さユり 「フラレガイガール」リリース記念インストアイベント @タワーレコード新宿店 12/10
- 2016/12/10
- 23:52
「2・5次元パラレルシンガー」として昨年デビューし、タイアップシングル2枚をリリースし、amazarashiを手がけるYKBXの映像も使ったMVやライブでも話題になっている20歳のシンガー、さユり。
今月、RADWIMPS野田洋次郎が作詞作曲編曲を手がけたシングル「フラレガイガール」をリリースし、この日はそのリリースイベントとなるタワーレコード新宿店でのインストアイベント。
タワーレコード新宿店の7階にあるイベントスペースは完全に満員状態で、200人以上は確実にいるだろう。しかしさユりのビジュアルが良いからというのもあるのかもしれないが、観客は30代以上の男性が非常に多いイメージ。
7階にはひたすらさユりの曲が流れ続ける中、タワーレコードの店員の諸注意などの後に18時に登場。さユり本人は今回のメインビジュアルである赤いパーカーを見に纏い、ライブではおなじみのガスマスクバックバンドからキーボードを迎えての2人編成。
さユりがアコギを手にして集まった観客に挨拶すると、「フラレガイガール」のカップリングに収録されている「プルースト」からスタート。CDでも弾き語りの形態で収録されていた曲だが、アコギとキーボードだけというシンプルなサウンド。にもかかわらず迫力に満ち溢れているのは、やはりさユりの声によるもの。ただ単に歌が上手いというだけではなく、声量がものすごいし、よく通る声をしている。だからこそ弾き語りでも全く眠くなったりとかダレるようなことにはならない。
シングルの発売について告知をした後は、
「もっと聴いてくれる人たちと繋がりたい」
という思いで作ったという「アノニマス」。
「アノニマス ここに宣戦布告の光を灯すよ」
という歌詞はこれからさらに広いフィールドで勝負していこうとする宣誓のようにも聴こえるし、
「アノニマス 本当の声で言葉で話しがしたい」
というフレーズはネットの中とかではなくて、こうして顔が見れる場所で繋がりたいという本人の言葉がそのまま現れたような歌詞。さユりはまさに「酸欠少女」の言葉通りに息がつまりそうになりながらも熱唱し、この曲からはキーボード以外の音を打ち込みで流して、編成は2人だがサウンドはバンドサウンドになっている。
そして
「ボコボコにフラれた女の子の歌。みんなは恋をしたりとか、フラれたことはありますか?私はこの曲と同じような失恋をしたことがあって。だから最初にこの曲を聴いた時はすごく自分のことのようで、涙が出そうだった」
とエピソードを話して始まったのはもちろん「フラレガイガール」。
「瞳を飛びたし頬を伝う彼ら 顎の先で大渋滞」
という涙が流れる歌詞の描写はまさに野田洋次郎というものだが、そうした描写だけではなく、この曲の歌、メロディ、歌詞、ピアノのすべての部分に野田洋次郎の声や温度が息づいている。しかしそれほど野田洋次郎の濃度が高いこの曲を自身が歌う曲ではないとして、このさユりに託したのは、やはりさユりでしかないこの歌声があってこそ。それだけ野田洋次郎濃度が高いにもかかわらず、完全にさユりの曲になっている。それはもちろん自身が経験した歌詞であるがゆえに感情が乗るというのもあるだろうけど。
次の関東でのライブは12/24のラゾーナ川崎であることを告知し、
「フラレガイガールがクリスマスイブの幸せなカップルにどう響くのか…(笑)」
と笑わせてから、
「最後に私のデビュー曲を。逃げ出したい、抜け出したいっていう状態の曲に書いた曲です」
と言って最後に歌われたのは、美しいキーボードの旋律から始まる「ミカヅキ」。
「それでも 誰かに見つけて欲しくて
夜空見上げて叫んでいる
逃げ出したいなぁ 逃げ出せない
明るい未来は見えない」
というサビのフレーズは直前のMCで言っていた当時の気持ちをそのまま歌詞にしたと言ってもいい内容だが、さユりはメジャーデビューシングルの時点でこの名曲を自身の作詞作曲で作っていた。だからこそ、今回の野田洋次郎を始め、これからどれだけ有名なソングライターに曲を提供されることになったとしても、「その曲だけのアーティスト」にはならず、自分が作った曲こそが1番の名曲というアーティストでい続けることができる。現にこれまでのシングルにカップリングで収録されていた、自身が作詞作曲を手掛けてきた曲はどれもバンドアレンジにしたらシングルのタイトル曲になってもいいくらいのクオリティの曲ばかりである。
そういう曲があるからこそ、アルバムが待ち遠しいし、これからどんな曲を作っていくのかが本当に楽しみになる。これでまだ20歳というんだから実に末恐ろしい存在である。
ライブ後の握手&サイン会では購入者のかける言葉に対して少し気恥ずかしそうにしているところが見えた。そういう部分を見ると、やっぱりまだ「少女」だな、と思う。
