METROCK 2014 @若洲公園 5/25
- 2014/05/26
- 23:08
2日目。同じ時間に到着したにもかかわらず、前日よりも駅からのバスが若干余裕がある。
12:00~ ウルフルズ [WINDMILL FIELD]
今年、活動休止からの再始動を発表し、すでに各地でライブを行っているウルフルズ。かつて活動休止直前にSWEET LOVE SHOWERで見て以来ぶり。
それぞれ色の違うスーツを着たメンバーとサポートキーボードの浦清英の5人が登場すると、ウルフルケイスケの刻むギターのイントロから始まったのは、いきなりの「ガッツだぜ!!」。いきなりこの日の1曲目にして早くもピークかと思うくらいの熱狂ぶり。トータス松本のボーカルも変わらずに本当に力強い。
「バンザイ ~好きでよかった~」という大ヒット曲だけでなく、「どうでもよすぎ」「ヒーロー」という最新曲がたんなる再始動ではなくバンドが前に進んでいくという意思を感じさせ、メンバー紹介では、この空気感とこの4人であればこそウルフルズなんだよなぁと実感する。
恒例のラスト曲「いい女」では曲の途中でトータスがステージを去る→ケイスケの呼び込みで再び登場という変わらぬ演出も健在。野外フェスの昼の時間だったので「SUN SUN SUN'95」あたりも聴きたかったけど、これからまた聴く機会は何回も来るんだろうな。
1.ガッツだぜ!!
2.どうでもよすぎ
3.バンザイ ~好きでよかった~
4.びんぼう
5.ヒーロー
6.ええねん
7.いい女
12:50~ NICO Touches the Walls [SEASIDE PARK]
今や各フェスではメインステージに出ることも多くなったNICOがこのセカンドステージに登場。よってやはり開演前から満員状態。
持ち時間が短い中に代表曲を並べ、「手をたたけ」ではフェスならではの一体感を感じさせる。
VIVA LA ROCKでも演奏された、光村が
「2014年でベスト5に入るくらいの名曲」
という新曲の「天地ガエシ」はまだライブアレンジが固まってないのか、最初はアコースティックで終盤から通常の編成になるというアレンジ。ドラムの対馬はVIVA LAの時はピアニカだったが、この日は一週間前から練習を始めたというハーモニカで参加。CDではアレンジが変わるだろうが、このアコースティックから通常の編成になる、徐々に温度が上がって行くのはカッコいいし、何よりも光村が言うようにこの曲は本当に一回聴いただけでそう思うくらいの名曲。早くCDで聴きたい。
VIVA LAの時に演奏されたのが意外だったインディーズ期の「武家諸法度」「泥んこドビー」は時間的に演奏されなかったが、ラストはそのVIVA LAではやらなかった「ニワカ雨ニモ負ケズ」。雨は降らなかったが、この曲は野外フェスにピッタリな曲だと思う。夏フェスでは「夏の大三角形」もやるだろうか。
1.バイシクル
2.手をたたけ
3.ローハイド
4.天地ガエシ (新曲)
5.THE BUNGY
6.ニワカ雨ニモ負ケズ
13:30~ フジファブリック [WINDMILL FIELD]
フジファブリック、サポートドラマーにあらきゆうこ(この前までは以前山内もサポートとして参加していた、くるりのサポートドラマーだった)を迎えての登場。
かつての編成時と、現在の編成での代表曲を集めたようなセトリだったが、現編成になってからの「徒然モノクローム」で、「銀河」や「夜明けのBEAT」と変わらない歓声が上がっていたのが、3人になっても変わらず名曲を作り続けていることの証である。
山内ももはやギタリスト専任だったことを忘れてしまうくらいにれっきとしたボーカルぶりだったが、曲数が6曲っていうのはさすがに少ないよなぁ。
1.LIFE
2.ダンス2000
3.徒然モノクローム
4.STAR
5.銀河
6.夜明けのBEAT
14:20~ KANA-BOON [SEASIDE PARK]
ミュージックステーション出演を果たし、勢いを増し続けるKANA-BOON。去年はNEWBEAT SQUAREに出演し、谷口鮪が
「来年はメインステージで会いましょう」
と言い放ったが、今年はこっちのステージ。
だが、明らかに人の数がキャパをはるかに超え、入り口と出口の導線が変わってしまうほどの人が始まる前から詰めかけている。
大歓声に迎えられてメンバーが登場すると、これぞKANA-BOONな軽快な4つ打ちナンバーを続ける。
