9mm Parabellum Bullet カオスの百年TOUR 2015 [対バン] 東京スカパラダイスオーケストラ Opening Act:9mm Parabellum Bullet (Acoustic Set) @Zepp Tokyo 10/23
- 2015/10/24
- 00:18
「9mmの日」こと9/9にクアトロA面シングルをリリースした、9mm Parabellum Bulletが対バンツアー、カオスの百年を開催。
ツアー終盤のZepp Tokyoは2days開催であり、この日の対バンは東京スカパラダイスオーケストラ。さらに今回のツアーは全公演において、9mmのアコースティックセットがオープニングアクトを務めるという豪華さ。
・9mm Parabellum Bullet (Acoustic Set)
今回のツアーの目玉とも言える、オープニングアクトの9mmのアコースティックセット。
まず、いつものATARI TEENAGE RIOTの「Digital Hardcore」のSEが流れることなく、無音状態の中で暗転したステージにメンバーが現れるという段階ですでに新鮮。
すでにステージにはスカパラのセットが組まれている中、そのセットの中心で、左から菅原卓郎(ボーカル&ギター)、中村和彦(ベース)、かみじょうちひろ(ドラム)、滝善充(ギター)という並びで円になるようにそれぞれが椅子に座る。
卓郎の挨拶から、いきなり「Black Market Blues」。滝は普段のギターのあのフレーズを口に装着したカズーで奏でるのだが、場内からはその音色と光景に笑いが起こる。過去にアンプラグドライブもやっているとはいえ、さすがにこのアコースティックセットは初見の人が多いということか。
「みんな、今日もウズウズしてるな(笑)
今日は東京スカパラダイスオーケストラが出てくれるということで、我々も今日は東京9mm Parabellum Bulletです(笑)
明日はthe band apartだから、the 9mm Parabellum Bulletになります(笑)」
と卓郎が対バンの名前を用いて笑わせると、アンプラグドライブの時にも披露していた、「かつての金曜ロードショーのテーマ曲」である「フライデーナイト・ファンタジー」のカバー。これはこの日が金曜日だったからこその選曲だろうか。
「スカパラもバンアパもツアー中にもかかわらず出てくれて。我々はツアー中に他のバンドのツアーには呼ばれないんだが(笑)」
と自虐すると、オープニングアクトということもあり、あっという間に最後の曲に。アンプラグドライブの時はやっていなかった「黒い森の旅人」を叙情感溢れるアレンジでアコースティックに。しかし、アコースティックとなると、普段は要塞のごときドラムセットを超人的と形容されるほどの手数で叩くかみじょうが、実にシンプルなドラムセットでシンプルなドラミングを見せているのは、すでにこの編成でのライブを見たことがあっても実に新鮮。
1.Black Market Blues
2.フライデーナイト・ファンタジー
3.黒い森の旅人
・東京スカパラダイスオーケストラ
この日の対バン、普段のライブから卓郎が谷中敦のMCを引用するほどにリスペクトする先輩バンド、東京スカパラダイスオーケストラ。すでにセットが用意されていたこともあり、実にスムーズな転換を経て暗転。
SEが鳴ってメンバーが順番に登場すると、オープニング的な演奏から「ルパン三世 78'」など代表曲を次々に連発。加藤(ギター)が中央でガンガンギターを弾きまくる中、北原(トロンボーン)と大森(パーカッション)を始め、メンバーが本当に楽しそうにステージ上で音を鳴らし、踊りまくっているのを見ると、客席も否が応でもそうなってしまう。
谷中敦(バリトンサックス)が
「我々も今までいろんなバンドと対バンしてきたけど、今日は楽屋に入った段階でもう試合みたいな空気で(笑)
試合はやっぱり全力で挑まないと失礼でしょう!みんなが、今日来てラッキーだったな、って思えるように!」
