UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014 "桜のまえ" @Zepp Tokyo 3/22
- 2014/03/22
- 22:22
昨年傑作アルバム「CIDER ROAD」をリリースし、先行シングルのアニメタイアップなどでさらに支持を拡大し、さらにシングル「桜のあと (all quartets lead to the?)」、今年にニューシングル「harmonized finale」をリリース。その際についにミュージックステーションに初出演し、話題になった(ベース田淵の暴れっぷりよりもボーカル&ギター斎藤ばかりがフィーチャーされていた)UNISON SQUARE GARDEN。そのシングル群のリリースツアーのファイナルとなるのが、昨日と今日のZepp Tokyo2daysワンマン。祝日と土曜日という日程に恵まれたこともあるが、チケットは即完。
個人的にはフェスやイベントでは毎回見ているが、ワンマンに来るのは2ndアルバム「JET CO.」リリースツアーの渋谷AX以来。実に4年近くのスパンが空いてのワンマンである。
入場順が「U」「S」「G」というバンド名の頭文字順というユニークな順番で会場に入ると、中にはすでにたくさんの若者で溢れている。久々のワンマンなので客層を把握していなかったのだが、何気に男女比は半々くらいかもしれないくらいに男子が多いのが意外なところ。
18時過ぎ、場内のBGMに合わせて手拍子が起きるという、まるでこの曲が終わるとライブが始まるのをすでに予見しているかのようなタイミングで暗転すると、バンドロゴの幕がせり出してきて、鈴木、田淵、斎藤の順にメンバーが登場。
最初に奏でられたのは、「JET CO.」のオープニングナンバーだった「メッセンジャーフロム全世界」。AXの時の記憶が一気に蘇ってくる。曲終わりで斎藤が一言、
「よろしく!」
と言うと、フェスやイベントでは最後に演奏されることも多い「23:25」(そういえばこれも「JET CO.」の収録曲だ)、「kid, I like quartet」と、アルバムのリリースツアーではないだけに、幅広い選曲が期待出来そうな冒頭の流れ。
「桜のあと」のカップリング曲「セク × カラ × シソンズール」を演奏すると、
「今日はもうひたすら曲をガシガシやっていくから!」
と斎藤が告げ、言葉とおりにMCを全く挟まず、曲間もほとんどなしに非常にスピード感溢れる展開。
「リニアブルーを聴きながら」「流星のスコール」というシングル曲が名曲なのは言わずもがななところだが、その曲に挟まれるように演奏されたカップリング曲「ピストルギャラクシー」「三月物語」といったあたりも、隠れた名曲にするにはもったいないくらいのクオリティを持つ名曲。ユニゾンのシングルを聴くと毎回思うのだが、シングルのタイトル曲にしてもおかしくないくらいの曲をカップリングに入れまくってもったいないと感じないのだろうか。まぁだからこそシングルを毎回買おうと思えるのだが。
最新アルバム「CIDER ROAD」収録の「ため息 shooting the MOON」のあとに演奏されたメジャー2ndシングル「マスターボリューム」は久しぶりに聴けて嬉しい限りだが、5年くらいタイムラグがある2曲が並んでもまるっきり違和感がない。それくらいにこのバンドのメロディの良さは一貫していると言える。
ピアノの音を同期させた最新シングル「harmonized finale」を聴きいらせると、この日唯一のMCらしいMCタイム。
「今日がツアーファイナルなんだけど、ずっとユニゾンチームとメンバーだけで回って来て、ユニゾンだけを見に来てくれるみんながいて…」
と斎藤が切り出すと、何故かメンバーが今日見た夢の話に。
田淵:ライブ後の反省会でちょっとダメだしをしていたら、鈴木が突如キレる夢
鈴木:ツアー中に熊本の歓楽街でどの店に入ろうか悩んでいる夢
斎藤:何故か上戸彩と2人で飲みに行ったら、隣にいたヤンキーみたいなやつがキレて、よく見たらEXILEのHIROで、サイフから三万円取られた夢
