THE BAWDIES 「BRINGING IN THE ROCK & ROLL NEW YEAR」 @六本木EX THEATER 1/17
- 2016/01/18
- 00:45
昨年は2度目の武道館ワンマンを成功させ、その後にニューシングル「SUNSHINE」をリリースしたTHE BAWDIESが、東名阪での新春ツアーを開催。
大阪と名古屋を経ての東京でのファイナルはEX THEATER。この会場でワンマンを行うのは初めて。
ここが俺たちの城だ、と言わんばかりにレンガが積み重なったセットがステージに組まれているのが目を引く中、18時過ぎになると、おなじみウィルソン・ピケット「ダンス天国」のSEでメンバーが登場。新春だからか、メンバーのスーツは爽やかな青、というか水色に様変わりし、1人ずつこの日のライブタイトルが書かれたボードを持ってステージへ。
ボードをレンガのセットに差し込むと、イントロに続いてROYのシャウトが会場を一閃する「A NEW DAY IS COMIN'」からスタート。JIMがギターを弾きながらいきなり煽りまくると、サビでは早くも大合唱が発生。
するといきなりTAXMANが時代劇のテーマのフレーズをギターで弾き始めるとJIMが
「殿!城に不審な奴らが!」
と寸劇を始め、ROYが
「俺たち、THE BAWDIESだー!」
と自己紹介してから手拍子が鳴る「I'M A LOVE MAN」へ。さらにクライマックスで演奏されることも多い「JUST BE COOL」もこの序盤で演奏され、イントロから観客が飛び跳ねまくる。
メジャー1stアルバムのリード曲であった「EMOTIN POTION」ではやはりラストサビ前のブレイクでROYがシャウトするといったん演奏が止まり、観客に歓声を煽りまくってからROYが再び歌いだすのだが、このブレイクを経てからの爆発力は本当に何度体験しても本当に凄まじい。メンバーもそうだが、観客もこの部分からようやく100%の状態になるという感じ。というか、100%以上のものを引き出してしまうというか。
するとここでこの日最初のTAXMANメインボーカル曲「SO LONG SO LONG」。間奏ではメインボーカルではないことによりROYのベースソロ、さらにはMARCYのドラムソロも挟まれるが、年数を重ねるごとにますますリズムが力強くなっているのを実感させてくれる。
ROYの明らかに、とにかく明るい安村をパクりまくった(本人は「オリジナルだ」と言い張る)、新年の挨拶も含めたMCからは久々の「SOMEBODY HELP ME」という選曲。これはアルバムのツアーではない、セトリを比較的幅広く組めるタイミングのツアーだからこそだと思うが、このバンドはなかなか過去のアルバム収録曲をライブでやらないだけに、こうした選曲は嬉しい次第。収録アルバムのツアー以降、ライブで全く聴いてない曲がたくさんあるだけに。
そのまま勢いよく「HOLD ON」へつなげると、「このツアーで1番練習したのは最初の寸劇(笑)」と笑わせながらも、昨年の活動を総括するようなMCをして、その昨年の活動の中でも触れられた最新シングル曲「SUNSHINE」へ。長岡亮介(ペトロールズ、ex.東京事変)プロデュースのこの曲は明らかにこれまでの曲とは手触りが違う曲であり、最初に聴いた時は少し戸惑いもあったが、曲が進むにつれて厚みを増していくメンバーのコーラスは、まさに「SUNSHINE」のように温かい空気で包み込んでくれる。このこれまでの曲とは全く異なるコーラスワークはこれからバンドが生み出していく曲にも必ず生きてくるとも思う。
さらに「お年玉」として、さらなる新曲「POPULAR GIRL」も披露。TAXMANのイントロのギターリフが特徴的な、激しさや濃さなど、このバンドの武器であり最大の特徴である部分がほとんどない、実にポップな曲。なんなら小学生とかが見るアニメのテーマソングになってもおかしくないほど。これほどまでに「カッコいい」ではなく、「良い曲」というイメージが最初に来る曲が今まであっただろうか、と思うくらい。
再びTAXMANボーカル曲「LOVER BOY」、「久々にやる曲」と前置きされた、本当に久々な「SHOW ME UP」、さらには「NICE AND SLOW」とアッパーな曲が続いた中、「LEMONADE」で空気は一変。リリース時は初のミドル~バラード曲ということで賛否あったが、今や完全にこのバンドの代表曲。CMのタイアップになったということもあるが、この曲を聴きたくてライブを見る(ましてやフェスなどでは)という人もいるはず。
