Hello Sleepwalkers 2015 ”Quintet Laboratory” @LIQUIDROOM 6/28
- 2015/06/28
- 20:58
沖縄出身の5人組バンド、Hello Sleepwalkersの東名阪でのワンマンツアーは、特にリリースもなしに行われることになった。ただ、新曲の断片が公開されていたりと、本来はなんらかのリリース後に行われるはずであったことは明白。それだけにどんな内容のライブになるのか。
18時をちょっと過ぎると会場が暗転し、壮大なSEが流れ、レーザー光線が飛び交いまくる中、メンバーが登場。まずはエレクトロ要素の強い「Ray of Sunlight」でじわじわと会場の温度を上げていくというオープニング。シュンタロウ(ボーカル&ギター)は非常に良く声が出ている。
続く「百鬼夜行」からはナルミ(ボーカル&ギター)も歌い、このバンドの特徴であるツインボーカルが炸裂し、「Masked Monkey Awaking」あたりから急激に進化したバンドサウンドで一気に客席は沸騰。
シュンタロウがこのツアーのタイトルが「Quinted Laboratory」、つまり「五重奏の実験室」であることを説明する挨拶程度のMCも挟み、初期の「五次元少女リア」では今のバンドの状態だからこそのアレンジも施され、タイトル通りにデジタルロックな「デジ・ボウイ」のあとにはメンバーが円のように向かい合ってのインストセッションも展開。登場時同様に飛び交いまくるレーザー光線の演出もあり、まさに実験室というような内容になっている。
さらにはユウキのドラムソロも披露されたりするのだが、バンドの演奏の熱量が高いからか、本当に客席が暑い。初期のライブではまだ聴き入るという感じが強かったが、今はもう暴れるようにして楽しむようなバンドになっている。(もちろん後ろのほうで見ている人は自由にノったり踊ったりという感じ)
すると中盤には、これまでライブでは全く演奏してこなかった「寝てる」から「23」と、緩急の緩の部分を堪能できる流れ。そして「朝に二人は」のサビで一気に視界が開けていく。5月のVIVA LA ROCKなど、フェスにも良く出演しているバンドではあるが、こういう流れで曲を聴けるのはワンマンならでは。
すると、SOUND CLOUDで曲の断片が公開されている新曲「神話崩壊」をフルバージョンで披露。「Masked~」で確立したこのバンドの現在のど真ん中をさらに推し進めた、というタイプの曲で、これからのライブでも定番になっていきそう。まだ断片しか公開されていなかったとは思えないくらいに、曲も演奏も完成度は高い。
すると展開しまくりのぶっ飛んだ「円盤飛来」からはクライマックス。打ち込みのビートも流れつつ、シュンタロウとナルミがハンドマイクを持ってステージ左右に分かれて歌う「Worker Ant」ではシュンタロウがステージから降りて最前列の観客にもみくちゃにされながら歌い、ナルミの「もくもく働こう」のフレーズでは大きな合唱が起きる。
そしてラストは「猿は木から何処へ落ちる」「午夜の待ち合わせ」という、今のこのバンドのスタンダードを確立したキラーチューン2曲を続けて終了。シュンタロウが
「大阪も名古屋も本当にあっという間に終わってしまって」
と言っていたが、体感的にも本当にあっという間だったし、実際にまだこの段階で1時間半ほどしか経っていなかった。
基本的にこのバンドはライブで本当に最低限のことしか言わないし、そもそもメンバーそれぞれがあまりしゃべるようなタイプでもない。しかし、せっかくのワンマンだからということで、アンコールで登場すると、シュンタロウとナルミだけでなく、ユウキ、マコト(ベース)、タソコ(ギター)の3人もそれぞれこの日足を運んでくれた観客に感謝を告げる。
客席をバックに写真撮影をし、「Quinted Laboratory」の第2弾が開催されることを発表(東京は11月に初のホールライブとなるMt.RAINER HALL)すると、シュンタロウが毎日曲作りをしているものの、なかなか満足がいくものにならず、リリースも伸びてしまっている、ということを素直に打ち明ける。
「それで毎日毎日、次の朝が来なけりゃいいな、って思ってるんだけど…朝が来るからこそ、こうしてみんなに会えるんだなって今は思ってます」
と観客への感謝を告げて最後に演奏されたのは、新曲の「夜明け」。「神話崩壊」とは全く逆の、音数を削ぎ落としまくり、実にストレートな展開の、このバンドの中では逆に異質にすら感じる、シュンタロウのボーカルを真ん中に据えたシンプルな曲。
一聴して良い曲だとわかるくらいの曲だが、こんな曲が出来ているにもかかわらず、リリースを延期しているというのは、それほどまでにバンドの設定しているハードルが高過ぎるのか、それとも曲数がまだ出揃わないのか。
「実験室」というテーマを掲げただけに、これまでとは違ったバンドの面が見える内容だったが、ライブが本当に爆発力を増し続けてきているだけに、次のワンマンの前までには、今のバンドの状態をパッケージした新作のリリースがあることを期待したい。
1.Ray of Sunlight
2.百鬼夜行
3.越境
4.五次元少女リア
5.デジ・ボウイ
6.アキレスと亀
7.Countdown
8.砂漠
9.月面歩行
10.天地創造
11.寝てる
12.23
13.朝に二人は
14.神話崩壊 (新曲)
15.円盤飛来
16.Worker Ant
17.猿は木から何処へ落ちる