と言うと、まさかの卓郎が登場して「めくれたオレンジ」を歌うというコラボ。田島貴男(オリジナル・ラブ)のダンディーさとはまた違った色気を振りまく卓郎のボーカルも非常に良い。歌詞を完璧に覚えているあたりにも卓郎のスカパラへの愛を感じる。これは谷中の言う通りに、本当に来てラッキーだったと思えるコラボ。
そこからもホーン隊のメンバーが歌いながら踊りまくり、トランペットのNARGOが電飾で光るピアニカを吹く「Ska Me Crazy」から、「DOWN BEAT STOMP」、イントロで大歓声が起こった「ゴッドファーザー愛のテーマ」、原曲ではKEMURIの伊藤ふみおが歌っているのをメンバーが歌う歌モノナンバー「Pride Of Lions」とひたすら代表曲を連発する、今目の前にいるお客さんをとにかく楽しませようというエンターテイメント性溢れるステージ。
ゲストでありながらもちろんアウェー感が全くなかったのは、そのエンターテイメント精神によって、世界中のありとあらゆるステージをホームにしてきたバンドだから。
1.shot in the dark
2.5days of tequila
3.ルパン三世78'
4.One Step Beyond
5.めくれたオレンジ
6.ゴッドファーザー愛のテーマ
7.Ska Me Crazy
8.DOWN BEAT STOMP
9.Pride Of Lions
10.ペドラーズ2015
めくれたオレンジ
http://youtu.be/55Qv-CuDl-4
・9mm Parabellum Bullet
そしてメインアクトの9mm。アコースティックとは異なり、いつものように「Digital Hardcore」のSEでメンバーが登場。服装自体はアコースティックの時と変わらないが、やはり登場時のテンションはアコースティックの時よりははるかに高い。結局卓郎は今日の全アクトに出演しているわけだが。
いつもの音合わせから始まったのは、クアトロAサイドシングルの、滝の幾何学的なギターのイントロがまさにこれぞ9mmのシングル曲、というような「反逆のマーチ」。このあたりはメインソングライターの滝が手がけた曲だからというのもあるだろうが、アコースティックの座っての演奏を見た後だと、滝と和彦のステージでの暴れっぷりが一層目を引く。
続いてもクアトロAサイドシングルからの、ピョンピョン飛び跳ねながらベースを弾く和彦が手がけた「ダークホース」。和彦が手がけた曲というと「Cold Edge」であり、この曲にもその要素が強いのは和彦の手癖というか持ち味みたいな部分も強いと思うが、続けざまにその「Cold Edge」も演奏。低いマイクに向かって「トーキョー!」とスクリームするここまでの流れは完全に和彦モードと言っていい。
「東京9mm Parabellum Bulletです(笑)」
とアコースティックの時のMCを引きずったまま、
「ハロウィンも近いということで俺は人探しをしている。Vampiregirlはどこだ!?」
と原曲より早くなり過ぎて卓郎が何を歌ってるのかすらよくわからないレベルになっている「Vampiregirl」から、卓郎が手がけた、クアトロAサイドシングルの中で最もバンドの新しい面を感じさせる「誰も知らない」から近年の曲では武道館で披露されて以降はレア曲になりつつある、「反逆のマーチ」同様に滝のギターフレーズが一瞬で9mmの曲だとわかる「EQ」と、幅広い選曲をするあたりはツアー中にセトリを毎回変える9mmならでは。
「今日は俺たちは「フライデーナイト・ファンタジー」をアコースティックで演奏したんだが、さっき楽屋に戻ったらスカパラのNARGOさんが「フライデーナイト・ファンタジー」のイントロを吹いていて。スカパラでやればいいじゃん、って思うくらいかっこ良かったんだけど(笑)
今日の金曜ロードショーはルパン三世とゴッドファーザーの二本立てでしたね(笑)」
と言って何故か「和彦がそう言ってました」みたいに和彦のほうを向きながら上手いことを卓郎が言うと、
