Peace On Earth @日比谷公園 3/9
- 2014/03/09
- 23:00
震災からもうすぐ3年というタイミングで、日比谷公園でNO MORE FUCKIN' NUKES、earth garden、SOLAR BUDOUKANなどを含めた、入場無料のイベントが開催。
日比谷公園の噴水広場には東北ライブハウス大作戦などのブースがたくさん並び、飲食ブースまでもが並ぶ。晴れていて非常に気持ちのいい気候。
11:30頃に到着すると、まずはPeace Boatという団体の方による、震災以降の東京と地方についてのトーク。
12:00~ SUGIZO
ライブのトップバッターは、LUNA SEAのギタリスト、SUGIZO。
プログラミングとパーカッションのメンバーを従えて登場すると、まずは
「おはようございます。俺にとっては朝です(笑)
震災からもうすぐ3年ですが、どうですか?風化してきてる感じがしませんか?原発だって福島では汚染水が漏れ続けているのに、こんな状態で再稼働するのは俺は絶対に反対です」
と自らの意思を述べてから、ギターを手にすると、バキバキのダンスミュージックがスタート。
LUNA SEAの中ではJとINORANはソロでロックンロール!な活動をしているが、2人とはまるで違うサウンド。こういうメンバーが、本当に大きな同じバンドをやっているんだから面白い。
最後にはそれまでかけていたサングラスを外し、
「東北への祈りをこめて最後に演奏します」
とヴァイオリンを演奏。
やはりこの時間は客席に女性が多かったが、あの人達もSUGIZOだけじゃなくていろんな話を聞いたりライブを見てほしいと思う。
13:00~ エセタイマーズ
ライブ2番手は謎のバンド、エセタイマーズ。タイマーズは忌野清志郎が原発反対ソングをEMIがリリース禁止にした時に結成した覆面バンドだが、このバンドは一体誰なのかという状態の中、メンバーが登場すると、かつてのタイマーズのように作業服に身を包んだ、アジカンのゴッチ、細美武士、TOSHI-LOW、恒岡章(Hi-STANDARD)であることがわかり、観客は一様にどよめく。
「俺たちアマチュアミュージシャンだから演奏下手なのは勘弁して(笑)」
とゴッチが言い、「エセタイマーズのテーマ」を演奏。
ちなみにゴッチはアコギ&ボーカル、細美はエレキ&ボーカルだが、TOSHI-LOWはまさかのウッドベース。一週間前に買って練習したらしいが、細美に
「TOSHI-LOWがインフルエンザになったから練習不足だぜ~」
と言われてしまう。一応今日朝からスタジオに入ったらしい。
さらに歌詞をところどころ変えたタイマーズの「サマータイムブルース」を演奏すると、ゴッチが昨日Twitterで「さだまさしに似ているという話から、ハゲるみたいな流れになって怒りのツイートをした」話題になり、細美に「Twitterなんかやらなきゃいいんだよ(笑)」と一蹴される。
ゴッチが作っている新聞、The Future Timesの表紙撮影もしたのだが、本人は
「俺はゴッチじゃないから(笑)」
とあくまで別人であることを主張。細美は普通に「ゴッチ」って呼んでたのに(笑)
ラストは
「差別と戦争に対する歌。みんなで歌いましょう!」
とブルーハーツの「青空」を会場で大合唱して、「曲がないから」という理由で再度「エセタイマーズのテーマ」を演奏して終了。なんかすでにフジロックからオファーがきているらしいが、マジで出るのだろうか。
1.エセタイマーズのテーマ
2.サマータイムブルース
3.雨を見たかい
4.青空
5.エセタイマーズのテーマ
14:00~ 佐藤タイジ&100%SOLARS + 加藤登紀子、SUGIZO
THEATRE BROOKのボーカリストであり、太陽光発電によるライブ、THE SOLAR BUDOUKANなどの活動でも知られる佐藤タイジ。今回はTHEATRE BROOKやインディーズ電力のメンバーを従えたバンドで登場。
さすがの演奏力を持ったメンバーによるサウンドを響かせると、佐藤タイジも、
「太陽光発電だと鳴る音も違いますよ。やっぱり音がいい!」
と言い、ステージにゲストの加藤登紀子とSUGIZOを呼び込み、コラボを展開。
さらにビートルズの「GET BACK」を日本語バージョンにして演奏すると、
「原発がある県に行ったりしてるんやけど、この間の都知事選でも脱原発の候補者が割れたりしたでしょ?それをなんとか一本化できないかと。
今日の出演者みんな裏で仲良いんですよ。それは音楽があるからで。
