SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016 DAY1 @山中湖交流プラザきらら 8/26
- 2016/08/28
- 22:47
2007年から山中湖で開催されている、スカパーの音楽専門チャンネル、SPACE SHOWER TV主催のフェス、SWEET LOVE SHOWER。
富士山のふもとの山中湖という抜群のロケーションでありながらも例年天気が悪かったりでなかなか富士山を見ることはできなかったが、今年の初日は見事な快晴で、
LAKESIDE STAGE
Mt.FUJI STAGE
FOREST STAGE
WATERFRONT STAGE
の全ステージから綺麗に富士山が見える。こんなのは初めてなんじゃないだろうか。
9:55~ パノラマパナマタウン [Mt.FUJI STAGE] (Opening Act)
この日のオープニングアクトは、スペシャなどが主催するオーディションで優勝してシーンに登場した神戸の4人組バンド、パノラマパナマタウン。
いきなり言葉数の多い、「ラブシャ」などこの日ならではの単語も盛り込んだ、もはや語りのような新曲でスタートすると、ヒップホップを消化したボーカルスタイルとそのグルーヴは実にファンキーで、普通のギターロックバンドという枠には当てはまらないし、見た目はいたって普通の男たちだが、演奏している姿は本当に絵になる。
「決意の歌」と言って演奏された「SHINKAICHI」、最後に演奏した「世界最後になる歌は」とデビューミニアルバムの曲も演奏されたが、ほとんどの曲が来月リリースのニューミニアルバムからの曲だった。それほどにそのアルバムの内容に自信があるのだろうし、自信を持てて当たり前というくらいにカッコいい曲ばかりだった。
そして「このライブ一発で全てをひっくり返してやる」という野心が見えるあたりは、3年前に同じように初日のオープニングアクトとしてこのステージに立った、THE ORAL CIGARETTES(奇しくも同じオーディションで優勝してからこのフェスに出演し、この日はこのバンドの直後にオーラルが出演)を思い出した。オーラルもオープニングアクト時は人が少なかったが、3年でメインステージまでたどり着いた。果たしてこのバンドはそこまで行けるだろうか?
1.パノラマパナマタウンのテーマ
2.ロールプレイング
3.シェルター
4.SHINKAICHI
5.MOMO
6.世界最後になる歌は
シェルター
https://youtu.be/CfXBKNejrVY
10:30~ THE ORAL CIGARETTES [LAKESIDE STAGE]
開始60秒前からモニターにはカウントが映り、観客が一緒に数えて0になった瞬間にトップバッターが紹介される。このフェスの始まりの光景である。
今年のトップバッターは3年前にオープニングアクトで出演してから一歩ずつ階段を上がり、ついにメインステージにたどり着いた、THE ORAL CIGARETTES。去年のこのフェスで山中は自身がポリープの手術を受けることを発表した。そのフェスにステージをあげて帰還。
EDMなSEでメンバーが登場すると、曲前に山中が
「ここでこんなこと言うのもなんやけど…めっちゃ緊張してます(笑)」
喋り始め、去年のこのフェスのステージのことを語ると、去年最後に演奏された、バンドにとって特別な曲である「エイミー」からスタート。しかし、山中は明らかに涙ぐみながら歌っていた。去年「絶対来年帰ってくる」と言った約束を去年より大きなステージで果たしたことによるものだろう。
「起死回生STORY」で踊らせると、
「自分にとってというか、オーラルにとって1番大事なフェス」
と、デビューミニアルバムリリース直後(リリースの翌週に初出演を果たした)から出演しているこのフェスへの感謝を語ると、最新シングルから、カップリングにするにはもったいないくらいのクオリティのギターロック「CATCH ME」、社会への違和感を語ってから演奏された、オーラルの最新系「DIP-BAP」では山中がハンドマイクでガンガン煽りながら歌う。
ラストも山中がハンドマイクで歌うシングル曲を連発して踊らせまくって終了すると、山中はいつにも増して長い時間深々と頭を下げ、顔をあげると涙を拭う仕草を見せた。
「今日がまたオーラルとラブシャの新しい関係の始まりの1日になるはず」
と山中は語っていたが、これから毎年このステージへの出演が続けば、このフェスの象徴と言えるような存在になるかもしれない。実際、メンバーはそうなりたいであろうと思うくらいにこのフェスを愛していると思う。
1.エイミー
2.起死回生STORY
3.STARGET
4.CATCH ME
5.DIP-BAP
6.カンタンナコト
7.狂乱Hey Kids!!
DIP-BAP
https://youtu.be/u-G8CpRvQdE
11:25~ BLUE ENCOUNT [Mt.FUJI STAGE]
2年連続出演で、去年のFOREST STAGEからステップアップを果たした、BLUE ENCOUNT。
本気のリハでELLEGARDEN「Surfrider Assosiation」を演奏して客席を沸かせてから再登場すると、「Survivor」からスタートし、「THANX」からはダイバーも続出する中、大きな合唱を巻き起こす。
「昨日新木場でライブをやったんだけど、お気に入りのスキニーを新木場に忘れてきてしまったんで、寝起きのようなラフな格好でやってます!」
と田邊が珍しく短パンでステージに立っている理由を語るが、
「さっきの山中拓也みたいに喋りすぎちゃう!(笑)」
と、昨日ともにライブを行った仲間を話題に出して笑わせる。
「LIVER」では曲途中のブレイク部分で田邊がなぜか綺麗な側転を決めてドヤ顔をし、
「今日は体がキレッキレ!」
と絶好調ぶりをアピールすると、
「学生時代からずっとスペシャ見てて。ラブシャも2年連続で出させてもらって。そろそろレギュラー番組やらせてくれてもいいんじゃないの!?」
とレギュラー番組への野望を語ると、そのために盛り上げる映像として盛大なタオル回しを発生させる。
そして「DAY × DAY」から、
「あんたらと一緒に生きていきたいと思ってるバンドがいるってことを忘れないでください!」
と自身がバンドをやっている理由そのものをそのまま曲にしたような「もっと光を」で満員状態のMt.FUJI STAGEを大合唱状態にしてみせた。
流行り系のバンドというイメージもあるであろうこのバンドが、このフェス以外のパンクやラウド系のバンドが多いフェスでも対等にわたりあえているのは、田邊の熱いメッセージによるものもあるが、何よりもバンドの演奏がそういったバンドと比べても全く負けていない巧さと重さをしっかりと兼ね備えているから。だからこのバンドはライブで強い。来年は3年目にしてメインステージに立っているだろう。
1.Survivor
2.THANKS
3.ロストジンクス
4.Never Ending Story
5.LIVER
6.DAY × DAY
7.もっと光を
Survivor
https://youtu.be/-MnlFslr3Go
12:10~ KANA-BOON [LAKESIDE STAGE]
スペシャでレギュラー番組「もぎもぎKANA-BOON」を持っているだけに、このフェスは完全にホームと言えるKANA-BOON。今年はLAKESIDE STAGEに登場。
SEもなしにメンバーが登場すると、谷口鮪が
「今日は最初から飛ばして行くぞー!」
とテンション高めに「フルドライブ」からスタート。「ウォーリーヒーロー」では一部歌詞が飛んだところもあったのだが、もはやそれもテンションの高さによるものなのかとすら思わせる。
会場のいたるところでMVでメンバーが踊っているダンスを踊る人が出現した、このバンドの夏ソング「なんでもねだり」を終えると、