去年のこのフェスがバンドにとって初めての野外フェス出演だっただけに、このフェスに本当に思い入れがあることを話してから、このフェスでやりたかったという「結晶星」、Mステに出演した時の話を切り出し、
谷口「全然連絡なかった友達からめっちゃ連絡きた(笑)」
飯田「親戚少ないのにめっちゃ親戚増えた(笑)」
とMステの反響を語ると、「ないものねだり」からMステで披露した「フルドライブ」へ。CDがリリースされ、Mステでも披露されたこともあってか、もはや新曲ではなく早くも代表曲と化している。
そしてラストはサビのフレーズが癖になってしょうがない「盛者必衰の理、お断り」。すでにメインステージでもおかしくないくらいの存在となっているので、来年も出演すれば間違いなくメインステージだろうが、さらに音楽の幅を広げて、長くメインステージに出続けるバンドになってほしい。
1.1.2.step to you
2.ウォーリーヒーロー
3.結晶星
4.ないものねだり
5.フルドライブ
6.盛者必衰の理、お断り
15:00~ the telephones [WINDMILL FIELD]
今年もフェス出まくりのthe telephonesだが、先日のVIVA LA ROCKとはセトリを変えてきた。「Baby,Baby,Baby」ではノブがステージから飛び降りて客席を走り回ると、はるか後方まで到達し、客席最後方にある遊具の上に登って、元からそこにいた子供と一緒に踊りまくるという、前代未聞のキテレツパフォーマンスを見せつける。しかし、曲が終わる前にはしっかりステージまで戻っていたので、もしかしたら事前にどのくらいの距離があるのかリハーサルをしていたのかもしれない。ただでさえステージで踊りまくっているのに全速力で走り回る体力は本当に驚くばかりだが。
そのノブがMCではこのステージの次の出演者がPerfumeであることに触れ、
「俺たちがurban discoやLove&DISCOで、Perfumeがワンルーム・ディスコとチョコレイト・ディスコ。今日はLove&チョコレイト・ディスコだ!」
と勢いよく話し、石毛も、
「Perfumeはオシャレなディスコだけど、俺たちは埼玉県北浦和から来た泥臭いロックバンドだから、みんな泥臭く、大きい声でディスコを叫ぼう!」
と煽ると、ラストはディスコ曲3連発。どれもライブで聴くのは本当に楽しい曲だが、やはりこういうでかいとこでたくさんの人と一緒に楽しむ「Love&DISCO」は格別。やっぱり最後は愛だよな。
1.D.E.N.W.A
2.Baby,Baby,Baby
3.I Hate DISCOOOOOOO!!!
4.Hyper Jump (新曲)
5.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
6.Monkey Discooooooo
7.Keep Your Disco!!!
8.Love&DISCO
15:40~ THE ORAL CIGALETTES [NEWBEAT SQUARE]
KANA-BOON、キュウソネコカミに続く関西バンドと期待されるTHE ORAL CIGALETTES。登場するなり、
「今日はディスコ野郎たちを引き込む日です。なんか昨日出たアルカラの稲村がめっちゃ俺たちのこと言ってたらしいけど(笑)」
とボーカルの山中が関西人ノリな毒を含んだMCをしてから、「mist...」でスタート。
「お前らの力が必要や!」
「手を貸してくれ!」
と観客のエネルギーをバンドの力に変換しながら曲を続け、袖で見ていたKANA-BOONのメンバーをいじったりしながら、7月にリリースされることが決定している「起死回生STORY」、
「2014年5月25日、このMETROCKのこのステージに最大級の大魔王を出現させてみませんか!」
と、「大魔王参上!」のコール&レスポンスをさせ、あきらかにあきらは左足を頭の位置まで高く上げながらベースを弾くという、目が釘付けにならざるを得ないパフォーマンスを見せる。客席にその真似をして足を上げている観客がいるのも面白い。
そしてラストはキラーチューン「Mr.ファントム」。最後の最後に踊らせまくり、ギターの鈴木はステージから降り、客席の柵の前でギターを弾きまくった。
客席もほとんど埋まっており、期待の斜め上を無理矢理行くような捻くれたライブを見せた。
1.mist...
