「EXPLOSION OF MUSIC MONSTERS」 出演:THE BAWDIES / 9mm Parabellum Bullet / the dresscodes with B @新木場STUDIO COAST 11/26
- 2017/11/27
- 00:37
THE BAWDIESが「これまでに対バンしたバンドのうち、モンスター級のバンドだけを集めてもう一度対バンする」という、武者修行的な対バンツアー。
すでに名古屋ではSiM、大阪ではマキシマム ザ ホルモンというモンスターでしかないようなバンドと対バンを終えているが、ファイナルである東京の新木場STUDIO COASTでは9mm Parabellum Bulletとドレスコーズというかつて何度も対バンを行なってきた盟友バンドとの3マンとなった。
またこの日はこちらもまた盟友である、石毛輝とノブの2人が転換中のDJとしても参加。入場後からそれらしいダンスミュージックがガンガン流れているのだが、ステージ近辺には姿が見えず、どこでDJやってるんだ?と思ったら入口の真上のバルコニーという実にわかりづらい場所にいた。
「10年くらいの付き合いになるTHE BAWDIESのために、みんなバカになって踊ろうぜー!」
と言うと、the telephones「A.B.C.Disco」をかけ、石毛はマイクを持って歌い、ノブはバルコニーにあった柵を持ち上げたり、テーブルの上に立ち上がったりというあいかわらずの自由っぷりを見せ、最後にはかつてthe telephonesとTHE BAWDIESとともにKINGSを形成していた、PILLS EMPIREの曲をかけたりと、石毛とノブが今でもあの頃に一緒にやっていた(KINGSが最後に開催されたのもこのCOASTだった)仲間達のことを大切に思っていて、telephonesを好きな人たちが今でもこんなにいるというのがわかるくらいに開演前から盛り上がっていたのが本当に嬉しかった。
・ドレスコーズ with B
今回の目玉の一つ。志磨遼平が1人になってからは様々なバンドを従えてライブを行なってきたドレスコーズが、THE BAWDIESを従えたwith Bという、最近テレビなどでよく聞く名義となって出演。
先にwith BであるTHE BAWDIESのメンバーがステージに登場すると、やはりROYがステージ中央ではなくてやや下手の後ろにいるというのは違和感があるが、衣装が黒いスーツに戻っている。
そのwith BがTHE BAWDIES「YOU GOTTA DANCE」を演奏し始めると、こちらも黒いスーツを着て、ロックンロールの色気にあふれた志磨遼平がステージに現れ、「YOU GOTTA DANCE」の上で「ゴッホ」を歌い始めるというマッシュアップバージョンを演奏。もうこの段階で「これはどうなるんだ!?」という期待感しかない。
1人になってからは志磨遼平は毛皮のマリーズ時代の曲もライブでやるようになっているが、この日も「REBEL SONG」をTHE BAWDIESが演奏。もう昔からずっと聴いているであろう曲なだけに全く違和感がないというか、今毛皮のマリーズとしてこの編成でライブをやっていただきたいくらい。
「僕の大好きな、THE BAWDIESの曲をやります!」
と言って演奏されたのは「LEMONADE」だが、当然歌うのはROYではなくて、志磨遼平。志磨遼平は歌詞を自身で訳したと思われる日本語詞で歌うのだが、どちらかというと意味というよりも響き重視の日本語だったと思われる。
しかしながらどうにも慣れないのは、やはり「人生で初めて」というベース専任のROYだが、それによってキャラすらも定まっておらず、志磨遼平を「アニキ」と呼ぶ謎のキャラに。
そのアニキとかつて一緒に作り、SMAPに提供した「I Wanna Be Your Man」をついにセルフカバーして演奏したのだが、これが本当にTHE BAWDIESと毛皮のマリーズでしかないようなロックンロールで、これを本当にあのSMAPが歌っていたのかというのが全くイメージできないが、SMAPの解散騒動で世の中が持ちきりの時に志磨遼平が
「ROYちゃん、僕らが作った曲をSMAPが歌ってくれたんだよね。夢みたいだったね」
とツイートしていたように、そこに彼らは一切の妥協もなく、ただひたすらに自分たちの持てる力を全て駆使してこの曲を作った。だからこうしてこのメンバーで演奏しても全く違和感がない曲になっている。
「THE BAWDIESと毛皮のマリーズが出会った時、マリーズが怖くて話しかけられなくて。志磨君は便所スリッパみたいなの履いてるし、ベースの女の人はなぜかめちゃセクシーだし。
そしたらマリーズのリハでドラムの富士山君がスネアを破っちゃって。あたふたしてたら、なぜかうちのMARCYが富士山君に話しかけて、自分のスネアを貸してて。で、マリーズの本番終わって、スネアが戻ってきたらボコボコにぶっ壊れてた(笑)」