「新曲が映画の主題歌になるんですけど、その映画の主演が、嫁にしたい女優ランキング1位の長澤まさみさん主演の映画で。この曲がめちゃ売れたら長澤まさみさんも僕らのことをちょっとは認めてくれて、いずれは「長澤まさみとKANA-BOON谷口が入籍!」っていう電撃ニュースになるかもしれないんで、みなさんシングルを是非買ってください(笑)」
と鮪が妄想を爆発させるMCを語り、その新曲「Wake Up」を披露。王道ギターロック的なサウンドだが、このバンドのかつての王道であった四つ打ちではなく、アルバム「Origin」とそのツアーでさらにたくましさと力強さを増してどっしりとしたバンドサウンドが実感できる曲。特に飯田と小泉のリズム隊が、かつてのやや頼りない感じから格段に進化している。古賀の新世代ギターヒーローらしさはそのまま。
するとレギュラー番組を持っているので、毎年コラボメニューをスペシャキッチンで販売しているのだが、去年の「ソーメーン」が大失敗に終わったことを話し、今年の「タコスーン」を宣伝。が、その前に食べたくなってしまうのはチャーハン、ということで「ないものねだり」で踊らせまくり、最後には必殺曲「シルエット」で完璧な夏の締めくくり。
ちなみに「タコスーン」、唐揚げにオーロラソースがかかったタコスで、確かに去年の「ソーメーン」よりははるかに旨い。若干値段が高い感じもしたが、それはターザン小泉(もぎもぎKANA-BOON内でのワイルドな小泉のキャラ)のステッカーが付いてるからということなのだろうか。
リハ.机上、綴る、思想
1.フルドライブ
2.ウォーリーヒーロー
3.1.2.step to you
4.なんでもねだり
5.Wake Up
6.ないものねだり
7.シルエット
なんでもねだり
https://youtu.be/2Vjm3EUKb_4
13:05~ WANIMA [Mt.FUJI STAGE]
始まる前からMt.FUJI STAGEは超満員。昨年のFOREST STAGEの段階ですら完全にキャパオーバーだったWANIMAが今年はこのステージに登場である。
おなじみスキャットマンジョンのSEで登場すると、手拍子を煽りまくった後、
「いろんなフェスに出たけど…やっぱり日本で1番、SWEET LOVE SHOWERが好きー!WANIMA、開催しまーす!」
と言って「THANX」からもう大合唱が巻き起こるのだが、もはや「開催しまーす!」すらも大合唱であった。それだけこのバンドのライブをすでに見てる人がまた足を運んでいるということ。ミュージックステーション出演時はやや不安定な感じもしたKENTAの歌も全く問題はないように見える。
KO-SHINの「俺について来いー!」の叫びから、
「明日晴れるかな 晴れたらいいのにな」
という、通し券参戦の参加者全ての願いが大合唱になって巻き起こる「エル」の後に
「明日もう来んでええやろ!明日めっちゃ雨降れ!(笑)」
となぜか悪態をつく。当のこのバンドは夏の野外の晴れた空、デカいステージが実によく似合う。
そんな名曲「エル」もエロ曲「いいから」も等しく「みんなの歌」として大合唱となるのがこのバンドの本当にすごいところ。テーマやスタイルは違えど、みんなが一緒に歌えるというメロディの素晴らしさは共通している。
「向こうに行った漁師のじいちゃんに歌います!」
と言ってから演奏された「1106」はそれでも決して悲観的な空気にならないのはメンバーのキャラによるものだろうか。そのキャラを最大限に発揮するFUJIの長渕剛のモノマネMCも、長渕剛が富士山のふもとっぱらでライブをやったことにより実にこのステージに合っていたが。(時間の都合か曲は歌わず)
「Hey Lady」では合唱とともに次々とダイバーがステージの方へ流れていき、最後は最新シングル収録曲の「ともに」。まさにこの夏を代表する曲だが、
「生きていれば 命さえあれば」
というフレーズは彼らの故郷を襲った震災のことも連想してしまう。
WANIMAは基本的にライブが楽しいバンドである。でもみんなで一緒に大声で歌っていると、楽しいのにどうしても泣けてくるような時がある。それこそがこのバンドのライブのエモいところだと言えるが、このバンドのライブには、本当に選ばれたごく一部のバンドにしかない、ロックの魔法のようなものがかかっている。だから毎回このバンドのライブは特別なものに感じる。
今年の夏、ライブ自体はロッキンとこの日しか見てない。でも終わった時、今年の夏の主役は紛れもなくWANIMAになっているはず。それほどに一本一本のライブが逆転満塁優勝決定ホームランのごときインパクトだったし、今年の夏の決定打的な超名曲「ともに」も生み出した。来年はどうなってるんだろうか。
1.THANX
2.エル
3.いいから
4.1106
5.BIG UP
6.Hey Lady
7.ともに
ともに
https://youtu.be/qag4ewos4TE
その後、LAKESIDE STAGEでゲスの極み乙女。を2~3曲聴いてから早めにFOREST STAGEに移動。去年はLAKESIDEのトリをやったゲスがあんまり人が満員とは言えない感じになっていたのはタイムテーブル的なところも、この一年間に色々あったところもあるのだろうか。
14:25~ キュウソネコカミ [FOREST STAGE]
なぜか去年のLAKESIDEから2年前のFOREST STAGEに戻ることになった、キュウソネコカミ。持ち時間が短くなったぶん、サウンドチェックの段階から「MEGA SHAKE IT!!」、レキシとのコラボ曲である「KMTR645」を本番さながらに演奏していたので、実質LAKESIDEなみに曲数はやっている。
本来ならメインに出るようなバンドなので、当然のように超満員の観客が待ち構える中、本番でメンバーが登場すると、「ビビった」でスタートし、早くも客席にはサークルや激しいモッシュが発生。
ブレイク部分でメンバーが揃って写真を撮るポーズを見せる最新シングル「サギグラファー」はすでに合唱が起こるくらいにおなじみの曲になっており、今月リリースされたばかりではあるが、もはや新曲という扱いではなくなっている。
「バンドマンと付き合いたいとか思ってるやついるかー!?夢見んな!」
とセイヤが叫ぶと、フェスでやるのは実に珍しい、ヨコタのシンセのフレーズが実に切ない「たまにいるタラシくん」。こうして代表曲ばかりの中にいきなりこの曲が挟まれると、これはこの日だからこそのなんらかのメッセージなのかと思ってしまう。
「去年LAKESIDEだったのに、FOREST STAGEになって、去年なんか俺らLAKESIDEで悪いことしたのか!?って思ったけど、FOREST STAGEなのは許す!ギリギリにオファーされたから俺たちの物販の夏フェスTシャツにラブシャを載せられなかったのも許す!でもFOREST STAGEなのに楽屋がHIATUS、ゲスの極み乙女。、10-FEETに並んでLAKESIDEの目の前なのはなんでやねん!気まずいわ!10-FEETのKOUICHIさんに「股開いてデッカく構えてればいいやん」って言われたけど無理やって!」
とこの日の出演が割と急遽のオファーだったことを明かす(FOREST STAGEだったのもそのためか?)と、「DQN~」ではセイヤが客席に突入。「今年でラブシャ3年連続出演だから4年目も出れるように!」ということで観客に支えられながら4歩歩くが、何度も倒れそうになり、
「ロックスターを倒すんじゃねー!」
「芸能人を倒すんじゃねー!」
と叫んで笑わせながら4歩達成。さらにセイヤは
「フードコートに座ってるやつらー!座りながらでも歌えるやろー!」
と目に見える人全員での「ヤンキー怖い」の大合唱を促す。
ステージにセイヤが帰還すると、最後は「ハッピーポンコツ」。ヨコタが
「FOREST STAGE大好きだー!」
と叫び、無謀とも思えたFOREST STAGE出演を見事にやり遂げた。でもやっぱり、来年はまたLAKESIDEで見たいと思えるバンド。
リハ1.MEGA SHAKE IT!!
