the band apart SMOOTH LIKE BUTTER TOUR in ASIAN 5 CITIES @TSUTAYA O-EAST 11/6
- 2015/11/07
- 07:58
近年はまずツアーを行い、そのツアーで会場限定シングルを販売し、アルバムに繋がっていき、アルバムを出してアルバムのツアーをやる、という活動形態になりつつある、the band apart。
今年も会場限定シングル「TENNIS CLUB E.P.」を引っさげてツアーを開催するのだが、今回は日本に加えてアジアでの公演も行うという試み。この日のTSUTAYA O-EASTでのワンマンは国内ではファイナルとなる。
社会人に優しい金曜日の夜に18:30開場、19時開演という状況だからか、満員状態の客席にはスーツ姿の、仕事が終わってすぐさま来ました、という出で立ちの人も多い。
19:30ぴったりくらいになると場内がゆっくりと暗転して、いたって自然体にメンバーがステージに現れると、すぐさま荒井がギターを弾き始め、どこかシンバルの数が増えた気がする木暮のドラムが合わさると、「Still awake」からスタート。しかし、そんな流れで始まったからか、原曲のスピード感溢れるサウンドというよりも、少し落ち着いた曲に聞こえる。
木暮がハイハットを刻みまくる、バンアパのオシャレなイメージの曲と言えば個人的にこれ!な「led」でもそれは同様。この序盤は川崎のギターがややとっ散らかっていたような印象。
しかしながらやはりバンアパがさすがだと思うのは、2曲目から、この後全編にわたり、MCを挟む時間以外は前の曲のアウトロと次の曲のイントロをつなげるようなアレンジを施していたこと。これは演奏力とアレンジ力あってこそだが、ライブ自体の流れが実に良い。
「Game,Mom,~」「I Love You~」とメンバーの楽器がぶつかり合いながらも一つに調和する曲でエンジンがかかってきた印象を受けると、
「東京、国内ではファイナルです。このあとアジアにライブしに行くんですけど、タイでライブはやりたいけど、タイに行きたいわけじゃないっていう(笑)
でもそういう俺みたいなやつが1番インスタグラムとかにはしゃいでる写真載せるんだよね(笑)
タイなう!みたいな(笑)なう、とか使ったことないけど(笑)」
という、挨拶的なMCにしてはいきなり客席を笑いに巻き込む荒井のMCを経ると、会場限定シングルの1曲目に収録されている「まぼろし街道」を披露。テクニカルなギターフレーズが曲の全編で鳴らされながらも、メロディは実にキャッチーという、ザ・バンアパな曲。この曲の歌詞はもはや全く違和感を感じなくなった日本語。
すると大サビ前で「ワン、ツー!」のカウントが客席から響く「higher」からの「amplified my sign」は「Recognize EP」収録の流れ。
「どうも、ドラムの木暮です」
と、ワンマンでも喋らないことが多いモヒカンドラマー・木暮が口を開くと、
「ツアーをやるってなると、Tシャツとかを作らないといけないわけで。そうするとスタッフからだいたい直前になって「いいデザインない?」って言われるんだけど、今回は川崎から電話きて。「なんか書いてくんない?」って言われて。
俺が普段書いてる、鉄仮面のニュアンスに、浦安に生息していると言われている世界一有名なネズミのニュアンスを加えて書いて(笑)
まぁ我々もディズニーに縁遠いわけではないので(笑)」
と、ディズニーって言っちゃってるじゃん!と誰もが突っ込んだだろうが、ディズニーのコンピアルバムに参加しているバンドなだけに伏せる必要はないのか。
すると荒井が
「今回のツアーはアジアを巡るってのがテーマだけど、裏テーマとして、最近全然やってなかった曲をやるっていうのがあって。多分次の曲は5年ぶりくらいにやるんだけど、もうギターが忙しすぎて何を弾いてるのか自分でもわからない(笑)
今日は歌詞をiPadに入れてきた(譜面台にiPadを置いている)んだけど、ギターが忙しく過ぎて歌詞も暗記してないっていう(笑)自分の書いた曲くらい覚えろよって話だけど(笑)最近本当に物忘れがすごくて」
と前置きして始まったのは、「Surface EP」収録の「Tears of joy」。確かにリリース時は普通に演奏していたから気づかなかったが、こうして前置きされてから見ると、荒井の指の動きはとうていギター&ボーカルのものとは思えない。と思うと原と川崎もやはり指を動かしまくっている。
そんなレア曲も挟みつつ、真っ赤な照明がバンドの演奏も燃えあげる「スウェルター」、「禁断の宮殿」と日本語曲を続け、「coral reef」でさらに加速。
