SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY 40YEARS × 40LIVES LIVE CRUX NITE 出演:a flood of circle / WHITE ASH @新宿LOFT 9/7
- 2016/09/08
- 12:05
先月の9mm Parabellum BulletとAA=のツーマンに続き、新宿LOFTの40周年記念ライブシリーズ。
この日はa flood of circleとWHITE ASHという、かつて新宿LOFT主宰のインディーズレーベルに所属していた2組の、ある意味では凱旋ライブと言える。
平日ということでやや空いている客席を前に、まずはおなじみ「WHITE ASH」のSEで、WHITE ASHが登場。まずは「Orpheus」の重いグルーヴでゆったりと客席を揺らしてから、「Insight」、最新アルバムからの「Strike」と一気にリフを主体にした、WHITE ASHのイメージの強いギターロックへ。曲自体が短いというのもあるが、実にライブのテンポが良い。
のび太がハンドマイクスタイルで歌う「Paranoia」を終えると、a flood of circleとの馴れ初めや、対バンするのが久しぶりであり、LOFTのレーベルにいたのにLOFTでライブをしたことが数えるほどしかないことを語ると、
「僕と亮ちゃん(亮介)は精神年齢が同じ小学5年生(笑)」
と言って笑わせると、その亮介からのリクエストという「Just Give Me The Rock'N'Roll Music」を披露。グルーヴに特化し過ぎたためか、一般的にはあまり受け入れられなかったイメージの強い「THE DARK BLACK GROOVE」収録曲だが、こうしてライブで過去曲と並んで聴くと、グルーヴを強化した中にもしっかりそれまでのWHITE ASHらしいロックが入っているということがよくわかるだけに、アルバムのリリースツアーに参加していたら、アルバムの評価や聴こえ方は違っていたかもしれない。
最新ミニアルバム「Quest」からの「Knock On Doors In You」、「Hello,Afternoon」とゆったりとした曲で、のび太の声のカッコよさではないセンチメンタルさを聴かせると、
「フラッドと僕らはやってる音楽のスタイルは違うけど…なんかこう、軸の部分が同じっていうか…ねぇ?わかるでしょ?(笑)」
と中身があるのかないのかわからないフラッドと自分たちについてのMCから「Quest」の告知をして、
「ここからはもっともっと盛り上がっていくセトリを用意してきました!」
と「Quest」の「Monster」を皮切りにアッパーなライブでのキラーチューンを連発。
「Quest」は「THE DARK BLACK GROOVE」でのグルーヴの強化を経て、WHITE ASHがもともとのバンドの持ち味を最大限に発揮した作品というイメージ(タイアップという要素もあるだろうけど)だが、その作品がバンド初のオリコンTOP10入りを果たしたことは本人たちにとっても大きな自信になるはず。
実際、「Blaze」やのび太の呼びかけで合唱が起きた「Yellow」でも、彩と剛のリズム隊が力強さに加えて柔軟さを感じさせるようになってきている。とにかくシャープかつソリッドなサウンドというのがデビュー直後のWHITE ASHのイメージだったが、確実にできることが増えて、曲そのものや演奏の幅が広がってきている。
「Pretty Killer Tune」でも「Yeah Yeah Yeah」の大合唱が起こり(のび太が問いかけた時に初めてライブを見るという人があまりいなかったので、曲を知ってる人が多かったのかもしれない)、ラストは「Jails」「Stranger」というバンド初期からのキラーチューン2連発で終了。
のび太のまさにのび太というようなキャラクターに注目が集まったりもしたが、やっぱりこのバンドは音と演奏が何よりもかっこいい。だからこそステージに立っているのび太が映画のジャイアン以上にカッコよく見えてくる。
「Quest」で自らのもともと持つ武器にさらに磨きをかけた今、このバンドはもっともっと行ける。
1.Orpheus
2.Insight
3.Strike