リハ2.KMTR645
1.ビビった
2.サギグラファー
3.ファントムバイブレーション
4.たまにいるタラシくん
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.ハッピーポンコツ
ハッピーポンコツ
https://youtu.be/_ZEGUfWSgls
15:30~ 10-FEET [LAKESIDE STAGE]
7月初旬に開催される自身の主催フェス、京都大作戦から始まり、毎週どこかのフェスに出演し、おそらく最も夏が長いバンドであると思われる10-FEET。8月の終わりでもガンガンフェスに出演。
おなじみのSEがかかると割とすぐさま登場したのは持ち時間があまり長くないフェスだからだろうが、出てくるなりいきなりの「goes on」でしゃがませてからのジャンプなど飛ばしまくり、
「今日はこのペースで行ったらお前らも最後まで持つかわからんけど、俺らもこのままだと最後まで持たないかもしれないくらいに、終わったら倒れるくらいに死ぬ気でやるから覚悟しとけよー!」
とTAKUMAが叫ぶと、「RIVER」では歌詞を恒例の「山中湖」というご当地ネタに変えるが、山中湖はもはや川でもなんでもない。
やはり10-FEETのライブらしくダイバーもガンガン出る中、TAKUMAが
「このフェスはいろんなアーティストが出るから、いろんな楽しみ方がある。飛びたいやつもいるやろうし、じっくり見たいやつもいるやろうし。
でお前らはきっと今日休みを取って来たと思う。死んでない親族を死んだことにして休み取ったりしたやつもいるやろうし。グッジョブ!(笑)
でもな、セキュリティの人とか運営の人は今日が仕事やねん。仕事やから引っ張る時に服とか身を引っ張ってしまうかもしれん。でもそれもお前らを守るためにそうしてる。そうやって仕事してる人がいるおかげでこのフェスが成り立ってるってことをわかっていてくれ」
と自身がフェスを開催しているからこそ言えるであろう、スタッフに寄り添った言葉を投げかけてから、TAKUMAの歌から始まる「アンテナラスト」を演奏。もし自分がセキュリティとしてステージの前に立っていて(体格的に無理だけど)、この言葉を聞いたら間違いなく泣いている。きっとこのTAKUMAの言葉を聞いて、この仕事をやって良かったと思ってるセキュリティの人もいたはず。
そして「蜃気楼」から、ラストはやはりダイバー続出の「その向こうへ」で知らない隣の人たちとハイタッチさせるなどして終了。
正直、セトリに意外な曲は一曲もない。だいたい予想通り。しかしそれでも毎週のようにライブ見ても、見れて本当に良かったと思える。それって実はとんでもなくすごいことだし、極論、みんなそんなライブをやりたくてバンドをやってるんじゃないかと思う。そういう面でも多くのバンドからリスペクトを集めているバンドだと思う。
1.goes on
2.VIBES BY VIBES
3.RIVER
4.1sec.
5.アンテナラスト
6.蜃気楼
7.その向こうへ
アンテナラスト
https://youtu.be/Ah24qaazA7I
16:25~ Mrs. GREEN APPLE [FOREST STAGE]
リハでメンバー全員が出てきて「VIP」を演奏していると、間奏の高野のベースソロになった瞬間に他のメンバーが示し合わせたかのように演奏するのをやめて高野が取り残されるという最年長メンバーいじりが行われた、Mrs. GREEN APPLE。昨年のオープニングアクトでの出演を経て、今年は本アクトでの出演となる。
いつものように元気いっぱいという感じでメンバーが登場すると、男性陣の息の合ったパフォーマンスが楽しい「愛情と矛先」でスタートし、「Speaking」「アンゼンパイ」というおなじみの曲で合唱を巻き起こす。完全にFOREST STAGEは満員状態。
このライブが今年の夏フェスの締めであることを大森が告げると、高野がシンセを弾くダンサブルな「うブ」、再び大合唱が起きた「StaRt」と続き、
「楽しい夏の思い出作りに来たんでしょ!?僕らもそうなんですよ!みんなで一緒に最高の思い出作りましょう!」
と言って、今年の夏のアンセム「サママ・フェティバル」を投下。青空と暑さが実によく似合う中、曲中に大森は11月にニューシングルがリリースされることを発表。冬からのツアーはそのシングルのお披露目的な位置になるだろう。
鮮烈な初登場を果たした1年目。しっかりとした進化を演奏、パフォーマンス、集客とあらゆる面で見せつけた2年目。きっとこのバンドは2年後くらいにはメインのLAKESIDE STAGEに出るバンドになるだろう。その時は今このバンドのライブに来ている、10代の人たちと一緒に。こんなに若い段階から人生の大切な時間を共有できることってなかなかないだけに、それは自分の世代からしたら羨ましいことであるけれど、自分の世代でも「幸せと思える貴重な時間」を過ごさせてくれる。この日もそう思わせてくれて本当にありがとう。
リハ1.Speaking
リハ2.VIP
1.愛情と矛先
2.Speaking
3.アンゼンパイ
4.うブ
5.StaRt
6.サママ・フェスティバル!
サママ・フェスティバル!