18.午夜の待ち合わせ
encore
19.夜明け (新曲)
百鬼夜行
http://youtu.be/Xht9jXIjj3E
Next→ 7/1 チャットモンチー ゲスト:GLAY @Zepp DiverCity
18時をちょっと過ぎると会場が暗転し、壮大なSEが流れ、レーザー光線が飛び交いまくる中、メンバーが登場。まずはエレクトロ要素の強い「Ray of Sunlight」でじわじわと会場の温度を上げていくというオープニング。シュンタロウ(ボーカル&ギター)は非常に良く声が出ている。
続く「百鬼夜行」からはナルミ(ボーカル&ギター)も歌い、このバンドの特徴であるツインボーカルが炸裂し、「Masked Monkey Awaking」あたりから急激に進化したバンドサウンドで一気に客席は沸騰。
シュンタロウがこのツアーのタイトルが「Quinted Laboratory」、つまり「五重奏の実験室」であることを説明する挨拶程度のMCも挟み、初期の「五次元少女リア」では今のバンドの状態だからこそのアレンジも施され、タイトル通りにデジタルロックな「デジ・ボウイ」のあとにはメンバーが円のように向かい合ってのインストセッションも展開。登場時同様に飛び交いまくるレーザー光線の演出もあり、まさに実験室というような内容になっている。
さらにはユウキのドラムソロも披露されたりするのだが、バンドの演奏の熱量が高いからか、本当に客席が暑い。初期のライブではまだ聴き入るという感じが強かったが、今はもう暴れるようにして楽しむようなバンドになっている。(もちろん後ろのほうで見ている人は自由にノったり踊ったりという感じ)
すると中盤には、これまでライブでは全く演奏してこなかった「寝てる」から「23」と、緩急の緩の部分を堪能できる流れ。そして「朝に二人は」のサビで一気に視界が開けていく。5月のVIVA LA ROCKなど、フェスにも良く出演しているバンドではあるが、こういう流れで曲を聴けるのはワンマンならでは。
すると、SOUND CLOUDで曲の断片が公開されている新曲「神話崩壊」をフルバージョンで披露。「Masked~」で確立したこのバンドの現在のど真ん中をさらに推し進めた、というタイプの曲で、これからのライブでも定番になっていきそう。まだ断片しか公開されていなかったとは思えないくらいに、曲も演奏も完成度は高い。
すると展開しまくりのぶっ飛んだ「円盤飛来」からはクライマックス。打ち込みのビートも流れつつ、シュンタロウとナルミがハンドマイクを持ってステージ左右に分かれて歌う「Worker Ant」ではシュンタロウがステージから降りて最前列の観客にもみくちゃにされながら歌い、ナルミの「もくもく働こう」のフレーズでは大きな合唱が起きる。
そしてラストは「猿は木から何処へ落ちる」「午夜の待ち合わせ」という、今のこのバンドのスタンダードを確立したキラーチューン2曲を続けて終了。シュンタロウが
「大阪も名古屋も本当にあっという間に終わってしまって」
と言っていたが、体感的にも本当にあっという間だったし、実際にまだこの段階で1時間半ほどしか経っていなかった。
基本的にこのバンドはライブで本当に最低限のことしか言わないし、そもそもメンバーそれぞれがあまりしゃべるようなタイプでもない。しかし、せっかくのワンマンだからということで、アンコールで登場すると、シュンタロウとナルミだけでなく、ユウキ、マコト(ベース)、タソコ(ギター)の3人もそれぞれこの日足を運んでくれた観客に感謝を告げる。
客席をバックに写真撮影をし、「Quinted Laboratory」の第2弾が開催されることを発表(東京は11月に初のホールライブとなるMt.RAINER HALL)すると、シュンタロウが毎日曲作りをしているものの、なかなか満足がいくものにならず、リリースも伸びてしまっている、ということを素直に打ち明ける。
「それで毎日毎日、次の朝が来なけりゃいいな、って思ってるんだけど…朝が来るからこそ、こうしてみんなに会えるんだなって今は思ってます」
と観客への感謝を告げて最後に演奏されたのは、新曲の「夜明け」。「神話崩壊」とは全く逆の、音数を削ぎ落としまくり、実にストレートな展開の、このバンドの中では逆に異質にすら感じる、シュンタロウのボーカルを真ん中に据えたシンプルな曲。
一聴して良い曲だとわかるくらいの曲だが、こんな曲が出来ているにもかかわらず、リリースを延期しているというのは、それほどまでにバンドの設定しているハードルが高過ぎるのか、それとも曲数がまだ出揃わないのか。
「実験室」というテーマを掲げただけに、これまでとは違ったバンドの面が見える内容だったが、ライブが本当に爆発力を増し続けてきているだけに、次のワンマンの前までには、今のバンドの状態をパッケージした新作のリリースがあることを期待したい。
1.Ray of Sunlight
2.百鬼夜行
3.越境
4.五次元少女リア
5.デジ・ボウイ
6.アキレスと亀
7.Countdown
8.砂漠
9.月面歩行
10.天地創造
11.寝てる
12.23
13.朝に二人は
14.神話崩壊 (新曲)
15.円盤飛来
16.Worker Ant
17.猿は木から何処へ落ちる
18.午夜の待ち合わせ
encore
19.夜明け (新曲)
百鬼夜行
http://youtu.be/Xht9jXIjj3E
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