俺は清志郎さんの曲を聞いてそう思ったんやけど、清志郎さんのが響いたのは、清志郎さんには大ヒット曲があった。だから響いた。だから俺らサイドも90'sのTKなみにビッグヒットを作らなあかん。俺らがビッグヒットを作れば原発は止まると俺は思っております」
と佐藤タイジが言い、大きな歓声が上がる。そしてそう思うきっかけになったという、忌野清志郎バージョンの「アイ・シャル・ビー・リリースト (日はまた昇るだろう)」をカバー。
「中津川で野外フェスやったんやけど、全部太陽光発電でやったんよ。野外フェス出来たんやから、小さい市町村でも再生可能エネルギーで賄えるよ。市町村が出来れば、国もそうなっていくよ。俺は本気だよ」
という、実際にやってみせた男だからこそ説得力のある話をする。ただただ反対というだけじゃなくて、自分で行動するのは本当にすごいことだと思う。
ラストにはシンガー福原美穂も飛び入りで登場。佐藤タイジの関わるライブをこんなにしっかり見たのは初めてだけど、説得力が本当にすごかった。見れてよかった。
15:00~ 坂本龍一 × 後藤正文 × 三宅洋平
ここでこのミュージシャンである3人によるトーク。中心になったのは「選挙フェス」を掲げて参院選に立候補従えた三宅洋平。
「自民党の人たちを倒す、っていうんじゃなくで、彼ら自身も俺ら脱原発派が持つ原発のデータを知らなかったりする。だから教えてあげる。そしてそういう議員の人たちとも友達になる」
という「融合」をテーマにした話には坂本龍一も、
「ああ、大人だねぇ。俺には無理だ(笑)」
と感心しきり。ゴッチとも「何万人という支持者を持つゴッチ」と「はるかにインディーな音楽をやってる自分」とでは影響力が違うという話を展開。
ちなみにゴッチは立候補するつもりは全くないらしい。
15:40~ NAMBA69
ここでここからは激しいライブが続くので、主催者から
「暴れるなとは言わないけど、ここは公園だし、太陽光パネルが壊れたら良くないから、周りの人に気を使って楽しんでくれ」
という注意が呼び掛けられ、難波章浩率いるMAMBA69が登場。
「FIGHT IT OUT」からスタートし、これまでのライブとはまるで変わっていきなりモッシュが発生。
難波による言葉も挟みながら、「WAKE UP!!!」「未来へ」と続け、ダイブも発生するという状態に。
「次の曲で俺らはもう今日は終わりなんだけど、最後にスペシャルゲスト、SUGIZO君!」
と今日3ステージ目となるSUGIZOが登場し、
「日比谷公園をライブハウスに変えようぜ!輝きだけは失うなよ!」
と、SUGIZOを迎えた4人編成で「STAY GOLD」を炸裂させ、会場はまさにライブハウスのような状態に。このコラボはおそらく今回だけだろうから、見れた人は本当にラッキーだと思う。
1.FIGHT IT OUT
2.WAKE UP!!!
3.未来へ
4.STAY GOLD
16:10~ DELI × K DUB SHINE
まずはDJ OASISが登場し、ビートを刻むと、NO MORE FUCKIN' NUKESにも出演したラッパーのDELIが登場。
原発に関する思いを込めたラップを披露すると、K DUB SHINEにスイッチ。
K DUBはキングギドラの「UNSTOPPABLE」からスタートし、加藤ミリヤによるカバーが有名になりすぎた「ロンリーガール」「アポカリプスなう」と続けるが、ZEEBRAやECDのパートは端折り、自身のパートのみをラップする。
「原発にしろTPPにしろ、なし崩しに決まっていくのが嫌なんだよ。そんなの民主主義じゃないよ」
とMCを展開するも、予定時間をオーバーしているのか、スタッフに耳打ちされ、
「じゃあなし崩し的にあと1曲だけ(笑)」
と言ってたのは笑えた。やっぱり他の出演者に比べたら圧倒的にアウェーだったけど。
16:40~ BRAHMAN
やはりK DUBが押したのか、ちょっと時間過ぎてのスタート。
いつものSEで登場すると、「初期衝動」からスタートし、最新作の曲を続けたあと、これまでの代表曲へ。早くもダイバーが続出し、もはや公園という感じは全くなく、野外フェスのステージという感じ。
「ANSWER FOR…」の途中でTOSHI-LOWが客席に飛び込むと、そのままの状態で「警醒」へ。
曲を終えると、
「死人なし。死人なし」
とTOSHI-LOWが安全確認をしてからMCへ。インフルエンザから回復したとはいうものの、涸れた声で、
「大事な時はいつも声がこうなるんだ。前の幕張メッセのワンマンもそうだったし、思い起こせば小学3年生の時のマラソン大会、6位までに入ればファミコンを買ってくれると親が言うから、三ヶ月前から友達と遊ぶのもやめて秘密の特訓を始めて。
