Czecho No Republic 帰ってきたドリームシャワー 夏だ!野音だ!Czecho No Republicだ! 初の日比谷野音ワンマン @日比谷野外大音楽堂 7/12
- 2015/07/13
- 18:20
Czecho No Republic、初の野音ワンマン。そのサウンドから野外が似合うバンドであるというのはすでに去年までの夏フェスのステージで証明しているが、それにしても去年、今はなき渋谷AXが売り切れなかったバンドが、このキャパをソールドアウトさせたのは快挙と言っていい。
ステージにはバンドのロゴの垂れ幕と、階段状に組まれた足場という、これまでのこのバンドのステージの飾り付けに比べると簡素に見えるが、足場が階段状になっているため、ドラムセットはいつもより高い位置にあって見やすい。
開演前にはドラムの山崎正太郎による、棒読みだらけの諸注意の影アナがあり、17時をちょっと過ぎると、SEがかかる。階段状の足場の1番高いところからメンバーが1人ずつ登場。それぞれが実に夏らしい出で立ちで、武井優心(ベース&ボーカル)と正太郎はサングラス着用、八木類(ギター&シンセ)も夏っぽい服装、タカハシマイ(キーボード&ボーカル&ギター)は髪をばっさりと切っており、一際大きい歓声が上がる中、砂川一黄(ギター)だけは普段となんら変わらない、という登場だけでそれぞれの個性が見える。
1曲目はまさにこの場所そのものと言える「ネバーランド」で、夏フェスの光景を歌った「Festival」、ふんわりした空気のイメージとはまるで違うソリッドなギターロックのラブソング「Crazy Crazy Love」と、テンポ良く曲を畳み掛けていく。
そこからは八木の朴訥としたボーカルがファンタジックさを醸し出す「絵本の庭」など、過去曲ではあるが、ライブではおなじみの曲が続く。
主に砂川は階段状の足場を登ったり降りたりしながら演奏するという、このステージの特性を充分に活かしたパフォーマンス。当然いつもよりも運動量が多く、この日の非常に暑い気候も相まって、メンバーはすぐさま汗ダクに。グレーのTシャツを着た正太郎はすっかり色が濃くなってきている。
ここでタカハシマイが、
「髪が長い時、ずっとライブの時に腕に絡みついたりして、邪魔だった」
と髪を切った理由を話すと、
「タカハシさんみたいな人のことを歌った曲」
と紹介された「トリッパー」。歌詞に様々な地名が出てくるのが面白い。
「いなくなったメンバー(アディム)のことを書いた日記のような曲」
と紹介された八木ボーカルの「Nowhere Boy」は、演奏されたのが実に2年ぶり。そのいなくなったメンバーことアディムはワンマンの時はしょっちゅう見に来ているが、この日も派手なサングラスをかけて客席にいた。
タカハシのボーカルによりポップさが際立つ「Field Poppy」では、ハンドマイクを持ったタカハシが砂川に近づこうとするも、砂川が逃げていく、というキャラを考えると逆になりそうな気もするステージング。
夏の野外ということで、優心が「ビールの歌」と紹介した「P.I.C グアム」は、まさにこのシチュエーションにぴったりな曲。本当に「ビール飲みたい」としか言ってない曲であるが。
するとここで優心が、野音に初めて来た人がいるかを観客に問いかけると、大半の人が初野音であることがわかる。また、普段のライブハウスのワンマンでは女性が大半という感じだったが、この日はかなり男性も多かった。(もちろん、どちらもほとんどは若い人が中心であるが)
優心自身は、かつてハイロウズのライブをここで見たのが初めての野音だったということを語ると、そのハイロウズの「日曜日よりの使者」をカバー。優心がアコギで八木がシンセという編成だが、あくまで原曲を大きくいじることはなく、このバンドならではのポップさを加えるというアレンジ。
CMのタイアップ曲という紹介はあまり伝わってなかったが、実際に曲が始まると客席からも合唱が起こる。これは優心が
「今日のセトリの中で1番良い曲」
と言うくらい(もちろん冗談交じり)の普遍性を持った曲だからこそ。
するとここで、客席中央に作られたミニステージにメンバーが移動。
「後ろの人たちが飽きないように」との理由で、アコースティックのごく少ない機材で「ABCD Song」を演奏。機材が少ないことで、普段はステージを動けない正太郎(この時はタンバリン)も、あらゆる角度の観客に手を振ったりする。
曲が終わると、ステージに戻るのかと思いきや、ここでお笑いコンビのオードリーを皮切りに、avengers in sci-fi木幡太郎、SAKANAMON、東京カランコロン、MAN WITH A MISSIONジャン・ケン・ジョニー、miwa、the telephones、吉井和哉ら、盟友から先輩まで幅広い人からの野音ワンマンソールドアウトを祝うメッセージが流れる。SAKANAMONの木村と東京カランコロンのせんせいは普通に客席に来ていたが。
