The Mirraz ハローウィンウィン物語6 ~今年もビンビンビーン!!!!!! 君とウィンウィンウィーン!!!!!! 2017~ @TSUTAYA O-nest 10/28
- 2017/10/28
- 22:52
もはや全くと言っていいくらいに注目されていないが、何気にThe Mirraz(以下、ミイラズ)の勢いが凄まじい。
今年2月にはアルバム「ぼなぺてぃっ!!!」、1ヵ月後にはアルバム「Mr.kingKong」、5月には毎週新曲を配信、8月にはミニアルバム「バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を選択を探すマエストロとMoon Song Baby」、さらに先日にはミニアルバム「ヤグルマギク」をリリースという凄まじいリリースペース。自主レーベルになったからこそのやりたい放題っぷりである。
そんなミイラズが毎年恒例のハロウィンライブを今年も開催。スタッフ(いつも物販を担当している女性はチャイナ服)も全員仮装という撤退ぶりはいつも通りだが、これまでにルパンやガンダム、ジョジョなどの仮装をしてきたメンバーは果たして何の仮装をしてくるのかというのも楽しみ。
やはりいつもとは客席の様子も違う、ライブを見るような格好ではないというか、完全に様々なキャラのコスプレをした人たちが入り乱れるカオスな空気の中、18時を過ぎると近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」がSEとして流れ、この時点でこの日のメンバーのコスプレがなんなのかがわかるが、出てきたメンバーはやはり銀魂のコスプレをしており、坂田銀時のコスプレをしている畠山は髪まで銀に染めるという本気っぷりだが、他のメンバーはそこまで銀魂に詳しくないらしく、自分が誰のコスプレをしているのかよくわかっていない様子。
「スーパーフレア」「check it out~」「ふぁっきゅー」という冒頭の3連発はもはや近年のライブではおなじみの展開ではあるが、ついにサポートドラマーとしてまのたかしが定着したことにより、かつてのDJキノイくんによる打ち込みのドラムとはやはり音の迫力が段違い。これはまののドラマーとしての技量やスタイルもあるだろうが、早くもダイバーが発生するというのはバンドのサウンドが観客の心を高ぶらせていることの表れ。
今年リリースの「Mr.KingKong」からの「関係ないね」、「バタフライエフェクト~」のタイトル曲の1つである「バタフライエフェクト~」はミイラズの今のモードが完全にかつての言葉数の多いガレージロックに回帰していることを示しているが、続く「Get Money」も含め、配信限定という手を出しにくくもあるリリース形態の曲でありながら、観客みんながちゃんと曲を聴き込んできていて、その曲をしっかり歓迎しているという、かつての売れていた頃の曲だけを聴きに来ているわけではないということがよくわかる。それはバンドの出す曲のクオリティが、これだけハイペースになっても全く落ちていないということの証明でもあるが。
そして何よりも演奏しているメンバーが本当に楽しそうである。畠山やケイゾーが後ろを振り返ってドラムとリズムを合わせながら演奏するという、普通のバンドにとっては当たり前と言えるようなシーンですらも、つい最近までのミイラズのライブでは見れなかったもの。いじられ具合からも、まのがバンドに溶け込んでいるというのはよくわかるが、ミイラズ最大の救世主はこのサポートドラマーである。
ドラマー不在期は編成によく似合っていた、ダークなEDMを導入した「パンドラの箱~」「つーか、っつーか」もドラムが加わったことによって曲にさらに力強さが増しており、基本的にはDJ形態によるダンスミュージックであるEDMもこうしてドラムが生になると全く印象が変わるものだ、と思わされる。それはあくまでミイラズがバンドであるからかもしれないが。
近年のミイラズのライブはひたすらに曲を連発するという、かつてのグダグダなMCを排したストイックなスタイルになっているが、ここで一旦MC。珍しくギターの真彦がいじられ、ウィッグが1曲目で早くも取れたため、袴姿がコスプレでもなんでもなく、ただ単に「将棋が強そうな人」になってしまっている。ちなみに黒い衣装でバッチリ決めたケイゾーは、銀魂の近藤か土方か沖田か最後までわからず。
畠山はもはや「実写版出た方がいいんじゃない?」というハマり具合で、イケメンオーラが凄いが、ライブの合間にミイラズのファンの方がワイナリーをしているというワインを飲んでおり、実際にそのワイナリーの方はこのライブの客席にいたのだが、ワインの解説は完全無視というドSっぷり。しかし3000円という値段だけはしっかり聞く(笑)