2.逆恨み小僧
3.N.I.R.A
4.起死回生STORY
5.大魔王参上
6.Mr.ファントム
そのあと休憩しながらPerfumeをちらっと見る。恒例のPTAのコーナーで、
「今日のMETROCKを超楽しみにしてた人ー!」
とあ~ちゃんが言った時、最後方にいたスタッフがみんな手を挙げていた。いいスタッフが揃っているフェスは間違いなくいいフェスである。そしてT.M.Revolutionの「HIGH PRESSURE」の振り付けまでもやってしまうという奔放ぶり。
ちなみに最後に「チョコレイト・ディスコ」をやったのだが、the telephonesのノブがその時間に飲食ブースでキレイなお姉さん3人と飯を食ってた。MCでPerfumeのこと言ってたのにライブ見てないんかい。
17:20~ ザ・クロマニヨンズ [SEASIDE PARK]
他の邦フェスなら間違いなくメインステージに出演するこのバンドがセカンドステージに出るということがこの日の出演者の充実ぶりを物語っている。
メンバーが登場すると、デビューシングル「タリホー」から、ベストアルバムが出た影響からかシングル曲をひたすら連発。本当にシンプル極まりないロックンロールだが、シングル曲はどれも本当にキャッチーな曲ばかりである。
ヒロトが上半身裸になると、
「さっき見てたらPerfumeも上半身裸でライブやってました!(笑)あの事務所はそういうのオッケーなんだなって(笑)結構いいおっぱいしてた(笑)
ちなみに僕らの事務所のイエローキャブは乳首もNGです!(笑)」
というしょうもなさすぎるMCをし、やたらとチャゲアスの曲を歌いたがってはすぐやめるという、タイムリーなネタまで仕込んでくる。
そんな脱力的な場面もあったのだが、「スピードとナイフ」の
「変わらないものなんて 何ひとつないけど
変わるスピードが違ったんだな」
という人間の真理をついたフレーズは何度聴いてもドキッとする。
マーシーが叫んだりするテンションの高さも見せながら、ひたすらにシングル曲の連発は止まらなかったが、最後だけはカップリング曲の「クロマニヨン・ストンプ」。
もう毎回本当に「カッコいい」という素朴な感想しか浮かばないが、やはりカッコいい。すでにヒロト&マーシーは生きる伝説となっているが、そういう存在の人がステージに立っている姿をこの目で見れているのは本当に幸せなことだと思う。ヒロト&マーシーもストーンズやポール・マッカートニーをそういう思いで見ているのだろうか。
1.タリホー
2.紙飛行機
3.ギリギリガガンガン
4.炎
5.エイトビート
6.グリセリンクイーン
7.スピードとナイフ
8.雷雨決行
9.オートバイと革ジャンパーとカレー
10.突撃ロック
11.ナンバーワン野郎!
12.クロマニヨン・ストンプ
18:10~ エレファントカシマシ [WINDMILL FIELD]
VIVA LA ROCKで復活してから初めてライブを見て、その生命力のみなぎりぶりに圧倒されたエレカシ。
ヒラマミキオを含むおなじみの5人編成で、「戦い男」や「デーデ」といった初期の曲や「悲しみの果て」「今宵の月のように」「風に吹かれて」らのヒット曲、「Destiny」という最新曲までもがどれも、今この瞬間のアンセムとして並列に鳴り響く。
やはりほとんどの曲で衝動が炸裂しているかのようにテンポが早くなり、かつて見てきた時よりも圧倒的にバンドのサウンドも力強い。VIVA LAがたまたまめちゃくちゃ良かったのではなく、今のエレカシは常にめちゃくちゃ良いライブをやっているバンドであるというのがこのライブで確信できた。
最初はスーツを着ていた宮本はスーツを脱ぎ、風が強くて肌寒さすら感じる時間にもかかわらず、トレードマークの白シャツすらもほとんどはだけた格好になっている。
石森をステージ前に押し出したあと、
「お前チャンスなんだからもっと目立て」
とダメだしした宮本が「ガストロンジャー」では途中で高緑のベースを奪い、ベースを弾き倒す(普通にめっちゃ上手い)という場面もあったのだが、楽器を失った高緑が何をするでもなく立っているだけの姿は非常にシュールであった。
最近、エレカシがフェスに出ると、同じ日に出ていた若手バンドマンがツイッターでエレカシのことをよくつぶやいている。ザ・クロマニヨンズもそうだが、もうそろそろ50代に差し掛かろうというのに、追っていたくなる背中を見せ続けてくれるのは本当に頼もしい限り。でも、エレカシはなんか若返ってる感すら感じてしまう。
1.地元のダンナ
2.悲しみの果て
3.戦う男
4.風に吹かれて
5.Destiny
6.so many people
7.デーデ
8.今宵の月のように
