04 Limited Sazabys presents YON FES 2016 @愛・地球博記念公園 モリコロパーク 4/3
- 2016/04/05
- 01:11
名古屋発、今やZeppクラスでもあっさりソールドアウトするようになった4人組、04 Limited Sazabys(フォーリミ)。メロコアを軸としながらも、様々な音楽性を取り入れてきた彼らが、様々な音楽性の同年代のバンドを招いて、初めて開催する主催フェス、YON FES。
会場は名古屋から45分くらい、リニモの駅のすぐ近くにある、愛・地球博記念公園モリコロパーク。この日は2daysの2日目だが、開場時間の30分前である9時前に会場に着くと、すでに信じられないくらいの長蛇の列。どうやら、フェスのオフィシャルグッズ、フォーリミの物販、さらにはキュウソネコカミの物販がこの列を作っているらしいということがわかり、並んだらライブに間に合わない可能性が高いので、早々に物販は断念。
会場はどこか京都大作戦の会場に雰囲気が近く、2ステージのうち、メインステージであるSKY STAGEは、SWEET LOVE SHOWERのMt.FUJI STAGEを思い起こさせる。
SKY STAGEは後方にシートゾーンもあるが、セカンドステージであるLAND STAGEとともに、スタンディングエリアは人工芝になっており、実に快適。
入場待ちの列にフォーリミのドラマー・KOUHEIが登場して朝の挨拶をしたり、場内ではフクザワなどのペインターがパフォーマンスをしていたりと、アーティスト主催フェスならではの光景が随所に見られる中、11時前になると、SKY STAGEにはフォーリミのメンバーが登場し、諸注意などを呼びかけてから、いよいよこの日のトップバッターが登場。
・THREE LIGHTS DOWN KINGS [SKY STAGE]
この日のメインステージのトップを飾るのは、フォーリミとともに名古屋で活動してきた4人組、サンエルことTHREE LIGHTS DOWN KINGS。
打ち込みやオートチューンボーカルも使い、音の情報量の多いデジタル・ラウドロックで始まりの号砲をあげると、「MONSTER DiSCO」では客席を横揺れのダンスフロアに。
JUNE M(ベース)がいきなりポケモンの話を始めると、フォーリミのメンバーをそれぞれ、
GEN=ピカチュウ
RYU-TA=ワンリキー
HIROKAZ=ポニータ
とポケモンに例え(なぜかKOUHEIは省略された)、客がほとんどいなかった小さいライブハウス時代からずっと一緒にやってきたバンドだからこそ響く、フォーリミへの感謝を口にすると、それまでのデジタル・ラウドロックとは異なり、この青空を突き抜けるようにポップな「グロリアスデイズ」で終了。
前日のこのステージのトップバッターであったBACK LIFTとともに、ともにずっと名古屋を拠点として活動してきた仲間だからこそのメインステージへの起用。
だからこそこのバンドがこのステージのトリ前に出れるくらいの存在になった時、このフェスが名古屋のシーンを大きくしたと言ってもいいようになるはず。
そのためには、デジタル要素の強いラウドロックというと、真っ先にFear,and Loathing in Las Vegasが思い浮かぶだけに、いかにしてそのイメージを払拭できるか。この路線でひたすらに楽曲を強化していくのか、「グロリアスデイズ」のような違う方向性の曲を増やしていくのか。そこも含めて今後に注目していきたいバンドである。
グロリアスデイズ
http://youtu.be/x2p9IXfmQgE
1.BRAINWASH
2.NEVER SAY NEVER
3.MONSTER DiSCO
4.ONE
5.グロリアスデイズ
・LUCCI [LAND STAGE]
SKY STAGE下手側からすぐ入れるLAND STAGE(逆にLAND STAGEからSKY STAGEに戻るには外周を歩かないといけないが)。物販エリアの裏側であり、縦に長い客席のこのセカンドステージのトップバッターはLUCCI。
この日見るまで、全く名前すら知らなかったバンドなのだが、この公園の近くにある高校で結成された、地元名古屋の4人組バンドである。それだけに、フォーリミの名古屋の直の後輩という立場である。
紅一点の黒髪ロングの女性ベーシストが目を引くが、音楽性はいたってストレートなギターロック。メロディを大事にしながらも、ところどころで強烈なソロを弾きまくるギターなど、熱さも持ち合わせている。メンバー構成からも、赤色のグリッターと近い存在と言えるかもしれない。(あそこまでボーカルがハイトーンボイスではないが)
まだまだ名古屋の小さなライブハウスが主戦場のバンドであるため、このフェスのステージは大抜擢と言ってもいいだけに、メンバーはこのステージまで引き上げてくれた、自分たちのライブを見ていてくれた、フォーリミのメンバーに本当に感謝していた。
地元名古屋のシーンの底上げを図る、というフォーリミの意志からすれば、このステージに最もふさわしい存在のバンドと言える。しかしながら、このメロディの良さは、この日の出演者で言えば、sumikaのファンの人には響きそうだし、これから全国のフェスに名を連ねるようになってもおかしくないくらいの可能性を秘めていると思う。
このフェスが続いて、いつかこのバンドがメインステージに出るようになったら、このフェス最大のストーリーになると思う。
ミサンガ
http://youtu.be/JM8P_K3Xur4
・キュウソネコカミ [SKY STAGE]
本番前から本気のリハをやりまくり、そのままステージから捌けることなく、「MEGA SHAKE IT!」からスタートするという、持ち時間をフルに使うどころか、持ち時間プラスアルファと言ってもいい時間の使い方をするキュウソネコカミ。
「KMDT25」では盆踊りサークルを出現させると、
「猫好きなGENにあやかろう!」
と、「NEKOSAMA」では猫を飼ってることでも有名なフォーリミ・GENを呼び込み、
「あやかろう 猫様にあやかろう」
のフレーズを歌わせようとするも、GENは
「あやかろう YON FESにあやかろう」
と勝手にアレンジされてしまう。しかもGENはメロディがかなりうる覚え(笑)
間奏に挟まれる「ネコ踊る」の「ニャー!」のフレーズでメンバーも客席も全員が飛び跳ねると、セイヤが本来はこの日に違うイベントに出ようとしていたことを語り、
「俺らは普段は仲間とか絆とか恥ずかしいというか、寒気がするようなタイプなんやけど、フォーリミに仲間って言われると嬉しい」
と、袖にいるフォーリミを指差すと、スクリーンにはフォーリミのメンバーに交じって、なぜか並んで歯を磨いているBLUE ENCOUNT田邊とKEYTALK寺中が映し出され、場内大爆笑。映されてるとわかった瞬間にカメラにアピールするこの2人もさすがだが、セイヤはそれに気付くとすぐさま
「俺より目立つんじゃねー!」
と一蹴し、「DQNなりたい、40代で死にたい」で客席に突入。
「YON FESだから4歩歩く!」
と、人に支えられながら4歩進む。最前ブロックは女性が非常に多かったので、かなりキツそうな感じもあったが。
そして「ハッピーポンコツ」~「ビビった」というフェスではおなじみの締め。しかし、「ビビった」の時には会場に雨が降り始め、セイヤは
「雨止めやコラー!」
「みんなで雨雲吹き飛ばそうぜー!」
と叫ぶ。その甲斐あってか、演奏が終わった時には雨は止んでいた。
この日のために物販でフォーリミとコラボしたTシャツを販売するなど(即完だったが)、仲間や絆という言葉を口にするのが恥ずかしいと言いながらも、このバンドの仲間に対する気遣いの姿勢は本当にすごい。だからこそ今やどこのフェスにも名を連ね、様々なバンドの対バンに呼ばれるような存在になったのだろう。いつか、このバンドが西宮で主催フェスをやる日が来たら絶対行きたい。
リハ1.良いDJ
リハ2.ファントムバイブレーション
リハ3.空芯菜
1.MEGA SHAKE IT!