「もう俺はどうにもこうにも止まらないぜ!」
と山本リンダ「どうにも止まらない」のダンサブルなカバーで「どうにも止まらない!」の大合唱を巻き起こす。
9mmの東京でのライブというとZeppのイメージが非常に強いのはこれまでにツアーファイナルがしょっちゅうここだったり、対バンイベントとかで何度となくここに出ているからというのもあるが、そんなZeppでの9mmの中でも特にアルバム曲の中では個人的に演奏頻度が高い気がする「光の雨が降る夜に」は雨が降ってないこの日のような日でも聴けると嬉しい曲。
すると一転して「カモメ」の壮大な雰囲気に会場が包まれる。この曲ほど9mmの曲の中ででかい会場が似合う曲はないと思うほどに。
この日、アコースティックの時点からスカパラへのリスペクトを表明しまくってきた卓郎が
「俺はスカパラを聴くといつも勇気をもらえる。心の真ん中に炎が燃えるような。
だから俺たちの曲を聴いて、みんなもそう思ってくれたら本当に嬉しい」
とスカパラへの最大限の賛辞を語ると、「Discommunication」から、クアトロAサイドシングルの最後の曲、かみじょうが手がけただけあって、ツーバス連打のドラムが目立ちまくる「Mad Pierrot」。この曲はかみじょうが歌詞も手がけているのだが、卓郎とはまた違ったかみじょうの独特な言語センスがしっかりと出ているだけに、ライブで聴くだけでなく、歌詞カードを見ながら聴くのも面白い曲。
「世界を変えるのさ」という合唱が響き渡る「The Revolutionary」からはクライマックスへ。イントロで卓郎がマラカスを振りまくり、「1,2,3,4」のコールとともに熱狂のダンスタイムとなった「talking machine」、サビで卓郎が観客にボーカルを委ねて大合唱が起こった「新しい光」で本編は終了し、卓郎と和彦があらゆる方向の観客に対して丁寧に頭を下げ、かみじょうはおちゃらけたようなポーズを取りながらステージを去って行った。
やたらとアンコール待ちが長かったのだが、それはステージ上でせわしなくセッティングが行われていたから。ということは当然コラボを期待するわけだが、先に9mmのメンバーが登場すると(和彦は赤と黒のチェックのシャツに着替えている)、
「もうステージを見ればわかるだろう。東京スカパラダイスオーケストラ!」
と呼び込むと、スカパラのメンバーが9人全員ステージへ。
「スカパラは今、「叶えた夢に火をつけて燃やす」というタイトルのツアーを行っていますが、夢だけでなく、俺たちと一緒にハートも燃やしてほしいと思います!」
と言うと、9mmの4人とスカパラの9人を合わせた、トリプルギター、ツインベース、ツインドラムの13人編成で「ハートに火をつけて」のコラボ。間奏ではスカパラホーン隊メンバーが1人ずつソロも披露し、まるで元からこのアレンジを想定していたかのようなハマりっぷり。このコラボと卓郎が歌う「めくれたオレンジ」で2曲入りシングルで発売してほしいと思うくらいに、この日だけで終わらせるにはあまりにももったいない、素晴らしいコラボ。演奏を終えると両バンドのメンバー同士が抱き合ったり、和彦と加藤がじゃれ合ったりしながらステージを去って行き、最後に1人残った卓郎が再び丁寧に観客に手を振ったり頭を下げたりしていた。
しかしこの日がこんなにも豪華な内容だと翌日にも期待せざるを得ないが、明日の対バンのバンアパは対バンライブなどで相手とコラボしたりすることがほとんどないバンドなだけに、どうなるんだろうか。
1.反逆のマーチ
2.ダークホース
3.Cold Edge
4.Wanderland
5.Vampiregirl
6.誰も知らない
7.EQ
8.どうにも止まらない
9.光の雨が降る夜に
10.カモメ
11.Discommunication
12.Mad Pierrot
13.The Revolutionary
14.talking machine
15.新しい光
encore
