Beady Eye The Rollercoaster Tour @横浜アリーナ 3/25
- 2014/03/25
- 23:27
イギリスを代表するバンドであった、Oasisのボーカルのリアム・ギャラガーが、兄であるノエル・ギャラガーとの大げんかの末にバンドが解散してから、ノエル以外のOasis残党組と結成したのがBeady Eyeである。
元々Oasisはノエルがソングライターとして数々の名曲を生み出して来たので、Beady Eyeに対する評価はノエルのソロと比べると良くないが、去年のサマソニをメンバーの怪我でキャンセルしたものの、またこうして日本にライブをしにきてくれるというあたりは本当にありがたい。去年サマソニで見れなかったので、ライブを見るのはその前のサマソニでMARINE STAGEに出て以来である。
今回のライブにはサポートアクトとして、元スーパーカーのボーカルであり、現在は同じくスーパーカーの元メンバーであるフルカワミキらとのバンドLAMAや、iLL、NYANTRAというソロ名義でも活動してきたナカコーこと中村弘二が、Koji Nakamuraという新名義で初ライブを行う。
Oasisとスーパーカーがともに大好きだった自分向け過ぎるこの組み合わせ。(決して俺得とは言わない)
会場に入ると、まさかのドリンク代500円徴収という、横浜アリーナでドリンク取るの!?と思わず不満を感じてしまうが、場内に飲食物を持ち込めないというのがさらに不満を増大させる。
そしてロビーの2階へ入れないことに若干の不安を感じながら中に入ると、びっくりするくらい人がいない。アリーナの指定席すらPAの後ろはまばらで、後ろ1/4のほどは暗幕がかかっていて入れないようになっているのだが、一階席ですら数えられるくらいしか人が座っておらず、一階の真ん中より上と二階席は無人という虚しさすら感じるくらいの客の不入り具合。前にMy Chemical Romanceのワンマンをここで見た時も客は全然いなかったが、全席指定席というのが一層人を少なく感じさせる。ましてやつい先日のRADWIMPSが満員だったし。
・Koji Nakamura
サポートアクトのナカコーことKoji Nakamura。上手からナカコー(ボーカル&ギター&シンセ)、345(ベース。凛として時雨)、沼澤尚(ドラム。シアターブルック、ROVO)、田渕ひさ子(ギター。blood thirthty butchers、LAMA)という強者揃いのバンド編成。
まずはナカコーがメンバー紹介をしてから、これまでのソロで得意としていた、ドローン&アンビエントなアニメ「エウレカセブン」のサントラ(ナカコーがサントラを丸々手がけている)からの曲を続ける。ヴァイオリンの音も入っているのだが、ナカコーのシンセから音が出ている。ROVOの勝井祐二さんがいたらきっとヴァイオリン生演奏だっただろう。
すると聞き覚えのありすぎる眩いイントロ。そして切り裂くような沼澤のドラムと田渕のギター。この日から解禁することが公表されていた、スーパーカーの「WHITE SURF Style 5.」。かつてはダイブが起きるくらいの曲であったが、ただでさえ完全アウェーであり、なおかつ99.9%の観客が椅子に座っているので、盛り上がりという要素は微塵もない。
さらに終期スーパーカーの「Wonder Word」も演奏。345も田渕もマイクを置いていないのに女性コーラスが聞こえたのはフルカワミキの声のサンプリングだろうか。だとしたら一緒にやればいいじゃないかとも思うんだけども。
iLL名義の名曲「Kiss」から、ノイジーなギターとポップなメロディの初期スーパーカー曲「I Need The Sun」、一つのボーカルのフレーズを反復しまくるこの形態による新曲「Diamond」と、10代のデビュー当時(もう15年も前のことだ)から最新の曲まで、まるでナカコーという音楽家のキャリアを縦断するような選曲。
そしてスーパーカーを代表する名曲「AOHARU YOUTH」から、ラストアルバム(に結果的になってしまった)「Answer」収録の「Golden Master Key」を演奏し、
「終わります」
と言って、Koji Nakamura名義での初ライブは終了。
自分はスーパーカーが大好きであり、スーパーカーが自分の人生に多大な影響を及ぼしたバンドであることはまず間違いない。しかしながら、スーパーカーは一度もライブを見ることがなく解散してしまった。つまり、スーパーカーの曲を生で聴くのは、解散から長い年月が流れた今日が初めてだった。
もちろん曲をついにライブで聴くことができて嬉しかったし、このバンドメンバーなのでライブが良くないわけがないのだが、やっぱりあの4人でのスーパーカーが見たかった。スーパーカーが自分の人生に影響を及ぼしたのは、ナカコーが曲を作って歌うだけじゃなく、いしわたり淳治が歌詞を書き、フルカワミキがボーカルとコーラスをし、田沢公大の変則的なドラムンベースなどのドラムがあったからこそだった。
ナカコーがなんで今になってスーパーカーの曲をライブでやろうと思ったのか。かつて何度となくインタビューしてきたロッキンオンの山崎洋一郎にそこのところを是非とも聞いてもらいたい。
1.Thatness and Thereness
2.OP Signal ALERT
3.WHITE SURF Style 5.
