D-Fes93 ~贅沢なD-Fes~ 出演:パスピエ @大東文化大学 板橋キャンパス 体育館 11/1
- 2015/11/01
- 22:10
11月ともなると学祭シーズンであり、毎週末各地で大学の学園祭が行われ、様々なアーティストが呼ばれてライブを行っている。
東京都板橋区と埼玉県東松山市にキャンパスを構える大東文化大学の今年の学園祭ライブに呼ばれたのは、3rdアルバム「娑婆ラバ」も絶好調の5人組バンド、パスピエ。会場は板橋キャンパスで、ここに足を踏み入れるのは2009年に9mm Parabellum Bulletと藍坊主が2マンを行って以来、6年ぶり。ちなみにこの大学は自分の母校であり、この板橋キャンパスには3,4年生の時に通っていた。(4年生の時はほとんど来てなかったが)
会場にの板橋キャンパスに早めに着いたため、学生によるお笑いライブを見たりして学園祭の雰囲気を味わってから、ライブ会場である体育館へ。
昨年までも学祭ライブは毎年どこかしらに行っていたが、昨年までは普段からライブ目的で使われているような、芸術学部所有のホールでよく見ていただけに、バスケットゴールが普通に設置されているような体育館で見るのはかなり久々。キャパ的には赤坂BLITZくらいだろうか。
15時開場、16時開演という早い時間設定で、後ろまでかなりの人で埋まっている中、ちょうど16時くらいになると、薄ぼんやりとした照明の中、SEが始まって成田ハネダ(キーボード)が手を叩きながら先頭を歩いてメンバーが登場。大胡田なつき(ボーカル)は白とオレンジが混ざった着物というような服を着て、下は青がかった緑。
すると、これまでのステージ中央に向くようなキーボードに加え、客席正面を向くようにも1台、計2台のキーボードが設置され、さらにマイクもキーボードに合わせて2台設置されるという新セッティングになった成田ハネダがスペイシーなイントロを奏で、大胡田が舞うように踊りながら歌う「MATATABISTEP」からスタート。
やはりホールではなくて体育館なので、音響は良いとは言えないが、それでもバンドの演奏は序盤からさすがに圧巻。その序盤はライブタイトルを曲タイトルから拝借したと思われる「贅沢ないいわけ」など、代表曲と言っていい曲が並んだため、今日はベストオブ・パスピエ的な選曲か?という予感も頭をよぎる。
しかし、成田ハネダの
「大東文化大学のイメージと言えば、駅伝とラグビーと緑色」
という、卒業生ですらそのイメージしかない大東文化についてのMCをすると、大胡田も
「私は友達がいなかったから、学祭とかに行くことが全然なかったんで、こういう場所に来れて本当に嬉しいです(笑)」
と自虐的に笑わせ、
「せっかくだから新しい曲を」
と言うと、「娑婆ラバ」の世界に突入していく。
Aメロ、サビ、間奏と目まぐるしく展開が変わる「蜘蛛の糸」、アルバムのオープニングナンバーであり、出だしから一気に開けていくだけに、ライブでも1曲目に演奏されるかと思いきやここで演奏された「手加減のない未来」、三澤が間奏でステージ前に出てきてギターソロを決める「アンサー」と、バンド史上最高にポップなアルバムの中でも特にポップというか、初見の人でもメロディがすんなり頭の中に入ってくるであろう曲が並ぶ。ちなみにどの曲でもアウトロにもライブならではのアレンジがなされ、CDで聴くのとはまた違う楽しみが味わえる。
イントロでライブではおなじみのアレンジがなされる「チャイナタウン」ではやおの四つ打ちと露崎のベースが否が応でも客席を躍らせまくる中、成田のキーボードとともにバンドの新たな視覚的武器と言える、三澤のダブルネックギターがお披露目され、客席にはどよめきが起きるも、これまでと変わらずに華麗に間奏ではソロを決める。