1.プルースト
2.アノニマス
3.フラレガイガール
4.ミカヅキ
Next→ 12/16 MONOEYES @新木場STUDIO COAST
今月、RADWIMPS野田洋次郎が作詞作曲編曲を手がけたシングル「フラレガイガール」をリリースし、この日はそのリリースイベントとなるタワーレコード新宿店でのインストアイベント。
タワーレコード新宿店の7階にあるイベントスペースは完全に満員状態で、200人以上は確実にいるだろう。しかしさユりのビジュアルが良いからというのもあるのかもしれないが、観客は30代以上の男性が非常に多いイメージ。
7階にはひたすらさユりの曲が流れ続ける中、タワーレコードの店員の諸注意などの後に18時に登場。さユり本人は今回のメインビジュアルである赤いパーカーを見に纏い、ライブではおなじみのガスマスクバックバンドからキーボードを迎えての2人編成。
さユりがアコギを手にして集まった観客に挨拶すると、「フラレガイガール」のカップリングに収録されている「プルースト」からスタート。CDでも弾き語りの形態で収録されていた曲だが、アコギとキーボードだけというシンプルなサウンド。にもかかわらず迫力に満ち溢れているのは、やはりさユりの声によるもの。ただ単に歌が上手いというだけではなく、声量がものすごいし、よく通る声をしている。だからこそ弾き語りでも全く眠くなったりとかダレるようなことにはならない。
シングルの発売について告知をした後は、
「もっと聴いてくれる人たちと繋がりたい」
という思いで作ったという「アノニマス」。
「アノニマス ここに宣戦布告の光を灯すよ」
という歌詞はこれからさらに広いフィールドで勝負していこうとする宣誓のようにも聴こえるし、
「アノニマス 本当の声で言葉で話しがしたい」
というフレーズはネットの中とかではなくて、こうして顔が見れる場所で繋がりたいという本人の言葉がそのまま現れたような歌詞。さユりはまさに「酸欠少女」の言葉通りに息がつまりそうになりながらも熱唱し、この曲からはキーボード以外の音を打ち込みで流して、編成は2人だがサウンドはバンドサウンドになっている。
そして
「ボコボコにフラれた女の子の歌。みんなは恋をしたりとか、フラれたことはありますか?私はこの曲と同じような失恋をしたことがあって。だから最初にこの曲を聴いた時はすごく自分のことのようで、涙が出そうだった」
とエピソードを話して始まったのはもちろん「フラレガイガール」。
「瞳を飛びたし頬を伝う彼ら 顎の先で大渋滞」
という涙が流れる歌詞の描写はまさに野田洋次郎というものだが、そうした描写だけではなく、この曲の歌、メロディ、歌詞、ピアノのすべての部分に野田洋次郎の声や温度が息づいている。しかしそれほど野田洋次郎の濃度が高いこの曲を自身が歌う曲ではないとして、このさユりに託したのは、やはりさユりでしかないこの歌声があってこそ。それだけ野田洋次郎濃度が高いにもかかわらず、完全にさユりの曲になっている。それはもちろん自身が経験した歌詞であるがゆえに感情が乗るというのもあるだろうけど。
次の関東でのライブは12/24のラゾーナ川崎であることを告知し、
「フラレガイガールがクリスマスイブの幸せなカップルにどう響くのか…(笑)」
と笑わせてから、
「最後に私のデビュー曲を。逃げ出したい、抜け出したいっていう状態の曲に書いた曲です」
と言って最後に歌われたのは、美しいキーボードの旋律から始まる「ミカヅキ」。
「それでも 誰かに見つけて欲しくて
夜空見上げて叫んでいる
逃げ出したいなぁ 逃げ出せない
明るい未来は見えない」
というサビのフレーズは直前のMCで言っていた当時の気持ちをそのまま歌詞にしたと言ってもいい内容だが、さユりはメジャーデビューシングルの時点でこの名曲を自身の作詞作曲で作っていた。だからこそ、今回の野田洋次郎を始め、これからどれだけ有名なソングライターに曲を提供されることになったとしても、「その曲だけのアーティスト」にはならず、自分が作った曲こそが1番の名曲というアーティストでい続けることができる。現にこれまでのシングルにカップリングで収録されていた、自身が作詞作曲を手掛けてきた曲はどれもバンドアレンジにしたらシングルのタイトル曲になってもいいくらいのクオリティの曲ばかりである。
そういう曲があるからこそ、アルバムが待ち遠しいし、これからどんな曲を作っていくのかが本当に楽しみになる。これでまだ20歳というんだから実に末恐ろしい存在である。
ライブ後の握手&サイン会では購入者のかける言葉に対して少し気恥ずかしそうにしているところが見えた。そういう部分を見ると、やっぱりまだ「少女」だな、と思う。
1.プルースト
2.アノニマス
3.フラレガイガール
4.ミカヅキ
Next→ 12/16 MONOEYES @新木場STUDIO COAST