ちなみに正太郎は10月に吉井和哉のバンドでドラムを叩くことになったということも吉井和哉の口から告げられる。
一通りメッセージが終わり、メンバーがステージに戻ろうとすると、なぜかドラゴンボールのベジータの声が流れてきて、砂川だけその場に残ることを強要される。
その砂川がここで行ったのは、野音への道という企画で、7/12だけに712枚の自撮り写真の最後の2枚を撮影。もちろん自撮りなので、客席も写ってはいるものの、あくまでメインは砂川。
砂川の企画が終わると、少々のインターバル。再びメンバーが登場すると、全員が迷彩柄の衣装に着替えて登場。
さらにはサックス、トロンボーン、トランペットの女性ホーン隊3人も登場し、「Amazing Parade」からはホーンを加えた華やかなアレンジに。ここ最近は「For You」リリース時のO-EASTでのワンマンやJAPAN JAMでもホーン隊とコラボしているので、サウンドとの相性の良さは実証済み。
ポップな「幽霊船」、タカハシボーカルの「For You」という曲を続けると、
「もっと汗かけますか!?もっと暴れられますか!?」
と、八木ボーカルの逆ギレツービート「JOB!」からはラストスパートとばかりに一気にアッパーに振り切る。
砂川はメガネを吹っ飛ばしながらギターを弾く熱演を見せ、他メンバーも階段状の足場を登ったり降りたり、ステージを左右に動いたり。
「RUN RUN TIKI BANG BANG」では、吉井和哉のバンドに呼ばれるほどの正太郎の超人ドラマーぶりを見せ付けるドラムソロと、ホーン隊それぞれのソロが絡み合う。このあたりは入念に練習したのだろう。
「ダイナソー」ではまさに「レインボー」カラーな紙テープが放射され、この曲終わりでホーン隊の3人がステージから去ると、
「天国があるかないかなんて 考えたこともないけど
もしかしてここがそうかなって」
と、「今ここ」を感じさせてくれる「MUSIC」、そしてラストは「No Way」の
「やっと巡り会えた 無くした夢と今夜
ずっと探しながら 歩いてきたんだ
やっと辿り着いた 僕たちと今夜
裸足で 裸で 踊ろうよ」
というフレーズが、目指してきたこの舞台で、最大の説得力を持って歌われた。そしてまだまだ陽射しが強かった17時のスタート時から、すっかり夜になり、真っ暗になっていた。
アンコールではまず砂川が1人で登場すると、L'Arc-en-Cielが好きだという砂川が、
「カラオケでL'Arc-en-Cielを歌おうとするも、最初からキーが高すぎておかしな声になる人」
という、細かすぎるモノマネを披露。一回他のメンバーに遮られたが、それなりにウケていたし、ああ、わかるなって感じのネタだった。ちなみにメンバーは全員ツアーTシャツに着替えて登場。
するとここで優心から、「秋にメジャー3rdアルバム発売」「吉井和哉のいるTRIADレーベルへの移籍」「それに伴うツアーの開催」というニュースが発表される。
さらにはアー写もそれに合わせて新しいものになったが、優心はずっと「全裸にするべき」と主張していたことが明かされる。
そしてそのアルバムからの新曲「Firework」を披露。
「ダイナソーを作った時、強くて大きい曲を作ろうと思ったら恐竜だ、って思って作って。で、今回も強くて大きい曲をって思ったら、花火だなって思った」
と曲を作った経緯を説明したのだが、スペーシーなエレクトロサウンドの中に和の要素を含んだ、確かに花火らしさを感じさせる曲。曲中にはレーザー光線も飛び交うのだが、これは間違いなく夜になったからこそできる演出。各アーティストからのメッセージなど、普段より演奏以外の場面で時間を使っていたのは、この曲を夜にやりたかったからこそなのかもしれない。
そしてここまでまだ演奏していなかった、ドラゴンボールのタイアップとしてバンドの知名度を押し上げた「Oh Yeah!!!!!!!」がラスト。タイアップでありながらも作品側に寄せられることなく、チェコならではのサウンドを貫きながらもかつてないポップさを感じさせるこの曲。TRIADに移籍して、吉井和哉の言う通りに「タイアップ年間4つ」(さすがに盛り過ぎ)という展開になっても、このバンドはきっと大きく変わることはないだろう。
最後には優心はベースを置いてハンドマイク状態でお立ち台に上がり、観客のことをじっくり見ながら歌を伝えていた。
しかし、それでもアンコールを求める声は止まず、今度は正太郎が1人で登場。
この「ドリームシャワー」というイベントは、バンド結成直後に行った自主企画イベントのタイトルであるが、その時は渋谷eggmanで20人しかいなかった観客が5年近くの月日を経て100倍以上になったこと、ドラムを始める前の小学生の頃から大ファンだった吉井和哉の後ろでドラムを叩けるようになったことに対する感謝を語る。
「もう、感謝しかない!