という3者3様の夢を明かすと、
「普段はやらない曲をやります!」
と、こちらもカップリング曲の(「リニアブルーを聴きながら」収録)「さわれない歌」を演奏。さらに「ノンフィクションコンパス」と、これでもかというくらいのカップリング曲の連発ぶり。これはこのツアーならではの選曲だろうと思うので、これは来て良かったと本当に思った瞬間。もちろん先ほど触れたように、シングルのタイトル曲と比べても全く遜色ないくらいのクオリティ。
鈴木による四つ打ちのドラムのイントロに合わせて田淵が踊りまくる「きみのもとへ」を終えると、斎藤と田淵がいったんステージから去り、鈴木のドラムソロタイムへ。これはずっと前からやっているが、斎藤の歌と田淵のベーシストとは思えない暴れっぷりに隠れがちな鈴木のドラムこそがこのバンドのボトムを支えているというのが非常によくわかる。もちろん客席からは大歓声。
そこに田淵、斎藤が順番に合流しての「シャンデリア・ワルツ」からはクライマックスへ。未発表曲の「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」は夏くらいからライブでやっているが、その時な和のエッセンスが強いイメージだったが、今日はハイパーなダンスナンバーに感じた。アレンジを変えたりしているのだろうか。そして夏以降にシングル2曲出してるにも関わらず、そこに収録されなかったということは近いうちにまたアルバムが出て、そこに収録されるんだろうか。
「ワールドワイド・スーパーガール」ではAメロで田淵がちょこちょこ動きながらベースを刻んでいると、何故か袖の中まで入っていってしまい、音は聞こえているのに姿は見えないという状態になり、笑いが起こる。定番中の定番曲である「場違いハミングバード」では歌い出しでベースを置き、ステージを端から端まで走り回り、前方宙返りを決めてからベースを弾くというさすがの暴れっぷり。
そしてラストはツアータイトルになった「桜のあと (all quartets lead to the?)」。「ララララララ~」のコーラスでは大合唱が起こって本編は終了。
アンコールではメンバーがツアーTシャツに着替えて登場し、
「終わっちゃうの嫌だな…」
と斎藤が噛みしめるように囁いてから、「シュプレヒコール ~世界が終わる前に~」を響かせると、今日のカップリング曲連発のトドメと言わんばかりにデビューシングルのカップリング曲にして、未だに大人気曲である「ガリレオのショーケース」で最後の盛り上がり…と思ったら、アウトロと繋げての「crazy birthday」で銀テープが炸裂するという祝祭感溢れるラスト。鈴木は演奏中に多分10本近くはスティックを投げ入れ、ステージから去る前にドラムクイズを行い、正解者にシンバルを手渡しするという大盤振る舞い。そして斎藤の、
「僕は君たちを本当に誇りに思います。また近いうちに必ず会いましょう。UNISON SQUARE GARDENでした!」
という締めの言葉で終了。
ワンマンを4年近くもスルーし続けていた(それこそ野音や渋公も)当時の自分をあらん限りの言葉を尽くして説教してやりたいくらいに素晴らしいライブだった。
1.メッセンジャーフロム全世界
2.23:25
3.kid,I like quartet
4.セク × カラ × シソンズール
5.meet the world time
6.ピストルギャラクシー
7.リニアブルーを聴きながら
8.三月物語
9.流星のスコール
10.ため息 shooting the MOON
11.マスターボリューム
12.harmonized finale
13.さわれない歌
14.ノンフィクションコンパス
15.きみのもとへ
16.シャンデリア・ワルツ
17.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
18.ワールドワイド・スーパーガール
19.場違いハミングバード
20.桜のあと (all quartets lead to the?)
