The Mirraz ミニアルバムリリースツアー ~マジか!?っつーか、ミイラズツアーっつーかツアー2015 aw~ @東京キネマ倶楽部 11/22
- 2015/11/23
- 00:40
リリース前からライブではガンガン披露していた新曲たちが、EDM要素を導入した変化作だったため、やはりミニアルバム「マジか。と つーか、E.P.」も全編にわたってEDMが導入された、ミイラズのダンスミュージックアルバムとなった。
そのリリースツアーの東京公演であり、ファイナルとなるのがこの日の東京キネマ倶楽部ワンマン。前作アルバム「OPPOTUNITY」リリースツアーの新木場STUDIO COASTがびっくりするくらいにガラガラだったため、動員が少し心配ではあったが、さすがにこのキャパは満員と言ってもいいであろう状態。
18時を10分ほど過ぎると、会場が暗転し、インストの完全にEDMなSE(アンコール時に明かされたが、この曲は次のアルバムに入る新曲。歌詞がつくのかどうかはわからないが)が流れると、ステージから緑色のレーザー光線が飛び交うという、ミイラズというよりもavengers in sci-fiあたりのライブに来たような感覚に陥る演出。
メンバーはステージ下手の踊り場から階段を降りて登場し、元輝(ドラム)、ケイゾー(ベース)、真彦(ギター)の3人が先に演奏を始めると、バキバキのEDMサウンドが鳴り、畠山(ボーカル&ギター)も踊り場から登場し、ハンドマイクで階段を降りながら歌う「マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。」からスタート。
「やんなっちゃうやんなっちゃうやんなっちゃう♡」
というサビのフレーズの繰り返しが実に中毒度が高いが、やはりこれまでの曲と違い、盛り上がり方も、はしゃぐ、暴れるというよりは、踊る、飛び跳ねるという感じ。
定番曲を続けて一気に観客が前方で押し寄せつつ、この日は楽曲のリクエスト制が採用されているため、最初にリクエスト曲から演奏されたのは「夏を好きになる6の法則」収録の「NEW WORLD」。
ブルーハーツやDragon Ashといった、まさに音楽で「NEW WORLD」を作ってきたバンドの名前が歌詞に登場する曲だが、本来この曲はメジャーデビュー時にシングルで出そうとしていた曲だったと畠山はインタビューなどで語っていた。結果的にそれまでのミイラズの延長線上であったこの曲ではなく、「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」をシングルにして、大きく方向転換を試みたわけだが、果たしてこの曲をメジャーデビューシングルにしていたらどうなっていたのだろうか。
言葉数が多いミイラズの曲の中ではトップクラスに歌詞に内容がない「SUSHI A GO! GO! GO!」ではサビの「OH YEAH!」のフレーズに合わせて客席でタオルが一斉に宙を舞い、ダークにぶちまけた歌詞の「ふぁっきゅー」、バラードと呼ぶにはあまりにも言葉数の多い名曲「ハッピーアイスクリーム」と、「TOP OF THE FUCKIN' WORLD」の曲が続く。
リクエスト曲第2弾はどこかこのキネマ倶楽部の、ミラーボールが回っている雰囲気が実に良く似合う気がする「CLove GAME」。
畠山は
「本当に聴きたいの?」
とここでいつもの捻くれぶりというか、天邪鬼ぶりを発揮。
しかし続いての、社会や世の中に対して毒を撒き散らすような歌詞でありながらサビでは
「愛されたいのさ誰もが
されど愛されないのさ 僕らは」
と吐露する「完全にイカれてる」は畠山が「好きな曲」とのこと。この曲もオープニングに続いて畠山はハンドマイク歌唱。
「せっかく踊り場と階段がある会場なんだから、あれを使わない手はない」
と畠山とケイゾーがこの初めてライブを行っているキネマ倶楽部の独特の形状について話し合うと、続くリクエスト曲は「なんでもない、なんでもないよ」というレア曲。
しかしながら畠山と真彦は
「ライブでやった記憶がない」
と実にトボけたことを言っている。(収録アルバム「We Are The Fuckin' World」ツアーの渋谷AXワンマンでやっている)
しかし、この手の、決してライブで盛り上がるわけではない曲が選ばれているあたり、投票者は本当にミイラズの曲が好きな人たちばかりであることが良くわかる。
