METROCK 2014 @若洲公園 5/24
- 2014/05/26
- 19:41
2010年から3年間、新木場の若洲公園で開催されたROCKS TOKYOを引き継ぐ形で去年から開催されている野外フェス、METROCK。人気アーティストを揃えるフェスとして定評があり、今年もチケットは2日間ともに早々ソールドアウト。
今年もステージは大きい順に
WINDMILL FIELD
SEASIDE PARK
NEWBEAT SQUARE
の3つ。朝からすでにたくさんの人が集まっている。
12:00~ MAN WITH A MISSION [WINDMILL FIELD]
メインステージのトップバッターは、去年に続いて狼集団MAN WITH A MISSION。最新アルバム「Tales Of Purefly」リリースツアー真っ最中ということもあり(翌日は大阪、翌週は幕張)、新作の曲を中心とした選曲。
しかし巨大な風車があるこのステージは風が強く、音が風で流れているのはちょっと気になるところ。やはりステージから離れるにつれてその傾向は強くなる印象。
途中でカミカゼ・ボーイ(ベース)が広いステージから降りて客席の柵の間でベースを弾くというパフォーマンスも見せ、ラストの「FLY AGAIN」ではトーキョー・タナカ(ボーカル)もステージを飛び降りて客席に突入。ジャン・ケン・ジョニー(ボーカル&ギター)の声が後半はややキツそうな感じもしたが、去年より明らかに人が多かったのは、出オチだと思われていたこのバンドが、音楽がしっかりしているからこそこれだけ支持されていることの証。まだまだ止まる気配が全くないのが本当に恐ろしい。
リハ1.distance
リハ2.Smells Like Teen Spirit
1.tails of purefly
2.evils fall
3.Get Off Of My Way
4.higher
5.database
6.Take What U Want
7.Emotions
8.FLY AGAIN
12:50~ WHITE ASH [SEASIDE PARK]
すぐ後ろに海が見えるSEASIDE PARKのトップバッターは、こちらも2年連続出演のWHITE ASH。
シングル曲「Crowds」でスタートし、のび太(ボーカル&ギター)の、
「耳と、鼻と、口と、目と…メトロック!」
というMCも去年同様。果たしてMETROCKでおなじみのMCになるだろうか。
新旧織り交ぜたバランスのいい選曲で、「Paranoia」でハンドマイクで歌うのび太は見た目は本当にのび太そのものだが、中身はカリスマ性に溢れている。珍しい3拍子のリズムながらスピード感のある「Casabranka」から、ラストは「Stranger」。不穏な空気を感じさせながらも、出てくる感想はとにかく「カッコいい」。このキャパを満員にしていたのも本当にすごい。
1.Crowds
2.Ray
3.Number Ninety Nine
4.Paranoia
5.Jails
6.Casabranka
7.Stranger
13:30~ きゃりーぱみゅぱみゅ [WINDMILL FIELD]
初日のメインステージの最初の、MAN WITH A MISSION→きゃりーぱみゅぱみゅという流れは去年と全く同じ流れ。
いつものようにキッズダンサーが先に登場して踊り始めてたからきゃりーぱみゅぱみゅが登場。1曲目の「PON PON PON」からすでにほとんどの人が手拍子のタイミングをマスターしているのを見て、この人がロックフェスに受け入れられているのがよくわかる。あとこの曲の間奏のシンセのフレーズがすごい好きだ。
「みんなのうた」で会場全体に手拍子を響かせると、auのCMでおなじみの新曲「きらきらキラー」を披露。
「きらきらしながら殺す、みたいな」
と至ってポップに怖いことを言ってしまうのが、「グロいのに可愛い」というこの人の世界観そのもののよう。
後半はおなじみのシングル曲連発で、振り付けを一緒に踊る女の人もたくさんいたのが見ていて面白い。
しかしツアーの映像や写真を見ると、ロックフェスのある意味簡素なステージよりも、ツアー用に装飾されまくったステージのほうが曲のイメージに合っていることは間違いないので、もしかしたらロックバンド以上にフェスよりもワンマンで真価を発揮する人なのかもしれない、とも思う。
ちなみに本人はライブを終えたらすぐにゲスの極み乙女。のライブを見に行くつもりとのこと。
1.PON PON PON
2.みんなのうた
3.きらきらキラー (新曲)
4.インベーダーインベーダー
5.ファミリーパーティー
6.にんじゃりばんばん
7.ファッションモンスター
14:20~ OKAMOTO'S [SEASIDE PARK]
きゃりーぱみゅぱみゅが見に行くと言っていたゲスの極み乙女。がすでに入場規制がかかっていたので、OKAMOTO'Sへ。
