UNISON SQUARE GARDEN TOUR2018 「MODE MOOD MODE」 @市川市文化会館 大ホール 4/13
- 2018/04/14
- 12:51
年明け後に行われた、メンバーが「ボーナスステージ」と位置付けた幕張メッセでのワンマンの余韻も冷めやらぬ中、UNISON SQUARE GARDENが早くも次なるアルバム「MODE MOOD MODE」のツアーが開催。(幕張メッセでのライブ時にはすでに「MODE MOOD MODE」は発売していたが、アルバム曲は演奏しないという、あくまでシングルのツアーのファイナルであった)
この日の市川市文化会館でのワンマンはアルバムのツアーの初日であり、前回のツアーファイナルと今回のツアー初日が千葉ということになる。
平日にもかかわらず18:30という早めの開演時間で、しかも定刻になると場内が暗転し、おなじみイズミカワソラ「絵の具」が流れると、ステージにいつものように、いつものような出で立ちでメンバーが登場。いつものように派手な演出もない中、まるでNirvanaのようなグランジサウンドのアルバムオープニング曲「Own Civilization (nano-mile met)」からスタート。ユニゾンのライブにおいてはややおとなしい立ち上がりであるが、鈴木が目をつむりながらドラムを叩いているようにも見える。
斎藤が
「よろしく!」
と挨拶すると、「フルカラープログラム」で一気に空気が塗り変わり、田淵も「日本一見切れるベーシスト」としてステージを左右に動きまくりながらベースを弾く。いよいよ始まった!という空気が会場を満たしていくが、ローディーが鈴木にヘッドホンをつけ、同期のサウンドも使いながら次に演奏されたのは早くも「シュガーソングとビターステップ」。これまではライブのクライマックスで演奏されており(前回のツアーでも本編ラストから2曲目に演奏されていた)、バンドを改めて世に知らしめた曲であるが、この曲がこの位置で演奏されている(最近では短い持ち時間では演奏されないこともあるという)というのはそれ以降にリリースしたシングルのキラーチューンっぷりを示している。
そのシングル曲群の中で最初に演奏されたのは「fake town baby」で、田淵のアクションだけでなくコーラスも存在感を増していく。
再び鈴木がヘッドホンを装着して、同期を使用した(いつかイズミカワソラがこの曲のピアノをライブで弾くところも見たいが、それは今のところ見れそうな気配はない)「mix juiceのいうとおり」、田淵のリズムに合わせた動きがコミカルで面白い「デイライ交響楽団」と、「MODE MOOD MODE」以外の曲が多かった前半は思わずこれがアルバムのツアーであることを忘れてしまいそうになるほどの既存曲の連発っぷり。
そんな中で大胆な転調が行われる「フィクションフリーククライシス」、タイトル通りにジャングリーかつ不穏な雰囲気の「MIDNIGHT JUNGLE」という、やや変化球というか、一筋縄ではいかないタイプの曲は「MODE MOOD MODE」というアルバムが持つ幅の広さを実感させてくれる。こうした曲を含むアルバムがバンド初のオリコン1位を獲得したというあたりは実にユニゾンらしい。本人たち(というか田淵)はポップなものを作ろうという意識があったことをインタビューで語っているが、そのポップさはいわゆる「わかりやすいもの」と同義ではなく、あくまでユニゾンとしてのポップさであり、そこにはやはり天邪鬼な部分が多分に含まれている。
突如として「サンタが街にやってくる」という季節外れにもほどがある曲のフレーズを斎藤がギターで演奏してから始まったのは、カップリング曲である「サンタクロースは渋滞中」。前回のツアーではカップリング曲からは田淵のピロウズ愛溢れる「RUNNERS HIGH REPRISE」が演奏されていたが、この曲がツアーでセトリに入ってくると予想していた人はいただろうか。そういう意味ではバンドの思惑通りに驚かされてしまったわけだが。
タイトル通りに静謐な空気に包まれていく「静謐甘美秋暮抒情」からは聴かせる曲の流れに。メジャー1stアルバムの最後に収録されていた「クローバー」はこの流れで聴いても変わらぬ名曲っぷりだが、まさにオーケストラが遠くから聴こえてくるような「オーケストラを観にいこう」ではステージ背面からの夕景を思い起こさせるようなオレンジ色の光がメンバーたちを照らす。照明も含めて決して派手な演出を多用することはないバンドだし、それは幕張メッセでも変わらなかったが、こうしてホールという広い会場でやるからこその曲の持ち味を生かすような演出を見せてくれる。
