amazarashi LIVE TOUR 2014 「あんたへ」 @Zepp Tokyo 1/11
- 2014/01/21
- 18:53
一発目ということで、今年初ライブ。
昨年末に新作ミニアルバム「あんたへ」をリリースしたamazarashi。前回のリリースとツアーから今回までの間には、初となるフェス出演や対バンライブへの出演など、これまでのワンマンだけではなく、意識を外側へと向けた活動もしてきた。
しかしながら今回のライブの直前に、ピアノ&コーラスの豊川真奈美の体調不良による休養が発表された。編成も含め、どうなるのか。
18時過ぎに暗転すると、いつものように紗幕に映像が映し出され、紗幕越しに秋田ひろむをはじめとするメンバーの姿が見える。だが、ピアノは誰なのかは当然全然わからない。
「まえがき」という文字が浮かび上がると、最新作のオープニング曲「まえがき」でスタート。幕には曲の歌詞が映し出される。
そこからはPVや映像を使ったいつものライブでの定番曲が続くが、今回はさらにサカナクションの幕張メッセ公演などでも使われた、上下に可動する電球ニンジャーライトまでもが導入され、光の波のような演出を作り出す。
最新作の中でもひときわ美しいメロディの「ドブネズミ」では雪が降っている演出がなされ、さらに曲を美しくさせる。「ドブネズミ」が美しく感じるとは、まるでブルーハーツのようだ。
同じく新作の「匿名希望」「あんたへ」はすでにTK from凛として時雨との対バンの時に発売前にもかかわらず披露されていた曲だが、映像とPVを演奏と融合させることで、その曲の持つ世界観を一層深く味合わせてくれる。「あんたへ」のPVは特に涙腺を刺激してやまない。
スノードームの映像とニンジャーライトが雪のように白く光る「真っ白な世界」はこの時期ならではの選曲だろう。
秋田ひろむの壮絶なポエトリーリーディングの「冷凍睡眠」からは、詩の朗読を前フリのようにしての「空っぽの空に潰される」、若い絵描きと一緒に暮らす彼女の歌「無題」、そして
「終わりはいつかやってくると知った時 初めて人が愛しくなる
あなたじゃなくて良かったと思う僕は やはり浅ましい人間でしょうか」
という歌詞とともに、子どもや老人、動物などの愛しいものが次々に映し出される「千年幸福論」を終えると、
「今日はありがとうございます。変わっていくものもたくさんあって…いるべき場所にいれない人もいて…だから今の曲をずっと歌い続けて行くんだろうと思います」
と秋田ひろむが曲以外でこの日初めて口を開いたのだが、「いるべき場所にいれない人」というのは、間違いなく体調不良で休養している豊川のことだろう。
そして「終わりで始まり」から、韻を踏みまくる「あとがき」という新作の流れとおりのラスト。
かと思ったら、バンドメンバーがいなくなり、秋田が1人で残り、
「僕が死のうと思ったのは…」
と、中島美嘉に提供した「僕が死のうと思ったのは」を弾き語りで披露するというサプライズが。この曲、ライブでもやるんなら是非ともセルフカバーして音源化してほしい名曲。
曲が終わると、幕にamazarashiのロゴが映し出され、「あんたへ」がBGMで流れて終了。おそらく歌の部分では秋田は悔しいところもあっただろうが、amazarashiのライブは回数を重ねるごとに素晴らしくなっている。来月の追加公演、行けないけどさらに良くなるんだろうな。
1.まえがき
2.ジュブナイル
3.奇跡
4.つじつま合わせに生まれた僕等
5.ドブネズミ
6.夏を待っていました
7.匿名希望
8.あんたへ
9.真っ白な世界
10.冷凍睡眠
11.空っぽの空に潰される
12.無題
13.千年幸福論
14.終わりで始まり
15.あとがき
16.僕が死のうと思ったのは
誤解を恐れず言えば、amazarashiのライブは楽しさは全くない。今フェスで人気の若手バンドのような、みんなでノれて踊れて歌える、という要素は1%もない。でもだからこそこういう心に刺さるような音楽がこれだけ多くの人に聞かれているというのは今のロックシーンにおいてはすごいことだと思う。
もちろん自分も楽しいライブは大好きだし、そういうバンドも大好きだが、フェスで話題になったりするのがそういう音楽ばかりになることにはちょっと危機感も感じている。ましてやそういうバンドが長く音楽をやっていくべき若い人達なだけに。ただこの話するとめっちゃ長くなりそうだからやめとくけど。