畠山と真彦のギターのハモりが実に気持ちのいい「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」はリリース時の賛否両論が嘘かのように今はすっかりミイラズの代表曲の一つになり、ハロウィンを狙ったかのようなポップなサウンドとテーマのEDM曲「VAM! VAM! VAMPIRE!」と、対照的にハードかつダークなEDM曲「UN-CO」ではレーザー光線が飛び交う中、やはり畠山はハンドマイク歌唱。新作曲では畠山は全くギターを弾いていない。
その後は代表曲を連発し、客席はモッシュの応酬や、「気持ち悪りぃ!」の大合唱が発生。
そんな流れで終盤は押し切るかと思いきや、ロマンチックな「この惑星のすべて」から、歌詞を聴いているとシチュエーションが完璧に頭の中に浮かんでくる「レイトショーデートしよう」と、ここに来て浸らせる曲が続くが、かつて「Arctic Monkeysのパクり」と言われ、その通りに言葉数が多い性急なギターサウンドが代名詞的になっているミイラズの、別の素晴らしい一面、畠山がロマンチックかつ繊細なラブソングを作るということが実にわかりやすく響いてくる。思えば「シスター」から「君の料理」など、ミイラズでしかないようなこの手の名曲もかなり増えてきている。
かつてのグダグダ極まりないMC(というか楽屋レベルの雑談タイム)が嘘のようにほとんどMCを挟まずに実にスムーズに進行した本編のラストはこれまでのクライマックスナンバー「僕らは」から、
「つーかつーかってなりそうですか? つーかつーかってなりそうです。ごー!」
というフレーズが頭の中をぐるぐる回りまくるEDM曲「つーか、っつーか」で終了。
アンコールでは3人より後に登場した畠山が踊り場で重大発表として、2月にアルバムをリリースすること、そのリリースツアーが行われること、さらにそのアルバムの収録曲がタイアップになること、全18曲収録で、うち6曲は畠山によるリミックスが収録されること、そして久々にBOX仕様でリリースされることが発表される。
するとその後に真彦がケーキを持って登場。この日の直前が畠山の誕生日だったことで、観客とメンバー全員でお祝い。ケーキに乗ってるイチゴを客席に放り投げまくると、アルバムに先駆けて1月にワンコインシングルとしてリリースされる「パンドラの箱、ツンデレっすね。」を披露。すでに5月のJAPAN JAM BEACHあたりから披露されたりしていたが、ミニアルバムをリリースしたことによって完全に掴んだのか、現状のミイラズのEDMサウンドの完成系と言っていいくらいのカッコいい曲への仕上がりぶり。やはり歌詞自体は歌詞カードを追いながら聴いてみないとなんとも言えないという、いつものミイラズそのものだが。
「まだミニアルバムからやってない曲が1曲ある」
と畠山が言うと、なぜか
「ていうかみんなミニアルバム買った?なんかどっかの会場で聞いたら、全然買ってる人いなかったんだよなー(笑)」
と愚痴り始め、さらにこの曲の読み方が「東京にて」であるということ、
「今日の東京でしかやらないし、今後も多分やんない曲」
と紹介。
すると畠山は踊り場でハンドマイク状態で手すりに腰掛けたりしながら歌うのだが、曲終わりの
「嘘だお」
のフレーズを畠山がアイドルみたいにポーズを決め、最後の最後でケイゾーとともに吹き出してしまい、曲のイメージが一気に崩れ去る。
そしてこの日の最後のリクエストナンバー「ソシタラ ~人気名前ランキング2009、愛という名前は64位です~」で久しぶりにトライバルなビート(ドラマーが元輝に変わってからこの曲をライブで聴くのは初めてかもしれない)が鳴り響き、ラストはケイゾーのベースのイントロで大歓声が起きた「CANのジャケットのモンスターみたいなのが現れて世界壊しちゃばいい」で最後の最後にこの日最大の盛り上がりを見せて、24曲ものボリュームの割には2時間くらいという実にテンポの良いワンマンとツアーは幕を閉じた。
今回、ミイラズはEDMを導入するという、実にわかりやすい変化を見せた。今やバンドがEDMを取り入れるのは特段珍しいことではないが、他のバンドだと「変わってしまった」と思われがちな中、ミイラズが全く変わったと思わないのは、畠山のギターがシンセの音に変わっただけで、ダークな音像と社会や世の中に毒を撒き散らすという、ミイラズの軸が全く失われてないから。
端から見ると大変化作だが、今作はメジャーデビュー時よりもはるかに容易に受け入れられているように感じた。