久しぶりの曲と言って演奏された「走れ!魔法使い」「ゾンゾンゾンビーズ」はいかにもハロウィンならではの選曲で、リリース時はメジャーに行った影響からか、歌詞から毒がほとんどなくなって「ミイラズらしくない」と批判的な意見も多かった「観覧車~」「ラストナンバー」という曲ももはや完全にライブでのキラーチューンに成長。特に「ラストナンバー」では会場全体が
「ふざけんなってんだ!」
というフレーズを大合唱する。
バンドのサウンドの迫力が極限にまで達した「ボクハ芸能人」では「Mr.KingKong」というアルバムがミイラズがロックサウンドに回帰する点で本当に大きな役割を果たしたことがわかり、「バタフライエフェクト~」のもう一つのタイトル曲である「Moon Song Baby」は、畠山が
「「ハッピーアイスクリーム」くらい歌うのが大変」
というくらいに息継ぎする間も無く言葉が並ぶ曲だが、確かに「ハッピーアイスクリーム」などの系譜に入る曲であり、それはミイラズのイメージである毒を含んだ攻撃的な一面とはまた違う魅力の一つ。「シスター」や「君の料理」や「i luv 日常」というあたりはこのタイプを代表する名曲であるが、この曲も間違いなくその中に入るし、「バタフライエフェクト~」というアルバムから感じる空気はミイラズの最高傑作の一つだと個人的に思っている「TOP OF THE FUCKIN' WORLD」のものと非常に近い。その当時を経たからこそ書けるような歌詞もあるし、焼き直しではなく確実にバンドとして進化しているのだが、こうした作品が出せるということは、ミイラズはまだまだ終わっていないということ。
そして「マジか。~」からはラストスパート。しかし「マジか。~」が銀魂をイメージして作られた曲という畠山の解説は実に意外であった。それは銀魂をあまり詳しくしらないからそう感じるのかもしれないけど。
さらには
「MAN WITH A MISSIONのベースは昔、俺たちが売れてた頃の事務所の社長だった人で~」
という、それは言っちゃっていいのか?というカミングアウトもありながら、「僕らは」「CANのジャケット~」というバンドの代表曲と言えるような名曲を、この編成でさらにパワーアップしたサウンドで鳴らして、コスプレしてる人が多いからかやや控えめだったモッシュ&ダイブの嵐を起こし、ラストは久々の「いつまでたってもイスタンブール」。この曲も「ハッピーアイスクリーム」などと同じように、普通ならバラードという枠に入るような曲であるが、そんな曲でもひたすらに言葉数が多いというのはある意味ミイラズが発明したんじゃないか、と思うくらいにミイラズ以前にそういうことをやっていたバンドが思い付かない。そしてそれが非常にメロディがポップである。だからこうしてライブで聴けることをみんなが喜んでいる。
アンコールでは畠山が1人だけ仮装をやめて、今回のライブの限定Tシャツとキャップといういつものライブスタイルに戻り(他のメンバーは着替えていない)、
「エヴァンゲリオンのコスプレやりたい。キャラじゃなくて初号機とかの(笑)」
「それかthe telephonesやりたいね(笑)
全員telephonesの格好をして、telephonesの曲をやる。著作権無視(笑)」
とワインを飲んで上機嫌の畠山が喋りまくる中、このイベント恒例の仮装大賞の発表。まずはNG賞としてブルゾンちえみのコスプレと、銀魂のコスプレが選ばれる。ブルゾンちえみは「流行ってるから安易過ぎる」という理由で、銀魂は「俺たちと被ってるから」という理由。しかしNG賞とは言いながらも、ライブ後にメンバーと写真撮影ができるという意味では間違いなくアタリである。
その後は畠山が選んだコスプレをした人たちが次々にステージに上げられたり、上がることなくいじられるだけいじられまくったりし、大賞は畠山が大好きなジョジョの奇妙な冒険のコスプレをした人たちが受賞したが、この発表で何より大切なのは、参加している人たちはこのイベントに毎年ずっと参加しているということである。
これだけライブの規模がどんどん縮小し、かつては向かい側にある、この近辺では最大規模だったO-EASTですらチケットが取れないくらいに、ミイラズのハロウィンライブは人気イベントだった。それが今はその何分の一かの規模のnestがなんとかソールドアウトするくらい。そうなっても毎年このライブに参加して、しかも時間とお金をかけてコスプレに挑戦している。そこまでする、ここにいた人たちはミイラズが活動している限りはずっと離れることはないだろうし、こうやって全力で参加してくれる人がいるから、このイベントは6年も続いている。畠山が喋りすぎてグダっとした空気にもなるが、この受賞式はミイラズがどれだけ熱心なファン達に支えられているのかというのが普段のライブ以上によくわかる瞬間である。みんな本当にミイラズを愛しているのだ。