と15年くらい前の話を本当に楽しそうに語り(この日MARCYが叩いていたドラムセットも富士山のものを引っ張り出してきたらしい)、その毛皮のマリーズの「コミック・ジェネレイション」「ビューティフル」という今でも決して色褪せない名曲を連発し、ラストの「愛に気をつけてね」ではwith Bのメンバーたちを紹介を挟み、
「BABY BABY あんたなんか」
のコーラスを合唱するファンの元に志磨遼平が靴をしっかり脱いで、痛い思いをしないように最大限の配慮をしながらダイブして歌う。
ステージに志磨遼平が戻るとビシッと演奏を締め、さらにその後に5人が横一列に並んでwith Bで振り返るというポーズを取って、このあまりに特別過ぎたライブは幕を閉じた。
毛皮のマリーズは解散して志磨遼平はドレスコーズになり、さらにそのドレスコーズもメンバーが全員いなくなった。かたやTHE BAWDIESは武道館や横浜アリーナにも立ち、変わらずに続けている。その道のりに長い年月が経ったことを感じずにはいられないが、こうしてステージに立てば、今でもただただ純粋にロックンロールを楽しむ男たちだった頃に戻れる。いや、このライブを見る限り、この5人に関してはそこは全く変わっていないのかもしれない。
1.ゴッホ
2.REBEL SONG
3.LEMONADE
4.I Wanna Be Your Man
5.コミック・ジェネレイション
6.ビューティフル
7.愛に気をつけてね
ビューティフル
https://youtu.be/iXCytb9TvrI
・9mm Parabellum Bullet
2番手は9mm。この日はツアー時のfolca為川ではなく、HEREの武田を迎えての4人編成。
「サクリファイス」「ガラスの街のアリス」という近年の曲の2連発でスタートするのだが、のっけから完全に気合いが入りまくっているように感じるのは、ドレスコーズ with Bのライブを見ていたからだろうが、「Cold Edge」では和彦がアウトロの轟音パートでベースを置き、デスボイスをシャウトしてるだけの人になるくらいの暴れっぷりに。
9mmは、というか卓郎はビックリするくらいに何年経ってもMCが全く上手くならない男だが、
「みなさん、外は非常に寒いですけども…」
とTHE BAWDIESのROYのモノマネ(非常に似ていてたのだが活字にすると何も伝わらないのが残念でならない)で喋り始めると、9mmのライブMCとは思えないくらいの爆笑と歓声が上がり、
「寒いですけども、みなさんは寒くなんかないですよね、ええ。それはみなさんのハートに火がついてるからですよね!」
とROYのモノマネを貫いたままで「ハートに火をつけて」に突入。さらに「Black Market Blues」では歌詞をご当地ネタに変える部分を「新木場」ではなく「EXPLOSION OF MUSIC MONSTERS」に言い換えるのだが、これを卓郎が噛まないで早口で言えたことにビックリ。
「THE BAWDIESとはもう10年くらいの付き合いになるんだが、いろんな思い出があって…。例えば一緒にツアーを回った時に神戸から新幹線で帰ってくる4時間の間、メンバー全員で英語を使わないで会話するっていうルールで喋ったり(笑)
だから「ニルヴァーナ」っていうバンドを「涅槃」って言い換えたり(笑)」
と、かつてのツアー時の思い出を話したりしたのだが、このネタで1番笑っていたのはバルコニーのDJブースにいた石毛輝だった。
「その頃、俺たちがメジャーデビューした時に出した曲を!」
と言って演奏されたのは「Discommunication」で、まぁそうだろうなぁとは思ったが、頭の片隅で「The World」やらないかなぁと思ったのは(一応プレデビュー盤に収録されて、「Discommunication」より先に世に出たという意味で)自分だけだろうか。
滝のギターのタッピングギターの音を流す「ロング・グッドバイ」、大合唱が轟いた「新しい光」という新旧のバランスが良くなってきたのは本当にサポートの武田(ツアーでは為川も本当にいろんな曲を演奏してくれていた)に感謝だが、ツアーを経た最大の収穫は「Waltz~」の中でも屈指の名曲であり、ライブ映えする「太陽が欲しいだけ」が完全にライブの締め曲として成長したこと。これまでは9mmのライブの締め曲と言えば「Punishment」を望んでいたが、もはやこれからはこの曲になっていくんじゃないかという予感すらある。
卓郎はこの日MCで、
「俺は1983年生まれなんだが、今日の出演者はみんなずっと一緒にやってきた同世代の仲間達で。それがこうやって大きいところで一緒にできるっていうのは、みんな色々なことがあるけれどさ、本当に楽しいことだよね」