16.ハートに火をつけて w/東京スカパラダイスオーケストラ
反逆のマーチ
http://youtu.be/zIa5-CsMotA
Next→ 10/24 9mm Parabellum Bullet × the band apart @Zepp Tokyo
ツアー終盤のZepp Tokyoは2days開催であり、この日の対バンは東京スカパラダイスオーケストラ。さらに今回のツアーは全公演において、9mmのアコースティックセットがオープニングアクトを務めるという豪華さ。
・9mm Parabellum Bullet (Acoustic Set)
今回のツアーの目玉とも言える、オープニングアクトの9mmのアコースティックセット。
まず、いつものATARI TEENAGE RIOTの「Digital Hardcore」のSEが流れることなく、無音状態の中で暗転したステージにメンバーが現れるという段階ですでに新鮮。
すでにステージにはスカパラのセットが組まれている中、そのセットの中心で、左から菅原卓郎(ボーカル&ギター)、中村和彦(ベース)、かみじょうちひろ(ドラム)、滝善充(ギター)という並びで円になるようにそれぞれが椅子に座る。
卓郎の挨拶から、いきなり「Black Market Blues」。滝は普段のギターのあのフレーズを口に装着したカズーで奏でるのだが、場内からはその音色と光景に笑いが起こる。過去にアンプラグドライブもやっているとはいえ、さすがにこのアコースティックセットは初見の人が多いということか。
「みんな、今日もウズウズしてるな(笑)
今日は東京スカパラダイスオーケストラが出てくれるということで、我々も今日は東京9mm Parabellum Bulletです(笑)
明日はthe band apartだから、the 9mm Parabellum Bulletになります(笑)」
と卓郎が対バンの名前を用いて笑わせると、アンプラグドライブの時にも披露していた、「かつての金曜ロードショーのテーマ曲」である「フライデーナイト・ファンタジー」のカバー。これはこの日が金曜日だったからこその選曲だろうか。
「スカパラもバンアパもツアー中にもかかわらず出てくれて。我々はツアー中に他のバンドのツアーには呼ばれないんだが(笑)」
と自虐すると、オープニングアクトということもあり、あっという間に最後の曲に。アンプラグドライブの時はやっていなかった「黒い森の旅人」を叙情感溢れるアレンジでアコースティックに。しかし、アコースティックとなると、普段は要塞のごときドラムセットを超人的と形容されるほどの手数で叩くかみじょうが、実にシンプルなドラムセットでシンプルなドラミングを見せているのは、すでにこの編成でのライブを見たことがあっても実に新鮮。
1.Black Market Blues
2.フライデーナイト・ファンタジー
3.黒い森の旅人
・東京スカパラダイスオーケストラ
この日の対バン、普段のライブから卓郎が谷中敦のMCを引用するほどにリスペクトする先輩バンド、東京スカパラダイスオーケストラ。すでにセットが用意されていたこともあり、実にスムーズな転換を経て暗転。
SEが鳴ってメンバーが順番に登場すると、オープニング的な演奏から「ルパン三世 78'」など代表曲を次々に連発。加藤(ギター)が中央でガンガンギターを弾きまくる中、北原(トロンボーン)と大森(パーカッション)を始め、メンバーが本当に楽しそうにステージ上で音を鳴らし、踊りまくっているのを見ると、客席も否が応でもそうなってしまう。
谷中敦(バリトンサックス)が
「我々も今までいろんなバンドと対バンしてきたけど、今日は楽屋に入った段階でもう試合みたいな空気で(笑)
試合はやっぱり全力で挑まないと失礼でしょう!みんなが、今日来てラッキーだったな、って思えるように!」
と言うと、まさかの卓郎が登場して「めくれたオレンジ」を歌うというコラボ。田島貴男(オリジナル・ラブ)のダンディーさとはまた違った色気を振りまく卓郎のボーカルも非常に良い。歌詞を完璧に覚えているあたりにも卓郎のスカパラへの愛を感じる。これは谷中の言う通りに、本当に来てラッキーだったと思えるコラボ。
