VIVA LA ROCK 2014 @さいたまスーパーアリーナ 5/4
- 2014/05/06
- 22:52
2日目。2日連続の快晴。音楽業界きっての雨男である鹿野淳が主催とは思えないくらいの天候。
11:00~ Base Ball Bear [STAR STAGE]
この日のメインステージのトップバッターはBase Ball Bear。最新シングル「ファンファーレが聴こえる」でアッパーに幕開けると、キラーチューンを連発。
「来月「二十九歳」というアルバムが出るんですが、アルバムのテーマが「普通ってなんだろうか、普通をみつめる」という内容なんですけど、同じ日にレーベルメイトのthe telephonesが「SUPER HIGH TENSION!」ていうタイトルなんですね(笑)
同じレーベルから同じ日に出るのに全く真逆の内容っていう(笑)
では早速そのアルバムからの新曲を聴いてください。「そんなに好きじゃなかった」(笑)」
と小出が笑いを交えてアルバムの告知したあとの新曲は、確かにアッパーではなくどこか平熱感を感じる、インディーズ時代を彷彿とさせるような曲。タイトルがかなり衝撃的なので、早く歌詞をじっくり見ながら聴いてみたい。
「senkou-hanabi」「kodoku no synthesizer」「Tabibito In The Dark」とその流れに連なるような徐々に温度が上がっていく曲を続けると、ラストは定番のアッパー曲2連発。
ワンマンのみならずフェスでもいつもやっていた、ダンス湯浅将平をやらなかったのは意外だったが、アルバムリリースが近いこともあり、フェスでの見せ方も変わってきているのだろうか。
1.ファンファーレが聴こえる
2.changes
3.PERFECT BLUE
4.そんなに好きじゃなかった (新曲)
5.senkou-hanabi
6.kodoku no synthesizer
7.Tabibito In The Dark
8.LOVE MATHEMATICS
9.祭りのあと
11:50~ ゲスの極み乙女。 [VIVA!STAGE]
まさかの「僕らの音楽」出演など、今話題沸騰しまくりのゲスの極み乙女。。始まる前から昨日のキュウソネコカミやKANA-BOONを上回る大観衆が待ち構え、およそ一万人規模のステージにもかかわらず、入り口が封鎖されそうなほど。
メンバーが登場すると、いきなりテレビで披露した「パラレルスペック」。次々と踊れる曲を投下…のはずが、いきなり川谷のギターの弦が切れるというアクシデントが発生。立て直そうとする間に休日課長とほな・いこかのリズム隊による咄嗟のMC。課長は埼玉出身とのこと。
そろそろ間を持たせるのが厳しくなってきたところで再開。「餅ガール」では川谷が客席に餅を投げ込むも、次は曲のイントロで課長がベースを弾けず、やり直すというアクシデントが続いてしまう。
メンバーによる寸劇もあり、ちゃんMARIのキメ台詞「コポゥ!」も完全に浸透しているのか、POLYSICSの「トイス!」なみのコール&レスポンスに展開。
しかしながらこの大観衆の中には、全然曲とか知らないけどなんか話題っぽいから見てみようかな、くらいの人もたくさんいたと思う。この状況のさらに上にいくためにはその人達をも掴むのが重要になるが、アクシデントが重なったこともあり、そこまでは至らなかった感じも。ただ、今年の夏フェスはこのバンドは各地を掻き回すだろう。
1.パラレルスペック
2.餅ガール
3.キラーボール
4.いこかなでしこ
5.jajaumasan
6.song3
7.ドレスを脱げ
12:30~ THE BAWDIES [STAR STAGE]
ROYが往年のビートルズのようなきのこ的な髪型になり、JIMはここ最近伸ばしていた髭がなくなってさっぱりした見た目が目を引くTHE BAWDIES。
序盤からアッパーな曲を連発し、「YOU GOTTA DANCE」では客を飛び跳ねまくらせ、爽やかに聴かせる「LEMONADE」を折り返しに再び熱狂へ。
しかし、ここ最近のシーンのトレンドである四つ打ちをほとんど使っていないのにも関わらず、これだけ観客を踊らせる様はさすがというか、もはやレベルが違う感じすらする。そもそもがTHE BAWDIESのようなスタイルの音楽自体が全く日本において主流ではないのに、この規模でフェスにも出れるし、ワンマンも出来るというのは凄まじいことである。
「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」
と、何故か昔話をROYが語り始めると、
「川から大きなソーセージが流れてきました…ソーセージ…HOT DOG!召し上がれ!」
と強引にHOT DOGに突入。そしてラストの「KEEP ON ROCKIN'」では、今までとは違う形でのハンドクラップとコール&レスポンスを展開。今までのに慣れすぎていたために若干違和感はあったけど、ツアーもこの形でいくんだろうか。そしてビクターロック祭りの時はやっていたが、カバーアルバム出したのにその中から1曲もやらなかったのは、これからのフェスではやらない方向ということなんだろうか。