と言っていた。その「色々なこと」には、いしわたり淳治プロデュースという同門の先輩であるチャットモンチーが解散という道を選んだことも含まれているんじゃないか、とも思う。単なるプロデューサーが一緒というだけではなく、この2組はお互いをずっとリスペクトし合って一緒に歩んできたし、滝がライブができなくなってバンドの形が変わる時、すでに「絶対このメンバーでなければ成立しないのに形が変わったバンド」となっていたチャットモンチーの姿から続けることと止まらないことの大事さと勇気をもらっていたはずだから。
だからこそ、最後にまた一緒にライブをやる機会があって欲しいんだよなぁ…。
1.サクリファイス
2.ガラスの街のアリス
3.Cold Edge
4.ハートに火をつけて
5.Black Market Blues
6.バベルのこどもたち
7.Discommunication
8.ロング・グッドバイ
9.新しい光
10.太陽が欲しいだけ
サクリファイス
https://youtu.be/CVNy1p3CrVM
転換中もDJを務めるのは石毛&ノブだが、
「THE BAWDIESと俺たちと言えばこの曲でしょ!」
と、the telephonesのトリビュートアルバムでTHE BAWDIESがロックンロールに生まれ変わったカバーで参加した「sick rocks」(この日かけたのはtelephonesバージョン)をかけ、さらに
「ずっと一緒にやってきたTHE BAWDIESへ愛を送ります!」
と言ってかけたのはやはり「Love&DISCO」で、ノブはいつの間にか客席に突入して走り回るというtelephones時代とまるで変わらない自由っぷりを見せたが、THE BAWDIESへの愛を感じるとともに、活動休止から2年が経った今でも手拍子やコーラスのタイミングを全くみんなが忘れていないというtelephones peopleのtelephonesへの愛を感じた。それを見ると、telephonesのライブの楽しかった思い出が蘇ってくる。その楽しさは、バンドの音楽と、そこに集まった人たちが最高だったから生まれたものだった。
・THE BAWDIES
そしてそんなモンスターたちの後にステージに登場するのが、我らがTHE BAWDIES。
おなじみウィルソン・ピケット「ダンス天国」のSEで、with Bの時とは正反対の白いスーツを着てステージに現れると、いつもとは違う音出し…と思っていたら、これは9mmの「ハートに火をつけて」である。完全にガレージロックンロールと化した「ハートに火をつけて」のイントロ部分を演奏してから、
「乗り遅れないでくださいよ!」
と「IT'S TOO LATE」でスタート。いきなり漲りまくっているのはこの日はすでに1本ライブをやっているからかもしれないが、特にJIMのギターが物理的にも音的にも踊りまくっている。もうこの日が楽しくてしょうがないというのをそのプレイがこれでもかと体現している。
序盤から「YOU GOTTA DANCE」で揺らしまくると、with Bの時にROYが真ん中以外の場所に立つのに慣れていなくてガチガチになっていた、というカッコよく見えてもどこか可愛らしさも感じるエピソードから、
「各地でモンスターと対バンするはずだったんですが、名古屋では召喚の呪文を間違えてSiMという悪魔を呼び、大阪でもやはり間違えてマキシマム ザ ホルモンという破壊の神を召喚してしまいました。
そして今日…完全に友達です(笑)
ただただ友達と楽しくライブやろうじゃないかと、それだけです(笑)」
とライブタイトルが変わってきそうなMCで笑わせると、「EMOTION POTION」では曲中のブレイク部分のシャウトをMARCYに無茶振りし、ROYがカウントしてわかりやすくバトンを渡しているのに入れず、
「ドラマーがカウントで入れないって致命的過ぎますよ?(笑)」
とさらにイジられるネタを作ってしまう。もちろんMARCYのシャウトは弱々しいもので、
「間違えてモンスターの生贄に捧げる妖精を呼んでしまいました(笑)
みなさん、MARCYさんにシャウトってやつをどうやるかを見せつけてください!」
とやはり観客がシャウトするのだが、その直後のこの曲の爆裂っぷりは何度見ても凄い。8年前に初めて見た時から衝撃的だったが、それが全く薄らぐことがない。
TAXMANボーカル曲の「B.P.B」で踊らせ飛び跳ねさせると、この日のミドル曲枠は定番の「LEMONADE」をすでにwith Bのライブでやっているため、
「みなさん、心のスポーツブラジャーを水着に変えたつもりで聴いてください」
と言って久々の「THE SEVEN SEAS」。「LEMONADE」が完璧に定番化し過ぎているし、リリース時もミドル曲シングルが続いたことでそんなに評判が良かった曲とは言えないが、こうして聴くとこの叙情性を感じさせるタイプの曲もTHE BAWDIESの武器の一つであると実感できる。