そこからもホーン隊のメンバーが歌いながら踊りまくり、トランペットのNARGOが電飾で光るピアニカを吹く「Ska Me Crazy」から、「DOWN BEAT STOMP」、イントロで大歓声が起こった「ゴッドファーザー愛のテーマ」、原曲ではKEMURIの伊藤ふみおが歌っているのをメンバーが歌う歌モノナンバー「Pride Of Lions」とひたすら代表曲を連発する、今目の前にいるお客さんをとにかく楽しませようというエンターテイメント性溢れるステージ。
ゲストでありながらもちろんアウェー感が全くなかったのは、そのエンターテイメント精神によって、世界中のありとあらゆるステージをホームにしてきたバンドだから。
1.shot in the dark
2.5days of tequila
3.ルパン三世78'
4.One Step Beyond
5.めくれたオレンジ
6.ゴッドファーザー愛のテーマ
7.Ska Me Crazy
8.DOWN BEAT STOMP
9.Pride Of Lions
10.ペドラーズ2015
めくれたオレンジ
http://youtu.be/55Qv-CuDl-4
・9mm Parabellum Bullet
そしてメインアクトの9mm。アコースティックとは異なり、いつものように「Digital Hardcore」のSEでメンバーが登場。服装自体はアコースティックの時と変わらないが、やはり登場時のテンションはアコースティックの時よりははるかに高い。結局卓郎は今日の全アクトに出演しているわけだが。
いつもの音合わせから始まったのは、クアトロAサイドシングルの、滝の幾何学的なギターのイントロがまさにこれぞ9mmのシングル曲、というような「反逆のマーチ」。このあたりはメインソングライターの滝が手がけた曲だからというのもあるだろうが、アコースティックの座っての演奏を見た後だと、滝と和彦のステージでの暴れっぷりが一層目を引く。
続いてもクアトロAサイドシングルからの、ピョンピョン飛び跳ねながらベースを弾く和彦が手がけた「ダークホース」。和彦が手がけた曲というと「Cold Edge」であり、この曲にもその要素が強いのは和彦の手癖というか持ち味みたいな部分も強いと思うが、続けざまにその「Cold Edge」も演奏。低いマイクに向かって「トーキョー!」とスクリームするここまでの流れは完全に和彦モードと言っていい。
「東京9mm Parabellum Bulletです(笑)」
とアコースティックの時のMCを引きずったまま、
「ハロウィンも近いということで俺は人探しをしている。Vampiregirlはどこだ!?」
と原曲より早くなり過ぎて卓郎が何を歌ってるのかすらよくわからないレベルになっている「Vampiregirl」から、卓郎が手がけた、クアトロAサイドシングルの中で最もバンドの新しい面を感じさせる「誰も知らない」から近年の曲では武道館で披露されて以降はレア曲になりつつある、「反逆のマーチ」同様に滝のギターフレーズが一瞬で9mmの曲だとわかる「EQ」と、幅広い選曲をするあたりはツアー中にセトリを毎回変える9mmならでは。
「今日は俺たちは「フライデーナイト・ファンタジー」をアコースティックで演奏したんだが、さっき楽屋に戻ったらスカパラのNARGOさんが「フライデーナイト・ファンタジー」のイントロを吹いていて。スカパラでやればいいじゃん、って思うくらいかっこ良かったんだけど(笑)
今日の金曜ロードショーはルパン三世とゴッドファーザーの二本立てでしたね(笑)」
と言って何故か「和彦がそう言ってました」みたいに和彦のほうを向きながら上手いことを卓郎が言うと、
「もう俺はどうにもこうにも止まらないぜ!」
と山本リンダ「どうにも止まらない」のダンサブルなカバーで「どうにも止まらない!」の大合唱を巻き起こす。
