クリープハイプ 日本武道館 2days 「連日の武道館 正社員編 ~有給休暇の使い道、これが私の生きる道~」 @日本武道館 4/17
- 2014/04/17
- 22:03
すでに昨年の時点から開催が決定していた、クリープハイプの武道館2days。昨日はバイト編で、今日は正社員編。
しかし今年に入り、所属していたビクターがバンド側に無断でベストアルバムをリリース、バンドは不買を呼びかけるという騒動になってしまい、この一件はファン以外にも、ベストアルバムの意義や、メジャーレコード会社の在り方など、様々なことを考えさせることになった。(その後、バンドはユニバーサルへの移籍を発表)
2daysともソールドアウトということで、一番上の席からステージ真横まで人で埋め尽くされた中、19時過ぎに客電が落ちると、メンバーが登場するものの演奏は始まらず、スクリーンに映像が映し出される。「正社員の兄がコンビニでバイトしてる弟のところにビールを買いに行く」という内容で、兄は弟にクリープハイプの武道館に行くことを勧めるも、弟は一連の騒動を「あんなのロックじゃない」と切り捨てる。兄が「クリープハイプも大人になったんだよ」とたしなめると、「メロディーが降りてきた」と弟が自分の世界に入り込んでしまい、兄は「お釣りいいわ」と言って店から出て行く。出た後で、「ていうかあのメロディー、「オレンジ」じゃん」と気付き、ステージがオレンジ色の照明に照らされると、その「オレンジ」からスタート。
序盤で早くもミドルテンポな新曲をさらっと披露すると、尾崎世界観が、
「大事な人に向けてラブソングを作りました」
と言って、さらに新曲を披露。しかし、ラブソングとは思えないくらい-それこそ直後の「あ」のようなハードな-音像に乗せて、
「はじめまして ビクターからユニバーサルシグマに移籍したクリープハイプです」
という衝撃的な歌詞が始まり、しかもスクリーンにその歌詞が映し出されるという始末。(さすがにビクターは××××と表記されていたが)
この時点で、冒頭の映像の「クリープハイプも大人になったんだよ」のセリフはこのための前振りだったことがわかる。ラストのサビ前には、
「生き残るためなら 何でもします
いつか本当のベストが出せるように」
と歌い、大歓声が上がる。この曲は間違いなく再び話題を集めることになるだろう。
さらに「ウワノソラ」、「HE IS MINE」という代表曲も早くも演奏され、武道館に「セックスしよう!」の一大コールが巻き起こる。
尾崎がアコギに持ち替えると、ベースの長谷川カオナシとのデュエット曲「グレーマンのせいにする」から「傷つける」と聴かせる流れに。
ここでまた映像が挟まれ、冒頭の映像の兄が恋人の家に帰ろうと、恋人と電話をしているところで終わり、「明日はどっちだ」へ。
「もう後半ですけど、さっきの新曲は小川君が作詞して、カオナシが作曲しました(笑)」
という嘘を平然とついたところで、「イノチミジカシコイセヨオトメ」から「手と手」に繋がる「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」の流れから、「愛の標識」「週刊誌」とひたすらにエモーショナルな曲を連発していく。
「ラブホテル」では大サビの前に尾崎がしゃべりはじめ、カオナシに振るも、
「いや、今はしゃべらなくていい」
とお預けを喰らわす。その直後にはカオナシがメインボーカルの「かえるの歌」と、全部決めていたのかと思ってしまうような流れ。
「さっきはごめんね、ありがとう」で「ラブホテル」同様に、大サビ前で手拍子が起こるところで尾崎は再び間を置く。しかし、しゃべることはせず、その時の客席の光景を目に焼き付けているかのように見えた。
そしてラストはこのバンドの皮肉サイド全開の「社会の窓」。この曲や、ビクターへ向けた新曲のような、人間の汚い部分を歌う曲があるからこそ、「オレンジ」のような美しい曲もより美しく聴こえる。それは逆もまた然り。そしてその両方を持ち合わせた「イノチミジカシコイセヨオトメ」のような曲が、一万人規模でのアンセムになっているというのはとんでもないことである。
アンコールでは尾崎が着替えてきたTシャツに「可愛いー」という声があがる中、「さっきの話」を演奏し、カオナシもようやくMCをし、小川いじりと小泉のMCも経ての「女の子」で終了。
しかし、これで終わるわけもなく、2回目のアンコールで演奏されたのは、すでに発売が告知されているシングル収録の、インディーズ時代のリメイク曲「ねがいり」、そしてラストはそのシングルのタイトル曲「寝癖」。これが本当に素晴らしい曲で、尾崎の
「武道館やって終わりになったらどうしようかと思ったんですけど…まだまだ大丈夫です」
という宣言を裏付けるかのように、これからのクリープハイプに期待せずにはいられなくなった。
1.オレンジ
2.おやすみ泣き声、さよなら歌姫
3.NE-TAXI
4.新曲
5.新曲
6.あ
7.ウワノソラ
8.HE IS MINE
9.グレーマンのせいにする
10.傷つける
11.明日はどっちだ
12.イノチミジカシコイセヨオトメ
13.手と手
14.愛の標識
15.週刊誌
16.ラブホテル
17.かえるの歌
18.憂、燦々
19.さっきはごめんね、ありがとう
20.社会の窓
encore1
21.さっきの話
22.女の子
encore2
23.ねがいり
24.寝癖
あとライブ前とライブ後に、九段下の駅前で、OverTheDogsのキーボードの星さんとベースのダイキさんが新作のサンプル盤を配っていたので受け取る。OverTheDogsを初めて聴いたのも、昔「A STAR LIGHT IN MY LIFE」のサンプルを配っていた時だった。何年経ってもいまだに草の根活動してるのは頭が下がります。
