COUNTDOWN JAPAN 15/16 day3 @幕張メッセ 12/30
- 2016/01/02
- 16:26
3日目。このあたりからさすがに足と腰に疲労が蓄積している。この日もGALAXY STAGEでの山崎洋一郎の前説からスタート。
12:00~ WANIMA [GALAXY STAGE]
山崎洋一郎が去年のブッキングをしている段階ではまだ存在すら知らなかったというWANIMA。JAPAN JAM、ロッキンを経て、CDJ初出演にしてGALAXY STAGEという、新人としては異例の抜擢。
そんな状況にもかかわらず、すでに始まる前から入場規制、とんでもない入場列がGALAXYの入り口に出来る中、おなじみスキャットマン・ジョンのSEでメンバーが登場すると、ドラム藤原がステージ端で踊りまくってからドラムセットへ。音を鳴らし始めると、松本は
「ありがとうございましたー!WANIMAでしたー!」
と、何もしていないのにいきなりライブを終わらせようとするという茶番を見せながら、男女の情事を描いた「いいから」でスタートしたのだが、のっけから熱狂ぶりがものすごい。
2015年リリースのフルアルバム「Are You Coming?」から「THANX」「エル」の2曲を披露しつつ、聴くと「あなたがいれば」のフレーズが脳内を駆け巡る名曲「TRACE」も演奏される。
もう見るからにやんちゃなメンバーたちだが、この日もSMAP「夜空ノムコウ」を藤原による草彅剛、武田鉄矢、長渕剛などのモノマネを交えた歌唱で大合唱を巻き起こすと、「Hey Lady」で再スタート。個人的にはこのバンドのライブはこの曲で始まって欲しい気持ちが強いのだが。
「松本健太、2015年は53人とワンチャンしました!」
と余計な情報を挟んで演奏されたのは、まさにそのワンチャンを描いた「BIG UP」。こういう内容の曲でもことごとくメロディーが突き抜けているのが本当にすごい。聴いたら絶対口ずさみたくなってしまう。
そしてWANIMAの中でも大切な曲である「1106」から、ラストは「ここから」。本来なら始まりに演奏されてもいい曲を最後に演奏するというのも実に良い。
終わると、「来年出れるかわからんから」と記念撮影していたが、来年以降呼ばない理由がないというか、来年は間違いなくEARTH、そして間違いなくパンクバンドでEARTHのトリを務めるようになる存在。それだけこのバンドの楽曲、メロディーには魔法がかかっている。誰しもが望んでいても、このバンドにしかない魔法が。
1.いいから
2.THANX
3.エル
4.TRACE
5.Hey Lady
6.BIG UP
7.1106
8.ここから
THANX
http://youtu.be/lBFI99Y14mc
13:05~ 9mm Parabellum Bullet [GALAXY STAGE]
初出演以来毎年出演しているが、実は初のGALAXY STAGE出演となる9mm。それだけにWANIMAに続いて開演前から超満員。
滝のこれぞ9mmなギターのイントロから始まる「反逆のマーチ」からスタートすると、シングル曲連発で盛り上がりを増していく中、アルバムのレコーディングをしていることを告げると、その中からベースの和彦が作曲したという新曲を披露。急に自身の名前を呼ばれた和彦はビックリしていたが。
曲自体は2015年リリースのクアトロAサイドシングル収録の和彦曲「ダークホース」に通じるようなストレートなロックチューン。滝の作曲する曲が最も9mmっぽい曲ではあるが、「Cold Edge」も含め、和彦の作った曲もバンドの中で重要な位置を占めるようになってきている。アルバムでは果たして誰が何曲作ってくるんだろうか。
「約束通り俺たちの仲間入りさせてやるぜ!」
と言って「Black Market Blues」からは再びシングル曲連発で、2015年最後の曲は、
「世界を変えるのさ」
のフレーズが高らかに鳴り響く「The Revolutionary」だった。
「俺たちは優秀な生徒だったもんで、GALAXYを飛び級してEARTHに行ったから、GALAXYは初めてなんだけど、GALAXYでも充分広いじゃないか!」
と卓郎は言っていたが、持ち時間が長いEARTHならもう2曲はできた(「新しい光」「talking machine」か)であろうことを考えると、やはりEARTHで見たい。9mmだけでなく、好きなバンドは「近くで見たい」よりも、「長い時間見たい」。だから好きなバンドにはみんな一つでも大きなステージに立って欲しい。
1.反逆のマーチ
2.Answer and Answer
3.Discommunication
4.新曲
5.Black Market Blues
6.ハートに火をつけて
7.Cold Edge
8.The Revolutionary
反逆のマーチ
http://youtu.be/zIa5-CsMotA
13:55~ グッドモーニングアメリカ [ASTRO ARENA]