ドレスコーズ with Bのライブでいじりまくった、元毛皮のマリーズのドラムの富士山がこの日ライブを見に来ているという、ファンには非常に嬉しい情報も、先ほどのいじりがあったため、やはりネタ的に使われながら、ROYとTAXMANのツインボーカルによって爽やかさを感じさせるポップな「KICKS!」、ドラマ主題歌としてヒットした「ROCK ME BABY」とさながらベスト的な選曲で進む中、
「下から勢いある後輩も出てきてる中でこうしてずっと一緒にやってる仲間たちとこうやってライブして。馴れ合いって言われるかもしれないけど、こんな楽しいなら馴れ合いも悪くないよね!」
とJIMが核心を突く。対バンという言葉がある通り、これこそがロックバンドの戦い方だから。この日の楽しさを最も簡潔に表していたのがこのMCだった。
そして「A NEW DAY IS COMIN'」からは大合唱しまくりの怒涛のクライマックスへ。その合唱パートではSEで使用している「ダンス天国」のフレーズも使われたのだが、フェスなどで観客にシャウトさせると思ったようなリアクションが返ってこなくてROYがガッカリしてやり直すという小芝居もやっているが、それも必要ないくらいに終始大きなシャウトが響きまくっていたのは、さすがにこれまでに何度もTHE BAWDIESのライブを見に来ているであろう観客たちである。
そしてラストの「JUST BE COOL」では観客が飛び跳ねまくるというのは変わらないのだが、曲の細かい部分をアレンジしていた。これはこのくらいの長めの尺の中で最後に演奏する時のためのアレンジなのか、それとも何度も演奏していく中で変えた方がいいという結論に至ったのか。
アンコールですぐさまメンバーが登場すると、缶ビールを空けたTAXMANがなぜか口に含んだビールをROYに吹きかけるというテンションの高さを見せるも、ROYからは冷たくあしらわれる。
JIMはドレスコーズ with Bで、いつもと違うギターを弾こうと考えた結果、2度目の武道館ワンマンで引退させたビンテージギターを再びライブで復活させた、という永遠のギター小僧らしいMCをして会場をエモくするが、もう一方のギター小僧のTAXMANは
「今日ライブが終わった後のビールは今までで1番美味しいだろうから、昨日久しぶりに休肝日を設けた」
という何にもエモくなる要素がないエピソードで、やはりROYに冷たくあしらわれる。
そして演奏されたのは、荒々しいガレージロックの「TWISTIN' ANNIE」だが、まさかこのアンコールで今となってはレア曲(というかTHE BAWDIESは定番曲以外のアルバム曲はすべてレア曲になりがち)と言えるこの曲をブッ込んでくるという意外さを見せるが(リクエストライブとなる年明けのクアトロツアーの布石?)、まだ終わりではないのがわかっているのは、あの曲をまだやっていないから。
それはやはり「HOT DOG」なのだが、今回の寸劇はROYが日本の番長になろうとしているところに、各地方の番長である志磨遼平と9mm卓郎から挑戦状が届く、というものであり、ということはステージに2人が登場するのだが、それだけにとどまらず、9mmからは和彦、さらに石毛&ノブまでもがステージに現れ、和彦がベースを持つと、ROY、志磨遼平、卓郎、石毛が順番に歌うというオールスターボーカルでの「HOT DOG」に。マラカスを持ったノブはステージを走り回りながら踊りまくるのだが、これまでに数え切れないくらいに楽しい思いをさせてきてくれたこの曲の中でも、これまでで最高レベルの楽しさだった。それは客席だけではなくて、ステージ上も本当に楽しそうだった。ずっと一緒に戦ってきた仲間だけど、それぞれ形が変わったり、状況が変わったりもしてきた。それでもこうしてたまに一緒にステージに立てば、こんなにみんなで笑顔になれる。その景色を作れる「HOT DOG」は、もはやthe telephonesの「Love&DISCO」と同じレベルのアンセムにまでなったのかもしれない。
そんなオールスター的な共演を終えると、「HOT DOG」には参加しなかった9mmのかみじょうとサポートの武田もステージに登場し、全員揃っての恒例のTAXMANのわっしょいで締め。しかし、説明があまりに長くなり、JIMは志磨遼平や和彦に缶ビールを振る舞うという、TAXMANとROYが見ていないところで先に乾杯をしていた。
このメンバーでの再会を願ってのわっしょいを無事に終えると、全員がピックを客席にばらまきまくる。かなり長いことピックを撒いていたが、みんな(特にTAXMANとROY)帰りたくなかったのだ。あまりに楽しすぎたから。
ハートに火をつけて (イントロ)
1.IT'S TOO LATE
2.NO WAY
3.YOU GOTTA DANCE
4.THE EDGE
5.EMOTION POTION
6.B.P.B
7.THE SEVEN SEAS
8.KICKS!