みんな、来いよ!もう1曲やろう!」
と呼び込んで他メンバーも登場して、観客への感謝を告げながら演奏された最後の曲は、バンド初期からの名曲「ショートバケーション」。ああ、もう少しで夏休みが来る人もたくさんいるんだろうな、と思うには充分過ぎるくらいの曲。おそらく、eggmanでこのイベントをやった時もこの曲をやっていたんじゃないだろうか。
演奏が終わると、観客を後ろに記念撮影。掛け声は先ほど正太郎が放った、「感謝しかない!」それは、バンドから観客へも、観客からバンドへも。
この日は夏の野外という、このバンドを見るには絶好のシチュエーションというのもソールドアウトの理由になったかもしれない。しかし、この日のライブからは、このバンドがさらに大きなステージに行けるんじゃないかという可能性を感じた。
そして昨年リリースの2ndアルバム「MANTLE」は年間屈指の名盤(個人的に年間4位にさせていただいた)だっただけに、新作への期待は限りなく高いが、その期待を超えてくるアルバムになるだろうか?
1.ネバーランド
2.Festival
3.Crazy Crazy Love
4.Call Her
5.絵本の庭
6.Don't Cry,Forest Boy
7.トリッパー
8.Nowhere Boy
9.レインボー
10.Field Poppy
11.P.I.C グアム
12.日曜日よりの使者
13.ABCD Song
14.Amazing Parade
15.幽霊船
16.Summer Love
17.For You
18.JOB!
19.RUN RUN TIKI BANG BANG
20.ダイナソー
21.MUSIC
22.No Way
encore
23.Firework (新曲)
24.Oh Yeah!!!!!!!
encore2
25.ショートバケーション
Oh Yeah!!!!!!!
http://youtu.be/zqC3tkbhfRA
Next→ 7/13 月ハ空二メダルノヤウニ
荒井岳史/佐々木亮介/澁谷逆太郎/寺中友将/hozzy/Keish Tanaka @TSUTAYA O-EAST
ステージにはバンドのロゴの垂れ幕と、階段状に組まれた足場という、これまでのこのバンドのステージの飾り付けに比べると簡素に見えるが、足場が階段状になっているため、ドラムセットはいつもより高い位置にあって見やすい。
開演前にはドラムの山崎正太郎による、棒読みだらけの諸注意の影アナがあり、17時をちょっと過ぎると、SEがかかる。階段状の足場の1番高いところからメンバーが1人ずつ登場。それぞれが実に夏らしい出で立ちで、武井優心(ベース&ボーカル)と正太郎はサングラス着用、八木類(ギター&シンセ)も夏っぽい服装、タカハシマイ(キーボード&ボーカル&ギター)は髪をばっさりと切っており、一際大きい歓声が上がる中、砂川一黄(ギター)だけは普段となんら変わらない、という登場だけでそれぞれの個性が見える。
1曲目はまさにこの場所そのものと言える「ネバーランド」で、夏フェスの光景を歌った「Festival」、ふんわりした空気のイメージとはまるで違うソリッドなギターロックのラブソング「Crazy Crazy Love」と、テンポ良く曲を畳み掛けていく。
そこからは八木の朴訥としたボーカルがファンタジックさを醸し出す「絵本の庭」など、過去曲ではあるが、ライブではおなじみの曲が続く。
主に砂川は階段状の足場を登ったり降りたりしながら演奏するという、このステージの特性を充分に活かしたパフォーマンス。当然いつもよりも運動量が多く、この日の非常に暑い気候も相まって、メンバーはすぐさま汗ダクに。グレーのTシャツを着た正太郎はすっかり色が濃くなってきている。
ここでタカハシマイが、
「髪が長い時、ずっとライブの時に腕に絡みついたりして、邪魔だった」
と髪を切った理由を話すと、
「タカハシさんみたいな人のことを歌った曲」
と紹介された「トリッパー」。歌詞に様々な地名が出てくるのが面白い。
「いなくなったメンバー(アディム)のことを書いた日記のような曲」
と紹介された八木ボーカルの「Nowhere Boy」は、演奏されたのが実に2年ぶり。そのいなくなったメンバーことアディムはワンマンの時はしょっちゅう見に来ているが、この日も派手なサングラスをかけて客席にいた。
タカハシのボーカルによりポップさが際立つ「Field Poppy」では、ハンドマイクを持ったタカハシが砂川に近づこうとするも、砂川が逃げていく、というキャラを考えると逆になりそうな気もするステージング。