今回初のASTRO ARENA。去年はGALAXY STAGEを満員にしていたグッドモーニングアメリカなだけに、開始前からすでに超満員。メンバーがサウンドチェックをして曲を演奏すると、今回のオープニングは2015年youtube再生回数1位のエクスプロージョン「本能寺の変」のたなしんバージョン、「たなしんの変」(しっかり学ラン着用)、さらにはとにかく明るいたなしんで「裸に見えるファイヤーポーズ」を決めてからメンバー全員が登場し、最新アルバムからの「ディスポップサバイバー」でスタート。
たなしんのファイヤーから、おなじみ「空ばかり見てた」から最新作の先行シングル「コピペ」と次々に畳み掛けるも、「2015年はどんな年だったか」というMCでのペギの下ネタは失笑レベル。
するとここでまさかの「マリオネット演者ノ詩」。メロディーこそ非常にポップな曲だが、
「大嫌いだ 大嫌いだ」
というフレーズをこれだけたくさんの人が楽しそうに合唱しているのは異様な光景と言える。
さらに打ち込みも使った高速ロックチューン「アブラカタブラ」、そして大合唱が轟いた「未来へのスパイラル」であっという間に終了。
たなしんのキャラが先行しがちだが、やはりこのバンドはライブが抜群に良い。それは武道館ワンマンを経てさらに爆発力を増しているようにすら感じる。
2014年の「inトーキョーシティー」以降はやや停滞感も感じるが、このライブでの地力さえあれば、絶対さらに上まで行ける。
リハ.イチ、ニッ、サンでジャンプ
1.ディスポップサバイバー
2.空ばかり見てた
3.コピペ
4.マリオネット演者ノ詩
5.アブラカタブラ
6.未来へのスパイラル
ディスポップサバイバー
http://youtu.be/8nCwEJupgvQ
14:30~ 大森靖子 [MOON STAGE]
産休からの復帰となる大森靖子。やや押し気味の時間の中、まずは金髪に薔薇のようなド派手なドレスを着た大森靖子が1人で登場すると、アコギを弾きながら、言葉数の多い「PINK」を歌い始める。最前には「おかえり」というボードやうちわを掲げたファンが歓声をあげながら見守っている。
さらに「絶対彼女」も弾き語りで披露されると、「少女3号」の途中から、ピエール中野、tatsu、奥野真哉ら強力なバンドメンバーが登場して演奏に加わると、「イミテーションガール」からは大森の振り付けもあり、キュートかつポップなライブが展開。
客席にはサイリウムも光る「ミッドナイト清純異性交遊」を終えると、
「いやー、2014年ももう終わりですけど…」
と、天然なのかなんなのかわからない発言に観客がツッコミ、「2015年」に慌てて訂正。
そして言葉数こそ多く、大森靖子ならではの歌詞が綴られた「新宿」から、ラストは「マジックミラー」で、演奏を終えると、
「いっちばん後ろまで愛してる!」
と叫んでステージを去って行った。
出産がどの程度体に影響を与えるのか、全くわからないが、このライブを見る限り、全く以前までと変わっていないという印象だった。もちろん30分のライブなのでワンマンではわからないが、産休中にレコーディングしていたという新作も近いうちに聴けるようになるはず。
1.PINK
2.絶対彼女
3.少女3号
4.イミテーションガール
5.ミッドナイト清純異性交遊
6.新宿
7.マジックミラー
新宿
http://youtu.be/IH9D9OTYM2w
15:15~ パスピエ [GALAXY STAGE]
先日、初の日本武道館ワンマンを行ったパスピエ、主謀者の成田ハネダが観客として訪れた時にバンドをやることを決意したこのフェスに3年連続での出演。去年はこのGALAXY STAGEのトリだった。
和装のような出で立ちのメンバーに続き、着物のような衣装の大胡田なつきが登場すると、成田のシンセのイントロが響く「裏の裏」からスタート。武道館もあったが、年内ラストライブということで、メンバーも非常に気合いが入っているのがよくわかるし、大胡田の煽りも実に力が入っている。
サビでタイミング良く手拍子が起こる「贅沢ないいわけ」から、セッション的なイントロからの「チャイナタウン」と、キラーチューン連発。しかしながら、フェスではいつものようにメンバーの顔がモニターに写らないように撮影するカメラマンは非常に大変そう。瞬間瞬間で大胡田の顔が写ってしまう時もあったが。
大胡田がイントロのキメに合わせて頭を振る「つくり囃子」から、「MATATABISTEP」では大胡田がステージ左右を動きながら歌うも、途中でマイクを落としてしまい、慌てて恥ずかしがるというレアな場面も。
そしてフェスでやるにはちょっと意外な曲「シネマ」から、ラストは「S.S.」でメンバーの高い演奏力を堪能しながらもキャッチーなメロディーというパスピエの黄金律を見せつけて2015年を締めた。
毎年のように素晴らしいクオリティのアルバムを作っているバンドなだけに、2016年もさらなる飛躍を期待したくなってしまうバンド。
1.裏の裏
2.贅沢ないいわけ
3.チャイナタウン
4.つくり囃子
5.MATATABISTEP
6.シネマ
7.S.S.