2.KMDT25
3.NEKOSAMA
4.ウィーアーインディーズバンド!!
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.ハッピーポンコツ
7.ビビった
ハッピーポンコツ
http://youtu.be/_ZEGUfWSgls
・ENTH [LAND STAGE]
LAND STAGEの2番手は、こちらも地元名古屋のバンド。スリーピース・メロコアバンド、ENTH。
すでにパンク・メロコアファンの間では新世代メロコアバンドとして注目されている存在であるが、その注目度を証明するかのように、メロディの立った、全曲150km超えのストレートのような潔さを感じさせる曲を次々に連発していく。
序盤の「まこっつ走れ」では早くもフォーリミ・RYU-TAがステージに登場し、叫びまくり&踊りまくり。この後に本番を控えているバンドのメンバーとは思えない本気っぷりである。
名古屋のメロコアバンドということで、フォーリミ直系の後輩にあたるだけに、フォーリミへの感謝を「こんなデカいステージに出れるなんて思っていなかった」と語り、最後まで全くスピードを緩めることなく、ツービートのメロコアを連発。
ここまで高速メロコアチューンが続くと、メロコア、パンクが好きではない人からしたらどれも似たような曲に思えてしまいがちだが、そうは全く思えないのは、やはりメロディの良さがあるからこそ。だからこそレペゼン名古屋でありながら、すでに全国のメロコア、パンクファンから注目を浴びる存在になったと言える。
1.Crime in my mind
2.まこっつ走れ
3.NO FATE
4.ムーンレイカー
5.bong!
6.because you alive
7.Grimm
8.Get Started Together
ムーンレイカー
http://youtu.be/CAuRVpM9v24
・BLUE ENCOUNT [SKY STAGE]
サウンドチェックですでにメンバーが「NEVER ENDING STORY」を演奏していた、BLUE ENCOUNT。時間になり、メンバーが再びステージに登場すると、演奏を始めるでもなく、ステージの入り口付近を歩いている人たちに向かって、
「急げー!走ればまだ全然間に合うから!」
と声をかけてから、「DAY×DAY」でスタート。
今やこの世代を代表する存在になっていると言ってもいいバンドだが、客席を埋め尽くす満員の観客と、盛り上がりぶりが今の状況を象徴している。
最新シングル「Survivor」でもその盛り上がりぶりは全く変わらないが、こうしてライブを見ると、リズム隊の力強さ、特に辻村のベースの音の重さが耳を引く。
「普段いじられてばっかりだから、仲間だと思われてて良かったー!(笑)」
と田邊が笑わせながら、フェスならではの代表曲連発なセトリから、「LIVER」の間奏で田邊が突如として、
「あやかろう YON FESにあやかろう」
とキュウソネコカミ「NEKOSAMA」を口ずさむと、フォーリミ・GENがステージに登場。
GEN「ブルエンの時間にご飯食べようと思ってた(笑)」
田邊「マジで口元にゴマがついてるじゃねーかよ!」
GEN「手羽先のゴマですね。ていうか近くで見ると、汗ハンパないですね(笑)」
と、田邊をいじりまくり、タオル回しをしてさらに客席を盛り上げる。ちなみに最後にはKOUHEIも登場。
そんな田邊のいじられキャラを全開にしながらも最後には
「俺たちとフォーリミが出会った頃、お互いに全く客がいなかった。だから、こんなデカい主催フェスをやるなんてあり得ないことだった。でも、こうしてあり得ないは現実になるってフォーリミが証明してくれた!」
と、いじられキャラではない一面、熱い部分も全開に。それがこのバンドの最大の魅力だが、だからこそ最後に演奏された必殺曲「もっと光を」がさらに生きる。最後に田邊は10月の武道館ワンマンの告知をしていたが、集客の心配はいらないどころか、チケット即完してもおかしくないと思う。
リハ.NEVER ENDING STORY
1.DAY×DAY
2.THANKS
3.Survivor
4.HEEEY!
5.ロストジンクス
6.LIVER
7.もっと光を
Survivor
http://youtu.be/-MnlFslr3Go
・sumika [LAND STAGE]
リハで自身の曲を演奏しつつも、最後には直前にライブをしていた、BLUE ENCOUNTの「もっと光を」を演奏し、片岡が
「いやー、めちゃくちゃ良い曲だなぁ(笑)」
と評していたsumika。サポートベーシスト含む5人で登場すると、一年ちょっと前にイベントでライブを見た時は「歌を中心にしたバンド」というイメージだったが、バンドのアンサンブルと、メンバーのコーラスの向上により、イメージが覆るほどに肉体的なライブをするようになっている。
なぜか演奏中のステージにフォーリミ・KOUHEIが竹ボウキを持って乱入するという、音楽的には一切影響のないコラボを見せると、
「2年前に栄RADの楽屋でKOUHEIが、4月4日にフォーリミの日として、なんかデッカいことをやりたくて。その時にsumikaに出て欲しいんですよね、って言ってて。
でも去年はなんもなかったから、あぁやっぱりフォーリミは売れたから忙しいのかな、って思ってたら、前にGENちゃんから電話きて。もうすぐなんのことかわかって。
俺はもう「出る!」って言って電話出て(笑)
GENちゃんもびっくりしてたんだけど(笑)、それはあいつらがちゃんと夢をいろんなところで口に出してから、こういうフェスができるようになったんじゃないかな、って。
十回口に出すって書いて「叶う」って書くでしょ」
と、このフェスに出演するようになった経緯を語り、最後に最新シングル収録曲「「伝言歌」」を演奏して締めた。
冒頭に書いた通り、このバンドは歌を中心にしたバンドだというイメージだっただけに、フィジカルにライブを楽しむような、激しいバンドが多いこのフェスではアウェーな存在になるかと思っていた。
しかし、この日客席ではTシャツにディッキという出で立ちのキッズたちがこのバンドのライブで楽しそうに踊っていた。フォーリミを好きな人たちがこのバンドの音楽をちゃんと聴いてきているのもすごいし、そのフォーリミのファンの人たちを踊らせ、客席を満員にしてるこのバンドも本当にすごい。
一時活動休止もあったが、もはや完全復活どころか、さらにパワーアップして戻ってきた。これからこのバンドはさらにいろんな人たちを巻き込むような存在になっていくはず。それこそフォーリミがパンク・メロコアファン以外の人たちにも受け入れられるようになったように。
そして片岡の東名阪ツアーの告知で、名古屋だけ詳細を発表したのを聞いて、ここが関東ではなく、名古屋なのだということを実感した。
1.ソーダ
2.ふっかつのじゅもん
3.Lovers
4.グライダースライダー
5.「伝言歌」
Lovers
http://youtu.be/FFITBgsyVr4
・SHANK [SKY STAGE]
サウンドチェックでなぜかOasisの「Don't Look Back In Anger」を演奏していた、長崎のスリーピースメロコアバンド、SHANK。
MCもほとんど挟まずにひたすら曲を連発していき、かつ曲も2分くらいの曲が大半であるため、実にテンポよくライブが進んでいく。
「YON FESってどういう意味かみんな知ってる?俺は知らんのだけど(笑)」