9.ズレてる方がいい
10.俺たちの明日
11.ガストロンジャー
12.ファイティングマン
19:10~ androp [SEASIDE PARK]
もうすっかり夜。そろそろフェスの終わりが近づき、どこか寂しさを感じるようになる時間。
今年のこのステージの最後のアクトはandrop。始まる前からすでに満員状態。
「Nam(a)e」でスタートすると、「Boohoo」「LIT」ではおとなしめのギターロックバンドというイメージを覆すようなバキバキのリズムと力強いグルーヴで攻めまくる。夜ということで様々な色のレーザー光線がステージから放たれ、客席後方の木々にゆらゆらと揺れるレーザーが映るさまは本当に幻想的。
最新アルバムからの「Sensei」では赤いレーザー光線が飛び、ドープな音像にどっぷり浸らせる。
内澤のMCも見た目よりもはるかに男らしく、
「去年もこのフェスに出させてもらって、去年のライブの映像を「Voice」のPVにさせてもらったので、ここは本当にバンドにとって特別な場所」
と、このフェスとこの場所への思いを語る。
「One」で文字通りバンドと観客がさらに一つになると、ラストはその「Voice」。ここまでの流れも素晴らしかったが、この曲の大合唱がすべてを奪い去っていった。本当にすごい力を持ったアンセムだ。
このバンドが夜に似合うのはライブでの演出を見ていればよくわかるが、それでもメインステージに出てもいいようなバンドばかりのこの日のこのステージの出演者の中でこのバンドをトリに選んだフェスの主催者と、このキャパのステージでも文句なしにトリができるまでになったバンドに拍手。
途中から人がどんどんメインステージに移動していったのはちょっともったいないと思ったけど、それはしょうがないかなぁ。
1.Nam(a)e
2.Boohoo
3.LIT
4.Bell
5.Sensei
6.World,Word,Lights
7.MirrorDance
8.One
9.Voice
20:10~ サカナクション [WINDMILL FIELD]
もはやフェスに出ればトリ、というほどの大物になったサカナクション。ライブの流れが完璧に構築されまくっているので、フェスでは基本的に流れは全く変わらない。(ましてや全くセトリが同じツアーを3本も見ただけにだんだん書くこともなくなってきつつある)
しかし、ツアーやVIVA LAと違い、ここは夜の野外である。ラップトップ横並びでレーザー光線が飛び交いまくる「Ame(B)」では客席を囲む木々だけではなく、ステージ後ろの巨大風車にまでレーザー光線が映り、本当に美しい。
東京でのフェスなだけに曲の前に一郎が、
「東京!」
と叫んだ「モノクロトーキョー」を挟みながらもシングル曲、代表曲連発で全くMCを挟まずに本編は終了。
アンコールでは、
「今はフェスも本当にいっぱいあるけど、東京で野外でやってるフェスってここくらいなんだよね。
いつか…今ここにいるみんなが僕らのワンマンに来てもらえるようにこれからも頑張りますんで、よろしくお願いします」
と一郎がMCしてから、2014年のこのフェスの最後の曲、「ナイトフィッシングイズグッド」。VIVA LAもそうだったが、フェスで1番最後に聴く曲がこの曲で本当に幸せだ。やっぱりこのバンドは野外だと夜に見たいし、こうしてトリをやっていてほしいと思う。
この会場、このステージで初めてトリをやった三年前の第二回ROCKS TOKYOの時は大抜擢感があったが、今やいろんなフェスで当たり前のようにトリをやってるんだから感慨を感じざるを得ない。
1.Ame(B)
2.ミュージック
3.アルクアラウンド
4.夜の踊り子
5.モノクロトーキョー
6.アイデンティティ
7.ルーキー
8.Aoi
9.グッドバイ
encore
10.ナイトフィッシングイズグッド
去年もそうだったが、このフェスは野外なのに本当に全くと言っていいほどにストレスがない。(しいて言うならトイレが少ないことくらいか?)
それは本当に主催者とスタッフに心からリスペクトをよせざるを得ないし、そうして素晴らしいフェスを作ってくれてるんだから、このフェスがずっと続いていて欲しいと思う。あれだけたくさんの人が来てるのにシャトルバスをあれだけたくさん回して、スタッフもたくさん導入して、なるべく並ばないように努力してる姿は本当に頭が下がります。
そして個人的には第一回ROCKS TOKYOから、この会場で行われるフェスに参加し始めて5年。1年に2日だけ、フェスがなかったら絶対一生来なかったこの公園が、年々自分の中で大事な場所になってきている。ひたちなかや山中湖のように。だから若洲公園、また来年!来たいじゃなくて絶対来る!