9.ROCK ME BABY
10.A NEW DAY IS COMIN'
11.SING YOUR SONG
12.JUST BE COOL
encore
13.TWISTIN' ANNIE
14.HOT DOG w/ 志磨遼平、菅原卓郎、中村和彦、石毛輝、ノブ
HOT DOG
https://youtu.be/gOqNlnPuWEU
かつて横浜アリーナまで登りつめた様を見てきただけに、我々はついついTHE BAWDIESには高い要求をしてしまいがちだ。それが日本のロックンロールを引っ張ることにもなるのをわかっているから。
でもTHE BAWDIESは今や右肩上がりのバンドではないし、夏フェスでは動員が厳しい場面も何度か見た。今の定番曲を上回るくらいの新しい必殺曲が生まれれば…とか思ったりすることもあるけど、こんなに楽しいライブをやってくれるんならもうそんなことはどうだっていいのかもしれない。これからもロックンロールに転がり続けてさえいてくれれば。実はこの世代ですら、形が変わらずにずっと続いているバンドは少なくなってきてしまっているのだから。
Next→ 11/27 the HIATUS @新木場STUDIO COAST
すでに名古屋ではSiM、大阪ではマキシマム ザ ホルモンというモンスターでしかないようなバンドと対バンを終えているが、ファイナルである東京の新木場STUDIO COASTでは9mm Parabellum Bulletとドレスコーズというかつて何度も対バンを行なってきた盟友バンドとの3マンとなった。
またこの日はこちらもまた盟友である、石毛輝とノブの2人が転換中のDJとしても参加。入場後からそれらしいダンスミュージックがガンガン流れているのだが、ステージ近辺には姿が見えず、どこでDJやってるんだ?と思ったら入口の真上のバルコニーという実にわかりづらい場所にいた。
「10年くらいの付き合いになるTHE BAWDIESのために、みんなバカになって踊ろうぜー!」
と言うと、the telephones「A.B.C.Disco」をかけ、石毛はマイクを持って歌い、ノブはバルコニーにあった柵を持ち上げたり、テーブルの上に立ち上がったりというあいかわらずの自由っぷりを見せ、最後にはかつてthe telephonesとTHE BAWDIESとともにKINGSを形成していた、PILLS EMPIREの曲をかけたりと、石毛とノブが今でもあの頃に一緒にやっていた(KINGSが最後に開催されたのもこのCOASTだった)仲間達のことを大切に思っていて、telephonesを好きな人たちが今でもこんなにいるというのがわかるくらいに開演前から盛り上がっていたのが本当に嬉しかった。
・ドレスコーズ with B
今回の目玉の一つ。志磨遼平が1人になってからは様々なバンドを従えてライブを行なってきたドレスコーズが、THE BAWDIESを従えたwith Bという、最近テレビなどでよく聞く名義となって出演。
先にwith BであるTHE BAWDIESのメンバーがステージに登場すると、やはりROYがステージ中央ではなくてやや下手の後ろにいるというのは違和感があるが、衣装が黒いスーツに戻っている。
そのwith BがTHE BAWDIES「YOU GOTTA DANCE」を演奏し始めると、こちらも黒いスーツを着て、ロックンロールの色気にあふれた志磨遼平がステージに現れ、「YOU GOTTA DANCE」の上で「ゴッホ」を歌い始めるというマッシュアップバージョンを演奏。もうこの段階で「これはどうなるんだ!?」という期待感しかない。
1人になってからは志磨遼平は毛皮のマリーズ時代の曲もライブでやるようになっているが、この日も「REBEL SONG」をTHE BAWDIESが演奏。もう昔からずっと聴いているであろう曲なだけに全く違和感がないというか、今毛皮のマリーズとしてこの編成でライブをやっていただきたいくらい。
「僕の大好きな、THE BAWDIESの曲をやります!」
と言って演奏されたのは「LEMONADE」だが、当然歌うのはROYではなくて、志磨遼平。志磨遼平は歌詞を自身で訳したと思われる日本語詞で歌うのだが、どちらかというと意味というよりも響き重視の日本語だったと思われる。
しかしながらどうにも慣れないのは、やはり「人生で初めて」というベース専任のROYだが、それによってキャラすらも定まっておらず、志磨遼平を「アニキ」と呼ぶ謎のキャラに。
そのアニキとかつて一緒に作り、SMAPに提供した「I Wanna Be Your Man」をついにセルフカバーして演奏したのだが、これが本当にTHE BAWDIESと毛皮のマリーズでしかないようなロックンロールで、これを本当にあのSMAPが歌っていたのかというのが全くイメージできないが、SMAPの解散騒動で世の中が持ちきりの時に志磨遼平が
「ROYちゃん、僕らが作った曲をSMAPが歌ってくれたんだよね。夢みたいだったね」
とツイートしていたように、そこに彼らは一切の妥協もなく、ただひたすらに自分たちの持てる力を全て駆使してこの曲を作った。だからこうしてこのメンバーで演奏しても全く違和感がない曲になっている。
「THE BAWDIESと毛皮のマリーズが出会った時、マリーズが怖くて話しかけられなくて。志磨君は便所スリッパみたいなの履いてるし、ベースの女の人はなぜかめちゃセクシーだし。