原「昔はコードネームみたいなのに憧れてて。荒井がモロ諸岡のパクりのモロ藤岡で、俺は空手やってた時に、大山倍達総帥に「原、立て。お前は今日からキラー原だ」って言われてキラー原になった(爆笑)
でも俺と荒井が仲良くなったのは同じようなラジオ番組を好きだったからで。宮川賢のラジオに俺はよく投稿してたんだけど。宮川賢が「お前らみたいなリスナーはハガキじゃなくて、うんこでも送ってきやがれ!」って言ったら、翌週本当にうんこをタッパーに入れて送ったやつがいて(笑)
その2時間はずっとそのうんこの開封の儀みたいな感じで。開けたら、あまりにも臭すぎてスタッフが全員スタジオから逃げちゃって、しばらく無音状態が続いてた(笑)」
と、バンドメンバーの若かりし頃の話で爆笑の渦を巻き起こす。
すると会場限定シングルの2曲目「冬の窓」も披露。サウンドの方向性自体は「まぼろし街道」と変わらないが、こちらは久しぶりの全英語歌詞。しかし英語だが確かにタイトルからもわかるような風景がイメージできる。
さらにソリッドなギターロック曲「light in the city」では間奏でリズムに合わせた手拍子が客席から発生。決まった楽しみ方がないバンアパのライブなだけに、こうして全員が同じようにライブを盛り上げるのは珍しい。
川崎のイントロのギターがきらめくように美しい「photograph」から原の重いベースのイントロから一気に加速する「beautiful vanity」と、代表曲も交えつつ佳境に突入していくと、過去にバンド名を決めようとしてた時の話に。
荒井「酢もずくモロヘイヤってバンド名を提案したんだけど、割と早い段階で候補から脱落して(笑)
あと、他のやつのバンド名候補に「バーソーエイト」っていうのがあって…」
キラー原「ようするに「そば八」ってことでしょ?(笑)
でもバンド名なんて決まっちまえばどうとでもなるんだよ。DOPING PANDAとか(笑)最初に「DOPING PANDAが一緒にやりたがってる」って聞いた時は、「はぁ!?誰なんだそいつは!」って思ったりしたけど」
荒井「最初はカチカチのメロコアバンドだと思ってたもんな」
キラー原「そしたら案外オシャレな感じなんだもんな」
とバンド名の話題になると今でもネタにされるDOPING PANDA。
そんなキラー原の爆笑MCからは一転して、歌い出しでそのキラー原が美しい声を響かせる「Fool Proof」からバンアパの美しいメロディの最新系「ピルグリム」、そしてラストはやはりもはや代表曲と言っていいであろう「夜の向こうへ」。「街の14景」がリリースされた時は、日本語の曲がこのバンドの代表曲になるなんて思ってもみなかった。
アンコールでは「Tears of joy」を演奏するのがいかに難しいかということを話し、
「懐かしい曲というか、みんな知らないんじゃないかという曲」
と言って演奏されたのはこちらもライブで演奏するのは実に久々な「Malibu」。キラー原いわく、
「指を動かしまくらなきゃいけない、みたいな病気にかかってた時の曲」
というだけあって、キラー原のベースを弾く指の動きが絶え間なく動く。
そして本当の最後の最後の曲「Eric.W」で客席を飛び跳ねさせまくって終了。しかしそれでも観客のアンコールを求める声は止まず、メンバーが再登場すると、キラー原に促されて、この日も全く喋らなかった川崎が中央に立ち、一本締めを執り行った。荒井はタオルを掲げてステージを去り、1人残った木暮は「何本持ってたんだ」と思うくらいの量のスティックを客席に投げ込んでいた。
昔からキラー原のMCはこのバンドの楽しみの一つだったが、荒井はほとんどしゃべることがなかった。震災、日本語歌詞、そして弾き語りなど様々な要因が重なってこんなにしゃべるようになったと思うが、こんなに面白い人だとは思わなかったし、近年はそこにさらに磨きがかかっている。
アジアでもライブをやるのは実に喜ばしいことだが、現地の人にはこのMCが面白い人たちというのがイマイチ伝わらなそうなのは少し残念なところ。普通に英語をしゃべれる木暮がMCをしたりするんだろうか。
1.Stlill awake
2.led
3.Game,Mom,Erase,Fuck,Sleep
4.I Love You Wasted Junks & Greens
5.まぼろし街道
6.higher
7.amplified my sign
8.Tears of joy
9.スウェルター
10.禁断の宮殿
11.coral reef
12.冬の窓
13.light in the city
14.photograph
15.beautiful vanity
16.Fool Proof
17.ピルグリム
18.夜の向こうへ
encore
19.Malibu