12:00~ ウルフルズ [WINDMILL FIELD]
今年、活動休止からの再始動を発表し、すでに各地でライブを行っているウルフルズ。かつて活動休止直前にSWEET LOVE SHOWERで見て以来ぶり。
それぞれ色の違うスーツを着たメンバーとサポートキーボードの浦清英の5人が登場すると、ウルフルケイスケの刻むギターのイントロから始まったのは、いきなりの「ガッツだぜ!!」。いきなりこの日の1曲目にして早くもピークかと思うくらいの熱狂ぶり。トータス松本のボーカルも変わらずに本当に力強い。
「バンザイ ~好きでよかった~」という大ヒット曲だけでなく、「どうでもよすぎ」「ヒーロー」という最新曲がたんなる再始動ではなくバンドが前に進んでいくという意思を感じさせ、メンバー紹介では、この空気感とこの4人であればこそウルフルズなんだよなぁと実感する。
恒例のラスト曲「いい女」では曲の途中でトータスがステージを去る→ケイスケの呼び込みで再び登場という変わらぬ演出も健在。野外フェスの昼の時間だったので「SUN SUN SUN'95」あたりも聴きたかったけど、これからまた聴く機会は何回も来るんだろうな。
1.ガッツだぜ!!
2.どうでもよすぎ
3.バンザイ ~好きでよかった~
4.びんぼう
5.ヒーロー
6.ええねん
7.いい女
12:50~ NICO Touches the Walls [SEASIDE PARK]
今や各フェスではメインステージに出ることも多くなったNICOがこのセカンドステージに登場。よってやはり開演前から満員状態。
持ち時間が短い中に代表曲を並べ、「手をたたけ」ではフェスならではの一体感を感じさせる。
VIVA LA ROCKでも演奏された、光村が
「2014年でベスト5に入るくらいの名曲」
という新曲の「天地ガエシ」はまだライブアレンジが固まってないのか、最初はアコースティックで終盤から通常の編成になるというアレンジ。ドラムの対馬はVIVA LAの時はピアニカだったが、この日は一週間前から練習を始めたというハーモニカで参加。CDではアレンジが変わるだろうが、このアコースティックから通常の編成になる、徐々に温度が上がって行くのはカッコいいし、何よりも光村が言うようにこの曲は本当に一回聴いただけでそう思うくらいの名曲。早くCDで聴きたい。
VIVA LAの時に演奏されたのが意外だったインディーズ期の「武家諸法度」「泥んこドビー」は時間的に演奏されなかったが、ラストはそのVIVA LAではやらなかった「ニワカ雨ニモ負ケズ」。雨は降らなかったが、この曲は野外フェスにピッタリな曲だと思う。夏フェスでは「夏の大三角形」もやるだろうか。
1.バイシクル
2.手をたたけ
3.ローハイド
4.天地ガエシ (新曲)
5.THE BUNGY
6.ニワカ雨ニモ負ケズ
13:30~ フジファブリック [WINDMILL FIELD]
フジファブリック、サポートドラマーにあらきゆうこ(この前までは以前山内もサポートとして参加していた、くるりのサポートドラマーだった)を迎えての登場。
かつての編成時と、現在の編成での代表曲を集めたようなセトリだったが、現編成になってからの「徒然モノクローム」で、「銀河」や「夜明けのBEAT」と変わらない歓声が上がっていたのが、3人になっても変わらず名曲を作り続けていることの証である。
山内ももはやギタリスト専任だったことを忘れてしまうくらいにれっきとしたボーカルぶりだったが、曲数が6曲っていうのはさすがに少ないよなぁ。
1.LIFE
2.ダンス2000
3.徒然モノクローム
4.STAR
5.銀河
6.夜明けのBEAT
14:20~ KANA-BOON [SEASIDE PARK]
ミュージックステーション出演を果たし、勢いを増し続けるKANA-BOON。去年はNEWBEAT SQUAREに出演し、谷口鮪が
「来年はメインステージで会いましょう」
と言い放ったが、今年はこっちのステージ。
だが、明らかに人の数がキャパをはるかに超え、入り口と出口の導線が変わってしまうほどの人が始まる前から詰めかけている。
大歓声に迎えられてメンバーが登場すると、これぞKANA-BOONな軽快な4つ打ちナンバーを続ける。