そしたらマリーズのリハでドラムの富士山君がスネアを破っちゃって。あたふたしてたら、なぜかうちのMARCYが富士山君に話しかけて、自分のスネアを貸してて。で、マリーズの本番終わって、スネアが戻ってきたらボコボコにぶっ壊れてた(笑)」
と15年くらい前の話を本当に楽しそうに語り(この日MARCYが叩いていたドラムセットも富士山のものを引っ張り出してきたらしい)、その毛皮のマリーズの「コミック・ジェネレイション」「ビューティフル」という今でも決して色褪せない名曲を連発し、ラストの「愛に気をつけてね」ではwith Bのメンバーたちを紹介を挟み、
「BABY BABY あんたなんか」
のコーラスを合唱するファンの元に志磨遼平が靴をしっかり脱いで、痛い思いをしないように最大限の配慮をしながらダイブして歌う。
ステージに志磨遼平が戻るとビシッと演奏を締め、さらにその後に5人が横一列に並んでwith Bで振り返るというポーズを取って、このあまりに特別過ぎたライブは幕を閉じた。
毛皮のマリーズは解散して志磨遼平はドレスコーズになり、さらにそのドレスコーズもメンバーが全員いなくなった。かたやTHE BAWDIESは武道館や横浜アリーナにも立ち、変わらずに続けている。その道のりに長い年月が経ったことを感じずにはいられないが、こうしてステージに立てば、今でもただただ純粋にロックンロールを楽しむ男たちだった頃に戻れる。いや、このライブを見る限り、この5人に関してはそこは全く変わっていないのかもしれない。
1.ゴッホ
2.REBEL SONG
3.LEMONADE
4.I Wanna Be Your Man
5.コミック・ジェネレイション
6.ビューティフル
7.愛に気をつけてね
ビューティフル
https://youtu.be/iXCytb9TvrI
・9mm Parabellum Bullet
2番手は9mm。この日はツアー時のfolca為川ではなく、HEREの武田を迎えての4人編成。
「サクリファイス」「ガラスの街のアリス」という近年の曲の2連発でスタートするのだが、のっけから完全に気合いが入りまくっているように感じるのは、ドレスコーズ with Bのライブを見ていたからだろうが、「Cold Edge」では和彦がアウトロの轟音パートでベースを置き、デスボイスをシャウトしてるだけの人になるくらいの暴れっぷりに。
9mmは、というか卓郎はビックリするくらいに何年経ってもMCが全く上手くならない男だが、
「みなさん、外は非常に寒いですけども…」
とTHE BAWDIESのROYのモノマネ(非常に似ていてたのだが活字にすると何も伝わらないのが残念でならない)で喋り始めると、9mmのライブMCとは思えないくらいの爆笑と歓声が上がり、
「寒いですけども、みなさんは寒くなんかないですよね、ええ。それはみなさんのハートに火がついてるからですよね!」
とROYのモノマネを貫いたままで「ハートに火をつけて」に突入。さらに「Black Market Blues」では歌詞をご当地ネタに変える部分を「新木場」ではなく「EXPLOSION OF MUSIC MONSTERS」に言い換えるのだが、これを卓郎が噛まないで早口で言えたことにビックリ。
「THE BAWDIESとはもう10年くらいの付き合いになるんだが、いろんな思い出があって…。例えば一緒にツアーを回った時に神戸から新幹線で帰ってくる4時間の間、メンバー全員で英語を使わないで会話するっていうルールで喋ったり(笑)
だから「ニルヴァーナ」っていうバンドを「涅槃」って言い換えたり(笑)」
と、かつてのツアー時の思い出を話したりしたのだが、このネタで1番笑っていたのはバルコニーのDJブースにいた石毛輝だった。
「その頃、俺たちがメジャーデビューした時に出した曲を!」
と言って演奏されたのは「Discommunication」で、まぁそうだろうなぁとは思ったが、頭の片隅で「The World」やらないかなぁと思ったのは(一応プレデビュー盤に収録されて、「Discommunication」より先に世に出たという意味で)自分だけだろうか。
滝のギターのタッピングギターの音を流す「ロング・グッドバイ」、大合唱が轟いた「新しい光」という新旧のバランスが良くなってきたのは本当にサポートの武田(ツアーでは為川も本当にいろんな曲を演奏してくれていた)に感謝だが、ツアーを経た最大の収穫は「Waltz~」の中でも屈指の名曲であり、ライブ映えする「太陽が欲しいだけ」が完全にライブの締め曲として成長したこと。これまでは9mmのライブの締め曲と言えば「Punishment」を望んでいたが、もはやこれからはこの曲になっていくんじゃないかという予感すらある。
卓郎はこの日MCで、
「俺は1983年生まれなんだが、今日の出演者はみんなずっと一緒にやってきた同世代の仲間達で。それがこうやって大きいところで一緒にできるっていうのは、みんな色々なことがあるけれどさ、本当に楽しいことだよね」
と言っていた。その「色々なこと」には、いしわたり淳治プロデュースという同門の先輩であるチャットモンチーが解散という道を選んだことも含まれているんじゃないか、とも思う。単なるプロデューサーが一緒というだけではなく、この2組はお互いをずっとリスペクトし合って一緒に歩んできたし、滝がライブができなくなってバンドの形が変わる時、すでに「絶対このメンバーでなければ成立しないのに形が変わったバンド」となっていたチャットモンチーの姿から続けることと止まらないことの大事さと勇気をもらっていたはずだから。