夏の野外ということで、優心が「ビールの歌」と紹介した「P.I.C グアム」は、まさにこのシチュエーションにぴったりな曲。本当に「ビール飲みたい」としか言ってない曲であるが。
するとここで優心が、野音に初めて来た人がいるかを観客に問いかけると、大半の人が初野音であることがわかる。また、普段のライブハウスのワンマンでは女性が大半という感じだったが、この日はかなり男性も多かった。(もちろん、どちらもほとんどは若い人が中心であるが)
優心自身は、かつてハイロウズのライブをここで見たのが初めての野音だったということを語ると、そのハイロウズの「日曜日よりの使者」をカバー。優心がアコギで八木がシンセという編成だが、あくまで原曲を大きくいじることはなく、このバンドならではのポップさを加えるというアレンジ。
CMのタイアップ曲という紹介はあまり伝わってなかったが、実際に曲が始まると客席からも合唱が起こる。これは優心が
「今日のセトリの中で1番良い曲」
と言うくらい(もちろん冗談交じり)の普遍性を持った曲だからこそ。
するとここで、客席中央に作られたミニステージにメンバーが移動。
「後ろの人たちが飽きないように」との理由で、アコースティックのごく少ない機材で「ABCD Song」を演奏。機材が少ないことで、普段はステージを動けない正太郎(この時はタンバリン)も、あらゆる角度の観客に手を振ったりする。
曲が終わると、ステージに戻るのかと思いきや、ここでお笑いコンビのオードリーを皮切りに、avengers in sci-fi木幡太郎、SAKANAMON、東京カランコロン、MAN WITH A MISSIONジャン・ケン・ジョニー、miwa、the telephones、吉井和哉ら、盟友から先輩まで幅広い人からの野音ワンマンソールドアウトを祝うメッセージが流れる。SAKANAMONの木村と東京カランコロンのせんせいは普通に客席に来ていたが。
ちなみに正太郎は10月に吉井和哉のバンドでドラムを叩くことになったということも吉井和哉の口から告げられる。
一通りメッセージが終わり、メンバーがステージに戻ろうとすると、なぜかドラゴンボールのベジータの声が流れてきて、砂川だけその場に残ることを強要される。
その砂川がここで行ったのは、野音への道という企画で、7/12だけに712枚の自撮り写真の最後の2枚を撮影。もちろん自撮りなので、客席も写ってはいるものの、あくまでメインは砂川。
砂川の企画が終わると、少々のインターバル。再びメンバーが登場すると、全員が迷彩柄の衣装に着替えて登場。
さらにはサックス、トロンボーン、トランペットの女性ホーン隊3人も登場し、「Amazing Parade」からはホーンを加えた華やかなアレンジに。ここ最近は「For You」リリース時のO-EASTでのワンマンやJAPAN JAMでもホーン隊とコラボしているので、サウンドとの相性の良さは実証済み。
ポップな「幽霊船」、タカハシボーカルの「For You」という曲を続けると、
「もっと汗かけますか!?もっと暴れられますか!?」
と、八木ボーカルの逆ギレツービート「JOB!」からはラストスパートとばかりに一気にアッパーに振り切る。
砂川はメガネを吹っ飛ばしながらギターを弾く熱演を見せ、他メンバーも階段状の足場を登ったり降りたり、ステージを左右に動いたり。
「RUN RUN TIKI BANG BANG」では、吉井和哉のバンドに呼ばれるほどの正太郎の超人ドラマーぶりを見せ付けるドラムソロと、ホーン隊それぞれのソロが絡み合う。このあたりは入念に練習したのだろう。
「ダイナソー」ではまさに「レインボー」カラーな紙テープが放射され、この曲終わりでホーン隊の3人がステージから去ると、
「天国があるかないかなんて 考えたこともないけど
もしかしてここがそうかなって」
と、「今ここ」を感じさせてくれる「MUSIC」、そしてラストは「No Way」の
「やっと巡り会えた 無くした夢と今夜
ずっと探しながら 歩いてきたんだ
やっと辿り着いた 僕たちと今夜
裸足で 裸で 踊ろうよ」
というフレーズが、目指してきたこの舞台で、最大の説得力を持って歌われた。そしてまだまだ陽射しが強かった17時のスタート時から、すっかり夜になり、真っ暗になっていた。
アンコールではまず砂川が1人で登場すると、L'Arc-en-Cielが好きだという砂川が、
「カラオケでL'Arc-en-Cielを歌おうとするも、最初からキーが高すぎておかしな声になる人」