メンバーが水を飲んだりと少しのインターバルを挟んで、突如田淵がベースソロを弾き始めると、続いて斎藤がギターソロを。2人がステージ中央に寄って並んで弾いていると、田淵が後ろに回って斎藤のエフェクターを踏み換えるという、普通のライブでは絶対見れない、ギターのエフェクターを他のメンバーが変えるという場面が。これもまたこのバンドだからこそのメンバー同士の信頼が為せる技である。
そんなセッション的な演奏から雪崩れ込んだ「Dizzy Trickstar」からはそれまでの聴かせるような空気から一気にギアチェンジ。これぞユニゾンと言わんばかりのポップでキャッチーなんだけど実は超絶技巧なメンバーだからこそできるギターロック。
そのままアウトロとイントロを繋げる「桜のあと (all quartet lead to the?)」でさらに温度が上がっていくと、ワンマンではおなじみの鈴木のドラムソロ。着ていたジャケットを頭から被り、視界が閉ざされた状態でドラムを叩きまくるので、冒頭での目を瞑って叩いていたように見えたのは本当に目を瞑って叩いていたのかもしれない。
立ち上がってバスドラを連打していると、これまではドラムソロ中はステージから捌けることも多かった斎藤と田淵がそれぞれパーカッションを持ってきて、手で鈴木の前に差し出すと、鈴木がバスドラを踏みながら2人の持つパーカッションを叩きまくるという、もはやドラムソロなのかこれは?というとんでもないパフォーマンスを展開。ひとしきり叩き終わった後に大歓声と割れんばかりの拍手が起きたのは当たり前だし、ホールという不自由な空間であっても曲を聴いていると体が動いてしまうのは、この鈴木のドラムによるものが最大の理由だろう。過去曲に音源とは比べ物にならないくらい手数を追加しているのも鈴木の凄まじい成長っぷりを感じさせてくれる。
田淵が観客の顔を見ながら笑顔でベースを弾くのが印象的な「Invisible Sensation」では最後の
「生きて欲しい!」
というフレーズが、ここにいた全ての人の生きていく力そのものに変わると同時に、生きていて良かった!という幸福感で満たし、田淵がイントロから暴れまくり、大ジャンプまで決める「場違いハミングバード」でさらにその気持ちが極まると、
「UNISON SQUARE GARDENでした、ラスト!」
とMC一切なしで駆け抜けたラストは華やかなホーンセクションの音が同期で流れ、サビを3人全員で歌うことによってさらにメロディに華やかさが増す、アルバムのラストチューン「君の瞳に恋してない」。この曲が最後にいることによってアルバムがビシッと締まるし、やはり最後に持つイメージは「楽しくてポップでキャッチー」というものになる。曲順まで含めてのトータルプロデュースをしている田淵は本当に流石である。
アンコールで再び3人がいつも通りにステージに登場すると、鈴木がヘッドホンをして演奏が始まったのは、アルバムリリース後に早くも世に放たれた最新シングル「春が来てぼくら」。有名アニメのタイアップ曲としてさらにユニゾンの存在を幅広く知らしめた曲となったが、この季節にこの曲を聴ける機会というのはそうそうない。来月になったらもう夏の曲が似合うような季節になってしまう。そういう意味でもこのツアー初日に見れて本当に、今日は花マルである。
「ツアー初日には神主さんを呼んで本番前に成功祈願みたいなものをやってもらってるんだけど、「ユニゾン~スクエア~ガーデンの~」ってやってもらった後にスタッフさんから聞いたら、神主さんがUNISON SQUARE GARDENのファンだったらしくて(笑)
なんか申し訳なくて(笑)僕らは「神様なんかいない」って歌ってるのに、どんな気持ちでやってくれてたんだろうなって(笑)」
とツアー初日だからこそのこの日唯一のMCで笑わせると、
「ツアーって何回やってもどうなるかわからないんだけど、今日やって、このライブは大丈夫だなって思えました。楽しかった!」
と初日から確かな手応えを感じたことを語り、ポップさの中にスリリングなキメが連発される「10% roll, 10% romance」が今回のツアーでも幕引きナンバーとなる…かと思いきや、