髪の色が黒に戻り、髪型も変わったレイジ(ドラム)が先頭で変な踊りを踊りながら登場すると、こういうフェスの場で強そうな四つ打ちの「SEXY BODY」でスタート。最新アルバムの曲と過去曲を交え、このバンドならではの圧倒的な演奏力を見せつける。その演奏力が腕自慢ではなく、しっかりと曲の良さを引き出すためにとして機能している。
今や20代前半の若いアーティストが次々と台頭してきていて、爆発的なセールスや動員を記録しているバンドもいるが、ことライブでの地力ということになると、このバンドは断トツだとすら思う。
「SEXY BODY」同様にあえて四つ打ちに足を踏み入れた「JOY JOY JOY」もすっかりライブでのキラーチューンとなっているが、個人的には「HAPPY BIRTHDAY」の最後のアカペラの
「明日もまだ愛してくれるかい?」
のフレーズで持っていかれる。
1.SEXY BODY
2.Let's Go! Hurry Up!
3.Beek
4.ラブソング
5.HAPPY BIRTHDAY
6.JOY JOY JOY
7.青い天国
15:50~ UNISON SQUARE GARDEN [SEASIDE PARK]
ボーカル&ギターの斎藤の声帯治療により、VIVA LA ROCKの出演をキャンセルしたUNISON SQUARE GARDEN。よってこのライブが復帰後の初舞台となるが、いつものSEでメンバーが登場し、「場違いハミングバード」でスタートすると、斎藤はこれまでとは変わらない、この男の声でしかない美しいボーカルを聴かせてくれる。
治療に入るニュースからこの日復活するまでの期間が非常に短かったので、果たして大丈夫なのかとも思っていたが、おそらく心配する必要はもうないだろう。
ただ、「Mr.アンディ」の前に長めのセッションをしたりして尺を伸ばしたものの、明らかに短いな、と思う5曲だけで終わってしまったのはまだ具合を考慮しているところもあるのかもしれない。斎藤の口から何も話されなかったのも、もっと長い時間のライブの時に、ということなのだろうか。
しかし、そんな事情を忘れさせるくらいにいつものようにステージで暴れまくり、斎藤に絡むようにしながらベースを弾き倒ししていた田淵がやたらとカメラを意識するアクションを繰り返していたので、テレビでのオンエア具合にも注目したい。
1.場違いハミングバード
2.桜のあと (all quartet lead to the?)
3.Mr.アンディ
4.オリオンをなぞる
5.ガリレオのショーケース
17:10~ キュウソネコカミ [NEWBEAT SQUARE]
このNEWBEAT SQUAREは1番小さいステージであり、前半にこのステージに出演したゲスの極み乙女。がとんでもない入場規制ぶりだったので、絶対見たいこのバンドのために万全を期して斉藤和義を諦めてその時間から入場して待機するという作戦に。
予想通りに時間前にメンバーがリハで出てきて曲を演奏したり、セイヤ(ボーカル&ギター)がKANA-BOONの「フルドライブ」を口ずさんだりすると、みるみるうちに人が増え、始まる前から身動きできないレベルの満員に。
そんな中、メンバーがミュージックステーションのBGMをSEに登場するという、明らかにKANA-BOONを意識した演出から、セイヤとヨコタ(キーボード)の漫才のようなMCを交えながらも曲を連発し、新曲の「KMDT25」では観客に盆踊りをさせる。
そして「DQNなりたい、40代で死にたい」では、地面がコンクリートなのでウォールオブデスはやらないことを告げ、代わりに手と手を頭の上で叩いてから踊るハンドオブデスを推奨してから、
「ヤンキーこーわいー」
のコール&レスポンスをするのだが、
「フードコートにいる人だけで!」
「入場規制で入れない外にいる人だけで!」
というコール&レスポンスをしようとするも、全く反応なし(笑)
「このキャパでピッタリです!(笑)これ以上俺らを見たい人はいません!(笑)」
とレスポンスがなかったことを自虐的に笑いに変え、
「最後にもう一回だけステージの外にいる人だけで!」
とコール&レスポンスさせると、まさかの
「ヤンキーこーわいー」
の声が聞こえて、会場が一斉に湧き上がる。そしてハンドオブデスをさせたことにより、
「こんなたくさんの人がタケノコニョッキしてるの初めて見た(笑)」
というシュールな光景が広がる。
メジャー進出により「ウィーワーインディーズバンド!!」に歌詞を変えた「ウィーアーインディーズバンド!!」から、ラストは新曲の「ビビった」。
もはや一万人規模のステージですら満員になるのはVIVA LA ROCKでも証明しているだけに、この規模だともはや狭すぎる感じだが、すでに出演が決まっている各地の夏フェスではどんなステージに立つのだろうか。
1.良いDJ
2.ファントムバイブレーション
3.KMDT25
4.DQNなりたい、40代で死にたい
5.ウィーアーインディーズバンド!!
