The Mirraz 節分スペシャルライブ! 第一投 ~鬼は外外外!服は内内内!~ @北浦和KYARA 2/3
- 2018/02/04
- 11:45
先週の千葉LOOKを皮切りに、久しぶりの全国ツアーへ打って出た、The Mirraz。先週に続いての関東でのワンマンであるが、この日は2月3日、節分ということで、それを前面に押し出したライブに。
もともとバンドが配信している動画では毎年のようにメンバー同士で豆を投げ合うという内容のものがアップされてきていたが、ついにそれがライブという形になり、メンバーだけではなく観客も参加するものに。
「節分スペシャルライブ」と銘打っているだけに、この日はツアーとは異なる、この日限りの内容になることを期待していたのだが、結果的に言うと、メンバーの登場SEこそ「鬼は外 服は内」という節分に即したものであり、
「日本の伝統行事だから」
という理由で正装(メンバーいわくTHE BAWDIESを意識したものらしく、ケイゾーはハットを着用)で登場したが、セトリは1週間前の千葉と何ら変わらないものであった。
なので「スーパーフレア」から始まり「check it out~」「ふぁっきゅー」というキラーチューンの連発で始まるのも変わりはないのだが、畠山の声が千葉の時ほどは出ておらず、特に高音部分がキツそうな印象。これは後のMCでも語られたが、ある意味では自己管理の責任の範疇と言える。
しかしながら千葉と違うのはこの日がソールドアウト公演であり(それでもかつてZeppクラスすらもソールドアウトさせていたことから考えると寂しいものではあるが)、それだけに千葉をはるかに上回る盛り上がりぶりを客席が見せており、それは「RED 」を皮切りに始まった新作曲をしっかり聴き込んでいるというのが顕著であったというところである。
なので、開演前にBGMとして流れていたArctic Monkeysの影響が色濃い、言葉数が多いギターロックに回帰した新作「RED JACKET」の曲が他の過去曲と遜色ない受け入れられ方をしていたし、やはりここまで人気が落ち込んできたにもかかわらず、ミイラズの曲を聴いてライブに行こうとしてきた人たちであるということがすぐわかる。
割と早めの段階から畠山はサングラスを、ケイゾーはハットを外し、割といつものライブスタイルと遜色ない状態になってきている。
しかしながらやはり畠山の声は本調子とは程遠いような状態であるにもかかわらず、「パンドラの箱~」からのEDMを取り入れ、ライブでは同期のシンセのサウンドを使っているような曲は、
「リリースされた時は評判が芳しくなかったのに(笑)」
と畠山が思わず口にするほどの盛り上がりを見せる。その光景はEDMを取り入れたミイラズの選択が決して間違ってはいなかったことの証明でもあった。
サポートメンバーのまのたかしのドラムが重く力強いリズムを刻む「迷いなし」からは再び「RED JACKET」の曲に転じていくわけだが、千葉に比べると本当に驚くくらいにこの新作の曲が盛り上がっており、特に「Hi!」に関してはこの曲を待ってました!というような雰囲気さえ感じさせるくらいの盛り上がりっぷり。畠山は先週の千葉でのライブ時に
「千葉はいつもライブのノリがよくわからない」
と評していたが、埼玉でのこの盛り上がりを見ると、それはあながち間違っていないんじゃないかとすら思えるくらいに、この日の盛り上がりっぷりは凄まじいものがあった。それこそ、ミイラズが最も売れていた頃を彷彿とさせるような熱量があった。
近年のミイラズのライブはMCを最小回数に抑えながら曲を連発するというスタイルが定着しているのだが、畠山はファンから差し入れとしていただいた、坂本龍馬がラベルに描かれたビールを「めちゃ美味しい!」と言いながら飲み干しては、
「ここは楽屋にスーパーファミコンがあって、機材のセッティングをするよりも先にスーファミのセッティングをして、ストリートファイター2をやっていたら、ザンギエフを操作してたんだけど、バルログに全然勝てなくて(笑)
負けるのにムカついて叫んでたら、声が出なくなってしまった(笑)18時開演なのに17時45分くらいまでやってたからね(笑)」
と自身のこの日の喉の不調が、楽屋にあったゲームのせいであることを告げ、「ザンギエフは必殺技を3発食らわせれば勝てる」などのスト2トークで同世代の爆笑をかっさらうと、
「節分にちなんだ曲を…」
と言って「Get Money」を演奏しようとするが、ケイゾーに
「なんの関連性もない!(笑)」