https://youtu.be/25kQyBF6mz4
17:30~ the HIATUS [LAKESIDE STAGE]
去年はMONOEYESで出演したりと、毎年のようにこのフェスに出演している細美武士、今年はthe HIATUSで出演。
リハの段階で「Silver Birch」を演奏して早くから集まった観客を喜ばせると、本番は最新アルバム「Hands Of Gravity」の「Geranium」からスタート。「Storm Racers」からはダイバーも続出し、転がっていく人の姿を見ている細美武士も実に嬉しそう。
「今年も呼んでくれてありがとう」
と挨拶して、「Bonfire」ではメンバーの複雑極まりない演奏ながらも不思議と調和していくグルーヴを感じることができる。そしてこの曲のワンコーラス目はmasasucksがギターをほとんど弾いていないので、酒を飲んだりしているところを見ることができる。
細美の伸びやかで包まれるようなボーカルが堪能できる美しいバラード「Radio」が大自然の中に響き渡ると、再び「Clone」で複雑なアンサンブルを編み上げ、「Insomnia」では細美の熱唱が響き渡る。
「大して人気もない、大して金にもならない俺たちみたいなバンドを毎回フェスに呼んでくれたり、特集してくれるスペシャ、本当にありがとう。俺たち、そういう恩にはちゃんと応えたいと思ってます」
と細美がスペシャへの感謝を告げたが、「大して人気がないとは思えないくらいにツアーのチケット取れないんですけど」と心の中でツッコミを入れながらも、ラスト「紺碧の夜に」でのこの空間を満たす幸福感と、細美の幸せそうな顔を見ると全て吹き飛んでしまう。
やたらと面白い特集番組も合わせて、これからもバンドとスペシャの関係には期待してしまう。
リハ.Silver Birch
1.Geranium
2.Storm Racers
3.The Flare
4.Bonfire
5.Radio
6.Clone
7.Insomnia
8.紺碧の夜に
Bonfire
https://youtu.be/6Ltxi-8twLk
18:25~ RIZE [Mt.FUJI STAGE]
Mt.FUJI STAGEもあっという間にトリの時間に。この日のトリはRIZE。近年はJESSEがThe BONEZ、kenkenがDragon AshやLIFE IS GROOVE、金子ノブアキがAA=やソロでも活動しているだけに、RIZEとしてライブをやるのは久しぶりなイメージ。数々の伝説を生み出してきた京都大作戦でも近年はJESSEがThe BONEZで出演している。
「PARTY HOUSE」でスタートすると、サポートギターの下畑”Rio”良介も含め、最近あまりライブをやってないバンドとは思えないくらいに凄まじいグルーヴが渦巻き、頭をガンガン振りながらマシンガンのように言葉を叩き込んでいくJESSEのオーラもものすごい。それぞれが凄まじいスキルを持ったメンバーなだけに、それが集まるとよりすごいことになるというのがよくわかる。しかしそれは技術というよりも、メンバーの意志の部分での統一感によるものだと思われる。
現に「山中湖の神よ、俺たちが人間だ!」と言って演奏された「KAMI」に続いての「Why I'm me?」ではJESSEが曲中に
「RIZEマジでぜってーやめねーから見とけよ!」
と叫んだ。それはメンバー全員が、違う場所で活動していても戻ってくる場所はここであるという意志による言葉だと思う。
JESSE「前にこのイベントに出たのが、日比谷野音でやってた16年前。それからいろいろあったね」
kenken「いろいろあったね~。俺その頃まだいないけど(笑)」
と感慨に浸りながら、新曲を披露。RIZEのストレートなラウドロックなのだが、kenkenのベースも金子ノブアキのドラムももはやこれは人力でこうしようと思って作った曲なんだろうか、と思うくらいの凄まじさ。しかもこの曲を含めたアルバムを持って、13年ぶりにEPICソニーと再びタッグを組み、メジャーシーンで侵攻をかけていくとの嬉しいニュースも。
「日本刀」でもJESSEが客席に突入して至近距離で言葉を浴びせていたが、kenkenがベースを銃に見立ててぶっ放していく「Gun Shot」からのラスト「カミナリ」でも再びJESSEが客席に突入し、ダイバーにもみくちゃにされながら研ぎ澄まされた言葉を浴びせまくると、kenkenは
「なよなよした音楽ばっか聴いてんじゃねーぞ、お前ら!」
と叫び、金子ノブアキはドラムセットをなぎ倒して、JESSEは袖にいた愛娘の手を引いてステージを去って行った。
RIZEのデビュー時は本当に衝撃的だった。ロックシーンだけでなく、音楽シーンそのものに衝撃を与えた。それからの活動はその衝撃が続くようなものではなかったし、それはなかなかメンバーが固定できないという状況もあったからこそだが、長い年月が経って、全ての状況が整った。
「RIZE is back!ジャパニーズロックバンドでした!」
と最後に叫んだJESSEの表情は確信に満ちていた。完全に持っていかれた。
カミナリ
https://youtu.be/RROcHKYz47Q
19:15~ サカナクション [LAKESIDE STAGE]
このフェスの夜を何度となく彩ってきたサカナクション、LAKESIDE STAGEの初日のトリとして帰還。
「ナイトフィッシングイズグッド」のSEでメンバーが登場し、ラップトップ横並びで「ミュージック」からスタートし、最後のサビ前でバンド編成に戻り、「アルクアラウンド」へ、という流れはサマソニで見たときと変わらないが、そのあとの「モノクロトーキョー」はサマソニの時はやらなかった。しかも、サマソニでも東京と大阪でセトリを変えていたらしい。これまでのサカナクションのフェスでの唯一の不満は、セトリが完全に固定だったこと(持ち時間によって曲数は変わるけど)だが、今年完全にそれは払拭された。今までは「この前見たから今回は違うの見ようかな」と思ってしまうこともあったが、こうなると毎回見逃せなくなってくる。もちろん、セトリが同じでも毎回ライブそのものは素晴らしかったのだが。
早くも「まだまだ踊れる?」と山口一郎が言うと、踊り子2人が登場して華麗な舞いを見せる「夜の踊り子」へ。そのまま踊り子も残っての「SAKANATRIBE」では和太鼓グループGOKOOの登場はなかったものの、岩寺と草刈が和太鼓を叩く中、山口はサイリウムのようなものを振り回すと、様々な文字や絵が映し出される。春フェスでもこの演出はやっていたが、サマソニではまだ暗くない時間でできなかったために、やはりサカナクションは夜だよなぁと思わされる。
超満員の観客が手を振るのが圧巻な「アイデンティティ」からレーザー光線が飛び交う「ルーキー」というおなじみの流れの後は、山口が
「僕たち私たちサカナクションです」
とここで挨拶すると、ステージ横にレーザーで「新宝島」という文字が浮かび上がり、もはやバンド最大級のキラーチューンに成長した「新宝島」で本編は終了した。
アンコールでは山口が
「今日、物販で店員のアルバイトやったり、このステージとFOREST STAGEをつなぐ橋の車止めの係員やったりしてたんだよ。スペシャの僕らがやってる番組の企画で。変装したから誰にも気づかれなかったけどね(笑)」
と衝撃的な告白。あれだけ人がいて誰も気がつかないというのは本当にすごい。この模様はスペシャのサカナクションのレギュラー番組「NFパンチ」でオンエア予定なだけに必見。
そしてラストは時間的に予想通りに「Aoi」でアッパーに終わらせたが、山口は「いつかまたアンコールで「目が明く藍色」をやりたい」とツイッターで発言していた。なかなか7分もある曲なだけに難しいとも言っていたが、このロケーションはあの曲をやるのに絶好の場所だと思うだけに、いつかまたやってほしい。
しかし本当に夜のサカナクションはもはや横綱相撲的な強さである。
1.ミュージック
2.アルクアラウンド
3.モノクロトーキョー
4.夜の踊り子
5.SAKANATRIBE
6.アイデンティティ
7.ルーキー
8.新宝島
encore
9.Aoi
新宝島
https://youtu.be/LIlZCmETvsY
この日、山中湖は非常に天気が良かった。もう一日中暑かったし、こんな日は滅多にないくらいに富士山が綺麗に見えていた。その景色をステージ移動中に見れるフェスなんてここだけ。晴れた日のこの会場ほど美しいと思えるフェスを自分は他に知らない。本当にこの日は最高の景色だった。
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富士山のふもとの山中湖という抜群のロケーションでありながらも例年天気が悪かったりでなかなか富士山を見ることはできなかったが、今年の初日は見事な快晴で、
LAKESIDE STAGE
Mt.FUJI STAGE
FOREST STAGE
WATERFRONT STAGE
の全ステージから綺麗に富士山が見える。こんなのは初めてなんじゃないだろうか。
9:55~ パノラマパナマタウン [Mt.FUJI STAGE] (Opening Act)
この日のオープニングアクトは、スペシャなどが主催するオーディションで優勝してシーンに登場した神戸の4人組バンド、パノラマパナマタウン。
いきなり言葉数の多い、「ラブシャ」などこの日ならではの単語も盛り込んだ、もはや語りのような新曲でスタートすると、ヒップホップを消化したボーカルスタイルとそのグルーヴは実にファンキーで、普通のギターロックバンドという枠には当てはまらないし、見た目はいたって普通の男たちだが、演奏している姿は本当に絵になる。
「決意の歌」と言って演奏された「SHINKAICHI」、最後に演奏した「世界最後になる歌は」とデビューミニアルバムの曲も演奏されたが、ほとんどの曲が来月リリースのニューミニアルバムからの曲だった。それほどにそのアルバムの内容に自信があるのだろうし、自信を持てて当たり前というくらいにカッコいい曲ばかりだった。
そして「このライブ一発で全てをひっくり返してやる」という野心が見えるあたりは、3年前に同じように初日のオープニングアクトとしてこのステージに立った、THE ORAL CIGARETTES(奇しくも同じオーディションで優勝してからこのフェスに出演し、この日はこのバンドの直後にオーラルが出演)を思い出した。オーラルもオープニングアクト時は人が少なかったが、3年でメインステージまでたどり着いた。果たしてこのバンドはそこまで行けるだろうか?