と、庵原がぶっちゃけると、「Set the fire」を終えた後に、まだ5分以上時間が余っていることをスタッフに告げられ、急遽何かもう一曲追加しようとメンバー間で相談するも、フォーリミ・GENが袖からステージに現れて庵原に耳打ちすると、
「GENが聴きたいって言うから、「Restart」っていう曲をやるわ」
と言って、「Restart」を急遽演奏。準備もなければ、機材の変更も、音合わせも一切必要なくすぐさま演奏できてしまう。これは機材が多かったり、打ち込みを使ったりするようなライブをする人たち(バンドかどうかにかかわらず)にはまずできない。
もはや体にバンドのすべての曲が染み込むくらいにライブをやりまくっている、メロコアバンドだからこそ。何気ないシーンだが、ここにこそパンク・メロコアバンドのカッコよさが詰まっている。パンクではないが、かつてミッシェル・ガン・エレファントがミュージックステーションで急遽演奏したのを思い出した。
SHANKはすでに京都大作戦やSATANIC CARNIVALなど、大型フェスのメインステージでの経験もあるだけに、このフェスのメインステージに出るのも全く違和感は感じないが、それは万人に届くメロディの良さはもちろん、1万人規模の大ステージだろうと、100人規模の小さなライブハウスだろうと、全く変わらないライブをやってくれるという確信を持てる存在だから。だからどこで見ても変わらずにカッコいい。
1.Keep on Walking
2.Cigar Store
3.HOPE
4.Whether is Butiful
5.620
6.Time is…
7.Take me back
8.Good Night Darling
9.My sweet universe
10.Set the fire
11.Restart
12.submarine
Set the fire
http://youtu.be/YWk0-LoI9R8
・Rhythmic Toy World [LAND STAGE]
1曲まるごとサウンドチェックをやると、BOOM BOOM SATELLITES「KICK IT OUT」のSEで登場した、Rhythmic Toy World。
ボーカル内田の三つ編みヘアに加えて、ドラム磯村は上半身裸に「04」とマジックで書いているという、出で立ちからは飛び道具感満載だが、「フレフレ」からスタートすると、四つ打ちを中心とした、至って正統派なギターロックバンドである。
それは「輝きだす」がCMのタイアップ曲になっているという普遍性が示していることでもあるが、そこに加えて内田の独特の笑い方が実に人懐こい。
MCでは
「出演者の楽屋には、フォーリミのメンバーからのメッセージカードが置かれてるんだけど、俺らのだけなくて。探したら、楽屋の前の池に落ちてました(笑)
忘れられない思い出をありがとうございます!(笑)」
という内容で客席を爆笑させる(後でバンド公式ツイッターに、本当に水で濡れたメッセージカードの画像がアップされていた)と、「とおりゃんせ」で再び踊らせまくり、ラストはコール&レスポンスを巻き起こした「いろはにほへと」で終了。
「いつか、俺たちが主催フェスをやる時は、フォーリミを1番最初に呼びます!」
と内田は言っていたが、果たしてその日はいつ、そしてどこで訪れるのだろうか。
1.フレフレ
2.波紋シンドローム
3.輝きだす
4.とおりゃんせ
5.いろはにほへと
輝きだす
http://youtu.be/PaRJYP6vMV8
・KEYTALK [SKY STAGE]
メンバー全員が登場してのリハで武正が
「フォーリミが1番好きなKEYTALKの曲!」
と言って「sympathy」を演奏し(好きなら本編でやればいいのにというツッコミもありつつ)、さらに「FLAVOR FLAVOR」もリハで演奏すると、サウンドチェックはOKだけど、寺中のチェックが、と言って、メンバーがthe band apartの「Eric.W」を演奏する中、いきなり寺中が缶ビール一気飲み。
「YURAMEKI SUMMER」で始まった本編でも武正がいきなりステージを降りて客席前を走り回りながらギターを弾き、寺中は間奏でまたしても缶ビール一気飲み。それでも歌にも演奏にも全く支障が出ないというのはどうなっているのか。ちなみに放り投げた空き缶は袖から走り出してきたスタッフがナイスキャッチし、ガッツポーズを見せる。
「一足先に夏を持ってきた」
と「MABOROSHI SUMMER」で肌寒さを感じる夕方のこの会場を一気に夏に変えると、今月発売のニューシングルから、首藤が手がけた、ど真ん中のダンスナンバー「HELLO WONDERLAND」を披露。
するとメンバーの自己紹介では寺中が「1,2,3,4フェスー!」という、猪木のパクリみたいなコールを生み出し、中日ドラゴンズの浅尾投手のユニフォームを着ている中日ファンの八木は、背番号の41番を
「4(フォーリミ)1(1番好き)」
と説明。これは完全にこじつけだろうけど。
このバンドのライブを見るのは2週連続だが(フォーリミもそうだけど)、先週はやらなかった「a picture book」「夕映えの街、今」も入れたセトリはフォーリミファンの多いこの日によく合っていたように思える。しかしこの一週間の間にバンアパとの対バンや、PUNKSPRINGなど、毛色の違うライブを重ね、その度にセトリを変えているというのは、ほとんど各地でセトリが変わらなかった去年の夏フェスとは全く違う姿である。夏は夏の曲を多く持っているバンドなだけに変わらないのかもしれないが。
バンド最大のキラーチューン「MONSTER DANCE」で客席をダンスフロアに変えて終了かと思いきや、さらに駄目押しで「Monday Traveller」を演奏してさらに踊らせる。これには嬉しかったファンも多かっただろう。
演奏が終わると、寺中が再び「1,2,3,4フェスー!」のコールをしてステージから去った。
メンバー全員が同い年同士ということもあり、すっかりフォーリミ最大の盟友という立場になっているバンドだが、メンバーはこんなフェスを開催したフォーリミへ素直なリスペクトの感情を表していた。きっと、フォーリミサイドはすでに武道館ワンマンを即完の大成功で終えたこのバンドのことをリスペクトの対象として見ているはず。同い年の仲間として、負けられないライバルとして、この2組がこれからどうやって切磋琢磨しながらさらにシーンを駆け上がっていくのだろうか。
リハ1.sympathy
リハ2.FLAVOR FLAVOR
1.YURAMEKI SUMMER
2.桜花爛漫
3.MABOROSHI SUMMER
4.HELLO WONDERLAND
5.a picture book
6.夕映えの街、今
7.MONSTER DANCE
8.Monday Traveller
MONSTER DANCE
http://youtu.be/N39glrfql0I
・SUPER BEAVER [LAND STAGE]
LAND STAGEのトリを飾るのは、SUPER BEAVER。当たり前のように1曲まるまるリハで演奏すると、本編は最新シングル「青い春」からスタートしたのだが、1曲目から澁谷は曲中までも喋りまくり、というか、己の感情を表に吐き出しまくる。
「言葉というものには鮮度がある。茶色く煤ける前に、赤く光ってるうちに思っていることを言わないと。
フォーリミがフェスをやるって話を聞いて。出たいなぁと思ってたらGENちゃんから電話をもらって、出してもらえるようになって俺らは今ここでこんな良いステージのトリを仰せつかっている。フォーリミと、その意志に賛同したあなたたちを全面的に信用して、あなた1人1人にだけ歌います」