と突っ込まれる。畠山的には「Money」を連呼していると「豆」に聞こえるからということだが、常に酒を飲みながらMCをするため、時にはグダグダの仲間うちトークになりがちな畠山の暴走にしっかりとツッコミを入れて会話として成立させている(しかもツッコミの言葉のチョイスがさすがに畠山と長年一緒にやっているだけはある)ケイゾーはもはやミイラズの音楽的にも人間性的にも欠かせない存在であり、ケイゾーのツッコミでどれだけの畠山のネタが笑いを与えてきたことか。そういう意味でもケイゾーの存在は年々バンドにとって大きくなってきている。
その後はことあるごとに
「節分の思い出を歌った曲で…」
と曲を紹介してから演奏に入るのだが、全く節分と関係ない「観覧車~」では歌い始めてからすぐに
「嘘に決まってんじゃん!(笑)観覧車の中に節分の豆があったらヤバイでしょ!(笑)」
と言ってやり直し、
「三国志も節分と深い関係が…ないな(笑)」
と結局節分は後付け以外の何ものでもないことがよくわかる終盤は、かつて芸人を目指していたというサポートドラマーのまのに畠山が「一発ギャグやって観客のテンション上げて」と無茶振りするも、
「自分が面白くないってわかったから芸人になるのやめたんだって!」
とぶっちぎりながら、ミイラズという名前を冠したバンドのことを再定義するかのような「ヤグルマギク」からラストスパートを迎えるのだが、「ラストナンバー」「僕らは」というあたりの定番曲では畠山がマイクスタンドから自身の体を少し離すと、場内から大合唱が巻き起こり、そしてラストは最新作からの「DAWN」でリフを主体にした性急なギターロックというかつてと変わらないミイラズの軸をしっかり見せてから、メンバーはステージを去っていった。
やたらと長いアンコール待ち時間だっただけに、まぁ節分らしい何かを仕込んでくるだろうと思っていたら、開演時と同様に「鬼は外 福は内」というSEが流れて、豆を撒く人の格好(なんて呼べばいいのかわからないけど、徳川家の家紋が入った着物みたいなやつ)をした畠山と、鬼のお面をつけたケイゾーがステージに。真彦とまのは特に何も変わらず。
よって、入場時に配られた豆を畠山以外のメンバーに向かって観客が投げ込むのだが、豆をそのまま撒くとライブハウスが汚れて出禁になるということで(その際の土下座担当はケイゾーであり、ケイゾーも「土下座で済むんならいくらでもしますよ(笑)」と土下座に抵抗はないらしい)、袋に入った状態のままメンバーに投げることに。なので客席からステージに向かって袋状のものが飛び交いまくるというカオスな状況になったが、
「鬼は外」は観客からステージへ
「福は内」はステージから客席へ
ということで、畠山もステージから豆の入った袋を撒くのだが、その袋にはメンバーのサインが入っているというファンサービスを加えたものであった。
そしてこのタイミングで毎年恒例のファン感謝祭的なライブイベント「Pyramid de 427」が今年も開催されることを発表。おそらくスターウォーズを意識した映像を作ることを匂わせていたが、去年の映像が「ララランド」から着想を得たはずなのに全然関係ない内容になっていたので、最終的には畠山がメンバーをいじりまくる内容になると思われる。去年はまだバンドに加わっていなかったまのの出演はあるのだろうか。
その発表をしているうちにスタッフと畠山以外のメンバーがステージに散らばった豆の袋を片付けると、まだ喋り足りない、終わりたくないとばかりに畠山がメンバーにMCを振りまくるのだが、ケイゾーの必死の制止によって「マジか。~」から曲を演奏し始める。
しかしながらこのラストの盛り上がりはこの日で最も凄まじく、畠山はあえてマイクから離れて観客に歌わせたり(声の調子もアンコール時にはそこまで気にならなくなっていた)という盛り上がってるからこそファンに委ねるところは委ね、「プロタゴニストの一日は」ではダイバーまで発生するという事態にまでなり、その熱狂はラストの「CANのジャケット~」まで続いてライブハウスの中を熱気が充満するという、ステージも客席も完全燃焼を見せると、演奏を終えた畠山は満足そうな笑顔を見せながら何度も何度も「ありがとう!」と観客に告げてからステージを去って楽屋へ向かっていった。開演前は倒せなかったバルログを倒すために。
かつて、絶頂期のミイラズのライブでは激しいモッシュが起こるのは当たり前、ダイバーが出るのも日常茶飯事というくらいにフィジカルに楽しむようなものだった。しかし人気が下降するにつれて客席には隙間が目立つようになり、みんながみんな前の方に押し寄せてモッシュしたりして楽しむという機会は減ってきていた。だがこの日の満員の客席でモッシュが起こっているのを見て、ミイラズのライブはそういう状況の時にさらに真価を発揮するということが改めてわかったような気がした。