「おまけ!」
と言うと「Cheap Cheap Endroll」に雪崩れ込むのだが、明らかにテンポがめちゃくちゃ速い。元からユニゾンの中ではかなり速い部類に入る曲であるが、それがさらに速くなりまくり、田淵は間奏でステージに寝転びながらベースを弾くというまるで駄々っ子のような姿も見せたが、その日その時の空気や勢いで曲が見せる表情や印象が全く変わるという、ロックバンドのライブだからこそ体験できるものを改めてこの日のユニゾンのライブのこの瞬間に見せてもらった。それぐらいにこの日のこの曲は、もはや上手さとかピッタリと揃った丁寧さよりも、とにかく勢い、とにかく衝動、というバンドの原始的な魅力に満ち溢れていた。
ボーナスステージではない通常営業。それはいい曲をいい歌といい演奏でそのまま見せるという、最もシンプルな、それでいてこれまでのユニゾンと変わらないものだった。それは今回のツアーに組み込まれている横浜アリーナでのワンマンにおいても変わらないだろうし、MCも演出もほぼなしというストイックなように見えて、その通常営業こそが最もエンターテイメントなものになっている。それがユニゾンの軸であるし、ツアー初日からここまで思わせてくれるというのがユニゾンのとんでもないところである。だから出会ってからもう10年以上経つのに、ライブを見るたびにユニゾンが、もっと好きになっていく。
1.Own Civilization (nano-mile met)
2.フルカラープログラム
3.シュガーソングとビターステップ
4.fake town baby
5.mix juiceのいうとおり
6.デイライ交響楽団
7.フィクションフリーククライシス
8.ガリレオのショーケース
9.MIDNIGHT JUNGLE
10.サンタクロースは渋滞中
11.静謐甘美秋暮抒情
12.クローバー
13.オーケストラを観にいこう
14.Dizzy Trickstar
15.桜のあと (all quartet lead to the?)
16.Invisible Sensation
17.場違いハミングバード
18.君の瞳に恋してない
encore
19.春が来てぼくら
20.10% roll, 10% romance
21.Cheap Cheap Endroll
春が来てぼくら (short ver.)
https://youtu.be/1IygE7B_J1U
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この日の市川市文化会館でのワンマンはアルバムのツアーの初日であり、前回のツアーファイナルと今回のツアー初日が千葉ということになる。
平日にもかかわらず18:30という早めの開演時間で、しかも定刻になると場内が暗転し、おなじみイズミカワソラ「絵の具」が流れると、ステージにいつものように、いつものような出で立ちでメンバーが登場。いつものように派手な演出もない中、まるでNirvanaのようなグランジサウンドのアルバムオープニング曲「Own Civilization (nano-mile met)」からスタート。ユニゾンのライブにおいてはややおとなしい立ち上がりであるが、鈴木が目をつむりながらドラムを叩いているようにも見える。
斎藤が
「よろしく!」
と挨拶すると、「フルカラープログラム」で一気に空気が塗り変わり、田淵も「日本一見切れるベーシスト」としてステージを左右に動きまくりながらベースを弾く。いよいよ始まった!という空気が会場を満たしていくが、ローディーが鈴木にヘッドホンをつけ、同期のサウンドも使いながら次に演奏されたのは早くも「シュガーソングとビターステップ」。これまではライブのクライマックスで演奏されており(前回のツアーでも本編ラストから2曲目に演奏されていた)、バンドを改めて世に知らしめた曲であるが、この曲がこの位置で演奏されている(最近では短い持ち時間では演奏されないこともあるという)というのはそれ以降にリリースしたシングルのキラーチューンっぷりを示している。
そのシングル曲群の中で最初に演奏されたのは「fake town baby」で、田淵のアクションだけでなくコーラスも存在感を増していく。