去年のこのフェスがバンドにとって初めての野外フェス出演だっただけに、このフェスに本当に思い入れがあることを話してから、このフェスでやりたかったという「結晶星」、Mステに出演した時の話を切り出し、
谷口「全然連絡なかった友達からめっちゃ連絡きた(笑)」
飯田「親戚少ないのにめっちゃ親戚増えた(笑)」
とMステの反響を語ると、「ないものねだり」からMステで披露した「フルドライブ」へ。CDがリリースされ、Mステでも披露されたこともあってか、もはや新曲ではなく早くも代表曲と化している。
そしてラストはサビのフレーズが癖になってしょうがない「盛者必衰の理、お断り」。すでにメインステージでもおかしくないくらいの存在となっているので、来年も出演すれば間違いなくメインステージだろうが、さらに音楽の幅を広げて、長くメインステージに出続けるバンドになってほしい。
1.1.2.step to you
2.ウォーリーヒーロー
3.結晶星
4.ないものねだり
5.フルドライブ
6.盛者必衰の理、お断り
15:00~ the telephones [WINDMILL FIELD]
今年もフェス出まくりのthe telephonesだが、先日のVIVA LA ROCKとはセトリを変えてきた。「Baby,Baby,Baby」ではノブがステージから飛び降りて客席を走り回ると、はるか後方まで到達し、客席最後方にある遊具の上に登って、元からそこにいた子供と一緒に踊りまくるという、前代未聞のキテレツパフォーマンスを見せつける。しかし、曲が終わる前にはしっかりステージまで戻っていたので、もしかしたら事前にどのくらいの距離があるのかリハーサルをしていたのかもしれない。ただでさえステージで踊りまくっているのに全速力で走り回る体力は本当に驚くばかりだが。
そのノブがMCではこのステージの次の出演者がPerfumeであることに触れ、
「俺たちがurban discoやLove&DISCOで、Perfumeがワンルーム・ディスコとチョコレイト・ディスコ。今日はLove&チョコレイト・ディスコだ!」
と勢いよく話し、石毛も、
「Perfumeはオシャレなディスコだけど、俺たちは埼玉県北浦和から来た泥臭いロックバンドだから、みんな泥臭く、大きい声でディスコを叫ぼう!」
と煽ると、ラストはディスコ曲3連発。どれもライブで聴くのは本当に楽しい曲だが、やはりこういうでかいとこでたくさんの人と一緒に楽しむ「Love&DISCO」は格別。やっぱり最後は愛だよな。
1.D.E.N.W.A
2.Baby,Baby,Baby
3.I Hate DISCOOOOOOO!!!
4.Hyper Jump (新曲)
5.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
6.Monkey Discooooooo
7.Keep Your Disco!!!
8.Love&DISCO
15:40~ THE ORAL CIGALETTES [NEWBEAT SQUARE]
KANA-BOON、キュウソネコカミに続く関西バンドと期待されるTHE ORAL CIGALETTES。登場するなり、
「今日はディスコ野郎たちを引き込む日です。なんか昨日出たアルカラの稲村がめっちゃ俺たちのこと言ってたらしいけど(笑)」
とボーカルの山中が関西人ノリな毒を含んだMCをしてから、「mist...」でスタート。
「お前らの力が必要や!」
「手を貸してくれ!」
と観客のエネルギーをバンドの力に変換しながら曲を続け、袖で見ていたKANA-BOONのメンバーをいじったりしながら、7月にリリースされることが決定している「起死回生STORY」、
「2014年5月25日、このMETROCKのこのステージに最大級の大魔王を出現させてみませんか!」
と、「大魔王参上!」のコール&レスポンスをさせ、あきらかにあきらは左足を頭の位置まで高く上げながらベースを弾くという、目が釘付けにならざるを得ないパフォーマンスを見せる。客席にその真似をして足を上げている観客がいるのも面白い。
そしてラストはキラーチューン「Mr.ファントム」。最後の最後に踊らせまくり、ギターの鈴木はステージから降り、客席の柵の前でギターを弾きまくった。
客席もほとんど埋まっており、期待の斜め上を無理矢理行くような捻くれたライブを見せた。
1.mist...