メンバーの演奏によって観客も盛り上がり、そうして観客が盛り上がっている様子を見てメンバーがさらに熱い演奏をするという理想的な相乗効果。今はまだこのキャパでしかその関係性を作ることはできないが、畠山の脳内にはもっとデカいステージでまたそうした状況になっているイメージが描けているはず。きっとその時は全盛期よりももっと楽しい経験ができるはず。だってあの頃とはバンドとファンの関係性が全然違うから。
結局、豆を投げ合う以外はツアーと何ら内容は変わらないものだったが、2月3日だからといって節分にちなんだライブをやるアーティストというのはほとんどいないはず。(全然そういうことをやっている人が思い浮かばない)
だがミイラズはそれをやる。ハロウィンにも毎年仮装大会を開催しているし、そうした年中行事が好きなのかもしれないが、その根底にあるのは来てくれる人たちに少しでも楽しんでもらいたいという精神である。でなければわざわざこんなことはしないし、する必要もない。来年以降にまた節分ライブをやるのかは不透明だし、今の所誰もなんのアイデアもないみたいだが、ツアーなどの予定がなくても節分には恒例のワンマンをやる、っていう習慣がバンドにできれば、1年に何日かは必ずミイラズのライブが見れる日ができる。ファンとしてはそれほど嬉しいことは他にないだろう。
1.スーパーフレア
2.check it out! check it out! check it out! check it out!
3.ふぁっきゅー
4.RED
5.バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を拒むマエストロのとある一日
6.るーざー
7.WAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!
8.パンドラの箱、ツンデレっすね
9.つーか、っつーか
10.迷いなし
11.失敗作
12.Hi!
13.Get Money
14.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
15.China Dream
16.イメージ
17.ヤグルマギク
18.ラストナンバー
19.僕らは
20.DAWN
encore
21.マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。
22.プロタゴニストの一日は
23.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
Next→ 2/9 Base Ball Bear @Zepp Tokyo
もともとバンドが配信している動画では毎年のようにメンバー同士で豆を投げ合うという内容のものがアップされてきていたが、ついにそれがライブという形になり、メンバーだけではなく観客も参加するものに。
「節分スペシャルライブ」と銘打っているだけに、この日はツアーとは異なる、この日限りの内容になることを期待していたのだが、結果的に言うと、メンバーの登場SEこそ「鬼は外 服は内」という節分に即したものであり、
「日本の伝統行事だから」
という理由で正装(メンバーいわくTHE BAWDIESを意識したものらしく、ケイゾーはハットを着用)で登場したが、セトリは1週間前の千葉と何ら変わらないものであった。
なので「スーパーフレア」から始まり「check it out~」「ふぁっきゅー」というキラーチューンの連発で始まるのも変わりはないのだが、畠山の声が千葉の時ほどは出ておらず、特に高音部分がキツそうな印象。これは後のMCでも語られたが、ある意味では自己管理の責任の範疇と言える。
しかしながら千葉と違うのはこの日がソールドアウト公演であり(それでもかつてZeppクラスすらもソールドアウトさせていたことから考えると寂しいものではあるが)、それだけに千葉をはるかに上回る盛り上がりぶりを客席が見せており、それは「RED 」を皮切りに始まった新作曲をしっかり聴き込んでいるというのが顕著であったというところである。
なので、開演前にBGMとして流れていたArctic Monkeysの影響が色濃い、言葉数が多いギターロックに回帰した新作「RED JACKET」の曲が他の過去曲と遜色ない受け入れられ方をしていたし、やはりここまで人気が落ち込んできたにもかかわらず、ミイラズの曲を聴いてライブに行こうとしてきた人たちであるということがすぐわかる。
割と早めの段階から畠山はサングラスを、ケイゾーはハットを外し、割といつものライブスタイルと遜色ない状態になってきている。
しかしながらやはり畠山の声は本調子とは程遠いような状態であるにもかかわらず、「パンドラの箱~」からのEDMを取り入れ、ライブでは同期のシンセのサウンドを使っているような曲は、