しかし、かつてはZepp Tokyoもソールドアウトしていたバンドが、今回はキネマ倶楽部で、次のツアーの東京は、かつて「TOP OF THE FUCKIN' WORLD」ツアーでライブをやった恵比寿リキッドルーム。
規模はもうどうしようもないくらいに縮小している。それはメジャーデビュー時のグダグダなMCによるものもあったかもしれないが、よく取って代わられたと言われているキュウソネコカミのメンバーの素直さと比べると、ミイラズ(というか畠山)は実に不器用で捻くれている。そこをそのまま捉えられてしまったが故に観客が流れてしまったのかもしれないが、むしろ畠山がそういう人間だからこそミイラズはこのサウンドと歌詞になっている。
つまり、今ミイラズのライブにこうしてお金と時間を費やしている人は、曲はもちろん、畠山のそういう部分までもを愛している人たち。だからこれからもそういう人たちに支えられながら、これくらいの規模感でバンドは続いていくのかもしれない。
1.マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。
2.スーパーフレア
3.プロタゴニストの一日は
4.NEW WORLD
5.SUSHI A GO! GO! GO!
6.ふぁっきゅー
7.ハッピーアイスクリーム
8.CLove GAME
9.完全にイカれてる
10.なんでもない、なんでもないよ
11.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
12.VAM! VAM! VAMPIRE!
13.UN-CO
14.check it out! check it out! check it out! check it out!
15.ラストナンバー
16.気持ち悪りぃ
17.この惑星のすべて
18.レイトショーデートしよう
19.僕らは
20.つーか、っつーか
encore
21.パンドラの箱、ツンデレっすね。
22.+81(0)3にて
23.ソシタラ ~人気名前ランキング2009、愛という名前は64位です~
24.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
つーか、っつーか
http://youtu.be/ladmqK_wfaY
Next→ 11/27 a flood of cirle×9mm Parabellum Bullet @Zepp Tokyo
そのリリースツアーの東京公演であり、ファイナルとなるのがこの日の東京キネマ倶楽部ワンマン。前作アルバム「OPPOTUNITY」リリースツアーの新木場STUDIO COASTがびっくりするくらいにガラガラだったため、動員が少し心配ではあったが、さすがにこのキャパは満員と言ってもいいであろう状態。
18時を10分ほど過ぎると、会場が暗転し、インストの完全にEDMなSE(アンコール時に明かされたが、この曲は次のアルバムに入る新曲。歌詞がつくのかどうかはわからないが)が流れると、ステージから緑色のレーザー光線が飛び交うという、ミイラズというよりもavengers in sci-fiあたりのライブに来たような感覚に陥る演出。
メンバーはステージ下手の踊り場から階段を降りて登場し、元輝(ドラム)、ケイゾー(ベース)、真彦(ギター)の3人が先に演奏を始めると、バキバキのEDMサウンドが鳴り、畠山(ボーカル&ギター)も踊り場から登場し、ハンドマイクで階段を降りながら歌う「マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。」からスタート。
「やんなっちゃうやんなっちゃうやんなっちゃう♡」
というサビのフレーズの繰り返しが実に中毒度が高いが、やはりこれまでの曲と違い、盛り上がり方も、はしゃぐ、暴れるというよりは、踊る、飛び跳ねるという感じ。
定番曲を続けて一気に観客が前方で押し寄せつつ、この日は楽曲のリクエスト制が採用されているため、最初にリクエスト曲から演奏されたのは「夏を好きになる6の法則」収録の「NEW WORLD」。
ブルーハーツやDragon Ashといった、まさに音楽で「NEW WORLD」を作ってきたバンドの名前が歌詞に登場する曲だが、本来この曲はメジャーデビュー時にシングルで出そうとしていた曲だったと畠山はインタビューなどで語っていた。結果的にそれまでのミイラズの延長線上であったこの曲ではなく、「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」をシングルにして、大きく方向転換を試みたわけだが、果たしてこの曲をメジャーデビューシングルにしていたらどうなっていたのだろうか。