1.IT'S TOO LATE
2.YOU GOTTA DANCE
3.SING YOUR SONG
4.LEMONADE
5.ROCK ME BABY
6.B.P.B
7.JUST BE COOL
8.HOT DOG
9.KEEP ON ROCKIN'
13:10~ ドレスコーズ [VIVA!STAGE]
ふらっとステージに現れると、「Lolita」からスタートしたドレスコーズ。菅は激しくドラムを叩き、山中もベースを弾きながら気合いの入ったコーラスを見せるだけに、丸山のいたって無表情でギターを弾く様が印象的。
そして志摩遼平は「Automatic Punk」の曲中の長いセッション時にステージを飛び降りて、客席の柵の間の通路を練り歩きながら歌うという、普通の人がやったら寒くなりそうなパフォーマンスも、この男がやるとカリスマの塊としか感じない。
「今 僕らが見てるのは 幻なんかじゃない」
というサビの最後のフレーズがまさに今、ここを感じさせてくれる「トートロジー」から、ラストの「ゴッホ」ではまたも志摩が客席の通路を練り歩き、さらには柵の上に立ち上がり、客に支えられながら歌う。もっとこっち来いとばかりに手を動かして観客を煽ってからステージに戻り、曲の最後の一音を出すと、あっという間にメンバーがステージから去っていった。この潔さはこのバンドだからこそカッコ良く映る。本当に絵になる4人だ。
1.Lolita
2.どろぼう
3.ベルエポック・マン
4.Automatic Punk
5.シネマ・シネマ・シネマ
6.トートロジー
7.ゴッホ
13:50~ 高橋優 [STAR STAGE]
初っ端から熱唱を超えた絶唱というくらいの鬼気迫る声をスーパーアリーナ中に響かせる高橋優。
吉田佳史(TRICERATOPS)らのバックバンドも非常に力強く、「陽はまた昇る」「旅人」のようなポップ曲も迫力が増し、「(Where's the)Sirent Majority?」のようなロックな曲にも本当によく似合っている。
「ペース配分を間違えて中盤なのに声が涸れている(笑)」
と自虐気味に話しながらも、ドラマタイアップの新曲「太陽と花」を披露し、出身地である秋田のなまはげの歌「泣く子はいねが」では声が涸れているのにも関わらずシャウトまでも含んだコール&レスポンスを展開。
結局最後の「同じ空の下」まで、声が涸れていても全く歌えなくなることはなく、会場中を包む様は変わらず。本当にどんだけ強靭な喉を持っている人なんだろうか。
1.パイオニア
2.陽はまた昇る
3.(Where's the)Sirent Majority?
4.旅人
5.太陽と花 (新曲)
6.泣く子はいねが
7.同じ空の下
14:30~ 神聖かまってちゃん [VIVA!STAGE]
久しぶりにライブを見る神聖かまってちゃん。初っ端からびっくりしてしまったのは、メンバーの演奏が格段にレベルアップしていたこと。「こんなに上手いバンドだったっけ?」とすら思ってしまう。
そしてさらに驚いたのは、観客に対して、
「お前ら最高!本当に最高だよ!最高なお前らのテンションをこれから美ちなる方へ連れていってやるよ!」
「お前らすげーな!お前ら何歳なんだよ!まぁお前らが何歳かはわかんないけど、俺たちはずっと23歳!」
と、これまではグダグダになるところだった曲間を、の子がしっかり曲と曲の繋ぎとして機能させていたこと。これにより、本当にテンポが良くなり、飽きることなくライブを観れるようになっていた。
突然ヴァイオリン&キーボードとギターのサポートメンバーが登場していたりと、楽曲の再現性も上がっている。ちょこちょこの子とみさことmonoが同時に喋りだして何言ってるのかわからなくなるところもあったが、それがほとんど気にならないレベル。
そして最後には「ロックンロールは鳴り止まないっ」。前にフェスで見た時はこの曲をやらなかったのだが、こうしてみんなが望んでいる曲をしっかりやってくれるのも嬉しい限り。の子はギターをぶん回して、放り投げて終わるという破天荒さは失われないまま。この日の裏ベストアクトと言ってもいいんじゃないかというくらいに衝撃的に良かったなぁ。
1.ねこらじ
2.美ちなる方へ
3.23歳の夏休み
4.黒いたまご
5.ロボットの夜
6.自分らしく
7.ロックンロールは鳴り止まないっ
15:10~ クリープハイプ [STAR STAGE]
レコード会社を移籍しても大きな会場でライブをやっても全く変わらないことを武道館で証明してみせたクリープハイプ。「オレンジ」でスタートすると、フェスでは珍しく「左耳」「NE-TAXI」という曲も披露し、リリースを間近に控えた新曲「寝癖」へ。
「ラブホテル」では最後の大サビ前で演奏を止め、
「プロモーションで忙しいんですけど、昨日は野球を見にいっちゃいました(笑)」
と尾崎世界観が話し始める。