だからこそ、最後にまた一緒にライブをやる機会があって欲しいんだよなぁ…。
1.サクリファイス
2.ガラスの街のアリス
3.Cold Edge
4.ハートに火をつけて
5.Black Market Blues
6.バベルのこどもたち
7.Discommunication
8.ロング・グッドバイ
9.新しい光
10.太陽が欲しいだけ
サクリファイス
https://youtu.be/CVNy1p3CrVM
転換中もDJを務めるのは石毛&ノブだが、
「THE BAWDIESと俺たちと言えばこの曲でしょ!」
と、the telephonesのトリビュートアルバムでTHE BAWDIESがロックンロールに生まれ変わったカバーで参加した「sick rocks」(この日かけたのはtelephonesバージョン)をかけ、さらに
「ずっと一緒にやってきたTHE BAWDIESへ愛を送ります!」
と言ってかけたのはやはり「Love&DISCO」で、ノブはいつの間にか客席に突入して走り回るというtelephones時代とまるで変わらない自由っぷりを見せたが、THE BAWDIESへの愛を感じるとともに、活動休止から2年が経った今でも手拍子やコーラスのタイミングを全くみんなが忘れていないというtelephones peopleのtelephonesへの愛を感じた。それを見ると、telephonesのライブの楽しかった思い出が蘇ってくる。その楽しさは、バンドの音楽と、そこに集まった人たちが最高だったから生まれたものだった。
・THE BAWDIES
そしてそんなモンスターたちの後にステージに登場するのが、我らがTHE BAWDIES。
おなじみウィルソン・ピケット「ダンス天国」のSEで、with Bの時とは正反対の白いスーツを着てステージに現れると、いつもとは違う音出し…と思っていたら、これは9mmの「ハートに火をつけて」である。完全にガレージロックンロールと化した「ハートに火をつけて」のイントロ部分を演奏してから、
「乗り遅れないでくださいよ!」
と「IT'S TOO LATE」でスタート。いきなり漲りまくっているのはこの日はすでに1本ライブをやっているからかもしれないが、特にJIMのギターが物理的にも音的にも踊りまくっている。もうこの日が楽しくてしょうがないというのをそのプレイがこれでもかと体現している。
序盤から「YOU GOTTA DANCE」で揺らしまくると、with Bの時にROYが真ん中以外の場所に立つのに慣れていなくてガチガチになっていた、というカッコよく見えてもどこか可愛らしさも感じるエピソードから、
「各地でモンスターと対バンするはずだったんですが、名古屋では召喚の呪文を間違えてSiMという悪魔を呼び、大阪でもやはり間違えてマキシマム ザ ホルモンという破壊の神を召喚してしまいました。
そして今日…完全に友達です(笑)
ただただ友達と楽しくライブやろうじゃないかと、それだけです(笑)」
とライブタイトルが変わってきそうなMCで笑わせると、「EMOTION POTION」では曲中のブレイク部分のシャウトをMARCYに無茶振りし、ROYがカウントしてわかりやすくバトンを渡しているのに入れず、
「ドラマーがカウントで入れないって致命的過ぎますよ?(笑)」
とさらにイジられるネタを作ってしまう。もちろんMARCYのシャウトは弱々しいもので、
「間違えてモンスターの生贄に捧げる妖精を呼んでしまいました(笑)
みなさん、MARCYさんにシャウトってやつをどうやるかを見せつけてください!」
とやはり観客がシャウトするのだが、その直後のこの曲の爆裂っぷりは何度見ても凄い。8年前に初めて見た時から衝撃的だったが、それが全く薄らぐことがない。
TAXMANボーカル曲の「B.P.B」で踊らせ飛び跳ねさせると、この日のミドル曲枠は定番の「LEMONADE」をすでにwith Bのライブでやっているため、
「みなさん、心のスポーツブラジャーを水着に変えたつもりで聴いてください」
と言って久々の「THE SEVEN SEAS」。「LEMONADE」が完璧に定番化し過ぎているし、リリース時もミドル曲シングルが続いたことでそんなに評判が良かった曲とは言えないが、こうして聴くとこの叙情性を感じさせるタイプの曲もTHE BAWDIESの武器の一つであると実感できる。
ドレスコーズ with Bのライブでいじりまくった、元毛皮のマリーズのドラムの富士山がこの日ライブを見に来ているという、ファンには非常に嬉しい情報も、先ほどのいじりがあったため、やはりネタ的に使われながら、ROYとTAXMANのツインボーカルによって爽やかさを感じさせるポップな「KICKS!」、ドラマ主題歌としてヒットした「ROCK ME BABY」とさながらベスト的な選曲で進む中、
「下から勢いある後輩も出てきてる中でこうしてずっと一緒にやってる仲間たちとこうやってライブして。馴れ合いって言われるかもしれないけど、こんな楽しいなら馴れ合いも悪くないよね!」
とJIMが核心を突く。対バンという言葉がある通り、これこそがロックバンドの戦い方だから。この日の楽しさを最も簡潔に表していたのがこのMCだった。