裏の裏
http://youtu.be/R6aj-hpk6AY
17:00~ Mrs. Green Apple [COSMO STAGE]
ロッキンには出演していたが、CDJには初出演となる超新星バンド、Mrs. Green Apple。
サウンドチェックの段階でメンバーが出てきて曲を演奏すると、本番では「愛情と矛先」からスタートし、メンバーの音に合わせて足を上げるようなアクションが実に面白い。それでいて演奏が実にしっかりしているだけに、ライブ全体の完成度が実に高い。
さらに、おそらく過去最大キャパにもかかわらず、全く普段と変わらずに物怖じしない、緊張感が全く見えない、若干19歳の大森のボーカルは恐ろしさすら感じる。
「ナニヲナニヲ」では観客にタオルを振り回させ、最新シングル「Speaking」の超ポップなメロディーが響く。
大森がハンドマイクで歌いながらコーラス部分で合唱を促す「アンゼンパイ」から、年明け早々にリリースされるアルバムからの新曲として、「うブ」を演奏。こちらも大森がハンドマイクで歌う曲だが、サウンドはこのバンドのものとは思えない、バキバキのダンスチューン。高野がベースではなくキーボードを弾くが、もはやFear,and Loathing in Las Vegasの曲と言われてもおかしくないような曲である。
「2年前に観客としてこのフェスに来ていた」
と、念願のこのフェスへ参加できた喜びを語り、ラストはメジャーデビュー曲「StaRt」で、演奏後に大森はロッキンの時と同様に、
「以降、お見知りおきを!」
と言ってステージから去って行った。
すでにライブでは定番曲になっている「愛情と矛先」も念願の音源化されるということで、年明け早々にリリースされるアルバムは、早くも2016年の年間ベストディスクの最有力候補。
リハ1.StaRt
リハ2.リスキーゲーム
1.愛情と矛先
2.ナニヲナニヲ
3.Speaking
4.アンゼンパイ
5.うブ (新曲)
6.StaRt
Speaking
http://youtu.be/4KUA-1DvQZk
17:55~ a flood of circle [ASTRO ARENA]
久々の出演となる、a flood of circle。ASTRO ARENAへの出演は初めてである。
サウンドチェックの段階でメンバー全員が登場し、佐々木亮介が中島みゆきの「ファイト!」を弾き語ると、さらに「The Beautiful Monkeys」を演奏して、早くから集まったファンを喜ばせると、本番では「GO」からスタート。さらに「Dancing Zombiez」と連発すると、亮介が
「このフェスに出るたびにメンバーが変わっている」
というMCで笑わせる。
さらに「シーガル」で合唱を巻き起こすと、意外な「Black Eyed Blues」へ。普段のライブハウスでは客席に突入して歌う曲だが、さすがにそんなことはこのフェスではしない。
「フラッドちゃんも来年でもう10周年。バンドの歴史っていうよりは、俺の人生全てを1曲にしました」
という、「ちゃん」ってそんなキャラじゃないだろう、というような言い方に若干違和感を覚えると、バンドのこれまでの曲のタイトルなどが歌詞に散りばめられた最新シングル「花」を演奏すると、ラストは「来年みんなも自分自身を更新していこうぜ」と、「ベストライド」で終了。
この翌日には下北沢でバンドが主催する年越しライブイベントも行われたが、すでに発表されているベストアルバムとツアーを含め、10周年イヤーはどんな年になるんだろうか。
リハ1.ファイト!
リハ2.The Beautiful Monkeys
1.GO
2.Dancing Zombiez
3.シーガル
4.Black Eyed Blues
5.花
6.ベストライド
花
http://youtu.be/rxJdDUKrVmM
18:50~ locofrank [ASTRO ARENA]
爆音でサウンドチェックを行うと、本番で登場するなり、
「3つだけ最初に約束してくれ。
まず、絶対に飛ぶな。
ドサクサに紛れて女子のことを触るやつがいるみたいだけど、この30分だけは俺らのほうだけを見ていてくれ。絶対損はさせないから。
そして、最後に楽しんでくれ!」
と、演奏前から観客に3つの約束をさせた木下。すると、文字どおり「START」から始まり、約束通りにダイブする人は全くいないが、一斉に観客が前方に押し寄せる。
12月にアルバムが出たばかりなので、その曲が多く演奏されるかと思っていたが、セトリは完全にバンドの歴史を横断するベスト的なもの。
そんな中にあって、中盤にはそのアルバムからのリード曲「Returning」が演奏されたが、この流れに入っていても全くおかしくない、原点回帰的なlocofrankのパンクナンバー。
そしてlocofrankがロッキンとCDJに出るときに毎回行っているのが、出演日の夜に行われる、近隣のライブハウスでの、ダイブOKなフリーライブ。今回はこの出演の直後の22時半に柏ALIVEで開催することを発表した。