言葉数が多いミイラズの曲の中ではトップクラスに歌詞に内容がない「SUSHI A GO! GO! GO!」ではサビの「OH YEAH!」のフレーズに合わせて客席でタオルが一斉に宙を舞い、ダークにぶちまけた歌詞の「ふぁっきゅー」、バラードと呼ぶにはあまりにも言葉数の多い名曲「ハッピーアイスクリーム」と、「TOP OF THE FUCKIN' WORLD」の曲が続く。
リクエスト曲第2弾はどこかこのキネマ倶楽部の、ミラーボールが回っている雰囲気が実に良く似合う気がする「CLove GAME」。
畠山は
「本当に聴きたいの?」
とここでいつもの捻くれぶりというか、天邪鬼ぶりを発揮。
しかし続いての、社会や世の中に対して毒を撒き散らすような歌詞でありながらサビでは
「愛されたいのさ誰もが
されど愛されないのさ 僕らは」
と吐露する「完全にイカれてる」は畠山が「好きな曲」とのこと。この曲もオープニングに続いて畠山はハンドマイク歌唱。
「せっかく踊り場と階段がある会場なんだから、あれを使わない手はない」
と畠山とケイゾーがこの初めてライブを行っているキネマ倶楽部の独特の形状について話し合うと、続くリクエスト曲は「なんでもない、なんでもないよ」というレア曲。
しかしながら畠山と真彦は
「ライブでやった記憶がない」
と実にトボけたことを言っている。(収録アルバム「We Are The Fuckin' World」ツアーの渋谷AXワンマンでやっている)
しかし、この手の、決してライブで盛り上がるわけではない曲が選ばれているあたり、投票者は本当にミイラズの曲が好きな人たちばかりであることが良くわかる。
畠山と真彦のギターのハモりが実に気持ちのいい「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」はリリース時の賛否両論が嘘かのように今はすっかりミイラズの代表曲の一つになり、ハロウィンを狙ったかのようなポップなサウンドとテーマのEDM曲「VAM! VAM! VAMPIRE!」と、対照的にハードかつダークなEDM曲「UN-CO」ではレーザー光線が飛び交う中、やはり畠山はハンドマイク歌唱。新作曲では畠山は全くギターを弾いていない。
その後は代表曲を連発し、客席はモッシュの応酬や、「気持ち悪りぃ!」の大合唱が発生。
そんな流れで終盤は押し切るかと思いきや、ロマンチックな「この惑星のすべて」から、歌詞を聴いているとシチュエーションが完璧に頭の中に浮かんでくる「レイトショーデートしよう」と、ここに来て浸らせる曲が続くが、かつて「Arctic Monkeysのパクり」と言われ、その通りに言葉数が多い性急なギターサウンドが代名詞的になっているミイラズの、別の素晴らしい一面、畠山がロマンチックかつ繊細なラブソングを作るということが実にわかりやすく響いてくる。思えば「シスター」から「君の料理」など、ミイラズでしかないようなこの手の名曲もかなり増えてきている。
かつてのグダグダ極まりないMC(というか楽屋レベルの雑談タイム)が嘘のようにほとんどMCを挟まずに実にスムーズに進行した本編のラストはこれまでのクライマックスナンバー「僕らは」から、
「つーかつーかってなりそうですか? つーかつーかってなりそうです。ごー!」
というフレーズが頭の中をぐるぐる回りまくるEDM曲「つーか、っつーか」で終了。
アンコールでは3人より後に登場した畠山が踊り場で重大発表として、2月にアルバムをリリースすること、そのリリースツアーが行われること、さらにそのアルバムの収録曲がタイアップになること、全18曲収録で、うち6曲は畠山によるリミックスが収録されること、そして久々にBOX仕様でリリースされることが発表される。
するとその後に真彦がケーキを持って登場。この日の直前が畠山の誕生日だったことで、観客とメンバー全員でお祝い。ケーキに乗ってるイチゴを客席に放り投げまくると、アルバムに先駆けて1月にワンコインシングルとしてリリースされる「パンドラの箱、ツンデレっすね。」を披露。すでに5月のJAPAN JAM BEACHあたりから披露されたりしていたが、ミニアルバムをリリースしたことによって完全に掴んだのか、現状のミイラズのEDMサウンドの完成系と言っていいくらいのカッコいい曲への仕上がりぶり。やはり歌詞自体は歌詞カードを追いながら聴いてみないとなんとも言えないという、いつものミイラズそのものだが。