かなり時間が押しながらもアンコールの演奏では、今一度ミイラズとしての存在を歌ったかのような歌詞の最新作からの「ヤグルマギク」、そして「プロタゴニストの一日は」から最後に演奏されたのは、毎年このイベントのテーマソングと言ってもいいくらいに演奏されてきた「5.5.5st」。というか、この曲はもはやこのイベントくらいでしかライブで聴ける機会はない。好きな曲だからこそ、これからもこのイベントが続いて、この曲を毎年ライブで聴きたいと心から思う。
今年、ミイラズはファンが作ったセトリを丸々演奏するという、ファン感謝祭的なライブもやったが、ファンがステージに上がってメンバーと話したり写真を撮ったりできる、そしてミイラズのファンの人たちの顔が見れて喋ることを客席から見ることができるということを考えると、このハロウィンライブこそがミイラズにとって年に一回のファン感謝祭なんだと思う。
相変わらず渋谷のハロウィンの大混雑やムードは好きになることも混ざることもできないが、このライブがある限りは日本のハロウィンが好きでいられる。来年もまたこのイベントで「5.5.5st」が聴けますように。
1.スーパーフレア
2.check it out! check it out! check it out! check it out!
3.ふぁっきゅー
4.関係ないね
5.バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を選択を探すマエストロ
6.Get Money
7.WAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!
8.パンドラの箱、ツンデレっすね
9.つーか、っつーか
10.走れ!魔法使い
11.ゾンゾンゾンビーズ
12.昼間っからビール
13.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
14.ラストナンバー
15.ボクハ芸能人
16.Moon Song Baby
17.マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。
18.僕らは
19.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
20.いつまでたってもイスタンブール
encore
21.ヤグルマギク
22.プロタゴニストの一日は
23.5.5.5st
5.5.5st
https://youtu.be/tyc8yFGJSLo
Next→ 11/3 9mm Parabellum Bullet @Zepp Tokyo
今年2月にはアルバム「ぼなぺてぃっ!!!」、1ヵ月後にはアルバム「Mr.kingKong」、5月には毎週新曲を配信、8月にはミニアルバム「バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を選択を探すマエストロとMoon Song Baby」、さらに先日にはミニアルバム「ヤグルマギク」をリリースという凄まじいリリースペース。自主レーベルになったからこそのやりたい放題っぷりである。
そんなミイラズが毎年恒例のハロウィンライブを今年も開催。スタッフ(いつも物販を担当している女性はチャイナ服)も全員仮装という撤退ぶりはいつも通りだが、これまでにルパンやガンダム、ジョジョなどの仮装をしてきたメンバーは果たして何の仮装をしてくるのかというのも楽しみ。
やはりいつもとは客席の様子も違う、ライブを見るような格好ではないというか、完全に様々なキャラのコスプレをした人たちが入り乱れるカオスな空気の中、18時を過ぎると近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」がSEとして流れ、この時点でこの日のメンバーのコスプレがなんなのかがわかるが、出てきたメンバーはやはり銀魂のコスプレをしており、坂田銀時のコスプレをしている畠山は髪まで銀に染めるという本気っぷりだが、他のメンバーはそこまで銀魂に詳しくないらしく、自分が誰のコスプレをしているのかよくわかっていない様子。
「スーパーフレア」「check it out~」「ふぁっきゅー」という冒頭の3連発はもはや近年のライブではおなじみの展開ではあるが、ついにサポートドラマーとしてまのたかしが定着したことにより、かつてのDJキノイくんによる打ち込みのドラムとはやはり音の迫力が段違い。これはまののドラマーとしての技量やスタイルもあるだろうが、早くもダイバーが発生するというのはバンドのサウンドが観客の心を高ぶらせていることの表れ。