「出演者側も、運営側も、怪我したり、ライブで嫌な思いをする人を見たくない」
と、ダイブ禁止のルールに理解を示しながら、残りの曲もダイブがないだけで他のライブとは全く変わらないもの。
10年前、まだダイブが禁止される前はlocofrankはこのフェスの常連で、GALAXYが満員になるバンドだった。でもダイブ禁止になってから、もう出ないと思ってただけに、こうして自分たちなりの戦い方を見つけて今でもこうして出てくれるのは本当に嬉しい。
1.Start
2.Mountain range
3.Before It's Too Late
4.reason
5.Returning
6.Grab Again
7.BE FULL
8.survive
Returning
http://youtu.be/uGEi3-YE3HI
19:30~ 忘れらんねえよ [MOON STAGE]
EARTHではサカナクション、GALAXYではACIDMANというとんでもない時間にMOONのトリを務めるのは、忘れらんねえよ。この規模のステージではよくトリをやるようなポジションのバンドになってきた。
懐かしのテツandトモの「なんでだろう」のSEで登場するなり、柴田が
「サカナクションとACIDMANが同じ時間なのは、なんでだろうー!」
と叫んで、「この街には君がいない」からスタート。さらに「Cから始まるABC」と、初期のパンク曲を連発すると、
「こんばんは、ゲスの極み乙女。です!」
と自己紹介し、川谷絵音の顔真似もしてしまう。(「ツイッターに書くなよ!」と言っていたけど)
毎回間奏部分で面白いパフォーマンスを見せてくれる「ばかばっか」では、スタッフが小型モニターを運んできて、擬似カウントダウンを敢行。紙テープまで舞うという芸の細かさを見せる。
「寝てらんねえよ」では歌詞の「きゃりーぱみゅぱみゅ」のくだりを、「呟いてくれた!」に変えて歌い(実際に以前きゃりーぱみゅぱみゅはツイッターで忘れらんねえよの歌詞に自分の名前が入っていることについてつぶやいていた)、グランジ的なノイジーなギターサウンドでありながらも歌詞は実に切なくて泣けてくる「ばかもののすべて」「犬にしてくれ」を演奏するが、梅津のベースが鳴らなくなり、梅津はひたすら煽りまくるという、もはや慣れている感すら感じるパフォーマンスを見せ、
「こんなに来てくれるとは思ってなかったから、本当に嬉しい。結構ようぺいんとかが、「愛してるぜ!」(モノマネで)って言ってるけど、あれは本当なんだよ。本当にそう思ってるの。
俺も昔は曲を作るときは、俺を振った女の顔を思い浮かべながら、見てろよ!って思いながら書いてた。でも今は本当にレコーディングしてる時は、みんなの顔が思い浮かんでくるんだよ」
と素直に語り、「この高鳴りをなんと呼ぶ」から、
「みんな、携帯出して!サイリウムみたいに光らせて上に掲げて!」
と携帯の光が実に美しい光景を見せてくれる「忘れらんねえよ」で、大合唱を起こして締め。
「忘れらんねえよ、来年新曲が入ったベストアルバム出します!この後にその新曲もやるかもね!」
と、アンコールを匂わす発言をしてステージを去ると、案の定アンコールで再び登場し、先日、正式に脱退が発表された酒田のことを話し始める。
「2年前かな、初めてこのフェスに出た時、俺と梅津君はめちゃくちゃ緊張してたから、入り時間よりかなり早く着いちゃったんだけど、酒田だけ全然来なくて。お前、早く来ないとヤバイよ!?どこにいんの!?って電話したら、
「ごめん、家にコウモリが出たから、家から出れない!」
っていう謎の答えが返ってきて(笑)もう一切意味がわからないという(笑)
そんな面白いやつだったんだけど、辞めるってなって。だから、酒田に向けて1曲書きたいな、と思って作りました。別れの歌」
と言って、ベストアルバムに収められる新曲「別れの歌」を演奏。かと思いきや、ギターが鳴らずにやり直しするという「忘れらんねえよクオリティ」もあったが、まさに酒田のことを歌った、酒田に向けて歌われた歌詞。そして別々の道を歩いていく。2015年最後のライブで、これまでの自分たちを清算し、また2016年からは新たな忘れらんねえよとして歩いていく。これまで酒田のことをライブで語らなかっただけに、本当に感動的だった。メンバーが去って行っても、さらなるアンコールを求める手拍子はしばらく鳴り止むことはなかった。
ベストアルバムリリース発表は喜ばしいことなのかもしれないが、酒田が抜けたタイミングとはいえ、まだ長くないキャリアでベストを出すとなると、「今のレーベルから出すのはこれが最後なんじゃないだろうか」と勘ぐってしまう。ただの心配しすぎであればいいんだけど。
1.この街には君がいない
2.Cから始まるABC
3.ばかばっか
4.寝てらんねえよ
5.ばかもののすべて
6.犬にしてくれ
7.この高鳴りをなんと呼ぶ
8.忘れらんねえよ
encore
9.別れの歌
犬にしてくれ
http://youtu.be/DI-X84vkUf4