「最近はよくギターの小川君と一緒に行ってて。小川君は全然野球に詳しくなかったんですけど、最近好きになってきてて。昨日も飯原誉士(ヤクルトスワローズ)が打って勝ったんですけど、小川君が、「誉士ー!」って叫んでたっていう(笑)
だから今日は「淳ー!」って叫んでもらって…ってあれ?鹿野さんの名前が淳なのは浸透してない感じ?(笑)」
と、野球が好きではない人にはまず間違いなく伝わらないであろうMCをしてから大サビへ突入。
カオナシがメインボーカルの「かえるの唄」の後は定番曲を連発し、ラストの「HE IS MINE」では
「セックスしよう!」
の大合唱。この日最多であろう観客の多さからも、この大合唱からも、クリープハイプが今最も求められているバンドであることが本当によくわかった。次のアルバムのツアーでは間違いなくこのキャパでワンマンをやるだろう。
1.オレンジ
2.左耳
3.NE-TAXI
4.寝癖
5.ラブホテル
6.かえるの唄
7.憂、燦々
8.社会の窓
9.ウワノソラ
10.HE IS MINE
15:50~ 赤い公園 [VIVA!STAGE]
序盤からシングル収録曲連打で勝負をかけてきた赤い公園。佐藤千明が
「いろんなタイプの曲を持ってきた」
という通り、中盤からはアルバム曲も交え、この大きいステージでたくさんの人にライブを見てもらえるチャンスをモノにしてやるという意気込みを感じる。
「みんなで呼べば鹿野が出てくるかもしれないよー!」
と突然の「鹿野!鹿野!」コールを始めるも、全く出てこず。どうやら勝手にやっていただけのようだ。
津野がピアノを弾く「交信」という、上げるだけではない美しい曲も演奏して幅の広さを見せ、次のアルバムへの期待は膨らむばかり。
個人的にはこのバンドのライブを初めて見たのはメジャーデビュー時のこのスーパーアリーナのメインステージだっただけに、またいつかあのステージでライブするのを見てみたい。あの時は本当に衝撃的だったから。
1.絶対的な関係
2.ひつじ屋さん
3.のぞき穴
4.ナンバーシックス
5.今更
6.よなよな
7.交信
8.風が知ってる
9.きっかけ
10.ふやける
16:30~ ウカスカジー (桜井和寿・GAKU-MC) [STAR STAGE]
本来はCAVE STAGEでSHISHAMOを見る予定だったのだが、まさかの入場規制の大行列により断念。よってミスチルの桜井和寿とGAKU-MCのユニット、ウカスカジーをスタンド席から観戦。
「ミスチルのボーカル」というこのフェスで最も有名な人のライブであることは間違いないのだが、その割にはスタンド席こそ埋まっているものの、スタンディングエリア後方はかなり空いている。
最初こそコラボシングル「手を出すな!」だったが、それ以降はまだレコーディングをしたばかりの曲なので、全員が初めて聴く新曲ばかり。何故かスクリーンには他のアーティストとは異なり、歌詞や曲のイメージに合わせた映像などが映し出される特別仕様。
観客をアミーゴと呼び、全員でコーラスできる曲など、それこそミスチル以上に非常にポップな曲が続き、このユニット結成の原点となった、Bank BandでカバーしたGAKU-MCの曲「昨日のNo,明日のYes」を演奏すると、バックバンドのメンバーからメンバー紹介。順番に紹介していき、GAKU-MCが桜井を紹介すると、桜井がアコギをジャラーンと鳴らし、
「ちょっとくらいの汚れものならば~」
と、まさかのミスチルの「名もなき詩」を歌い始めるというサプライズ。で大歓声が上がる。1番のサビまでしっかり歌うというサービス精神を見せ、ラストはサッカー狂の2人ならではのサッカータイアップ曲。けやき広場にフットサル場があったりするスーパーアリーナのフェスには最もうってつけのユニットだったのかもしれない。
1.手を出すな!
2.サンシャインエブリデイ
3.握手
4.春の歌
5.mi-chi
6.昨日のNo,明日のYes~名もなき詩
7.勝利の笑みを君と
17:20~ TOTALFAT [VIVA!STAGE]
フェスの特攻隊長的存在のTOTALFAT、この日も「Overdrive」「PARTY PARTY」の2連発でいきなりモッシュ、ダイブ、サークルなどとにかく楽しんだ者勝ちという空間を作り出す。
するといきなりJoseが新曲をやることを宣言すると、KubotyとShunが「祭り」と書かれた赤いハッピを着込み、祭り囃子のようなリズムが夏祭り感を助長する、仮タイトルの新曲「トカゲ」を演奏。このバンドの曲は全て英語タイトルなので、タイトルが変わることは確実だが、早くもこの曲は今年の夏フェスNo.1アンセムに認定したいくらいの曲。フェスシーズン前までにリリースされるといいのだが。
「Room45」「Summer Friquence」「The Naked Journy」と否が応でも夏を感じさせる曲を連発し、
「今日は元々はキャンセルになった、UNISON SQUARE GARDENとFLOWER FLOWERが出る日でした。その後に俺らが出演するのが発表されたので、迷惑かもしれないけど、俺たちがその2組の敵討ちをしに来たと思ってます!音楽の敵は音楽で打つ!