9mmの東京でのライブというとZeppのイメージが非常に強いのはこれまでにツアーファイナルがしょっちゅうここだったり、対バンイベントとかで何度となくここに出ているからというのもあるが、そんなZeppでの9mmの中でも特にアルバム曲の中では個人的に演奏頻度が高い気がする「光の雨が降る夜に」は雨が降ってないこの日のような日でも聴けると嬉しい曲。
すると一転して「カモメ」の壮大な雰囲気に会場が包まれる。この曲ほど9mmの曲の中ででかい会場が似合う曲はないと思うほどに。
この日、アコースティックの時点からスカパラへのリスペクトを表明しまくってきた卓郎が
「俺はスカパラを聴くといつも勇気をもらえる。心の真ん中に炎が燃えるような。
だから俺たちの曲を聴いて、みんなもそう思ってくれたら本当に嬉しい」
とスカパラへの最大限の賛辞を語ると、「Discommunication」から、クアトロAサイドシングルの最後の曲、かみじょうが手がけただけあって、ツーバス連打のドラムが目立ちまくる「Mad Pierrot」。この曲はかみじょうが歌詞も手がけているのだが、卓郎とはまた違ったかみじょうの独特な言語センスがしっかりと出ているだけに、ライブで聴くだけでなく、歌詞カードを見ながら聴くのも面白い曲。
「世界を変えるのさ」という合唱が響き渡る「The Revolutionary」からはクライマックスへ。イントロで卓郎がマラカスを振りまくり、「1,2,3,4」のコールとともに熱狂のダンスタイムとなった「talking machine」、サビで卓郎が観客にボーカルを委ねて大合唱が起こった「新しい光」で本編は終了し、卓郎と和彦があらゆる方向の観客に対して丁寧に頭を下げ、かみじょうはおちゃらけたようなポーズを取りながらステージを去って行った。
やたらとアンコール待ちが長かったのだが、それはステージ上でせわしなくセッティングが行われていたから。ということは当然コラボを期待するわけだが、先に9mmのメンバーが登場すると(和彦は赤と黒のチェックのシャツに着替えている)、
「もうステージを見ればわかるだろう。東京スカパラダイスオーケストラ!」
と呼び込むと、スカパラのメンバーが9人全員ステージへ。
「スカパラは今、「叶えた夢に火をつけて燃やす」というタイトルのツアーを行っていますが、夢だけでなく、俺たちと一緒にハートも燃やしてほしいと思います!」
と言うと、9mmの4人とスカパラの9人を合わせた、トリプルギター、ツインベース、ツインドラムの13人編成で「ハートに火をつけて」のコラボ。間奏ではスカパラホーン隊メンバーが1人ずつソロも披露し、まるで元からこのアレンジを想定していたかのようなハマりっぷり。このコラボと卓郎が歌う「めくれたオレンジ」で2曲入りシングルで発売してほしいと思うくらいに、この日だけで終わらせるにはあまりにももったいない、素晴らしいコラボ。演奏を終えると両バンドのメンバー同士が抱き合ったり、和彦と加藤がじゃれ合ったりしながらステージを去って行き、最後に1人残った卓郎が再び丁寧に観客に手を振ったり頭を下げたりしていた。
しかしこの日がこんなにも豪華な内容だと翌日にも期待せざるを得ないが、明日の対バンのバンアパは対バンライブなどで相手とコラボしたりすることがほとんどないバンドなだけに、どうなるんだろうか。
1.反逆のマーチ
2.ダークホース
3.Cold Edge
4.Wanderland
5.Vampiregirl
6.誰も知らない
7.EQ
8.どうにも止まらない
9.光の雨が降る夜に
10.カモメ
11.Discommunication
12.Mad Pierrot
13.The Revolutionary
14.talking machine
15.新しい光
encore
16.ハートに火をつけて w/東京スカパラダイスオーケストラ
反逆のマーチ
http://youtu.be/zIa5-CsMotA
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