4.Number Ninety Nine
5.Kiddie
6.Paranoia
7.Just Give Me The Rock'N'Roll Music
8.Knock On Doors In You
9.Hellow,Afternoon
10.Monster
11.Blaze
12.Yellow
13.Pretty Killer Tune
14.Jails
15.Stranger
Strike
https://youtu.be/X-MjNiERjRk
後攻、a flood of circle。この日はドラムの渡邊一丘の30歳の誕生日であり、新ギタリストのアオキテツが参加する2回目のライブである。1回目の熊谷は行ってないので、この編成でのフラッドを見るのはこれが初めてである。
前任ギタリストのキョウスケや藤井清也、さらにはデュランはフラッドに参加する前から知っていただけに、どんな人なのかもわかっていたが、アオキテツは姿を見るのも初めてということで、実際にステージに出てくると、金髪で黒いシャツを着ており、これまでずっと黒髪だったこのバンドのギタリストたちを見てきた側からするとかなり違和感を感じる。
それでは果たして肝心の音の方はどうだろうか、と思っていると、「Golden Time」「スカイウォーカー」で始まり、亮介がそのしゃがれた声でロックンロールを叩きつけると、ギターのサウンドは違和感はほとんど感じない。というかこのあたりの曲をいきなり弾けるようになっているというあたりは、かなり綿密にリハを重ねてきたであろうことがわかる。
「ここに何しに来たんだよ!?ロックンロールでしょ!」
と亮介が言っての「ロックンロールバンド」ではダイバーが続出し、おなじみ「Sweet Home Battle Field」ではタンバリンを叩きながら歌う亮介が客席に突入。観客に支えられながら歌うと、タンバリンをアオキの首にかけ、アオキはアルカラ稲村のようなスタイルに。
「次はなんでしょう!?次はなんでしょう!?
…問題です」
と亮介が振って始まったのは、まさかの「Quiz Show」。まさか新体制2回目のライブでこのカップリング曲が聴けるとは全く思ってもいなかった。
とりあえず最初だから代表曲をまずできるようになってそれをライブでやって…という普通のバンドによくあるパターンはこのバンドには当てはまらない。そりゃあこれだけ何回も新体制でのスタートをしてきたんだからもう慣れてしまっているのかもしれないが。
WHITE ASHと一緒にツアーを周った時に全員で温泉に行く日に渡邊が遅刻してWHITE ASHのメンバーに奢った、というバンド同士の仲の良さを感じさせるエピソードを話して、
HISAYO「私と彩ちゃんは飲み友達だから」
亮介「姐さん、友達のジャンルが飲み友達しかないじゃないですか(笑)」
と笑わせるネタも随所に入れてきながら、「Dancing Zombiez」へ。アウトロのライブならではのギターソロなどではやはりキョウスケらとは違うな、と感じてしまう部分もあったが、亮介とアオキが向かい合って演奏しているのは実に楽しそうだった。これから数え切れないくらいこの曲を演奏して、この部分もさらに進化していくのだろう。
さらに
「明日がやってくる それを知ってるからまたこの手を伸ばす」
という、何度も何度もリセットを余儀なくされてきたバンドが、それでもそのたびに立ち上がってきたテーマソングとでもいうような「シーガル」で大合唱を起こすと、ここでアオキの紹介。すでに「テツー!」という歓声が客席から何度も飛んでおり、本人もびっくりしていたが、
「今回、公募したんですよ。それでなんでこいつにしたのかっていうと、いい感じに頭が弱いな、と(笑)
最初に何が好き?って聞いて。普通はバンドとかギタリストの名前が出てくるんだけど、こいつは「あー、俺、柄シャツ好きっすねぇ」って言って(笑)こいつに決めました(笑)今日は柄シャツ着てないけど(笑)」
という加入エピソードを語り、新宿LOFTに所縁のある曲と言って演奏されたのは「コインランドリー・ブルース」。ここまではアッパーなロックンロールを続けてきたが、その流れで聴くとやはりこのバンドはバラード、ブルースの曲も本当に名曲だと実感する。実際にアルバムを出せば1曲は毎回そういう名曲を入れてきたバンドだ。