今年リリースの「Mr.KingKong」からの「関係ないね」、「バタフライエフェクト~」のタイトル曲の1つである「バタフライエフェクト~」はミイラズの今のモードが完全にかつての言葉数の多いガレージロックに回帰していることを示しているが、続く「Get Money」も含め、配信限定という手を出しにくくもあるリリース形態の曲でありながら、観客みんながちゃんと曲を聴き込んできていて、その曲をしっかり歓迎しているという、かつての売れていた頃の曲だけを聴きに来ているわけではないということがよくわかる。それはバンドの出す曲のクオリティが、これだけハイペースになっても全く落ちていないということの証明でもあるが。
そして何よりも演奏しているメンバーが本当に楽しそうである。畠山やケイゾーが後ろを振り返ってドラムとリズムを合わせながら演奏するという、普通のバンドにとっては当たり前と言えるようなシーンですらも、つい最近までのミイラズのライブでは見れなかったもの。いじられ具合からも、まのがバンドに溶け込んでいるというのはよくわかるが、ミイラズ最大の救世主はこのサポートドラマーである。
ドラマー不在期は編成によく似合っていた、ダークなEDMを導入した「パンドラの箱~」「つーか、っつーか」もドラムが加わったことによって曲にさらに力強さが増しており、基本的にはDJ形態によるダンスミュージックであるEDMもこうしてドラムが生になると全く印象が変わるものだ、と思わされる。それはあくまでミイラズがバンドであるからかもしれないが。
近年のミイラズのライブはひたすらに曲を連発するという、かつてのグダグダなMCを排したストイックなスタイルになっているが、ここで一旦MC。珍しくギターの真彦がいじられ、ウィッグが1曲目で早くも取れたため、袴姿がコスプレでもなんでもなく、ただ単に「将棋が強そうな人」になってしまっている。ちなみに黒い衣装でバッチリ決めたケイゾーは、銀魂の近藤か土方か沖田か最後までわからず。
畠山はもはや「実写版出た方がいいんじゃない?」というハマり具合で、イケメンオーラが凄いが、ライブの合間にミイラズのファンの方がワイナリーをしているというワインを飲んでおり、実際にそのワイナリーの方はこのライブの客席にいたのだが、ワインの解説は完全無視というドSっぷり。しかし3000円という値段だけはしっかり聞く(笑)
久しぶりの曲と言って演奏された「走れ!魔法使い」「ゾンゾンゾンビーズ」はいかにもハロウィンならではの選曲で、リリース時はメジャーに行った影響からか、歌詞から毒がほとんどなくなって「ミイラズらしくない」と批判的な意見も多かった「観覧車~」「ラストナンバー」という曲ももはや完全にライブでのキラーチューンに成長。特に「ラストナンバー」では会場全体が
「ふざけんなってんだ!」
というフレーズを大合唱する。
バンドのサウンドの迫力が極限にまで達した「ボクハ芸能人」では「Mr.KingKong」というアルバムがミイラズがロックサウンドに回帰する点で本当に大きな役割を果たしたことがわかり、「バタフライエフェクト~」のもう一つのタイトル曲である「Moon Song Baby」は、畠山が
「「ハッピーアイスクリーム」くらい歌うのが大変」
というくらいに息継ぎする間も無く言葉が並ぶ曲だが、確かに「ハッピーアイスクリーム」などの系譜に入る曲であり、それはミイラズのイメージである毒を含んだ攻撃的な一面とはまた違う魅力の一つ。「シスター」や「君の料理」や「i luv 日常」というあたりはこのタイプを代表する名曲であるが、この曲も間違いなくその中に入るし、「バタフライエフェクト~」というアルバムから感じる空気はミイラズの最高傑作の一つだと個人的に思っている「TOP OF THE FUCKIN' WORLD」のものと非常に近い。その当時を経たからこそ書けるような歌詞もあるし、焼き直しではなく確実にバンドとして進化しているのだが、こうした作品が出せるということは、ミイラズはまだまだ終わっていないということ。
そして「マジか。~」からはラストスパート。しかし「マジか。~」が銀魂をイメージして作られた曲という畠山の解説は実に意外であった。それは銀魂をあまり詳しくしらないからそう感じるのかもしれないけど。
さらには
「MAN WITH A MISSIONのベースは昔、俺たちが売れてた頃の事務所の社長だった人で~」
という、それは言っちゃっていいのか?というカミングアウトもありながら、「僕らは」「CANのジャケット~」というバンドの代表曲と言えるような名曲を、この編成でさらにパワーアップしたサウンドで鳴らして、コスプレしてる人が多いからかやや控えめだったモッシュ&ダイブの嵐を起こし、ラストは久々の「いつまでたってもイスタンブール」。この曲も「ハッピーアイスクリーム」などと同じように、普通ならバラードという枠に入るような曲であるが、そんな曲でもひたすらに言葉数が多いというのはある意味ミイラズが発明したんじゃないか、と思うくらいにミイラズ以前にそういうことをやっていたバンドが思い付かない。そしてそれが非常にメロディがポップである。だからこうしてライブで聴けることをみんなが喜んでいる。