1.パノラマパナマタウンのテーマ
2.ロールプレイング
3.シェルター
4.SHINKAICHI
5.MOMO
6.世界最後になる歌は
シェルター
https://youtu.be/CfXBKNejrVY
10:30~ THE ORAL CIGARETTES [LAKESIDE STAGE]
開始60秒前からモニターにはカウントが映り、観客が一緒に数えて0になった瞬間にトップバッターが紹介される。このフェスの始まりの光景である。
今年のトップバッターは3年前にオープニングアクトで出演してから一歩ずつ階段を上がり、ついにメインステージにたどり着いた、THE ORAL CIGARETTES。去年のこのフェスで山中は自身がポリープの手術を受けることを発表した。そのフェスにステージをあげて帰還。
EDMなSEでメンバーが登場すると、曲前に山中が
「ここでこんなこと言うのもなんやけど…めっちゃ緊張してます(笑)」
喋り始め、去年のこのフェスのステージのことを語ると、去年最後に演奏された、バンドにとって特別な曲である「エイミー」からスタート。しかし、山中は明らかに涙ぐみながら歌っていた。去年「絶対来年帰ってくる」と言った約束を去年より大きなステージで果たしたことによるものだろう。
「起死回生STORY」で踊らせると、
「自分にとってというか、オーラルにとって1番大事なフェス」
と、デビューミニアルバムリリース直後(リリースの翌週に初出演を果たした)から出演しているこのフェスへの感謝を語ると、最新シングルから、カップリングにするにはもったいないくらいのクオリティのギターロック「CATCH ME」、社会への違和感を語ってから演奏された、オーラルの最新系「DIP-BAP」では山中がハンドマイクでガンガン煽りながら歌う。
ラストも山中がハンドマイクで歌うシングル曲を連発して踊らせまくって終了すると、山中はいつにも増して長い時間深々と頭を下げ、顔をあげると涙を拭う仕草を見せた。
「今日がまたオーラルとラブシャの新しい関係の始まりの1日になるはず」
と山中は語っていたが、これから毎年このステージへの出演が続けば、このフェスの象徴と言えるような存在になるかもしれない。実際、メンバーはそうなりたいであろうと思うくらいにこのフェスを愛していると思う。
1.エイミー
2.起死回生STORY
3.STARGET
4.CATCH ME
5.DIP-BAP
6.カンタンナコト
7.狂乱Hey Kids!!
DIP-BAP
https://youtu.be/u-G8CpRvQdE
11:25~ BLUE ENCOUNT [Mt.FUJI STAGE]
2年連続出演で、去年のFOREST STAGEからステップアップを果たした、BLUE ENCOUNT。
本気のリハでELLEGARDEN「Surfrider Assosiation」を演奏して客席を沸かせてから再登場すると、「Survivor」からスタートし、「THANX」からはダイバーも続出する中、大きな合唱を巻き起こす。
「昨日新木場でライブをやったんだけど、お気に入りのスキニーを新木場に忘れてきてしまったんで、寝起きのようなラフな格好でやってます!」
と田邊が珍しく短パンでステージに立っている理由を語るが、
「さっきの山中拓也みたいに喋りすぎちゃう!(笑)」
と、昨日ともにライブを行った仲間を話題に出して笑わせる。
「LIVER」では曲途中のブレイク部分で田邊がなぜか綺麗な側転を決めてドヤ顔をし、
「今日は体がキレッキレ!」
と絶好調ぶりをアピールすると、
「学生時代からずっとスペシャ見てて。ラブシャも2年連続で出させてもらって。そろそろレギュラー番組やらせてくれてもいいんじゃないの!?」
とレギュラー番組への野望を語ると、そのために盛り上げる映像として盛大なタオル回しを発生させる。
そして「DAY × DAY」から、
「あんたらと一緒に生きていきたいと思ってるバンドがいるってことを忘れないでください!」
と自身がバンドをやっている理由そのものをそのまま曲にしたような「もっと光を」で満員状態のMt.FUJI STAGEを大合唱状態にしてみせた。
流行り系のバンドというイメージもあるであろうこのバンドが、このフェス以外のパンクやラウド系のバンドが多いフェスでも対等にわたりあえているのは、田邊の熱いメッセージによるものもあるが、何よりもバンドの演奏がそういったバンドと比べても全く負けていない巧さと重さをしっかりと兼ね備えているから。だからこのバンドはライブで強い。来年は3年目にしてメインステージに立っているだろう。
1.Survivor
2.THANKS
3.ロストジンクス
4.Never Ending Story
5.LIVER
6.DAY × DAY
7.もっと光を
Survivor
https://youtu.be/-MnlFslr3Go
12:10~ KANA-BOON [LAKESIDE STAGE]
スペシャでレギュラー番組「もぎもぎKANA-BOON」を持っているだけに、このフェスは完全にホームと言えるKANA-BOON。今年はLAKESIDE STAGEに登場。
SEもなしにメンバーが登場すると、谷口鮪が
「今日は最初から飛ばして行くぞー!」
とテンション高めに「フルドライブ」からスタート。「ウォーリーヒーロー」では一部歌詞が飛んだところもあったのだが、もはやそれもテンションの高さによるものなのかとすら思わせる。
会場のいたるところでMVでメンバーが踊っているダンスを踊る人が出現した、このバンドの夏ソング「なんでもねだり」を終えると、
「新曲が映画の主題歌になるんですけど、その映画の主演が、嫁にしたい女優ランキング1位の長澤まさみさん主演の映画で。この曲がめちゃ売れたら長澤まさみさんも僕らのことをちょっとは認めてくれて、いずれは「長澤まさみとKANA-BOON谷口が入籍!」っていう電撃ニュースになるかもしれないんで、みなさんシングルを是非買ってください(笑)」
と鮪が妄想を爆発させるMCを語り、その新曲「Wake Up」を披露。王道ギターロック的なサウンドだが、このバンドのかつての王道であった四つ打ちではなく、アルバム「Origin」とそのツアーでさらにたくましさと力強さを増してどっしりとしたバンドサウンドが実感できる曲。特に飯田と小泉のリズム隊が、かつてのやや頼りない感じから格段に進化している。古賀の新世代ギターヒーローらしさはそのまま。
するとレギュラー番組を持っているので、毎年コラボメニューをスペシャキッチンで販売しているのだが、去年の「ソーメーン」が大失敗に終わったことを話し、今年の「タコスーン」を宣伝。が、その前に食べたくなってしまうのはチャーハン、ということで「ないものねだり」で踊らせまくり、最後には必殺曲「シルエット」で完璧な夏の締めくくり。