「リリースされた時は評判が芳しくなかったのに(笑)」
と畠山が思わず口にするほどの盛り上がりを見せる。その光景はEDMを取り入れたミイラズの選択が決して間違ってはいなかったことの証明でもあった。
サポートメンバーのまのたかしのドラムが重く力強いリズムを刻む「迷いなし」からは再び「RED JACKET」の曲に転じていくわけだが、千葉に比べると本当に驚くくらいにこの新作の曲が盛り上がっており、特に「Hi!」に関してはこの曲を待ってました!というような雰囲気さえ感じさせるくらいの盛り上がりっぷり。畠山は先週の千葉でのライブ時に
「千葉はいつもライブのノリがよくわからない」
と評していたが、埼玉でのこの盛り上がりを見ると、それはあながち間違っていないんじゃないかとすら思えるくらいに、この日の盛り上がりっぷりは凄まじいものがあった。それこそ、ミイラズが最も売れていた頃を彷彿とさせるような熱量があった。
近年のミイラズのライブはMCを最小回数に抑えながら曲を連発するというスタイルが定着しているのだが、畠山はファンから差し入れとしていただいた、坂本龍馬がラベルに描かれたビールを「めちゃ美味しい!」と言いながら飲み干しては、
「ここは楽屋にスーパーファミコンがあって、機材のセッティングをするよりも先にスーファミのセッティングをして、ストリートファイター2をやっていたら、ザンギエフを操作してたんだけど、バルログに全然勝てなくて(笑)
負けるのにムカついて叫んでたら、声が出なくなってしまった(笑)18時開演なのに17時45分くらいまでやってたからね(笑)」
と自身のこの日の喉の不調が、楽屋にあったゲームのせいであることを告げ、「ザンギエフは必殺技を3発食らわせれば勝てる」などのスト2トークで同世代の爆笑をかっさらうと、
「節分にちなんだ曲を…」
と言って「Get Money」を演奏しようとするが、ケイゾーに
「なんの関連性もない!(笑)」
と突っ込まれる。畠山的には「Money」を連呼していると「豆」に聞こえるからということだが、常に酒を飲みながらMCをするため、時にはグダグダの仲間うちトークになりがちな畠山の暴走にしっかりとツッコミを入れて会話として成立させている(しかもツッコミの言葉のチョイスがさすがに畠山と長年一緒にやっているだけはある)ケイゾーはもはやミイラズの音楽的にも人間性的にも欠かせない存在であり、ケイゾーのツッコミでどれだけの畠山のネタが笑いを与えてきたことか。そういう意味でもケイゾーの存在は年々バンドにとって大きくなってきている。
その後はことあるごとに
「節分の思い出を歌った曲で…」
と曲を紹介してから演奏に入るのだが、全く節分と関係ない「観覧車~」では歌い始めてからすぐに
「嘘に決まってんじゃん!(笑)観覧車の中に節分の豆があったらヤバイでしょ!(笑)」
と言ってやり直し、
「三国志も節分と深い関係が…ないな(笑)」
と結局節分は後付け以外の何ものでもないことがよくわかる終盤は、かつて芸人を目指していたというサポートドラマーのまのに畠山が「一発ギャグやって観客のテンション上げて」と無茶振りするも、
「自分が面白くないってわかったから芸人になるのやめたんだって!」
とぶっちぎりながら、ミイラズという名前を冠したバンドのことを再定義するかのような「ヤグルマギク」からラストスパートを迎えるのだが、「ラストナンバー」「僕らは」というあたりの定番曲では畠山がマイクスタンドから自身の体を少し離すと、場内から大合唱が巻き起こり、そしてラストは最新作からの「DAWN」でリフを主体にした性急なギターロックというかつてと変わらないミイラズの軸をしっかり見せてから、メンバーはステージを去っていった。
やたらと長いアンコール待ち時間だっただけに、まぁ節分らしい何かを仕込んでくるだろうと思っていたら、開演時と同様に「鬼は外 福は内」というSEが流れて、豆を撒く人の格好(なんて呼べばいいのかわからないけど、徳川家の家紋が入った着物みたいなやつ)をした畠山と、鬼のお面をつけたケイゾーがステージに。真彦とまのは特に何も変わらず。
よって、入場時に配られた豆を畠山以外のメンバーに向かって観客が投げ込むのだが、豆をそのまま撒くとライブハウスが汚れて出禁になるということで(その際の土下座担当はケイゾーであり、ケイゾーも「土下座で済むんならいくらでもしますよ(笑)」と土下座に抵抗はないらしい)、袋に入った状態のままメンバーに投げることに。なので客席からステージに向かって袋状のものが飛び交いまくるというカオスな状況になったが、
「鬼は外」は観客からステージへ
「福は内」はステージから客席へ
ということで、畠山もステージから豆の入った袋を撒くのだが、その袋にはメンバーのサインが入っているというファンサービスを加えたものであった。