再び鈴木がヘッドホンを装着して、同期を使用した(いつかイズミカワソラがこの曲のピアノをライブで弾くところも見たいが、それは今のところ見れそうな気配はない)「mix juiceのいうとおり」、田淵のリズムに合わせた動きがコミカルで面白い「デイライ交響楽団」と、「MODE MOOD MODE」以外の曲が多かった前半は思わずこれがアルバムのツアーであることを忘れてしまいそうになるほどの既存曲の連発っぷり。
そんな中で大胆な転調が行われる「フィクションフリーククライシス」、タイトル通りにジャングリーかつ不穏な雰囲気の「MIDNIGHT JUNGLE」という、やや変化球というか、一筋縄ではいかないタイプの曲は「MODE MOOD MODE」というアルバムが持つ幅の広さを実感させてくれる。こうした曲を含むアルバムがバンド初のオリコン1位を獲得したというあたりは実にユニゾンらしい。本人たち(というか田淵)はポップなものを作ろうという意識があったことをインタビューで語っているが、そのポップさはいわゆる「わかりやすいもの」と同義ではなく、あくまでユニゾンとしてのポップさであり、そこにはやはり天邪鬼な部分が多分に含まれている。
突如として「サンタが街にやってくる」という季節外れにもほどがある曲のフレーズを斎藤がギターで演奏してから始まったのは、カップリング曲である「サンタクロースは渋滞中」。前回のツアーではカップリング曲からは田淵のピロウズ愛溢れる「RUNNERS HIGH REPRISE」が演奏されていたが、この曲がツアーでセトリに入ってくると予想していた人はいただろうか。そういう意味ではバンドの思惑通りに驚かされてしまったわけだが。
タイトル通りに静謐な空気に包まれていく「静謐甘美秋暮抒情」からは聴かせる曲の流れに。メジャー1stアルバムの最後に収録されていた「クローバー」はこの流れで聴いても変わらぬ名曲っぷりだが、まさにオーケストラが遠くから聴こえてくるような「オーケストラを観にいこう」ではステージ背面からの夕景を思い起こさせるようなオレンジ色の光がメンバーたちを照らす。照明も含めて決して派手な演出を多用することはないバンドだし、それは幕張メッセでも変わらなかったが、こうしてホールという広い会場でやるからこその曲の持ち味を生かすような演出を見せてくれる。
メンバーが水を飲んだりと少しのインターバルを挟んで、突如田淵がベースソロを弾き始めると、続いて斎藤がギターソロを。2人がステージ中央に寄って並んで弾いていると、田淵が後ろに回って斎藤のエフェクターを踏み換えるという、普通のライブでは絶対見れない、ギターのエフェクターを他のメンバーが変えるという場面が。これもまたこのバンドだからこそのメンバー同士の信頼が為せる技である。
そんなセッション的な演奏から雪崩れ込んだ「Dizzy Trickstar」からはそれまでの聴かせるような空気から一気にギアチェンジ。これぞユニゾンと言わんばかりのポップでキャッチーなんだけど実は超絶技巧なメンバーだからこそできるギターロック。
そのままアウトロとイントロを繋げる「桜のあと (all quartet lead to the?)」でさらに温度が上がっていくと、ワンマンではおなじみの鈴木のドラムソロ。着ていたジャケットを頭から被り、視界が閉ざされた状態でドラムを叩きまくるので、冒頭での目を瞑って叩いていたように見えたのは本当に目を瞑って叩いていたのかもしれない。
立ち上がってバスドラを連打していると、これまではドラムソロ中はステージから捌けることも多かった斎藤と田淵がそれぞれパーカッションを持ってきて、手で鈴木の前に差し出すと、鈴木がバスドラを踏みながら2人の持つパーカッションを叩きまくるという、もはやドラムソロなのかこれは?というとんでもないパフォーマンスを展開。ひとしきり叩き終わった後に大歓声と割れんばかりの拍手が起きたのは当たり前だし、ホールという不自由な空間であっても曲を聴いていると体が動いてしまうのは、この鈴木のドラムによるものが最大の理由だろう。過去曲に音源とは比べ物にならないくらい手数を追加しているのも鈴木の凄まじい成長っぷりを感じさせてくれる。
田淵が観客の顔を見ながら笑顔でベースを弾くのが印象的な「Invisible Sensation」では最後の
「生きて欲しい!」
というフレーズが、ここにいた全ての人の生きていく力そのものに変わると同時に、生きていて良かった!という幸福感で満たし、田淵がイントロから暴れまくり、大ジャンプまで決める「場違いハミングバード」でさらにその気持ちが極まると、