「娑婆ラバ」のリードトラックと言える「つくり囃子」では間奏のブレイク部分で大胡田のゆらゆらした動きが成田のツボに入り、直後のMCでネタにされる中、一層ポップに開けた、広い会場で鳴らされるのがよく似合うであろう「トキノワ」、そしてライブでのイントロのアレンジが曲の切なさをより一層際立たせる「最終電車」で終了。
しかしアンコールの声に応えてメンバーがすぐさま登場すると、
「最後にパスピエと騒げますかー!」
と大胡田が言って、キラーチューン「S.S.」を投下し、「学祭なのにワンマンやらしてもらって、なんか自分たちの自主企画やってるような感じ」と形容された、チケット代1500円にしてはあまりにも贅沢な学祭ライブは幕を閉じ、すっかり汗だくになったメンバーが笑顔で観客に手を振りながらステージを去って行った。
代表曲も演奏されたが、この日素晴らしかったのはやはり「娑婆ラバ」の曲。すでに現時点でCDで聴くよりもはるかに肉体性を感じただけに
、各地のツアーを経ての12月の日本武道館ではどこまで曲が成長しているのか。この日はその予告編と言えるような内容だったが、それでここまで凄いんだから、武道館に期待するなというほうが無理。
しかし母校の大学にロッキンとかのフェスTや、他のバンドのパーカーとかを着た人がたくさんいたのはなんか不思議な気分。でも今日客席にいた在校生からしたら、自分の大学に好きなバンドが来てくれたら忘れられないだろうな。自分も在学中にB-DASHや175Rが来てくれたのは今でも忘れられない。また好きなバンドがここに来てくれたら、またここに戻ってきたい。
1.MATATABISTEP
2.贅沢ないいわけ
3.トロイメライ
4.裏の裏
5.蜘蛛の糸
6.手加減のない未来
7.アンサー
8.チャイナタウン
9.つくり囃子
10.トキノワ
11.最終電車
encore
12.S.S.
つくり囃子
http://youtu.be/4Gm7qYBkfr8
Next→ 11/3 the telephones (ゲスト:サカナクション、THE BAWDIES、9mm Parabellum Bullet、syrup16g、dustbox、凛として時雨) @さいたまスーパーアリーナ

東京都板橋区と埼玉県東松山市にキャンパスを構える大東文化大学の今年の学園祭ライブに呼ばれたのは、3rdアルバム「娑婆ラバ」も絶好調の5人組バンド、パスピエ。会場は板橋キャンパスで、ここに足を踏み入れるのは2009年に9mm Parabellum Bulletと藍坊主が2マンを行って以来、6年ぶり。ちなみにこの大学は自分の母校であり、この板橋キャンパスには3,4年生の時に通っていた。(4年生の時はほとんど来てなかったが)
会場にの板橋キャンパスに早めに着いたため、学生によるお笑いライブを見たりして学園祭の雰囲気を味わってから、ライブ会場である体育館へ。
昨年までも学祭ライブは毎年どこかしらに行っていたが、昨年までは普段からライブ目的で使われているような、芸術学部所有のホールでよく見ていただけに、バスケットゴールが普通に設置されているような体育館で見るのはかなり久々。キャパ的には赤坂BLITZくらいだろうか。
15時開場、16時開演という早い時間設定で、後ろまでかなりの人で埋まっている中、ちょうど16時くらいになると、薄ぼんやりとした照明の中、SEが始まって成田ハネダ(キーボード)が手を叩きながら先頭を歩いてメンバーが登場。大胡田なつき(ボーカル)は白とオレンジが混ざった着物というような服を着て、下は青がかった緑。
すると、これまでのステージ中央に向くようなキーボードに加え、客席正面を向くようにも1台、計2台のキーボードが設置され、さらにマイクもキーボードに合わせて2台設置されるという新セッティングになった成田ハネダがスペイシーなイントロを奏で、大胡田が舞うように踊りながら歌う「MATATABISTEP」からスタート。