2.逆恨み小僧
3.N.I.R.A
4.起死回生STORY
5.大魔王参上
6.Mr.ファントム
そのあと休憩しながらPerfumeをちらっと見る。恒例のPTAのコーナーで、
「今日のMETROCKを超楽しみにしてた人ー!」
とあ~ちゃんが言った時、最後方にいたスタッフがみんな手を挙げていた。いいスタッフが揃っているフェスは間違いなくいいフェスである。そしてT.M.Revolutionの「HIGH PRESSURE」の振り付けまでもやってしまうという奔放ぶり。
ちなみに最後に「チョコレイト・ディスコ」をやったのだが、the telephonesのノブがその時間に飲食ブースでキレイなお姉さん3人と飯を食ってた。MCでPerfumeのこと言ってたのにライブ見てないんかい。
17:20~ ザ・クロマニヨンズ [SEASIDE PARK]
他の邦フェスなら間違いなくメインステージに出演するこのバンドがセカンドステージに出るということがこの日の出演者の充実ぶりを物語っている。
メンバーが登場すると、デビューシングル「タリホー」から、ベストアルバムが出た影響からかシングル曲をひたすら連発。本当にシンプル極まりないロックンロールだが、シングル曲はどれも本当にキャッチーな曲ばかりである。
ヒロトが上半身裸になると、
「さっき見てたらPerfumeも上半身裸でライブやってました!(笑)あの事務所はそういうのオッケーなんだなって(笑)結構いいおっぱいしてた(笑)
ちなみに僕らの事務所のイエローキャブは乳首もNGです!(笑)」
というしょうもなさすぎるMCをし、やたらとチャゲアスの曲を歌いたがってはすぐやめるという、タイムリーなネタまで仕込んでくる。
そんな脱力的な場面もあったのだが、「スピードとナイフ」の
「変わらないものなんて 何ひとつないけど
変わるスピードが違ったんだな」
という人間の真理をついたフレーズは何度聴いてもドキッとする。
マーシーが叫んだりするテンションの高さも見せながら、ひたすらにシングル曲の連発は止まらなかったが、最後だけはカップリング曲の「クロマニヨン・ストンプ」。
もう毎回本当に「カッコいい」という素朴な感想しか浮かばないが、やはりカッコいい。すでにヒロト&マーシーは生きる伝説となっているが、そういう存在の人がステージに立っている姿をこの目で見れているのは本当に幸せなことだと思う。ヒロト&マーシーもストーンズやポール・マッカートニーをそういう思いで見ているのだろうか。
1.タリホー
2.紙飛行機
3.ギリギリガガンガン
4.炎
5.エイトビート
6.グリセリンクイーン
7.スピードとナイフ
8.雷雨決行
9.オートバイと革ジャンパーとカレー
10.突撃ロック
11.ナンバーワン野郎!
12.クロマニヨン・ストンプ
18:10~ エレファントカシマシ [WINDMILL FIELD]
VIVA LA ROCKで復活してから初めてライブを見て、その生命力のみなぎりぶりに圧倒されたエレカシ。
ヒラマミキオを含むおなじみの5人編成で、「戦い男」や「デーデ」といった初期の曲や「悲しみの果て」「今宵の月のように」「風に吹かれて」らのヒット曲、「Destiny」という最新曲までもがどれも、今この瞬間のアンセムとして並列に鳴り響く。
やはりほとんどの曲で衝動が炸裂しているかのようにテンポが早くなり、かつて見てきた時よりも圧倒的にバンドのサウンドも力強い。VIVA LAがたまたまめちゃくちゃ良かったのではなく、今のエレカシは常にめちゃくちゃ良いライブをやっているバンドであるというのがこのライブで確信できた。
最初はスーツを着ていた宮本はスーツを脱ぎ、風が強くて肌寒さすら感じる時間にもかかわらず、トレードマークの白シャツすらもほとんどはだけた格好になっている。
石森をステージ前に押し出したあと、
「お前チャンスなんだからもっと目立て」
とダメだしした宮本が「ガストロンジャー」では途中で高緑のベースを奪い、ベースを弾き倒す(普通にめっちゃ上手い)という場面もあったのだが、楽器を失った高緑が何をするでもなく立っているだけの姿は非常にシュールであった。
最近、エレカシがフェスに出ると、同じ日に出ていた若手バンドマンがツイッターでエレカシのことをよくつぶやいている。ザ・クロマニヨンズもそうだが、もうそろそろ50代に差し掛かろうというのに、追っていたくなる背中を見せ続けてくれるのは本当に頼もしい限り。でも、エレカシはなんか若返ってる感すら感じてしまう。
1.地元のダンナ
2.悲しみの果て
3.戦う男
4.風に吹かれて
5.Destiny
6.so many people
7.デーデ
8.今宵の月のように