6.ビビった
18:10~ THE BAWDIES [WINDMILL FIELD]
かつてこの会場で行われたROCKS TOKYOではメインステージでトリも務めたTHE BAWDIESが再びこの地に登場。
流れはVIVA LA ROCKの時とほとんど変わらないので、フェスやイベントでは基本的にこんな感じになるのかもしれないが、「B.P.B」をTAXMANが歌うと、
「TAXMANでした!」
とROYがTAXMANの出番がこれで終わりかのような発言をし、JIMとMARCYも同じことを言うというTAXMANいじりが始まったのだが、ROYとJIMはMARCYが乗っかってきたことにビックリし、いつの間にかいじられるのがMARCYに変わってしまう。
中盤に披露された新曲「NICE AND SLOW」は、ここ最近のミドルテンポなシングル曲とは異なるダンスナンバー。しかしそのあとはミドルな曲をしっかり聴かせたことにより、そのあとの「EMOTIN POTION」や「JUST BE COOL」がさらなる爆発力を生む。
「この間、鶴を助けたんですよ。そしたらお礼をするから、絶対に中を覗かないでくださいね。って言われたんですけど、気になるじゃないですか。だからそーっと覗いたら…ホットドッグ作ってるー!ホットドッグ、召し上がれ!」
と、先日の桃太郎に続いて何故か無理矢理な鶴の恩返し風なつなぎの「HOT DOG」から、ラストは「KEEP ON ROCKIN'」で手拍子とシャウトを轟かせて終了。この曲で音が止まっても会場中に手を叩いてる音が響く光景を見るのが本当に好き。来月の対バンツアーも本当に楽しみだ。
1.YOU GOTTA DANCE
2.IT'S TOO LATE
3.SING YOUR SONG
4.B.P.B
5.NICE AND SLOW (新曲)
6.ROCK ME BABY
7.I'm In Love With You
8.LEMONADE
9.EMOTION POTION
10.JUST BE COOL
11.HOT DOG
12.KEEP ON ROCKIN'
19:10~ [Alexandros] [SEASIDE PARK]
メインステージでも余裕で埋まるはずの[Champagne]改め[Alexandros]、トリとはいえまさかのセカンドステージへの出演である。なので当然始まる前から超満員。あたりはすっかり暗くなり、野外フェスならではの光景。
「Burger Queen」のSEで登場し、途中からバンドの演奏に切り替わるおなじみのオープニングから、
「会場を吹っ飛ばすくらい」
と川上が言うくらいの熱量をバンドも観客も放出していく。
しかし、
「新曲をやります!」
と言ったものの、機材トラブルが発生したことにより、新曲は披露出来ず。直後に「言え」を演奏したのだが、これは元からセットリストに入っていたのか、それとも急遽入れ替えたのか。
「You're So Sweet & I Love You」でOasisを彷彿とさせる大合唱を巻き起こすと、「city」「Starrrrrr」というアンセム2連発で本編は終了し、アンコールでは「For Freedom」と、最後までアゲ倒して終了。でもやっぱりでかいステージで見たいバンドなだけに、次はメインステージで夜に出て欲しい。
1.Burger Queen
2.Run Away
3.Stimulator
4.Waitress,Waitress!