アンコールでは畠山が1人だけ仮装をやめて、今回のライブの限定Tシャツとキャップといういつものライブスタイルに戻り(他のメンバーは着替えていない)、
「エヴァンゲリオンのコスプレやりたい。キャラじゃなくて初号機とかの(笑)」
「それかthe telephonesやりたいね(笑)
全員telephonesの格好をして、telephonesの曲をやる。著作権無視(笑)」
とワインを飲んで上機嫌の畠山が喋りまくる中、このイベント恒例の仮装大賞の発表。まずはNG賞としてブルゾンちえみのコスプレと、銀魂のコスプレが選ばれる。ブルゾンちえみは「流行ってるから安易過ぎる」という理由で、銀魂は「俺たちと被ってるから」という理由。しかしNG賞とは言いながらも、ライブ後にメンバーと写真撮影ができるという意味では間違いなくアタリである。
その後は畠山が選んだコスプレをした人たちが次々にステージに上げられたり、上がることなくいじられるだけいじられまくったりし、大賞は畠山が大好きなジョジョの奇妙な冒険のコスプレをした人たちが受賞したが、この発表で何より大切なのは、参加している人たちはこのイベントに毎年ずっと参加しているということである。
これだけライブの規模がどんどん縮小し、かつては向かい側にある、この近辺では最大規模だったO-EASTですらチケットが取れないくらいに、ミイラズのハロウィンライブは人気イベントだった。それが今はその何分の一かの規模のnestがなんとかソールドアウトするくらい。そうなっても毎年このライブに参加して、しかも時間とお金をかけてコスプレに挑戦している。そこまでする、ここにいた人たちはミイラズが活動している限りはずっと離れることはないだろうし、こうやって全力で参加してくれる人がいるから、このイベントは6年も続いている。畠山が喋りすぎてグダっとした空気にもなるが、この受賞式はミイラズがどれだけ熱心なファン達に支えられているのかというのが普段のライブ以上によくわかる瞬間である。みんな本当にミイラズを愛しているのだ。
かなり時間が押しながらもアンコールの演奏では、今一度ミイラズとしての存在を歌ったかのような歌詞の最新作からの「ヤグルマギク」、そして「プロタゴニストの一日は」から最後に演奏されたのは、毎年このイベントのテーマソングと言ってもいいくらいに演奏されてきた「5.5.5st」。というか、この曲はもはやこのイベントくらいでしかライブで聴ける機会はない。好きな曲だからこそ、これからもこのイベントが続いて、この曲を毎年ライブで聴きたいと心から思う。
今年、ミイラズはファンが作ったセトリを丸々演奏するという、ファン感謝祭的なライブもやったが、ファンがステージに上がってメンバーと話したり写真を撮ったりできる、そしてミイラズのファンの人たちの顔が見れて喋ることを客席から見ることができるということを考えると、このハロウィンライブこそがミイラズにとって年に一回のファン感謝祭なんだと思う。
相変わらず渋谷のハロウィンの大混雑やムードは好きになることも混ざることもできないが、このライブがある限りは日本のハロウィンが好きでいられる。来年もまたこのイベントで「5.5.5st」が聴けますように。
1.スーパーフレア
2.check it out! check it out! check it out! check it out!
3.ふぁっきゅー
4.関係ないね
5.バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を選択を探すマエストロ
6.Get Money
7.WAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!
8.パンドラの箱、ツンデレっすね
9.つーか、っつーか
10.走れ!魔法使い
11.ゾンゾンゾンビーズ
12.昼間っからビール
13.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
14.ラストナンバー
15.ボクハ芸能人
16.Moon Song Baby
17.マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。
18.僕らは
19.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
20.いつまでたってもイスタンブール
encore
21.ヤグルマギク
22.プロタゴニストの一日は
23.5.5.5st
5.5.5st
https://youtu.be/tyc8yFGJSLo
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