encore
21.シュプレヒコール ~世界が終わる前に~
22.ガリレオのショーケース
23.crazy birthday
http://youtu.be/ZPn_c7QoNi4
harmonized finale (short version) / UNISON SQUARE GARDEN
自分はもっと早く生まれたかったとも遅く生まれたかったとも全く思わないが、今日来ていたユニゾンのファンの若い人達がアニメの主題歌とかで子供の頃からロックバンドの曲に出会えるのは素直にうらやましいと思う。自分が小学生くらいの時にはロックバンドがアニメ主題歌をやるなんてまずあり得なかったもんなぁ。
個人的にはフェスやイベントでは毎回見ているが、ワンマンに来るのは2ndアルバム「JET CO.」リリースツアーの渋谷AX以来。実に4年近くのスパンが空いてのワンマンである。
入場順が「U」「S」「G」というバンド名の頭文字順というユニークな順番で会場に入ると、中にはすでにたくさんの若者で溢れている。久々のワンマンなので客層を把握していなかったのだが、何気に男女比は半々くらいかもしれないくらいに男子が多いのが意外なところ。
18時過ぎ、場内のBGMに合わせて手拍子が起きるという、まるでこの曲が終わるとライブが始まるのをすでに予見しているかのようなタイミングで暗転すると、バンドロゴの幕がせり出してきて、鈴木、田淵、斎藤の順にメンバーが登場。
最初に奏でられたのは、「JET CO.」のオープニングナンバーだった「メッセンジャーフロム全世界」。AXの時の記憶が一気に蘇ってくる。曲終わりで斎藤が一言、
「よろしく!」
と言うと、フェスやイベントでは最後に演奏されることも多い「23:25」(そういえばこれも「JET CO.」の収録曲だ)、「kid, I like quartet」と、アルバムのリリースツアーではないだけに、幅広い選曲が期待出来そうな冒頭の流れ。
「桜のあと」のカップリング曲「セク × カラ × シソンズール」を演奏すると、
「今日はもうひたすら曲をガシガシやっていくから!」
と斎藤が告げ、言葉とおりにMCを全く挟まず、曲間もほとんどなしに非常にスピード感溢れる展開。
「リニアブルーを聴きながら」「流星のスコール」というシングル曲が名曲なのは言わずもがななところだが、その曲に挟まれるように演奏されたカップリング曲「ピストルギャラクシー」「三月物語」といったあたりも、隠れた名曲にするにはもったいないくらいのクオリティを持つ名曲。ユニゾンのシングルを聴くと毎回思うのだが、シングルのタイトル曲にしてもおかしくないくらいの曲をカップリングに入れまくってもったいないと感じないのだろうか。まぁだからこそシングルを毎回買おうと思えるのだが。
最新アルバム「CIDER ROAD」収録の「ため息 shooting the MOON」のあとに演奏されたメジャー2ndシングル「マスターボリューム」は久しぶりに聴けて嬉しい限りだが、5年くらいタイムラグがある2曲が並んでもまるっきり違和感がない。それくらいにこのバンドのメロディの良さは一貫していると言える。
ピアノの音を同期させた最新シングル「harmonized finale」を聴きいらせると、この日唯一のMCらしいMCタイム。
「今日がツアーファイナルなんだけど、ずっとユニゾンチームとメンバーだけで回って来て、ユニゾンだけを見に来てくれるみんながいて…」
と斎藤が切り出すと、何故かメンバーが今日見た夢の話に。
田淵:ライブ後の反省会でちょっとダメだしをしていたら、鈴木が突如キレる夢
鈴木:ツアー中に熊本の歓楽街でどの店に入ろうか悩んでいる夢
斎藤:何故か上戸彩と2人で飲みに行ったら、隣にいたヤンキーみたいなやつがキレて、よく見たらEXILEのHIROで、サイフから三万円取られた夢
という3者3様の夢を明かすと、
「普段はやらない曲をやります!」
と、こちらもカップリング曲の(「リニアブルーを聴きながら」収録)「さわれない歌」を演奏。さらに「ノンフィクションコンパス」と、これでもかというくらいのカップリング曲の連発ぶり。これはこのツアーならではの選曲だろうと思うので、これは来て良かったと本当に思った瞬間。もちろん先ほど触れたように、シングルのタイトル曲と比べても全く遜色ないくらいのクオリティ。