そのあと、EARTH STAGEに行くと、サカナクションが本編最後の曲「新宝島」を演奏し、アンコールで「Aoi」を演奏した。やはりものすごい人の数だった。発表された幕張メッセワンマンもこの日見れなかったぶん、絶対行く。
Next→ 12/31 COUNTDOWN JAPAN 15/16 @幕張メッセ
12:00~ WANIMA [GALAXY STAGE]
山崎洋一郎が去年のブッキングをしている段階ではまだ存在すら知らなかったというWANIMA。JAPAN JAM、ロッキンを経て、CDJ初出演にしてGALAXY STAGEという、新人としては異例の抜擢。
そんな状況にもかかわらず、すでに始まる前から入場規制、とんでもない入場列がGALAXYの入り口に出来る中、おなじみスキャットマン・ジョンのSEでメンバーが登場すると、ドラム藤原がステージ端で踊りまくってからドラムセットへ。音を鳴らし始めると、松本は
「ありがとうございましたー!WANIMAでしたー!」
と、何もしていないのにいきなりライブを終わらせようとするという茶番を見せながら、男女の情事を描いた「いいから」でスタートしたのだが、のっけから熱狂ぶりがものすごい。
2015年リリースのフルアルバム「Are You Coming?」から「THANX」「エル」の2曲を披露しつつ、聴くと「あなたがいれば」のフレーズが脳内を駆け巡る名曲「TRACE」も演奏される。
もう見るからにやんちゃなメンバーたちだが、この日もSMAP「夜空ノムコウ」を藤原による草彅剛、武田鉄矢、長渕剛などのモノマネを交えた歌唱で大合唱を巻き起こすと、「Hey Lady」で再スタート。個人的にはこのバンドのライブはこの曲で始まって欲しい気持ちが強いのだが。
「松本健太、2015年は53人とワンチャンしました!」
と余計な情報を挟んで演奏されたのは、まさにそのワンチャンを描いた「BIG UP」。こういう内容の曲でもことごとくメロディーが突き抜けているのが本当にすごい。聴いたら絶対口ずさみたくなってしまう。
そしてWANIMAの中でも大切な曲である「1106」から、ラストは「ここから」。本来なら始まりに演奏されてもいい曲を最後に演奏するというのも実に良い。
終わると、「来年出れるかわからんから」と記念撮影していたが、来年以降呼ばない理由がないというか、来年は間違いなくEARTH、そして間違いなくパンクバンドでEARTHのトリを務めるようになる存在。それだけこのバンドの楽曲、メロディーには魔法がかかっている。誰しもが望んでいても、このバンドにしかない魔法が。
1.いいから
2.THANX
3.エル
4.TRACE
5.Hey Lady
6.BIG UP
7.1106
8.ここから
THANX
http://youtu.be/lBFI99Y14mc
13:05~ 9mm Parabellum Bullet [GALAXY STAGE]
初出演以来毎年出演しているが、実は初のGALAXY STAGE出演となる9mm。それだけにWANIMAに続いて開演前から超満員。
滝のこれぞ9mmなギターのイントロから始まる「反逆のマーチ」からスタートすると、シングル曲連発で盛り上がりを増していく中、アルバムのレコーディングをしていることを告げると、その中からベースの和彦が作曲したという新曲を披露。急に自身の名前を呼ばれた和彦はビックリしていたが。
曲自体は2015年リリースのクアトロAサイドシングル収録の和彦曲「ダークホース」に通じるようなストレートなロックチューン。滝の作曲する曲が最も9mmっぽい曲ではあるが、「Cold Edge」も含め、和彦の作った曲もバンドの中で重要な位置を占めるようになってきている。アルバムでは果たして誰が何曲作ってくるんだろうか。
「約束通り俺たちの仲間入りさせてやるぜ!」
と言って「Black Market Blues」からは再びシングル曲連発で、2015年最後の曲は、
「世界を変えるのさ」
のフレーズが高らかに鳴り響く「The Revolutionary」だった。
「俺たちは優秀な生徒だったもんで、GALAXYを飛び級してEARTHに行ったから、GALAXYは初めてなんだけど、GALAXYでも充分広いじゃないか!」
と卓郎は言っていたが、持ち時間が長いEARTHならもう2曲はできた(「新しい光」「talking machine」か)であろうことを考えると、やはりEARTHで見たい。9mmだけでなく、好きなバンドは「近くで見たい」よりも、「長い時間見たい」。だから好きなバンドにはみんな一つでも大きなステージに立って欲しい。
1.反逆のマーチ
2.Answer and Answer
3.Discommunication
4.新曲
5.Black Market Blues
6.ハートに火をつけて
7.Cold Edge
8.The Revolutionary
反逆のマーチ
http://youtu.be/zIa5-CsMotA
13:55~ グッドモーニングアメリカ [ASTRO ARENA]