4.WONDER WORD
5.Kiss
6.I Need The Sun
7.Diamond (新曲)
8.AOHARU YOUTH
9.Golden Master Key
・Beady Eye
そしていよいよBeady Eyeが登場。20:20頃、場内が暗転すると、リアムを筆頭にメンバーが登場し、ナカコーの時は座ってた客も全員総立ちでメンバーを迎える。
昨年リリースされたアルバム「BE」の曲が日本では未披露ということもあり、その曲が中心になるだろうと思っていたが、やはり「Flick Of The Finger」を筆頭に、「BE」の曲が中心。というかほとんどが「BE」の曲。サマソニをキャンセルする原因となってしまった怪我をしたゲム・アーチャーもすっかり元気そうで、相変わらずイケメンなアンディ・ベルとともにギターを弾き、カサビアンから移籍したベースのジェイ・メーラーが低音を支え、クリス・シャーロックは派手なドラムプレイを見せつけ、マット・ジョーンズのキーボードがOasisではなくBeady Eyeとしての彩りを与える。
そしてタオルを手に持ち、どっかりとステージ真ん中で強烈なカリスマを発揮するリアム。声はめちゃくちゃ絶好調!というわけではないが、やはりリアムが世界有数のロックボーカリストであることにはなんの疑いもない。
しかしながら、セールスも評価もよろしくなかった「BE」の曲は、多彩なアレンジと豊富なバリエーションではあるが、観客のリアクションは今ひとつと言わざるを得ない。
だが、リアムが一言二言しゃべってからのOasisの大名曲「Live Forever」では、待ってました!と言わんばかりの歓声と合唱。再び「BE」の曲達を挟んでの「Champagne Supernova」も同様だったが、そのあとに1stアルバムからシングルカットされた「The Roller」「Bring The Light」といった曲でもすっかり会場が温かくなっていった。このあたりの曲を聴くと、Oasisとは違えど、リアムもいい曲書くなぁと実感する。
そんな盛り上がってきた流れの中、
「Yokohama,This is last song」
とリアムが言い、壮大な「Wigwam」でラスト。しかし、海外のアーティストは関東一円を「Tokyo」とひっくるめがちだが、しっかり「Yokohama」と、東京と横浜の違いがわかってるあたりはさすがに何度となく来日してるなぁと思う。
アンコールでは、割とおなじみのビートルズのカバーかな?と思いきや、リアムが
「ストーンズ」
という単語を発し、ローリング・ストーンズの「Gimme Shelter」の重厚なカバーで終了。
次回の来日に関しては何も言わなかったが、また来日してくれたら絶対見に行く。それは前に武道館で兄ノエルのライブを見た時もそう思った。形態ややっている音楽性はもはや違うが、ともにそう思わせてくれるギャラガー兄弟は本当に偉大な存在だ。
1.Flick Of The Finger
2.Face The Crowd
3.Four Letter Word
4.Soul Love
5.Second Bite Of The Apple
6.Iz Rite
7.Shine A Light
8.Live Forever
9.The World's Not Set In Stone
10.I'm Just Saying
11.Soon Come Tomorrow
12.Champagne Supernova
13.The Roller
14.Start Anew
15.Bring The Light
16.Wigwam
encore
17.Gimme Shelter
この日、ナカコーが終わって転換中にトイレに行こうかと思ったら、トイレからthe telephonesの石毛輝と松本誠治が出てきたので、握手していただき、この前の渋谷タワレコのインストアライブに行ったことを告げると、
「そうだよね!?」
と言われた。微かにでも覚えててくれたんだろうか。
昨日予約受け付けが始まったthe telephonesの7月のワンマンのチケットも申し込んだと言ったら、
「イェーイ!ありがとう!」
とテンションが上がっておられた。こういう時でもいたって普通に接してくれるからこの人達のことが好きだ。
元々Oasisはノエルがソングライターとして数々の名曲を生み出して来たので、Beady Eyeに対する評価はノエルのソロと比べると良くないが、去年のサマソニをメンバーの怪我でキャンセルしたものの、またこうして日本にライブをしにきてくれるというあたりは本当にありがたい。去年サマソニで見れなかったので、ライブを見るのはその前のサマソニでMARINE STAGEに出て以来である。