そしたら前日に高熱を出して(笑)それでも出るって言って無理矢理出たら、結果は惜しくも9位。それで順位の書いてある紙をもらえるんだけど、9を6に見えるように逆さまにして親に渡したら、親にめちゃくちゃ怒られました(笑)
あれから3年経って、支援活動も始めたからには3年はやろうと思って。この下手なMCも始めたからには3年はやろうと思ってたから、今日で最後かなって思ってて。でも3年経っても何も変わってなくて。社会も俺も何も変わってないって考えた時に、なんで俺は3年って言ったんだろうな、って。3年で完璧に元に戻って、3年で俺は完璧な人間になれると思ってたのかなって。
だから、そうだ、この3年は準備期間だったんだって思うようになって。ここから日本が元に戻るための長い長い時間のための準備期間。
だから一回開いたこの口を今つむぐわけにはいかねえだろうって」
と、MCをするのをやめようとしたこと、でもこれからも続けようと思っていることを素直に打ち明け、ラストは「鼎の問」。
ステージのスクリーンには幕張メッセのワンマンの時のように、福島第一原発で働くことを選んだ人たちのコメントと顔写真が映り、演奏が終わると、日比谷公園を埋め尽くした人たちから本当に大きな拍手が湧き上がった。
BRAHMANを知らない人もたくさんいただろうけど、間違いなく想いは届いたはず。
1.初期衝動
2.賽の河原
3.露命
4.BEYOND THE MOUNTAIN
5.SEE OF
6.ANSWER FOR…
7.警醒
8.鼎の問
このPeace On Earth、ステージにもブースにも本当にたくさん人がいた。たまたま公園に来たって人もいただろうけど、震災直後は「音楽なんて無力だ」って言われたのに、これだけ多くの人が音楽を介して同じ目的のために集まったのが本当に嬉しかった。これ見たら無力なんて言えないだろ。
三宅洋平bandもあったので最後までいたかったけど、後ろ髪引かれるようにして赤坂BLITZへ向かった。
日比谷公園の噴水広場には東北ライブハウス大作戦などのブースがたくさん並び、飲食ブースまでもが並ぶ。晴れていて非常に気持ちのいい気候。
11:30頃に到着すると、まずはPeace Boatという団体の方による、震災以降の東京と地方についてのトーク。
12:00~ SUGIZO
ライブのトップバッターは、LUNA SEAのギタリスト、SUGIZO。
プログラミングとパーカッションのメンバーを従えて登場すると、まずは
「おはようございます。俺にとっては朝です(笑)
震災からもうすぐ3年ですが、どうですか?風化してきてる感じがしませんか?原発だって福島では汚染水が漏れ続けているのに、こんな状態で再稼働するのは俺は絶対に反対です」
と自らの意思を述べてから、ギターを手にすると、バキバキのダンスミュージックがスタート。
LUNA SEAの中ではJとINORANはソロでロックンロール!な活動をしているが、2人とはまるで違うサウンド。こういうメンバーが、本当に大きな同じバンドをやっているんだから面白い。
最後にはそれまでかけていたサングラスを外し、
「東北への祈りをこめて最後に演奏します」
とヴァイオリンを演奏。
やはりこの時間は客席に女性が多かったが、あの人達もSUGIZOだけじゃなくていろんな話を聞いたりライブを見てほしいと思う。
13:00~ エセタイマーズ
ライブ2番手は謎のバンド、エセタイマーズ。タイマーズは忌野清志郎が原発反対ソングをEMIがリリース禁止にした時に結成した覆面バンドだが、このバンドは一体誰なのかという状態の中、メンバーが登場すると、かつてのタイマーズのように作業服に身を包んだ、アジカンのゴッチ、細美武士、TOSHI-LOW、恒岡章(Hi-STANDARD)であることがわかり、観客は一様にどよめく。
「俺たちアマチュアミュージシャンだから演奏下手なのは勘弁して(笑)」
とゴッチが言い、「エセタイマーズのテーマ」を演奏。
ちなみにゴッチはアコギ&ボーカル、細美はエレキ&ボーカルだが、TOSHI-LOWはまさかのウッドベース。一週間前に買って練習したらしいが、細美に
「TOSHI-LOWがインフルエンザになったから練習不足だぜ~」
と言われてしまう。一応今日朝からスタジオに入ったらしい。
さらに歌詞をところどころ変えたタイマーズの「サマータイムブルース」を演奏すると、ゴッチが昨日Twitterで「さだまさしに似ているという話から、ハゲるみたいな流れになって怒りのツイートをした」話題になり、細美に「Twitterなんかやらなきゃいいんだよ(笑)」と一蹴される。