今回初のASTRO ARENA。去年はGALAXY STAGEを満員にしていたグッドモーニングアメリカなだけに、開始前からすでに超満員。メンバーがサウンドチェックをして曲を演奏すると、今回のオープニングは2015年youtube再生回数1位のエクスプロージョン「本能寺の変」のたなしんバージョン、「たなしんの変」(しっかり学ラン着用)、さらにはとにかく明るいたなしんで「裸に見えるファイヤーポーズ」を決めてからメンバー全員が登場し、最新アルバムからの「ディスポップサバイバー」でスタート。
たなしんのファイヤーから、おなじみ「空ばかり見てた」から最新作の先行シングル「コピペ」と次々に畳み掛けるも、「2015年はどんな年だったか」というMCでのペギの下ネタは失笑レベル。
するとここでまさかの「マリオネット演者ノ詩」。メロディーこそ非常にポップな曲だが、
「大嫌いだ 大嫌いだ」
というフレーズをこれだけたくさんの人が楽しそうに合唱しているのは異様な光景と言える。
さらに打ち込みも使った高速ロックチューン「アブラカタブラ」、そして大合唱が轟いた「未来へのスパイラル」であっという間に終了。
たなしんのキャラが先行しがちだが、やはりこのバンドはライブが抜群に良い。それは武道館ワンマンを経てさらに爆発力を増しているようにすら感じる。
2014年の「inトーキョーシティー」以降はやや停滞感も感じるが、このライブでの地力さえあれば、絶対さらに上まで行ける。
リハ.イチ、ニッ、サンでジャンプ
1.ディスポップサバイバー
2.空ばかり見てた
3.コピペ
4.マリオネット演者ノ詩
5.アブラカタブラ
6.未来へのスパイラル
ディスポップサバイバー
http://youtu.be/8nCwEJupgvQ
14:30~ 大森靖子 [MOON STAGE]
産休からの復帰となる大森靖子。やや押し気味の時間の中、まずは金髪に薔薇のようなド派手なドレスを着た大森靖子が1人で登場すると、アコギを弾きながら、言葉数の多い「PINK」を歌い始める。最前には「おかえり」というボードやうちわを掲げたファンが歓声をあげながら見守っている。
さらに「絶対彼女」も弾き語りで披露されると、「少女3号」の途中から、ピエール中野、tatsu、奥野真哉ら強力なバンドメンバーが登場して演奏に加わると、「イミテーションガール」からは大森の振り付けもあり、キュートかつポップなライブが展開。
客席にはサイリウムも光る「ミッドナイト清純異性交遊」を終えると、
「いやー、2014年ももう終わりですけど…」
と、天然なのかなんなのかわからない発言に観客がツッコミ、「2015年」に慌てて訂正。
そして言葉数こそ多く、大森靖子ならではの歌詞が綴られた「新宿」から、ラストは「マジックミラー」で、演奏を終えると、
「いっちばん後ろまで愛してる!」
と叫んでステージを去って行った。
出産がどの程度体に影響を与えるのか、全くわからないが、このライブを見る限り、全く以前までと変わっていないという印象だった。もちろん30分のライブなのでワンマンではわからないが、産休中にレコーディングしていたという新作も近いうちに聴けるようになるはず。
1.PINK
2.絶対彼女
3.少女3号
4.イミテーションガール
5.ミッドナイト清純異性交遊
6.新宿
7.マジックミラー
新宿
http://youtu.be/IH9D9OTYM2w
15:15~ パスピエ [GALAXY STAGE]
先日、初の日本武道館ワンマンを行ったパスピエ、主謀者の成田ハネダが観客として訪れた時にバンドをやることを決意したこのフェスに3年連続での出演。去年はこのGALAXY STAGEのトリだった。
和装のような出で立ちのメンバーに続き、着物のような衣装の大胡田なつきが登場すると、成田のシンセのイントロが響く「裏の裏」からスタート。武道館もあったが、年内ラストライブということで、メンバーも非常に気合いが入っているのがよくわかるし、大胡田の煽りも実に力が入っている。
サビでタイミング良く手拍子が起こる「贅沢ないいわけ」から、セッション的なイントロからの「チャイナタウン」と、キラーチューン連発。しかしながら、フェスではいつものようにメンバーの顔がモニターに写らないように撮影するカメラマンは非常に大変そう。瞬間瞬間で大胡田の顔が写ってしまう時もあったが。
大胡田がイントロのキメに合わせて頭を振る「つくり囃子」から、「MATATABISTEP」では大胡田がステージ左右を動きながら歌うも、途中でマイクを落としてしまい、慌てて恥ずかしがるというレアな場面も。
そしてフェスでやるにはちょっと意外な曲「シネマ」から、ラストは「S.S.」でメンバーの高い演奏力を堪能しながらもキャッチーなメロディーというパスピエの黄金律を見せつけて2015年を締めた。
毎年のように素晴らしいクオリティのアルバムを作っているバンドなだけに、2016年もさらなる飛躍を期待したくなってしまうバンド。
1.裏の裏
2.贅沢ないいわけ
3.チャイナタウン
4.つくり囃子
5.MATATABISTEP
6.シネマ
7.S.S.