20.Eric.W
coral reef
http://youtu.be/eXthLfuSO5c
Next→11/8 9mm Parabellum Bullet × HERE @東邦大学
今年も会場限定シングル「TENNIS CLUB E.P.」を引っさげてツアーを開催するのだが、今回は日本に加えてアジアでの公演も行うという試み。この日のTSUTAYA O-EASTでのワンマンは国内ではファイナルとなる。
社会人に優しい金曜日の夜に18:30開場、19時開演という状況だからか、満員状態の客席にはスーツ姿の、仕事が終わってすぐさま来ました、という出で立ちの人も多い。
19:30ぴったりくらいになると場内がゆっくりと暗転して、いたって自然体にメンバーがステージに現れると、すぐさま荒井がギターを弾き始め、どこかシンバルの数が増えた気がする木暮のドラムが合わさると、「Still awake」からスタート。しかし、そんな流れで始まったからか、原曲のスピード感溢れるサウンドというよりも、少し落ち着いた曲に聞こえる。
木暮がハイハットを刻みまくる、バンアパのオシャレなイメージの曲と言えば個人的にこれ!な「led」でもそれは同様。この序盤は川崎のギターがややとっ散らかっていたような印象。
しかしながらやはりバンアパがさすがだと思うのは、2曲目から、この後全編にわたり、MCを挟む時間以外は前の曲のアウトロと次の曲のイントロをつなげるようなアレンジを施していたこと。これは演奏力とアレンジ力あってこそだが、ライブ自体の流れが実に良い。
「Game,Mom,~」「I Love You~」とメンバーの楽器がぶつかり合いながらも一つに調和する曲でエンジンがかかってきた印象を受けると、
「東京、国内ではファイナルです。このあとアジアにライブしに行くんですけど、タイでライブはやりたいけど、タイに行きたいわけじゃないっていう(笑)
でもそういう俺みたいなやつが1番インスタグラムとかにはしゃいでる写真載せるんだよね(笑)
タイなう!みたいな(笑)なう、とか使ったことないけど(笑)」
という、挨拶的なMCにしてはいきなり客席を笑いに巻き込む荒井のMCを経ると、会場限定シングルの1曲目に収録されている「まぼろし街道」を披露。テクニカルなギターフレーズが曲の全編で鳴らされながらも、メロディは実にキャッチーという、ザ・バンアパな曲。この曲の歌詞はもはや全く違和感を感じなくなった日本語。
すると大サビ前で「ワン、ツー!」のカウントが客席から響く「higher」からの「amplified my sign」は「Recognize EP」収録の流れ。
「どうも、ドラムの木暮です」
と、ワンマンでも喋らないことが多いモヒカンドラマー・木暮が口を開くと、
「ツアーをやるってなると、Tシャツとかを作らないといけないわけで。そうするとスタッフからだいたい直前になって「いいデザインない?」って言われるんだけど、今回は川崎から電話きて。「なんか書いてくんない?」って言われて。
俺が普段書いてる、鉄仮面のニュアンスに、浦安に生息していると言われている世界一有名なネズミのニュアンスを加えて書いて(笑)
まぁ我々もディズニーに縁遠いわけではないので(笑)」
と、ディズニーって言っちゃってるじゃん!と誰もが突っ込んだだろうが、ディズニーのコンピアルバムに参加しているバンドなだけに伏せる必要はないのか。
すると荒井が
「今回のツアーはアジアを巡るってのがテーマだけど、裏テーマとして、最近全然やってなかった曲をやるっていうのがあって。多分次の曲は5年ぶりくらいにやるんだけど、もうギターが忙しすぎて何を弾いてるのか自分でもわからない(笑)
今日は歌詞をiPadに入れてきた(譜面台にiPadを置いている)んだけど、ギターが忙しく過ぎて歌詞も暗記してないっていう(笑)自分の書いた曲くらい覚えろよって話だけど(笑)最近本当に物忘れがすごくて」
と前置きして始まったのは、「Surface EP」収録の「Tears of joy」。確かにリリース時は普通に演奏していたから気づかなかったが、こうして前置きされてから見ると、荒井の指の動きはとうていギター&ボーカルのものとは思えない。と思うと原と川崎もやはり指を動かしまくっている。
そんなレア曲も挟みつつ、真っ赤な照明がバンドの演奏も燃えあげる「スウェルター」、「禁断の宮殿」と日本語曲を続け、「coral reef」でさらに加速。
原「昔はコードネームみたいなのに憧れてて。荒井がモロ諸岡のパクりのモロ藤岡で、俺は空手やってた時に、大山倍達総帥に「原、立て。お前は今日からキラー原だ」って言われてキラー原になった(爆笑)