と、もはや完全にエモの化身と言ってもいいような言葉が淀みなく客席に向かって放たれていく。
メンバー全員でのコーラスワークが実に効果的に歌詞を浮かび上がらせる「証明」から、メンバーだけでなく観客にもタイトルのフレーズをコーラスさせる「東京流星群」では澁谷が客席に身を乗り出して言葉を吐き出し、やはり最後に演奏されたのは、フォーリミと、その意志に賛同してここに集まった人たちに向けて歌われた「ありがとう」。このステージの締めにふさわしい、素晴らしいライブだった。
「言葉の羅列ではなく、そこに乗る気持ちを伝える」
と澁谷は言ったが、それこそがこのバンドの最大の魅力。どんなに青くさかろうが、使い古されていようが、その言葉にありったけの熱量、気持ちが込められていれば、その思いはきっと誰かのところに届く。このバンドが今やZeppをソールドアウトさせるようになったのは、それが間違っていなかったから。このバンドの盟友ブルエンもそうだが、感情を感じられない音楽じゃなく、こうした作り手の顔や温度がこれでもかというくらいに見えてくる音楽がちゃんと支持されているのは実に嬉しいこと。
この日だって、たくさんの人にその気持ちは間違いなく届いている。
リハ.歓びの明日に
1.青い春
2.らしさ
3.証明
4.東京流星群
5.ありがとう
青い春
http://youtu.be/3gdWEG8ZwHo
・04 Limited Sazabys [SKY STAGE]
そして2日間のこのフェスを締め括るべく、大トリであり主催者のフォーリミが、すっかり暗くなったこのステージに登場。
おなじみのSEでメンバーが登場すると、
「まずは名古屋の歌!」
と言って、「monolith」のシークレットトラックである、名古屋のライブ会場の名前が並んだ、超ショートチューンを演奏すると、そのまま「monolith」でのっけからモッシュ&ダイブの嵐。メンバーも感情が高まりまくっているのか、歌詞に「モリコロパーク」「YON FES」とこの日ならではの単語を入れてくるGENはもちろん、RYU-TAも勢いあまって床に転がりながらギターを弾く。
「僕らがなぜ1年目からこんなフェスができたのかと言うと、僕らには友達が多いから。sumikaが10回口にして叶うという字になる、って言ってたけど、やりたい事を口に出してたら、友達がどんどん協力してくれて、この場所を使えるようにしてくれて、このフェスを作ってくれた。
でもまだまだ続けていきたい。昨日は10-FEETのTAKUMAさんが見にきてくれて、さっきもCrossfaithのkoieがロシアから連絡してくれたんだけど、ここに連れてきたい仲間がもっとたくさんいるから!」
とGENが来年以降への意気込みを語ると、RYU-TAが煽りまくる「Chicken race」へ。しかし、先ほどENTHのライブにゲストで出て叫びまくった影響か、やはりどこか声が枯れている。
「labyrinth」「Now here,No where」と、前日とは異なる曲も演奏されると、
「このフェスが、この場所が、毎年お盆に親戚みんなが集まるように、春になったらこうしてみんなで集まれる場所になって欲しいし、生きていく理由になって欲しい」
と、涙目になりながら語るGEN。自分にとってはひたちなかや山中湖がそうだが、毎年フェスに行く人はみんな、そのフェスが生きていく理由の一つになっているはず。この言葉を語れたのは、GEN自信が日本のいろんなフェスに出演者としても、観客としても足を運び、そう思えるフェスに出会ってきたからこそ、この場所もそういう場所にしたいという願いを込めてのもの。
だからこそそのあとに演奏された「hello」は感動的だったし、
「さっきSUPER BEAVERが「東京流星群」をやってましたけど、俺らも流星群を降らせに来ました!」
と本編最後に「midnight cruising」を演奏したのだが、先ほど話をしたsumikaのMC同様、メンバーが他のバンドのライブを全て見ているのが本当によくわかる。
アンコールではGENが
「ずっと昔から僕らのライブのセキュリティをやってくれていた人が3月で退職するって言ってて。でもこのフェスがやるって決まったら、このフェスまではやりたいって言ってくれて、今日来てくれているみたいなんです」
と、涙目どころか涙が溢れながら語り、
「もっともっと他のバンドに嫉妬されたいし、もっともっと愛されたい!」
と言ってからの新曲は、まさにそのバンドの向上心が高速ビートの上に乗っかったような曲。6月にシングルとしてリリースされる曲のうちの1曲とのこと。
そしてラストはやはり「swim」。ダイバーがまるで泳ぐようにして人の上を転がっていきながら曲が終わると、観客を背景に写真撮影をし、記念すべき第1回のYON FESは大成功で幕を閉じた。
1.758
2.monolith
3.fiction
4.escape
5.chicken race
6.labyrinth
7.Now here,No where
8.hello
9.midnight cruising
encore
10.新曲
11.swim
swim
http://youtu.be/447cO8LTq9A
GENは「初めてで至らないところもあっただろうけど」と言っていたが、飲食ブースの混雑は長年フェスをやっているロッキンオンでも去年のJAPAN JAM BEACHで起こったし、毎年開催されている京都大作戦も物販は毎年めちゃくちゃ並んでいる。
それを考えれば、1年目でここまでスムーズに運営できれば、至らないところなんて全くないと言ってもいいレベル。
そして凄かったのはゴミが全く落ちていなかったこと。この光景を見たら、フォーリミのファンはマナーが悪いだなんて絶対思わない。他にもっとゴミのポイ捨てで残念になっているフェスがあるだけに。
そしてアーティスト主催のフェスというのは、いかにして他のフェスとの差別化を図るかが重要だと思っているのだが、フォーリミはこのフェスで「名古屋」「バンド」「同世代」という要素に特化することによって、このフェスでしかないものを作り上げた。あとは来年以降、これをどうするか。ベテランもたくさん呼ぶようにするのか、あくまで「同世代」にこだわるのか。
あと、前からGENはよく「アイドルもすごいけど、バンドのほうがカッコいいじゃん!」ということをよく言っていた。すべての出演者がバンドだったこの2日間の主催フェスは、その言葉を証明するかのようだった。そのバンドたちがみんな仲間という意識を持っていたのが本当によく空気に出ていた。
10-FEETが京都大作戦を初めてから、それまでよりさらに大きな存在になったように、このフェスをやったことによって、フォーリミはこれまでよりさらに大きな存在のバンド、それこそ10-FEETやアジカンのような立ち位置のバンドになっていくはず。そして続けることにより、バンド自身もさらに成長していくはず。
「monolith」のPVをスペシャで見てから、自分はフォーリミを本当に楽曲が良いバンドとして最大限評価してきたし、ワンマンも行ってきたが、こうして主催フェスに来ると、曲だけじゃなくてメンバーの人間性の部分までもが好きになってくる。今後さらに大切なバンドになりそう。
また来年、次は2日間こうしてここに来れたら。もう、早くも自分にとってこの場所が大事な場所になりつつあるだけに。春フェスや、7月の豊洲のワンマンでライブが見れるのがさらに楽しみになってきている。
Next→ 4/6 Galileo Galilei @恵比寿リキッドルーム