ちなみに「タコスーン」、唐揚げにオーロラソースがかかったタコスで、確かに去年の「ソーメーン」よりははるかに旨い。若干値段が高い感じもしたが、それはターザン小泉(もぎもぎKANA-BOON内でのワイルドな小泉のキャラ)のステッカーが付いてるからということなのだろうか。
リハ.机上、綴る、思想
1.フルドライブ
2.ウォーリーヒーロー
3.1.2.step to you
4.なんでもねだり
5.Wake Up
6.ないものねだり
7.シルエット
なんでもねだり
https://youtu.be/2Vjm3EUKb_4
13:05~ WANIMA [Mt.FUJI STAGE]
始まる前からMt.FUJI STAGEは超満員。昨年のFOREST STAGEの段階ですら完全にキャパオーバーだったWANIMAが今年はこのステージに登場である。
おなじみスキャットマンジョンのSEで登場すると、手拍子を煽りまくった後、
「いろんなフェスに出たけど…やっぱり日本で1番、SWEET LOVE SHOWERが好きー!WANIMA、開催しまーす!」
と言って「THANX」からもう大合唱が巻き起こるのだが、もはや「開催しまーす!」すらも大合唱であった。それだけこのバンドのライブをすでに見てる人がまた足を運んでいるということ。ミュージックステーション出演時はやや不安定な感じもしたKENTAの歌も全く問題はないように見える。
KO-SHINの「俺について来いー!」の叫びから、
「明日晴れるかな 晴れたらいいのにな」
という、通し券参戦の参加者全ての願いが大合唱になって巻き起こる「エル」の後に
「明日もう来んでええやろ!明日めっちゃ雨降れ!(笑)」
となぜか悪態をつく。当のこのバンドは夏の野外の晴れた空、デカいステージが実によく似合う。
そんな名曲「エル」もエロ曲「いいから」も等しく「みんなの歌」として大合唱となるのがこのバンドの本当にすごいところ。テーマやスタイルは違えど、みんなが一緒に歌えるというメロディの素晴らしさは共通している。
「向こうに行った漁師のじいちゃんに歌います!」
と言ってから演奏された「1106」はそれでも決して悲観的な空気にならないのはメンバーのキャラによるものだろうか。そのキャラを最大限に発揮するFUJIの長渕剛のモノマネMCも、長渕剛が富士山のふもとっぱらでライブをやったことにより実にこのステージに合っていたが。(時間の都合か曲は歌わず)
「Hey Lady」では合唱とともに次々とダイバーがステージの方へ流れていき、最後は最新シングル収録曲の「ともに」。まさにこの夏を代表する曲だが、
「生きていれば 命さえあれば」
というフレーズは彼らの故郷を襲った震災のことも連想してしまう。
WANIMAは基本的にライブが楽しいバンドである。でもみんなで一緒に大声で歌っていると、楽しいのにどうしても泣けてくるような時がある。それこそがこのバンドのライブのエモいところだと言えるが、このバンドのライブには、本当に選ばれたごく一部のバンドにしかない、ロックの魔法のようなものがかかっている。だから毎回このバンドのライブは特別なものに感じる。
今年の夏、ライブ自体はロッキンとこの日しか見てない。でも終わった時、今年の夏の主役は紛れもなくWANIMAになっているはず。それほどに一本一本のライブが逆転満塁優勝決定ホームランのごときインパクトだったし、今年の夏の決定打的な超名曲「ともに」も生み出した。来年はどうなってるんだろうか。
1.THANX
2.エル
3.いいから
4.1106
5.BIG UP
6.Hey Lady
7.ともに
ともに
https://youtu.be/qag4ewos4TE
その後、LAKESIDE STAGEでゲスの極み乙女。を2~3曲聴いてから早めにFOREST STAGEに移動。去年はLAKESIDEのトリをやったゲスがあんまり人が満員とは言えない感じになっていたのはタイムテーブル的なところも、この一年間に色々あったところもあるのだろうか。
14:25~ キュウソネコカミ [FOREST STAGE]
なぜか去年のLAKESIDEから2年前のFOREST STAGEに戻ることになった、キュウソネコカミ。持ち時間が短くなったぶん、サウンドチェックの段階から「MEGA SHAKE IT!!」、レキシとのコラボ曲である「KMTR645」を本番さながらに演奏していたので、実質LAKESIDEなみに曲数はやっている。
本来ならメインに出るようなバンドなので、当然のように超満員の観客が待ち構える中、本番でメンバーが登場すると、「ビビった」でスタートし、早くも客席にはサークルや激しいモッシュが発生。
ブレイク部分でメンバーが揃って写真を撮るポーズを見せる最新シングル「サギグラファー」はすでに合唱が起こるくらいにおなじみの曲になっており、今月リリースされたばかりではあるが、もはや新曲という扱いではなくなっている。
「バンドマンと付き合いたいとか思ってるやついるかー!?夢見んな!」
とセイヤが叫ぶと、フェスでやるのは実に珍しい、ヨコタのシンセのフレーズが実に切ない「たまにいるタラシくん」。こうして代表曲ばかりの中にいきなりこの曲が挟まれると、これはこの日だからこそのなんらかのメッセージなのかと思ってしまう。
「去年LAKESIDEだったのに、FOREST STAGEになって、去年なんか俺らLAKESIDEで悪いことしたのか!?って思ったけど、FOREST STAGEなのは許す!ギリギリにオファーされたから俺たちの物販の夏フェスTシャツにラブシャを載せられなかったのも許す!でもFOREST STAGEなのに楽屋がHIATUS、ゲスの極み乙女。、10-FEETに並んでLAKESIDEの目の前なのはなんでやねん!気まずいわ!10-FEETのKOUICHIさんに「股開いてデッカく構えてればいいやん」って言われたけど無理やって!」
とこの日の出演が割と急遽のオファーだったことを明かす(FOREST STAGEだったのもそのためか?)と、「DQN~」ではセイヤが客席に突入。「今年でラブシャ3年連続出演だから4年目も出れるように!」ということで観客に支えられながら4歩歩くが、何度も倒れそうになり、
「ロックスターを倒すんじゃねー!」
「芸能人を倒すんじゃねー!」
と叫んで笑わせながら4歩達成。さらにセイヤは
「フードコートに座ってるやつらー!座りながらでも歌えるやろー!」
と目に見える人全員での「ヤンキー怖い」の大合唱を促す。
ステージにセイヤが帰還すると、最後は「ハッピーポンコツ」。ヨコタが
「FOREST STAGE大好きだー!」
と叫び、無謀とも思えたFOREST STAGE出演を見事にやり遂げた。でもやっぱり、来年はまたLAKESIDEで見たいと思えるバンド。
リハ1.MEGA SHAKE IT!!