5.言え
6.Kick&Spin
7.You're So Sweet & I Love You
8.city
9.Starrrrrr
encore
10.For Freedom
20:10~ 9mm Parabellum Bullet [WINDMILL FIELD]
初日のトリは2年連続出演の9mm。いきなりの「Discommunication」という攻めまくりっぷりで、滝と和彦は広いステージを駆け回り、飛び跳ねまくり。
武道館2daysの初日に披露された新曲「オマツリサワギニ」も演奏すると、
「みんな俺たちの仲間入りさせてやるぜー!」
と「Black Market Blues」でさらなるお祭り騒ぎ状態に。
しかし、この日最も良かったのは、「黒い森の旅人」~「カモメ」という流れ。野外での9mmは数えきれないほど見ているが、夜の野外に見る機会はそんなにない。(前にライジングサンの夜中に見たけど)
だが、夜に見る9mmは本当に似合っていたし、その中でもこの2曲は特に似合っていた。
「去年も出させてもらったんだが、この風車の下で、風力発電という自然エネルギーのステージでライブ出来るのは本当に素晴らしいことじゃないかと。風が強いけど、みんな風に負けないような力をくれよ。行けるかー!」
という卓郎の、じつに卓郎らしいMCからの終盤はさらなる爆裂っぷり。
アンコールでは、
「俺たちが初めて出したCDの1曲目に入ってる曲!」
と言っての「(teenage)Disaster」。
この日、このメインステージは9mmのためにあった、と言っても過言ではない素晴らしいライブだった。数えきれないくらいライブ見てるのに全く飽きることはないし、そうやって素晴らしいと思わせてくれるのは本当にさすがだと思う。
1.Discommunication
2.Answer And Answer
3.Living Dying Message
4.Cold Edge
5.オマツリサワギニ
6.Black Market Blues
7.Termination
8.黒い森の旅人
9.カモメ
10.ハートに火をつけて
11.The Revolutionary
12.Talking Machine
13.新しい光
encore
14.(teenage)Disaster
こんな充実の初日を終え、2日目へ。疲れたのは確かだが、やっぱり野外フェスは楽しい。
今年もステージは大きい順に
WINDMILL FIELD
SEASIDE PARK
NEWBEAT SQUARE
の3つ。朝からすでにたくさんの人が集まっている。
12:00~ MAN WITH A MISSION [WINDMILL FIELD]
メインステージのトップバッターは、去年に続いて狼集団MAN WITH A MISSION。最新アルバム「Tales Of Purefly」リリースツアー真っ最中ということもあり(翌日は大阪、翌週は幕張)、新作の曲を中心とした選曲。
しかし巨大な風車があるこのステージは風が強く、音が風で流れているのはちょっと気になるところ。やはりステージから離れるにつれてその傾向は強くなる印象。
途中でカミカゼ・ボーイ(ベース)が広いステージから降りて客席の柵の間でベースを弾くというパフォーマンスも見せ、ラストの「FLY AGAIN」ではトーキョー・タナカ(ボーカル)もステージを飛び降りて客席に突入。ジャン・ケン・ジョニー(ボーカル&ギター)の声が後半はややキツそうな感じもしたが、去年より明らかに人が多かったのは、出オチだと思われていたこのバンドが、音楽がしっかりしているからこそこれだけ支持されていることの証。まだまだ止まる気配が全くないのが本当に恐ろしい。
リハ1.distance
リハ2.Smells Like Teen Spirit
1.tails of purefly
2.evils fall
3.Get Off Of My Way
4.higher
5.database
6.Take What U Want
7.Emotions
8.FLY AGAIN
12:50~ WHITE ASH [SEASIDE PARK]
すぐ後ろに海が見えるSEASIDE PARKのトップバッターは、こちらも2年連続出演のWHITE ASH。
シングル曲「Crowds」でスタートし、のび太(ボーカル&ギター)の、
「耳と、鼻と、口と、目と…メトロック!」
というMCも去年同様。果たしてMETROCKでおなじみのMCになるだろうか。