しかし今年に入り、所属していたビクターがバンド側に無断でベストアルバムをリリース、バンドは不買を呼びかけるという騒動になってしまい、この一件はファン以外にも、ベストアルバムの意義や、メジャーレコード会社の在り方など、様々なことを考えさせることになった。(その後、バンドはユニバーサルへの移籍を発表)
2daysともソールドアウトということで、一番上の席からステージ真横まで人で埋め尽くされた中、19時過ぎに客電が落ちると、メンバーが登場するものの演奏は始まらず、スクリーンに映像が映し出される。「正社員の兄がコンビニでバイトしてる弟のところにビールを買いに行く」という内容で、兄は弟にクリープハイプの武道館に行くことを勧めるも、弟は一連の騒動を「あんなのロックじゃない」と切り捨てる。兄が「クリープハイプも大人になったんだよ」とたしなめると、「メロディーが降りてきた」と弟が自分の世界に入り込んでしまい、兄は「お釣りいいわ」と言って店から出て行く。出た後で、「ていうかあのメロディー、「オレンジ」じゃん」と気付き、ステージがオレンジ色の照明に照らされると、その「オレンジ」からスタート。
序盤で早くもミドルテンポな新曲をさらっと披露すると、尾崎世界観が、
「大事な人に向けてラブソングを作りました」
と言って、さらに新曲を披露。しかし、ラブソングとは思えないくらい-それこそ直後の「あ」のようなハードな-音像に乗せて、
「はじめまして ビクターからユニバーサルシグマに移籍したクリープハイプです」
という衝撃的な歌詞が始まり、しかもスクリーンにその歌詞が映し出されるという始末。(さすがにビクターは××××と表記されていたが)
この時点で、冒頭の映像の「クリープハイプも大人になったんだよ」のセリフはこのための前振りだったことがわかる。ラストのサビ前には、
「生き残るためなら 何でもします
いつか本当のベストが出せるように」
と歌い、大歓声が上がる。この曲は間違いなく再び話題を集めることになるだろう。
さらに「ウワノソラ」、「HE IS MINE」という代表曲も早くも演奏され、武道館に「セックスしよう!」の一大コールが巻き起こる。
尾崎がアコギに持ち替えると、ベースの長谷川カオナシとのデュエット曲「グレーマンのせいにする」から「傷つける」と聴かせる流れに。
ここでまた映像が挟まれ、冒頭の映像の兄が恋人の家に帰ろうと、恋人と電話をしているところで終わり、「明日はどっちだ」へ。
「もう後半ですけど、さっきの新曲は小川君が作詞して、カオナシが作曲しました(笑)」
という嘘を平然とついたところで、「イノチミジカシコイセヨオトメ」から「手と手」に繋がる「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」の流れから、「愛の標識」「週刊誌」とひたすらにエモーショナルな曲を連発していく。
「ラブホテル」では大サビの前に尾崎がしゃべりはじめ、カオナシに振るも、
「いや、今はしゃべらなくていい」
とお預けを喰らわす。その直後にはカオナシがメインボーカルの「かえるの歌」と、全部決めていたのかと思ってしまうような流れ。
「さっきはごめんね、ありがとう」で「ラブホテル」同様に、大サビ前で手拍子が起こるところで尾崎は再び間を置く。しかし、しゃべることはせず、その時の客席の光景を目に焼き付けているかのように見えた。
そしてラストはこのバンドの皮肉サイド全開の「社会の窓」。この曲や、ビクターへ向けた新曲のような、人間の汚い部分を歌う曲があるからこそ、「オレンジ」のような美しい曲もより美しく聴こえる。それは逆もまた然り。そしてその両方を持ち合わせた「イノチミジカシコイセヨオトメ」のような曲が、一万人規模でのアンセムになっているというのはとんでもないことである。
アンコールでは尾崎が着替えてきたTシャツに「可愛いー」という声があがる中、「さっきの話」を演奏し、カオナシもようやくMCをし、小川いじりと小泉のMCも経ての「女の子」で終了。
しかし、これで終わるわけもなく、2回目のアンコールで演奏されたのは、すでに発売が告知されているシングル収録の、インディーズ時代のリメイク曲「ねがいり」、そしてラストはそのシングルのタイトル曲「寝癖」。これが本当に素晴らしい曲で、尾崎の
「武道館やって終わりになったらどうしようかと思ったんですけど…まだまだ大丈夫です」
という宣言を裏付けるかのように、これからのクリープハイプに期待せずにはいられなくなった。
1.オレンジ
2.おやすみ泣き声、さよなら歌姫
3.NE-TAXI
4.新曲
5.新曲
6.あ
7.ウワノソラ
8.HE IS MINE
9.グレーマンのせいにする
10.傷つける
11.明日はどっちだ
12.イノチミジカシコイセヨオトメ
13.手と手
14.愛の標識
15.週刊誌
16.ラブホテル
17.かえるの歌
18.憂、燦々
19.さっきはごめんね、ありがとう
20.社会の窓
encore1
21.さっきの話
22.女の子
encore2
23.ねがいり
24.寝癖
あとライブ前とライブ後に、九段下の駅前で、OverTheDogsのキーボードの星さんとベースのダイキさんが新作のサンプル盤を配っていたので受け取る。OverTheDogsを初めて聴いたのも、昔「A STAR LIGHT IN MY LIFE」のサンプルを配っていた時だった。何年経ってもいまだに草の根活動してるのは頭が下がります。
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