このフェスのサブタイトルはYou'll Never Alone。最後に俺たちなりのYou'll Never Aloneな曲をやります!」
と言って演奏されたのは、まさに
「君はひとりじゃない」
と歌われる「Place To Try」。ShunのMCはいつも熱い。でも、だからこそ感動するし、曲がさらに熱く感じられる。ユニゾンはともかく、ほとんど関わりがないであろうFLOWER FLOWERのことまで言えるのは本当にカッコいいと思う。最高の敵討ちでした。
1.Overdrive
2.PARTY PARTY
3.Highway Mark4
4.トカゲ (仮タイトル、新曲)
5.Room45
6.Summer Friquence
7.The Naked Journy
8.Place To Try
18:00~ エレファントカシマシ [STAR STAGE]
宮本の体調不良から復活してから初めて見るエレカシ。以前まで同様にヒラマミキオをサポートギターに加えた5人編成。かつては坊主頭がトレードマークだった石森の髪は伸びる一方。
最新曲に近年の曲や、代表曲を網羅したアンセム連発のセトリなのだが、宮本の歌と動きが休んでいたとは思えないくらいに生命力に満ち満ちている。マイクのコードを全く気にすることなくステージを右から左へと駆け回り、聴かせるところではどっしりとステージの中心に立って歌を歌う。
そして宮本に触発されたかのように、メンバーの演奏も凄まじいものになっている。伝えたい思いが溢れでまくっているかのようにどの曲もテンポが原曲よりもはるかに早くなり、1曲でも多く曲を届けたいという真摯な気持ちが伝わってくる。
「風に吹かれて」や「今宵の月のように」では思わず涙がこぼれそうになり、終盤の「俺たちの明日」や「ファイティングマン」はこれまで以上に背中を押された。
自分と同世代のバンドや下の世代のバンドが次々にエレカシと同じステージに立つようになってきているが、同じステージではあっても、まだまだ追える背中があるというのは本当に頼もしいことだと思う。25周年を超えてもさらに進化し続けているという化け物のようなバンド。しかも一度もメンバーチェンジをしていない。もはや国宝に指定すべき存在。本当はこの時間はパスピエを見たかったんだけど、ステージに入れずに諦めてむしろ良かったと思っている。文句無しにこの日のベストアクト。
1.ドビッシャー男
2.悲しみの果て
3.かけだす男
4.デーデ
5.悲しみの果て
6.笑顔の未来へ
7.今宵の月のように
8.Destiny
9.ズレてる方がいい
10.俺たちの明日
11.ガストロンジャー
12.ファイティングマン
19:45~ the telephones [STAR STAGE]
2日目のトリは、ACIDMAN同様に地元埼玉出身であり、かつてここでワンマンを行ったthe telephones。メンバーがさいたまのゆるキャラの被り物をつけて登場すると、
「さいたま新都心から2駅となりの北浦和から来ました、the telephonesです!」
という石毛の挨拶から、
「猿のように踊ろうぜー!」
といきなりの「Monkey Discooooooo」からスタート。ワンマンかのようにステージから金テープが発射され、ワンマンの時同様にthe telephonesのロゴが入った飛行船が飛ぶという豪華な演出。Base Ball Bearの小出が言っていたように、来月リリースされるアルバム「Super High Tension!!!」からの新曲「Hyper Jump」を披露。タイトルの通りにとりあえず高く跳んどけという感じの曲。
確実にやると思っていた「SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!」はまさにこの会場で演奏されるためのような曲。石毛のこのフェスに対する思いを語ったMC(鹿野が後で言っていたが、バンドにとってプラスにならないのにこのフェスのプロモーション活動をしてくれていたらしい)の後は怒涛の終盤へ。観客が思い思いに踊りまくる中、コール&レスポンスも交え、ラストは奇跡の名曲「Love & DISCO」。この曲が描き出す幸せな空気が本当に好きだ。
アンコールでは石毛が、
「みんな1人1人がディスコだぜー!」
と「Urban Disco」の「I am disco!!!」という合唱が響き渡り終了。
すると鹿野淳が現れ、客席を背景にバンドの写真を撮ろうとするも、観客の
「鹿野!鹿野!」
コールに押され、バンドに混じって鹿野も写真に入り終了。満員の観客に支えられ、最高に幸せな空間を作り出したthe telephonesはやっぱりすごいバンドだ。またここでワンマンやってほしいな。その時は前は埋まらなかったスタンド指定席も埋まって欲しい。
1.Monkey Discooooooo
2.I Hate DISCOOOOOOO!!!
3.Baby,Baby,Baby
4.Hyper Jump (新曲)
5.It's Alright To Dance (Yes!!! Happy Monday!!!)
6.SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
7.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
8.HABANERO
9.Keep Your DISCO!!!