裏の裏
http://youtu.be/R6aj-hpk6AY
17:00~ Mrs. Green Apple [COSMO STAGE]
ロッキンには出演していたが、CDJには初出演となる超新星バンド、Mrs. Green Apple。
サウンドチェックの段階でメンバーが出てきて曲を演奏すると、本番では「愛情と矛先」からスタートし、メンバーの音に合わせて足を上げるようなアクションが実に面白い。それでいて演奏が実にしっかりしているだけに、ライブ全体の完成度が実に高い。
さらに、おそらく過去最大キャパにもかかわらず、全く普段と変わらずに物怖じしない、緊張感が全く見えない、若干19歳の大森のボーカルは恐ろしさすら感じる。
「ナニヲナニヲ」では観客にタオルを振り回させ、最新シングル「Speaking」の超ポップなメロディーが響く。
大森がハンドマイクで歌いながらコーラス部分で合唱を促す「アンゼンパイ」から、年明け早々にリリースされるアルバムからの新曲として、「うブ」を演奏。こちらも大森がハンドマイクで歌う曲だが、サウンドはこのバンドのものとは思えない、バキバキのダンスチューン。高野がベースではなくキーボードを弾くが、もはやFear,and Loathing in Las Vegasの曲と言われてもおかしくないような曲である。
「2年前に観客としてこのフェスに来ていた」
と、念願のこのフェスへ参加できた喜びを語り、ラストはメジャーデビュー曲「StaRt」で、演奏後に大森はロッキンの時と同様に、
「以降、お見知りおきを!」
と言ってステージから去って行った。
すでにライブでは定番曲になっている「愛情と矛先」も念願の音源化されるということで、年明け早々にリリースされるアルバムは、早くも2016年の年間ベストディスクの最有力候補。
リハ1.StaRt
リハ2.リスキーゲーム
1.愛情と矛先
2.ナニヲナニヲ
3.Speaking
4.アンゼンパイ
5.うブ (新曲)
6.StaRt
Speaking
http://youtu.be/4KUA-1DvQZk
17:55~ a flood of circle [ASTRO ARENA]
久々の出演となる、a flood of circle。ASTRO ARENAへの出演は初めてである。
サウンドチェックの段階でメンバー全員が登場し、佐々木亮介が中島みゆきの「ファイト!」を弾き語ると、さらに「The Beautiful Monkeys」を演奏して、早くから集まったファンを喜ばせると、本番では「GO」からスタート。さらに「Dancing Zombiez」と連発すると、亮介が
「このフェスに出るたびにメンバーが変わっている」
というMCで笑わせる。
さらに「シーガル」で合唱を巻き起こすと、意外な「Black Eyed Blues」へ。普段のライブハウスでは客席に突入して歌う曲だが、さすがにそんなことはこのフェスではしない。
「フラッドちゃんも来年でもう10周年。バンドの歴史っていうよりは、俺の人生全てを1曲にしました」
という、「ちゃん」ってそんなキャラじゃないだろう、というような言い方に若干違和感を覚えると、バンドのこれまでの曲のタイトルなどが歌詞に散りばめられた最新シングル「花」を演奏すると、ラストは「来年みんなも自分自身を更新していこうぜ」と、「ベストライド」で終了。
この翌日には下北沢でバンドが主催する年越しライブイベントも行われたが、すでに発表されているベストアルバムとツアーを含め、10周年イヤーはどんな年になるんだろうか。
リハ1.ファイト!
リハ2.The Beautiful Monkeys
1.GO
2.Dancing Zombiez
3.シーガル
4.Black Eyed Blues
5.花
6.ベストライド
花
http://youtu.be/rxJdDUKrVmM
18:50~ locofrank [ASTRO ARENA]
爆音でサウンドチェックを行うと、本番で登場するなり、
「3つだけ最初に約束してくれ。
まず、絶対に飛ぶな。
ドサクサに紛れて女子のことを触るやつがいるみたいだけど、この30分だけは俺らのほうだけを見ていてくれ。絶対損はさせないから。
そして、最後に楽しんでくれ!」
と、演奏前から観客に3つの約束をさせた木下。すると、文字どおり「START」から始まり、約束通りにダイブする人は全くいないが、一斉に観客が前方に押し寄せる。
12月にアルバムが出たばかりなので、その曲が多く演奏されるかと思っていたが、セトリは完全にバンドの歴史を横断するベスト的なもの。
そんな中にあって、中盤にはそのアルバムからのリード曲「Returning」が演奏されたが、この流れに入っていても全くおかしくない、原点回帰的なlocofrankのパンクナンバー。
そしてlocofrankがロッキンとCDJに出るときに毎回行っているのが、出演日の夜に行われる、近隣のライブハウスでの、ダイブOKなフリーライブ。今回はこの出演の直後の22時半に柏ALIVEで開催することを発表した。
「出演者側も、運営側も、怪我したり、ライブで嫌な思いをする人を見たくない」