今回のライブにはサポートアクトとして、元スーパーカーのボーカルであり、現在は同じくスーパーカーの元メンバーであるフルカワミキらとのバンドLAMAや、iLL、NYANTRAというソロ名義でも活動してきたナカコーこと中村弘二が、Koji Nakamuraという新名義で初ライブを行う。
Oasisとスーパーカーがともに大好きだった自分向け過ぎるこの組み合わせ。(決して俺得とは言わない)
会場に入ると、まさかのドリンク代500円徴収という、横浜アリーナでドリンク取るの!?と思わず不満を感じてしまうが、場内に飲食物を持ち込めないというのがさらに不満を増大させる。
そしてロビーの2階へ入れないことに若干の不安を感じながら中に入ると、びっくりするくらい人がいない。アリーナの指定席すらPAの後ろはまばらで、後ろ1/4のほどは暗幕がかかっていて入れないようになっているのだが、一階席ですら数えられるくらいしか人が座っておらず、一階の真ん中より上と二階席は無人という虚しさすら感じるくらいの客の不入り具合。前にMy Chemical Romanceのワンマンをここで見た時も客は全然いなかったが、全席指定席というのが一層人を少なく感じさせる。ましてやつい先日のRADWIMPSが満員だったし。
・Koji Nakamura
サポートアクトのナカコーことKoji Nakamura。上手からナカコー(ボーカル&ギター&シンセ)、345(ベース。凛として時雨)、沼澤尚(ドラム。シアターブルック、ROVO)、田渕ひさ子(ギター。blood thirthty butchers、LAMA)という強者揃いのバンド編成。
まずはナカコーがメンバー紹介をしてから、これまでのソロで得意としていた、ドローン&アンビエントなアニメ「エウレカセブン」のサントラ(ナカコーがサントラを丸々手がけている)からの曲を続ける。ヴァイオリンの音も入っているのだが、ナカコーのシンセから音が出ている。ROVOの勝井祐二さんがいたらきっとヴァイオリン生演奏だっただろう。
すると聞き覚えのありすぎる眩いイントロ。そして切り裂くような沼澤のドラムと田渕のギター。この日から解禁することが公表されていた、スーパーカーの「WHITE SURF Style 5.」。かつてはダイブが起きるくらいの曲であったが、ただでさえ完全アウェーであり、なおかつ99.9%の観客が椅子に座っているので、盛り上がりという要素は微塵もない。
さらに終期スーパーカーの「Wonder Word」も演奏。345も田渕もマイクを置いていないのに女性コーラスが聞こえたのはフルカワミキの声のサンプリングだろうか。だとしたら一緒にやればいいじゃないかとも思うんだけども。
iLL名義の名曲「Kiss」から、ノイジーなギターとポップなメロディの初期スーパーカー曲「I Need The Sun」、一つのボーカルのフレーズを反復しまくるこの形態による新曲「Diamond」と、10代のデビュー当時(もう15年も前のことだ)から最新の曲まで、まるでナカコーという音楽家のキャリアを縦断するような選曲。
そしてスーパーカーを代表する名曲「AOHARU YOUTH」から、ラストアルバム(に結果的になってしまった)「Answer」収録の「Golden Master Key」を演奏し、
「終わります」
と言って、Koji Nakamura名義での初ライブは終了。
自分はスーパーカーが大好きであり、スーパーカーが自分の人生に多大な影響を及ぼしたバンドであることはまず間違いない。しかしながら、スーパーカーは一度もライブを見ることがなく解散してしまった。つまり、スーパーカーの曲を生で聴くのは、解散から長い年月が流れた今日が初めてだった。
もちろん曲をついにライブで聴くことができて嬉しかったし、このバンドメンバーなのでライブが良くないわけがないのだが、やっぱりあの4人でのスーパーカーが見たかった。スーパーカーが自分の人生に影響を及ぼしたのは、ナカコーが曲を作って歌うだけじゃなく、いしわたり淳治が歌詞を書き、フルカワミキがボーカルとコーラスをし、田沢公大の変則的なドラムンベースなどのドラムがあったからこそだった。
ナカコーがなんで今になってスーパーカーの曲をライブでやろうと思ったのか。かつて何度となくインタビューしてきたロッキンオンの山崎洋一郎にそこのところを是非とも聞いてもらいたい。
1.Thatness and Thereness
2.OP Signal ALERT
3.WHITE SURF Style 5.