新旧織り交ぜたバランスのいい選曲で、「Paranoia」でハンドマイクで歌うのび太は見た目は本当にのび太そのものだが、中身はカリスマ性に溢れている。珍しい3拍子のリズムながらスピード感のある「Casabranka」から、ラストは「Stranger」。不穏な空気を感じさせながらも、出てくる感想はとにかく「カッコいい」。このキャパを満員にしていたのも本当にすごい。
1.Crowds
2.Ray
3.Number Ninety Nine
4.Paranoia
5.Jails
6.Casabranka
7.Stranger
13:30~ きゃりーぱみゅぱみゅ [WINDMILL FIELD]
初日のメインステージの最初の、MAN WITH A MISSION→きゃりーぱみゅぱみゅという流れは去年と全く同じ流れ。
いつものようにキッズダンサーが先に登場して踊り始めてたからきゃりーぱみゅぱみゅが登場。1曲目の「PON PON PON」からすでにほとんどの人が手拍子のタイミングをマスターしているのを見て、この人がロックフェスに受け入れられているのがよくわかる。あとこの曲の間奏のシンセのフレーズがすごい好きだ。
「みんなのうた」で会場全体に手拍子を響かせると、auのCMでおなじみの新曲「きらきらキラー」を披露。
「きらきらしながら殺す、みたいな」
と至ってポップに怖いことを言ってしまうのが、「グロいのに可愛い」というこの人の世界観そのもののよう。
後半はおなじみのシングル曲連発で、振り付けを一緒に踊る女の人もたくさんいたのが見ていて面白い。
しかしツアーの映像や写真を見ると、ロックフェスのある意味簡素なステージよりも、ツアー用に装飾されまくったステージのほうが曲のイメージに合っていることは間違いないので、もしかしたらロックバンド以上にフェスよりもワンマンで真価を発揮する人なのかもしれない、とも思う。
ちなみに本人はライブを終えたらすぐにゲスの極み乙女。のライブを見に行くつもりとのこと。
1.PON PON PON
2.みんなのうた
3.きらきらキラー (新曲)
4.インベーダーインベーダー
5.ファミリーパーティー
6.にんじゃりばんばん
7.ファッションモンスター
14:20~ OKAMOTO'S [SEASIDE PARK]
きゃりーぱみゅぱみゅが見に行くと言っていたゲスの極み乙女。がすでに入場規制がかかっていたので、OKAMOTO'Sへ。
髪の色が黒に戻り、髪型も変わったレイジ(ドラム)が先頭で変な踊りを踊りながら登場すると、こういうフェスの場で強そうな四つ打ちの「SEXY BODY」でスタート。最新アルバムの曲と過去曲を交え、このバンドならではの圧倒的な演奏力を見せつける。その演奏力が腕自慢ではなく、しっかりと曲の良さを引き出すためにとして機能している。
今や20代前半の若いアーティストが次々と台頭してきていて、爆発的なセールスや動員を記録しているバンドもいるが、ことライブでの地力ということになると、このバンドは断トツだとすら思う。
「SEXY BODY」同様にあえて四つ打ちに足を踏み入れた「JOY JOY JOY」もすっかりライブでのキラーチューンとなっているが、個人的には「HAPPY BIRTHDAY」の最後のアカペラの
「明日もまだ愛してくれるかい?」
のフレーズで持っていかれる。
1.SEXY BODY
2.Let's Go! Hurry Up!
3.Beek
4.ラブソング
5.HAPPY BIRTHDAY
6.JOY JOY JOY
7.青い天国
15:50~ UNISON SQUARE GARDEN [SEASIDE PARK]
ボーカル&ギターの斎藤の声帯治療により、VIVA LA ROCKの出演をキャンセルしたUNISON SQUARE GARDEN。よってこのライブが復帰後の初舞台となるが、いつものSEでメンバーが登場し、「場違いハミングバード」でスタートすると、斎藤はこれまでとは変わらない、この男の声でしかない美しいボーカルを聴かせてくれる。
治療に入るニュースからこの日復活するまでの期間が非常に短かったので、果たして大丈夫なのかとも思っていたが、おそらく心配する必要はもうないだろう。
ただ、「Mr.アンディ」の前に長めのセッションをしたりして尺を伸ばしたものの、明らかに短いな、と思う5曲だけで終わってしまったのはまだ具合を考慮しているところもあるのかもしれない。斎藤の口から何も話されなかったのも、もっと長い時間のライブの時に、ということなのだろうか。
しかし、そんな事情を忘れさせるくらいにいつものようにステージで暴れまくり、斎藤に絡むようにしながらベースを弾き倒ししていた田淵がやたらとカメラを意識するアクションを繰り返していたので、テレビでのオンエア具合にも注目したい。
1.場違いハミングバード
2.桜のあと (all quartet lead to the?)
