむらたメンバーに聞いてください)
ソノダマン
「自分は「ポップシーンにも打って出ていけるくらいにメロディがキャッチーかつポップだったのに売れなかった」という点で選びましたが、それはフーバーオーバーとかもそうだと思うんですよね。そこまで音楽好きじゃない人でも、存在を知りさえすれば聴くんじゃないか?っていう」
softman
「メレンゲといえばいまボーカルソロやってますよね? バンドとしての最新作は「キャンプファイヤー(「クレーター」が収録されているアルバム)?」
(2014年リリースのアルバム「CAMPFIRE」が最新作。4年もリリースしていない!)
むらたかもめ
「真面目な話、WANIMAは音楽性だけでなく人間性も売れた理由だとは思います。あの笑顔見てたら絶対に良い人に思いますもん(笑)」
softman
「完全に話が脱線しますがジャンプで「クロガネ」という漫画を連載していた某作者もジャンプの連載漫画DISりまくって大炎上しましたね。で案の定、作品も色物扱いされた上で評価されると。
WANIMAはあれ作ってますよ。セイヤが「彼、コミュ障やねん。」と話し、話し相手だった絵音が会いに行ったら「同じ気配(絵音もコミュ障)を感じた」と言ってました。これはライブで生で聞きました」
むらたかもめ
「コミュ障なのに頑張ってるのもWANIMAの人柄の魅力だと思います(笑)」
ソノダマン
「WANIMAはライブ見ると、本当はめちゃ暗いのがわかりますからね。明るいだけのウェイウェイ野郎なら自分は絶対聴かないです(笑)」
ロキ中
「音楽を売る、ってバンドひとつで完結するものじゃないわけで、周りの人も「こいつのためなら頑張るか!」って思わせないとやっぱり売れないですもん。
WANIMAも元を正せば、死ぬほどフェスに出まくったり、色んな対バンをブッキングしてもらったりっていう根本があるから~っていうのがあるわけですしね~」
むらたかもめ
「WANIMAは歌詞も明るくて前向きかと思いきやそれだけじゃないですからね。
Saucy Dogはそういう意味では周りに恵まれて売れそうな気がするんですよね。
ライブ見てても物販で話してもめっちゃ良い人そうでしたから。
握手は両手でしたくれたしライブでのお辞儀も時間が長いし(笑)」
(ちなみにSaucy Dogのボーカルの石原は自分たちの音楽で「世界平和を成し遂げたい」という壮大すぎる最終目標を掲げている)
softman
「ロキ中さんの話と今日のsumikaのMCが被る汗」
ロキ中
「そういや、sumikaもbanbiのままならここに名前上がってましたね。間違いなく(笑)」
(sumikaはかつてbanbiという名前で活動していたが、ほとんど売れなかった。一応、いしわたり淳治がプロデュースしたりもしていたのに)
softman
「忘れの柴っちゃんもああ見えてめっちゃいい人。イベントで話した時、いい人だなあってすぐ分かりました。何故かCD売れずにキャパは拡大する怪奇現象が起こってますが」
(忘れらんねえよは脱退した梅津と酒田もめちゃいい人だった。メンバーとの飲み会が開催された時にその神対応っぷりを体感している)
ロキ中
「まあ、本当に良い人かどうかっていうよりも、周りの人に「そう思わせる」ってことが大事なんですよね。
ロックバンドのライブって「そう思わせること」が大事なわけで。そういう諸々の効力含めて音楽は魔法なんです!」
(「音楽は魔法」。大森靖子の「音楽を捨てよ、そして音楽へ」という曲で繰り返されるフレーズは「音楽は魔法ではない」。前述のYogee New Wavesは大森靖子のライブ直後に「音楽は魔法だよ」と茶化すように言ってしまったために大森靖子をキレさせてしまった)
むらたかもめ
「ちなみにポルカドットスティングレイの雫たんはクールビューティに見えて一般人をブロックするメンヘラです!」

(画像の通り、むらた氏はポルカドットスティングレイのボーカルの雫氏にツイッターをブロックされている)
むらた
「これはポルカファンから引用リプで教えてもらったんですけど、メジャーに行ってからはポルカメンバーは一般人のブロックを止めたらしいです(笑)
たぶん去年のJAPANJAMのクソみたいなライブの感想を書いた時にブロックされたんですよ。
その時はインディーズだったんで」
ソノダマン
「「雫さんめちゃ美人!テレキャスターストライプのバニー最高!」ってツイートしたら解除されるかもしれないですよ(笑)」
むらたかもめ
「そのツイートしても雫さんはブロックしてるから見ないですよ(笑)」
ソノダマン
「誰かリツイートして、フォローしてる人がリツイートするまで回していくっていう(笑)
今日も今日とてだいぶ脱線しましたけれど(笑)
まとめとしては
「売れるには音楽だけじゃないものも大事」
だと」
むらたかもめ
「売れなかったバンドが人柄が悪いかと言うとそんなことは絶対にないですよね。
ロキ中さんの言うようにファンや世間や周囲の関係者も含めて魅せ方というか。
その人柄がわかりやすく伝わると普段音楽をそこまで聞かない人も興味を持つのかもしれないです」
ロキ中
「あ、envyの話が全然できなかった…」
ソノダマン
「自分なんか5組あげてメレンゲしか話してない(笑)」
ロキ中
「売れてるバンドの話しかしてないですよ、結局(笑)
とりあえず、banbi→sumikaみたいにちゃんとした変化をしたら武道館に行ける!がんばれ!でいいんじゃないですかね?(笑)」
ソノダマン
「売れないバンドがみんなして名前変え始めたらややこしいな~(笑)」
・結論
「売れるには音楽以外の要素も重要」
例によってなぜかくるりの話になったりと大脱線しましたが、音楽好きなら各々にこういう「もっと売れるべきだ!」というバンドがいるはず。素晴らしい音楽をやっていても、運やタイミングなど様々な要素に恵まれずに陽の目を見ないまま活動を終えていくバンドにちょっとでも光が射しますように、ということを我々は願っております。
そしてソノダマンとむらたかもめが挙げたメレンゲについて語る会を7/7に千葉と埼玉の間あたりで行いますので、メレンゲについて語りたい方は是非連絡ください(笑)
Next→ 7/1 sumika @日本武道館