するとステージがいったん暗転し、メンバーの名前を呼ぶ歓声が上がる中、ごそごそとステージ上ではなにやら機材チェンジが行われる。照明がステージに当たると、椅子が用意されており、ROY、JIM、TAXMANの3人が椅子に座るアコースティックコーナー。ホールツアー時も行われた試みだが、その時は「キャンプファイヤー」と言っていたが、この日は新春ということで、「コタツに入ってるような気分で」とのこと。
当然リラックスしまくっているので、ここでROYによりMARCYいじりが始まる。
「去年、12/30のCDJが我々のライブ納めだったんですけど、j-WAVEの藤田琢己さんが楽屋に来てくれて、久々に挨拶して。そしたらMARCYが「今年もよろしくお願いします」って。久々に会った人にあと2日で何を期待しているんだ!(笑)」
「あと、JIMさんすごい器用なんで、この前スターウオーズのライトセーバーを自分で作ったんですよ。JIMさんは昔からスターウオーズ大好きですから、中学生の時にスターウオーズごっこをしていて。僕は全然スターウオーズ知らないんですけど、JIMさんがルーク役、僕がダースベイダー役で、新聞紙を丸めたものをライトセーバーにして、対決しようと。MARCYに審判をやってもらって。そしたらMARCYもスターウオーズ好きだったんで、「ガンバッテクダサイ」ってロボットの真似で言って(笑)(C3POのマネ?) 本当は自分がやりたかったんだなぁって(笑)」
と、新春早々とびきりのMARCYの天然エピソードで笑いを起こし、ROYがベースを弾かずにボーカルに専念するアコースティックセクションに。ホールツアーでも披露された「GOOD MORNING」では、JIMがスライドギターを披露するという、「器用」と紹介されたことをステージ上でも示してみせる。
さらに
「感謝の気持ちを込めて」
と言って「I WANT TO THANK YOU」を演奏。これも実に久々の選曲だが、アコースティックだとより感謝の気持ちと温かさを感じることができる。すると、
「今年は申年ということで」
と言い、近年は忌野清志郎によるカバーバージョンがCMで良く使われている、モンキーズ「DAY DREAM BELIEVER」のカバーを披露。原曲も忌野清志郎のバージョンも実にポップだが、このバンドがカバーすると実にソウルフルに聞こえるのは、やはりROYの唯一無二のボーカルがあるからこそ。
アコースティックが終わるとすぐさま通常のセットに戻り、ROYもさっきまでのリラックスした空気はなんだったのかというくらいに気合いが漲り、「NO WAY」で終盤のスタートを切ると、おなじみ「YOU GOTTA DANCE」で飛び跳ねまくり…かと思いきや、サビ終わりでいきなり転調し、「YEAH」に切り替わる。さらに「YEAH」のサビから「LEAVE YOUR TROUBLES」のサビという破壊力しかないような流れを繋げると、再び「YOU GOTTA DANCE」に戻って飛び跳ねさせまくるという新たなメドレーを展開。これは本当にいい意味で期待を裏切られた。まるでメドレーで1曲に聴こえるようなアレンジだったが、こういうのをいとも簡単そうにやってしまうのはさすがとしか言いようがない。
そして「SING YOUR SONG」で再び大合唱を巻き起こすと、ROYの
「まだまだ欲しい人はいますか!?」
の問いに、まさかのMARCYが
「おかわりください!」
と叫び、
「じゃあこれでも喰らえ!」
と言って演奏された「HOT DOG」で本編最後にしてピークの盛り上がりを見せて終了。
アンコールではメンバー全員がスーツを脱いで薄い黄色のシャツ姿で現れると、そのスーツがROYのヒゲの青さと色が似ている(ちなみにROYは母親の勧めで小学校4年生の時からヒゲを剃っているらしい)という自虐的な話で笑いを取ると、前回のツアーで披露していた、まだ音源化していない、徐々に温度を上げながらラストに爆発する「SHAKE , SHOUT & SOUL」から「IT'S TOO LATE」、そして「KEEP ON ROCKIN'」で手拍子が鳴る中で大合唱を促すも、ROYがいったんストップさせ、ロックンロールとはというおなじみの語りから、メーターを振り切るように煽ると、さらなる大合唱が。この曲でのこの手拍子だけが鳴り響く瞬間、観客の声だけが轟く瞬間が本当にたまらない。初めて見た時はまだ大合唱というほどには至らなかったけど、この曲をライブで聴いたのがこのバンドを好きになった理由の一つなのは間違いない。
演奏を終えると、メンバーは晴れやかな表情を浮かべ、恒例の大将ことTAXMANのわっしょいコールの時間に。ROYが謎の頭の悪い子分役を熱演する中、「この新春ライブをこれから毎年の恒例にしていきたい」ということで、JIMに続いてまさかのMARCYまでもが客席に突入する中、
ROY「ハッピーニュー」