10.Love & DISCO
encore
11.Urban Disco
ほとんど絶え間無くライブを見ているだけに、本当に時間が過ぎるのがあっという間。初日に問題があった部分もしっかり改善していた。スタッフは本当に大変だっただろうけど、翌日最高のフィナーレを迎えられる予感に満ち溢れていた。
11:00~ Base Ball Bear [STAR STAGE]
この日のメインステージのトップバッターはBase Ball Bear。最新シングル「ファンファーレが聴こえる」でアッパーに幕開けると、キラーチューンを連発。
「来月「二十九歳」というアルバムが出るんですが、アルバムのテーマが「普通ってなんだろうか、普通をみつめる」という内容なんですけど、同じ日にレーベルメイトのthe telephonesが「SUPER HIGH TENSION!」ていうタイトルなんですね(笑)
同じレーベルから同じ日に出るのに全く真逆の内容っていう(笑)
では早速そのアルバムからの新曲を聴いてください。「そんなに好きじゃなかった」(笑)」
と小出が笑いを交えてアルバムの告知したあとの新曲は、確かにアッパーではなくどこか平熱感を感じる、インディーズ時代を彷彿とさせるような曲。タイトルがかなり衝撃的なので、早く歌詞をじっくり見ながら聴いてみたい。
「senkou-hanabi」「kodoku no synthesizer」「Tabibito In The Dark」とその流れに連なるような徐々に温度が上がっていく曲を続けると、ラストは定番のアッパー曲2連発。
ワンマンのみならずフェスでもいつもやっていた、ダンス湯浅将平をやらなかったのは意外だったが、アルバムリリースが近いこともあり、フェスでの見せ方も変わってきているのだろうか。
1.ファンファーレが聴こえる
2.changes
3.PERFECT BLUE
4.そんなに好きじゃなかった (新曲)
5.senkou-hanabi
6.kodoku no synthesizer
7.Tabibito In The Dark
8.LOVE MATHEMATICS
9.祭りのあと
11:50~ ゲスの極み乙女。 [VIVA!STAGE]
まさかの「僕らの音楽」出演など、今話題沸騰しまくりのゲスの極み乙女。。始まる前から昨日のキュウソネコカミやKANA-BOONを上回る大観衆が待ち構え、およそ一万人規模のステージにもかかわらず、入り口が封鎖されそうなほど。
メンバーが登場すると、いきなりテレビで披露した「パラレルスペック」。次々と踊れる曲を投下…のはずが、いきなり川谷のギターの弦が切れるというアクシデントが発生。立て直そうとする間に休日課長とほな・いこかのリズム隊による咄嗟のMC。課長は埼玉出身とのこと。
そろそろ間を持たせるのが厳しくなってきたところで再開。「餅ガール」では川谷が客席に餅を投げ込むも、次は曲のイントロで課長がベースを弾けず、やり直すというアクシデントが続いてしまう。
メンバーによる寸劇もあり、ちゃんMARIのキメ台詞「コポゥ!」も完全に浸透しているのか、POLYSICSの「トイス!」なみのコール&レスポンスに展開。
しかしながらこの大観衆の中には、全然曲とか知らないけどなんか話題っぽいから見てみようかな、くらいの人もたくさんいたと思う。この状況のさらに上にいくためにはその人達をも掴むのが重要になるが、アクシデントが重なったこともあり、そこまでは至らなかった感じも。ただ、今年の夏フェスはこのバンドは各地を掻き回すだろう。
1.パラレルスペック
2.餅ガール
3.キラーボール
4.いこかなでしこ
5.jajaumasan
6.song3
7.ドレスを脱げ
12:30~ THE BAWDIES [STAR STAGE]
ROYが往年のビートルズのようなきのこ的な髪型になり、JIMはここ最近伸ばしていた髭がなくなってさっぱりした見た目が目を引くTHE BAWDIES。
序盤からアッパーな曲を連発し、「YOU GOTTA DANCE」では客を飛び跳ねまくらせ、爽やかに聴かせる「LEMONADE」を折り返しに再び熱狂へ。
しかし、ここ最近のシーンのトレンドである四つ打ちをほとんど使っていないのにも関わらず、これだけ観客を踊らせる様はさすがというか、もはやレベルが違う感じすらする。そもそもがTHE BAWDIESのようなスタイルの音楽自体が全く日本において主流ではないのに、この規模でフェスにも出れるし、ワンマンも出来るというのは凄まじいことである。
「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」
と、何故か昔話をROYが語り始めると、
「川から大きなソーセージが流れてきました…ソーセージ…HOT DOG!召し上がれ!」
と強引にHOT DOGに突入。そしてラストの「KEEP ON ROCKIN'」では、今までとは違う形でのハンドクラップとコール&レスポンスを展開。今までのに慣れすぎていたために若干違和感はあったけど、ツアーもこの形でいくんだろうか。そしてビクターロック祭りの時はやっていたが、カバーアルバム出したのにその中から1曲もやらなかったのは、これからのフェスではやらない方向ということなんだろうか。