昨年末に新作ミニアルバム「あんたへ」をリリースしたamazarashi。前回のリリースとツアーから今回までの間には、初となるフェス出演や対バンライブへの出演など、これまでのワンマンだけではなく、意識を外側へと向けた活動もしてきた。
しかしながら今回のライブの直前に、ピアノ&コーラスの豊川真奈美の体調不良による休養が発表された。編成も含め、どうなるのか。
18時過ぎに暗転すると、いつものように紗幕に映像が映し出され、紗幕越しに秋田ひろむをはじめとするメンバーの姿が見える。だが、ピアノは誰なのかは当然全然わからない。
「まえがき」という文字が浮かび上がると、最新作のオープニング曲「まえがき」でスタート。幕には曲の歌詞が映し出される。
そこからはPVや映像を使ったいつものライブでの定番曲が続くが、今回はさらにサカナクションの幕張メッセ公演などでも使われた、上下に可動する電球ニンジャーライトまでもが導入され、光の波のような演出を作り出す。
最新作の中でもひときわ美しいメロディの「ドブネズミ」では雪が降っている演出がなされ、さらに曲を美しくさせる。「ドブネズミ」が美しく感じるとは、まるでブルーハーツのようだ。
同じく新作の「匿名希望」「あんたへ」はすでにTK from凛として時雨との対バンの時に発売前にもかかわらず披露されていた曲だが、映像とPVを演奏と融合させることで、その曲の持つ世界観を一層深く味合わせてくれる。「あんたへ」のPVは特に涙腺を刺激してやまない。
スノードームの映像とニンジャーライトが雪のように白く光る「真っ白な世界」はこの時期ならではの選曲だろう。
秋田ひろむの壮絶なポエトリーリーディングの「冷凍睡眠」からは、詩の朗読を前フリのようにしての「空っぽの空に潰される」、若い絵描きと一緒に暮らす彼女の歌「無題」、そして
「終わりはいつかやってくると知った時 初めて人が愛しくなる
あなたじゃなくて良かったと思う僕は やはり浅ましい人間でしょうか」
という歌詞とともに、子どもや老人、動物などの愛しいものが次々に映し出される「千年幸福論」を終えると、
「今日はありがとうございます。変わっていくものもたくさんあって…いるべき場所にいれない人もいて…だから今の曲をずっと歌い続けて行くんだろうと思います」
と秋田ひろむが曲以外でこの日初めて口を開いたのだが、「いるべき場所にいれない人」というのは、間違いなく体調不良で休養している豊川のことだろう。
そして「終わりで始まり」から、韻を踏みまくる「あとがき」という新作の流れとおりのラスト。
かと思ったら、バンドメンバーがいなくなり、秋田が1人で残り、
「僕が死のうと思ったのは…」
と、中島美嘉に提供した「僕が死のうと思ったのは」を弾き語りで披露するというサプライズが。この曲、ライブでもやるんなら是非ともセルフカバーして音源化してほしい名曲。
曲が終わると、幕にamazarashiのロゴが映し出され、「あんたへ」がBGMで流れて終了。おそらく歌の部分では秋田は悔しいところもあっただろうが、amazarashiのライブは回数を重ねるごとに素晴らしくなっている。来月の追加公演、行けないけどさらに良くなるんだろうな。
1.まえがき
2.ジュブナイル
3.奇跡
4.つじつま合わせに生まれた僕等
5.ドブネズミ
6.夏を待っていました
7.匿名希望
8.あんたへ
9.真っ白な世界
10.冷凍睡眠
11.空っぽの空に潰される
12.無題
13.千年幸福論
14.終わりで始まり
15.あとがき
16.僕が死のうと思ったのは
誤解を恐れず言えば、amazarashiのライブは楽しさは全くない。今フェスで人気の若手バンドのような、みんなでノれて踊れて歌える、という要素は1%もない。でもだからこそこういう心に刺さるような音楽がこれだけ多くの人に聞かれているというのは今のロックシーンにおいてはすごいことだと思う。
もちろん自分も楽しいライブは大好きだし、そういうバンドも大好きだが、フェスで話題になったりするのがそういう音楽ばかりになることにはちょっと危機感も感じている。ましてやそういうバンドが長く音楽をやっていくべき若い人達なだけに。ただこの話するとめっちゃ長くなりそうだからやめとくけど。
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