鈴木による四つ打ちのドラムのイントロに合わせて田淵が踊りまくる「きみのもとへ」を終えると、斎藤と田淵がいったんステージから去り、鈴木のドラムソロタイムへ。これはずっと前からやっているが、斎藤の歌と田淵のベーシストとは思えない暴れっぷりに隠れがちな鈴木のドラムこそがこのバンドのボトムを支えているというのが非常によくわかる。もちろん客席からは大歓声。
そこに田淵、斎藤が順番に合流しての「シャンデリア・ワルツ」からはクライマックスへ。未発表曲の「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」は夏くらいからライブでやっているが、その時な和のエッセンスが強いイメージだったが、今日はハイパーなダンスナンバーに感じた。アレンジを変えたりしているのだろうか。そして夏以降にシングル2曲出してるにも関わらず、そこに収録されなかったということは近いうちにまたアルバムが出て、そこに収録されるんだろうか。
「ワールドワイド・スーパーガール」ではAメロで田淵がちょこちょこ動きながらベースを刻んでいると、何故か袖の中まで入っていってしまい、音は聞こえているのに姿は見えないという状態になり、笑いが起こる。定番中の定番曲である「場違いハミングバード」では歌い出しでベースを置き、ステージを端から端まで走り回り、前方宙返りを決めてからベースを弾くというさすがの暴れっぷり。
そしてラストはツアータイトルになった「桜のあと (all quartets lead to the?)」。「ララララララ~」のコーラスでは大合唱が起こって本編は終了。
アンコールではメンバーがツアーTシャツに着替えて登場し、
「終わっちゃうの嫌だな…」
と斎藤が噛みしめるように囁いてから、「シュプレヒコール ~世界が終わる前に~」を響かせると、今日のカップリング曲連発のトドメと言わんばかりにデビューシングルのカップリング曲にして、未だに大人気曲である「ガリレオのショーケース」で最後の盛り上がり…と思ったら、アウトロと繋げての「crazy birthday」で銀テープが炸裂するという祝祭感溢れるラスト。鈴木は演奏中に多分10本近くはスティックを投げ入れ、ステージから去る前にドラムクイズを行い、正解者にシンバルを手渡しするという大盤振る舞い。そして斎藤の、
「僕は君たちを本当に誇りに思います。また近いうちに必ず会いましょう。UNISON SQUARE GARDENでした!」
という締めの言葉で終了。
ワンマンを4年近くもスルーし続けていた(それこそ野音や渋公も)当時の自分をあらん限りの言葉を尽くして説教してやりたいくらいに素晴らしいライブだった。
1.メッセンジャーフロム全世界
2.23:25
3.kid,I like quartet
4.セク × カラ × シソンズール
5.meet the world time
6.ピストルギャラクシー
7.リニアブルーを聴きながら
8.三月物語
9.流星のスコール
10.ため息 shooting the MOON
11.マスターボリューム
12.harmonized finale
13.さわれない歌
14.ノンフィクションコンパス
15.きみのもとへ
16.シャンデリア・ワルツ
17.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
18.ワールドワイド・スーパーガール
19.場違いハミングバード
20.桜のあと (all quartets lead to the?)
encore
21.シュプレヒコール ~世界が終わる前に~
22.ガリレオのショーケース
23.crazy birthday
http://youtu.be/ZPn_c7QoNi4
harmonized finale (short version) / UNISON SQUARE GARDEN
自分はもっと早く生まれたかったとも遅く生まれたかったとも全く思わないが、今日来ていたユニゾンのファンの若い人達がアニメの主題歌とかで子供の頃からロックバンドの曲に出会えるのは素直にうらやましいと思う。自分が小学生くらいの時にはロックバンドがアニメ主題歌をやるなんてまずあり得なかったもんなぁ。
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