リハ2.KMTR645
1.ビビった
2.サギグラファー
3.ファントムバイブレーション
4.たまにいるタラシくん
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.ハッピーポンコツ
ハッピーポンコツ
https://youtu.be/_ZEGUfWSgls
15:30~ 10-FEET [LAKESIDE STAGE]
7月初旬に開催される自身の主催フェス、京都大作戦から始まり、毎週どこかのフェスに出演し、おそらく最も夏が長いバンドであると思われる10-FEET。8月の終わりでもガンガンフェスに出演。
おなじみのSEがかかると割とすぐさま登場したのは持ち時間があまり長くないフェスだからだろうが、出てくるなりいきなりの「goes on」でしゃがませてからのジャンプなど飛ばしまくり、
「今日はこのペースで行ったらお前らも最後まで持つかわからんけど、俺らもこのままだと最後まで持たないかもしれないくらいに、終わったら倒れるくらいに死ぬ気でやるから覚悟しとけよー!」
とTAKUMAが叫ぶと、「RIVER」では歌詞を恒例の「山中湖」というご当地ネタに変えるが、山中湖はもはや川でもなんでもない。
やはり10-FEETのライブらしくダイバーもガンガン出る中、TAKUMAが
「このフェスはいろんなアーティストが出るから、いろんな楽しみ方がある。飛びたいやつもいるやろうし、じっくり見たいやつもいるやろうし。
でお前らはきっと今日休みを取って来たと思う。死んでない親族を死んだことにして休み取ったりしたやつもいるやろうし。グッジョブ!(笑)
でもな、セキュリティの人とか運営の人は今日が仕事やねん。仕事やから引っ張る時に服とか身を引っ張ってしまうかもしれん。でもそれもお前らを守るためにそうしてる。そうやって仕事してる人がいるおかげでこのフェスが成り立ってるってことをわかっていてくれ」
と自身がフェスを開催しているからこそ言えるであろう、スタッフに寄り添った言葉を投げかけてから、TAKUMAの歌から始まる「アンテナラスト」を演奏。もし自分がセキュリティとしてステージの前に立っていて(体格的に無理だけど)、この言葉を聞いたら間違いなく泣いている。きっとこのTAKUMAの言葉を聞いて、この仕事をやって良かったと思ってるセキュリティの人もいたはず。
そして「蜃気楼」から、ラストはやはりダイバー続出の「その向こうへ」で知らない隣の人たちとハイタッチさせるなどして終了。
正直、セトリに意外な曲は一曲もない。だいたい予想通り。しかしそれでも毎週のようにライブ見ても、見れて本当に良かったと思える。それって実はとんでもなくすごいことだし、極論、みんなそんなライブをやりたくてバンドをやってるんじゃないかと思う。そういう面でも多くのバンドからリスペクトを集めているバンドだと思う。
1.goes on
2.VIBES BY VIBES
3.RIVER
4.1sec.
5.アンテナラスト
6.蜃気楼
7.その向こうへ
アンテナラスト
https://youtu.be/Ah24qaazA7I
16:25~ Mrs. GREEN APPLE [FOREST STAGE]
リハでメンバー全員が出てきて「VIP」を演奏していると、間奏の高野のベースソロになった瞬間に他のメンバーが示し合わせたかのように演奏するのをやめて高野が取り残されるという最年長メンバーいじりが行われた、Mrs. GREEN APPLE。昨年のオープニングアクトでの出演を経て、今年は本アクトでの出演となる。
いつものように元気いっぱいという感じでメンバーが登場すると、男性陣の息の合ったパフォーマンスが楽しい「愛情と矛先」でスタートし、「Speaking」「アンゼンパイ」というおなじみの曲で合唱を巻き起こす。完全にFOREST STAGEは満員状態。
このライブが今年の夏フェスの締めであることを大森が告げると、高野がシンセを弾くダンサブルな「うブ」、再び大合唱が起きた「StaRt」と続き、
「楽しい夏の思い出作りに来たんでしょ!?僕らもそうなんですよ!みんなで一緒に最高の思い出作りましょう!」
と言って、今年の夏のアンセム「サママ・フェティバル」を投下。青空と暑さが実によく似合う中、曲中に大森は11月にニューシングルがリリースされることを発表。冬からのツアーはそのシングルのお披露目的な位置になるだろう。
鮮烈な初登場を果たした1年目。しっかりとした進化を演奏、パフォーマンス、集客とあらゆる面で見せつけた2年目。きっとこのバンドは2年後くらいにはメインのLAKESIDE STAGEに出るバンドになるだろう。その時は今このバンドのライブに来ている、10代の人たちと一緒に。こんなに若い段階から人生の大切な時間を共有できることってなかなかないだけに、それは自分の世代からしたら羨ましいことであるけれど、自分の世代でも「幸せと思える貴重な時間」を過ごさせてくれる。この日もそう思わせてくれて本当にありがとう。
リハ1.Speaking
リハ2.VIP
1.愛情と矛先
2.Speaking
3.アンゼンパイ
4.うブ
5.StaRt
6.サママ・フェスティバル!
サママ・フェスティバル!