1.IT'S TOO LATE
2.YOU GOTTA DANCE
3.SING YOUR SONG
4.LEMONADE
5.ROCK ME BABY
6.B.P.B
7.JUST BE COOL
8.HOT DOG
9.KEEP ON ROCKIN'
13:10~ ドレスコーズ [VIVA!STAGE]
ふらっとステージに現れると、「Lolita」からスタートしたドレスコーズ。菅は激しくドラムを叩き、山中もベースを弾きながら気合いの入ったコーラスを見せるだけに、丸山のいたって無表情でギターを弾く様が印象的。
そして志摩遼平は「Automatic Punk」の曲中の長いセッション時にステージを飛び降りて、客席の柵の間の通路を練り歩きながら歌うという、普通の人がやったら寒くなりそうなパフォーマンスも、この男がやるとカリスマの塊としか感じない。
「今 僕らが見てるのは 幻なんかじゃない」
というサビの最後のフレーズがまさに今、ここを感じさせてくれる「トートロジー」から、ラストの「ゴッホ」ではまたも志摩が客席の通路を練り歩き、さらには柵の上に立ち上がり、客に支えられながら歌う。もっとこっち来いとばかりに手を動かして観客を煽ってからステージに戻り、曲の最後の一音を出すと、あっという間にメンバーがステージから去っていった。この潔さはこのバンドだからこそカッコ良く映る。本当に絵になる4人だ。
1.Lolita
2.どろぼう
3.ベルエポック・マン
4.Automatic Punk
5.シネマ・シネマ・シネマ
6.トートロジー
7.ゴッホ
13:50~ 高橋優 [STAR STAGE]
初っ端から熱唱を超えた絶唱というくらいの鬼気迫る声をスーパーアリーナ中に響かせる高橋優。
吉田佳史(TRICERATOPS)らのバックバンドも非常に力強く、「陽はまた昇る」「旅人」のようなポップ曲も迫力が増し、「(Where's the)Sirent Majority?」のようなロックな曲にも本当によく似合っている。
「ペース配分を間違えて中盤なのに声が涸れている(笑)」
と自虐気味に話しながらも、ドラマタイアップの新曲「太陽と花」を披露し、出身地である秋田のなまはげの歌「泣く子はいねが」では声が涸れているのにも関わらずシャウトまでも含んだコール&レスポンスを展開。
結局最後の「同じ空の下」まで、声が涸れていても全く歌えなくなることはなく、会場中を包む様は変わらず。本当にどんだけ強靭な喉を持っている人なんだろうか。
1.パイオニア
2.陽はまた昇る
3.(Where's the)Sirent Majority?
4.旅人
5.太陽と花 (新曲)
6.泣く子はいねが
7.同じ空の下
14:30~ 神聖かまってちゃん [VIVA!STAGE]
久しぶりにライブを見る神聖かまってちゃん。初っ端からびっくりしてしまったのは、メンバーの演奏が格段にレベルアップしていたこと。「こんなに上手いバンドだったっけ?」とすら思ってしまう。
そしてさらに驚いたのは、観客に対して、
「お前ら最高!本当に最高だよ!最高なお前らのテンションをこれから美ちなる方へ連れていってやるよ!」
「お前らすげーな!お前ら何歳なんだよ!まぁお前らが何歳かはわかんないけど、俺たちはずっと23歳!」
と、これまではグダグダになるところだった曲間を、の子がしっかり曲と曲の繋ぎとして機能させていたこと。これにより、本当にテンポが良くなり、飽きることなくライブを観れるようになっていた。
突然ヴァイオリン&キーボードとギターのサポートメンバーが登場していたりと、楽曲の再現性も上がっている。ちょこちょこの子とみさことmonoが同時に喋りだして何言ってるのかわからなくなるところもあったが、それがほとんど気にならないレベル。
そして最後には「ロックンロールは鳴り止まないっ」。前にフェスで見た時はこの曲をやらなかったのだが、こうしてみんなが望んでいる曲をしっかりやってくれるのも嬉しい限り。の子はギターをぶん回して、放り投げて終わるという破天荒さは失われないまま。この日の裏ベストアクトと言ってもいいんじゃないかというくらいに衝撃的に良かったなぁ。
1.ねこらじ
2.美ちなる方へ
3.23歳の夏休み
4.黒いたまご
5.ロボットの夜
6.自分らしく
7.ロックンロールは鳴り止まないっ
15:10~ クリープハイプ [STAR STAGE]
レコード会社を移籍しても大きな会場でライブをやっても全く変わらないことを武道館で証明してみせたクリープハイプ。「オレンジ」でスタートすると、フェスでは珍しく「左耳」「NE-TAXI」という曲も披露し、リリースを間近に控えた新曲「寝癖」へ。
「ラブホテル」では最後の大サビ前で演奏を止め、
「プロモーションで忙しいんですけど、昨日は野球を見にいっちゃいました(笑)」
と尾崎世界観が話し始める。