でも俺と荒井が仲良くなったのは同じようなラジオ番組を好きだったからで。宮川賢のラジオに俺はよく投稿してたんだけど。宮川賢が「お前らみたいなリスナーはハガキじゃなくて、うんこでも送ってきやがれ!」って言ったら、翌週本当にうんこをタッパーに入れて送ったやつがいて(笑)
その2時間はずっとそのうんこの開封の儀みたいな感じで。開けたら、あまりにも臭すぎてスタッフが全員スタジオから逃げちゃって、しばらく無音状態が続いてた(笑)」
と、バンドメンバーの若かりし頃の話で爆笑の渦を巻き起こす。
すると会場限定シングルの2曲目「冬の窓」も披露。サウンドの方向性自体は「まぼろし街道」と変わらないが、こちらは久しぶりの全英語歌詞。しかし英語だが確かにタイトルからもわかるような風景がイメージできる。
さらにソリッドなギターロック曲「light in the city」では間奏でリズムに合わせた手拍子が客席から発生。決まった楽しみ方がないバンアパのライブなだけに、こうして全員が同じようにライブを盛り上げるのは珍しい。
川崎のイントロのギターがきらめくように美しい「photograph」から原の重いベースのイントロから一気に加速する「beautiful vanity」と、代表曲も交えつつ佳境に突入していくと、過去にバンド名を決めようとしてた時の話に。
荒井「酢もずくモロヘイヤってバンド名を提案したんだけど、割と早い段階で候補から脱落して(笑)
あと、他のやつのバンド名候補に「バーソーエイト」っていうのがあって…」
キラー原「ようするに「そば八」ってことでしょ?(笑)
でもバンド名なんて決まっちまえばどうとでもなるんだよ。DOPING PANDAとか(笑)最初に「DOPING PANDAが一緒にやりたがってる」って聞いた時は、「はぁ!?誰なんだそいつは!」って思ったりしたけど」
荒井「最初はカチカチのメロコアバンドだと思ってたもんな」
キラー原「そしたら案外オシャレな感じなんだもんな」
とバンド名の話題になると今でもネタにされるDOPING PANDA。
そんなキラー原の爆笑MCからは一転して、歌い出しでそのキラー原が美しい声を響かせる「Fool Proof」からバンアパの美しいメロディの最新系「ピルグリム」、そしてラストはやはりもはや代表曲と言っていいであろう「夜の向こうへ」。「街の14景」がリリースされた時は、日本語の曲がこのバンドの代表曲になるなんて思ってもみなかった。
アンコールでは「Tears of joy」を演奏するのがいかに難しいかということを話し、
「懐かしい曲というか、みんな知らないんじゃないかという曲」
と言って演奏されたのはこちらもライブで演奏するのは実に久々な「Malibu」。キラー原いわく、
「指を動かしまくらなきゃいけない、みたいな病気にかかってた時の曲」
というだけあって、キラー原のベースを弾く指の動きが絶え間なく動く。
そして本当の最後の最後の曲「Eric.W」で客席を飛び跳ねさせまくって終了。しかしそれでも観客のアンコールを求める声は止まず、メンバーが再登場すると、キラー原に促されて、この日も全く喋らなかった川崎が中央に立ち、一本締めを執り行った。荒井はタオルを掲げてステージを去り、1人残った木暮は「何本持ってたんだ」と思うくらいの量のスティックを客席に投げ込んでいた。
昔からキラー原のMCはこのバンドの楽しみの一つだったが、荒井はほとんどしゃべることがなかった。震災、日本語歌詞、そして弾き語りなど様々な要因が重なってこんなにしゃべるようになったと思うが、こんなに面白い人だとは思わなかったし、近年はそこにさらに磨きがかかっている。
アジアでもライブをやるのは実に喜ばしいことだが、現地の人にはこのMCが面白い人たちというのがイマイチ伝わらなそうなのは少し残念なところ。普通に英語をしゃべれる木暮がMCをしたりするんだろうか。
1.Stlill awake
2.led
3.Game,Mom,Erase,Fuck,Sleep
4.I Love You Wasted Junks & Greens
5.まぼろし街道
6.higher
7.amplified my sign
8.Tears of joy
9.スウェルター
10.禁断の宮殿
11.coral reef
12.冬の窓
13.light in the city
14.photograph
15.beautiful vanity
16.Fool Proof
17.ピルグリム
18.夜の向こうへ
encore
19.Malibu
20.Eric.W
coral reef
http://youtu.be/eXthLfuSO5c
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