「UNISON SQUARE GARDENでした、ラスト!」
とMC一切なしで駆け抜けたラストは華やかなホーンセクションの音が同期で流れ、サビを3人全員で歌うことによってさらにメロディに華やかさが増す、アルバムのラストチューン「君の瞳に恋してない」。この曲が最後にいることによってアルバムがビシッと締まるし、やはり最後に持つイメージは「楽しくてポップでキャッチー」というものになる。曲順まで含めてのトータルプロデュースをしている田淵は本当に流石である。
アンコールで再び3人がいつも通りにステージに登場すると、鈴木がヘッドホンをして演奏が始まったのは、アルバムリリース後に早くも世に放たれた最新シングル「春が来てぼくら」。有名アニメのタイアップ曲としてさらにユニゾンの存在を幅広く知らしめた曲となったが、この季節にこの曲を聴ける機会というのはそうそうない。来月になったらもう夏の曲が似合うような季節になってしまう。そういう意味でもこのツアー初日に見れて本当に、今日は花マルである。
「ツアー初日には神主さんを呼んで本番前に成功祈願みたいなものをやってもらってるんだけど、「ユニゾン~スクエア~ガーデンの~」ってやってもらった後にスタッフさんから聞いたら、神主さんがUNISON SQUARE GARDENのファンだったらしくて(笑)
なんか申し訳なくて(笑)僕らは「神様なんかいない」って歌ってるのに、どんな気持ちでやってくれてたんだろうなって(笑)」
とツアー初日だからこそのこの日唯一のMCで笑わせると、
「ツアーって何回やってもどうなるかわからないんだけど、今日やって、このライブは大丈夫だなって思えました。楽しかった!」
と初日から確かな手応えを感じたことを語り、ポップさの中にスリリングなキメが連発される「10% roll, 10% romance」が今回のツアーでも幕引きナンバーとなる…かと思いきや、
「おまけ!」
と言うと「Cheap Cheap Endroll」に雪崩れ込むのだが、明らかにテンポがめちゃくちゃ速い。元からユニゾンの中ではかなり速い部類に入る曲であるが、それがさらに速くなりまくり、田淵は間奏でステージに寝転びながらベースを弾くというまるで駄々っ子のような姿も見せたが、その日その時の空気や勢いで曲が見せる表情や印象が全く変わるという、ロックバンドのライブだからこそ体験できるものを改めてこの日のユニゾンのライブのこの瞬間に見せてもらった。それぐらいにこの日のこの曲は、もはや上手さとかピッタリと揃った丁寧さよりも、とにかく勢い、とにかく衝動、というバンドの原始的な魅力に満ち溢れていた。
ボーナスステージではない通常営業。それはいい曲をいい歌といい演奏でそのまま見せるという、最もシンプルな、それでいてこれまでのユニゾンと変わらないものだった。それは今回のツアーに組み込まれている横浜アリーナでのワンマンにおいても変わらないだろうし、MCも演出もほぼなしというストイックなように見えて、その通常営業こそが最もエンターテイメントなものになっている。それがユニゾンの軸であるし、ツアー初日からここまで思わせてくれるというのがユニゾンのとんでもないところである。だから出会ってからもう10年以上経つのに、ライブを見るたびにユニゾンが、もっと好きになっていく。
1.Own Civilization (nano-mile met)
2.フルカラープログラム
3.シュガーソングとビターステップ
4.fake town baby
5.mix juiceのいうとおり
6.デイライ交響楽団
7.フィクションフリーククライシス
8.ガリレオのショーケース
9.MIDNIGHT JUNGLE
10.サンタクロースは渋滞中
11.静謐甘美秋暮抒情
12.クローバー
13.オーケストラを観にいこう
14.Dizzy Trickstar
15.桜のあと (all quartet lead to the?)
16.Invisible Sensation
17.場違いハミングバード
18.君の瞳に恋してない
encore
19.春が来てぼくら
20.10% roll, 10% romance
21.Cheap Cheap Endroll
春が来てぼくら (short ver.)
https://youtu.be/1IygE7B_J1U
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