ゴッチが作っている新聞、The Future Timesの表紙撮影もしたのだが、本人は
「俺はゴッチじゃないから(笑)」
とあくまで別人であることを主張。細美は普通に「ゴッチ」って呼んでたのに(笑)
ラストは
「差別と戦争に対する歌。みんなで歌いましょう!」
とブルーハーツの「青空」を会場で大合唱して、「曲がないから」という理由で再度「エセタイマーズのテーマ」を演奏して終了。なんかすでにフジロックからオファーがきているらしいが、マジで出るのだろうか。
1.エセタイマーズのテーマ
2.サマータイムブルース
3.雨を見たかい
4.青空
5.エセタイマーズのテーマ
14:00~ 佐藤タイジ&100%SOLARS + 加藤登紀子、SUGIZO
THEATRE BROOKのボーカリストであり、太陽光発電によるライブ、THE SOLAR BUDOUKANなどの活動でも知られる佐藤タイジ。今回はTHEATRE BROOKやインディーズ電力のメンバーを従えたバンドで登場。
さすがの演奏力を持ったメンバーによるサウンドを響かせると、佐藤タイジも、
「太陽光発電だと鳴る音も違いますよ。やっぱり音がいい!」
と言い、ステージにゲストの加藤登紀子とSUGIZOを呼び込み、コラボを展開。
さらにビートルズの「GET BACK」を日本語バージョンにして演奏すると、
「原発がある県に行ったりしてるんやけど、この間の都知事選でも脱原発の候補者が割れたりしたでしょ?それをなんとか一本化できないかと。
今日の出演者みんな裏で仲良いんですよ。それは音楽があるからで。
俺は清志郎さんの曲を聞いてそう思ったんやけど、清志郎さんのが響いたのは、清志郎さんには大ヒット曲があった。だから響いた。だから俺らサイドも90'sのTKなみにビッグヒットを作らなあかん。俺らがビッグヒットを作れば原発は止まると俺は思っております」
と佐藤タイジが言い、大きな歓声が上がる。そしてそう思うきっかけになったという、忌野清志郎バージョンの「アイ・シャル・ビー・リリースト (日はまた昇るだろう)」をカバー。
「中津川で野外フェスやったんやけど、全部太陽光発電でやったんよ。野外フェス出来たんやから、小さい市町村でも再生可能エネルギーで賄えるよ。市町村が出来れば、国もそうなっていくよ。俺は本気だよ」
という、実際にやってみせた男だからこそ説得力のある話をする。ただただ反対というだけじゃなくて、自分で行動するのは本当にすごいことだと思う。
ラストにはシンガー福原美穂も飛び入りで登場。佐藤タイジの関わるライブをこんなにしっかり見たのは初めてだけど、説得力が本当にすごかった。見れてよかった。
15:00~ 坂本龍一 × 後藤正文 × 三宅洋平
ここでこのミュージシャンである3人によるトーク。中心になったのは「選挙フェス」を掲げて参院選に立候補従えた三宅洋平。
「自民党の人たちを倒す、っていうんじゃなくで、彼ら自身も俺ら脱原発派が持つ原発のデータを知らなかったりする。だから教えてあげる。そしてそういう議員の人たちとも友達になる」
という「融合」をテーマにした話には坂本龍一も、
「ああ、大人だねぇ。俺には無理だ(笑)」
と感心しきり。ゴッチとも「何万人という支持者を持つゴッチ」と「はるかにインディーな音楽をやってる自分」とでは影響力が違うという話を展開。
ちなみにゴッチは立候補するつもりは全くないらしい。
15:40~ NAMBA69
ここでここからは激しいライブが続くので、主催者から
「暴れるなとは言わないけど、ここは公園だし、太陽光パネルが壊れたら良くないから、周りの人に気を使って楽しんでくれ」
という注意が呼び掛けられ、難波章浩率いるMAMBA69が登場。
「FIGHT IT OUT」からスタートし、これまでのライブとはまるで変わっていきなりモッシュが発生。
難波による言葉も挟みながら、「WAKE UP!!!」「未来へ」と続け、ダイブも発生するという状態に。
「次の曲で俺らはもう今日は終わりなんだけど、最後にスペシャルゲスト、SUGIZO君!」
と今日3ステージ目となるSUGIZOが登場し、
「日比谷公園をライブハウスに変えようぜ!輝きだけは失うなよ!」
と、SUGIZOを迎えた4人編成で「STAY GOLD」を炸裂させ、会場はまさにライブハウスのような状態に。このコラボはおそらく今回だけだろうから、見れた人は本当にラッキーだと思う。
1.FIGHT IT OUT
2.WAKE UP!!!