3.Mr.アンディ
4.オリオンをなぞる
5.ガリレオのショーケース
17:10~ キュウソネコカミ [NEWBEAT SQUARE]
このNEWBEAT SQUAREは1番小さいステージであり、前半にこのステージに出演したゲスの極み乙女。がとんでもない入場規制ぶりだったので、絶対見たいこのバンドのために万全を期して斉藤和義を諦めてその時間から入場して待機するという作戦に。
予想通りに時間前にメンバーがリハで出てきて曲を演奏したり、セイヤ(ボーカル&ギター)がKANA-BOONの「フルドライブ」を口ずさんだりすると、みるみるうちに人が増え、始まる前から身動きできないレベルの満員に。
そんな中、メンバーがミュージックステーションのBGMをSEに登場するという、明らかにKANA-BOONを意識した演出から、セイヤとヨコタ(キーボード)の漫才のようなMCを交えながらも曲を連発し、新曲の「KMDT25」では観客に盆踊りをさせる。
そして「DQNなりたい、40代で死にたい」では、地面がコンクリートなのでウォールオブデスはやらないことを告げ、代わりに手と手を頭の上で叩いてから踊るハンドオブデスを推奨してから、
「ヤンキーこーわいー」
のコール&レスポンスをするのだが、
「フードコートにいる人だけで!」
「入場規制で入れない外にいる人だけで!」
というコール&レスポンスをしようとするも、全く反応なし(笑)
「このキャパでピッタリです!(笑)これ以上俺らを見たい人はいません!(笑)」
とレスポンスがなかったことを自虐的に笑いに変え、
「最後にもう一回だけステージの外にいる人だけで!」
とコール&レスポンスさせると、まさかの
「ヤンキーこーわいー」
の声が聞こえて、会場が一斉に湧き上がる。そしてハンドオブデスをさせたことにより、
「こんなたくさんの人がタケノコニョッキしてるの初めて見た(笑)」
というシュールな光景が広がる。
メジャー進出により「ウィーワーインディーズバンド!!」に歌詞を変えた「ウィーアーインディーズバンド!!」から、ラストは新曲の「ビビった」。
もはや一万人規模のステージですら満員になるのはVIVA LA ROCKでも証明しているだけに、この規模だともはや狭すぎる感じだが、すでに出演が決まっている各地の夏フェスではどんなステージに立つのだろうか。
1.良いDJ
2.ファントムバイブレーション
3.KMDT25
4.DQNなりたい、40代で死にたい
5.ウィーアーインディーズバンド!!