「最近はよくギターの小川君と一緒に行ってて。小川君は全然野球に詳しくなかったんですけど、最近好きになってきてて。昨日も飯原誉士(ヤクルトスワローズ)が打って勝ったんですけど、小川君が、「誉士ー!」って叫んでたっていう(笑)
だから今日は「淳ー!」って叫んでもらって…ってあれ?鹿野さんの名前が淳なのは浸透してない感じ?(笑)」
と、野球が好きではない人にはまず間違いなく伝わらないであろうMCをしてから大サビへ突入。
カオナシがメインボーカルの「かえるの唄」の後は定番曲を連発し、ラストの「HE IS MINE」では
「セックスしよう!」
の大合唱。この日最多であろう観客の多さからも、この大合唱からも、クリープハイプが今最も求められているバンドであることが本当によくわかった。次のアルバムのツアーでは間違いなくこのキャパでワンマンをやるだろう。
1.オレンジ
2.左耳
3.NE-TAXI
4.寝癖
5.ラブホテル
6.かえるの唄
7.憂、燦々
8.社会の窓
9.ウワノソラ
10.HE IS MINE
15:50~ 赤い公園 [VIVA!STAGE]
序盤からシングル収録曲連打で勝負をかけてきた赤い公園。佐藤千明が
「いろんなタイプの曲を持ってきた」
という通り、中盤からはアルバム曲も交え、この大きいステージでたくさんの人にライブを見てもらえるチャンスをモノにしてやるという意気込みを感じる。
「みんなで呼べば鹿野が出てくるかもしれないよー!」
と突然の「鹿野!鹿野!」コールを始めるも、全く出てこず。どうやら勝手にやっていただけのようだ。
津野がピアノを弾く「交信」という、上げるだけではない美しい曲も演奏して幅の広さを見せ、次のアルバムへの期待は膨らむばかり。
個人的にはこのバンドのライブを初めて見たのはメジャーデビュー時のこのスーパーアリーナのメインステージだっただけに、またいつかあのステージでライブするのを見てみたい。あの時は本当に衝撃的だったから。
1.絶対的な関係
2.ひつじ屋さん
3.のぞき穴
4.ナンバーシックス
5.今更
6.よなよな
7.交信
8.風が知ってる
9.きっかけ
10.ふやける
16:30~ ウカスカジー (桜井和寿・GAKU-MC) [STAR STAGE]
本来はCAVE STAGEでSHISHAMOを見る予定だったのだが、まさかの入場規制の大行列により断念。よってミスチルの桜井和寿とGAKU-MCのユニット、ウカスカジーをスタンド席から観戦。
「ミスチルのボーカル」というこのフェスで最も有名な人のライブであることは間違いないのだが、その割にはスタンド席こそ埋まっているものの、スタンディングエリア後方はかなり空いている。
最初こそコラボシングル「手を出すな!」だったが、それ以降はまだレコーディングをしたばかりの曲なので、全員が初めて聴く新曲ばかり。何故かスクリーンには他のアーティストとは異なり、歌詞や曲のイメージに合わせた映像などが映し出される特別仕様。
観客をアミーゴと呼び、全員でコーラスできる曲など、それこそミスチル以上に非常にポップな曲が続き、このユニット結成の原点となった、Bank BandでカバーしたGAKU-MCの曲「昨日のNo,明日のYes」を演奏すると、バックバンドのメンバーからメンバー紹介。順番に紹介していき、GAKU-MCが桜井を紹介すると、桜井がアコギをジャラーンと鳴らし、
「ちょっとくらいの汚れものならば~」
と、まさかのミスチルの「名もなき詩」を歌い始めるというサプライズ。で大歓声が上がる。1番のサビまでしっかり歌うというサービス精神を見せ、ラストはサッカー狂の2人ならではのサッカータイアップ曲。けやき広場にフットサル場があったりするスーパーアリーナのフェスには最もうってつけのユニットだったのかもしれない。
1.手を出すな!
2.サンシャインエブリデイ
3.握手
4.春の歌
5.mi-chi
6.昨日のNo,明日のYes~名もなき詩
7.勝利の笑みを君と
17:20~ TOTALFAT [VIVA!STAGE]
フェスの特攻隊長的存在のTOTALFAT、この日も「Overdrive」「PARTY PARTY」の2連発でいきなりモッシュ、ダイブ、サークルなどとにかく楽しんだ者勝ちという空間を作り出す。
するといきなりJoseが新曲をやることを宣言すると、KubotyとShunが「祭り」と書かれた赤いハッピを着込み、祭り囃子のようなリズムが夏祭り感を助長する、仮タイトルの新曲「トカゲ」を演奏。このバンドの曲は全て英語タイトルなので、タイトルが変わることは確実だが、早くもこの曲は今年の夏フェスNo.1アンセムに認定したいくらいの曲。フェスシーズン前までにリリースされるといいのだが。
「Room45」「Summer Friquence」「The Naked Journy」と否が応でも夏を感じさせる曲を連発し、
「今日は元々はキャンセルになった、UNISON SQUARE GARDENとFLOWER FLOWERが出る日でした。その後に俺らが出演するのが発表されたので、迷惑かもしれないけど、俺たちがその2組の敵討ちをしに来たと思ってます!音楽の敵は音楽で打つ!