会場は名古屋から45分くらい、リニモの駅のすぐ近くにある、愛・地球博記念公園モリコロパーク。この日は2daysの2日目だが、開場時間の30分前である9時前に会場に着くと、すでに信じられないくらいの長蛇の列。どうやら、フェスのオフィシャルグッズ、フォーリミの物販、さらにはキュウソネコカミの物販がこの列を作っているらしいということがわかり、並んだらライブに間に合わない可能性が高いので、早々に物販は断念。
会場はどこか京都大作戦の会場に雰囲気が近く、2ステージのうち、メインステージであるSKY STAGEは、SWEET LOVE SHOWERのMt.FUJI STAGEを思い起こさせる。
SKY STAGEは後方にシートゾーンもあるが、セカンドステージであるLAND STAGEとともに、スタンディングエリアは人工芝になっており、実に快適。
入場待ちの列にフォーリミのドラマー・KOUHEIが登場して朝の挨拶をしたり、場内ではフクザワなどのペインターがパフォーマンスをしていたりと、アーティスト主催フェスならではの光景が随所に見られる中、11時前になると、SKY STAGEにはフォーリミのメンバーが登場し、諸注意などを呼びかけてから、いよいよこの日のトップバッターが登場。
・THREE LIGHTS DOWN KINGS [SKY STAGE]
この日のメインステージのトップを飾るのは、フォーリミとともに名古屋で活動してきた4人組、サンエルことTHREE LIGHTS DOWN KINGS。
打ち込みやオートチューンボーカルも使い、音の情報量の多いデジタル・ラウドロックで始まりの号砲をあげると、「MONSTER DiSCO」では客席を横揺れのダンスフロアに。
JUNE M(ベース)がいきなりポケモンの話を始めると、フォーリミのメンバーをそれぞれ、
GEN=ピカチュウ
RYU-TA=ワンリキー
HIROKAZ=ポニータ
とポケモンに例え(なぜかKOUHEIは省略された)、客がほとんどいなかった小さいライブハウス時代からずっと一緒にやってきたバンドだからこそ響く、フォーリミへの感謝を口にすると、それまでのデジタル・ラウドロックとは異なり、この青空を突き抜けるようにポップな「グロリアスデイズ」で終了。
前日のこのステージのトップバッターであったBACK LIFTとともに、ともにずっと名古屋を拠点として活動してきた仲間だからこそのメインステージへの起用。
だからこそこのバンドがこのステージのトリ前に出れるくらいの存在になった時、このフェスが名古屋のシーンを大きくしたと言ってもいいようになるはず。
そのためには、デジタル要素の強いラウドロックというと、真っ先にFear,and Loathing in Las Vegasが思い浮かぶだけに、いかにしてそのイメージを払拭できるか。この路線でひたすらに楽曲を強化していくのか、「グロリアスデイズ」のような違う方向性の曲を増やしていくのか。そこも含めて今後に注目していきたいバンドである。
グロリアスデイズ
http://youtu.be/x2p9IXfmQgE
1.BRAINWASH
2.NEVER SAY NEVER
3.MONSTER DiSCO
4.ONE
5.グロリアスデイズ
・LUCCI [LAND STAGE]
SKY STAGE下手側からすぐ入れるLAND STAGE(逆にLAND STAGEからSKY STAGEに戻るには外周を歩かないといけないが)。物販エリアの裏側であり、縦に長い客席のこのセカンドステージのトップバッターはLUCCI。
この日見るまで、全く名前すら知らなかったバンドなのだが、この公園の近くにある高校で結成された、地元名古屋の4人組バンドである。それだけに、フォーリミの名古屋の直の後輩という立場である。
紅一点の黒髪ロングの女性ベーシストが目を引くが、音楽性はいたってストレートなギターロック。メロディを大事にしながらも、ところどころで強烈なソロを弾きまくるギターなど、熱さも持ち合わせている。メンバー構成からも、赤色のグリッターと近い存在と言えるかもしれない。(あそこまでボーカルがハイトーンボイスではないが)
まだまだ名古屋の小さなライブハウスが主戦場のバンドであるため、このフェスのステージは大抜擢と言ってもいいだけに、メンバーはこのステージまで引き上げてくれた、自分たちのライブを見ていてくれた、フォーリミのメンバーに本当に感謝していた。
地元名古屋のシーンの底上げを図る、というフォーリミの意志からすれば、このステージに最もふさわしい存在のバンドと言える。しかしながら、このメロディの良さは、この日の出演者で言えば、sumikaのファンの人には響きそうだし、これから全国のフェスに名を連ねるようになってもおかしくないくらいの可能性を秘めていると思う。
このフェスが続いて、いつかこのバンドがメインステージに出るようになったら、このフェス最大のストーリーになると思う。
ミサンガ
http://youtu.be/JM8P_K3Xur4
・キュウソネコカミ [SKY STAGE]
本番前から本気のリハをやりまくり、そのままステージから捌けることなく、「MEGA SHAKE IT!」からスタートするという、持ち時間をフルに使うどころか、持ち時間プラスアルファと言ってもいい時間の使い方をするキュウソネコカミ。
「KMDT25」では盆踊りサークルを出現させると、
「猫好きなGENにあやかろう!」
と、「NEKOSAMA」では猫を飼ってることでも有名なフォーリミ・GENを呼び込み、
「あやかろう 猫様にあやかろう」
のフレーズを歌わせようとするも、GENは
「あやかろう YON FESにあやかろう」
と勝手にアレンジされてしまう。しかもGENはメロディがかなりうる覚え(笑)
間奏に挟まれる「ネコ踊る」の「ニャー!」のフレーズでメンバーも客席も全員が飛び跳ねると、セイヤが本来はこの日に違うイベントに出ようとしていたことを語り、
「俺らは普段は仲間とか絆とか恥ずかしいというか、寒気がするようなタイプなんやけど、フォーリミに仲間って言われると嬉しい」
と、袖にいるフォーリミを指差すと、スクリーンにはフォーリミのメンバーに交じって、なぜか並んで歯を磨いているBLUE ENCOUNT田邊とKEYTALK寺中が映し出され、場内大爆笑。映されてるとわかった瞬間にカメラにアピールするこの2人もさすがだが、セイヤはそれに気付くとすぐさま
「俺より目立つんじゃねー!」
と一蹴し、「DQNなりたい、40代で死にたい」で客席に突入。
「YON FESだから4歩歩く!」
と、人に支えられながら4歩進む。最前ブロックは女性が非常に多かったので、かなりキツそうな感じもあったが。
そして「ハッピーポンコツ」~「ビビった」というフェスではおなじみの締め。しかし、「ビビった」の時には会場に雨が降り始め、セイヤは
「雨止めやコラー!」
「みんなで雨雲吹き飛ばそうぜー!」
と叫ぶ。その甲斐あってか、演奏が終わった時には雨は止んでいた。
この日のために物販でフォーリミとコラボしたTシャツを販売するなど(即完だったが)、仲間や絆という言葉を口にするのが恥ずかしいと言いながらも、このバンドの仲間に対する気遣いの姿勢は本当にすごい。だからこそ今やどこのフェスにも名を連ね、様々なバンドの対バンに呼ばれるような存在になったのだろう。いつか、このバンドが西宮で主催フェスをやる日が来たら絶対行きたい。
リハ1.良いDJ
リハ2.ファントムバイブレーション
リハ3.空芯菜
1.MEGA SHAKE IT!