「まだミニアルバムからやってない曲が1曲ある」
と畠山が言うと、なぜか
「ていうかみんなミニアルバム買った?なんかどっかの会場で聞いたら、全然買ってる人いなかったんだよなー(笑)」
と愚痴り始め、さらにこの曲の読み方が「東京にて」であるということ、
「今日の東京でしかやらないし、今後も多分やんない曲」
と紹介。
すると畠山は踊り場でハンドマイク状態で手すりに腰掛けたりしながら歌うのだが、曲終わりの
「嘘だお」
のフレーズを畠山がアイドルみたいにポーズを決め、最後の最後でケイゾーとともに吹き出してしまい、曲のイメージが一気に崩れ去る。
そしてこの日の最後のリクエストナンバー「ソシタラ ~人気名前ランキング2009、愛という名前は64位です~」で久しぶりにトライバルなビート(ドラマーが元輝に変わってからこの曲をライブで聴くのは初めてかもしれない)が鳴り響き、ラストはケイゾーのベースのイントロで大歓声が起きた「CANのジャケットのモンスターみたいなのが現れて世界壊しちゃばいい」で最後の最後にこの日最大の盛り上がりを見せて、24曲ものボリュームの割には2時間くらいという実にテンポの良いワンマンとツアーは幕を閉じた。
今回、ミイラズはEDMを導入するという、実にわかりやすい変化を見せた。今やバンドがEDMを取り入れるのは特段珍しいことではないが、他のバンドだと「変わってしまった」と思われがちな中、ミイラズが全く変わったと思わないのは、畠山のギターがシンセの音に変わっただけで、ダークな音像と社会や世の中に毒を撒き散らすという、ミイラズの軸が全く失われてないから。
端から見ると大変化作だが、今作はメジャーデビュー時よりもはるかに容易に受け入れられているように感じた。
しかし、かつてはZepp Tokyoもソールドアウトしていたバンドが、今回はキネマ倶楽部で、次のツアーの東京は、かつて「TOP OF THE FUCKIN' WORLD」ツアーでライブをやった恵比寿リキッドルーム。
規模はもうどうしようもないくらいに縮小している。それはメジャーデビュー時のグダグダなMCによるものもあったかもしれないが、よく取って代わられたと言われているキュウソネコカミのメンバーの素直さと比べると、ミイラズ(というか畠山)は実に不器用で捻くれている。そこをそのまま捉えられてしまったが故に観客が流れてしまったのかもしれないが、むしろ畠山がそういう人間だからこそミイラズはこのサウンドと歌詞になっている。
つまり、今ミイラズのライブにこうしてお金と時間を費やしている人は、曲はもちろん、畠山のそういう部分までもを愛している人たち。だからこれからもそういう人たちに支えられながら、これくらいの規模感でバンドは続いていくのかもしれない。
1.マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。
2.スーパーフレア
3.プロタゴニストの一日は
4.NEW WORLD
5.SUSHI A GO! GO! GO!
6.ふぁっきゅー
7.ハッピーアイスクリーム
8.CLove GAME
9.完全にイカれてる
10.なんでもない、なんでもないよ
11.観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは
12.VAM! VAM! VAMPIRE!
13.UN-CO
14.check it out! check it out! check it out! check it out!
15.ラストナンバー
16.気持ち悪りぃ
17.この惑星のすべて
18.レイトショーデートしよう
19.僕らは
20.つーか、っつーか
encore
21.パンドラの箱、ツンデレっすね。
22.+81(0)3にて
23.ソシタラ ~人気名前ランキング2009、愛という名前は64位です~
24.CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
つーか、っつーか
http://youtu.be/ladmqK_wfaY
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くるり 「NOW AND THEN vol.2」 @新木場STUDIO COAST 11/18