やはりホールではなくて体育館なので、音響は良いとは言えないが、それでもバンドの演奏は序盤からさすがに圧巻。その序盤はライブタイトルを曲タイトルから拝借したと思われる「贅沢ないいわけ」など、代表曲と言っていい曲が並んだため、今日はベストオブ・パスピエ的な選曲か?という予感も頭をよぎる。
しかし、成田ハネダの
「大東文化大学のイメージと言えば、駅伝とラグビーと緑色」
という、卒業生ですらそのイメージしかない大東文化についてのMCをすると、大胡田も
「私は友達がいなかったから、学祭とかに行くことが全然なかったんで、こういう場所に来れて本当に嬉しいです(笑)」
と自虐的に笑わせ、
「せっかくだから新しい曲を」
と言うと、「娑婆ラバ」の世界に突入していく。
Aメロ、サビ、間奏と目まぐるしく展開が変わる「蜘蛛の糸」、アルバムのオープニングナンバーであり、出だしから一気に開けていくだけに、ライブでも1曲目に演奏されるかと思いきやここで演奏された「手加減のない未来」、三澤が間奏でステージ前に出てきてギターソロを決める「アンサー」と、バンド史上最高にポップなアルバムの中でも特にポップというか、初見の人でもメロディがすんなり頭の中に入ってくるであろう曲が並ぶ。ちなみにどの曲でもアウトロにもライブならではのアレンジがなされ、CDで聴くのとはまた違う楽しみが味わえる。
イントロでライブではおなじみのアレンジがなされる「チャイナタウン」ではやおの四つ打ちと露崎のベースが否が応でも客席を躍らせまくる中、成田のキーボードとともにバンドの新たな視覚的武器と言える、三澤のダブルネックギターがお披露目され、客席にはどよめきが起きるも、これまでと変わらずに華麗に間奏ではソロを決める。
「娑婆ラバ」のリードトラックと言える「つくり囃子」では間奏のブレイク部分で大胡田のゆらゆらした動きが成田のツボに入り、直後のMCでネタにされる中、一層ポップに開けた、広い会場で鳴らされるのがよく似合うであろう「トキノワ」、そしてライブでのイントロのアレンジが曲の切なさをより一層際立たせる「最終電車」で終了。
しかしアンコールの声に応えてメンバーがすぐさま登場すると、
「最後にパスピエと騒げますかー!」
と大胡田が言って、キラーチューン「S.S.」を投下し、「学祭なのにワンマンやらしてもらって、なんか自分たちの自主企画やってるような感じ」と形容された、チケット代1500円にしてはあまりにも贅沢な学祭ライブは幕を閉じ、すっかり汗だくになったメンバーが笑顔で観客に手を振りながらステージを去って行った。
代表曲も演奏されたが、この日素晴らしかったのはやはり「娑婆ラバ」の曲。すでに現時点でCDで聴くよりもはるかに肉体性を感じただけに
、各地のツアーを経ての12月の日本武道館ではどこまで曲が成長しているのか。この日はその予告編と言えるような内容だったが、それでここまで凄いんだから、武道館に期待するなというほうが無理。
しかし母校の大学にロッキンとかのフェスTや、他のバンドのパーカーとかを着た人がたくさんいたのはなんか不思議な気分。でも今日客席にいた在校生からしたら、自分の大学に好きなバンドが来てくれたら忘れられないだろうな。自分も在学中にB-DASHや175Rが来てくれたのは今でも忘れられない。また好きなバンドがここに来てくれたら、またここに戻ってきたい。
1.MATATABISTEP
2.贅沢ないいわけ
3.トロイメライ
4.裏の裏
5.蜘蛛の糸
6.手加減のない未来
7.アンサー
8.チャイナタウン
9.つくり囃子
10.トキノワ
11.最終電車
encore
12.S.S.
つくり囃子
http://youtu.be/4Gm7qYBkfr8
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