この日が発売日である、新木場STUDIO COASTでのワンマンのDVDの告知をしたあと、そのDVDに付属する新曲「BLUE」を披露。結成10年を超えてもなお変わらぬ蒼さと衝動。ロンドンでレコーディングされたこの曲にはそれが詰まっている。これまではこのバンドのイメージカラーは亮介の革ジャンのような黒だったが、この10周年イヤーを経て、ベストアルバム、「青く塗れ」、そしてこの「BLUE」と続いたことにより、今では紛れもなくバンドのイメージカラーは青に変わってきている。
そしてラストに演奏されたのは手拍子が鳴り響く「ベストライド」。
「俺たちのベストはいつも今なんだよ」
という宣誓こそが、今のフラッド、そしてこれからのフラッドそのものとして響く。そして見る前は若干不安もあったが、実際にそう思えるようなライブをこの日も見せてくれた。
すぐさまアンコールにメンバーが登場すると、
「言い忘れてたことがあった(笑)」
と言って話し始めたのは、今日が渡邊の誕生日であるという、それを忘れるか、ということ。客席からも「三十路ー!」という歓声が飛ぶ中、
「いやー、フラッドで初めてこのロフトに出たのが10代の頃だったのに、もう30代だよ?」
と30代に突入してしまった実感をしみじみと語ってから、HISAYOのゴリゴリのベースソロで始まる「Blood Red Shoes」で最後に最大級の熱狂ぶりとなって、多くの人にとって初目撃となった、新体制2回目のライブは幕を閉じた。
メンバーが1人変わると、バンドのサウンドやライブ自体がものすごく変わるという当たり前のことを、このバンドの活動の歴史からまざまざと学んできた。もうこれだけメンバーが変わりまくれば心が折れてしまっても仕方がないと思うし、普通なら辞めるタイミングもいくらでもあったと思う。それと同じように、見ている側も離れていくようなタイミングもいくらでもあったはず。
でも、やっぱりずっとライブをやりまくって生きてきたバンドのライブをこうして見ると、「ベストはいつも今なんだよ」としか思えない。だから自分はまだまだこのバンドにドキドキしているし、いつか武道館まで連れて行ってくれると信じている。
やっぱりまだ一回しか見てないから、ステージに金髪のメンバーがいるのは慣れないけれど(笑)
1.Golden Time
2.スカイウォーカー
3.ロックンロールバンド
4.GO
5.Sweet Home Battle Field
6.Quiz Show
7.Dancing Zombiez
8.シーガル
9.コインランドリー・ブルース
10.BLUE
11.ベストライド
encore
12.Blood Red Shoes
BLUE
https://youtu.be/C30GrCH3eok
Next→ 9/10 New Audiogram @TSUTAYA O-EAST他
この日はa flood of circleとWHITE ASHという、かつて新宿LOFT主宰のインディーズレーベルに所属していた2組の、ある意味では凱旋ライブと言える。
平日ということでやや空いている客席を前に、まずはおなじみ「WHITE ASH」のSEで、WHITE ASHが登場。まずは「Orpheus」の重いグルーヴでゆったりと客席を揺らしてから、「Insight」、最新アルバムからの「Strike」と一気にリフを主体にした、WHITE ASHのイメージの強いギターロックへ。曲自体が短いというのもあるが、実にライブのテンポが良い。
のび太がハンドマイクスタイルで歌う「Paranoia」を終えると、a flood of circleとの馴れ初めや、対バンするのが久しぶりであり、LOFTのレーベルにいたのにLOFTでライブをしたことが数えるほどしかないことを語ると、
「僕と亮ちゃん(亮介)は精神年齢が同じ小学5年生(笑)」
と言って笑わせると、その亮介からのリクエストという「Just Give Me The Rock'N'Roll Music」を披露。グルーヴに特化し過ぎたためか、一般的にはあまり受け入れられなかったイメージの強い「THE DARK BLACK GROOVE」収録曲だが、こうしてライブで過去曲と並んで聴くと、グルーヴを強化した中にもしっかりそれまでのWHITE ASHらしいロックが入っているということがよくわかるだけに、アルバムのリリースツアーに参加していたら、アルバムの評価や聴こえ方は違っていたかもしれない。