2.KMDT25
3.NEKOSAMA
4.ウィーアーインディーズバンド!!
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.ハッピーポンコツ
7.ビビった
ハッピーポンコツ
http://youtu.be/_ZEGUfWSgls
・ENTH [LAND STAGE]
LAND STAGEの2番手は、こちらも地元名古屋のバンド。スリーピース・メロコアバンド、ENTH。
すでにパンク・メロコアファンの間では新世代メロコアバンドとして注目されている存在であるが、その注目度を証明するかのように、メロディの立った、全曲150km超えのストレートのような潔さを感じさせる曲を次々に連発していく。
序盤の「まこっつ走れ」では早くもフォーリミ・RYU-TAがステージに登場し、叫びまくり&踊りまくり。この後に本番を控えているバンドのメンバーとは思えない本気っぷりである。
名古屋のメロコアバンドということで、フォーリミ直系の後輩にあたるだけに、フォーリミへの感謝を「こんなデカいステージに出れるなんて思っていなかった」と語り、最後まで全くスピードを緩めることなく、ツービートのメロコアを連発。
ここまで高速メロコアチューンが続くと、メロコア、パンクが好きではない人からしたらどれも似たような曲に思えてしまいがちだが、そうは全く思えないのは、やはりメロディの良さがあるからこそ。だからこそレペゼン名古屋でありながら、すでに全国のメロコア、パンクファンから注目を浴びる存在になったと言える。
1.Crime in my mind
2.まこっつ走れ
3.NO FATE
4.ムーンレイカー
5.bong!
6.because you alive
7.Grimm
8.Get Started Together
ムーンレイカー
http://youtu.be/CAuRVpM9v24
・BLUE ENCOUNT [SKY STAGE]
サウンドチェックですでにメンバーが「NEVER ENDING STORY」を演奏していた、BLUE ENCOUNT。時間になり、メンバーが再びステージに登場すると、演奏を始めるでもなく、ステージの入り口付近を歩いている人たちに向かって、
「急げー!走ればまだ全然間に合うから!」
と声をかけてから、「DAY×DAY」でスタート。
今やこの世代を代表する存在になっていると言ってもいいバンドだが、客席を埋め尽くす満員の観客と、盛り上がりぶりが今の状況を象徴している。
最新シングル「Survivor」でもその盛り上がりぶりは全く変わらないが、こうしてライブを見ると、リズム隊の力強さ、特に辻村のベースの音の重さが耳を引く。
「普段いじられてばっかりだから、仲間だと思われてて良かったー!(笑)」
と田邊が笑わせながら、フェスならではの代表曲連発なセトリから、「LIVER」の間奏で田邊が突如として、
「あやかろう YON FESにあやかろう」
とキュウソネコカミ「NEKOSAMA」を口ずさむと、フォーリミ・GENがステージに登場。
GEN「ブルエンの時間にご飯食べようと思ってた(笑)」
田邊「マジで口元にゴマがついてるじゃねーかよ!」
GEN「手羽先のゴマですね。ていうか近くで見ると、汗ハンパないですね(笑)」
と、田邊をいじりまくり、タオル回しをしてさらに客席を盛り上げる。ちなみに最後にはKOUHEIも登場。
そんな田邊のいじられキャラを全開にしながらも最後には
「俺たちとフォーリミが出会った頃、お互いに全く客がいなかった。だから、こんなデカい主催フェスをやるなんてあり得ないことだった。でも、こうしてあり得ないは現実になるってフォーリミが証明してくれた!」
と、いじられキャラではない一面、熱い部分も全開に。それがこのバンドの最大の魅力だが、だからこそ最後に演奏された必殺曲「もっと光を」がさらに生きる。最後に田邊は10月の武道館ワンマンの告知をしていたが、集客の心配はいらないどころか、チケット即完してもおかしくないと思う。
リハ.NEVER ENDING STORY
1.DAY×DAY
2.THANKS
3.Survivor
4.HEEEY!
5.ロストジンクス
6.LIVER
7.もっと光を
Survivor
http://youtu.be/-MnlFslr3Go
・sumika [LAND STAGE]
リハで自身の曲を演奏しつつも、最後には直前にライブをしていた、BLUE ENCOUNTの「もっと光を」を演奏し、片岡が
「いやー、めちゃくちゃ良い曲だなぁ(笑)」
と評していたsumika。サポートベーシスト含む5人で登場すると、一年ちょっと前にイベントでライブを見た時は「歌を中心にしたバンド」というイメージだったが、バンドのアンサンブルと、メンバーのコーラスの向上により、イメージが覆るほどに肉体的なライブをするようになっている。
なぜか演奏中のステージにフォーリミ・KOUHEIが竹ボウキを持って乱入するという、音楽的には一切影響のないコラボを見せると、
「2年前に栄RADの楽屋でKOUHEIが、4月4日にフォーリミの日として、なんかデッカいことをやりたくて。その時にsumikaに出て欲しいんですよね、って言ってて。
でも去年はなんもなかったから、あぁやっぱりフォーリミは売れたから忙しいのかな、って思ってたら、前にGENちゃんから電話きて。もうすぐなんのことかわかって。
俺はもう「出る!」って言って電話出て(笑)
GENちゃんもびっくりしてたんだけど(笑)、それはあいつらがちゃんと夢をいろんなところで口に出してから、こういうフェスができるようになったんじゃないかな、って。
十回口に出すって書いて「叶う」って書くでしょ」
と、このフェスに出演するようになった経緯を語り、最後に最新シングル収録曲「「伝言歌」」を演奏して締めた。
冒頭に書いた通り、このバンドは歌を中心にしたバンドだというイメージだっただけに、フィジカルにライブを楽しむような、激しいバンドが多いこのフェスではアウェーな存在になるかと思っていた。
しかし、この日客席ではTシャツにディッキという出で立ちのキッズたちがこのバンドのライブで楽しそうに踊っていた。フォーリミを好きな人たちがこのバンドの音楽をちゃんと聴いてきているのもすごいし、そのフォーリミのファンの人たちを踊らせ、客席を満員にしてるこのバンドも本当にすごい。
一時活動休止もあったが、もはや完全復活どころか、さらにパワーアップして戻ってきた。これからこのバンドはさらにいろんな人たちを巻き込むような存在になっていくはず。それこそフォーリミがパンク・メロコアファン以外の人たちにも受け入れられるようになったように。
そして片岡の東名阪ツアーの告知で、名古屋だけ詳細を発表したのを聞いて、ここが関東ではなく、名古屋なのだということを実感した。
1.ソーダ
2.ふっかつのじゅもん
3.Lovers
4.グライダースライダー
5.「伝言歌」
Lovers
http://youtu.be/FFITBgsyVr4
・SHANK [SKY STAGE]
サウンドチェックでなぜかOasisの「Don't Look Back In Anger」を演奏していた、長崎のスリーピースメロコアバンド、SHANK。
MCもほとんど挟まずにひたすら曲を連発していき、かつ曲も2分くらいの曲が大半であるため、実にテンポよくライブが進んでいく。
「YON FESってどういう意味かみんな知ってる?俺は知らんのだけど(笑)」