3.未来へ
4.STAY GOLD
16:10~ DELI × K DUB SHINE
まずはDJ OASISが登場し、ビートを刻むと、NO MORE FUCKIN' NUKESにも出演したラッパーのDELIが登場。
原発に関する思いを込めたラップを披露すると、K DUB SHINEにスイッチ。
K DUBはキングギドラの「UNSTOPPABLE」からスタートし、加藤ミリヤによるカバーが有名になりすぎた「ロンリーガール」「アポカリプスなう」と続けるが、ZEEBRAやECDのパートは端折り、自身のパートのみをラップする。
「原発にしろTPPにしろ、なし崩しに決まっていくのが嫌なんだよ。そんなの民主主義じゃないよ」
とMCを展開するも、予定時間をオーバーしているのか、スタッフに耳打ちされ、
「じゃあなし崩し的にあと1曲だけ(笑)」
と言ってたのは笑えた。やっぱり他の出演者に比べたら圧倒的にアウェーだったけど。
16:40~ BRAHMAN
やはりK DUBが押したのか、ちょっと時間過ぎてのスタート。
いつものSEで登場すると、「初期衝動」からスタートし、最新作の曲を続けたあと、これまでの代表曲へ。早くもダイバーが続出し、もはや公園という感じは全くなく、野外フェスのステージという感じ。
「ANSWER FOR…」の途中でTOSHI-LOWが客席に飛び込むと、そのままの状態で「警醒」へ。
曲を終えると、
「死人なし。死人なし」
とTOSHI-LOWが安全確認をしてからMCへ。インフルエンザから回復したとはいうものの、涸れた声で、
「大事な時はいつも声がこうなるんだ。前の幕張メッセのワンマンもそうだったし、思い起こせば小学3年生の時のマラソン大会、6位までに入ればファミコンを買ってくれると親が言うから、三ヶ月前から友達と遊ぶのもやめて秘密の特訓を始めて。
そしたら前日に高熱を出して(笑)それでも出るって言って無理矢理出たら、結果は惜しくも9位。それで順位の書いてある紙をもらえるんだけど、9を6に見えるように逆さまにして親に渡したら、親にめちゃくちゃ怒られました(笑)
あれから3年経って、支援活動も始めたからには3年はやろうと思って。この下手なMCも始めたからには3年はやろうと思ってたから、今日で最後かなって思ってて。でも3年経っても何も変わってなくて。社会も俺も何も変わってないって考えた時に、なんで俺は3年って言ったんだろうな、って。3年で完璧に元に戻って、3年で俺は完璧な人間になれると思ってたのかなって。
だから、そうだ、この3年は準備期間だったんだって思うようになって。ここから日本が元に戻るための長い長い時間のための準備期間。
だから一回開いたこの口を今つむぐわけにはいかねえだろうって」
と、MCをするのをやめようとしたこと、でもこれからも続けようと思っていることを素直に打ち明け、ラストは「鼎の問」。
ステージのスクリーンには幕張メッセのワンマンの時のように、福島第一原発で働くことを選んだ人たちのコメントと顔写真が映り、演奏が終わると、日比谷公園を埋め尽くした人たちから本当に大きな拍手が湧き上がった。
BRAHMANを知らない人もたくさんいただろうけど、間違いなく想いは届いたはず。
1.初期衝動
2.賽の河原
3.露命
4.BEYOND THE MOUNTAIN
5.SEE OF
6.ANSWER FOR…
7.警醒
8.鼎の問
このPeace On Earth、ステージにもブースにも本当にたくさん人がいた。たまたま公園に来たって人もいただろうけど、震災直後は「音楽なんて無力だ」って言われたのに、これだけ多くの人が音楽を介して同じ目的のために集まったのが本当に嬉しかった。これ見たら無力なんて言えないだろ。
三宅洋平bandもあったので最後までいたかったけど、後ろ髪引かれるようにして赤坂BLITZへ向かった。