9.ズレてる方がいい
10.俺たちの明日
11.ガストロンジャー
12.ファイティングマン
19:10~ androp [SEASIDE PARK]
もうすっかり夜。そろそろフェスの終わりが近づき、どこか寂しさを感じるようになる時間。
今年のこのステージの最後のアクトはandrop。始まる前からすでに満員状態。
「Nam(a)e」でスタートすると、「Boohoo」「LIT」ではおとなしめのギターロックバンドというイメージを覆すようなバキバキのリズムと力強いグルーヴで攻めまくる。夜ということで様々な色のレーザー光線がステージから放たれ、客席後方の木々にゆらゆらと揺れるレーザーが映るさまは本当に幻想的。
最新アルバムからの「Sensei」では赤いレーザー光線が飛び、ドープな音像にどっぷり浸らせる。
内澤のMCも見た目よりもはるかに男らしく、
「去年もこのフェスに出させてもらって、去年のライブの映像を「Voice」のPVにさせてもらったので、ここは本当にバンドにとって特別な場所」
と、このフェスとこの場所への思いを語る。
「One」で文字通りバンドと観客がさらに一つになると、ラストはその「Voice」。ここまでの流れも素晴らしかったが、この曲の大合唱がすべてを奪い去っていった。本当にすごい力を持ったアンセムだ。
このバンドが夜に似合うのはライブでの演出を見ていればよくわかるが、それでもメインステージに出てもいいようなバンドばかりのこの日のこのステージの出演者の中でこのバンドをトリに選んだフェスの主催者と、このキャパのステージでも文句なしにトリができるまでになったバンドに拍手。
途中から人がどんどんメインステージに移動していったのはちょっともったいないと思ったけど、それはしょうがないかなぁ。
1.Nam(a)e
2.Boohoo
3.LIT
4.Bell
5.Sensei
6.World,Word,Lights
7.MirrorDance
8.One
9.Voice
20:10~ サカナクション [WINDMILL FIELD]
もはやフェスに出ればトリ、というほどの大物になったサカナクション。ライブの流れが完璧に構築されまくっているので、フェスでは基本的に流れは全く変わらない。(ましてや全くセトリが同じツアーを3本も見ただけにだんだん書くこともなくなってきつつある)
しかし、ツアーやVIVA LAと違い、ここは夜の野外である。ラップトップ横並びでレーザー光線が飛び交いまくる「Ame(B)」では客席を囲む木々だけではなく、ステージ後ろの巨大風車にまでレーザー光線が映り、本当に美しい。
東京でのフェスなだけに曲の前に一郎が、
「東京!」
と叫んだ「モノクロトーキョー」を挟みながらもシングル曲、代表曲連発で全くMCを挟まずに本編は終了。
アンコールでは、
「今はフェスも本当にいっぱいあるけど、東京で野外でやってるフェスってここくらいなんだよね。
いつか…今ここにいるみんなが僕らのワンマンに来てもらえるようにこれからも頑張りますんで、よろしくお願いします」
と一郎がMCしてから、2014年のこのフェスの最後の曲、「ナイトフィッシングイズグッド」。VIVA LAもそうだったが、フェスで1番最後に聴く曲がこの曲で本当に幸せだ。やっぱりこのバンドは野外だと夜に見たいし、こうしてトリをやっていてほしいと思う。
この会場、このステージで初めてトリをやった三年前の第二回ROCKS TOKYOの時は大抜擢感があったが、今やいろんなフェスで当たり前のようにトリをやってるんだから感慨を感じざるを得ない。
1.Ame(B)
2.ミュージック
3.アルクアラウンド
4.夜の踊り子
5.モノクロトーキョー
6.アイデンティティ
7.ルーキー
8.Aoi
9.グッドバイ
encore
10.ナイトフィッシングイズグッド
去年もそうだったが、このフェスは野外なのに本当に全くと言っていいほどにストレスがない。(しいて言うならトイレが少ないことくらいか?)
それは本当に主催者とスタッフに心からリスペクトをよせざるを得ないし、そうして素晴らしいフェスを作ってくれてるんだから、このフェスがずっと続いていて欲しいと思う。あれだけたくさんの人が来てるのにシャトルバスをあれだけたくさん回して、スタッフもたくさん導入して、なるべく並ばないように努力してる姿は本当に頭が下がります。
そして個人的には第一回ROCKS TOKYOから、この会場で行われるフェスに参加し始めて5年。1年に2日だけ、フェスがなかったら絶対一生来なかったこの公園が、年々自分の中で大事な場所になってきている。ひたちなかや山中湖のように。だから若洲公園、また来年!来たいじゃなくて絶対来る!