最新ミニアルバム「Quest」からの「Knock On Doors In You」、「Hello,Afternoon」とゆったりとした曲で、のび太の声のカッコよさではないセンチメンタルさを聴かせると、
「フラッドと僕らはやってる音楽のスタイルは違うけど…なんかこう、軸の部分が同じっていうか…ねぇ?わかるでしょ?(笑)」
と中身があるのかないのかわからないフラッドと自分たちについてのMCから「Quest」の告知をして、
「ここからはもっともっと盛り上がっていくセトリを用意してきました!」
と「Quest」の「Monster」を皮切りにアッパーなライブでのキラーチューンを連発。
「Quest」は「THE DARK BLACK GROOVE」でのグルーヴの強化を経て、WHITE ASHがもともとのバンドの持ち味を最大限に発揮した作品というイメージ(タイアップという要素もあるだろうけど)だが、その作品がバンド初のオリコンTOP10入りを果たしたことは本人たちにとっても大きな自信になるはず。
実際、「Blaze」やのび太の呼びかけで合唱が起きた「Yellow」でも、彩と剛のリズム隊が力強さに加えて柔軟さを感じさせるようになってきている。とにかくシャープかつソリッドなサウンドというのがデビュー直後のWHITE ASHのイメージだったが、確実にできることが増えて、曲そのものや演奏の幅が広がってきている。
「Pretty Killer Tune」でも「Yeah Yeah Yeah」の大合唱が起こり(のび太が問いかけた時に初めてライブを見るという人があまりいなかったので、曲を知ってる人が多かったのかもしれない)、ラストは「Jails」「Stranger」というバンド初期からのキラーチューン2連発で終了。
のび太のまさにのび太というようなキャラクターに注目が集まったりもしたが、やっぱりこのバンドは音と演奏が何よりもかっこいい。だからこそステージに立っているのび太が映画のジャイアン以上にカッコよく見えてくる。
「Quest」で自らのもともと持つ武器にさらに磨きをかけた今、このバンドはもっともっと行ける。
1.Orpheus
2.Insight
3.Strike
4.Number Ninety Nine
5.Kiddie
6.Paranoia
7.Just Give Me The Rock'N'Roll Music
8.Knock On Doors In You
9.Hellow,Afternoon
10.Monster
11.Blaze
12.Yellow
13.Pretty Killer Tune
14.Jails
15.Stranger
Strike
https://youtu.be/X-MjNiERjRk
後攻、a flood of circle。この日はドラムの渡邊一丘の30歳の誕生日であり、新ギタリストのアオキテツが参加する2回目のライブである。1回目の熊谷は行ってないので、この編成でのフラッドを見るのはこれが初めてである。
前任ギタリストのキョウスケや藤井清也、さらにはデュランはフラッドに参加する前から知っていただけに、どんな人なのかもわかっていたが、アオキテツは姿を見るのも初めてということで、実際にステージに出てくると、金髪で黒いシャツを着ており、これまでずっと黒髪だったこのバンドのギタリストたちを見てきた側からするとかなり違和感を感じる。
それでは果たして肝心の音の方はどうだろうか、と思っていると、「Golden Time」「スカイウォーカー」で始まり、亮介がそのしゃがれた声でロックンロールを叩きつけると、ギターのサウンドは違和感はほとんど感じない。というかこのあたりの曲をいきなり弾けるようになっているというあたりは、かなり綿密にリハを重ねてきたであろうことがわかる。
「ここに何しに来たんだよ!?ロックンロールでしょ!」
と亮介が言っての「ロックンロールバンド」ではダイバーが続出し、おなじみ「Sweet Home Battle Field」ではタンバリンを叩きながら歌う亮介が客席に突入。観客に支えられながら歌うと、タンバリンをアオキの首にかけ、アオキはアルカラ稲村のようなスタイルに。
「次はなんでしょう!?次はなんでしょう!?