4.WONDER WORD
5.Kiss
6.I Need The Sun
7.Diamond (新曲)
8.AOHARU YOUTH
9.Golden Master Key
・Beady Eye
そしていよいよBeady Eyeが登場。20:20頃、場内が暗転すると、リアムを筆頭にメンバーが登場し、ナカコーの時は座ってた客も全員総立ちでメンバーを迎える。
昨年リリースされたアルバム「BE」の曲が日本では未披露ということもあり、その曲が中心になるだろうと思っていたが、やはり「Flick Of The Finger」を筆頭に、「BE」の曲が中心。というかほとんどが「BE」の曲。サマソニをキャンセルする原因となってしまった怪我をしたゲム・アーチャーもすっかり元気そうで、相変わらずイケメンなアンディ・ベルとともにギターを弾き、カサビアンから移籍したベースのジェイ・メーラーが低音を支え、クリス・シャーロックは派手なドラムプレイを見せつけ、マット・ジョーンズのキーボードがOasisではなくBeady Eyeとしての彩りを与える。
そしてタオルを手に持ち、どっかりとステージ真ん中で強烈なカリスマを発揮するリアム。声はめちゃくちゃ絶好調!というわけではないが、やはりリアムが世界有数のロックボーカリストであることにはなんの疑いもない。
しかしながら、セールスも評価もよろしくなかった「BE」の曲は、多彩なアレンジと豊富なバリエーションではあるが、観客のリアクションは今ひとつと言わざるを得ない。
だが、リアムが一言二言しゃべってからのOasisの大名曲「Live Forever」では、待ってました!と言わんばかりの歓声と合唱。再び「BE」の曲達を挟んでの「Champagne Supernova」も同様だったが、そのあとに1stアルバムからシングルカットされた「The Roller」「Bring The Light」といった曲でもすっかり会場が温かくなっていった。このあたりの曲を聴くと、Oasisとは違えど、リアムもいい曲書くなぁと実感する。
そんな盛り上がってきた流れの中、
「Yokohama,This is last song」
とリアムが言い、壮大な「Wigwam」でラスト。しかし、海外のアーティストは関東一円を「Tokyo」とひっくるめがちだが、しっかり「Yokohama」と、東京と横浜の違いがわかってるあたりはさすがに何度となく来日してるなぁと思う。
アンコールでは、割とおなじみのビートルズのカバーかな?と思いきや、リアムが
「ストーンズ」
という単語を発し、ローリング・ストーンズの「Gimme Shelter」の重厚なカバーで終了。
次回の来日に関しては何も言わなかったが、また来日してくれたら絶対見に行く。それは前に武道館で兄ノエルのライブを見た時もそう思った。形態ややっている音楽性はもはや違うが、ともにそう思わせてくれるギャラガー兄弟は本当に偉大な存在だ。
1.Flick Of The Finger
2.Face The Crowd
3.Four Letter Word
4.Soul Love
5.Second Bite Of The Apple
6.Iz Rite
7.Shine A Light
8.Live Forever
9.The World's Not Set In Stone
10.I'm Just Saying
11.Soon Come Tomorrow
12.Champagne Supernova
13.The Roller
14.Start Anew
15.Bring The Light
16.Wigwam
encore
17.Gimme Shelter
この日、ナカコーが終わって転換中にトイレに行こうかと思ったら、トイレからthe telephonesの石毛輝と松本誠治が出てきたので、握手していただき、この前の渋谷タワレコのインストアライブに行ったことを告げると、
「そうだよね!?」
と言われた。微かにでも覚えててくれたんだろうか。
昨日予約受け付けが始まったthe telephonesの7月のワンマンのチケットも申し込んだと言ったら、
「イェーイ!ありがとう!」
とテンションが上がっておられた。こういう時でもいたって普通に接してくれるからこの人達のことが好きだ。
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