観客「祝っしょい!」
という叫びで終了。帰りに新春ギフトのカレンダーをいただいていく。
THE BAWDIESは技術だけではない、選ばれたバンドにしか体現できないもの-ロックバンドの魔法のようなもの-を爆発させてここまで突っ走ってきた。それは何年経っても変わらないし、これからもそうなんだろうと思わせる新春ライブ。しかし調子がちょっとでも悪いと思うような時が一切ない、ROYの常に100%以上な喉は一体どうなってるのか。最近、喉の手術をするボーカリストが多いだけに、これだけ叫びまくっても全く不安を感じさせないのは本当にすごい。
2008年頃、the telephonesとTHE BAWDIESに出会って、ライブを見に行くようになった。その2バンドのライブは「ここにいる人はみんな同じ音楽が好きな人」というのを初めて実感させてくれた。telephonesは今は見れないけど、BAWDIESは今もその感覚を思い出させてくれる。
この日発表された、7月の日比谷野音ワンマンも間違いなく行く。今年も、これからもよろしく。このバンドがいれば日本のロックンロールは大丈夫だと思う。
1.A NEW DAY IS COMIN'
2.I'M A LOVE MAN
3.JUST BE COOL
4.EMOTIN POTION
5.SO LONG SO LONG
6.ROCK ME BABY
7.SOMEBODY HELP ME
8.HOLD ON
9.SUNSHINE
10.POPULAR GIRL (新曲)
11.KICKS!
12.LOVER BOY
13.SHOW ME UP
14.NICE AND SLOW
15.LEMONADE
16.GOOD MORNING (アコースティック)
17.I WANT TO THANK YOU (アコースティック)
18.DAY DREAM BELIEVER (アコースティック)
19.NO WAY
20.メドレー (YOU GOTTA DANCE ~ YEAH ~ LEAVE YOUR TROUBLES ~ YOU GOTTA DANCE)
21.SING YOUR SONG
22.HOT DOG
encore
23.SHAKE , SHOUT & SOUL
24.IT'S TOO LATE
25.KEEP ON ROCKIN'
SUNSHINE
http://youtu.be/MlRUxu3D9BY
Next→ 1/18 銀杏BOYZ / THE COLLECTORS @恵比寿LIQUIDROOM

大阪と名古屋を経ての東京でのファイナルはEX THEATER。この会場でワンマンを行うのは初めて。
ここが俺たちの城だ、と言わんばかりにレンガが積み重なったセットがステージに組まれているのが目を引く中、18時過ぎになると、おなじみウィルソン・ピケット「ダンス天国」のSEでメンバーが登場。新春だからか、メンバーのスーツは爽やかな青、というか水色に様変わりし、1人ずつこの日のライブタイトルが書かれたボードを持ってステージへ。
ボードをレンガのセットに差し込むと、イントロに続いてROYのシャウトが会場を一閃する「A NEW DAY IS COMIN'」からスタート。JIMがギターを弾きながらいきなり煽りまくると、サビでは早くも大合唱が発生。
するといきなりTAXMANが時代劇のテーマのフレーズをギターで弾き始めるとJIMが
「殿!城に不審な奴らが!」
と寸劇を始め、ROYが
「俺たち、THE BAWDIESだー!」
と自己紹介してから手拍子が鳴る「I'M A LOVE MAN」へ。さらにクライマックスで演奏されることも多い「JUST BE COOL」もこの序盤で演奏され、イントロから観客が飛び跳ねまくる。
メジャー1stアルバムのリード曲であった「EMOTIN POTION」ではやはりラストサビ前のブレイクでROYがシャウトするといったん演奏が止まり、観客に歓声を煽りまくってからROYが再び歌いだすのだが、このブレイクを経てからの爆発力は本当に何度体験しても本当に凄まじい。メンバーもそうだが、観客もこの部分からようやく100%の状態になるという感じ。というか、100%以上のものを引き出してしまうというか。
するとここでこの日最初のTAXMANメインボーカル曲「SO LONG SO LONG」。間奏ではメインボーカルではないことによりROYのベースソロ、さらにはMARCYのドラムソロも挟まれるが、年数を重ねるごとにますますリズムが力強くなっているのを実感させてくれる。