と、庵原がぶっちゃけると、「Set the fire」を終えた後に、まだ5分以上時間が余っていることをスタッフに告げられ、急遽何かもう一曲追加しようとメンバー間で相談するも、フォーリミ・GENが袖からステージに現れて庵原に耳打ちすると、
「GENが聴きたいって言うから、「Restart」っていう曲をやるわ」
と言って、「Restart」を急遽演奏。準備もなければ、機材の変更も、音合わせも一切必要なくすぐさま演奏できてしまう。これは機材が多かったり、打ち込みを使ったりするようなライブをする人たち(バンドかどうかにかかわらず)にはまずできない。
もはや体にバンドのすべての曲が染み込むくらいにライブをやりまくっている、メロコアバンドだからこそ。何気ないシーンだが、ここにこそパンク・メロコアバンドのカッコよさが詰まっている。パンクではないが、かつてミッシェル・ガン・エレファントがミュージックステーションで急遽演奏したのを思い出した。
SHANKはすでに京都大作戦やSATANIC CARNIVALなど、大型フェスのメインステージでの経験もあるだけに、このフェスのメインステージに出るのも全く違和感は感じないが、それは万人に届くメロディの良さはもちろん、1万人規模の大ステージだろうと、100人規模の小さなライブハウスだろうと、全く変わらないライブをやってくれるという確信を持てる存在だから。だからどこで見ても変わらずにカッコいい。
1.Keep on Walking
2.Cigar Store
3.HOPE
4.Whether is Butiful
5.620
6.Time is…
7.Take me back
8.Good Night Darling
9.My sweet universe
10.Set the fire
11.Restart
12.submarine
Set the fire
http://youtu.be/YWk0-LoI9R8
・Rhythmic Toy World [LAND STAGE]
1曲まるごとサウンドチェックをやると、BOOM BOOM SATELLITES「KICK IT OUT」のSEで登場した、Rhythmic Toy World。
ボーカル内田の三つ編みヘアに加えて、ドラム磯村は上半身裸に「04」とマジックで書いているという、出で立ちからは飛び道具感満載だが、「フレフレ」からスタートすると、四つ打ちを中心とした、至って正統派なギターロックバンドである。
それは「輝きだす」がCMのタイアップ曲になっているという普遍性が示していることでもあるが、そこに加えて内田の独特の笑い方が実に人懐こい。
MCでは
「出演者の楽屋には、フォーリミのメンバーからのメッセージカードが置かれてるんだけど、俺らのだけなくて。探したら、楽屋の前の池に落ちてました(笑)
忘れられない思い出をありがとうございます!(笑)」
という内容で客席を爆笑させる(後でバンド公式ツイッターに、本当に水で濡れたメッセージカードの画像がアップされていた)と、「とおりゃんせ」で再び踊らせまくり、ラストはコール&レスポンスを巻き起こした「いろはにほへと」で終了。
「いつか、俺たちが主催フェスをやる時は、フォーリミを1番最初に呼びます!」
と内田は言っていたが、果たしてその日はいつ、そしてどこで訪れるのだろうか。
1.フレフレ
2.波紋シンドローム
3.輝きだす
4.とおりゃんせ
5.いろはにほへと
輝きだす
http://youtu.be/PaRJYP6vMV8
・KEYTALK [SKY STAGE]
メンバー全員が登場してのリハで武正が
「フォーリミが1番好きなKEYTALKの曲!」
と言って「sympathy」を演奏し(好きなら本編でやればいいのにというツッコミもありつつ)、さらに「FLAVOR FLAVOR」もリハで演奏すると、サウンドチェックはOKだけど、寺中のチェックが、と言って、メンバーがthe band apartの「Eric.W」を演奏する中、いきなり寺中が缶ビール一気飲み。
「YURAMEKI SUMMER」で始まった本編でも武正がいきなりステージを降りて客席前を走り回りながらギターを弾き、寺中は間奏でまたしても缶ビール一気飲み。それでも歌にも演奏にも全く支障が出ないというのはどうなっているのか。ちなみに放り投げた空き缶は袖から走り出してきたスタッフがナイスキャッチし、ガッツポーズを見せる。
「一足先に夏を持ってきた」
と「MABOROSHI SUMMER」で肌寒さを感じる夕方のこの会場を一気に夏に変えると、今月発売のニューシングルから、首藤が手がけた、ど真ん中のダンスナンバー「HELLO WONDERLAND」を披露。
するとメンバーの自己紹介では寺中が「1,2,3,4フェスー!」という、猪木のパクリみたいなコールを生み出し、中日ドラゴンズの浅尾投手のユニフォームを着ている中日ファンの八木は、背番号の41番を
「4(フォーリミ)1(1番好き)」
と説明。これは完全にこじつけだろうけど。
このバンドのライブを見るのは2週連続だが(フォーリミもそうだけど)、先週はやらなかった「a picture book」「夕映えの街、今」も入れたセトリはフォーリミファンの多いこの日によく合っていたように思える。しかしこの一週間の間にバンアパとの対バンや、PUNKSPRINGなど、毛色の違うライブを重ね、その度にセトリを変えているというのは、ほとんど各地でセトリが変わらなかった去年の夏フェスとは全く違う姿である。夏は夏の曲を多く持っているバンドなだけに変わらないのかもしれないが。
バンド最大のキラーチューン「MONSTER DANCE」で客席をダンスフロアに変えて終了かと思いきや、さらに駄目押しで「Monday Traveller」を演奏してさらに踊らせる。これには嬉しかったファンも多かっただろう。
演奏が終わると、寺中が再び「1,2,3,4フェスー!」のコールをしてステージから去った。
メンバー全員が同い年同士ということもあり、すっかりフォーリミ最大の盟友という立場になっているバンドだが、メンバーはこんなフェスを開催したフォーリミへ素直なリスペクトの感情を表していた。きっと、フォーリミサイドはすでに武道館ワンマンを即完の大成功で終えたこのバンドのことをリスペクトの対象として見ているはず。同い年の仲間として、負けられないライバルとして、この2組がこれからどうやって切磋琢磨しながらさらにシーンを駆け上がっていくのだろうか。
リハ1.sympathy
リハ2.FLAVOR FLAVOR
1.YURAMEKI SUMMER
2.桜花爛漫
3.MABOROSHI SUMMER
4.HELLO WONDERLAND
5.a picture book
6.夕映えの街、今
7.MONSTER DANCE
8.Monday Traveller
MONSTER DANCE
http://youtu.be/N39glrfql0I
・SUPER BEAVER [LAND STAGE]
LAND STAGEのトリを飾るのは、SUPER BEAVER。当たり前のように1曲まるまるリハで演奏すると、本編は最新シングル「青い春」からスタートしたのだが、1曲目から澁谷は曲中までも喋りまくり、というか、己の感情を表に吐き出しまくる。
「言葉というものには鮮度がある。茶色く煤ける前に、赤く光ってるうちに思っていることを言わないと。
フォーリミがフェスをやるって話を聞いて。出たいなぁと思ってたらGENちゃんから電話をもらって、出してもらえるようになって俺らは今ここでこんな良いステージのトリを仰せつかっている。フォーリミと、その意志に賛同したあなたたちを全面的に信用して、あなた1人1人にだけ歌います」