6.ビビった
18:10~ THE BAWDIES [WINDMILL FIELD]
かつてこの会場で行われたROCKS TOKYOではメインステージでトリも務めたTHE BAWDIESが再びこの地に登場。
流れはVIVA LA ROCKの時とほとんど変わらないので、フェスやイベントでは基本的にこんな感じになるのかもしれないが、「B.P.B」をTAXMANが歌うと、
「TAXMANでした!」
とROYがTAXMANの出番がこれで終わりかのような発言をし、JIMとMARCYも同じことを言うというTAXMANいじりが始まったのだが、ROYとJIMはMARCYが乗っかってきたことにビックリし、いつの間にかいじられるのがMARCYに変わってしまう。
中盤に披露された新曲「NICE AND SLOW」は、ここ最近のミドルテンポなシングル曲とは異なるダンスナンバー。しかしそのあとはミドルな曲をしっかり聴かせたことにより、そのあとの「EMOTIN POTION」や「JUST BE COOL」がさらなる爆発力を生む。
「この間、鶴を助けたんですよ。そしたらお礼をするから、絶対に中を覗かないでくださいね。って言われたんですけど、気になるじゃないですか。だからそーっと覗いたら…ホットドッグ作ってるー!ホットドッグ、召し上がれ!」
と、先日の桃太郎に続いて何故か無理矢理な鶴の恩返し風なつなぎの「HOT DOG」から、ラストは「KEEP ON ROCKIN'」で手拍子とシャウトを轟かせて終了。この曲で音が止まっても会場中に手を叩いてる音が響く光景を見るのが本当に好き。来月の対バンツアーも本当に楽しみだ。
1.YOU GOTTA DANCE
2.IT'S TOO LATE
3.SING YOUR SONG
4.B.P.B
5.NICE AND SLOW (新曲)
6.ROCK ME BABY
7.I'm In Love With You
8.LEMONADE
9.EMOTION POTION
10.JUST BE COOL
11.HOT DOG
12.KEEP ON ROCKIN'
19:10~ [Alexandros] [SEASIDE PARK]
メインステージでも余裕で埋まるはずの[Champagne]改め[Alexandros]、トリとはいえまさかのセカンドステージへの出演である。なので当然始まる前から超満員。あたりはすっかり暗くなり、野外フェスならではの光景。
「Burger Queen」のSEで登場し、途中からバンドの演奏に切り替わるおなじみのオープニングから、
「会場を吹っ飛ばすくらい」
と川上が言うくらいの熱量をバンドも観客も放出していく。
しかし、
「新曲をやります!」
と言ったものの、機材トラブルが発生したことにより、新曲は披露出来ず。直後に「言え」を演奏したのだが、これは元からセットリストに入っていたのか、それとも急遽入れ替えたのか。
「You're So Sweet & I Love You」でOasisを彷彿とさせる大合唱を巻き起こすと、「city」「Starrrrrr」というアンセム2連発で本編は終了し、アンコールでは「For Freedom」と、最後までアゲ倒して終了。でもやっぱりでかいステージで見たいバンドなだけに、次はメインステージで夜に出て欲しい。
1.Burger Queen
2.Run Away
3.Stimulator
4.Waitress,Waitress!
5.言え
6.Kick&Spin
7.You're So Sweet & I Love You
8.city
9.Starrrrrr
encore
10.For Freedom
20:10~ 9mm Parabellum Bullet [WINDMILL FIELD]
初日のトリは2年連続出演の9mm。いきなりの「Discommunication」という攻めまくりっぷりで、滝と和彦は広いステージを駆け回り、飛び跳ねまくり。
武道館2daysの初日に披露された新曲「オマツリサワギニ」も演奏すると、
「みんな俺たちの仲間入りさせてやるぜー!」
と「Black Market Blues」でさらなるお祭り騒ぎ状態に。
しかし、この日最も良かったのは、「黒い森の旅人」~「カモメ」という流れ。野外での9mmは数えきれないほど見ているが、夜の野外に見る機会はそんなにない。(前にライジングサンの夜中に見たけど)
だが、夜に見る9mmは本当に似合っていたし、その中でもこの2曲は特に似合っていた。
「去年も出させてもらったんだが、この風車の下で、風力発電という自然エネルギーのステージでライブ出来るのは本当に素晴らしいことじゃないかと。風が強いけど、みんな風に負けないような力をくれよ。行けるかー!」
という卓郎の、じつに卓郎らしいMCからの終盤はさらなる爆裂っぷり。
アンコールでは、
「俺たちが初めて出したCDの1曲目に入ってる曲!」
と言っての「(teenage)Disaster」。
この日、このメインステージは9mmのためにあった、と言っても過言ではない素晴らしいライブだった。数えきれないくらいライブ見てるのに全く飽きることはないし、そうやって素晴らしいと思わせてくれるのは本当にさすがだと思う。
1.Discommunication
2.Answer And Answer
3.Living Dying Message
4.Cold Edge
5.オマツリサワギニ
6.Black Market Blues
7.Termination
8.黒い森の旅人
9.カモメ
10.ハートに火をつけて
11.The Revolutionary
12.Talking Machine
13.新しい光
encore
14.(teenage)Disaster
こんな充実の初日を終え、2日目へ。疲れたのは確かだが、やっぱり野外フェスは楽しい。