ROYの明らかに、とにかく明るい安村をパクりまくった(本人は「オリジナルだ」と言い張る)、新年の挨拶も含めたMCからは久々の「SOMEBODY HELP ME」という選曲。これはアルバムのツアーではない、セトリを比較的幅広く組めるタイミングのツアーだからこそだと思うが、このバンドはなかなか過去のアルバム収録曲をライブでやらないだけに、こうした選曲は嬉しい次第。収録アルバムのツアー以降、ライブで全く聴いてない曲がたくさんあるだけに。
そのまま勢いよく「HOLD ON」へつなげると、「このツアーで1番練習したのは最初の寸劇(笑)」と笑わせながらも、昨年の活動を総括するようなMCをして、その昨年の活動の中でも触れられた最新シングル曲「SUNSHINE」へ。長岡亮介(ペトロールズ、ex.東京事変)プロデュースのこの曲は明らかにこれまでの曲とは手触りが違う曲であり、最初に聴いた時は少し戸惑いもあったが、曲が進むにつれて厚みを増していくメンバーのコーラスは、まさに「SUNSHINE」のように温かい空気で包み込んでくれる。このこれまでの曲とは全く異なるコーラスワークはこれからバンドが生み出していく曲にも必ず生きてくるとも思う。
さらに「お年玉」として、さらなる新曲「POPULAR GIRL」も披露。TAXMANのイントロのギターリフが特徴的な、激しさや濃さなど、このバンドの武器であり最大の特徴である部分がほとんどない、実にポップな曲。なんなら小学生とかが見るアニメのテーマソングになってもおかしくないほど。これほどまでに「カッコいい」ではなく、「良い曲」というイメージが最初に来る曲が今まであっただろうか、と思うくらい。
再びTAXMANボーカル曲「LOVER BOY」、「久々にやる曲」と前置きされた、本当に久々な「SHOW ME UP」、さらには「NICE AND SLOW」とアッパーな曲が続いた中、「LEMONADE」で空気は一変。リリース時は初のミドル~バラード曲ということで賛否あったが、今や完全にこのバンドの代表曲。CMのタイアップになったということもあるが、この曲を聴きたくてライブを見る(ましてやフェスなどでは)という人もいるはず。
するとステージがいったん暗転し、メンバーの名前を呼ぶ歓声が上がる中、ごそごそとステージ上ではなにやら機材チェンジが行われる。照明がステージに当たると、椅子が用意されており、ROY、JIM、TAXMANの3人が椅子に座るアコースティックコーナー。ホールツアー時も行われた試みだが、その時は「キャンプファイヤー」と言っていたが、この日は新春ということで、「コタツに入ってるような気分で」とのこと。
当然リラックスしまくっているので、ここでROYによりMARCYいじりが始まる。
「去年、12/30のCDJが我々のライブ納めだったんですけど、j-WAVEの藤田琢己さんが楽屋に来てくれて、久々に挨拶して。そしたらMARCYが「今年もよろしくお願いします」って。久々に会った人にあと2日で何を期待しているんだ!(笑)」
「あと、JIMさんすごい器用なんで、この前スターウオーズのライトセーバーを自分で作ったんですよ。JIMさんは昔からスターウオーズ大好きですから、中学生の時にスターウオーズごっこをしていて。僕は全然スターウオーズ知らないんですけど、JIMさんがルーク役、僕がダースベイダー役で、新聞紙を丸めたものをライトセーバーにして、対決しようと。MARCYに審判をやってもらって。そしたらMARCYもスターウオーズ好きだったんで、「ガンバッテクダサイ」ってロボットの真似で言って(笑)(C3POのマネ?) 本当は自分がやりたかったんだなぁって(笑)」
と、新春早々とびきりのMARCYの天然エピソードで笑いを起こし、ROYがベースを弾かずにボーカルに専念するアコースティックセクションに。ホールツアーでも披露された「GOOD MORNING」では、JIMがスライドギターを披露するという、「器用」と紹介されたことをステージ上でも示してみせる。
さらに
「感謝の気持ちを込めて」
と言って「I WANT TO THANK YOU」を演奏。これも実に久々の選曲だが、アコースティックだとより感謝の気持ちと温かさを感じることができる。すると、
「今年は申年ということで」
と言い、近年は忌野清志郎によるカバーバージョンがCMで良く使われている、モンキーズ「DAY DREAM BELIEVER」のカバーを披露。原曲も忌野清志郎のバージョンも実にポップだが、このバンドがカバーすると実にソウルフルに聞こえるのは、やはりROYの唯一無二のボーカルがあるからこそ。