という、細かすぎるモノマネを披露。一回他のメンバーに遮られたが、それなりにウケていたし、ああ、わかるなって感じのネタだった。ちなみにメンバーは全員ツアーTシャツに着替えて登場。
するとここで優心から、「秋にメジャー3rdアルバム発売」「吉井和哉のいるTRIADレーベルへの移籍」「それに伴うツアーの開催」というニュースが発表される。
さらにはアー写もそれに合わせて新しいものになったが、優心はずっと「全裸にするべき」と主張していたことが明かされる。
そしてそのアルバムからの新曲「Firework」を披露。
「ダイナソーを作った時、強くて大きい曲を作ろうと思ったら恐竜だ、って思って作って。で、今回も強くて大きい曲をって思ったら、花火だなって思った」
と曲を作った経緯を説明したのだが、スペーシーなエレクトロサウンドの中に和の要素を含んだ、確かに花火らしさを感じさせる曲。曲中にはレーザー光線も飛び交うのだが、これは間違いなく夜になったからこそできる演出。各アーティストからのメッセージなど、普段より演奏以外の場面で時間を使っていたのは、この曲を夜にやりたかったからこそなのかもしれない。
そしてここまでまだ演奏していなかった、ドラゴンボールのタイアップとしてバンドの知名度を押し上げた「Oh Yeah!!!!!!!」がラスト。タイアップでありながらも作品側に寄せられることなく、チェコならではのサウンドを貫きながらもかつてないポップさを感じさせるこの曲。TRIADに移籍して、吉井和哉の言う通りに「タイアップ年間4つ」(さすがに盛り過ぎ)という展開になっても、このバンドはきっと大きく変わることはないだろう。
最後には優心はベースを置いてハンドマイク状態でお立ち台に上がり、観客のことをじっくり見ながら歌を伝えていた。
しかし、それでもアンコールを求める声は止まず、今度は正太郎が1人で登場。
この「ドリームシャワー」というイベントは、バンド結成直後に行った自主企画イベントのタイトルであるが、その時は渋谷eggmanで20人しかいなかった観客が5年近くの月日を経て100倍以上になったこと、ドラムを始める前の小学生の頃から大ファンだった吉井和哉の後ろでドラムを叩けるようになったことに対する感謝を語る。
「もう、感謝しかない!
みんな、来いよ!もう1曲やろう!」
と呼び込んで他メンバーも登場して、観客への感謝を告げながら演奏された最後の曲は、バンド初期からの名曲「ショートバケーション」。ああ、もう少しで夏休みが来る人もたくさんいるんだろうな、と思うには充分過ぎるくらいの曲。おそらく、eggmanでこのイベントをやった時もこの曲をやっていたんじゃないだろうか。
演奏が終わると、観客を後ろに記念撮影。掛け声は先ほど正太郎が放った、「感謝しかない!」それは、バンドから観客へも、観客からバンドへも。
この日は夏の野外という、このバンドを見るには絶好のシチュエーションというのもソールドアウトの理由になったかもしれない。しかし、この日のライブからは、このバンドがさらに大きなステージに行けるんじゃないかという可能性を感じた。
そして昨年リリースの2ndアルバム「MANTLE」は年間屈指の名盤(個人的に年間4位にさせていただいた)だっただけに、新作への期待は限りなく高いが、その期待を超えてくるアルバムになるだろうか?
1.ネバーランド
2.Festival
3.Crazy Crazy Love
4.Call Her
5.絵本の庭
6.Don't Cry,Forest Boy
7.トリッパー
8.Nowhere Boy
9.レインボー
10.Field Poppy
11.P.I.C グアム
12.日曜日よりの使者
13.ABCD Song
14.Amazing Parade
15.幽霊船
16.Summer Love
17.For You
18.JOB!
19.RUN RUN TIKI BANG BANG
20.ダイナソー
21.MUSIC
22.No Way
encore
23.Firework (新曲)
24.Oh Yeah!!!!!!!
encore2
25.ショートバケーション
Oh Yeah!!!!!!!
http://youtu.be/zqC3tkbhfRA
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荒井岳史/佐々木亮介/澁谷逆太郎/寺中友将/hozzy/Keish Tanaka @TSUTAYA O-EAST
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