そして「A NEW DAY IS COMIN'」からは大合唱しまくりの怒涛のクライマックスへ。その合唱パートではSEで使用している「ダンス天国」のフレーズも使われたのだが、フェスなどで観客にシャウトさせると思ったようなリアクションが返ってこなくてROYがガッカリしてやり直すという小芝居もやっているが、それも必要ないくらいに終始大きなシャウトが響きまくっていたのは、さすがにこれまでに何度もTHE BAWDIESのライブを見に来ているであろう観客たちである。
そしてラストの「JUST BE COOL」では観客が飛び跳ねまくるというのは変わらないのだが、曲の細かい部分をアレンジしていた。これはこのくらいの長めの尺の中で最後に演奏する時のためのアレンジなのか、それとも何度も演奏していく中で変えた方がいいという結論に至ったのか。
アンコールですぐさまメンバーが登場すると、缶ビールを空けたTAXMANがなぜか口に含んだビールをROYに吹きかけるというテンションの高さを見せるも、ROYからは冷たくあしらわれる。
JIMはドレスコーズ with Bで、いつもと違うギターを弾こうと考えた結果、2度目の武道館ワンマンで引退させたビンテージギターを再びライブで復活させた、という永遠のギター小僧らしいMCをして会場をエモくするが、もう一方のギター小僧のTAXMANは
「今日ライブが終わった後のビールは今までで1番美味しいだろうから、昨日久しぶりに休肝日を設けた」
という何にもエモくなる要素がないエピソードで、やはりROYに冷たくあしらわれる。
そして演奏されたのは、荒々しいガレージロックの「TWISTIN' ANNIE」だが、まさかこのアンコールで今となってはレア曲(というかTHE BAWDIESは定番曲以外のアルバム曲はすべてレア曲になりがち)と言えるこの曲をブッ込んでくるという意外さを見せるが(リクエストライブとなる年明けのクアトロツアーの布石?)、まだ終わりではないのがわかっているのは、あの曲をまだやっていないから。
それはやはり「HOT DOG」なのだが、今回の寸劇はROYが日本の番長になろうとしているところに、各地方の番長である志磨遼平と9mm卓郎から挑戦状が届く、というものであり、ということはステージに2人が登場するのだが、それだけにとどまらず、9mmからは和彦、さらに石毛&ノブまでもがステージに現れ、和彦がベースを持つと、ROY、志磨遼平、卓郎、石毛が順番に歌うというオールスターボーカルでの「HOT DOG」に。マラカスを持ったノブはステージを走り回りながら踊りまくるのだが、これまでに数え切れないくらいに楽しい思いをさせてきてくれたこの曲の中でも、これまでで最高レベルの楽しさだった。それは客席だけではなくて、ステージ上も本当に楽しそうだった。ずっと一緒に戦ってきた仲間だけど、それぞれ形が変わったり、状況が変わったりもしてきた。それでもこうしてたまに一緒にステージに立てば、こんなにみんなで笑顔になれる。その景色を作れる「HOT DOG」は、もはやthe telephonesの「Love&DISCO」と同じレベルのアンセムにまでなったのかもしれない。
そんなオールスター的な共演を終えると、「HOT DOG」には参加しなかった9mmのかみじょうとサポートの武田もステージに登場し、全員揃っての恒例のTAXMANのわっしょいで締め。しかし、説明があまりに長くなり、JIMは志磨遼平や和彦に缶ビールを振る舞うという、TAXMANとROYが見ていないところで先に乾杯をしていた。
このメンバーでの再会を願ってのわっしょいを無事に終えると、全員がピックを客席にばらまきまくる。かなり長いことピックを撒いていたが、みんな(特にTAXMANとROY)帰りたくなかったのだ。あまりに楽しすぎたから。
ハートに火をつけて (イントロ)
1.IT'S TOO LATE
2.NO WAY
3.YOU GOTTA DANCE
4.THE EDGE
5.EMOTION POTION
6.B.P.B
7.THE SEVEN SEAS
8.KICKS!
9.ROCK ME BABY
10.A NEW DAY IS COMIN'
11.SING YOUR SONG
12.JUST BE COOL
encore
13.TWISTIN' ANNIE
14.HOT DOG w/ 志磨遼平、菅原卓郎、中村和彦、石毛輝、ノブ
HOT DOG
https://youtu.be/gOqNlnPuWEU
かつて横浜アリーナまで登りつめた様を見てきただけに、我々はついついTHE BAWDIESには高い要求をしてしまいがちだ。それが日本のロックンロールを引っ張ることにもなるのをわかっているから。
でもTHE BAWDIESは今や右肩上がりのバンドではないし、夏フェスでは動員が厳しい場面も何度か見た。今の定番曲を上回るくらいの新しい必殺曲が生まれれば…とか思ったりすることもあるけど、こんなに楽しいライブをやってくれるんならもうそんなことはどうだっていいのかもしれない。これからもロックンロールに転がり続けてさえいてくれれば。実はこの世代ですら、形が変わらずにずっと続いているバンドは少なくなってきてしまっているのだから。
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