と、もはや完全にエモの化身と言ってもいいような言葉が淀みなく客席に向かって放たれていく。
メンバー全員でのコーラスワークが実に効果的に歌詞を浮かび上がらせる「証明」から、メンバーだけでなく観客にもタイトルのフレーズをコーラスさせる「東京流星群」では澁谷が客席に身を乗り出して言葉を吐き出し、やはり最後に演奏されたのは、フォーリミと、その意志に賛同してここに集まった人たちに向けて歌われた「ありがとう」。このステージの締めにふさわしい、素晴らしいライブだった。
「言葉の羅列ではなく、そこに乗る気持ちを伝える」
と澁谷は言ったが、それこそがこのバンドの最大の魅力。どんなに青くさかろうが、使い古されていようが、その言葉にありったけの熱量、気持ちが込められていれば、その思いはきっと誰かのところに届く。このバンドが今やZeppをソールドアウトさせるようになったのは、それが間違っていなかったから。このバンドの盟友ブルエンもそうだが、感情を感じられない音楽じゃなく、こうした作り手の顔や温度がこれでもかというくらいに見えてくる音楽がちゃんと支持されているのは実に嬉しいこと。
この日だって、たくさんの人にその気持ちは間違いなく届いている。
リハ.歓びの明日に
1.青い春
2.らしさ
3.証明
4.東京流星群
5.ありがとう
青い春
http://youtu.be/3gdWEG8ZwHo
・04 Limited Sazabys [SKY STAGE]
そして2日間のこのフェスを締め括るべく、大トリであり主催者のフォーリミが、すっかり暗くなったこのステージに登場。
おなじみのSEでメンバーが登場すると、
「まずは名古屋の歌!」
と言って、「monolith」のシークレットトラックである、名古屋のライブ会場の名前が並んだ、超ショートチューンを演奏すると、そのまま「monolith」でのっけからモッシュ&ダイブの嵐。メンバーも感情が高まりまくっているのか、歌詞に「モリコロパーク」「YON FES」とこの日ならではの単語を入れてくるGENはもちろん、RYU-TAも勢いあまって床に転がりながらギターを弾く。
「僕らがなぜ1年目からこんなフェスができたのかと言うと、僕らには友達が多いから。sumikaが10回口にして叶うという字になる、って言ってたけど、やりたい事を口に出してたら、友達がどんどん協力してくれて、この場所を使えるようにしてくれて、このフェスを作ってくれた。
でもまだまだ続けていきたい。昨日は10-FEETのTAKUMAさんが見にきてくれて、さっきもCrossfaithのkoieがロシアから連絡してくれたんだけど、ここに連れてきたい仲間がもっとたくさんいるから!」
とGENが来年以降への意気込みを語ると、RYU-TAが煽りまくる「Chicken race」へ。しかし、先ほどENTHのライブにゲストで出て叫びまくった影響か、やはりどこか声が枯れている。
「labyrinth」「Now here,No where」と、前日とは異なる曲も演奏されると、
「このフェスが、この場所が、毎年お盆に親戚みんなが集まるように、春になったらこうしてみんなで集まれる場所になって欲しいし、生きていく理由になって欲しい」
と、涙目になりながら語るGEN。自分にとってはひたちなかや山中湖がそうだが、毎年フェスに行く人はみんな、そのフェスが生きていく理由の一つになっているはず。この言葉を語れたのは、GEN自信が日本のいろんなフェスに出演者としても、観客としても足を運び、そう思えるフェスに出会ってきたからこそ、この場所もそういう場所にしたいという願いを込めてのもの。
だからこそそのあとに演奏された「hello」は感動的だったし、
「さっきSUPER BEAVERが「東京流星群」をやってましたけど、俺らも流星群を降らせに来ました!」
と本編最後に「midnight cruising」を演奏したのだが、先ほど話をしたsumikaのMC同様、メンバーが他のバンドのライブを全て見ているのが本当によくわかる。
アンコールではGENが
「ずっと昔から僕らのライブのセキュリティをやってくれていた人が3月で退職するって言ってて。でもこのフェスがやるって決まったら、このフェスまではやりたいって言ってくれて、今日来てくれているみたいなんです」
と、涙目どころか涙が溢れながら語り、
「もっともっと他のバンドに嫉妬されたいし、もっともっと愛されたい!」
と言ってからの新曲は、まさにそのバンドの向上心が高速ビートの上に乗っかったような曲。6月にシングルとしてリリースされる曲のうちの1曲とのこと。
そしてラストはやはり「swim」。ダイバーがまるで泳ぐようにして人の上を転がっていきながら曲が終わると、観客を背景に写真撮影をし、記念すべき第1回のYON FESは大成功で幕を閉じた。
1.758
2.monolith
3.fiction
4.escape
5.chicken race
6.labyrinth
7.Now here,No where
8.hello
9.midnight cruising
encore
10.新曲
11.swim
swim
http://youtu.be/447cO8LTq9A
GENは「初めてで至らないところもあっただろうけど」と言っていたが、飲食ブースの混雑は長年フェスをやっているロッキンオンでも去年のJAPAN JAM BEACHで起こったし、毎年開催されている京都大作戦も物販は毎年めちゃくちゃ並んでいる。
それを考えれば、1年目でここまでスムーズに運営できれば、至らないところなんて全くないと言ってもいいレベル。
そして凄かったのはゴミが全く落ちていなかったこと。この光景を見たら、フォーリミのファンはマナーが悪いだなんて絶対思わない。他にもっとゴミのポイ捨てで残念になっているフェスがあるだけに。
そしてアーティスト主催のフェスというのは、いかにして他のフェスとの差別化を図るかが重要だと思っているのだが、フォーリミはこのフェスで「名古屋」「バンド」「同世代」という要素に特化することによって、このフェスでしかないものを作り上げた。あとは来年以降、これをどうするか。ベテランもたくさん呼ぶようにするのか、あくまで「同世代」にこだわるのか。
あと、前からGENはよく「アイドルもすごいけど、バンドのほうがカッコいいじゃん!」ということをよく言っていた。すべての出演者がバンドだったこの2日間の主催フェスは、その言葉を証明するかのようだった。そのバンドたちがみんな仲間という意識を持っていたのが本当によく空気に出ていた。
10-FEETが京都大作戦を初めてから、それまでよりさらに大きな存在になったように、このフェスをやったことによって、フォーリミはこれまでよりさらに大きな存在のバンド、それこそ10-FEETやアジカンのような立ち位置のバンドになっていくはず。そして続けることにより、バンド自身もさらに成長していくはず。
「monolith」のPVをスペシャで見てから、自分はフォーリミを本当に楽曲が良いバンドとして最大限評価してきたし、ワンマンも行ってきたが、こうして主催フェスに来ると、曲だけじゃなくてメンバーの人間性の部分までもが好きになってくる。今後さらに大切なバンドになりそう。
また来年、次は2日間こうしてここに来れたら。もう、早くも自分にとってこの場所が大事な場所になりつつあるだけに。春フェスや、7月の豊洲のワンマンでライブが見れるのがさらに楽しみになってきている。
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