…問題です」
と亮介が振って始まったのは、まさかの「Quiz Show」。まさか新体制2回目のライブでこのカップリング曲が聴けるとは全く思ってもいなかった。
とりあえず最初だから代表曲をまずできるようになってそれをライブでやって…という普通のバンドによくあるパターンはこのバンドには当てはまらない。そりゃあこれだけ何回も新体制でのスタートをしてきたんだからもう慣れてしまっているのかもしれないが。
WHITE ASHと一緒にツアーを周った時に全員で温泉に行く日に渡邊が遅刻してWHITE ASHのメンバーに奢った、というバンド同士の仲の良さを感じさせるエピソードを話して、
HISAYO「私と彩ちゃんは飲み友達だから」
亮介「姐さん、友達のジャンルが飲み友達しかないじゃないですか(笑)」
と笑わせるネタも随所に入れてきながら、「Dancing Zombiez」へ。アウトロのライブならではのギターソロなどではやはりキョウスケらとは違うな、と感じてしまう部分もあったが、亮介とアオキが向かい合って演奏しているのは実に楽しそうだった。これから数え切れないくらいこの曲を演奏して、この部分もさらに進化していくのだろう。
さらに
「明日がやってくる それを知ってるからまたこの手を伸ばす」
という、何度も何度もリセットを余儀なくされてきたバンドが、それでもそのたびに立ち上がってきたテーマソングとでもいうような「シーガル」で大合唱を起こすと、ここでアオキの紹介。すでに「テツー!」という歓声が客席から何度も飛んでおり、本人もびっくりしていたが、
「今回、公募したんですよ。それでなんでこいつにしたのかっていうと、いい感じに頭が弱いな、と(笑)
最初に何が好き?って聞いて。普通はバンドとかギタリストの名前が出てくるんだけど、こいつは「あー、俺、柄シャツ好きっすねぇ」って言って(笑)こいつに決めました(笑)今日は柄シャツ着てないけど(笑)」
という加入エピソードを語り、新宿LOFTに所縁のある曲と言って演奏されたのは「コインランドリー・ブルース」。ここまではアッパーなロックンロールを続けてきたが、その流れで聴くとやはりこのバンドはバラード、ブルースの曲も本当に名曲だと実感する。実際にアルバムを出せば1曲は毎回そういう名曲を入れてきたバンドだ。
この日が発売日である、新木場STUDIO COASTでのワンマンのDVDの告知をしたあと、そのDVDに付属する新曲「BLUE」を披露。結成10年を超えてもなお変わらぬ蒼さと衝動。ロンドンでレコーディングされたこの曲にはそれが詰まっている。これまではこのバンドのイメージカラーは亮介の革ジャンのような黒だったが、この10周年イヤーを経て、ベストアルバム、「青く塗れ」、そしてこの「BLUE」と続いたことにより、今では紛れもなくバンドのイメージカラーは青に変わってきている。
そしてラストに演奏されたのは手拍子が鳴り響く「ベストライド」。
「俺たちのベストはいつも今なんだよ」
という宣誓こそが、今のフラッド、そしてこれからのフラッドそのものとして響く。そして見る前は若干不安もあったが、実際にそう思えるようなライブをこの日も見せてくれた。
すぐさまアンコールにメンバーが登場すると、
「言い忘れてたことがあった(笑)」
と言って話し始めたのは、今日が渡邊の誕生日であるという、それを忘れるか、ということ。客席からも「三十路ー!」という歓声が飛ぶ中、
「いやー、フラッドで初めてこのロフトに出たのが10代の頃だったのに、もう30代だよ?」
と30代に突入してしまった実感をしみじみと語ってから、HISAYOのゴリゴリのベースソロで始まる「Blood Red Shoes」で最後に最大級の熱狂ぶりとなって、多くの人にとって初目撃となった、新体制2回目のライブは幕を閉じた。
メンバーが1人変わると、バンドのサウンドやライブ自体がものすごく変わるという当たり前のことを、このバンドの活動の歴史からまざまざと学んできた。もうこれだけメンバーが変わりまくれば心が折れてしまっても仕方がないと思うし、普通なら辞めるタイミングもいくらでもあったと思う。それと同じように、見ている側も離れていくようなタイミングもいくらでもあったはず。
でも、やっぱりずっとライブをやりまくって生きてきたバンドのライブをこうして見ると、「ベストはいつも今なんだよ」としか思えない。だから自分はまだまだこのバンドにドキドキしているし、いつか武道館まで連れて行ってくれると信じている。
やっぱりまだ一回しか見てないから、ステージに金髪のメンバーがいるのは慣れないけれど(笑)
1.Golden Time
2.スカイウォーカー
3.ロックンロールバンド
4.GO
5.Sweet Home Battle Field
6.Quiz Show
7.Dancing Zombiez
8.シーガル
9.コインランドリー・ブルース
10.BLUE
11.ベストライド
encore
12.Blood Red Shoes
BLUE
https://youtu.be/C30GrCH3eok
Next→ 9/10 New Audiogram @TSUTAYA O-EAST他