と、ダイブ禁止のルールに理解を示しながら、残りの曲もダイブがないだけで他のライブとは全く変わらないもの。
10年前、まだダイブが禁止される前はlocofrankはこのフェスの常連で、GALAXYが満員になるバンドだった。でもダイブ禁止になってから、もう出ないと思ってただけに、こうして自分たちなりの戦い方を見つけて今でもこうして出てくれるのは本当に嬉しい。
1.Start
2.Mountain range
3.Before It's Too Late
4.reason
5.Returning
6.Grab Again
7.BE FULL
8.survive
Returning
http://youtu.be/uGEi3-YE3HI
19:30~ 忘れらんねえよ [MOON STAGE]
EARTHではサカナクション、GALAXYではACIDMANというとんでもない時間にMOONのトリを務めるのは、忘れらんねえよ。この規模のステージではよくトリをやるようなポジションのバンドになってきた。
懐かしのテツandトモの「なんでだろう」のSEで登場するなり、柴田が
「サカナクションとACIDMANが同じ時間なのは、なんでだろうー!」
と叫んで、「この街には君がいない」からスタート。さらに「Cから始まるABC」と、初期のパンク曲を連発すると、
「こんばんは、ゲスの極み乙女。です!」
と自己紹介し、川谷絵音の顔真似もしてしまう。(「ツイッターに書くなよ!」と言っていたけど)
毎回間奏部分で面白いパフォーマンスを見せてくれる「ばかばっか」では、スタッフが小型モニターを運んできて、擬似カウントダウンを敢行。紙テープまで舞うという芸の細かさを見せる。
「寝てらんねえよ」では歌詞の「きゃりーぱみゅぱみゅ」のくだりを、「呟いてくれた!」に変えて歌い(実際に以前きゃりーぱみゅぱみゅはツイッターで忘れらんねえよの歌詞に自分の名前が入っていることについてつぶやいていた)、グランジ的なノイジーなギターサウンドでありながらも歌詞は実に切なくて泣けてくる「ばかもののすべて」「犬にしてくれ」を演奏するが、梅津のベースが鳴らなくなり、梅津はひたすら煽りまくるという、もはや慣れている感すら感じるパフォーマンスを見せ、
「こんなに来てくれるとは思ってなかったから、本当に嬉しい。結構ようぺいんとかが、「愛してるぜ!」(モノマネで)って言ってるけど、あれは本当なんだよ。本当にそう思ってるの。
俺も昔は曲を作るときは、俺を振った女の顔を思い浮かべながら、見てろよ!って思いながら書いてた。でも今は本当にレコーディングしてる時は、みんなの顔が思い浮かんでくるんだよ」
と素直に語り、「この高鳴りをなんと呼ぶ」から、
「みんな、携帯出して!サイリウムみたいに光らせて上に掲げて!」
と携帯の光が実に美しい光景を見せてくれる「忘れらんねえよ」で、大合唱を起こして締め。
「忘れらんねえよ、来年新曲が入ったベストアルバム出します!この後にその新曲もやるかもね!」
と、アンコールを匂わす発言をしてステージを去ると、案の定アンコールで再び登場し、先日、正式に脱退が発表された酒田のことを話し始める。
「2年前かな、初めてこのフェスに出た時、俺と梅津君はめちゃくちゃ緊張してたから、入り時間よりかなり早く着いちゃったんだけど、酒田だけ全然来なくて。お前、早く来ないとヤバイよ!?どこにいんの!?って電話したら、
「ごめん、家にコウモリが出たから、家から出れない!」
っていう謎の答えが返ってきて(笑)もう一切意味がわからないという(笑)
そんな面白いやつだったんだけど、辞めるってなって。だから、酒田に向けて1曲書きたいな、と思って作りました。別れの歌」
と言って、ベストアルバムに収められる新曲「別れの歌」を演奏。かと思いきや、ギターが鳴らずにやり直しするという「忘れらんねえよクオリティ」もあったが、まさに酒田のことを歌った、酒田に向けて歌われた歌詞。そして別々の道を歩いていく。2015年最後のライブで、これまでの自分たちを清算し、また2016年からは新たな忘れらんねえよとして歩いていく。これまで酒田のことをライブで語らなかっただけに、本当に感動的だった。メンバーが去って行っても、さらなるアンコールを求める手拍子はしばらく鳴り止むことはなかった。
ベストアルバムリリース発表は喜ばしいことなのかもしれないが、酒田が抜けたタイミングとはいえ、まだ長くないキャリアでベストを出すとなると、「今のレーベルから出すのはこれが最後なんじゃないだろうか」と勘ぐってしまう。ただの心配しすぎであればいいんだけど。
1.この街には君がいない
2.Cから始まるABC
3.ばかばっか
4.寝てらんねえよ
5.ばかもののすべて
6.犬にしてくれ
7.この高鳴りをなんと呼ぶ
8.忘れらんねえよ
encore
9.別れの歌
犬にしてくれ
http://youtu.be/DI-X84vkUf4
そのあと、EARTH STAGEに行くと、サカナクションが本編最後の曲「新宝島」を演奏し、アンコールで「Aoi」を演奏した。やはりものすごい人の数だった。発表された幕張メッセワンマンもこの日見れなかったぶん、絶対行く。
Next→ 12/31 COUNTDOWN JAPAN 15/16 @幕張メッセ