そしてこのタイミングで毎年恒例のファン感謝祭的なライブイベント「Pyramid de 427」が今年も開催されることを発表。おそらくスターウォーズを意識した映像を作ることを匂わせていたが、去年の映像が「ララランド」から着想を得たはずなのに全然関係ない内容になっていたので、最終的には畠山がメンバーをいじりまくる内容になると思われる。去年はまだバンドに加わっていなかったまのの出演はあるのだろうか。
その発表をしているうちにスタッフと畠山以外のメンバーがステージに散らばった豆の袋を片付けると、まだ喋り足りない、終わりたくないとばかりに畠山がメンバーにMCを振りまくるのだが、ケイゾーの必死の制止によって「マジか。~」から曲を演奏し始める。
しかしながらこのラストの盛り上がりはこの日で最も凄まじく、畠山はあえてマイクから離れて観客に歌わせたり(声の調子もアンコール時にはそこまで気にならなくなっていた)という盛り上がってるからこそファンに委ねるところは委ね、「プロタゴニストの一日は」ではダイバーまで発生するという事態にまでなり、その熱狂はラストの「CANのジャケット~」まで続いてライブハウスの中を熱気が充満するという、ステージも客席も完全燃焼を見せると、演奏を終えた畠山は満足そうな笑顔を見せながら何度も何度も「ありがとう!」と観客に告げてからステージを去って楽屋へ向かっていった。開演前は倒せなかったバルログを倒すために。
かつて、絶頂期のミイラズのライブでは激しいモッシュが起こるのは当たり前、ダイバーが出るのも日常茶飯事というくらいにフィジカルに楽しむようなものだった。しかし人気が下降するにつれて客席には隙間が目立つようになり、みんながみんな前の方に押し寄せてモッシュしたりして楽しむという機会は減ってきていた。だがこの日の満員の客席でモッシュが起こっているのを見て、ミイラズのライブはそういう状況の時にさらに真価を発揮するということが改めてわかったような気がした。
メンバーの演奏によって観客も盛り上がり、そうして観客が盛り上がっている様子を見てメンバーがさらに熱い演奏をするという理想的な相乗効果。今はまだこのキャパでしかその関係性を作ることはできないが、畠山の脳内にはもっとデカいステージでまたそうした状況になっているイメージが描けているはず。きっとその時は全盛期よりももっと楽しい経験ができるはず。だってあの頃とはバンドとファンの関係性が全然違うから。
結局、豆を投げ合う以外はツアーと何ら内容は変わらないものだったが、2月3日だからといって節分にちなんだライブをやるアーティストというのはほとんどいないはず。(全然そういうことをやっている人が思い浮かばない)
だがミイラズはそれをやる。ハロウィンにも毎年仮装大会を開催しているし、そうした年中行事が好きなのかもしれないが、その根底にあるのは来てくれる人たちに少しでも楽しんでもらいたいという精神である。でなければわざわざこんなことはしないし、する必要もない。来年以降にまた節分ライブをやるのかは不透明だし、今の所誰もなんのアイデアもないみたいだが、ツアーなどの予定がなくても節分には恒例のワンマンをやる、っていう習慣がバンドにできれば、1年に何日かは必ずミイラズのライブが見れる日ができる。ファンとしてはそれほど嬉しいことは他にないだろう。
1.スーパーフレア
2.check it out! check it out! check it out! check it out!
3.ふぁっきゅー
4.RED
5.バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を拒むマエストロのとある一日
6.るーざー
7.WAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!
8.パンドラの箱、ツンデレっすね
9.つーか、っつーか
10.迷いなし
11.失敗作
12.Hi!
13.Get Money
14.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
15.China Dream
16.イメージ
17.ヤグルマギク
18.ラストナンバー
19.僕らは
20.DAWN
encore
21.マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。
22.プロタゴニストの一日は
23.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
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