https://youtu.be/25kQyBF6mz4
17:30~ the HIATUS [LAKESIDE STAGE]
去年はMONOEYESで出演したりと、毎年のようにこのフェスに出演している細美武士、今年はthe HIATUSで出演。
リハの段階で「Silver Birch」を演奏して早くから集まった観客を喜ばせると、本番は最新アルバム「Hands Of Gravity」の「Geranium」からスタート。「Storm Racers」からはダイバーも続出し、転がっていく人の姿を見ている細美武士も実に嬉しそう。
「今年も呼んでくれてありがとう」
と挨拶して、「Bonfire」ではメンバーの複雑極まりない演奏ながらも不思議と調和していくグルーヴを感じることができる。そしてこの曲のワンコーラス目はmasasucksがギターをほとんど弾いていないので、酒を飲んだりしているところを見ることができる。
細美の伸びやかで包まれるようなボーカルが堪能できる美しいバラード「Radio」が大自然の中に響き渡ると、再び「Clone」で複雑なアンサンブルを編み上げ、「Insomnia」では細美の熱唱が響き渡る。
「大して人気もない、大して金にもならない俺たちみたいなバンドを毎回フェスに呼んでくれたり、特集してくれるスペシャ、本当にありがとう。俺たち、そういう恩にはちゃんと応えたいと思ってます」
と細美がスペシャへの感謝を告げたが、「大して人気がないとは思えないくらいにツアーのチケット取れないんですけど」と心の中でツッコミを入れながらも、ラスト「紺碧の夜に」でのこの空間を満たす幸福感と、細美の幸せそうな顔を見ると全て吹き飛んでしまう。
やたらと面白い特集番組も合わせて、これからもバンドとスペシャの関係には期待してしまう。
リハ.Silver Birch
1.Geranium
2.Storm Racers
3.The Flare
4.Bonfire
5.Radio
6.Clone
7.Insomnia
8.紺碧の夜に
Bonfire
https://youtu.be/6Ltxi-8twLk
18:25~ RIZE [Mt.FUJI STAGE]
Mt.FUJI STAGEもあっという間にトリの時間に。この日のトリはRIZE。近年はJESSEがThe BONEZ、kenkenがDragon AshやLIFE IS GROOVE、金子ノブアキがAA=やソロでも活動しているだけに、RIZEとしてライブをやるのは久しぶりなイメージ。数々の伝説を生み出してきた京都大作戦でも近年はJESSEがThe BONEZで出演している。
「PARTY HOUSE」でスタートすると、サポートギターの下畑”Rio”良介も含め、最近あまりライブをやってないバンドとは思えないくらいに凄まじいグルーヴが渦巻き、頭をガンガン振りながらマシンガンのように言葉を叩き込んでいくJESSEのオーラもものすごい。それぞれが凄まじいスキルを持ったメンバーなだけに、それが集まるとよりすごいことになるというのがよくわかる。しかしそれは技術というよりも、メンバーの意志の部分での統一感によるものだと思われる。
現に「山中湖の神よ、俺たちが人間だ!」と言って演奏された「KAMI」に続いての「Why I'm me?」ではJESSEが曲中に
「RIZEマジでぜってーやめねーから見とけよ!」
と叫んだ。それはメンバー全員が、違う場所で活動していても戻ってくる場所はここであるという意志による言葉だと思う。
JESSE「前にこのイベントに出たのが、日比谷野音でやってた16年前。それからいろいろあったね」
kenken「いろいろあったね~。俺その頃まだいないけど(笑)」
と感慨に浸りながら、新曲を披露。RIZEのストレートなラウドロックなのだが、kenkenのベースも金子ノブアキのドラムももはやこれは人力でこうしようと思って作った曲なんだろうか、と思うくらいの凄まじさ。しかもこの曲を含めたアルバムを持って、13年ぶりにEPICソニーと再びタッグを組み、メジャーシーンで侵攻をかけていくとの嬉しいニュースも。
「日本刀」でもJESSEが客席に突入して至近距離で言葉を浴びせていたが、kenkenがベースを銃に見立ててぶっ放していく「Gun Shot」からのラスト「カミナリ」でも再びJESSEが客席に突入し、ダイバーにもみくちゃにされながら研ぎ澄まされた言葉を浴びせまくると、kenkenは
「なよなよした音楽ばっか聴いてんじゃねーぞ、お前ら!」
と叫び、金子ノブアキはドラムセットをなぎ倒して、JESSEは袖にいた愛娘の手を引いてステージを去って行った。
RIZEのデビュー時は本当に衝撃的だった。ロックシーンだけでなく、音楽シーンそのものに衝撃を与えた。それからの活動はその衝撃が続くようなものではなかったし、それはなかなかメンバーが固定できないという状況もあったからこそだが、長い年月が経って、全ての状況が整った。
「RIZE is back!ジャパニーズロックバンドでした!」
と最後に叫んだJESSEの表情は確信に満ちていた。完全に持っていかれた。
カミナリ
https://youtu.be/RROcHKYz47Q
19:15~ サカナクション [LAKESIDE STAGE]
このフェスの夜を何度となく彩ってきたサカナクション、LAKESIDE STAGEの初日のトリとして帰還。
「ナイトフィッシングイズグッド」のSEでメンバーが登場し、ラップトップ横並びで「ミュージック」からスタートし、最後のサビ前でバンド編成に戻り、「アルクアラウンド」へ、という流れはサマソニで見たときと変わらないが、そのあとの「モノクロトーキョー」はサマソニの時はやらなかった。しかも、サマソニでも東京と大阪でセトリを変えていたらしい。これまでのサカナクションのフェスでの唯一の不満は、セトリが完全に固定だったこと(持ち時間によって曲数は変わるけど)だが、今年完全にそれは払拭された。今までは「この前見たから今回は違うの見ようかな」と思ってしまうこともあったが、こうなると毎回見逃せなくなってくる。もちろん、セトリが同じでも毎回ライブそのものは素晴らしかったのだが。
早くも「まだまだ踊れる?」と山口一郎が言うと、踊り子2人が登場して華麗な舞いを見せる「夜の踊り子」へ。そのまま踊り子も残っての「SAKANATRIBE」では和太鼓グループGOKOOの登場はなかったものの、岩寺と草刈が和太鼓を叩く中、山口はサイリウムのようなものを振り回すと、様々な文字や絵が映し出される。春フェスでもこの演出はやっていたが、サマソニではまだ暗くない時間でできなかったために、やはりサカナクションは夜だよなぁと思わされる。
超満員の観客が手を振るのが圧巻な「アイデンティティ」からレーザー光線が飛び交う「ルーキー」というおなじみの流れの後は、山口が
「僕たち私たちサカナクションです」
とここで挨拶すると、ステージ横にレーザーで「新宝島」という文字が浮かび上がり、もはやバンド最大級のキラーチューンに成長した「新宝島」で本編は終了した。
アンコールでは山口が
「今日、物販で店員のアルバイトやったり、このステージとFOREST STAGEをつなぐ橋の車止めの係員やったりしてたんだよ。スペシャの僕らがやってる番組の企画で。変装したから誰にも気づかれなかったけどね(笑)」
と衝撃的な告白。あれだけ人がいて誰も気がつかないというのは本当にすごい。この模様はスペシャのサカナクションのレギュラー番組「NFパンチ」でオンエア予定なだけに必見。
そしてラストは時間的に予想通りに「Aoi」でアッパーに終わらせたが、山口は「いつかまたアンコールで「目が明く藍色」をやりたい」とツイッターで発言していた。なかなか7分もある曲なだけに難しいとも言っていたが、このロケーションはあの曲をやるのに絶好の場所だと思うだけに、いつかまたやってほしい。
しかし本当に夜のサカナクションはもはや横綱相撲的な強さである。
1.ミュージック
2.アルクアラウンド
3.モノクロトーキョー
4.夜の踊り子
5.SAKANATRIBE
6.アイデンティティ
7.ルーキー
8.新宝島
encore
9.Aoi
新宝島
https://youtu.be/LIlZCmETvsY
この日、山中湖は非常に天気が良かった。もう一日中暑かったし、こんな日は滅多にないくらいに富士山が綺麗に見えていた。その景色をステージ移動中に見れるフェスなんてここだけ。晴れた日のこの会場ほど美しいと思えるフェスを自分は他に知らない。本当にこの日は最高の景色だった。
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