このフェスのサブタイトルはYou'll Never Alone。最後に俺たちなりのYou'll Never Aloneな曲をやります!」
と言って演奏されたのは、まさに
「君はひとりじゃない」
と歌われる「Place To Try」。ShunのMCはいつも熱い。でも、だからこそ感動するし、曲がさらに熱く感じられる。ユニゾンはともかく、ほとんど関わりがないであろうFLOWER FLOWERのことまで言えるのは本当にカッコいいと思う。最高の敵討ちでした。
1.Overdrive
2.PARTY PARTY
3.Highway Mark4
4.トカゲ (仮タイトル、新曲)
5.Room45
6.Summer Friquence
7.The Naked Journy
8.Place To Try
18:00~ エレファントカシマシ [STAR STAGE]
宮本の体調不良から復活してから初めて見るエレカシ。以前まで同様にヒラマミキオをサポートギターに加えた5人編成。かつては坊主頭がトレードマークだった石森の髪は伸びる一方。
最新曲に近年の曲や、代表曲を網羅したアンセム連発のセトリなのだが、宮本の歌と動きが休んでいたとは思えないくらいに生命力に満ち満ちている。マイクのコードを全く気にすることなくステージを右から左へと駆け回り、聴かせるところではどっしりとステージの中心に立って歌を歌う。
そして宮本に触発されたかのように、メンバーの演奏も凄まじいものになっている。伝えたい思いが溢れでまくっているかのようにどの曲もテンポが原曲よりもはるかに早くなり、1曲でも多く曲を届けたいという真摯な気持ちが伝わってくる。
「風に吹かれて」や「今宵の月のように」では思わず涙がこぼれそうになり、終盤の「俺たちの明日」や「ファイティングマン」はこれまで以上に背中を押された。
自分と同世代のバンドや下の世代のバンドが次々にエレカシと同じステージに立つようになってきているが、同じステージではあっても、まだまだ追える背中があるというのは本当に頼もしいことだと思う。25周年を超えてもさらに進化し続けているという化け物のようなバンド。しかも一度もメンバーチェンジをしていない。もはや国宝に指定すべき存在。本当はこの時間はパスピエを見たかったんだけど、ステージに入れずに諦めてむしろ良かったと思っている。文句無しにこの日のベストアクト。
1.ドビッシャー男
2.悲しみの果て
3.かけだす男
4.デーデ
5.悲しみの果て
6.笑顔の未来へ
7.今宵の月のように
8.Destiny
9.ズレてる方がいい
10.俺たちの明日
11.ガストロンジャー
12.ファイティングマン
19:45~ the telephones [STAR STAGE]
2日目のトリは、ACIDMAN同様に地元埼玉出身であり、かつてここでワンマンを行ったthe telephones。メンバーがさいたまのゆるキャラの被り物をつけて登場すると、
「さいたま新都心から2駅となりの北浦和から来ました、the telephonesです!」
という石毛の挨拶から、
「猿のように踊ろうぜー!」
といきなりの「Monkey Discooooooo」からスタート。ワンマンかのようにステージから金テープが発射され、ワンマンの時同様にthe telephonesのロゴが入った飛行船が飛ぶという豪華な演出。Base Ball Bearの小出が言っていたように、来月リリースされるアルバム「Super High Tension!!!」からの新曲「Hyper Jump」を披露。タイトルの通りにとりあえず高く跳んどけという感じの曲。
確実にやると思っていた「SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!」はまさにこの会場で演奏されるためのような曲。石毛のこのフェスに対する思いを語ったMC(鹿野が後で言っていたが、バンドにとってプラスにならないのにこのフェスのプロモーション活動をしてくれていたらしい)の後は怒涛の終盤へ。観客が思い思いに踊りまくる中、コール&レスポンスも交え、ラストは奇跡の名曲「Love & DISCO」。この曲が描き出す幸せな空気が本当に好きだ。
アンコールでは石毛が、
「みんな1人1人がディスコだぜー!」
と「Urban Disco」の「I am disco!!!」という合唱が響き渡り終了。
すると鹿野淳が現れ、客席を背景にバンドの写真を撮ろうとするも、観客の
「鹿野!鹿野!」
コールに押され、バンドに混じって鹿野も写真に入り終了。満員の観客に支えられ、最高に幸せな空間を作り出したthe telephonesはやっぱりすごいバンドだ。またここでワンマンやってほしいな。その時は前は埋まらなかったスタンド指定席も埋まって欲しい。
1.Monkey Discooooooo
2.I Hate DISCOOOOOOO!!!
3.Baby,Baby,Baby
4.Hyper Jump (新曲)
5.It's Alright To Dance (Yes!!! Happy Monday!!!)
6.SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
7.Don't Stop The Move,Keep On Dancing!!!
8.HABANERO
9.Keep Your DISCO!!!
10.Love & DISCO
encore
11.Urban Disco
ほとんど絶え間無くライブを見ているだけに、本当に時間が過ぎるのがあっという間。初日に問題があった部分もしっかり改善していた。スタッフは本当に大変だっただろうけど、翌日最高のフィナーレを迎えられる予感に満ち溢れていた。