アコースティックが終わるとすぐさま通常のセットに戻り、ROYもさっきまでのリラックスした空気はなんだったのかというくらいに気合いが漲り、「NO WAY」で終盤のスタートを切ると、おなじみ「YOU GOTTA DANCE」で飛び跳ねまくり…かと思いきや、サビ終わりでいきなり転調し、「YEAH」に切り替わる。さらに「YEAH」のサビから「LEAVE YOUR TROUBLES」のサビという破壊力しかないような流れを繋げると、再び「YOU GOTTA DANCE」に戻って飛び跳ねさせまくるという新たなメドレーを展開。これは本当にいい意味で期待を裏切られた。まるでメドレーで1曲に聴こえるようなアレンジだったが、こういうのをいとも簡単そうにやってしまうのはさすがとしか言いようがない。
そして「SING YOUR SONG」で再び大合唱を巻き起こすと、ROYの
「まだまだ欲しい人はいますか!?」
の問いに、まさかのMARCYが
「おかわりください!」
と叫び、
「じゃあこれでも喰らえ!」
と言って演奏された「HOT DOG」で本編最後にしてピークの盛り上がりを見せて終了。
アンコールではメンバー全員がスーツを脱いで薄い黄色のシャツ姿で現れると、そのスーツがROYのヒゲの青さと色が似ている(ちなみにROYは母親の勧めで小学校4年生の時からヒゲを剃っているらしい)という自虐的な話で笑いを取ると、前回のツアーで披露していた、まだ音源化していない、徐々に温度を上げながらラストに爆発する「SHAKE , SHOUT & SOUL」から「IT'S TOO LATE」、そして「KEEP ON ROCKIN'」で手拍子が鳴る中で大合唱を促すも、ROYがいったんストップさせ、ロックンロールとはというおなじみの語りから、メーターを振り切るように煽ると、さらなる大合唱が。この曲でのこの手拍子だけが鳴り響く瞬間、観客の声だけが轟く瞬間が本当にたまらない。初めて見た時はまだ大合唱というほどには至らなかったけど、この曲をライブで聴いたのがこのバンドを好きになった理由の一つなのは間違いない。
演奏を終えると、メンバーは晴れやかな表情を浮かべ、恒例の大将ことTAXMANのわっしょいコールの時間に。ROYが謎の頭の悪い子分役を熱演する中、「この新春ライブをこれから毎年の恒例にしていきたい」ということで、JIMに続いてまさかのMARCYまでもが客席に突入する中、
ROY「ハッピーニュー」
観客「祝っしょい!」
という叫びで終了。帰りに新春ギフトのカレンダーをいただいていく。
THE BAWDIESは技術だけではない、選ばれたバンドにしか体現できないもの-ロックバンドの魔法のようなもの-を爆発させてここまで突っ走ってきた。それは何年経っても変わらないし、これからもそうなんだろうと思わせる新春ライブ。しかし調子がちょっとでも悪いと思うような時が一切ない、ROYの常に100%以上な喉は一体どうなってるのか。最近、喉の手術をするボーカリストが多いだけに、これだけ叫びまくっても全く不安を感じさせないのは本当にすごい。
2008年頃、the telephonesとTHE BAWDIESに出会って、ライブを見に行くようになった。その2バンドのライブは「ここにいる人はみんな同じ音楽が好きな人」というのを初めて実感させてくれた。telephonesは今は見れないけど、BAWDIESは今もその感覚を思い出させてくれる。
この日発表された、7月の日比谷野音ワンマンも間違いなく行く。今年も、これからもよろしく。このバンドがいれば日本のロックンロールは大丈夫だと思う。
1.A NEW DAY IS COMIN'
2.I'M A LOVE MAN
3.JUST BE COOL
4.EMOTIN POTION
5.SO LONG SO LONG
6.ROCK ME BABY
7.SOMEBODY HELP ME
8.HOLD ON
9.SUNSHINE
10.POPULAR GIRL (新曲)
11.KICKS!
12.LOVER BOY
13.SHOW ME UP
14.NICE AND SLOW
15.LEMONADE
16.GOOD MORNING (アコースティック)
17.I WANT TO THANK YOU (アコースティック)
18.DAY DREAM BELIEVER (アコースティック)
19.NO WAY
20.メドレー (YOU GOTTA DANCE ~ YEAH ~ LEAVE YOUR TROUBLES ~ YOU GOTTA DANCE)
21.SING YOUR SONG
22.HOT DOG
encore
23.SHAKE , SHOUT & SOUL
24.IT'S TOO LATE
25.KEEP ON ROCKIN'
SUNSHINE
http://youtu.be/MlRUxu3D9BY
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